JPH07225302A - 機能性超微粒子を含む透明機能性膜、透明機能性フィルム及びその製造方法 - Google Patents

機能性超微粒子を含む透明機能性膜、透明機能性フィルム及びその製造方法

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JPH07225302A
JPH07225302A JP6230801A JP23080194A JPH07225302A JP H07225302 A JPH07225302 A JP H07225302A JP 6230801 A JP6230801 A JP 6230801A JP 23080194 A JP23080194 A JP 23080194A JP H07225302 A JPH07225302 A JP H07225302A
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Natsuko Yamashita
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裕子 鈴木
Motohiro Oka
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 透明プラスチック基材フィルム上にハードコ
ート層を有する透明機能性フィルムにおいて、機能性超
微粒子を高密度に極在化させて配置して機能性超微粒子
の機能を発揮させ、しかもハードコート層と機能性超微
粒子層との密着性が優れた透明機能性フィルム、及び反
射防止フィルム、それらの製造方法を提供する。 【構成】 離型フィルム1上に機能性超微粒子層2を形
成し、一方、透明プラスチック基材フィルム3上にハー
ドコート層用樹脂組成物を塗工し、両者を圧着してラミ
ネートして、機能性超微粒子5の一部をハードコート層
用樹脂組成物中に埋没させ、ラミネート物を硬化させた
後、離型フィルム1を剥離する。得られた透明機能性フ
ィルムは、機能性超微粒子層2の一部がハードコート層
4内に埋没固定されており、機能性超微粒子5はハード
コート層4の表面から内部にかけて極在化している。な
お、上記ハードコート層4が指触乾燥状態のときに機能
性超微粒子層2が形成されている離型フィルム1を圧着
した場合には、機能性超微粒子5の一部が露出したもの
が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紫外線遮断効果、帯電
防止効果、反射防止効果等の各種機能を有する機能性超
微粒子を塗膜中に、特に、空気と接する或いは近い層の
表面に、機能性超微粒子を極在化させることにより、機
能性超微粒子の持つ機能を発現する透明機能性膜、透明
機能性フィルム及びその製造方法に関する。さらに本発
明は、前記透明機能性フィルムが反射防止機能を持つ反
射防止フィルム及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紫外線遮断効果、帯電防止効果、
反射防止効果等の特定の性質を有する機能性超微粒子が
分散された透明樹脂組成物を透明プラスチック基材フィ
ルムに塗布して機能性塗膜を形成することにより、紫外
線遮断性、帯電防止性又は反射防止性等の機能が付与さ
れた透明機能性フィルムを製造することが知られてい
る。
【0003】また、このような透明機能性フィルムに、
さらに耐擦傷性、耐薬品性等の性質を付与するために、
透明プラスチック基材フィルム上に、中間層として、例
えば、電離放射線硬化型樹脂等によるハードコート層を
形成し、その上に機能性超微粒子を分散した透明樹脂組
成物を塗布することによりハード性が付与された透明機
能性フィルムを製造することが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の機能性超微粒子
を含有した透明機能性フィルムは、その製法上、機能性
超微粒子がその透明機能性膜中に分散して存在してい
る。その機能性超微粒子の機能をさらに強化するために
は、その膜中に機能性超微粒子を多く存在させればよい
が、そのために樹脂中に分散する機能性超微粒子の混入
率を高くしなければならず、そうすれば成膜が困難にな
ってしまうという問題があった。また、電離放射線硬化
型樹脂等のハードコート層を有する透明機能性フィルム
においては、そのハードコート層と透明機能性膜との密
着が十分ではなく、透明機能性膜が剥離しやすい等の問
題があった。
