JPH0779892B2 - ミシンの上糸供給装置 - Google Patents

ミシンの上糸供給装置

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JPH0779892B2
JPH0779892B2 JP2094987A JP9498790A JPH0779892B2 JP H0779892 B2 JPH0779892 B2 JP H0779892B2 JP 2094987 A JP2094987 A JP 2094987A JP 9498790 A JP9498790 A JP 9498790A JP H0779892 B2 JPH0779892 B2 JP H0779892B2
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政典 温品
良治 黒田
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ジューキ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ミシンの上糸供給装置に係り、さらに詳しく
は上糸供給源から上糸をミシン針に供給するミシンの上
糸供給装置に関するものである。
[従来の技術] 従来ミシンの上糸供給装置では、糸供給源から供給され
る上糸を一定速度で常時回転する糸繰出しローラ並びに
その前後に配置された第1の第2の糸押えソレノイドを
介してミシン針に供給している。この場合、糸供給源側
に配置された第1の糸押えソレノイドをオフ(解放)す
ることにより上糸を糸繰出しローラを介して第2の糸押
えソレノイドまで送り、所定量供給後第1の糸押えソレ
ノイドをオンし、続いて天秤が上死点に近付いた頃第2
の糸押えソレノイドをオフしてそれまでに第2の糸押え
ソレノイドまで供給された糸を解放しミシン針に供給す
るようにしている。このように第1と第2の糸押えソレ
ノイドをオン・オフさせミシンの1回転毎に上糸を所定
量ずつ供給している。
一般にミシンが高速回転となると、ミシンの設定送り量
に対する実質送り量は糸を送る送り機構がガタ、慣性力
による伸び、タワシ等の要因により増大することが知ら
れており、ミシンの高速回転の時の方が低速回転の時よ
りも糸供給路が長くなるので糸供給量を多くしなければ
ならない。例えば第8図に図示したように天秤1を介し
て供給される上糸2は低速時には実線の経路をたどる
が、高速になると天秤の持つ慣性力が大きくなり点線で
示したように糸の供給路が長くなる。従って、低速時よ
りも高速時には糸供給量を多くしなければならない。そ
のため、従来の装置では第9図に示したように、ミシン
の回転数に従って糸繰り出し量を異なるようにしてお
り、例えば低速時よりも高速回転時において繰り出し量
を多くし1000spm毎に約2%づつ増加させ、上述した慣
性力による誤差を補償するようにしている。
[発明が解決しようとする課題] このような従来の装置において、ミシンが高速から低速
へ、あるいは低速から高速へ緩慢に変化する場合には、
第9図に図示したようなミシン回転数に応じた補正によ
り上糸が適正に供給されるので、第7図(A)で図示し
たように釜3から供給される下糸5とミシン針8から供
給される上糸2とにより布4に正常な縫製が行なわれ
る。この場合上述した補正によりミシンの回転数がどの
ような時でも均一の縫い目が得られる。
しかし、ミシンが高速回転から(例えば3000spm)から
急激に低速回転(例えば500spm)に変化した場合には、
天秤、釜等の機械的な要素がその急減速による慣性力に
追付かなくなる。従って、例えば第9図の符号6で示し
たように500spmにおいて3000spmに相当する糸が供給さ
れてしまう過剰供給となってしまう。そのため第7図
(B)に図示したように低速回転時において縫いむら7
が発生してしまう。このような過剰供給による縫いむら
は、糸が布4から浮き上るような形となり、縫製品質を
低下させるばかりでなく、そこからほころびを発生させ
てしまう結果となる。
従って本発明は、このような問題点を解決するためにな
されたもので、ミシンがどのような回転数であっても、
又高速から急激に低速に変化しても縫いむらを発生させ
ることなく高品質の縫製ができるミシンの上糸供給装置
