JPH0780066B2 - 二軸圧搾機 - Google Patents

二軸圧搾機

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JPH0780066B2
JPH0780066B2 JP1072379A JP7237989A JPH0780066B2 JP H0780066 B2 JPH0780066 B2 JP H0780066B2 JP 1072379 A JP1072379 A JP 1072379A JP 7237989 A JP7237989 A JP 7237989A JP H0780066 B2 JPH0780066 B2 JP H0780066B2
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誠一郎 五十部
明徳 野口
邦彦 植村
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農林水産省食品総合研究所長
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    • B30B—PRESSES IN GENERAL
    • B30B9/00—Presses specially adapted for particular purposes
    • B30B9/02—Presses specially adapted for particular purposes for squeezing-out liquid from liquid-containing material, e.g. juice from fruits, oil from oil-containing material
    • B30B9/12—Presses specially adapted for particular purposes for squeezing-out liquid from liquid-containing material, e.g. juice from fruits, oil from oil-containing material using pressing worms or screws co-operating with a permeable casing
    • B30B9/16—Presses specially adapted for particular purposes for squeezing-out liquid from liquid-containing material, e.g. juice from fruits, oil from oil-containing material using pressing worms or screws co-operating with a permeable casing operating with two or more screws or worms
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Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は原材料から油、水等の液状成分を連続的に回収
又は除去する圧搾機に関する。
（従来の技術） 大豆、ゴマ、ひまわり種子、畜肉副生物、おから、でん
ぷん滓等の原料に高圧を作用させて原料中の油、水分等
の液状成分を分離して回収又は除去する圧搾機として回
分式圧搾機と連続式圧搾機があり、回分式圧搾機として
はゲージプレスやフィルタープレスが知られ、連続式圧
搾機としてはローラプレスやスクリュープレスが知られ
ている。
ゲージプレスやフィルタープレス等のろ布を用いた回分
式圧搾機は高品質の清澄な液体を分離できるため清酒や
醤油の製造に用いられているが、生産性に劣る。
一方、連続式圧搾機としてのローラプレスは、圧縮圧力
が低いため圧搾後の残渣中に残る水分量が高く、でんぷ
ん滓やおからの脱水等のようにその利用範囲が限られ
る。
そこで生産性も良く圧力も高められるスクリュー圧搾機
が注目されている。スクリュー圧搾機の構造は、圧搾バ
レル内に１本のスクリューを配置したものであり、圧搾
バレルとしては多孔状円筒や、ドレネージバレルと呼ば
れる長手方向（スクリューと平行な方向）にスペーサを
介してスリットを形成したものが知られている。
（発明が解決しようとする課題） スクリュー圧搾機は原料とスクリュー表面並びにバレル
内表面との摩擦によって原料の移送がなされるため、原
料は殻付きの油糧種子や繊維質を多く含む原料に限定さ
