JPH07306988A - スピーカー一体型感知器 - Google Patents

スピーカー一体型感知器

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JPH07306988A
JPH07306988A JP9749394A JP9749394A JPH07306988A JP H07306988 A JPH07306988 A JP H07306988A JP 9749394 A JP9749394 A JP 9749394A JP 9749394 A JP9749394 A JP 9749394A JP H07306988 A JPH07306988 A JP H07306988A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】火災報知設備と放送設備とを統合して施工コス
トの低い火災報知システムを提供する。 【構成】火災感知器とスピーカーとを同一の電線に接続
し、火災感知器から出力される火災報知信号とスピーカ
ーへ送られる放送信号とが同一の電線で伝達されるよう
の構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物内の火災報知設備
における火災感知器と、放送設備におけるスピーカーと
を一体化して同一配線を共用するようにしたスピーカー
一体型感知器に関する。
【0002】
【従来の技術】大勢の人を収容する建物の中には、火災
の発生を感知し、建物内の人々に知らせるための火災報
知設備が備えられている。一般に、火災報知設備は、建
物の各所に配設された多数の火災感知器と、建物の管理
室等に設置された火災報知信号受信部と、上記多数の感
知器と火災報知信号受信部とを有線または無線で電気的
に接続する通信リンクとによって構成されている。
【0003】従来の火災報知設備の2つの構成例を図4
と図5に示す。図4、図5において、破線の左側は火災
報知信号受信部を示し、右側は建物内に配置されている
複数の火災感知器の列を示す。
【0004】図4は最も簡易な構成の火災報知設備を示
す。火災感知器31は高熱または濃度の高い煙を検出し
た時、電気接点aを閉じる構成になっており、この接点
のみが図示されている。
【0005】全ての火災感知器31の接点の一方の端子
は共通に電線32と接続されており、各他方の端子は共
通に電線33に接続されている。つまり、全ての火災感
知器31は相互に並列な電線32、33に接続されてい
る。
【0006】電線32、33は一緒に建物内に張り巡ら
されており、それぞれの一端は、火災報知信号受信部の
出力端子34、35と接続され、それぞれの終端間には
終端抵抗器36が接続されている。終端抵抗器36は、
全ての火災感知器31が動作していない時でも微弱電流
を流し、電線32、33の断線をチェックすることがで
きるようになっている。
【0007】火災報知信号受信部は、リレー37と、警
報器/表示器38と、直流電源39とを備えている。リ
レー37は電磁石の巻線Ryに電流が流れた時に接点C
が閉じるようになっている。
【0008】火災報知信号受信部の出力端子34はリレ
ー37の電磁石の巻線Ryを介して電源39のプラス端
子と接続されており、出力端子35は電源39のマイナ
ス端子と接続されている。つまり、全ての感知器31が
リレー37の電磁石の巻線Ryを介して電源39に接続
されていることになる。
【0009】警報器/表示器38は、リレー37の接点
Cが閉じた時動作し、警報音を発生し或いはランプを点
灯するようになっている。
【0010】上記構成によって、火災発生時、複数の感
知器31の内のいずれか(複数でもよい)がオンになる
と、このオンになった感知器31の接点aが閉じ、その
結果、この感知器31−電線32−リレー37の電磁石
の巻線Ry−電源39−電線33−この感知器31の閉
回路が形成され、その結果、リレー37の電磁石の巻線
Ryに電流が流れ、接点Cが閉じ、警報器/表示器38
が動作することになる。
【0011】図5に示す火災報知設備の構成は中高層建
物によく使用されているものであり、図4と同一符号を
付してあるものは同一のものを示すものとする。
【0012】この場合の火災感知器には、接点型感知器