を提供することを課題とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、このような課題を解決するために、上糸供給
源から上糸をミシン針に供給するミシンの上糸供給装置
において、ミシンの回転数を測定する手段と、ミシンの
回転数に応じて上糸を供給する手段と、ミシンの回転数
を減速量を検出する手段とを設け、前記減速量が所定値
以上になった場合上糸の供給量に補正を加え上糸の供給
量を減少させる構成を採用した。
[作 用] このような構成において、ミシンの針位置信号からミシ
ンの回転数(スピード)が測定され、それに応じて上糸
供給手段から上糸が供給される。上糸の供給量は、通常
ミシンが高速回転している時は低速回転している時より
も糸繰り出し量が多くなるようになっている。ここでミ
シンの速度を一周期前の速度と比較することにより回転
数に急減速があったか否かが判断され、急減速でない場
合には、通常の糸繰出しが行なわれ、又急減速であった
場合には、糸繰出し量の補正が行なわれる。それにより
急減速状態となった場合は、上糸の供給量に補正が加え
られ、上糸の供給量が減少させられるので、急減速によ
る縫いむらを解消させることができる。
[実施例] 以下、図面に示す実施例に基づいて本発明の詳細を説明
する。
第1図及び第2図において符号10で示すものは糸供給源
であり、この糸供給源10から上糸11が糸案内12、13を介
して第1の糸押えソレノイド14に導かれる。この糸押え
ソレノイド14は、後述するようにオンオフされて、上糸
11を保持あるいは開放させるものである。上糸11は、第
1の糸押えソレノイド14から更に糸繰出しローラ15を介
して後方に配置された第2の糸押えソレノイド16に導か
れる。
糸繰出しローラ15は、第3図に図示したようにミシンの
電源投入と同時に一定の速度で回転するモータ17により
回転され、上糸11を所定量繰り出すように構成されてい
る。モータ17は、エンコーダ18のスリット板等によりそ
の回転量が検出され、糸繰り出し量を検出できるように
なっている。この糸繰出しローラ15は、一端を軸20aに
回動可能に支持され他端をバネ22に付勢されるレバー20
の突出部に回動自在に支持される補助ローラ19と通常接
触している。しかして、ソレノイド21の上方への付勢に
よって軸20aを支点としてレバー20が時計方向に回動し
補助ローラ19を上方に持ち上げる。また、ソレノイド21
の下方への付勢によって軸20aを支点としてレバー20が
反時計方向に回動して補助ローラ19と接触し糸繰り出し
を確実にしている。そして、ソレノイド21は付勢時のみ
通電してその位置を自己保持する構成になっている。
第2の糸押えソレノイド16から放出された上糸11は糸案
内23を介して天秤24に導かれ、更に糸案内25を介してミ
シン針26に供給される。針26の上下動に従って釜27から
供給される下糸28との結び目により、針板29上の布30に
縫製が行なわれる。尚第2図において符号31で示すもの
は縫製終了時上糸と下糸を切断する切断装置である。
第4図には本実施例における制御系のブロック図が図示
されており、同図において符号40で示すものは全体の制
御を行うCPU(コントローラ)である。このCPU40にはRO
M、RAM等のメモリ装置41が接続されており、このメモリ
装置に格納された所定のシーケンスプログラムによって
ミシンの制御を行ない、又種々のデータを格納し、所定
の制御を行うように構成されている。このCPU40にはミ
シンの主軸(図示せず)に装着された針位置検知器から
の針位置信号42が入力され、それによりミシンの回転数
の測定が行なわれる。又CPU40にはモータ17の回転量を
測定するエンコーダ18からのパルスが入力される。又CP
U40には第1のソレノイド駆動回路43、第2のソレノイ
ド駆動回路44が接続され、これらの駆動回路を介してそ
れぞれ第1の糸押えソレノイド14,第2の糸押えソレノ
イド16が駆動される。又CPU40には糸繰出しモータ駆動
回路45が接続されており、それによりモータ17が駆動さ
れる。
次にこのように構成された装置の動作を説明する。
まずミシンの縫製動作に従って、CPU40は針位置信号42
を取り入れ、針位置信号の時間測定によってミシンのス
ピード、即ち回転数を演算する(第5図のステップS1、
ステップS2)。ミシンの電源投入時、モータ17は駆動さ