【0005】そこで本発明は、透明機能性膜、透明機能
性フィルム及び反射防止フィルムを製造するのに、機能
性超微粒子をハードコート層中に高密度に極在化させ
て、機能性超微粒子層として配置することにより、機能
性超微粒子の機能を発揮させることができ、しかもハー
ドコート層と機能性超微粒子との密着性に優れた透明機
能性膜、透明機能性フィルム、反射防止フィルム及びそ
れらの製造方法を提供することを目的とする。
【0006】さらに本発明は透明機能性フィルムが反射
防止機能を持つ反射防止フィルム及びその製造方法を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】透明機能性膜及び透明機能性フィルム :前記した問題点
を解決するために、本発明の一番目の透明機能性膜は、
機能性超微粒子が空気層との界面からハードコート層の
内部にかけて極在化して固定されている透明機能性膜で
あることを特徴とする。
【0008】また、本発明の二番目の透明機能性膜は、
機能性超微粒子が空気層との界面からハードコート層の
内部にかけて極在化して固定され、且つ空気層と接して
いる機能性超微粒子にハードコート層の薄膜が存在せず
機能性超微粒子の一部がハードコート層から特に露出し
ている透明機能性膜であることを特徴とする。
【0009】本発明の透明機能性フィルムは、前記した
一番目及び二番目の各透明機能性膜が各々透明プラスチ
ック基材フィルム上に形成されていることを特徴とす
る。
【0010】図1は、本発明の一番目の透明機能性フィ
ルムの断面を示す。その透明機能性フィルムは、透明プ
ラスチック基材フィルム3上に塗布されたハードコート
層4の表面から内部にかけて形成された機能性超微粒子
層2を有している。図1に示すように、機能性超微粒子
層2は、各機能性超微粒子5自身の結着力により、或い
は機能性超微粒子5が完全に埋没されない程度の量のバ
インダー樹脂の結着力により相互に結着されて形成され
ており、機能性超微粒子層2の最表層がハードコート層
用樹脂の薄膜が形成される程度にハードコート層4に埋
没している。なお、この機能性超微粒子層2を有してい
るハードコート層4自体は、本発明の一番目の透明機能
性膜である。
【0011】図2は、本発明の二番目の透明機能性フィ
ルムの断面を示す。その透明機能性フィルムは、透明プ
ラスチック基材フィルム3上に塗布されたハードコート
層4の内部から表面にかけて形成された機能性超微粒子
層2を有している。図2に示すように、機能性超微粒子
層2は、各機能性超微粒子5自身の結着力により、或い
は機能性超微粒子5が完全に埋没されない程度の量のバ
インダー樹脂の結着力により相互に結着されて形成され
ており、機能性超微粒子層2全体は、ハードコート層4
に完全に埋没しておらず、機能性超微粒子5の一部がハ
ードコート層4表面から露出しており、したがって、機
能性超微粒子5の表面にはハードコート層用樹脂の薄膜
が存在せず、直接、空気層と接触している。なお、その
一部が露出した機能性超微粒子層2を有しているハード
コート層4自体は、本発明の二番目の透明機能性膜であ
る。
【0012】本発明の一番目及び二番目の透明機能性膜
又は透明機能性フィルムは、上記したように機能性超微
粒子が空気層との界面からハードコート層の内部にかけ
て極在化して固定されているので、機能性超微粒子を多
量に使用することなく、少量で機能性超微粒子の性質を
発現させやすい効果を有し、さらに、単にハードコート
層上に機能性超微粒子を含む層を形成するよりも機能性
超微粒子とハードコート層との密着性が良いという効果
を有する。
【0013】透明機能性フィルムの製造方法:本発明の
前記一番目及び二番目の透明機能性フィルムの、一番目
の製造方法は、(1)離型フィルム上に機能性超微粒子
層を形成し、(2)一方、透明プラスチック基材フィル
ム上にハードコート層用樹脂組成物を塗工し、(3)前
記ハードコート層用樹脂組成物が溶剤で希釈されている
場合には溶剤乾燥した後に、前記ハードコート層用樹脂
組成物が溶剤を含有していない場合にはそのままで、前
記工程で得られた離型フィルムの機能性超微粒子層側の
面と、前記工程で得られた透明プラスチック基材フィル
ムのハードコート層用樹脂組成物側の面を圧着してラミ
ネートして、機能性超微粒子層をハードコート層用樹脂
組成物中に埋没させるか又は機能性超微粒子層の一部を
埋没させ、(4)前記工程で得られたラミネート物をフ
ルキュアーさせた後、離型フィルムを剥離して機能性超