40とブリッジ型感知器41とがある。接点型感知器4
0は、高熱または濃度の高い煙によって接点42が閉じ
るようになっている。また、ブリッジ型感知器41は、
可変抵抗器43によって形成されたブリッジ回路を有し
ており、高熱または濃度の高い煙によってこのブリッジ
回路の平衡が破れ電流が流れるようになっている。
【0013】接点型感知器40、ブリッジ型感知器41
のいずれも、中継器44を持っている。この中継器44
は、ディジタル回路で構成され、接点42または上記ブ
リッジ回路に電流が流れた時に、この電流を入力しパル
ス形式の火災報知信号を電線32、33へ送出する機能
を持っている。また、中継器44はそれぞれの設置位置
を表すアドレスが火災報知信号受信部から付与されてお
り、このアドレスを火災報知信号の中に組み込んで送信
するようになっている。
【0014】火災報知信号受信部の出力端子34、35
にはそれぞれ建物内を張りめぐらされた電線32、33
の各一端が接続されている。電線32は各火災感知器
(40または41)の中継器44の出力端子と接続され
ている。
【0015】電線32、33は、中継器44に電源を供
給する機能と、中継器44からの火災報知信号を火災報
知信号受信部へ伝送する機能との2つの機能を持ってい
る。尚、中継器44への電源の供給は別配線にしてもよ
い。
【0016】一方火災報知信号受信部は、上記第1の例
と同様に直流電源39と、リレー37と、警報器/表示
器38とを有すると共に、新たに送受信機45を備えて
いる。
【0017】電源39のプラス端子、マイナス端子は出
力端子34、35とそれぞれ接続されている。送受信機
45の送受信端子S1 、S2 は、出力端子34、35を
介して電線32、33とそれぞれ接続されている。つま
り、送受信機45は、電線32、33を介して各火災感
知器(40または41)の中継器44と接続され相互に
通信可能の状態になっている。
【0018】また、送受信機45の受信部には制御信号
出力端子S3 、S4 が設けられており、これらはリレー
37の電磁石の巻線Ryの両端とそれぞれ接続されてい
る。これによって、送受信機45の受信部は、火災報知
信号を受信した時、リレー37の電磁石の巻線Ryに電
流を流して接点Cを閉じさせ、その結果、警報器/表示
器38を動作させる。
【0019】この際、中継器44からの火災報知信号内
に含まれているアドレスによって火災発生位置等が判明
するので、警報器/表示器38の動作において種々のバ
ライティを持たせることができるようになっている。
【0020】以上、従来の火災報知設備について説明し
たが、一般に、人が大勢いる建物には、火災報知設備と
共に防災を目的とした放送設備も備えられている。この
ような放送設備は、図6に示すように、建物内の放送室
等に設置されたマイク46と音声合成器47と増幅器4
8と出力制御器49とからなる送信設備と、出力制御器
49から放射状に建物内に張り巡らされた複数本の電線
50と、各電線50に接続された複数のスピーカー51
とから構成されている。
【0021】マイク46または音声合成器47から送出
された音声信号は、増幅器48で増幅された後、出力制
御器49の入力端子へ送られる。出力制御器49は各放
送系統の電線と接続された複数の出力端子を有してお
り、入力端子と全出力端子とを接続することによって全
系統に同時放送したり、入力端子と各出力端子とを選択
的に接続することによって特定の放送系統にのみ放送し
たりすることができるようになっている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来は
同じ建物の中で火災報知設備と放送設備とはそれぞれ独
立に設置されていた。しかしながら、火災報知設備用の
電線(図4および図5の電線32、33)と放送設備用
の電線(図6の電線50)とは、建物内の同じような経
路を通って配線されており、いずれも相当な長さに達す
るものであるから、これらを双方の設備で共用すること
により配線の資材および施工コストを低減したいという
要望があった。
【0023】また、火災報知設備も放送設備も災害発生
時を主な使用目的としているから、これらを統合的に運
用することができるようにしたいという要望があった。
