JPH0735690Y2 - 複合加工工具 - Google Patents

複合加工工具

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JPH0735690Y2
JPH0735690Y2 JP1989119437U JP11943789U JPH0735690Y2 JP H0735690 Y2 JPH0735690 Y2 JP H0735690Y2 JP 1989119437 U JP1989119437 U JP 1989119437U JP 11943789 U JP11943789 U JP 11943789U JP H0735690 Y2 JPH0735690 Y2 JP H0735690Y2
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JP
Japan
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tip
cutting
tool
work
cutting edge
Prior art date
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JP1989119437U
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English (en)
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JPH0359108U (ja
Inventor
正信 上田
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、旋盤或いは自動単能盤等を用いて、ワーク
の外周に形成されたフランジの両端面とこれに接するワ
ーク外径面を同時加工することを可能ならしめた複合工
具に関する。
〔従来の技術〕
第4図に、この考案の工具による加工対象の一例を示
す。図示のワークAは、外径面の長手方向途中にフラン
ジFを有し、外径面の一部とこれに連なるフランジの一
面(a部)、及び外径面の他の一部とこれに連なるフラ
ンジの他面(b部)の2個所が被加工面となっている。
このようなワークのa、b部の加工には、第5図に示す
ように、独立した2つの工具20、21をタレットヘッド等
に取付け、工具の位置を交換して各面を別々に切削する
方法、第6図に示すように、ワークAの手前側と反対側
に工具を据えて単能盤で各面を同時加工する方法、更に
は第7図に示すように、同一平面上に各面の加工用チッ
プ22、23を並べ、その間隔が小さい場合には2つのチッ
プを1個の押え金24で同時にクランプして2面を同時加
工する方法が採用されているが、これ等の方法には下記
の課題がある。
〔考案が解決しようとする課題〕
第5図の方法は、複数の刃物台を必要とし、しかも、汎
用旋盤を用いると加工時間が他の2つの方法に比較して
2倍になる。
また、第6図の方法は、ワークの両側に刃物台を必要と
し、工具も正バイト、逆バイトの2種を必要とする。
一方、第7図の方法は、刃物台、工具が1つでよく、加
工時間の面でも有利であるが、1個の押え金で寸法精度
にバラツキのある2つのチップをクランプするので、両
チップを同一圧力で安定にクランプするのが非常に難し
く、チップがシフトし易い。同じ理由からチップ間の設
定間隔も狂い易い。また、2つのチップに同一方向の主
分力が作用するため工具がビビリ易いと云う致命的な欠
点もあり、加工精度が保証されない。
なお、実公昭57−7446号公報には、2本のバイトを刃の
離間距離調整が行えるように組合わせた工具が示され、
また、実開昭51−15792号公報には、主バイトと補助バ
イトを角度をつけて組合わせた工具が示されている。こ
れ等の技術を併合すれば、チップのシフトの問題、2つ
の刃部に対する切削主分力の作用方向の一致の問題を解
決でき、チップ間の間隔調整も可能になる。
しかしながら、2本のバイトを組合わせるこれ等の工具
は、各バイトの固定位置が切刃部から遠く離れており、
切刃部と固定位置との間でシャンクが撓み易いため重切
削には向かない。切削負荷が大きいと加工の安定性を維
持できず、加工精度も低下する。また、実公昭57−7446
号は3本のねじで刃の離間距離を調整するので、第1、
第2バイトの平行度を確保し難い。
さらに、この種の工具では、スローアウェイ式工具の利
点(切刃の簡単かつ経済的再生)も生かされない。
この考案の目的は、上述の課題を無くした複合加工工具
を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
この考案の複合加工工具は、第7図の方法の利点を活か
すためにワークの外径面とそこから立ち上る異径部の一
端面を切削する第1切刃チップと、上記外径面とは別個
所のワーク外径面とそこから立ち上る上記異径部の他端
面を切削する第2切刃チップを同一の工具本体に取付け
る。工具本体は、ワークの軸心方向に位置ずれし、かつ
ワークの周方向には30°〜45°相対的に傾いている2つ
の2面拘束型の座を先端部外周に設けた構造とする。ま
た、各チップの取付けは、第7図の方法の欠点を除去す
るために以下のようにして行う。即ち、第2切刃チップ
は工具本体に設けた座の一方に押え金でクランプして装
着する。また、もう一方の座に第1切刃チップのワーク
軸線方向微調整機構を有する調整ユニットを装着し、こ
のユニットに設けた座に第1切刃チップを押え金でクラ
ンプして装着する。
〔作用〕
上述した構成にすると刃物台、工具が1つでよく、2つ
のチップが2面を同時加工するので加工時間も半減す
る。
また、工具本体の先端外周に2つの座を設け、その座の
一方と、もう一方の座に装着する調整ユニットに2つの
チップを押え金でクランプして別々に取付けるので、各
チップに作用する切削主分力を工具本体で安定して受け
ることができ、チップの定置安定性もクランプの安定化
によって向上し、強力な切削が行える。また、チップの
みの交換が可能であり、スローアウェイ式工具の利点も
生かされる。
さらに、2つのチップ間の間隔を微調整機構で調整でき
るので、チップのセッティング時の位置精度も高め得
る。
このほか、2つのチップを30〜45°の角度で周方向に変
位させたことによってそれ等のチップに作用する主分力
の向きが変わり、このこともビビリ抑制に効果を奏す
る。
〔実施例〕
第1図乃至第3図にこの考案の一実施例を示す。
図の1は工具本体で、その本体の先端外周部に2個のス
ローアウェイチップ2、3が装着されている。この2つ
のチップは、ワークAの周方向にθ=30〜45°の角度で
変位配置してある。また、チップ2は、本体の先端外周
に形成した座4にセットして押え金5で締付け、位置不
変に固定してある。
一方、チップ3は、調整ユニット6の先端に形成した座
7に押え金8で固定してワーク軸方向の位置調整を可能
ならしめてある。即ち、ユニット6は、座4に対してθ
傾いている本体先端のもうひとつの座上に装着されてお
り、本体1に対するユニット6の固定ボルト9とこのボ
ルトを通すボルト孔との間に図示しない遊びを設けてあ
るため、ボルト9を緩め、その後、本体に螺合したアジ
ャストスクリュ10を回転させるとチップ3を伴なって軸
方向に微移動する。その移動でチップ2、3間の距離l
(第2図参照)を変えて、ワーク外周のフランジ等の厚
み寸法を調整することができる。ユニット6は、本体の
座の2面に接してスライドするのでチップ3の姿勢は常
に一定に保たれる。
以上から成る、例示の工具は、第3図及び第4図から判
るように、チップ2、3がθの角度変位した位置でワー
クAに切込まれ、a、b部を同時に切削する。従って、
工具は一本で良く、加工能率も向上する。第4図のBは
チャックで、ワークはこれに掴まれて回転している。
なお、θの下限を30°にしたのは、これ以下であるとチ
ップ2、3の独立したクランプが困難になること、両チ
ップに作用する主分力の向きが同一方向に近づき過ぎる
と本体がブレ易くなることによる。また、θの上限を45
°にしたのは、工具の複雑化、大型化を避けるためであ
る。
〔効果〕
以上説明したように、この考案では、2つの切刃チップ
をワークの周方向に位相を変えて配置し、かつ、一方の
チップを微調整ユニットで支持することにより、第7図
の方法に見られるチップの定置安定性に関する問題、切
刃の位置及び間隔調整に関する問題、本体の主分力によ
るブレの問題を全て解消したので、経済性、加工能率、
加工精度の3つを共に満足することが可能になると云う
効果がある。
特に、本体は、2つのチップを刃部の近くで支えるよう
にしてあるので、切削力で撓む心配がなく強力な切削に
耐える。また、スローアウェイ式工具の形態を踏襲して
いるので、これによる経済効果も期待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の一実施例の平面図、第2図はその
側面図、第3図は正面図、第4図は被加工ワークの一例
を示す図、第5図乃至第7図は従来の工具による加工法
を示す図である。 1……工具本体、2、3……スローアウェイチップ、
4、7……座、5、8……押え金、6……調整ユニッ
ト、9……ボルト、10……アジャストスクリュ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワークの軸線方向に位置ずれし、かつワー
    ク周方向には30°〜45°相対的に傾いている2つの座を
    先端部外周に設けてある工具本体と、ワークの外径面と
    そこから立ち上る異径部の一端面を切削する第1切刃チ
    ップと、上記外径面とは別個所のワーク外径面とそこか
    ら立ち上る上記異径部の他端面を切削する第2切刃チッ
    プと、第1切刃チップのワーク軸線方向微調整機構を有
    する調整ユニットを具備し、上記2つの座の一方に第2
    切刃チップを押え金でクランプして装着し、もう一方の
    座に上記調整ユニットを装着し、この調整ユニットに設
    けた座に第1切刃チップを押え金でクランプして装着し
    てある複合加工工具。
JP1989119437U 1989-10-11 1989-10-11 複合加工工具 Expired - Lifetime JPH0735690Y2 (ja)

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JP1989119437U JPH0735690Y2 (ja) 1989-10-11 1989-10-11 複合加工工具

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JP1989119437U JPH0735690Y2 (ja) 1989-10-11 1989-10-11 複合加工工具

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JPH0359108U JPH0359108U (ja) 1991-06-11
JPH0735690Y2 true JPH0735690Y2 (ja) 1995-08-16

Family

ID=31667564

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JP1989119437U Expired - Lifetime JPH0735690Y2 (ja) 1989-10-11 1989-10-11 複合加工工具

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4719284B2 (ja) * 2008-10-10 2011-07-06 トヨタ自動車株式会社 表面検査装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5115792U (ja) * 1974-07-23 1976-02-04
JPS596761Y2 (ja) * 1980-06-13 1984-03-01 ハラダ工業株式会社 水切棚

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JPH0359108U (ja) 1991-06-11

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