JPH0727964Y2 - パチンコ機の変動入賞装置 - Google Patents

パチンコ機の変動入賞装置

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JPH0727964Y2
JPH0727964Y2 JP1987075314U JP7531487U JPH0727964Y2 JP H0727964 Y2 JPH0727964 Y2 JP H0727964Y2 JP 1987075314 U JP1987075314 U JP 1987075314U JP 7531487 U JP7531487 U JP 7531487U JP H0727964 Y2 JPH0727964 Y2 JP H0727964Y2
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gate
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吉平 新山
広司 伊東
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株式会社ソフィア
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にと
って有利な第2状態とに変換可能な可動部材と、該可動
部材に案内されて変動入賞装置内に流入した打球を受け
入れて一般の賞態様を発生させる一般入賞口と特別賞態
様を発生させる特別入賞口とを有するパチンコ機の変動
入賞装置に関するものである。
(従来の技術) 従来、パチンコ機に於ては、遊技内容に変化を加えて遊
技の興趣を高めるため、いわゆる役物と呼ばれる数々の
電動入賞装置が開発されている。
例えば、変動入賞装置の両側に遊技者にとって不利、例
えば、打球を受入れない第1状態と、遊技者にとって有
利、例えば、打球を受け入れ易い第2状態とに変換可能
な可動部材としての開閉翼を、また、装置内の下部中央
に特別入賞口をそして、その両側に流入した打球を受け
入れて一般の賞態様を発生させる一般入賞口としての通
常入賞口を有し、開閉翼により通常は遊技領域から閉鎖
されているが、遊技領域の特定入賞口への打球即ち遊技
球の入賞によって、開閉翼が一回又は二回開閉動作して
遊技領域と連通し、このとき装置内に飛び込んだ遊技球
が内部の特別入賞口に入賞した場合には大当りとなっ
て、特別賞態様としての特別遊技態様、例えば開閉翼の
連続した最大18回を1サイクルとする遊技状態に移行
し、入賞率が大幅に増大されるように構成した変動入賞
装置がある。
(考案が解決しようとする問題点) しかし、特別入賞口及びその両側の一般入賞口としての
通常入賞口が開閉翼の下方に位置する結果、公知の変動
入賞装置に於ては、基板開口から後方にかけて凹室を有
するものの、開閉翼に案内されて装置内に飛込んだ打球
は、直接に特別入賞口又は通常入賞口へ入賞してしまう
ことが多かった。
換言すれば、遊技者に対し特別入賞となるか通常入賞と
なるかの楽しみを与える時間がなかった。
本来、打球は、凹室内部に入り、時間をかけて凹室の流
下案内面を流下し、その流下先で特別賞態様の入賞とな
るか一般の賞態様の通常入賞となるかにつき、遊技者が
十分に面白さしろさを味わった後に、その入賞先が決定
されるのが望ましといえよう。
この意味で、公知の変動入賞装置は打球が飛込んだ瞬間
にその入賞先が決定されてしまうことが多く、パチンコ
遊技の興趣に欠けていた。
また、特別賞態様としての特別遊技態様の強制的終了、
つまり開閉翼の連続した最大18回を1サイクル中に1度
も特別入賞口へ入賞しないという不幸な事態が生じ易
く、苦労して特別遊技態様の権利を発生させても、所望
するような賞品球数を獲得することができないことが多
かった。この点もパチンコ遊技の興趣を殺ぐ結果となっ
ていた。
本考案は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、装置
内に飛込んだ打球を凹室内部に導いて、特別賞態様の入
賞となる楽しみを時間をかけて遊技者に味わせると共
に、特別遊技態様の継続が比較的容易となるようなパチ
ンコ機の変動入賞装置を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にと
って有利な第2状態とに変換可能な可動部材(12)と、
該可動部材に案内されて変動入賞装置内に流入した打球
を受け入れて一般の賞態様を発生させる一般入賞口(1
9)と特別賞態様を発生させる特別入賞口(20)とを有
するパチンコ機の変動入賞装置に於て、 上記変動入賞装置内に凹室(15)を設け、該凹室の底面
(21)は上記特別入賞口及び一般入賞口に向って斜め下
りに形成し、上記凹室の前面から凹室内にかけて、上記
凹室を第1入賞領域(15A)と第2入賞領域(15B)とに
上下に分割する流下案内棚(23)を設け、上記流下案内
棚の流下端近傍には、該流下案内棚上の側部を流下して
来る入賞球を受け入れる一般入賞口(28)と、流下案内
棚上の中央を流下して来る入賞球を上記第2入賞領域に
導く連絡口(24)とを設け、上記連絡口に対して、球の
通過を阻止する作用位置と球の通過を許容する非作用位
置との間を循環する振り分け部材(27A、27B、27C)を
当該連絡口の上方からを臨ませた構成としたものであ
る。
(作用) 凹室を第1入賞領域と第2入賞領域とに上下に分割する
流下案内棚によって装置内に飛び込んだ打球は、その全
てが流下案内棚で拾われ、これらの入賞球は、流下案内
棚上の側部を流下して一般入賞口に入るか、流下案内棚
上の中央を流下して連絡口へと向う。
若し、入賞球が連絡口に入れば下方の第2入賞領域に導
かれて、凹室の底面を流下して特別入賞口か一般入賞口
かに入賞する。
従って、第1入賞領域から第2入賞領域へかけての球の
流れが存在するため、その間、特別入賞口へ入賞するこ
との期待感を遊技者に与え続けることができる。
しかも、この連絡口の上方には振り分け部材を臨ませ
て、通常遊技に於ては、該連絡口に対する球の通過を阻
止する作用位置と球の通過を許す非作用位置との間を循
環させているので、流下案内棚上の中央を流下して来た
入賞球のいくつかは連絡口を通過することはできない。