微粒子層を透明プラスチック基材フィルム側に転写する
ことを特徴とする。
【0014】本発明の前記一番目及び二番目の透明機能
性フィルムの、前記一番目の製造方法の変法は、(1)
離型フィルム上に機能性超微粒子層を形成し、(2)一
方、透明プラスチック基材フィルム上にハードコート層
用樹脂組成物を塗工し、(3)前記ハードコート層用樹
脂組成物が溶剤で希釈されている場合には溶剤乾燥した
後に、前記ハードコート層用樹脂組成物が溶剤を含有し
ていない場合にはそのままで、前記工程で得られた離型
フィルムの機能性超微粒子層側の面と、前記工程で得ら
れた透明プラスチック基材フィルムのハードコート層用
樹脂組成物側の面を圧着してラミネートして、機能性超
微粒子層をハードコート層用樹脂組成物中に埋没させる
か又は機能性超微粒子層の一部を埋没させ、(4)前記
工程で得られたラミネート物をハーフキュアーさせた
後、離型フィルムを剥離して機能性超微粒子層を前記透
明プラスチック基材フィルム側に転写し、(5)ハーフ
キュアーされた前記ハードコート層上に他の機能性膜を
形成し、(6)次いで、フルキュアーさせることを特徴
とする。
【0015】図3は、上記した本発明の一番目及び二番
目の透明機能性フィルムのための一番目の製造方法のプ
ロセス図である。図3(a)は離型フィルム1上に機能
性超微粒子5のゾルを塗布して、機能性超微粒子層2を
形成した状態である。(b)は透明プラスチック基材フ
ィルム3上にハードコート層4を形成したものに、前記
機能性超微粒子層2が形成された離型フィルム1を圧着
しようとする状態である。さらに(c)は両者が圧着さ
れている状態である。この圧着状態で、ハードコート層
用樹脂を硬化させた後に、離型フィルム1を剥離してい
る状態が(d)である。
【0016】前記(c)工程において、ハードコート層
用樹脂をフルキュアーさせてもよいし(一番目の製造方
法)、或いは前記(c)工程においてはハードコート層
樹脂をハーフキュアーさせた状態として引き続いて前記
(d)工程の離型フィルム1の剥離後にハードコート層
樹脂をフルキュアーさせてもよい(一番目の製造方法の
変法)。このようにハードコート層の硬化をハーフキュ
アーとフルキュアーに分けることは、例えば、ハーフキ
ュアー後にさらにその上に層を設けるような場合に、ハ
ードコート層とその上の層との密着性が増す利点があ
る。
【0017】本発明の一番目及び二番目の透明機能性フ
ィルムの二番目の製造方法は、(1)離型フィルム上に
機能性超微粒子層を形成し、(2)該機能性超微粒子層
上に、ハードコート層用樹脂組成物を機能性超微粒子層
の膜厚以上となるように塗工して、機能性超微粒子層を
ハードコート層用樹脂中に埋没させるか又は機能性超微
粒子層の一部を埋没させ、フルキュアーさせてハードコ
ート層を形成し、(3)該ハードコート層が形成された
離型フィルムのハードコート層側を内側にし、接着剤層
を介して、透明プラスチック基材フィルムとラミネート
し、(4)前記工程で得られたラミネート物から離型フ
ィルムを剥離してハードコート層を透明プラスチック基
材フィルム側に転写することを特徴とする。
【0018】本発明の一番目の透明機能性フィルムの二
番目の製造方法の変法は、(1)離型フィルム上に機能
性超微粒子層を形成し、(2)該機能性超微粒子層上
に、ハードコート層用樹脂組成物を機能性超微粒子層の
膜厚以上となるように塗工して、機能性超微粒子層をハ
ードコート層用樹脂中に埋没させるか又は機能性超微粒
子層の一部を埋没させ、ハーフキュアーさせてハードコ
ート層を形成し、(3)該ハードコート層が形成された
離型フィルムのハードコート層側を内側にし、接着剤層
を介して、透明プラスチック基材フィルムとラミネート
し、(4)前記工程で得られたラミネート物から前記離
型フィルムを剥離して前記ハードコート層を前記透明プ
ラスチック基材フィルム側に転写し、(5)ハーフキュ
アーされた前記ハードコート層上に他の機能性膜を形成
し、(6)前記ハードコート層をフルキュアーさせるこ
とを特徴とする。
【0019】図4は、上記した本発明の一番目及び二番
目の透明機能性フィルムのための二番目の製造方法のプ
ロセス図である。図4(a)は離型フィルム1上に機能
性超微粒子5のゾルを塗布して、機能性超微粒子層2を
形成し、さらにその上にハードコート層用樹脂組成物を
機能性超微粒子層2の膜厚以上の膜厚となるように塗工
し、ハードコート層4を形成した状態である。この
(a)工程においてハードコート層4をフルキュアーさ