【0024】従って、本発明は上記要望に鑑み、火災報
知設備と放送設備とが配線を共用し、かつ、統合的に運
用されるようにすることを目的とし、そのため、スピー
カーと火災感知器とを同一の電線に接続して両者がそれ
ぞれの機能を完全に遂行すると共に、相互に機能を損な
わないようなシステム構成を実現することに解決しなけ
ればならない課題を有している。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るスピーカー一体型感知器は、火災感知
器と、この火災感知器から出力される火災報知信号を受
信して警報または表示を行う火災報知信号受信部と、放
送信号を出力する放送部と、この放送信号によって放送
音を発生するスピーカーと、火災報知信号および放送信
号の伝達に必要な配線とからなる火災報知システムにお
いて、上記火災感知器および上記スピーカーの1対を一
体化して両者を同一の電線に接続し、この火災感知器か
ら出力される火災報知信号とこのスピーカーに前記放送
部から送信される放送信号とが上記同一の電線を通じて
伝達されるように構成する。
【0026】上記放送信号は、変調された音声信号とす
る。上記電線は建物内に張り巡らされた複数本の電線で
あり、その一端は、火災報知信号を通過させるが変調さ
れた音声信号を通過させないフィルタを介して上記火災
報知信号受信部に接続されると共に、上記放送部の送受
信手段と接続される。
【0027】また、上記火災感知器および上記スピーカ
ーは、それぞれ、上記複数本の電線間に接続される。ま
た、上記複数本の電線間に、上記スピーカーと直列に、
直流を阻止するフィルタを接続する。
【0028】また、上記複数本の電線間に前記火災感知
器と直列に、この火災感知器が動作した時パルス形式の
火災報知信号を送出する第1の中継器手段を接続する。
さらに、上記複数本の電線間に上記スピーカーと直列
に、上記変調された音声信号を復調して上記スピーカー
に供給する第2の中継器手段を接続する。
【0029】上記火災感知器およびスピーカーの一対を
一体化するには、両者を1枚のパネルに取り付けるか、
建物の天井板または壁面に相隣接して取り付けるか、照
明器具の内部に一緒に取り付ける。
【0030】
【作用】上記構成によるスピーカー一体型感知器は下記
のように作用する。上記火災報知システムにおいては、
建物内に複数本の電線が張り巡らされており、火災感知
器とスピーカーとの対を1枚のパネル等に取り付けて一
体化した「スピーカー一体型感知器」が複数本の電線に
介した状態で接続されている。
【0031】従って、全ての火災感知器から火災報知信
号受信部へ送られる火災報知信号と、放送部から全スピ
ーカーへ送信される放送信号とは、全てこの同一の2本
の電線を通じて流れるようになっている。その結果、火
災報知設備と放送設備とにそれぞれ別々の配線を設ける
必要がなくなり、施工のコストが低減する。
【0032】放送信号は、高周波搬送波を音声信号によ
って変調した信号であり、上記電線上を直流と重畳して
伝播する。
【0033】また、電線の火災報知信号受信部側の一端
にはフィルタを設ける。このフィルタは、火災感知器か
らの火災報知信号を火災報知信号受信部側へ通過させる
が、放送部からの放送信号が火災報知信号受信部側へ通
過するのを阻止する。これによって、放送信号による火
災報知信号受信部側への影響は防止される。
【0034】また、火災感知器およびスピーカーは、そ
れぞれ、上記複数の電線間に接続される。つまり、火災
感知器およびスピーカーは、複数本の電線に対して互い
に並列に接続されている。これによって、火災報知信号
と放送信号とが電線を共用してそれぞれ独自の作用をす
ることが可能となる。
【0035】また、複数本の電線間に、スピーカーと直
列に、直流を阻止するフィルタを接続していることによ
って、火災報知信号受信部から感知器へ供給されている
直流電源がスピーカーに対して影響を与えないようにし
ている。
【0036】また、上記複数本の電線間に、火災感知器
と直列にこの火災感知器が動作した時パルス形式の火災
報知信号を送出する手段を接続することによって、この
火災報知信号の種類に幅を持たせることができる。例え