即ち、連絡口を通過するものと、通過し得ずに流下案内
棚上の側部に寄せられるものとに振り分けられる。
このため、遊技者にとっては、振り分け部材が球の通過
を許す非作用位置にあるタイミングで入賞球が流下案内
棚上の中央に発生させる必要を生じ、パチンコ遊技の興
趣を高めることになる。
他方、遊技店にとっては、変動入賞装置への入賞確率自
体を甘く調整することができ、変動入賞装置自体の楽し
みを遊技者に享受させることができる。
(実施例) 以下、本考案を図示の実施例に基づいて説明する。
第1図及び第2図に於て、10は変動入賞装置1の主枠体
であり、主枠体10は、中程に開口窓11A(第4図)を設
けた取付基板11と、開口窓11Aの両側に配置した可動部
材たる2つの開閉翼12とを有する。
取付基板11は、開口窓11Aの上部に鎧部11Bを有し、開閉
翼12の上方及び下方には、開口窓11Aを囲むように飛込
防止板11C、11Dを有する。又、取付基板11の裏面には、
開口窓11Aから後方にかけて凹室15を形成するため、凹
室枠部13が延在され、その側部には第1補助室枠部13A
が、その更に側部には第2補助室枠部13Bが接続されて
いる。
図中の符号14Aは凹室15の上面を形成する上板、14Bは凹
室15の背面を形成する後板である。
主枠体10の第1補助室枠部13A及び第2補助室枠部13Bの
内部空間には、それぞれ照明ランプや着色板等が設けて
あり、当該内部空間を照らすと同時に、凹室15内が浮び
上って見えるようにしている。
これは、凹室15や第1補助室枠部13A及び第2補助室枠
部13Bの内部空間の奥行感を高めるためである。
更に、この第1補助室枠部13A及び第2補助室枠部13Bの
内部空間を視認し得るように、主枠体10や取付基板11の
第1補助室枠部13A及び第2補助室枠部13Bに相当する部
分は、透明部10Aとして形成されている。
このように、凹室15の両側に補助室を設け正面部から視
認可能とすることは、開口窓11Aの拡大による遊技面積
の減少を防止しつつ、あたかも大きな凹室があるかの如
く拡大して遊技者にみせるという効果がある。
取付基板11の鎧部11Bには天入賞口16と権利回数表示器1
7が設けてあり、取付基板11の左右の第2補助室枠部13B
より外側には一般入賞口18が夫々設けてある。権利回数
表示器17は7セグメントLEDデジタル表示器から成る。
取付基板11の前面下部には、開口窓11Aの下辺に沿っ
て、両側には、可動部材に案内されて変動入賞装置内に
流入した打球を受け入れて一般の賞態様を発生させる一
般入賞口としての通常入賞口19、これらの中央には特別
入賞口20が並置してある。凹室15の底面は、この特別入
賞口20及び通常入賞口19に向って斜め下りに傾斜して配
置された凹室底面部材21により構成されている。凹室底
面部材21の下方には、凹室15に入った入賞球に対する入
賞球流下枠22(第4図)が設けられている。
凹室内部 (イ)入賞球の振り分け 第1図及び第4図に於て、23は凹室15内に設けた流下案
内棚であり、該流下案内棚23は、凹室15を第1入賞領域
15Aと第2入賞領域15Bとに上下に分割する仕切部材とし
て機能する。
この流下案内棚23は凹室15の内部のみに存在するのでは
なく、流下案内棚23の前端部分が、ほぼ開閉翼12の前面
とほぼ一致する位置近くまで凹室15から突出している。
従って、過胴部材としての開閉翼12により装置内に案内
された打球は、取付基板11の開口窓11Aからのみ存在し
ている場合のように直接に下方の通常入賞口19や特別入
賞口20に入ることなく、全て流下案内棚23により拾わ
れ、流下案内棚23の上面を凹室15の奥へと向って流下す
る。
流下案内棚23の流下端近傍の中央には、流下案内棚23上
の中央を流下して来る入賞球を、凹室15の第2入賞領域
15Bに導くための連絡口24が、流下案内棚23の切欠の形
で設けてある。
流下案内棚23の上面には、その途中から、この連絡口24
へ向う傾斜した案内凹部23Aが形成してある。
この実施例では、凹室15内の奥に戦車を模した背景モデ
ル25が配設してある。この背景モデル25は、凹室15内部
正面に配置した回転円板26と、該回転円板26の表面に1
つの円弧に沿って通間隔で3個配置したミサイルを模し
た振り分け部材27A、27B、27Cを有する。
この振り分け部材27A、27B、27Cは、流下案内棚23の流
下端近傍に形成された連絡口24の上方に、上記連絡口に
対して、球の通過を阻止する作用位置と球の通過を許容
する非作用位置との間を循環する振り分け部材を当該連
絡口の上方から臨ませて位置させてある。
通常遊技に於ては、この振り分け部材27A、27B、27C
は、回転円板26の回転に伴なって、連絡口24に対する球
の通過を阻止する「作用位置」と、球の通過を許容する
「非作用位置」との間を循環しており、流下案内棚23上
を流下して来た球を、流下案内棚23より上側の第1入賞
領域15Aで処理するか、下側の第2入賞領域15Bで処理す
るかの振り分け作用を行なう。
詳述するに、今、第5図(A)に示すように、振り分け
部材27A、27B、27Cの任意の1つ27Cが連絡口24の横幅内
に在る回転位置(作用位置)に於て、流下案内棚23の中
央の案内凹部23Aに入賞球が流下して来たとする。この
入賞球は、振り分け部材27Aの回転方向の下流側に入れ
ば、即ち第5図(A)で見て振り分け部材27Aの右側に
入れば、連絡口24への通過を許されるが、振り分け部材
27Aの回転方向下流側、即ち振り分け部材27Aの左側に入
れば、連絡口24への通過を拒否される。何故なら、振り
分け部材27Aが回転するにつれ、連絡口24の横幅に関
し、振り分け部材27Aの右側は広くなり左側は狭くなる
からである。このため、回転円板26の回転に伴なって振
り分け部材27A、27B、27Cが循環している限り、同じく
流下案内棚23の中央を流下して来た入賞球でありなが
ら、その時の振り分け部材27A等の回転位置如何によっ
て、入賞球が、ある時は凹室15内上方の第1入賞領域15
Aに又ある時は下方の第2入賞領域15Bに振り分けられ
る。
この実施例では、連絡口24の手前に連絡口24への流路た
る案内凹部23Aが設けてあり、且つ、この案内凹部23Aの
両側に於て流下案内棚23の上面に***部23Bを設けて、
