JPH0747023Y2 - ワイヤレススイッチの取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、端末器を介して負荷を制御すべくアドレスデ
ータ，制御データ等の伝送信号を受信側へワイヤレスで
信号を送信するワイヤレススイッチの取付構造に関する
ものである。

［従来の技術］ この種のワイヤレススイッチは、ワイヤレスで伝送信号
を端末器と接続されている受信側に伝送し、受信側で
は、上記伝送信号を端末器に送り、端末器にて例えば、
照明負荷等の負荷をオンオフ制御するようになってい
る。伝送信号は、各端末器に対応するアドレスデータ、
負荷の制御内容に対応する制御データ等から構成されて
いる。

第６図は従来のワイヤレススイッチ本体（以下、本体と
いう）１の取付構造を示し、本体１をキャビネット２や
壁，柱等に取り付けるための構成部品として、図示する
ように、成形品からなる取付台３、壁，柱等への取付用
の木ねじ４及び金属製のキャビネット２に取り付けるた
めの両面テープを張り付けたマグネット５で構成されて
いる。

この従来の取付方法としては、金属製のキャビネット２
であれば、マグネット５を両面テープを介して取付台３
の裏面に張着し、マグネット５を介してキャビネット２
に取付台３を固定し、取付台３の前面の上下に形成した
引掛取付部6,7に本体１の裏面を引っ掛けていた。ま
た、壁や柱への取付は、木ねじ４にて取付台３を固定す
るものである。

［考案が解決しようとする課題］ かかる従来例においては、本体１と取付台３とは引っ掛
ける構造のため、本体１側に取付台３を取り付けて本体
１の使用ができないという問題があった。つまり、取付
台３を本体１側に取着できないため、本体１のみを持っ
て使用していると、マグネット５などでキャビネット２
に取り付けている場合など、取付台３を紛失してしまう
虞れがあるからである。

本考案は、上述の点に鑑みて提供したものであって、取
付台つまり取付金具をワイヤレススイッチ本体側に取着
して使用を可能としたワイヤレススイッチの取付構造を
提供することを目的としたものである。

［課題を解決するための手段］ 本考案は、取付面にねじやテープ等にて取着する取付金
具と、この取付金具の前面に吸着させるマグネットと、
このマグネットの前面に着脱自在に吸着するワイヤレス
スイッチ本体の裏面に設けた吸着金具と、マグネットを
吸着させたまま取付金具をワイヤレススイッチ本体の裏
面に取り付けるワイヤレススイッチ本体のボデイ固定用
を兼ねたねじとを備えたものである。

［作用］ 而して、取付金具を取付面にねじやテープ等にて取着
し、この取付金具の前面にマグネットを吸着させ、この
マグネットにワイヤレススイッチ本体の裏面に設けた吸
着金具を吸着させることで、ワイヤレススイッチ本体を
取付面に着脱自在に装着し、また、取付金具やマグネッ
トをワイヤレススイッチ本体側に取り付ける場合には、
ワイヤレススイッチ本体のボデイ固定用を兼ねたねじに
より、マグネットを吸着させたまま取付金具をワイヤレ
ススイッチ本体の裏面に取り付けるようにし、取付金具
やマグネットを付けたままワイヤレススイッチ本体の使
用ができるようにしている。

［実施例］ 以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。第１
図に示すように、本体１を取付面に取り付けるための構
成部品としては、板状の取付金具10、板状のマグネット
11、ボックスねじや木ねじ等のねじ12等から構成されて
いる。第２図に示すように、取付金具10は前面に折曲す
る方向に断面をコ字型に形成しており、取付金具10の両
側には側片13を形成し、上端の中央には略Ｌ型の突起14
を一体に突設している。また、取付金具10の上下方向
に、だるま穴15、挿通孔16,17を夫々穿孔している。マ
グネット11は所謂ゴム製のラバーマグネットを用いてお
り、その厚みは取付金具10の側片13の厚みより厚くして
いる。マグネット11の上部にはだるま穴15に対応して長
孔18を形成し、また、各挿通孔16,17に対応して挿通孔1
9,20を夫々穿設している。

太陽電池を電源として動作する本体１の裏面には取付金
具10及びマグネット11が収納可能な凹面部21が形成して
あり、この凹面部21の両側には第３図に示すような吸着
金具22が設けてある。また、凹面部21の上端の中央には
第５図に示すように、取付金具10の突起14を引っ掛ける
係止穴23が形成してある。尚、本体１の外殻はカバー25
とボデイ26とを結合して構成され、このカバー25とボデ
イ26とは本体１の裏面からの皿ねじ状の固定ねじ24等に
より結合されるようになっている。