ば、火災報知信号内にアドレス情報を含ませることによ
って火災報知信号の発信源を特定したりすることが可能
である。
【0037】さらに、上記複数本の電線間に、スピーカ
ーと直列に変調された音声信号を復調してスピーカーに
供給する手段を接続することによって、この手段にアド
レスを付与することによって放送信号の送信先を選択す
る等の融通性が増す。
【0038】火災感知器とスピーカーの対を一体化する
には、両者を1枚のパネルに取り付けるか、建物の天井
板または壁面に相隣接して取り付けるか、照明器具の内
部に一緒に取り付けるなど色々の形態が考えられる。
【0039】
【実施例】以下、本発明に係るスピーカー一体型感知器
を用いた火災報知システムの第1の実施例について説明
する。本実施例は、図1に示すように、建物内の各所に
設置された複数のスピーカー一体型感知器1と、建物の
管理室等に設置された火災報知信号受信部2および放送
アンプ部3と、複数のスピーカー一体型感知器1を電線
を介して接続して最後に火災報知信号受信部2および放
送アンプ部3と接続される複数本、例えば2本の電線
4、5とから構成されている。
【0040】スピーカー一体型感知器1は、火災感知器
6とスピーカー7と、フィルタ8と、内部配線とから構
成されている。スピーカー一体型感知器1の外観は、図
2に示すように、適当な形状および大きさのパネル1A
に火災感知器6とスピーカー7とを取り付けたもので、
4つの端子T1 、T2 、T 3、T4 を有している。尚、
スピーカー一体型感知器1の電源は別配線により供給さ
れる構造にしてもよい。この場合は、別途ボリューム端
子及び電源端子を設ける必要がある。
【0041】パネル1Aの一方の側の端子T1 、T2
それぞれ電線4、5によって前方(火災報知信号受信部
2側)のスピーカー一体型感知器1の端子T 3、T4
接続されている。各スピーカー一体型感知器1の内部に
おいては、端子T1 と端子T 3は電線で接続されて電線
4の一部を形成しており、端子T2 と端子T4 とは電線
で接続されて電線5の一部を形成している。
【0042】一番前方のスピーカー一体型感知器1の端
子T1 、T2 は火災報知信号受信部2および放送アンプ
部3と接続されている。このように、建物内に配置され
た複数のスピーカー一体型感知器1は、一端を火災報知
信号受信部2および放送アンプ部3に接続された電線
4、5を介した状態に接続されている。
【0043】火災感知器6は、火災による高熱や濃度の
高い煙を検出すると接点を閉じる構造になっており、図
1ではこの接点のみを示している。この接点の両端はそ
れぞれ端子T1 、T2 と接続されている。従って、火災
感知器6が動作して接点がとじると端子T1 、T2 間を
ショートし、直流の火災報知信号を発生することにな
る。
【0044】スピーカー7とフィルタ8とは直列に端子
3、T4 間に接続されている。フィルタ8は、(1)
火災報知信号受信部2から供給される直流がスピーカー
8へ流れるのを阻止する機能と、(2)放送アンプ部3
から送られてくる変調された音声信号を復調してスピー
カー7に供給しそれを動作させる機能とを有する。
【0045】このように、火災感知器6とスピーカー7
とを一つのパネルに取り付け一体化することによって、
火災感知器6とスピーカー7とで電線4、5を共用する
ようにしてある。火災報知信号受信部2は、直流電源9
と、電磁石型リレー10と、フィルタ11と、警報器/
表示器12とを有する。
【0046】リレー10は電磁石の巻線Ryと接点Cと
からなり、電磁石の巻線Ryに電流が流れた時接点Cは
閉じるようになっている。電磁石の巻線Ryの一端は電
源9のプラス端子と接続され、その他端はフィルタ11
の端子aと接続されている。また、フィルタ11の端子
bは電源9のマイナス端子と接続されている。そして、
フィルタ11の端子c、dはそれぞれ電線4、5と接続
されている。
【0047】フィルタ11は、(1)電線4、5を通じ
て端子c、dに入力してくるスピーカー一体型感知器1
からの直流の火災報知信号を端子a、b側へ通すと共
に、(2)放送アンプ部3から出力される変調された音
声信号をリレー10側へ通さないようにする機能を有す
る。
【0048】警報器/表示器12は、ブザーやベル等の