連絡口24への流路(案内凹部23A)とそれ以外の側部流
路23Cとを明瞭に区別してある。従って、流下案内棚23
の中央を流下して来た入賞球が、連絡口24に入らずに側
部流路23Cに振り分けられるときは、当該入賞球は振り
分け部材27A等によって***部23Bを越えて側部流路23C
に押し出されることになる。
第5図(B)は、振り分け部材27A、27B、27Cのうちの
任意の2つ27A、27Cが、連絡口24の横幅の縁に在る回転
位置(非作用位置)を示す。この非作用位置に於ては、
流下案内棚23の案内凹部23Aに流下して来た入賞球は、
全て、連絡口24への通過を許される。この非作用位置の
現出は、回転円板26の1回の回転につき3回生じる。ま
た、この回転円板26は、特別遊技態様が発生した場合に
は、振り分け部材27A、27B、27Cが非作用位置となる状
態で停止し、特別遊技態様の継続を容易にする。
連絡口24を通過した入賞球は、凹室15内を下方の第2入
賞領域15Bに落下し、凹室底面部材21に拾われる。そし
て、凹室底面部材21上を流下して前側に在る通常入賞口
19又は特別入賞口20に入賞する。一方、凹室15内に於
て、連絡口24の両側には、流下案内棚23上の側部流路23
Cを流下して来る入賞球を受け入れる一般入賞口28が、
連絡口24から独立して設けられている。この実施例で
は、戦車を模した背景モデル25はキャタピラ25A及びそ
の上部のフェンダ25Bを有しており、このフェンダ25Bの
部分に一般入賞口28を形成してある。流下案内棚23の側
部流路23C上を流下する入賞球は、このフェンダ25Bの部
分の一般入賞口28に引渡され、該一般入賞口28より第1
補助凹室枠部13Aに入り、その下面に設けた排出穴28A
(第3図)より主枠体10の外部に出る。
このように、開閉翼12に案内されて装置内に入った打球
は、その全てが、流下案内棚23上を流下し、その一部は
更に凹室底面部材21上を流下して、始めて通常入賞口19
又は特別入賞口20に至る。よって、打球が凹室15内に滞
留している時間が長く、凹室15内を打球が流下する間、
特別入賞口20に入賞する期待感を遊技者に与えることが
でき、遊技者は、最終的に特別入賞口20に至るまで特別
入賞となる楽しみを満喫することができる。流下案内棚
23が凹室15より突出していない場合には、開閉翼12によ
って受け入れられた打球が、下方にすぐ落下してしまう
割合の方が高く、権利発生への期待感を高めるのに十分
でないので、かかる構成に較べ、遊技内容を豊かにする
ものである。
(ロ)入賞球の貯留 第1図、第3図及び第6図に於て、凹室15内の奥側に
は、通常遊技に於ては凹室15内の上記一般入賞口28を開
放する位置にあり、特別遊技態様が発生した際には一般
入賞口28を閉鎖して、該一般入賞口28へ流下することと
なる入賞球を阻止し、当該入賞球を第1入賞領域内に貯
留する貯留球制御部材30を設けてある。
詳述するに、この貯留球制御部材30は、凹室15の背面、
即ち後板14Bに設けた2つの孔29(第3図)を貫通する
細長い板材から成り、その後端は第6図に示すようにU
字状の基部30Aによって一体に結合され、貯留球制御ソ
レノイド31のプランジャ31Aと連結されている。貯留球
制御ソレノイド31を付勢してプランジャ31Aを復帰バネ3
1Bに抗して吸引することにより、貯留球制御部材30は第
6図の実線位置から点線位置に移動する。実線位置は貯
留球制御部材30が一般入賞口28を開放する位置であり、
点線位置は貯留球制御部材30が一般入賞口28を閉鎖し且
つ一般入賞口28への入賞球の流下を阻止する位置であ
る。従って、貯留球制御部材30が点線の阻止位置に在る
ときは、一般入賞口28へ流下することとなる入賞球が、
第6図に示すように順次に流下案内棚23の側部流路23C
に1列に貯留されて行く。この実施例では、最大3個ま
で流下を阻止され、両貯留球制御部材30によって合計6
個までの入賞球が貯留される。しかし、貯留球制御部材
30は凹室15内の両側に位置するだけであるので、両貯留
球制御部材30間には依然として入賞球の流下し得る空間
が残されている。貯留球32が最大6個までの間で存在す
ることによって、流下案内棚23上の入賞球の流れが変
り、側部流路23Cをよけて中央の案内凹部23Aに流下する
ようになり、連絡口24を経て特別入賞口20へ入賞する確
率が高くなる。そして、貯留球は貯留球制御部材30を実
線の開放位置に戻すことにより、その全てが一般入賞口
28に取り込まれる。
凹室15内に可動部材を持たない変動入賞装置では、最初
に特別入賞口20へ入賞する権利発生確率を低く押えた場
合、必然的に権利発生後に於ける特別入賞口20への継続
入賞の確率も同程度に低く固定されてしまうが、上記の
ように貯留球制御部材30を開放位置から阻止位置に変換
させる構成とすることにより、権利発生の確率を低く押
えつつも、権利発生後に於る継続入賞確率を従来より高
められることが可能となる。
(ハ)入賞個数表示器等 第1図に於て、凹室15内の背面には、貯留球制御部材30
の上方に、LEDを5個づつ縦に配列して成る入賞個数表
示器45が設けてあり、これらのLED1〜LED5、LED6〜LED1
0は、凹室15の後板14Bの背面に設けたプリント基板45A
(第3図)にそれぞれ担持されている。この実施例で
は、これら左右のLEDは、背景モデル25の戦車が搭載し
た機関砲に模してある。また戦車のヘッドライトを模し
て照明ランプ46が設けてある。
特別入賞口20に入った入賞球は、入賞球流下枠22から流
出後、第8図に示唆する特別入賞検出器SW3によって検
出された後、図示してない集約樋に入る。この入賞球流
下枠22から流出する特別入賞球は、通常入賞口19から流
出する通常入賞球と共に集約樋に集められ、該集約樋の
流下下端に位置するカウント検出器SW4(第8図)によ
って、両者を区別することなく計数される。
駆動装置 凹室枠部13の後方には、振り分け部材27を循環動作させ
るためのモータMを取付けた第1駆動装置枠40が取付け
られ、該第1駆動装置枠40の後方には、開閉翼12を開閉
動作させるための第1ソレノイドSOL1を取付けた第2駆
動装置枠50が取付けられている。
(イ)振り分け部材の駆動 第3図及び第4図に於て、凹室15の後板14Bの背面に
