JPH07314549A - 真空成形方法および真空成形型 - Google Patents

真空成形方法および真空成形型

Info

Publication number
JPH07314549A
JPH07314549A JP13644694A JP13644694A JPH07314549A JP H07314549 A JPH07314549 A JP H07314549A JP 13644694 A JP13644694 A JP 13644694A JP 13644694 A JP13644694 A JP 13644694A JP H07314549 A JPH07314549 A JP H07314549A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plastic sheet
frame
die
vacuum forming
vacuum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP13644694A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3560645B2 (ja
Inventor
Koji Matsuoka
浩治 松岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inoue MTP KK, Inoac Corp filed Critical Inoue MTP KK
Priority to JP13644694A priority Critical patent/JP3560645B2/ja
Publication of JPH07314549A publication Critical patent/JPH07314549A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3560645B2 publication Critical patent/JP3560645B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラスチックシート縁部の変形および波打ち
を抑えて、製品部外周の切断を効率よく行なうことので
きる真空成形方法および真空成形型を提供する。 【構成】 凹形状の型面11を有し、前記型面外周部1
2にプラスチックシート20の縁部22をシール枠15
により押圧して型面周囲をシールしながら真空吸引する
真空成形型10において、前記シール枠の側面外周に嵌
まってシール枠の側面との間で前記プラスチックシート
の縁部を挟む枠部13を、前記型面の外周部に突出して
設け、前記プラスチックシートの縁部を、前記枠部とシ
ール枠の側面間で挟んで前記型面から離れる方向へ保持
しながら真空吸引を行ない、前記方向にプラスチックシ
ートの縁部を賦形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は真空成形方法および真
空成形型に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な真空成形方法を図5ないし図7
に示す。まず図5に示されるように、凹形状の型面51
を有する真空成形型50に、プラスチックシート52が
近接して配される。このプラスチックシート52は製品
成形部54とその外周の縁部55とよりなり、あらかじ
め所定の温度に加熱され軟化状態で保持される。前記プ
ラスチックシート52は、軟質樹脂シート単体の他、ウ
レタンフォームなどからなるクッション層に塩化ビニー
ルやファブリック材などの柔軟性を有するシートが積層
あるいはラミネートされたものが用いられる。符号56
は前記プラスチックシート52を保持するクランプ、5
7は真空吸引孔で、図示しない真空吸引装置に接続され
ている。前記真空成形型50の反対側にはシール枠53
が配置されている。図6は、そのシール枠53の斜視図
である。このシール枠53は、前記型面51外周に沿っ
た形状に形成されており、成形の際、前記真空成形型5
0を下降またはシール枠53を上昇させることによっ
て、当該シール枠53と型面51外周との間にプラスチ
ックシート52の縁部55を挟んで押圧し、型面周囲を
シールするようになっている。
【0003】しかる後、前記プラスチックシート52の
製品成形部54を真空成形型50の型面51に真空吸引
し、所定の製品形状に賦形する。符号58は前記シール
枠53の内側に設けられたプラグ型で、真空成形の際、
型面51方向に上昇して前記製品成形部54を押し上
げ、それにより前記製品成形部54を型面51に更に近
接させて型面51への真空吸引を容易かつ確実にする。
賦形された前記プラスチックシート52は、真空成形型
50から脱型した後、図8に示されるように、トリム刃
59などによって製品部54aの基部から縁部55を切
除して製品とされる。
【0004】この真空成形方法では、プラスチックシー
ト52の縁部55が型面外周で略水平に保持されて成形
されるため、成形後の縁部55は略水平方向に位置す
る。また、真空成形に用いられるプラスチックシート5
2は剛性が低いため、前記縁部55の切除時にその縁部
55が波打ち等の変形を生じ易い。さらに、シール枠5
3の外周部分に位置するプラスチックシートの縁部55
