JP2661033B2 - ミシン - Google Patents

ミシン

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JP2661033B2
JP2661033B2 JP62109356A JP10935687A JP2661033B2 JP 2661033 B2 JP2661033 B2 JP 2661033B2 JP 62109356 A JP62109356 A JP 62109356A JP 10935687 A JP10935687 A JP 10935687A JP 2661033 B2 JP2661033 B2 JP 2661033B2
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thread
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克彦 佐藤
一典 入江
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 (産業上の利用分野) この発明はミシンに係り、得に縫い始めの上糸繰り出
し量制御に関するものである。 (従来の技術) ミシンにおいて、縫い始めの数針の縫目は糸取りバネ
が吸収している上糸量によって縫われるようになってい
る。 (発明が解決しようとする問題点) ところが、この場合上糸は糸取りバネの張力のみによ
り引き上げられているため、第5図に示すように、下糸
tの張力が上糸Tのそれよりも勝った縫い始めの数針の
縫目が下吊り状態に形成され、縫製物の品質を低下させ
るという問題点があった。 発明の構成 (問題点を解決するための手段) 前記問題点を解決するために、この発明は、針と糸輪
捕捉器との協働により加工布に縫目を形成するための縫
目形成手段と、加工布の布厚を検出するための布厚検出
手段と、加工布の縫いピッチを検出するためのピッチ検
出手段と、布厚および縫いピッチに基づいて縫目に必要
な上糸の糸量の多寡を演算するための糸量演算手段と、
その必要糸量の上糸を針側に繰り出すための上糸繰り出
し手段と、その上糸繰り出し手段と針との間の上糸の弛
みを吸収するための糸取りバネと、その糸取りバネによ
る吸収糸量の値を記憶するための記憶手段と、縫い始め
時から上糸および下糸の張力が均衡するように、前記吸
収糸量の値と前記必要糸量の値とに応じ、前記吸収糸量
が前記必要糸量を上回る場合にはその上回る分の上糸を
針側から戻し、前記吸収糸量が前記必要糸量を下回る場
合にはその下回る分の上糸を針側に繰り出すように第一
針目の針下状態から所定のタイミングにて前記上糸繰り
出し手段の作動を制御する縫い始め制御手段とから構成
されている。 (作用) 上記解決手段によれば、第1針目における上糸繰り出
し手段の作動により、糸取りばねの吸収糸量の値が必要
糸量の値を超過する場合にその超過糸量分の上糸が繰り
戻されるとともに、吸収糸量の値が必要糸量の値より不
足する場合にその不足糸量分だけ上糸が繰り出される。
このため、縫い始めの縫目であっても上糸と下糸との張
力が均衡した状態で形成される。 (実施例) 以下、この発明を具体化した一実施例を図面に基づい
て説明する。 第1図に示すように、ミシンフレーム1のアーム部1a
内には主軸2が回転可能に支持され、その右端に取着さ
れたプーリ3はベルト4を介してミシンモータ5に連結
されている。アーム部1aの頭部6には針棒7が昇降可能
に支持され、その下端には針8が取付けられている。ミ
シンフレーム1のベッド部1b内には主軸2に作動連結さ
れた下軸9が設けられ、その下軸9上には下糸tを供給
する図示しないボビンを内装した糸輪捕捉器10が装着さ
れている。この糸輪捕捉器10と針8とにより縫目形成手
段が構成され、ミシンモータ5の駆動による主軸の回転
に伴い、双方8,10の協働により加工布支持面11上の図示
しない加工布に縫目が形成される。 針棒7の後方において頭部6には押え棒12が昇降可能
に支持され、その下端には布押え13が装着されている。
押え棒12に関連して頭部6には布厚検出器14が設置さ
れ、加工布の厚みに相当する押え棒12の移動量に基づい
て布厚を検出するようになっている。 ミシンフレーム1の脚柱部1cには、図示しないピッチ
調節機構を作動させて加工布の縫いピッチを設定するた
めの操作つまみ15が配設されるとともに、これにより設