は、振り分け部材27の回転円板26を回転させるため、互
いに噛合った2つのギヤ33、34が配置され、ギヤ33の軸
は回転円板26の回転軸と、ギヤ34の軸34Aは、第1駆動
装置枠40に設けたモータMの出力軸と連結されている。
従って、モータMを付勢することにより、ギヤ33、34を
介して回転円板26が回転し、振り分け部材27が一方向に
循環する。振り分け部材27が第5図(B)に示すような
非作用位置になったことを検出し、当該非作用位置で停
止させることを可能とするため、ギヤ34の軸34Aには3
つの切欠35Aを有する位置検出円板35が固定してある。
3つの切欠35Aは、振り分け部材27が第5図(B)のよ
うな非作用位置となる回転位置に、それぞれ設けてあ
る。36は、この位置検出円板35の切欠35Aを検出する位
置検出器としてのフォトインタラプタであり、凹室15の
後板14Bから突設した支持部材37に取付けてある。位置
検出器36は、位置検出円板35の切欠35Aにより遮光が解
除されとき、振り分け部材27が第5図(B)の非作用位
置にある状態と判断する。
(ロ)開閉翼の作動 第3図に於て、開閉翼12の回転軸12Aは、凹室15の両側
部及び後板14Bを貫通して長く後方に延びる軸受38に支
承されており、その回転軸12Aの後端部には、開閉翼12
を開閉動作させるため、ピン39Aを植設した操作レバー3
9が固定してある。この操作レバー39のピン39Aは、第1
ソレノイドSOL1のプランジャ51に固定した駆動レバー52
の係合孔52A内に緩く嵌入している。
通常、このプランジャ51及び駆動レバー52は、自重及び
復帰バネ51A及び53の作用によって、第3図に示すよう
に下位置にあり、このとき左右の開閉翼12は、第1図に
示すように打球を受け入れない第1状態を維持してい
る。第1ソレノイドSOL1の力により、復帰バネ51A及び5
3に抗して引き上げると、第3図の操作レバー39が外側
から内側に回動し、開閉翼12が打球を受け入れない第1
状態から打球を受け入れ易い第2状態に変換する。
第3図に於て、第1駆動装置枠40には、上記モータM及
び貯留球制御ソレノイド31の他に、第2ソレノイドSOL2
が設けてある。この第2ソレノイドSOL2は、第2駆動装
置枠50に設けてある第1ソレノイドSOL1のプランジャ51
のストローク、従って開閉翼12の開度を約半分に制限す
るためのものである。この実施例では、同じ第1駆動装
置枠40に、第2ソレノイドSOL2をモータM及び貯留球制
御ソレノイド31と一緒に集約的に設けるため、貯留球制
御ソレノイド31は中央より片側に寄せて取付け、これに
より他側に生れたスペース内に、第2ソレノイドSOL2を
上下方向に取付け、モータMはこの第2ソレノイドSOL2
及び貯留球制御ソレノイド31より下位に設けてある。
第7図に於て、第2駆動装置枠50の前面には、支持体54
によって制御爪55が取付けてある。制御爪55は、支持体
54の2つの耳54A間に横に設けた軸56を中心として回動
可能に支承されており、また軸56の部分から「く」字状
に斜め上方に延びる操作レバー57を有している。操作レ
バー57の先端からは棒材57Aが直角に横に延在してお
り、該棒材57Aの先端は、第1駆動装置枠40に取付けた
第2ソレノイドSOL2のプランジャ41の下端、正確にはプ
ランジャ41の下端に設けた円板41Aの下面に接してい
る。また操作レバー57の棒材57Aはバネ58により、常
時、第2ソレノイドSOL2のプランジャ41の移動範囲内で
上方に引っ張られている。
第7図に示す通常状態下に於ては、制御爪55は第2駆動
装置枠50の前面側に在り、第2駆動装置枠50の裏面側に
在る第1ソレノイドSOL1のプランジャ51のストロークに
はなんら関与しない。しかし、第2ソレノイドSOL2を付
勢するとそのプランジャ41が吸引されて、当該プランジ
ャ41が復帰バネ58に抗して下方に下る。操作レバー57を
介して、制御爪55が軸56を中心として第7図で反時計方
向に回動し、第2駆動装置枠50に設けた開口50Aから後
方に突出する。そして制御爪55は、同じく開口50Aから
突出している支持体の舌54Bと当接することにより、そ
の回動を制限される。制御爪55が、かかる制限位置にな
り第2駆動装置枠50の裏面に突出すると、第1ソレノイ
ドSOL1のプランジャ51のストロークは約半分に制約され
る。即ち、第1ソレノイドSOL1のプランジャ51が吸引さ
れた場合、プランジャ51に固定の駆動レバー52も一緒に
上方に移動しようとするが、駆動レバー52の上端が制御
爪55の下面に当ってその移動を阻止され、駆動レバー52
が制御爪55より上方には移動し得なくなる。
かくして、第1ソレノイドSOL1のプランジャ51のストロ
ーク、従って開閉翼12の開度が約半分に制限される。
応用例 第8図は、上記変動入賞装置1を応用したパチンコ機の
例を示す。
第8図に於て、上述の変動入賞装置1は、遊技盤2のガ
イドレール3により区画された遊技領域2Aのほぼ中央に
配置されている。遊技領域2A内には、更に、一般入賞装
置4、風車5、6、アウト穴7、誘導釘等を設けてあ
る。変動入賞装置1の下方には、計3つの特定入賞口、
即ち、左右の第1の特定入賞口8、8と中央の第2の特
定入賞口9とが、並置されている。第1の特定入賞口
8、8には、第9図に示す第1作動検出器SW1が、第2
の特定入賞口9には第2作動検出器SW2が所属してい
る。尚、既に述べたように、変動入賞装置1の特別入賞
口20には特別入賞検出器SW3が、変動入賞装置1に対す
る入賞球集約樋には、通常入賞口19、一般入賞口28及び
特別入賞口20からの入賞球を区別することなく計数する
カウント検出器SW4が設けられている。
制御装置 以下、このパチンコ機についての制御動作を第9図の回
路図及び第10図のタイミング図に従って説明する。
70はクロック発振回路71とカウンタ回路72とを有する基
準時間発生部である。カウンタ回路72は発振クロックに
対する多段の分周器と、該分周器に接続した論理回路と
を包含しており、発振クロックを受けて動作に必要な7
種類の時間信号T0〜T6を作り出している。T0は0.8秒、T
5は0.2秒、T6は0.25秒の繰返し周期を持つ時間信号、T1
は1.3秒後に、T2は3.2秒後に、T4は3.0秒後に、T3は31.