れているので、糸繰出しローラ15は常時回転しており、
第1の糸押えソレノイド14を解放させることにより、上
糸11を糸供給源から引き出す。この時第2の糸押えソレ
ノイド16はオンとなっており、糸を押えている。
CPU40において、速度測定に伴ない第9図に図示された
ような回転数に従って補正された繰出し量の目標値が演
算され、それに応じて上糸が繰り出される。この時エン
コーダ18によりモータ17の回転量が測定されているの
で、上述した繰り出し量の目標値に対応するパルスがエ
ンコーダ18から出力されると、CPU40は第1のソレノイ
ド駆動回路43を介して第1の糸押えソレノイド14を作動
させ、糸を保持して上糸の供給を遮断する。一方、天秤
24が上死点付近に達した時、第2のソレノイド駆動回路
44を介して第2の糸押えソレノイド16がオフされる。そ
れにより上述した目標値に対応して繰り出された上糸が
解放された第2の糸押えソレノイド16を介して天秤24並
びにミシン針26に供給される。このようにして通常の動
作の時には上述した制御により上糸を所定量繰り出し順
次縫い目を形成し縫製を行なっていく。この状態が第6
図のT1の区間で示されている。
ここで第5図のステップS3で示したように急減速モード
があったか否かが判断される。急減速でなく、またステ
ップS4で前回ミシンが低速回転と判断された場合には、
ステップS5で通常の繰り出し処理が行なわれ、ステップ
S6で急減速モードのフラグがオフとされる。一方ステッ
プS3で急減速モードと判断された場合(例えば、第6図
においてΔN1、ΔN2で示したような500spm以上の減速が
合った場合)、あるいはステップS4で測定スピードが高
速と判断された場合(第6図に図示したように例えば30
00spmで回転している場合)には、ステップS7で前回の
スピードとの差を算出し、ステップS8で急減速中かどう
かの判定を行なう。急減速状態の場合はステップS9で糸
繰り出し量に対し補正処理を行ない、そうでない場合に
はステップS5に移り通常の処理を行う。繰り出し補正を
行なった場合にはステップS10で急減速モードであるフ
ラグをオンにしておく。
この繰り出し量の補正を行う期間が第6図でT2で図示さ
れている。この補正は具体的には第9図に図示したよう
に急減速の場合過剰供給がなされているので、第9図に
符号50で示したようにマイナスの補正を行ない、過剰供
給を相殺する補正とする。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ミシ
ンの回転数に所定以上の減速量が発生したか否かを検出
し、それにより急減速と判断された場合は上糸の供給量
に補正を加え、供給量を減少させるようにしているの
で、縫いむらが解消し、良質の縫製が行なえるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置を搭載したミシンの全体の外観を示
す外観図、第2図は上糸供給装置の構成を示す配置図、
第3図は糸繰り出しローラを示した斜視図、第4図は制
御回路の構成を示すブロック図、第5図は制御の流れを
示す流れ図、第6図は繰り出し量の補正を行う急減速状
態を示したスピード特性図、第7図(A)及び(B)は
高速及び低速時の縫製状態を示した説明図、第8図は、
高速と低速における天秤の移動を示した天秤の移動説明
図、第9図は糸繰り出し量の補正を示した補正説明図で
ある。 10……糸供給源、11……上糸 14、16……糸押えソレノイド 15……糸繰り出しローラ 24……天秤、26……ミシン針

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上糸供給源から上糸をミシン針に供給する
    ミシンの上糸供給装置において、 ミシンの回転数を測定する手段と、 ミシンの回転数に応じて上糸を供給する手段と、 ミシンの回転数の減速量を検出する手段とを設け、 前記減速量が所定値以上になった場合上糸の供給量に補
    正を加え上糸の供給量を減少させることを特徴とするミ
    シンの上糸供給装置。
JP2094987A 1990-04-12 1990-04-12 ミシンの上糸供給装置 Expired - Fee Related JPH0779892B2 (ja)

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