音を発生する警報器と、ランプ等の表示器とからなり、
リレー10の接点Cが閉じた時、警報器が警報音を発
し、ランプが点灯するようになっている。
【0049】放送アンプ部3は、マイク13と、音声合
成器14と、変調器15と、増幅器16と、出力制御器
17とを有している。
【0050】マイク13は、放送員が一般放送または火
災時の緊急放送を行う際に使用される。音声合成器14
は、あらかじめ用意された緊急メッセージ等を音声合成
によって自動的に発生する。変調器15は、マイク13
または音声合成器14から出力された音声信号によって
変調を行い、変調された音声信号を増幅器16へ出力す
る。
【0051】増幅器16は、変調器15の出力を増幅し
た後、出力制御器17へ出力する。出力制御器17の出
力端子e、fはそれぞれ電線4、5と接続されており、
変調された音声信号は電線4、5を通じてスピーカー一
体型感知器1へ送信される。
【0052】スピーカー一体型感知器1のフィルタ8は
この変調された音声信号を復調してスピーカー7に供給
することによってスピーカー7を動作させる。しかしな
がら、この変調された音声信号は、上述のようにフィル
タ11によって遮られてリレー10側へは通らないよう
になっている。
【0053】以下、本実施例の全体的動作について説明
する。電源9に接続された電線4、5によって串刺し状
に互いに並列に接続されている複数のスピーカー一体型
感知器1の内の一つ以上が、熱または煙によって火災を
検出すると、そのスピーカー一体型感知器1の接点6が
閉じる。
【0054】その結果、電源9のプラス端子→リレー1
0の電磁石の巻線Ry→フィルタ11の端子a、c→電
線4→接点6→電線5→フィルタ11の端子d、b→電
源9のマイナス端子の閉回路が形成される。
【0055】従って、リレー10の電磁石の巻線Ryに
火災報知信号である直流電流が流れ、リレー10の接点
Cが閉じ、その結果、警報器/表示器12が動作し、警
報音やランプ等によって火災発見を報知することにな
る。
【0056】また、放送アンプ部3でマイク13または
音声合成器14によって放送が行われた時は、変調され
た音声信号が出力制御器17から出力され、電線4、5
を通って各スピーカー一体型感知器1のフィルタ8に入
力する。フィルタ8はこの信号を復調して元の音声信号
に戻し、これをスピーカー7に供給する。これにより、
スピーカー7から放送音が出力されることになる。
【0057】この場合、出力制御器17から出力された
変調された音声信号は、フィルタ11によって遮られ、
リレー10側へ通らないから、警報器/表示器12を動
作させることはない。
【0058】以下、本発明に係るスピーカー一体型感知
器を用いた火災報知システムの第2の実施例について説
明する。本実施例は、図3に示すように、複数のスピー
カー一体型感知器18と、火災報知信号受信部19と、
放送アンプ部20と、上記複数のスピーカー一体型感知
器18を串刺し状に接続して最後に火災報知信号受信部
19および放送アンプ部20に接続される電線4、5と
から構成される。
【0059】図2において、図1と同一符号を付したブ
ロックは同一のものを表すものとする。
【0060】スピーカー一体型感知器18は、火災感知
器6(接点のみを示してある)と、スピーカー7と、火
災報知信号中継器(火報中継器という)21と、放送信
号中継器(放送中継器という)22とを図2に示すよう
に一枚のパネルに取り付けて一体構成されている。
【0061】火報中継器21は、火災報知信号受信部1
9によって後述する要領であらかじめアドレスを付与さ
れ、内蔵のレジスタ内に記憶している。火報中継器21
は、火災感知器6が動作してその接点が閉じた時、自己
のアドレスを含むパルス形式の火災報知信号を電線4、
5へ送出する機能を有する。
【0062】放送中継器22は、(1)火災報知信号受
信部19から供給される直流をスピーカー7に通さない
ようにする機能と、(2)放送アンプ部20から送られ
てきた自己のアドレス宛てまたは共通な変調された音声
信号を復調しスピーカー7に供給する機能を有する。
【0063】火災報知信号受信部19は、電源9と、リ
レー10と、フィルタ11と、警報器/表示器12と、
送受信機23とから構成されている。