定された縫いピッチを検出するためのピッチ検出器16が
設置されている。 頭部6の前面には天秤17が上下動可能に設けられ、そ
の下方には左右一対の糸案内18,19が配設されている。
右側の糸案内19の下方には押え棒12と一体に昇降される
可動糸案内20が設けられている可動糸案内20の右側にお
いて頭部6のあご部21には、後記CPU42により演算され
た一針毎に必要な糸量の上糸Tを針8側に繰り出すため
の上糸繰り出し装置22が設置されている。上糸繰り出し
装置22には、あご部21に内蔵されたサーボモータ23と、
あご部21の前面に位置するようにサーボモータ23の出力
軸24に取着された糸巻体25とから構成されている。な
お、サーボモータ23にかえてステップモータを使用する
ことも可能である。 上糸繰り出し装置22には糸巻体25と針8との間の上糸
Tの弛みを吸収するための糸取りバネ26が取着されてい
る。糸取りバネ26の吸収糸量Lの値は、第2図におい
て、可動糸案内20の静止位置と上糸吸収状態にある糸取
りバネ26の先端との距離をl1とし、糸取りバネ26の先端
と糸巻体25の糸繰り出し位置との距離をl2とし、可動糸
案内20と糸繰り出し位置との距離をl3とすれば、 L=l1+l2−l3 で求めることができ、この値が既知のデータとして記憶
手段を構成する後記ROM43に予め記憶されている。 第1図に示すように、上糸繰り出し装置22の上方にお
いて頭部6には案内片27、固定部28および押圧部29を備
えたプレテンショナー30が装着されている。そして、図
示しない糸供給源からの上糸Tはプレテンショナー30、
糸巻体25、糸取りバネ26、可動糸案内20、右糸案内19、
天秤17および左糸案内18を介して針8の図示しない目孔
に供給されるようになっている。 ベッド部1b内には縫目形成後に上糸をTを切断するた
めの糸切り装置31が配置されている。この糸切り装置31
は、糸輪捕捉器10の近傍に位置する固定刃32および可動
刃33と、その可動刃33を糸切り動作させるための糸切り
ソレノイド34(第3図参照)とから構成されている。 ミシンフレーム1の下方には足踏ペダル36が配置さ
れ、その前踏み操作時には踏み込み量に応じた速度にて
ミシンモータ5を駆動するためのミシン起動信号が出力
され、前踏み後に中立状態に戻されたときにはミシンモ
ータ5の回転を止めて針8を下死点に停止するための針
下停止信号が出力されるとともに、後ろ踏み操作時には
針8を上死点側に移動させた後糸切りソレノイド34を励
磁して糸切りを行うための糸切り信号が出力されるよう
になっている。 プーリ3には被検出体37が一体回転可能に設けられる
とともに、その被検出体37と対向するようにアーム部1a
には投受光素子よりなる針位置検出器38が固定されてい
て、その針位置検出器38から針下信号および針上信号等
が出力される。 第3図に示すように、中央演算処理装置(CPU)42は
前記布厚検出器14、ピッチ検出器16、足踏ペダル36およ
び針位置検出器38からの各種の信号を入力するととも
に、前記ミシンモータ5、サーボモータ23および糸切り
ソレノイド34に駆動または停止信号を出力するようにな
っている。CPU42にはミシン全体の制御プログラムおよ
び前記吸収糸量Lの値等が記憶されたリードオンリーメ
モリ(ROM)43と、前記布厚データ、ピッチデータおよ
び必要糸量データ等が一時的に記憶されるランダムアク
セスメモリ(RAM)44とが接続されている。 CPU42は糸量演算手段を構成し、布厚検出器14からの
布厚データとピッチ検出切16からのピッチデータとに基
づいて各縫目に必要な上糸Tの糸量の多寡を演演算す
る。また、CPU42は縫い始め制御手段を構成し、次の作
用説明で明らかとなるように、上記必要糸量Nの値と前
記糸取りバネ26の吸収糸量Lの値とに応じ、第1針目の
針下状態から所定のタイミングにて上糸繰り出し装置22
のサーボモータ23の作動を制御するようになっている。 次に、前記構成のミシンの作用を説明する。 第4図はCPU42の制御のもとで行われる上糸繰り出し
プログラムを示す。縫製終了に際し足踏ペダル36の後ろ
踏み操作により発生した糸切り信号が確認されると、針
が上死点側に移動されて前記糸切り装置31の作動により
上糸Tが切断され、一縫製動作が終了する。 縫製運転の再開に際し、足踏ペダル36が前踏み操作さ