0秒後に立上る時間信号である。但し、T6についてはカ
ウント回路72のリセット系とは無関係に独立して作り出
される。
次に動作について説明する。
通常遊技状態の制御 通常、開閉翼12は打球を受入れない閉状態(第1状態)
に在り、変動入賞装置1を遊技球に対し閉じている。し
かし、特定入賞口8、9に打球が入賞すると、次のよう
にして、第1ソレノイドSOL1が作動して、開閉翼12が打
球を受入れない第1状態から打球を受け入れ易く突出し
た第2状態に、1回又は2回変換される。
(イ)第1特定入賞口への入賞 特定入賞口8、8に入賞して第1作動検出スイッチSW1
がONすると(第10図のa点)、波形整形回路73を介して
フリップフロップFF1がセットされ、その出力端子Qが
Hレベル、がLレベルに反転する。それまでHレベル
に在ったANDゲート78の出力が消失し、ORゲート79を介
して、カウンタ回路72のリセット状態が解除され、カウ
ンタ回路72内のカウンタの計数動作が開始される。
カウンタ回路72の出力端子Q5に出力パルス(T5)が生
じ、ランプ駆動回路80を介して、背景モデル25のランプ
46等が、0.2秒の点滅周期で点灯される。また、計数開
始後0.8秒を経過すると(第10図のb点)、カウンタ回
路72の出力端子Q0に出力パルス(T0)が生じ、フリップ
フロップFF3の出力により開かれている二入力ANDゲー
ト81、ORゲート82を通して、開閉翼作動信号S0としてソ
レノイド駆動回路83に送られ、第1ソレノイドSOL1が付
勢される。開閉翼作動信号S0は次に述べる理由によって
0.5秒幅に短縮され、開閉翼12を1回開閉動作させる。
即ち、計数開始1.3秒を経過すると(第10図のc点)、
カウンタ回路72の出力端子Q1に出力パルス(T1)が生
じ、フリップフロップFF2の出力により開かれている
二入力ANDゲート84、ORゲート85を介してフリップフロ
ップFF1のリセット端子に加わり、これをリセットして
初期状態にする。フリップフロップFF1がリセットされ
ると、フリップフロップFF1の出力がHレベルに戻る
ので、ANDゲート78の出力がHレベルとなり、カウンタ
回路72がリセット状態に戻る。
一方、フリップフロップFF1がリセットされると、立上
り微分回路74及びORゲート75を介してフリップフロップ
FF6がセットされ、その出力端子がLレベルとなるこ
とにより、カウンタから成る有効時間作成タイマ76のリ
セット状態が解除され、タイマ76により入賞球を有効と
して扱うための時間の計時動作が開始される。フリップ
フロップFF6は、タイマ時間がタイムアップした時点
で、ORゲート77を介しリセット状態に戻される。
上記開閉翼12の1回の開閉動作は、第2ソレノイドSOL2
の働きで、約半分のストロークでなされる。即ち、AND
ゲート87が成立し、その出力によりANDゲート89及びソ
レノイド駆動回路90を介して、第2ソレノイドSOL2が1.
3秒間付勢される。よって、制御爪55(第7図)が突出
して駆動レバー52の移動を制御し、そのストローク従っ
て開閉翼12の開度を約半分にする。
(ロ)第2特定入賞口への入賞 第2の特定入賞口9に入賞し、第2作動検出スイッチSW
2が作動した場合には、開閉翼12は、次に述べる制御の
下に、2回だけ開閉動作を行なう。
まず、第2作動検出スイッチSW2が作動すると(第10図
のd点)、波形整形回路86を通してフリップフロップFF
2がセットされる。フリップフロップFF2のQ出力によ
り、フリップフロップFF1もセットされ、カウンタ回路7
2のリセット状態が解除される。従って、計数開始0.8秒
後に開閉翼作動信号が生じて開閉翼12が1回開閉動作す
る過程は、上記第1特定入賞口への入賞の場合と同様で
ある。
しかし、第2特定入賞口への入賞の場合には、フリップ
フロップFF2の出力がLレベルになるので、二入力AND
ゲート84が閉じている。このため、上記1.3秒を経過し
た時点に於て、カウンタ回路72の出力端子Q1に出力パル
ス(T1)が生じても、二入力ANDゲート84はこれを受け
付けない。従って、カウンタ回路72の計数が進み、計数
開始3.2秒後に(第10図のe点)、カウンタ回路72の出
力端子Q2に出力パルス(T2)が生じる。このパルスは、
ORゲート85を通して、フリップフロップFF1、FF2のリセ
ット入力端子Rに加わり、両フリップフロップFF1、FF2
をリセットする。両フリップフロップFF1、FF2の出力
がHレベルに戻るので、ANDゲート78の出力がHレベル
となり、カウンタ回路72がリセット状態に戻る。
このカウンタ回路72がリセット状態に戻る迄の間に、カ
ウンタ回路72の出力端子Q0に、第2発目のパルスが生
じ、二入力ANDゲート81、ソレノイド駆動回路83を通し
て、第1ソレノイドSOL1が0.8秒間付勢される。よっ
て、開閉翼12は、計2回の開閉動作をする。
(ハ)第1、第2特定入賞口への同時入賞 第1特定入賞口8と第2特定入賞口9へ同時に入賞し、
フリップフロップFF1がセットされている間にフリップ
フロップFF2もセットされたときは、ANDゲート87が成立
しなくなり、ANDゲート89が禁止される。従って、第2
ソレノイドSOL2は付勢されず、制御爪55(第7図)は阻
止作用を行なわない。よって、開閉翼12は、単独に第2
特定入賞口9へ入賞した場合同様の全幅ストロークによ
る開閉動作を2回行なう。
(ニ)LEDの点滅 通常遊技状態下では、フリップフロップFF3がリセット
されているので、その出力によりANDゲート111とAND
ゲート113が開かれている。このため、カウンタ回路72
のパルスT6(リセット系と独立している)がANDゲート1
13から出力されて、ORゲート114を介して入賞個数表示
器45の偶数番目のLEDを点滅駆動する一方、インバータ1
10により反転されたパルスがANDゲート111から出力さ
れ、ORゲート112を介して、奇数番目のLEDを点滅駆動す
る。即ち、入賞個数表示器45は、通常遊技状態下では装
飾ランプとして機能する。
特別態様遊技状態への変換 上述のようにして開閉翼12が1回乃至2回の開閉動作を
している期間中に、該開閉翼を案内として入賞した球
が、変動入賞装置1の特別入賞口20に入賞し、特別入賞
検出器SW3にて検出された時には、最大18回までの継続
的な開閉動作に移行する。この特別態様遊技状態へ変換
するためには、第9図の回路では、ORゲート93からの出