【0064】電源9のプラス端子は、フィルタ11の端
子aおよび送受信機23の一方の入/出力端子S1 と接
続されている。また、電源9のマイナス端子は、フィル
タ11の端子bおよび送受信機23の他方の入/出力端
子S2 と接続されている。
【0065】また、送受信機23の制御端子S3 、S4
はリレー10の電磁石の巻線Ryの両端にそれぞれ接続
されている。送受信機23は入/出力端子S1 、S2
火災報知信号が入力した時、制御端子S3 、S4 から電
磁石の巻線Ryに電流を流す。その結果、リレー10の
接点Cが閉じ、警報器/表示器12が動作する。
【0066】フィルタ11の端子c、dはそれぞれ電線
4、5と接続されている。フィルタ11は、(1)電線
4、5を通じて端子c、dに入力してくる火報中継器2
1からの火災報知信号を端子a、b側へ伝達する機能
と、(2)送受信機23からのアドレス設定信号を火報
中継器21へ支障なく伝達する機能と、(3)送受信機
24から出力される変調された音声信号が支障なく放送
中継器22へ伝達されるようにする機能とを有する。
【0067】送受信機23は送信部と受信部とを有して
おり、受信部は、火報中継器21からフィルタ11を通
じて入力するパルス状の火災報知信号を受信し、リレー
10の電磁石の巻線Ryに直流電流を流す機能を持ち、
送信部は、各スピーカー一体型感知器18の火報中継器
21のアドレスを後述する手順で設定する機能を有す
る。
【0068】放送アンプ部20は、マイク13と、音声
合成器14と、変調器15と、増幅器16と、送受信機
24とから構成されている。マイク13または音声合成
器14から出力された音声信号によって変調された音声
信号は増幅器16により増幅された後送受信機24の送
信部に入力する。
【0069】送受信機24は送信部と受信部とを有して
おり、送信部は、(1)増幅器16から出力された変調
された音声信号を電線4、5へ送出する機能と、(2)
放送中継器22に対してアドレスを設定する機能と、
(3)特定のアドレスの放送中継器22に対して選択的
に放送信号を送信する機能とを有する。
【0070】また、送受信機24の受信部は、中継器2
1からのパルス状の火災報知信号を受信した時、送信部
を動作可能状態にすると共に、音声合成器14に制御信
号を送り、所定のメッセージを放送させる。
【0071】以下、本実施例の動作について説明する。 (1)中継器21のアドレスの設定 中継器21のアドレス設定は、送受信機23によって下
記のように行われる。送受信機23の送信部はアドレス
番号を表すコードを電線4、5へ送出する。
【0072】すると、一番火災報知信号受信部19に近
いスピーカー一体型感知器18の火報中継器21はその
アドレス番号を自己のレジスタに設定し、アドレス設定
完了信号を送出して優先権を主張する。このアドレス設
定完了信号は送受信機23および他のスピーカー一体型
感知器18の火報中継器21によって受信される。従っ
て、他のスピーカー一体型感知器18はこのアドレス番
号を使用することができない。
【0073】送受信機23は、アドレス設定完了信号を
受信したら次のアドレス番号を送出する。このアドレス
番号は上記と同様にしてつぎのスピーカー一体型感知器
18の中継器21のレジスタにセットされる。以下、同
様にして、全スピーカー一体型感知器18の火報中継器
21のレジスタにそれぞれ独自のアドレス番号がセット
されることになる。
【0074】(2)中継器22のアドレス番号の設定 各スピーカー一体型感知器18の放送中継器22のアド
レス設定は、放送アンプ部20の送受信機24によっ
て、上記(1)と同様の手順で行われる。
【0075】(3)火災報知信号の送信 電線4、5によって串刺し状に互いに並列に接続されて
いる複数のスピーカー一体型感知器18の内の一つ以上
が、熱または煙によって火災を検出すると、そのスピー
カー一体型感知器1の火災感知器6の接点が閉じる。
【0076】その結果、火報中継器21からパルス形式
の火災報知信号が発生し、これが電線4→フィルタ11
の端子c→フィルタ11の端子a→送受信機23の端子
1→送受信機23→送受信機23の端子S2 →フィル
タの端子b→フィルタ11の端子d→電線5→接点6→