は真空成形されないため、真空成形された製品部54a
との収縮量が大きく相違し、それによって縁部55が波
打ち変形し易い。その結果、前記賦形後のプラスチック
シート52は、その縁部55が略水平位置にあってしか
も波打ち変形により上下していることが多いため、その
波打ちに邪魔されて前記トリム刃59を製品部54aの
基部に精度よく挿入することが困難となり、かかる作業
が効率的に行なえないという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な問題点を解決するために提案されたものであって、プ
ラスチックシート縁部の変形および波打ちを抑えて、製
品部外周の切断を効率よく行なうことのできる真空成形
方法および真空成形型を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
製品成形部とその外周の縁部とよりなるプラスチックシ
ートを加熱軟化させて、凹形状の型面を有する真空成形
型に近接配置し、前記プラスチックシートに対し真空成
形型とは反対側に配置したシール枠によって前記プラス
チックシートの縁部を型面の外周部に押圧して型面周囲
をシールし、その状態で前記プラスチックシートの製品
成形部を型面に真空吸引して製品形状に賦形する真空成
形方法において、前記シール枠の側面外周に嵌まる枠部
を前記型面の外周部に設けて前記プラスチックシートの
縁部を、前記枠部とシール枠の側面間で挟んで前記型面
から離れる方向へ保持しながら真空吸引を行ない、前記
方向にプラスチックシートの縁部を賦形することを特徴
とする真空成形方法に係る。
【0007】さらにこの発明は、凹形状の型面を有し、
前記型面外周部にプラスチックシートの縁部をシール枠
により押圧して型面周囲をシールしながら真空吸引する
真空成形型において、前記シール枠の側面外周に嵌まっ
てシール枠の側面との間で前記プラスチックシートの縁
部を挟む枠部を、前記型面の外周部に突出して設けたこ
とを特徴とする真空成形型に係る。
【0008】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図1はこの発明の真空成形型を用いた真空成形
の一実施例を示す断面図、図2はその要部を示す断面
図、図3はこの発明の方法によって成形されたプラスチ
ックシートの斜視図、図4はその断面図である。
【0009】図1に示されるように、この発明の真空成
形型10は、図5および図6において示し説明した真空
成形型と同様、凹形状の型面11を有する雌型からな
り、プラスチックシート20の縁部22を押圧保持する
シール枠15の一側に配置されるものである。符号16
はプラグ型、17は真空吸引孔である。
【0010】前記真空成形型10とシール枠15との間
には、略中央部分の製品成形部21と外周の縁部22と
からなるプラスチックシート20が近接配置される。こ
のプラスチックシート20はあらかじめ所定の温度に加
熱されて適宜に軟化した状態に保たれている。
【0011】一方、型面11の外周部12には、前記シ
ール枠15の外周よりやや大きく形成された枠部13が
突出して設けられている。この枠部13は、図2から理
解されるように、プラスチックシートの縁部22をシー
ル枠15と型面外周部12とで押圧するに際し、当該シ
ール枠15の外周側面にプラスチックシートの縁部22
を介して嵌まるように構成されており、次の作用があ
る。その作用の一つは、前記プラスチックシートの縁部
22を型面11から離れる方向、この実施例では下方へ
屈曲せしめるためのものである。それによって、製品部
(製品成形部21が真空成形された部分)と縁部22間
の切除線Cよりも縁部22を下げて、後にトリム刃を製
品部の基部に挿入し易くすることである。また、他の作
用は、前記シール枠15とこの枠部13間でプラスチッ
クシートの縁部22を挟んで真空成形するため、その際
に、前記挟んだ部分で縁部22が収縮変形して波打つの
を防止できることである。さらに、他の作用は、プラス
チックシートの縁部22を、型面外周部12とシール枠
15上面間、および枠部13内面とシール枠15外側面
間の広い面積で確実に挟持するため、真空成形型10の
シール性を向上できることである。
【0012】この枠部13の高さは、プラスチックシー
ト20の材質や厚みあるいは物性などによって適宜に設
定されるが、真空成形時に枠部13の外側で少なからず
発生する縁部22の波打ちが、前記切除線Cを越えて製
品部側まで達しないように、縁部22を充分に折り曲げ
ることのできる高さにする必要がある。本実施例では約
8mmである。さらに、前記プラスチックシート20の
縁部22を介してシール枠15に容易かつ確実に枠部1
3が嵌まるように、前記枠部13の内側面は、型面11
方向に向かうテーパ状に形成することが望ましい。ま
た、プラスチックシートの縁部22を確実に折り曲げ賦
形するとともに、シール性を高めるために、前記枠部1
3とシール枠15とのクリアランス(隙間)は、プラス
チックシート20の厚みよりやや小さく設定されること
が好ましい。
【0013】次いで、前記シール枠15と真空成形型1
0の型面外周12とで、プラスチックシート20の縁部
22を押圧してシールする。その際に、前記枠部13が
プラスチックシート20の縁部22を介してシール枠1
