JP5221781B2 - 警報器の接続システム及び警報器 - Google Patents
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Description
まず、各実施の形態に共通の基本的概念について説明する。本発明は、概略的に、監視領域の異常を検出して警報を発する警報器を、他の警報器や集中制御盤等の各種機器に接続するための接続システムに関する。この警報器の具体的な警報器能は任意であり、警報器としては、例えば、火災感知器、人体センサ、人体ライト、防犯カメラ等を含む。以下の説明では、警報器が火災感知器である場合について説明する。また、警報器が設置される場所は任意であり、警報器を戸建家屋や集合住宅に設置することができるが、以下では、警報器を戸建家屋に設置する場合について説明する。
以下に添付図面を参照して、各実施の形態の具体的内容について順次詳細に説明する。
最初に、実施の形態1について説明する。この実施の形態1は、複数の警報器を同軸ケーブルを介して相互に接続した形態である。
まず、実施の形態1に係る警報器が組み込まれる放送システムの基本構成を説明する。図1は本実施の形態1に係る放送システムの構成を示すブロック図である。この図1に示すように、放送システム1は、センター側に設けたセンター装置10及びヘッドエンド11と、各住戸に設けた後述する各種の機器と、これらセンター側と各住戸とを接続する伝送系統20とを備えて構成されている。
火災感知器40a〜40dは、集中制御盤30から各TV35a〜35dに至る伝送系統と同様の系統に接続されている。すなわち、火災感知器40a〜40dは、従来のような専用の信号線(リード線)を用いた専用系統ではなく、各TV35a〜35dと同様に、混合分配器33、直列ユニット34a〜34d、及び、同軸ケーブルcを介して、集中制御盤30に接続されている。
次に、このように接続された火災感知器40a〜40dの相互間で行われる連動通信について説明する。図4は、火災感知器40a〜40dの連動通信のタイミングチャートである。以下では、火災を検出した火災感知器40a〜40dを「連動元」と称し、連動元の火災感知器40a〜40dからの移報信号を受信して連動動作を行う他の火災感知器40a〜40dを「連動先」と称する。
このように本実施の形態1によれば、一般住宅の各部屋に従来から敷設されている同軸ケーブルcを用いて火災感知器40a〜40dの連動を行うことができ、火災感知器40a〜40dの連動専用の信号線を敷設する必要がなくなるので、この信号線を敷設する作業やコストを排除でき、火災感知器40a〜40dの設置を簡易かつ低コストで行なうことができる。特に、火災感知器40a〜40dの内部に入出力部46を設けているので、この火災感知器40a〜40dの構成のみを従来と異なる構成にすればよく、他の機器は従来と同様の構成のものをそのまま利用できるので、既設住宅にも火災感知器40a〜40dを容易に設置できる。
次に、本発明に係る実施の形態2の具体的内容について詳細に説明する。この実施の形態2は、実施の形態1とは異なり、入出力部を直列ユニットに内蔵した形態に関するものである。ただし、特に説明なき構成においては実施の形態1と同様であるものとし、実施の形態1と同様の構成要素には、必要に応じて、実施の形態1で使用したものと同一の符号を付する。
このように本実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果に加えて、直列ユニット60a〜60dの内部に入出力部46を設けているので、火災感知器50a〜50dを含む他の機器は従来と同様の構成のものをそのまま利用できるので、既存の火災感知器を容易に設置できる。
次に、本発明に係る実施の形態3の具体的内容について詳細に説明する。この実施の形態3は、実施の形態1とは異なり、告知放送受信機やインターホンからの信号を火災感知器にて受信可能とした形態に関するものである。ただし、特に説明なき構成においては実施の形態1と同様であるものとし、実施の形態1と同様の構成要素には、必要に応じて、実施の形態1で使用したものと同一の符号を付する。
このように本実施の形態3によれば、実施の形態1と同様の効果に加えて、例えば遮音性に優れている近年の住宅において、他の部屋で放送された告知放送が聞こえない場合であっても、この告知放送を火災感知器100a〜100dを介して各部屋に出力することができるので、火災感知器100a〜100dに比べて高価な告知放送受信機70の設置数を低減でき、あるいは、告知放送の出力可能範囲を広げることでその利便性を高めることができる。また、住戸の各部屋にインターホン90の子機が設置されていない場合においても、このインターホン90の出力を火災感知器を100a〜100d介して行うことができるので、インターホン90の呼び出し端末の設置コストを低減でき、あるいは、インターホン90の出力可能範囲を広げることでその利便性を高めることができる。
以上、本発明に係る各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、通信ケーブルを用いた既存の伝送系統に対して、警報器を設置するための施工作業が必要になる場合であっても、警報器の設置作業を従来に比べて若干でも軽減できている限りにおいて、本発明の課題が達成されている。