火報中継器21の順序の閉回路を通じて送受信機23の
受信部へ送られる。
【0077】送受信機23の受信部は上記火災報知信号
を受信したら、端子S3 、S4 間に電圧を発生し、その
結果、リレー10の電磁石の巻線Ryに電流が流れる。
従って、リレー10の接点Cは閉じ、警報器/表示器1
2が動作し、火災発見を報知することになる。
【0078】(4)一般放送 一般放送の場合、放送アンプ部20でマイク13または
音声合成器14によって放送が行われた時は、この音声
信号により変調された音声信号は増幅器16で増幅され
送受信機24の送信機に入力する。この送信機は、変調
された音声信号を電線4、5に向けて出力する。
【0079】この場合、送受信機24の送信機は必要が
あれば特定の放送中継器22のアドレス番号を放送信号
の中に組み込んで送信する。
【0080】送受信機24の出力信号は電線4、5を通
って各スピーカー一体型感知器18の放送中継器22に
入力する。中継器22は、全スピーカー一体型感知器1
8向けまたは自己向けの信号を識別しこれを復調して元
の音声信号に戻し、これをスピーカー7に供給する。こ
れにより、スピーカー7から放送音が出力されることに
なる。
【0081】この場合、送受信機24からの出力信号
は、フィルタ11によって遮られ、送受信機23へは通
らないから、警報器/表示器12を動作させることはな
い。
【0082】(5)火災報知信号に対応する放送 送受信機24の受信部は火報中継器21からの火災報知
信号を受信した時、送信部へ制御信号を送りそれを送信
可能の状態にすると同時に、音声合成器14へ制御信号
を送りそれを動作させる。それ以外は一般放送の場合と
同様である。
【0083】以下、第2の実施例の変形としての第3の
実施例について説明する。第2の実施例においては、送
受信機23と送受信機24とは無関係であったが、本実
施例においては、送受信機23の受信部と送受信機24
の送信部および音声合成器14とを制御線によって接続
する。
【0084】そして、送受信機23の受信部は火災報知
信号を受信した時、制御線を介して送受信機24の送信
部および音声合成器14へ制御信号を送り、それらを動
作させるようにし、その代わり、送受信機24の受信部
は火災報知信号を受信する機能を持たないようにする。
【0085】他の実施例として、上記各実施例において
スピーカー一体型感知器1およびスピーカー一体型感知
器18は、パネルに火災感知器6およびスピーカー7を
取り付けて一体化したが、一体化は上記取り付け方法に
限定するものではなく、建物の天井設備のプレートにス
ピーカーおよび感知器を直に取り付けてもよいし、ま
た、特定の照明器具の内部に両者を取り付けてもよい。
いずれにしても、感知器6とスピーカー7とが共通の配
線を通じて両者の機能を発揮するようにすることであ
る。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるスピ
ーカー一体型感知器は、スピーカーと感知器とを一体化
し、両者が共通の配線を通じてそれらの機能を発揮する
ように構成したので、下記の効果を奏する。
【0087】(1)火災報知設備および放送設備の施工
費用が節約される。 (2)火災報知と放送との制御を一元化することがで
き、それによって、建物の管理費用が節約できる。 (3)音声信号中継器を用いることにより、高価な出力
制御器が不要となり、火災報知システム全体のコストが
低下する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスピーカー一体型感知器を用いた
火災報知システムの第1の実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明に係るスピーカー一体型感知器の外観を
示す説明図である。
【図3】本発明に係るスピーカー一体型感知器を用いた
火災報知システムの第2の実施例を示すブロック図であ
る。
【図4】従来技術を示す説明図である。
【図5】従来技術を示す説明図である。
【図6】従来技術を示す説明図である。
【符号の説明】