5の側部外周に嵌まり、図のようにプラスチックシート
の縁部22が前記型面11に対して離れる方向に折り曲
げられる。
【0014】この状態で、前記真空吸引孔17と接続さ
れた真空吸引装置(図示せず)を作動させ、前記プラス
チックシート20の製品成形部21を型面11に吸着し
所定形状に賦形し、常法に従う冷却により形状固定して
製品部を形成する。得られた成形品を図3および図4に
示す。図から理解されるように、前記枠部13によっ
て、プラスチックシートの縁部22が、製品部21aと
は反対方向に略直角に屈曲して賦形されているので、そ
の屈曲賦形部分(前記シール枠15と枠部13で挟まれ
た部分)より先端の縁部で波打ち変形があっても、その
変形部が製品部21a基部の切断線Cを越えて製品部2
1a側まで達することがない。しかも、前記プラスチッ
クシートの縁部22の屈曲により、前記切除線Cを挟ん
で製品部21aと縁部22が大きく口を開いた状態とな
る。そのため、後で行なわれる縁部22の切除作業時
に、前記縁部22の波打ち変形に邪魔されることなくト
リム刃を切断線Cに沿って挿入することができ、その切
除作業が極めて効率的かつ精度良好に行なうことができ
るようになる。
【0015】なお、本実施例では、シール枠の上方に真
空成形型を配置したが、製品形状などによっては、シー
ル枠の下方に型面を上向きにして真空成形型を配しても
よい。
【0016】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
真空成形方法および真空成形型によれば、プラスチック
シートの縁部が製品部と離れる方向に屈曲して賦形され
るので、切除線を挟んで製品部と縁部が開いた状態にプ
ラスチックシートを真空成形でき、かつ切除線付近での
波打ち変形を防止できる。そのため、トリム刃などの位
置決めおよび挿入が簡単かつ確実で、かかる切除作業を
極めて効率よく正確に行なうことができる。また、前記
プラスチックシートの縁部が、真空成形時に枠部および
シール枠による凹凸を含む広い面積で押圧されるので、
真空成形型のシール性も良好になり、効率良く真空成形
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の真空成形型を用いた真空成形の一実
施例を示す断面図である。
【図2】その要部を示す断面図である。
【図3】この発明の方法によって成形されたプラスチッ
クシートの斜視図である。
【図4】その断面図である。
【図5】一般的な真空成形型の一例を示す断面図であ
る。
【図6】そのシール枠を示す斜視図である。
【図7】その真空成形型を用いる真空成形時を示す断面
図である。
【図8】図5に示された真空成形型によって成形された
プラスチックシートの断面図である。
【符号の説明】
10 真空成形型 11 型面 12 型面外周部 13 枠部 15 シール枠 20 プラスチックシート 21 製品成形部 22 縁部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製品成形部とその外周の縁部とよりなる
    プラスチックシートを加熱軟化させて、凹形状の型面を
    有する真空成形型に近接配置し、前記プラスチックシー
    トに対し真空成形型とは反対側に配置したシール枠によ
    って前記プラスチックシートの縁部を型面の外周部に押
    圧して型面周囲をシールし、その状態で前記プラスチッ
    クシートの製品成形部を型面に真空吸引して製品形状に
    賦形する真空成形方法において、 前記シール枠の側面外周に嵌まる枠部を前記型面の外周
    部に設けて前記プラスチックシートの縁部を、前記枠部
    とシール枠の側面間で挟んで前記型面から離れる方向へ
    保持しながら真空吸引を行ない、前記方向にプラスチッ
    クシートの縁部を賦形することを特徴とする真空成形方
    法。
  2. 【請求項2】 凹形状の型面を有し、前記型面外周部に
    プラスチックシートの縁部をシール枠により押圧して型
    面周囲をシールしながら真空吸引する真空成形型におい
    て、 前記シール枠の側面外周に嵌まってシール枠の側面との
    間で前記プラスチックシートの縁部を挟む枠部を、前記
    型面の外周部に突出して設けたことを特徴とする真空成
    形型。
JP13644694A 1994-05-25 1994-05-25 プラスチックシートの成形方法 Expired - Fee Related JP3560645B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13644694A JP3560645B2 (ja) 1994-05-25 1994-05-25 プラスチックシートの成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13644694A JP3560645B2 (ja) 1994-05-25 1994-05-25 プラスチックシートの成形方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07314549A true JPH07314549A (ja) 1995-12-05
JP3560645B2 JP3560645B2 (ja) 2004-09-02