れてしまう。また、原料の移送に必要な摩擦は他の圧搾
機に比べて必要以上に摩擦熱を発生させやすく原料を変
質させるおそれがあり、更に一旦設置した圧搾機の長さ
を必要に応じて短くしたり長くしたりすることが機構上
非常に困難である。又、スクリューチャンネル内での材
料移動がほとんど生じないため、スクリュー軸側原料の
破砕圧縮が充分に行なえない問題を抱えている。
（課題を解決するための手段） 上記課題を解決すべく本発明は、一端に原料供給部を、
他端に圧搾後の残渣取り出しを、中間に圧搾後の液状成
分取り出し用のスリットを設けた圧搾バレル内に、二本
のスクリューを平行に、且つ互いに噛合せしめて配設し
てなる二軸圧搾機において、前記噛合が、一方のスクリ
ューに設けられた歯の先端と他方のスクリューに設けら
れた溝との距離を、原料に応じて原料の混合、破砕能力
と、移送能力のバランスが最適となる距離に調節する手
段を備え、これを調節することにより、両スクリューの
噛合間に原料が通過し得る隙間を形成したする二軸圧搾
機とした。
又前記圧搾バレルは、増減可能な複数のバレルプレート
と、これらバレルプレート間に液状成分取り出し用のス
リットを形成すべく挟持されるスペーサとからなり、又
前記バレルプレートには、温度調節用の流体通路が形成
されている二軸圧搾機とした。
（作用） 圧搾バレル内において不完全に噛合する２本のスクリュ
ーを回転せしめることで、圧搾バレルに付設される供給
部からバレル内に投入された原料は２本のスクリューの
噛合部或いはスクリューとバレル内面との間で圧搾され
つつ移送され、液状成分についてはバレルのスリットか
ら回収され、残渣はバレル端部から排出される。
（実施例） 以下に本発明の実施例を添付図面に基いて説明する。
第１図は本発明に係る二軸圧搾機の正面図、第２図は同
二軸圧搾機の側面図、第３図は第１図のA-A方向矢視
図、第４図は第１図のB-B方向矢視図、第５図はスクリ
ューの内部構造を示す断面図である。
二軸圧搾機は圧搾バレル１内にモータによって回転せし
められる２本のスクリュー10,10を配設している。
圧搾バレル１は多数のバレルプレート２…の上部及び下
部間に上部スペーサ3aと下部スペーサ3bを介在させ、左
右の端板4,4及び各バレルプレート２に形成した挿通穴
５に例えばタイバーを通し、タイバーの端部にナットを
締付けてバレルプレート２、スペーサ3a,3b及び端板４
を一体化するようにしている。そして、圧搾バレル１の
上流端（第１図中右側）には原料供給部６を取付け、下
流端には残渣取出し部７を取付け、更に各バレルプレー
ト２間には液状成分取出し用のスリット８が形成され
る。このスリット８の巾は原料の破砕粒度に合せ、供給
部から取出し部に向って徐々に狭くなるようにスペーサ
3a,3bの厚みを変更するのが好ましい。
また、各バレルプレート２には流体通路９を形成し、こ
の流体通路９にスチーム、温水、加熱オイル、冷水或い
は冷媒等を循環させることで圧搾バレル１内の温度を原
料特性に合った温度に維持するようにしている。
一方、圧搾バレル１にはスクリュー10,10を収めるため
の空胴部Ｓが形成され、この空胴部Ｓ内にスクリュー1
0,10が平行且つ互いに噛合するように配置されている。
ここでスクリュー10,10の噛合状態については、完全に
噛合えば移送能力は最大となるが、混合・破砕等の能力
は最小となる。そこで、一方のスクリュー10に設けられ
た歯の先端と他方のスクリュー10に設けられた溝との間
に、若干の間隙を持たせること（不完全噛合）で、間隙
での原料の粉砕・混合効果を確保している。即ちスクリ
ュー10,10の歯間の隙間ｇを大きくすれば原料の混合・
粉砕能力は高くなるが移送能力が低下し、隙間ｇを小さ
くすれば前記と逆になるので原料に合せて隙間ｇを調整
する。
またスクリュー10は複数のセグメント11…を軸方向に着
脱自在に連結して成り、更にスクリュー10内は中空状と
され、この中空部内に第５図に示すようにパイプ12を挿
入し、このパイプ12の内外に前記と同様の流体通路13を
形成し、スクリュー10の表面温度を原料特性に合った温
度に維持するようにしている。
以上において例えば以前の一軸立スクリュー圧搾機では
圧搾困難であった脱穀ひまわり種子を圧搾する場合を述
べる。
先ず原料供給部６内に貯留されたひまわり種子は定量づ
つ圧搾バレル１内に投入される。投入されたひまわり種
子は互いに反対方向に回転するスクリュー10,10の不完
全噛合部で剪断、圧縮により破砕されつつ軸方向に移送
される。そしてバレル１内部の空間体積の減少及び原料
の充填で生じる圧縮によって固液分離を生じ、分離され
たひまわり油はスリット８を介して外部へ搾油される。