力によりANDゲート92が開いている間に、特別入賞検出
器SW3がONすることが必要である。より正確に言うなら
ば、ANDゲート92が、ORゲート93を通して与えられるフ
リップフロップFF1のQ出力か、該フリップフロップFF1
の反転後におけるフリップフロップFF6のQ出力かによ
って開いていることと、その間に特別入賞検出器SW3がO
Nすることが必要である。
(イ)ウエイトタイムの開始 さて、特別入賞検出器SW3がONすると(第10図のf
点)、波形整形回路91を介してANDゲート92にパルスが
印加される。ANDゲート92は、この時点に於ては、フリ
ップフロップFF1又はフリップフロップFF6のQ出力によ
り開かれている。従って、パルスは、ANDゲート92を通
ってフリップフロップFF3に加わってこれをセットし、
該フリップフロップFF3のQ出力はHレベルに、出力
はLレベルになる。尚、このとき、同パルスは、ORゲー
ト77を介してフリップフロップFF6を、ORゲート79を介
してカウンタ回路72を、またORゲート95を介してフリッ
プフロップFF5を一旦初期状態にする。
フリップフロップFF3がセットされ、その出力がLレ
ベルに反転することにより、カウンタ回路72、フリップ
フロップFF4、FF5、権利回数カウンタ103、入賞個数カ
ウンタ108のリセット状態が解除される。カウンタ回路7
2はその計数機能を開始し、各フリップフロップFF4、FF
5はカウンタ回路72からパルスが送られて来るのを期待
する状態となる。即ち後述する3.0秒間の“ウエイトタ
イム”が始まる。尚、ANDゲート111、113はフリップフ
ロップFF3の出力がLレベルに落ることにより禁止さ
れ、入賞個数表示器45は本来の機能に戻る。
(ロ)振り分け部材27の停止 振り分け部材27が、次のようにして、第5図(B)の非
作用位置で停止する。
通常は、背景モデル25の振り分け部材27は作用位置と非
作用位置との間を循環しており、モータスイッチである
位置検出器36はON・OFFを繰返している。そして、フリ
ップフロップFF3の及びフリップフロップFF3のQ出力
を2入力とするANDゲート61が成立しておらず、ANDゲー
ト62が禁止されているため、位置検出器36から波形整形
回路60を通してANDゲート62に加えられる入力は無視さ
れる。
しかし、特別入賞検出器SW3がONし、フリップフロップF
F3がセットされると(第10図のf点)、その時点で、3
進カウンタ63のリセット状態が解除されると共に、AND
ゲート61の出力がHレベルとなる。このため、特別遊技
態様に変換すると同時に、ANDゲート62が成立し、位置
検出器36からのパルスが波形整形回路60及びANDゲート6
2を通して3進カウンタ63に入力され、計数される。そ
して、位置検出器36からのパルスが計3個入力されると
(第10図のg点)、3進カウンタ63に出力を生じ、モー
タ駆動回路64を介して、それまで回転させていたモータ
Mを停止させる。モータMの停止位置は、位置検出器36
が切欠35Aを検出してOFFした位置であり、振り分け部材
27が非作用位置に来た位置と一致する。
このように、位置検出器36により切欠35Aが3回検出さ
れるのを待って、モータMを停止させる理由は、常時回
転している振り分け部材27について特別入賞検出器SW3
のONする時点がその都度異なっており、遊技者から見た
停止動作の不安定さをなくすためである。従って、事情
によっては、1回目の切欠35Aの検出によって、モータ
Mを停止させることもできる。
背景モデル25の振り分け部材27が、ウエイトタイム中
に、非作用位置に移行し静止する動作を完了することに
よって、それ以後に於て凹室15の流下案内棚23に拾われ
る打球は、振り分け部材27が回転している状態よりも、
はるかに連絡口24に入り易くなる。従って、凹室15内の
第1入賞領域15Aから第2入賞領域15Bに進み、特別入賞
口20への入賞確率もそれだけ高くなることになる。
尚、権利回数表示器17は、未だ1回目であるので、権利
回数カウンタ103を通じて“1"を表示する。
(ハ)開閉動作の一時禁止 ウエイトタイム中に於ては、開閉翼12の開閉動作が一時
禁止される。これはフリップフロップFF5のQ出力によ
って、ANDゲート97が禁止されているからである。
(ニ)ウエイトタイムの終了 計数開始後3.0秒を経過すると、カウンタ回路72の出力
端子Q4にパルス(T4)が発生し、該パルスがフリップフ
ロップFF5のクロック入力端子に入力されて、同フリッ
プフロップFF5がセットされる。即ち、フリップフロッ
プFF5のQ出力はHレベルに、出力はLレベルに切換
わる。フリップフロップFF5のQ出力により、ANDゲート
97が開かれる。カウンタ回路72の出力端子Q0に発生する
パルスが、インバータ96を介して反転され、該反転信号
がANDゲート97を通してソレノイド駆動回路83に印加さ
れる。これにより、初めて開閉翼12の連続的な開閉動作
が開始される。
(ホ)貯留球制御部材の作動 フリップフロップFF5のQ出力がHレベルに ることに
より(第10図のh点)、ANDゲート99及び駆動回路100を
介して、貯留球制御ソレノイド31が付勢される。このた
め、背景モデル25の貯留球制御部材30が、第6図の実線
で示すような後退位置から、第6図の点線で示す突出位
置に変化する。
尚、フリップフロップFF5の出力がLレベルに落るこ
とにより、ORゲート106を介して入賞個数カウンタ108の
リセット状態が解除される。また、フリップフロップFF
5のQ出力により、ANDゲート94及びORゲート93を通して
ANDゲート92も開かれる。
特別態様遊技状態の制御 上記の特別態様遊技状態への変換後、開閉翼12は、最大
18回の開閉動作を行なう。ここで「最大」18回と記した
のは、18回は特別態様遊技の単位サイクル、1サイクル
であって、このサイクル中に、更に特別入賞口20に入賞
した場合には、たとえ開閉翼12の18回の開閉動作が未終
了前といえども、当該サイクルは中断され、次の新たな
サイクルの1回目が始まるようにしているからである。
(イ)更新前の動作 上記のように3.0秒のウエイトタイムが経過すると(第1
0図のh点)、カウンタ回路72の出力端子Q0に発生する
0.8秒毎のパルスが、インバータ96で反転されて、ANDゲ
ート97を通し、ソレノイド駆動回路83に印加される。こ