Family

ID=15175309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13644694A Expired - Fee Related JP3560645B2 (ja) 1994-05-25 1994-05-25 プラスチックシートの成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3560645B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112757615A (zh) * 2020-12-18 2021-05-07 索菲亚家居股份有限公司 吸塑模具和圆弧类吸塑产品的制作方法
KR102471975B1 (ko) * 2022-08-10 2022-11-29 (주)썬텍솔루션 절연시트 제조방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112757615A (zh) * 2020-12-18 2021-05-07 索菲亚家居股份有限公司 吸塑模具和圆弧类吸塑产品的制作方法
KR102471975B1 (ko) * 2022-08-10 2022-11-29 (주)썬텍솔루션 절연시트 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP3560645B2 (ja) 2004-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5236534A (en) Method for fabricating automotive door trims
JP4765599B2 (ja) 真空成形方法及びその装置
JPH07314549A (ja) 真空成形方法および真空成形型
JP3886272B2 (ja) 中空合成樹脂板の端面処理方法及びその装置
JP3561451B2 (ja) 真空成形方法
JP2001001396A (ja) 熱可塑性物品の成形装置
JP2781925B2 (ja) スタンピング成形品の製造方法
JP4284798B2 (ja) スタンピング成形装置
JPH03281317A (ja) インモールド成形方法
JP2503494Y2 (ja) 自動車用内装部品における装飾シ―トの圧着装置
JPH11320591A (ja) 積層体の製造方法
JP2610323B2 (ja) 成形装置
JP4478806B2 (ja) フィルム付き成形品製造用金型とフィルム付き成形品製造方法
EP0761412A1 (en) Method and apparatus for producing synthetic resin hollow articles
JPH05169524A (ja) 真空成形方法
JPH0474613A (ja) 複合成形体の製造方法およびそのプレス型
JP2019038428A (ja) 燃料タンクの断熱カバーおよび断熱カバーの製造方法
JPH03138128A (ja) 真空成形方法及びその成形に使用する真空成形型
JP3010250B2 (ja) 熱可塑性樹脂シートの成形方法
JP4302072B2 (ja) 内装品の真空成形機及び真空成形方法
JPH10211662A (ja) ウィンドモールディングとその曲げ加工方法とその装置
JPS61175025A (ja) 積層成形体の製造方法
JP3830658B2 (ja) 成形品の製造方法及びその方法に用いる切離工具
JP3091364B2 (ja) 基材に表皮材が貼着された自動車用内装材の製造法
JPH0753397B2 (ja) インサート成形金型

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20040525

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040526

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees