JPS608451Y2 - 印刷配線板取付装置

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【考案の詳細な説明】この考案は印刷配線板（以下、ＰＷＢと記す）の取付装
置に関するものである。

従来、ＰＷＨの取付方法は、主に、ネジによってフレー
ムに直接固定する方法とプラスチック製ワンタッチ着脱
式ホルダーを使用するのが一般的であった。

しかし、上記従来の方法には次の欠点がある。

まずネジ止め式では、第１図に示す様に ■ ＰＷＢの取付け、取り外しにネジ回し作業を伴い、
従って道具を要し、時間を労する。

■ セット内部でＰＷＢ止めネジの横に他の部品が配置
されたり、セット筐体のカベ付近にＰＷＢが配置される
と、ネジ回しが入らすＰＷＢの取付、取外しは不可能と
なる。

殊に、コンパクトな筐体にＰＷＢを収納する場合、その
取付方向は大きな制約条件を受けることになる。

また、プラスチックホルダ一方式では第２図に示す様に ■ セットにＰＷＢが実装されている状態で、各ホルダ
ーは常に手の届く所に配置されなければＰＷＢ取付、取
外しができない、つまりＰＷＢの配置に対して大きな制
約条件となる。

■ ホルダーはベースとなる板材に嵌入して用いるが、
ホルダー自体がベースからＰＷＢまでの高さと、ベース
裏側への突出脚の高さを持っている為、ベース板及びホ
ルダーモしてＰＷＢだけである程度の大きさを有するこ
とになり、コンパクトなセットの設計に支障を来たす。

この考案はＰＷＢ実装状態をコンパクトに着脱容易にす
る為、ＰＷＢの一端を係止め式として、手やネジ回しが
入らなくても良い様にし、他端を略コ字形のバネと支持
腕の耳片とで挟み固定するようにしたものである。

第３図及び第４図に示す本考案の実施例について説明す
る。

本装置は支持腕１と固定キャップ５そして固定されるＰ
ＷＢ４とで構成され、支持腕には耳片２及び係止め片３
とが設けられている。

また固定キャップ５には弾性を有有するフラツグ６が基
部の両対辺から湾曲し且つ弾性を有するように設けられ
ている。

実際には第３図の如く支持腕１は２コを対向させて用い
るが、簡略の為第４図にて片側の働きで説明すると、ま
ずＰＷＢ４を支持腕の上方からさし込み下端を係止め片
３に係止めする。

次にＰＷＢの上端を耳片２に当接させた後固定キャップ
５をＰＷＢの外側に圧挿する。

つまり、ＰＷＢ下端は係止めにて、上端は耳片と固定キ
ャップとに挟持されることによってＰＷＢは固定される
のである。

ＰＷＢを取り外す場合は、固定キャップを引き抜き、そ
してＰＷＢを掴んで持ち上げるだけである。

この固定装置を用いれば ■ ＰＷＢネジ止め作業不要。

■ 実施例に示すように、２枚のＰＷＢを並べても必要
最小限のスペースで配置できる。

■ ＰＷＢの取付け、取外しが一端方向から行なえる為
、狭小な筐体に入れても故障修理等が非常にやり易い。

逆に言えば筐体をよりコンパクトにすることも可能にな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は従来の印刷配線板取付装置の異なる
例を示す斜視図、第３図はこの考案の一実施例を示す印
刷配線板取付装置の斜視図、第４図は第３図実施例の側
面図と筐体への組込状態を示す斜視図である。図中、１は支持腕、２は耳片、３は係止め片、４はＰＷ
Ｂ、５は固定キャップ、６はフランチを示す。

【実用新案登録請求の範囲】