次に、取付方法について説明する。第１図は取付金具10
を壁面27へ取り付ける場合であり、突起14を前面側にし
てねじ12をだるま穴15及び下側の挿通孔17を介して取付
金具10を壁面27に取り付ける。マグネット11は取付金具
10の前面側に吸着させたまま取り付けてもよく、また、
取付金具10を取り付けた後に、マグネット11を吸着させ
ても良い。次に、本体１の裏面の吸着金具22をマグネッ
ト11に吸着させ、取付後の落下防止のため本体１を少し
下げて、突起14を係止穴23に挿入係止する。尚、取付金
具10の壁面27への取り付けは、両面テープ28で行うよう
にしてもよく、また、ねじ12は、皿木ねじ又は皿小ねじ
を用いている。

次に、本体１へ取付金具10をねじ固定する方法について
説明する。第４図に示すように、マグネット11を取付金
具10の吸着させたまま、固定ねじ24を外した凹面部21に
取付金具10側を本体１側にして位置させ、裏面から挿通
孔19,16を介してボデイ26のねじ穴29に螺着して、取付
金具10を本体１に固定する。ここで、マグネット11は裏
面に位置しているので、鉄製の什器又はキャビネットな
どの壁面30にマグネット11を吸着させて、本体１を容易
に取り付けることができる。そして、本体１を使用する
場合は、壁面30に吸着したまま使用しても良く、また、
壁面30より取り外して本体１を手でもって使用すること
もできる。ここで、第５図に示すように、取付金具10及
びマグネット11を凹面部21に収納配置させた場合には、
取付金具10及びマグネット11が凹面部21に半分程埋め込
まれるため、取付金具10等が目立ちにくい。また、１種
類の取付金具10にて、２つの取付方法を選ぶことがで
き、しかも２つの取付方法においても、取付金具10の取
り付け、取り外しが容易である。更に、マグネット11に
弾性を有するラバーマグネットを用いていることで、壁
面30を傷つけることもない。

［考案の効果］ 本考案は上述のように、取付面にねじやテープ等にて取
着する取付金具と、この取付金具の前面に吸着させるマ
グネットと、このマグネットの前面に着脱自在に吸着す
るワイヤレススイッチ本体の裏面に設けた吸着金具と、
マグネットを吸着させたまま取付金具をワイヤレススイ
ッチ本体の裏面に取り付けるワイヤレススイッチ本体の
ボデイ固定用を兼ねたねじとを備えたものであるから、
取付金具を取付面にねじやテープ等にて取着し、この取
付金具の前面にマグネットを吸着させ、このマグネット
にワイヤレススイッチ本体の裏面に設けた吸着金具を吸
着させることで、ワイヤレススイッチ本体を取付面に着
脱自在に装着でき、また、取付金具やマグネットをワイ
ヤレススイッチ本体側に取り付ける場合には、ワイヤレ
ススイッチ本体のボデイ固定用を兼ねたねじにより、マ
グネットを吸着させたまま取付金具をワイヤレススイッ
チ本体の裏面に取り付けて、取付金具やマグネットを付
けたままワイヤレススイッチ本体の使用ができる効果を
奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の分解斜視図、第２図は同上の
要部分解斜視図、第３図は同上の吸着金具の斜視図、第
４図は同上の他の取付方法を示す分解斜視図、第５図は
同上の破断側面図、第６図は従来例の分解斜視図であ
る。 １はワイヤレススイッチ本体、10は取付金具、11はマグ
ネット、12はねじ、22は吸着金具、24は固定ねじであ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】端末器を介して負荷を制御すべくアドレス
   データ，制御データ等の伝送信号を受信側へワイヤレス
   で信号を送信するワイヤレススイッチにおいて、取付面
   にねじやテープ等にて取着する取付金具と、この取付金
   具の前面に吸着させるマグネットと、このマグネットの
   前面に着脱自在に吸着するワイヤレススイッチ本体の裏
   面に設けた吸着金具と、マグネットを吸着させたまま取
   付金具をワイヤレススイッチ本体の裏面に取り付けるワ
   イヤレススイッチ本体のボデイ固定用を兼ねたねじとを
   備えたことを特徴とするワイヤレススイッチの取付構
   造。