放送システムの全体構成については、特記する場合を除いて任意に変更可能である。例えば、1つの部屋に複数の警報器や直列ユニットを設けてもよい。あるいは、放送システムを告知放送システムとして構成する以外に、各住戸に設けたアンテナを介してTV信号を受像する、一般住戸用の受像システムとして構成してもよい。
通信ケーブルとしては、同軸ケーブル以外にも、パーソナルコンピュータ等の任意のネットワーク機器に対してネットワーク信号を入力又は出力するための任意の通信ケーブル、例えば、LANケーブルを用いることができる。この場合、入出力部は、NIC(ネットワーク インターフェース カード)と同様に構成することができる。例えば図9に示すように、入出力部110は、インターフェース(IF)111とイーサネットIC112(イーサネットは登録商標)とを備えて構成される。そして、LANケーブルを介して、TCP/IPに従って、搬送波感知多重アクセス/衝突検出(CSMA/CD:Carrier Sense Multipul Access/Collision Detection)方式にて送信されたIPパケットを、イーサネットIC112を介して受信してアドレス解決等を行い、IF111を介して制御部に出力する。
付記1に記載の警報器の接続システムは、監視領域の異常を検出して警報を発する警報器と、前記警報器以外の所定機器に信号を入力又は出力するための通信ケーブルと、前記警報器に接続した前記通信ケーブルを介して、当該警報器に対する信号の入力又は出力を行うための入出力手段と、を備えることを特徴とする。
10 センター装置
11 ヘッドエンド
20 伝送系統
21 伝送線路
22 アンプ
23 分配増幅器
24 分配器
25 保安器
30 集中制御盤
31、70 告知放送受信機
32、90 インターホン
33、64、 混合分配器
34a〜34d、60a〜60d 直列ユニット
35a〜35d TV
40a〜40d、50a〜50d、100a〜100d 火災感知器
41 センサ部
42 音声警報部
43、78 スピーカ
44、80 表示部
45、82 制御部
46、101、110 入出力部
46a フィルタ
71 電源部
72 ACコンセント
73、102 復調部
74 音声切換え部
75 音声記録部
76 音量調整部
77 アンプ
79 操作部
81 メモリ
Claims (4)
- 監視領域における異常を検知して警報を発すると共に他の警報器に移報信号を送信し、他の警報器から前記移報信号を受信した場合に警報を行う複数の警報器を相互に接続する警報器の接続システムであって、
放送設備から出力されたTV信号をTV受像手段に出力する同軸ケーブルであって、前記複数の警報器を相互に接続する同軸ケーブルと、
各警報器に対して設けられた入出力手段であって、前記同軸ケーブルを介して、信号の入力又は出力を行うための入出力手段と、
各警報器に対して設けられた制御手段であって、自己の警報器の検知結果に応じて自己の警報器の制御を行う制御手段と、を備え、
前記入出力手段は、
前記同軸ケーブルを介して入力又は出力される信号のうち、前記TV信号の周波数帯域とは異なる周波数帯域の前記移報信号であって、通過できる周波数帯域を限定して所定周波数帯域の前記移報信号を通過させる帯域限定手段を有し、
前記制御手段は、
自己の警報器が前記監視領域における異常を検知した場合に、第1の警報を行うための所定の制御を行うと共に、前記帯域限定手段によって限定された所定周波数帯域の前記移報信号を、前記同軸ケーブルを介して他の警報器に送信させ、
他の警報器から前記同軸ケーブルを介して前記移報信号を受信した場合であって、当該受信した移報信号のうち所定周波数帯域の前記移報信号が前記帯域限定手段を通過した場合に、前記第1の警報とは異なる第2の警報を行うための所定の制御を行う、
警報器の接続システム。 - 前記入出力手段を、前記警報器と一体に設けた、
請求項1に記載の警報器の接続システム。 - 前記入出力手段を、前記同軸ケーブルを介して信号を送受信する接続端子ユニットであって、前記同軸ケーブルを接続するための接続端子が収容された接続端子ユニットと一体に設けた、
請求項1に記載の警報器の接続システム。 - 監視領域における異常を検知して警報を発すると共に他の警報器に移報信号を送信し、他の警報器から前記移報信号を受信した場合に警報を行う警報器であって、
放送設備から出力されたTV信号をTV受像手段に出力する同軸ケーブルであって、他の警報器と相互に接続された同軸ケーブルを介して、信号の入力又は出力を行うための入出力手段と、
当該警報器の検知結果に応じて当該警報器の制御を行う制御手段と、を備え、
前記入出力手段は、
前記同軸ケーブルを介して入力又は出力される信号のうち、前記TV信号の周波数帯域とは異なる周波数帯域の前記移報信号であって、通過できる周波数帯域を限定して所定周波数帯域の前記移報信号を通過させる帯域限定手段を有し、
前記制御手段は、
当該警報器が前記監視領域における異常を検知した場合に、第1の警報を行うための所定の制御を行うと共に、前記帯域限定手段によって限定された所定周波数帯域の前記移報信号を、前記同軸ケーブルを介して他の警報器に送信させ、
他の警報器から前記同軸ケーブルを介して前記移報信号を受信した場合であって、当該受信した移報信号のうち所定周波数帯域の前記移報信号が前記帯域限定手段を通過した場合に、前記第1の警報とは異なる第2の警報を行うための所定の制御を行う、
警報器。
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