JP3560645B2 - プラスチックシートの成形方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明はプラスチックシートの成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的な真空成形方法を図5ないし図7に示す。まず図5に示されるように、凹形状の型面51を有する真空成形型50に、プラスチックシート52が近接して配される。このプラスチックシート52は製品成形部54とその外周の縁部55とよりなり、あらかじめ所定の温度に加熱され軟化状態で保持される。前記プラスチックシート52は、軟質樹脂シート単体の他、ウレタンフォームなどからなるクッション層に塩化ビニールやファブリック材などの柔軟性を有するシートが積層あるいはラミネートされたものが用いられる。符号56は前記プラスチックシート52を保持するクランプ、57は真空吸引孔で、図示しない真空吸引装置に接続されている。
前記真空成形型50の反対側にはシール枠53が配置されている。図6は、そのシール枠53の斜視図である。このシール枠53は、前記型面51外周に沿った形状に形成されており、成形の際、前記真空成形型50を下降またはシール枠53を上昇させることによって、当該シール枠53と型面51外周との間にプラスチックシート52の縁部55を挟んで押圧し、型面周囲をシールするようになっている。
【0003】
しかる後、前記プラスチックシート52の製品成形部54を真空成形型50の型面51に真空吸引し、所定の製品形状に賦形する。符号58は前記シール枠53の内側に設けられたプラグ型で、真空成形の際、型面51方向に上昇して前記製品成形部54を押し上げ、それにより前記製品成形部54を型面51に更に近接させて型面51への真空吸引を容易かつ確実にする。
賦形された前記プラスチックシート52は、真空成形型50から脱型した後、図8に示されるように、トリム刃59などによって製品部54aの基部から縁部55を切除して製品とされる。
【0004】
この真空成形方法では、プラスチックシート52の縁部55が型面外周で略水平に保持されて成形されるため、成形後の縁部55は略水平方向に位置する。また、真空成形に用いられるプラスチックシート52は剛性が低いため、前記縁部55の切除時にその縁部55が波打ち等の変形を生じ易い。さらに、シール枠53の外周部分に位置するプラスチックシートの縁部55は真空成形されないため、真空成形された製品部54aとの収縮量が大きく相違し、それによって縁部55が波打ち変形し易い。
その結果、前記賦形後のプラスチックシート52は、その縁部55が略水平位置にあってしかも波打ち変形により上下していることが多いため、その波打ちに邪魔されて前記トリム刃59を製品部54aの基部に精度よく挿入することが困難となり、かかる作業が効率的に行なえないという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、このような問題点を解決するために提案されたものであって、プラスチックシート縁部の変形および波打ちを抑えて、製品部外周の切断を効率よく行なうことのできるプラスチックシートの成形方法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、この発明は、製品成形部とその外周の縁部とよりなるプラスチックシートを加熱軟化させて、凹形状の型面を有する真空成形型に近接配置し、前記プラスチックシートに対し真空成形型とは反対側に配置したシール枠によって前記プラスチックシートの縁部を型面の外周部に押圧して型面周囲をシールし、その状態で前記プラスチックシートの製品成形部を型面に真空吸引して製品形状に賦形するプラスチックシートの成形方法において、前記型面の外周部には前記シール枠の側面外周に嵌る枠部を、前記シール枠との間の隙間が前記プラスチックシートの厚みよりやや小さくなるように設け、前記プラスチックシートの縁部を、前記枠部とシール枠の側面間で挟んで前記型面から離れる方向へ保持しながら真空吸引を行ない、前記方向にプラスチックシートの縁部を賦形することにより、前記製品成形部が真空成形された製品部と前記縁部間の切除線よりも前記縁部を下げた形状にし、その後、前記製品部の基部に前記切除線に沿ってトリム刃を挿入して前記切除線の位置で前記縁部の切除作業を行うことを特徴とするプラスチックシートの成形方法に係る。
【0007】
【実施例】
以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説明する。
図1はこの発明の真空成形型を用いた真空成形の一実施例を示す断面図、図2はその要部を示す断面図、図3はこの発明の方法によって成形されたプラスチックシートの斜視図、図4はその断面図である。
【0008】
図1に示されるように、この発明で用いられる真空成形型10は、図5および図6において示し説明した真空成形型と同様、凹形状の型面11を有する雌型からなり、プラスチックシート20の縁部22を押圧保持するシール枠15の一側に配置されるものである。符号16はプラグ型、17は真空吸引孔である。
【0009】
前記真空成形型10とシール枠15との間には、略中央部分の製品成形部21と外周の縁部22とからなるプラスチックシート20が近接配置される。このプラスチックシート20はあらかじめ所定の温度に加熱されて適宜に軟化した状態に保たれている。
【0010】