の反転信号の各パルス毎に第1ソレノイドSOL1が付勢さ
れ、開閉翼12は、第1回目のサイクルにつき、連続的な
最大18回の開閉動作を繰返えして行くことになる。
貯留球制御部材による球の貯留 背景モデル25の貯留球制御部材30は、後述するように入
賞球が4個検出される迄は、第6図に点線で示す突出位
置に在る。
貯留球制御部材30が突出位置に在る結果、片側の側部流
路23Cの貯留球制御部材30につき各々3個、両側の貯留
球制御部材30では計6個までの球を貯留できるようにな
る。この凹室15の両側に貯留される貯留球の存在は、そ
れ以後の入賞球がこれらの貯留球により案内されて、凹
室15の第1入賞領域15Aに於る球の流下動向を、中央の
連絡口24へ向わせる働きをする。振り分け部材27は非作
用位置で停止しているから、これらは全て連絡口24を通
って第2入賞領域に入る。連絡口24を通った球は、凹室
底面部材21上を流下して、通常入賞口19又は特別入賞口
20のどちらかへ入賞するとなる。従って、貯留球制御部
材30が後退位置に在る場合よりも、はるかに特別入賞口
20へ入賞する確率が良くなり、サイクル更新により継続
動作が約束される。
このような入賞確率変更部材を持たない従来の変動入賞
装置では、最初に特別入賞口20へ入賞する権利発生確率
を低く押えた場合、必然的に権利発生後に於ける特別入
賞口20への継続入賞の確率も同程度に低く固定されてし
まう。しかし、上記のように凹室15内に、可動体たる振
り分け部材27や貯留球制御部材30を設けて適宜変換させ
れば、権利発生の確率を低く押えつつ、権利発生後に於
る継続入賞確率については、従来よりも非常に高め得る
ことができる。
入賞個数表示 上記開閉動作を行なっている間に、多くの遊技球が開閉
翼12を通して変動入賞装置1に入賞することになる。こ
の入賞球の総計はカウントスイッチSW4で計数され、所
定数以内かどうかチェックされる。詳述すれば、変動入
賞装置1に入った入賞球は、それが通常入賞口19からの
入賞球であるか又は特別入賞口20からの入賞球であるか
を問わず、遊技盤裏面のカウントスイッチSW4に集めら
れ、同カウントスイッチをONせしめる。
カウントスイッチSW4がONする度に、波形整形回路107を
通して、パルスが入賞個数カウンタ108に入力される。
入賞個数カウンタ108は、ORゲート112又はORゲート114
を介して、入賞個数表示器45のランプLED1〜LED9を順次
に点灯して行く。尚、波形整形回路107からのパルスは
効果音発生装置115にも加わり、スピーカ116より擬音を
発生させる。
1サイクルの後半での動作 入賞個数が所定数から最大貯留球数を引いた数、ここで
は4個に達すると(第10図のi点)、入賞個数カウンタ
108のQ3出力(4個目)がHレベルとなり、前半終了信
号としてフリップフロップFF4に入力され、フリップフ
ロップFF4をセットする。
フリップフロップFF4のQ出力により、インバータ98を
介してANDゲート99が禁止され、貯留球制御ソレノイド3
1がOFFされる。貯留球制御部材30は、突出位置から後退
位置に戻り、それ迄貯留していた球を釈放する。これに
より、最大6個まで流下案内棚23の側部流路23Cに貯留
されていた貯留球32(第6図)は、側部流路23Cより凹
室15の奥に位置する一般入賞口28に取り込まれカウント
スイッチSWで計数される。
上記の様に、1サイクル中に於て入賞個数が4個となる
迄の間、貯留球制御部材30を突出させて入賞球を貯留さ
せることによって、特別入賞口20へ入賞する確率を高く
し、継続のチャンスを増大させることができる。
尚、効果音発生装置115は、カウント検出器SW4からのパ
ルスを受けて、その都度、入賞効果音をスピーカ116か
ら発生させる。
(ロ)サイクルの更新 上記1サイクル中に生ずる合計10個までの入賞球数の制
約下で、且つ、上記18回の開閉動作が終了する以前に於
て、再び、幸運にも特別入賞口20への入賞球があると、
新しいサイクルに更新される。この新サイクル中に再び
特別入賞検出器SW3が検出動作をすれば、上記と同じ動
作でこのサイクルも次のサイクルに更新されるし、そう
でなければ入賞個数カウンタ108がパルス数「10」をカ
ウントした時点で、回路は1サイクル終了に伴う初期状
態に戻る。
さて、幸にも第1サイクル中に於て、特別入賞検出器SW
3がONすると、このときANDゲート92に生ずるパルスによ
って、カウンタ回路72、フリップフロップFF5及び入賞
個数カウンタ108が、それぞれ一旦初期状態に戻され、
新たなウエイトタイムに入る。
フリップフロップFF5のリセットにより、上途の特別遊
技状態への移行時と同時に、開閉翼の開閉動作の一時禁
止、振り分け部材27の非作用位置での停止等が行なわれ
る。また、ANDゲート92に生ずるパルスが権利回数カウ
ンタ103に加わり、権利回数表示器17の表示内容を+1
して“2"とする。これにより、第1サイクルが第2サイ
クルに更新されたことになり、権利回数表示器17の表示
内容は、行使した権利回数を示すものとなる。
第2サイクル移行に於て、再び特別入賞口20に入賞した
場合も同じであり、同様に動作を繰返えして行く。その
際、各再更新時点、つまり各サイクルの区切りは、開閉
翼12が3.0秒間閉じているウエイトタイムにより、明瞭
に遊技者に知覚せしめられる。尚、特別入賞検出器SW3
の検出作動毎に行なわれるサイクル更新と同時に、権利
回数カウンタ103は即時その内容を歩進していく。
幸運にも、最終サイクルである第8回目まで更新された
場合には、当該サイクルで約束付けられた計18回の開閉
動作を行なって、又は、計10個の入賞球の発生により、
特別態様遊技状態は完了となる。
即ち、第7サイクルの途中で特別入賞口20へ入賞した場
合、権利回数カウンタ103は最終サイクルを示す「8」
に変る。同時に、権利回数カウンタ103のQ3出力端子が
Hレベルとなり、インバータ105の出力がLレベルに落
ちて、ANDゲート92が禁止される。このため、現在進行
中の第8回目のサイクル(最終サイクル)に於ては、そ
れ以後の特別入賞検出器SW3のON信号を、ANDゲート92が
受け付けなくなる。
第8サイクルで約束された計18回の開閉動作が行なわれ
た場合、カウンタ回路72は、この計18回の開閉動作が終
了した時点、正確には計数開始後31.0秒を経過した時点
で、その出力端子Q3にパルス(T3)を発生する。又、計
10個の入賞球が発生した場合には、入賞個数カウンタ10