1、18 スピーカー一体型感知器 1A パネル 2、19 火災報知信号受信部 3、20 放送アンプ部 4、5 電線 6 火災感知器 7 スピーカー 8 フィルタ 9 電源 10 リレー 11 フィルタ 12 警報器/表示器 13 マイク 14 音声合成器 15 変調器 16 増幅器 17 出力制御器 21 火報中継器 22 放送中継器 23、24 送受信機 31 火災感知器 32、33 電線 34、35 端子 36 終端抵抗器 37 リレー 38 警報器/表示器 39 電源 40、41 感知器 42 接点 43 ブリッジ 44 中継器 45 送受信機 46 マイク 47 音声合成器 48 増幅器 49 出力制御器 50 電線 51 スピーカー Ry リレーの電磁石の巻線 C リレーの接点 T1 、T2 、T3 、T4 スピーカー一体型感知器の端

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火災感知器と、該火災感知器から出力さ
    れる火災報知信号を受信して警報または表示を行う火災
    報知信号受信部と、放送信号を出力する放送部と、該放
    送信号によって放送音を発生するスピーカーと、前記火
    災報知信号および放送信号の伝達に必要な配線とからな
    る火災報知システムにおいて、前記火災感知器および前
    記スピーカーの1対を一体化して両者を同一の電線に接
    続し、この火災感知器から出力される火災報知信号とこ
    のスピーカーに前記放送部から送信される放送信号とが
    前記同一の電線を通じて伝達されるように構成したこと
    を特徴とするスピーカー一体型感知器。
  2. 【請求項2】 前記放送信号は、変調された音声信号で
    あることを特徴とする請求項1に記載のスピーカー一体
    型感知器。
  3. 【請求項3】 前記電線は建物内に張り巡らされた複数
    本の電線であり、その一端は、前記火災報知信号を通過
    させるが前記変調された音声信号を通過させないフィル
    タを介して前記火災報知信号受信部に接続されると共
    に、前記放送部の送受信手段と接続されていることを特
    徴とする請求項1又は2に記載のスピーカー一体型感知
    器。
  4. 【請求項4】 前記火災感知器および前記スピーカー
    は、それぞれ、前記複数本の電線間に接続されているこ
    とを特徴とする請求項3に記載のスピーカー一体型感知
    器。
  5. 【請求項5】 前記複数本の電線間に、前記スピーカー
    と直列に、直流を阻止するフィルタを接続したことを特
    徴とする請求項4に記載のスピーカー一体型感知器。
  6. 【請求項6】 前記複数本の電線間に、前記火災感知器
    と直列に、この火災感知器が動作した時パルス形式の火
    災報知信号を送出する手段を接続したことを特徴とする
    請求項4または5に記載のスピーカー一体型感知器。
  7. 【請求項7】 前記複数本の電線間に前記スピーカーと
    直列に、前記変調された音声信号を復調して前記スピー
    カーに供給する手段を接続したことを特徴とする請求項
    4、5、または6に記載のスピーカー一体型感知器。
  8. 【請求項8】 前記火災感知器およびスピーカーの対を
    1枚のパネルに取り付けて一体化したことを特徴とする
    請求項1に記載のスピーカー一体型感知器。
  9. 【請求項9】 前記火災感知器およびスピーカーの対を
    建物の天井板または壁面に相隣接して設置したことを特
    徴とする請求項1に記載のスピーカー一体型感知器。
  10. 【請求項10】 前記火災感知器およびスピーカーの対
    を建物内の照明器具の内部に設置したことを特徴とする
    請求項1に記載のスピーカー一体型感知器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11211492A (ja) * 1998-01-29 1999-08-06 Fuji Heavy Ind Ltd 道路情報認識装置
JP2002368887A (ja) * 2001-06-06 2002-12-20 Nohmi Bosai Ltd ドアホン

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