JPH0727717U - 刃先調整機構を備えた正面フライス - Google Patents

刃先調整機構を備えた正面フライス

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JPH0727717U
JPH0727717U JP6202793U JP6202793U JPH0727717U JP H0727717 U JPH0727717 U JP H0727717U JP 6202793 U JP6202793 U JP 6202793U JP 6202793 U JP6202793 U JP 6202793U JP H0727717 U JPH0727717 U JP H0727717U
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JP
Japan
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blade
cutting edge
milling cutter
bolt
adjustment
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Pending
Application number
JP6202793U
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English (en)
Inventor
幸男 有村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tungaloy Corp
Original Assignee
Tungaloy Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 正面側の刃先位置を調整することのできる正
面フライスを提供する。 【構成】 切れ刃の備わった台形断面形状のブレード1
は、楔10を利用して取付け溝8内に圧接固定される。
その際、ブレード1のアキシャル方向は、調整駒12に
螺合するボルト19の先端により位置決めされる。調整
はボルト19による微調整のほか、調整駒12を長穴1
4の範囲内で移動して、粗調整できるようになってい
る。調整駒の12の位置は、目盛16によって確認でき
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、刃先調整機構を備えた正面フライスに関し、特に切れ刃にダイヤモ ンドやCBNなどの超高圧焼結体チップを使用する正面フライスに好適である。
【0002】
【従来の技術】
スローアウェイ式の正面フライスにおける正面切れ刃の組み込み精度を高める 方法として、例えば、スローアウェイチップをフライス本体の取付け溝に楔を利 用して圧接固定し、チップのアキシャル方向には支持部品を配しない方法が実用 化されている。この方法は、チップをスライドさせて測定器や測定治具に当接さ せて正面切れ刃を精度よく組込んでいくもので、刃先基準形の正面フライスとい われる。アキシャル方向のサポートがないために、鋳鉄やアルミニウム合金のよ うに切削抵抗が比較的大きくならない加工材料の切削に適し、ゆえに工具材料に はダイヤモンドやCBNなどの超高圧焼結体チップの使われることも多い。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、測定治具に刃先を突き当てて精度調整することは、殊に超高圧 焼結体チップのように低靭性材料チップの組込みにおいて、切れ刃に欠けを起こ させる危険をはらんでいる。
【0004】 そこで最近では、チップのアキシャル方向に微調整機構を備えた支持部品を配 して、精度調整する方法が考案されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記と同様に、刃先調整機構を備えた正面フライスの提供を目的と するものであるが、特に粗調整と微調整の両方できるようにしたものである。
【0006】 本考案では、標準的形状をしたスローアウェイチップを使わずに、ブレードを 使用する。ブレードはその底部を下底とする台形断面形状とし、ブレードのクラ ンプ方法は楔を利用した取付け溝壁面への圧接固定とする。
【0007】 取付け溝内のアキシャル方向には、長穴の貫通した調整駒を前記楔に隣接して 配し、長穴に挿入したボルトによりカッタ本体に固定する。この調整駒には別に 貫通するねじ穴があって、このねじ穴に挿入したボルトの先端が前記ブレードの アキシャル方向端面と当接するようになっている。さらに、挿入するボルトの頭 部と調整駒の間には、相互が反発しあう方向に力が作用するような弾性部品を組 込む。
【0008】 調整駒またはこれと接するフライス本体のどちらか一方に目盛を刻み、もう一 方には基準線を刻んで、相互の位置関係が容易に確認できるようにする。
【0009】
【作用】
ダイヤモンドやCBNなどの超高圧焼結体チップは、通常、超硬合金などの台 金にろう付けされて1切れ刃形のチップとして成形されるが、高価であるために 多くは何回か再研削して利用される。したがって、チップは必ずしも標準的なス ローアウェイチップ形状である必要はなく、本考案では上記の如く台形断面形状 をしたブレードとした。
【0010】 超高圧焼結体チップは、特に高速切削で利用されることが多いために、高速回 転による遠心力に起因するスローアウェイチップの飛出しの危険に配慮しなけれ ばならない。底面を広くしたブレードは、この飛出しを防止する作用がある。
【0011】 楔に隣接して組込まれる調整駒は、貫通して明けられた長穴によりアキシャル 方向へのスライドが可能で、粗い刃先調整が可能となる。これは、再研削により 長さの不揃いになったブレードの組み込みなどにも有効である。調整位置は目盛 と基準線によって確認できるようになっている。
【0012】 調整駒に挿入したボルトは、微調整を行なうためのものである。嵌合ねじ部の バックラッシを除去して微調整を正確に行なわしめるために、調整駒とボルトの 頭部との間に弾性部品を組込む。このような微調整機構は、切れ刃の位置精度を 高めるためのほかに、粗刃と仕上げ刃からなるコンビネーション形の正面フライ スにおける粗刃と仕上げ刃の刃先位置調整にも有効である。
【0013】
【実施例】
次に、本考案刃先調整機構を備えた正面フライスの一実施例について、図を参 照しながら説明する。
【0014】 図1〜図6がその一実施例を示す図であるが、図4が正面フライス全体の正面 図であり、図1はその一部拡大図である。図2は図1におけるA−A線に沿う断 面図、図3はB−B線に沿った断面図である。また、図5および図6は本考案正 面フライスに組込まれるブレードの一実施例である。
【0015】 図5に示すブレード1は粗加工用、図6のブレード2は仕上げ加工用である。 ブレード1および2の形状は、底面3を下底とする台形断面形状となっている。 本実施例では、切れ刃部にダイヤモンドやCBNなどの超高圧焼結体チップ4を 使用し、超硬合金製の台金5にろう付けにて接合されている。正面切れ刃6は、 仕上げ加工用ブレード2の方が粗加工用ブレード1より長い。
【0016】 この正面フライスに組込まれるブレードは、加工目的により、ブレード1のみ で構成してもよいし、ブレード1のうちの1枚をブレード2に置換し、これをさ らい刃として利用する構成であっても構わない。また、ブレード2のみで構成す る方法も考えられる。本実施例は、図4の如く、ブレード1とブレード2を交互 に配置したものである。図1〜図3は、ブレード1のクランプ構造を示すもので あるが、ブレード2に関してもこれと何等変わりない。
【0017】 図1〜図3のように、フライス本体7の外周縁に設けた取付け溝8内にブレー ド1が組込まれ、取付け溝8の底面に穿設されたねじ穴9および楔10とに螺合 する左右ねじ11の推力により、楔10を介してブレード1が圧接固定される。 ブレード1は、底面3が広くなった台形断面形状をしているので、フライスが高 速回転しても飛出すことはない。
【0018】 取付け溝8のアキシャル方向には楔10に隣接して調整駒12が組込まれ、取 付け溝8の底面に穿設されたねじ穴13に螺合し、長穴14を貫通するボルト1 5によりフライス本体7に固定されている。調整駒12の上面には目盛16が刻 んであり、これと接するフライス本体7には基準線17が刻んである。この両者 の位置関係により調整駒12の位置が確認でき、ブレード1の全長が再研削など により不揃いになったときなどの粗調整に効果的である。
【0019】 さらに、調整駒12にはねじ穴18が穿設され、これにボルト19が挿入され ている。ブレード1をクランプするときは、楔10の弛んでいる状態のときに、 ブレード1のアキシャル方向端面20をボルト19の先端に当接させたのち、楔 10を沈めて固定する。ボルト19の先端位置は、ねじにより微調整される。
【0020】 ボルト19の頭部と調整駒12との間には、皿ばねやコイルばねなどの弾性部 品21を組み込み、両者が相互に反発する方向に力を作用させる。これにより、 ねじ部のバックラッシが除去され、より正確な微調整が可能となる。
【0021】 正面フライスにおいては、正面切れ刃6の組み込み精度が高いほど良好な仕上 げ面が得られ、工具寿命も安定する。また、上記実施例のように、粗加工用と仕 上げ加工用の切れ刃が1台のフライスに混在する場合は、通常、仕上げ刃を粗刃 より正面側に0.05mm程度突出させて組込む必要がある。本考案正面フライ スは、このような組込み作業に好適する刃先調整機構を備えている。
【0022】
【考案の効果】
以上のように、本考案刃先調整機構を備えた正面フライスによれば、長穴を利 用した調整駒の粗調整と、調整駒に螺合するボルトの先端による微調整とを組合 わせることにより、正面切れ刃を高い精度で組込むことができ、その作業性も高 い。また、台形断面形状のブレードの使用により、遠心力によるブレードの飛出 しが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案刃先調整機構を備えた正面フライスの一
実施例を示すクランプ部の拡大図である。
【図2】図1におけるA−A線に沿った断面図である。
【図3】図1におけるB−B線に沿った断面図である。
【図4】図1に示す正面フライスの全体を表わす正面図
である。
【図5】(a)本考案正面フライスに組込まれる粗加工
用ブレードの一実施例である。 (b)図5(a)の下面図である。
【図6】(a)本考案正面フライスに組込まれる仕上げ
加工用ブレードの一実施例である。(b)図6(a)の
下面図である。
【符号の説明】
1 ブレード 2 ブレード 6 正面切れ刃 7 フライス本体 8 取付け溝 10 楔 11 左右ねじ 12 調整駒 14 長穴 15 ボルト 16 目盛 17 基準線 19 ボルト 21 弾性部品