ちなみに、ひまわり油の搾油効率（原料含油分を100％
とした場合の搾油・分離した割合）は90％以上であり、
搾油されたひまわり油の酸価、過酸化物価等に基づく品
質も良好で、残渣も殻を含まない高タンパク食品となり
得るものであった。一方、従来の１軸圧搾機を用いて同
一の材料（脱穀ひまわり種子）から搾油を試みたとこ
ろ、搾油効率は20％、通常の殻付種子の処理においては
75％であった。搾油1Kg当りの消費電力量を比較したと
ころ、二軸圧搾機では0.2Kwhであるのに対し、１軸型で
は、それぞれ1.25Kwh（脱穀）・0.7Kwh（殻付き）であ
り、搾油効率、エネルギー消費のいずれにおいても本発
明の優位性を確認できた。
（発明の効果） （１）二本のスクリューを不完全な噛合としているた
め、原料の混合・破砕能力と、移送能力とのバランスを
保って圧搾効率を上げることができる。
（２）二本のスクリューの噛合状態を調節することによ
って、原料の性状に対して広い許容範囲で原料からの高
い効率での油分・水分の圧搾が可能である。
（３）バレルプレート内に温度調節用の流体を直接流す
ことができるため、圧搾バレル内での摩擦熱の発生を低
減することができる。
（４）連続処理で、低動力で運転が可能であるために、
廉価な圧搾が可能である。
（５）増減可能な複数のバレルプレートとスペーサとの
組合せあるいはスペーサーの厚みを変更することで原料
にあわせたバレル全長及びスリット幅が容易に選択でき
る。
（６）複数のバレル及びスクリューから形成されている
ため、消耗による圧搾バレル・スクリューの交換が用意
で、かつ消耗部位のみの交換が可能である。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明に係る二軸圧搾機の正面図、第２図は同
二軸圧搾機の側面図、第３図は第１図のA-A方向矢視
図、第４図は第１図のB-B方向矢視図、第５図はスクリ
ューの内部構造を示す断面図である。 尚、図面中１は圧搾バレル、２はバレルプレート、3a,3
bはスペーサ、６は原料供給部、７は残渣取出し部、８
はスリット、9,13は流体通路、10はスクリュー、11はセ
グメントである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植村 邦彦 茨城県つくば市吾妻１丁目1382番地 403 棟904号 (56)参考文献 実開 昭54−59578（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭35−11294（ＪＰ，Ｂ１) 特公 昭55−26960（ＪＰ，Ｂ１) 実公 昭25−10454（ＪＰ，Ｙ１) 特表 昭59−500855（ＪＰ，Ａ)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】一端に原料供給部を、他端に圧搾後の残渣
    取り出しを、中間に圧搾後の液状成分取り出し用のスリ
    ットを設けた圧搾バレル内に、二本のスクリューを平行
    に、且つ互いに噛合せしめて配設してなる二軸圧搾機に
    おいて、 前記噛合が、一方のスクリューに設けられた歯の先端と
    他方のスクリューに設けられた溝との距離を、原料に応
    じて原料の混合、破砕能力と、移送能力のバランスが最
    適となる距離に調節する手段を備え、これを調節するこ
    とにより、両スクリューの噛合間に原料が通過し得る隙
    間を形成した、 ことを特徴とする二軸圧搾機。
  2. 【請求項２】前記圧搾バレルは、増減可能な複数のバレ
    ルプレートと、こられバレルプレート間に液状成分取り
    出し用のスリットを形成すべく挟持されるスペーサとか
    らなることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の二
    軸圧搾機。
  3. 【請求項３】前記バレルプレートには、温度調節用の流
    体通路が形成されていることを特徴とする特許請求の範
    囲第１項、又は第２項記載の二軸圧搾機。
JP1072379A 1989-03-24 1989-03-24 二軸圧搾機 Expired - Lifetime JPH0780066B2 (ja)

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US07/860,120 US5333556A (en) 1989-03-24 1992-03-31 Double press screw

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