れてミシン起動信号が発生すると(ステップS1)、針位
置検出器38からの針下信号に応答して(ステップS2)、
布厚検出器14からの布厚データとピッチ検出器16からの
ピッチデータとに基づき一縫目に必要な上糸Tの糸量の
多寡が演算され、その必要糸量Nの値がRAM44に記憶さ
れる(ステップS3)。 この場合吸収糸量Lの値が必要糸量Nの値を超過して
いることが確認されると(ステップS4)、上糸繰り出し
装置22のサーボモータ23が針8の針下状態から所定のタ
イミングにて超過量に応じた分だけ逆転されて(ステッ
プS5)、糸巻体25の回動に伴い上糸7が糸巻体25上に繰
り戻される。また、吸収糸量Lの値が必要糸量Nの値と
等しいことが確認されると(ステップS6)、針下状態に
てサーボモータ23がロックされて(ステップS7)、上糸
Tが静止状態に保持される。一方、吸収糸量Lの値が必
要糸量Nの値よりも不足していることが確認されると
(ステップS8)、サーボモータ23が不足量に応じて針8
の針下状態から所定のタイミングにて正転されて(ステ
ップS9)、上糸Tが糸巻体25から針8側に繰り出され
る。 こうして、上糸Tの繰り戻し、静止または繰り出しの
処理が終了すると、前記上糸条件のもとで第1針目の縫
目が形成される。この場合、繰り出し上糸量が糸取りバ
ネ26の吸収糸量Lを考慮して適正な値に制御されるた
め、第1針目の縫い始め時から上糸Tと下糸tとの張力
を互いに均衡させた状態で、縫目をきれいに形成するこ
とができる。 なお、第2針目以降の縫目を形成する場合には、各縫
目ごとにサーボモータ23が制御されて、その上糸条件の
もとで各縫目が形成される。従って、第2針目以降にお
いても上糸Tと下糸tとの張力が均衡する。 発明の効果 以上詳述したように、この発明によれば、従来とは異
なり縫始めが下吊りの状態になることはなく、第1針目
から上糸と下糸との張力が均衡するので、縫い始めの縫
目をきれいに形成することができるという優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの発明を具体化した一実施例を示すミシンの
正面図、第2図は上糸繰り出し装置および糸取りバネを
示す正面図、第3図はミシンの制御回路を示すブロック
図、第4図は上糸繰り出し作用を示すフローチャート
図、第5図は従来のミシンにより形成された縫目を示す
断面図である。 針8、糸輪捕捉器10、布厚検出器14、ピッチ検出器16、
上糸繰り出し装置22、サーボモータ23、糸取りバネ26、
糸量演算手段および縫い始め制御手段としてのCPU42、
記憶手段としてのROM43、上糸T、下糸t、吸収糸量
L、必要糸量N。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.針(8)と糸輪捕捉器(10)との協働により加工布
    に縫目を形成するための縫目形成手段と、 加工布の布厚を検出するための布厚検出手段(14)と、 加工布の縫いピッチを検出するためのピッチ検出手段
    (16)と、 前記布厚および縫いピッチに基づいて縫目に必要な上糸
    (T)の糸量の多寡を演算するための糸量演算手段(4
    2)と、 その必要糸量(N)と上糸(T)を針(8)側に繰り出
    すための上糸繰り出し手段(22)と、 その上糸繰り出し手段(22)と前記針(8)との間の上
    糸(T)の弛みを吸収するめの糸取りバネ(26)と、 その糸取りバネ(26)による吸収糸量(L)の値を記憶
    するための記憶手段(43)と、 縫い始め時から上糸(T)および下糸(t)の張力が均
    衡するように、前記吸収糸量(L)の値と前記必要糸量
    (N)の値とに応じ、前記吸収糸量(L)が前記必要糸
    量(N)を上回る場合にはその上回る分の上糸(T)を
    針(8)側から戻し、前記吸収糸量(L)が前記必要糸
    量(N)を下回る場合にはその下回る分の上糸(T)を
    針(8)側に繰り出すように第一針目の針下状態から所
    定のタイミングにて前記上糸繰り出し手段(22)の作動
    を制御する縫い始め制御手段(42)とよりなるミシン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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