8のオーバフロー端子に終了信号が発生する。これらの
パルス又は信号は、ORゲート109を通してフリップフロ
ップFF3をリセットする。
フリップフロップFF3の出力がHレベルに戻ることに
より、カウンタ回路72、フリップフロップFF4、FF5、権
利回数カウンタ103、入賞個数カウンタ108がリセットさ
れる。また、このフリップフロップFF3の出力によりA
NDゲート125が開かれる。従って、権利回数表示器17は
「0」に戻り、入賞個数表示器45のLEDはクロック発生
器71からの0.25秒のパルスT6により点滅駆動されている
通常状態に戻る。また、3進カウンタ63がリセットされ
た時点で、モータ駆動回路64の禁止命令が解除され、モ
ータMが起動する。
かくして、全回路系が初期状態に戻され、パチンコ機
は、特別態様遊技状態から通常遊技状態となる。
通常遊技状態への強制的切換 不幸にして、更新されることなく途中の或る1つのサイ
クルが終了した場合、即ち、3.0秒を1回の開閉動作単
位とする計18回の開閉動作が終了した場合には(第10図
のk点)、カウンタ回路72の計数開始後31.0秒を経過し
た時点で、カウンタ回路72の出力端子Q6にパルスが発生
し、上述の如くして、全回路系が初期状態に戻され、特
別態様遊技状態は強制的に解除されて、通常遊技状態に
戻る。従って、以後、また第1、第2特定入賞口8、9
への入賞からの一連の動作を経なければ、特別態様遊技
状態にはなり得ない。この遊技者にとって不利益な事態
は、上述した18回を1単位としての1サイクル中に、そ
れ以後の特別入賞口20への入賞がないために生ずる。
一方、開閉動作を行なっている間に、開閉翼12を通して
多数の遊技球が変動入賞装置1に入賞し、その入賞球の
総計が10個に達した場合には(第10図のj点)、入賞個
数カウンタ108の内容が“10"となり、そのオーバフロー
出力端子に終了信号が生じ、ORゲート109を通してフリ
ップフロップFF3がリセットされる。このため、やはり
特別態様遊技状態は強制的に解除されてしまう。
(考案の効果) 以上述べたように、本考案に於ては、装置内に飛び込ん
だ打球は、全てが流下案内棚で拾われ、流下案内棚上の
側部を流下して一般入賞口に入るか、流下案内棚上の中
央を流下して連絡口へと向い、入賞球が連絡口に入れ
ば、下方の第2入賞領域へと導かれ、凹室の底面を流下
して行き、そこで更に再び、一般入賞口へ入賞するか特
別入賞口へ入賞するかの可能性を生じる。従って、第1
入賞領域から第2入賞領域へかけての比較的長い球の流
下期間の間で、特別入賞口への入賞期待感を遊技者に与
え続けることができ、遊技の興趣性が高められる。
又、通常遊技に於ては、この連絡口を通過し得るかどう
かは、その上方に臨ませた振り分け部材が、作用位置に
あるのか非作用位置にあるのかによって定まり、一定で
なく、連絡口を通過するものと、通過し得ずに流下案内
棚上の側部に寄せられるものとに振り分けられるから、
遊技者にとっては、振り分け部材が球の通過を許す非作
用位置に来るタイミングで流下案内棚上の中央に入賞球
を発生させる必要を生じ、そこに技を必要とし、パチン
コ遊技の興趣性が高められる。
更に、本考案の振り分け部材は、凹室を上下に二分する
流下案棚に形成されたの連絡口の上方側に位置している
ので、遊技者は振り分け部材の動静、即ち、当該振り分
け部材が球の通過を許す非作用位置に来るタイミングを
視認し易く、技を磨くことができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案の変動入賞装置の正面図、第2図はその
概観を示す斜視図、第3図は分解斜視図、第4図は主枠
体の断面図、第5図(A)は振り分け部材が作用位置に
ある状態を示した図、第5図(B)は振り分け部材が非
作用位置にある状態を示した図、第6図は貯留球制御部
材の動作の説明に供する図、第7図は開閉翼の開度を制
御する機構を示した断面図、第8図は変動入賞装置を応
用したパチンコ機の遊技盤の正面図、第9図は第8図の
パチンコ機の制御回路を示す図、第10図はその動作の説
明に供するタイミング図である。 1……変動入賞装置、2……遊技盤 2A……遊技領域、10……主枠体 11A……開口窓、11B……鎧部 11……取付基板、12……開閉翼 15……凹室、17……権利回数表示器 18……一般入賞口、19……通常入賞口 20……特別入賞口、21……凹室底面部材 23……流下案内棚、23A……案内凹部 23B……***部、23C……側部流路 24……連絡口、25……背景モデル 26……回転円板、27……振り分け部材 28……一般入賞口、30……貯留球制御部材 31……貯留球制御ソレノイド 35……位置検出円板、36……位置検出器 39……操作レバー、45……入賞個数表示器 52……駆動レバー、55……制御爪 57……操作レバー、61……回転軸 M……モータ SOL1……第1ソレノイド SOL2……第2ソレノイド SW1……第1作動検出器 SW2……第2作動検出器 SW3……特別入賞検出器 SW4……カウント検出器

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技者にとって不利な第1状態と遊技者に
    とって有利な第2状態とに変換可能な可動部材と、該可
    動部材に案内されて変動入賞装置内に流入した打球を受
    け入れて一般の賞態様を発生させる一般入賞口と特別賞
    態様を発生させる特別入賞口とを有するパチンコ機の変
    動入賞装置に於て、 上記変動入賞装置内に凹室を設け、該凹室の底面は上記
    特別入賞口及び一般入賞口に向って斜め下りに形成し、 上記凹室の前面から凹室内にかけて、上記凹室を第1入
    賞領域と第2入賞領域とに上下に分割する流下案内棚を
    設け、 上記流下案内棚の流下端近傍には、該流下案内棚上の側
    部を流下して来る入賞球を受け入れる一般入賞口と、流
    下案内棚上の中央を流下して来る入賞球を上記第2入賞
    領域に導く連絡口とを設け、 上記連絡口に対して、球の通過を阻止する作用位置と球
    の通過を許容する非作用位置との間を循環する振り分け
    部材を当該連絡口の上方から臨ませたことを特徴とする
    パチンコ機の変動入賞装置。
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