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状をなすフライス本体7の外周縁に設
    けられた取付け溝8内に、底部3を下底とする台形断面
    形状を有するブレード1が組込まれ、楔10の作用によ
    って前記ブレード1がフライス本体7に圧接固定される
    ようにした正面フライスであって、 前記取付け溝8のアキシャル方向には長穴14を有する
    調整駒12が組込まれてねじによりフライス本体7に固
    定されるとともに、調整駒12に貫通するねじ穴18に
    挿入されたボルト19の先端に前記ブレード1のアキシ
    ャル方向端面20を当接させて、ブレード1が位置決め
    されるように構成した刃先調整機構を備えた正面フライ
    ス。
  2. 【請求項2】 調整駒12とボルト19の頭部との間に
    弾性部品21が組込まれていることを特徴とする請求項
    1に記載する刃先調整機構を備えた正面フライス。
  3. 【請求項3】 調整駒12またはこの調整駒12に接し
    ているフライス本体7部のどちらか一方には目盛16が
    刻まれ、目盛の刻まれない他方には基準線17が刻まれ
    ていることを特徴とする請求項1および請求項2に記載
    する刃先調整機構を備えた正面フライス。
JP6202793U 1993-10-25 1993-10-25 刃先調整機構を備えた正面フライス Pending JPH0727717U (ja)

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JP6202793U JPH0727717U (ja) 1993-10-25 1993-10-25 刃先調整機構を備えた正面フライス

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JPH0727717U true JPH0727717U (ja) 1995-05-23

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ID=13188283

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007275853A (ja) * 2006-04-12 2007-10-25 Tahei Tomioka 塗布ヘッド
JP2010269407A (ja) * 2009-05-21 2010-12-02 Honda Motor Co Ltd フライス加工方法
JP2016007663A (ja) * 2014-06-24 2016-01-18 住友電工ハードメタル株式会社 切削インサート

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19991213