一方、型面11の外周部12には、前記シール枠15の外周よりやや大きく形成された枠部13が突出して設けられている。この枠部13は、図2から理解されるように、プラスチックシートの縁部22をシール枠15と型面外周部12とで押圧するに際し、当該シール枠15の外周側面にプラスチックシートの縁部22を介して嵌まるように構成されており、次の作用がある。その作用の一つは、前記プラスチックシートの縁部22を型面11から離れる方向、この実施例では下方へ屈曲せしめるためのものである。それによって、製品部(製品成形部21が真空成形された部分)と縁部22間の切除線Cよりも縁部22を下げて、後にトリム刃を製品部の基部に挿入し易くすることである。また、他の作用は、前記シール枠15とこの枠部13間でプラスチックシートの縁部22を挟んで真空成形するため、その際に、前記挟んだ部分で縁部22が収縮変形して波打つのを防止できることである。さらに、他の作用は、プラスチックシートの縁部22を、型面外周部12とシール枠15上面間、および枠部13内面とシール枠15外側面間の広い面積で確実に挟持するため、真空成形型10のシール性を向上できることである。
【0011】
この枠部13の高さは、プラスチックシート20の材質や厚みあるいは物性などによって適宜に設定されるが、真空成形時に枠部13の外側で少なからず発生する縁部22の波打ちが、前記切除線Cを越えて製品部側まで達しないように、縁部22を充分に折り曲げることのできる高さにする必要がある。本実施例では約8mmである。さらに、前記プラスチックシート20の縁部22を介してシール枠15に容易かつ確実に枠部13が嵌まるように、前記枠部13の内側面は、型面11方向に向かうテーパ状に形成することが望ましい。また、プラスチックシートの縁部22を確実に折り曲げ賦形するとともに、シール性を高めるために、前記枠部13とシール枠15とのクリアランス(隙間)は、プラスチックシート20の厚みよりやや小さく設定されることが好ましい。
【0012】
次いで、前記シール枠15と真空成形型10の型面外周12とで、プラスチックシート20の縁部22を押圧してシールする。その際に、前記枠部13がプラスチックシート20の縁部22を介してシール枠15の側部外周に嵌まり、図のようにプラスチックシートの縁部22が前記型面11に対して離れる方向に折り曲げられる。
【0013】
この状態で、前記真空吸引孔17と接続された真空吸引装置(図示せず)を作動させ、前記プラスチックシート20の製品成形部21を型面11に吸着し所定形状に賦形し、常法に従う冷却により形状固定して製品部を形成する。
得られた成形品を図3および図4に示す。図から理解されるように、前記枠部13によって、プラスチックシートの縁部22が、製品部21aとは反対方向に略直角に屈曲して賦形されているので、その屈曲賦形部分(前記シール枠15と枠部13で挟まれた部分)より先端の縁部で波打ち変形があっても、その変形部が製品部21a基部の切除線Cを越えて製品部21a側まで達することがない。しかも、前記プラスチックシートの縁部22の屈曲により、前記切除線Cを挟んで製品部21aと縁部22が大きく口を開いた状態となる。そのため、後で行なわれる縁部22の切除作業時に、前記縁部22の波打ち変形に邪魔されることなくトリム刃を切除線Cに沿って挿入することができ、その切除作業が極めて効率的かつ精度良好に行なうことができるようになる。
【0014】
なお、本実施例では、シール枠の上方に真空成形型を配置したが、製品形状などによっては、シール枠の下方に型面を上向きにして真空成形型を配してもよい。
【0015】
【発明の効果】
以上図示し説明したように、この発明のプラスチックシートの成形方法によれば、プラスチックシートの縁部が製品部と離れる方向に屈曲して賦形されるので、切除線を挟んで製品部と縁部が開いた状態にプラスチックシートを真空成形でき、かつ切除線付近での波打ち変形を防止できる。そのため、トリム刃などの位置決めおよび挿入が簡単かつ確実で、かかる切除作業を極めて効率よく正確に行なうことができる。
また、前記プラスチックシートの縁部が、真空成形時に枠部およびシール枠による凹凸を含む広い面積で押圧されるので、真空成形型のシール性も良好になり、効率良く真空成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の真空成形型を用いた真空成形の一実施例を示す断面図である。
【図2】その要部を示す断面図である。
【図3】この発明の方法によって成形されたプラスチックシートの斜視図である。
【図4】その断面図である。
【図5】一般的な真空成形型の一例を示す断面図である。
【図6】そのシール枠を示す斜視図である。
【図7】その真空成形型を用いる真空成形時を示す断面図である。
【図8】図5に示された真空成形型によって成形されたプラスチックシートの断面図である。
【符号の説明】
10 真空成形型
11 型面
12 型面外周部
13 枠部
15 シール枠
20 プラスチックシート
21 製品成形部
22 縁部

Claims (1)

  1. 製品成形部(21)とその外周の縁部(22)とよりなるプラスチックシート(20)を加熱軟化させて、凹形状の型面(11)を有する真空成形型(10)に近接配置し、前記プラスチックシート(20)に対し真空成形型(10)とは反対側に配置したシール枠(15)によって前記プラスチックシートの縁部(22)を型面の外周部(12)に押圧して型面周囲をシールし、その状態で前記プラスチックシートの製品成形部(21)を型面(11)に真空吸引して製品形状に賦形するプラスチックシートの成形方法において、
    前記型面の外周部(12)には前記シール枠(15)の側面外周に嵌る枠部(13)を、前記シール枠(15)との間の隙間が前記プラスチックシート(20)の厚みよりやや小さくなるように設け、
    前記プラスチックシートの縁部(22)を、前記枠部(13)とシール枠(15)の側面間で挟んで前記型面(11)から離れる方向へ保持しながら真空吸引を行ない、前記方向にプラスチックシートの縁部(22)を賦形することにより、前記製品成形部(21)が真空成形された製品部(21a)と前記縁部(22)間の切除線(C)よりも前記縁部(22)を下げた形状にし、
    その後、前記製品部(21a)の基部に前記切除線(C)に沿ってトリム刃を挿入して前記縁部(22)の切除作業を行うことを特徴とするプラスチックシートの成形方法。
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