せてもよく、或いはハーフキュアーさせてもよい(変
法)。(b)は前記(a)工程で得られたハードコート
層4が形成された離型フィルム1を接着剤層6を介して
透明プラスチック基材フィルム3とラミネートしようと
する状態である。この接着剤層6の形成は、ハードコー
ト層4に塗布して形成しても、或いは透明プラスチック
基材フィルム3に塗布して形成してもよい。さらに
(c)は両者が圧着されている状態である。この圧着状
態で、離型フィルム1を剥離している状態が(d)であ
る。
【0020】図4の(a)工程において、ハードコート
層用樹脂を完全にハーフキュアーさせた場合には、前記
(d)工程の離型フィルム1の剥離後にハードコート層
樹脂をフルキュアーさせることができる。このようにハ
ードコート層のキュアーをハーフキュアーとフルキュア
ーに分けることは、例えば、ハーフキュアー後にさらに
その上に層を設けるような場合に、ハードコート層とそ
の上の層との密着性が増す利点がある。
【0021】本発明の一番目及び二番目の透明機能性フ
ィルムの三番目の製造方法は、(1)離型フィルム上に
機能性超微粒子層を形成し、(2)該機能性超微粒子層
上に、ハードコート層用樹脂組成物を機能性超微粒子層
の膜厚以上となるように塗工して、機能性超微粒子層を
ハードコート層用樹脂中に埋没させるか又は機能性超微
粒子層の一部を埋没させ、(3)該ハードコート層用樹
脂組成物が塗工された離型フィルムの該ハードコート層
用樹脂組成物の側を内側にして透明プラスチック基材フ
ィルムとラミネートし、フルキュアーさせてハードコー
ト層を形成し、(4)前記工程で得られたラミネート物
から離型フィルムを剥離してハードコート層を透明プラ
スチック基材フィルム側に転写することを特徴とする。
【0022】本発明の一番目及び二番目の透明機能性フ
ィルムの三番目の製造方法の変法は、(1)離型フィル
ム上に機能性超微粒子層を形成し、(2)該機能性超微
粒子層上に、ハードコート層用樹脂組成物を機能性超微
粒子層の膜厚以上となるように塗工して、機能性超微粒
子層をハードコート層用樹脂中に埋没させるか又は機能
性超微粒子層の一部を埋没させ、(3)該ハードコート
層用樹脂組成物が塗工された離型フィルムの該ハードコ
ート層用樹脂組成物の側を内側にして透明プラスチック
基材フィルムとラミネートし、ハーフキュアーさせてハ
ードコート層を形成し、(4)前記工程で得られたハー
フキュアーラミネート物から離型フィルムを剥離してハ
ードコート層を透明プラスチック基材フィルム側に転写
し、(5)ハーフキュアーされた前記ハードコート層上
に他の機能性膜を形成し、(6)前記ハードコート層を
フルキュアーさせることを特徴とする。
【0023】図5は、上記した本発明の一番目及び二番
目の透明機能性フィルムのための三番目の製造方法のプ
ロセス図である。図5(a)は離型フィルム1上に機能
性超微粒子5のゾルを塗布して、機能性超微粒子層2を
形成し、さらにその上にハードコート層用樹脂組成物を
機能性超微粒子層2の膜厚以上となるように塗工し、ハ
ードコート層4を形成した状態である。この(a)工程
においてハードコート層4はまだ、硬化処理をうけてい
ない。(b)は前記(a)工程で得られた未硬化のハー
ドコート層4が形成された離型フィルム1を透明プラス
チック基材フィルム3とラミネートしようとするところ
の状態である。さらに(c)は両者が圧着されている状
態である。この(c)の状態で、硬化処理を行い、ハー
ドコート層4をフルキュアー或いはハーフキュアーさせ
る。次いで、離型フィルム1を剥離している状態が
(d)である。
【0024】前記(c)工程において、ハードコート層
用樹脂組成物をフルキュアーさせてもよいし、或いは前
記(c)工程においては、ハードコート層用樹脂組成物
をハーフキュアーさせた状態とし、次いで前記(d)工
程の離型フィルム1の剥離後にハードコート層4をフル
キュアーさせてもよい。このようにハードコート層4の
キュアーをハーフキュアーとフルキュアーに分けること
は、例えば、ハーフキュアー後にさらにその上に層を設
けるような場合に、ハードコート層4とその上の層との
密着性が増す利点がある。
【0025】上記の透明機能性フィルムの各製造方法に
おいて、特に、機能性超微粒子層がハードコート層中に
完全に埋没しておらず、機能性超微粒子層の一部がハー
ドコート層から露出している透明機能性フィルム(本発
明の二番目の透明機能性フィルム)を製造するために
は、ハードコート層用樹脂の粘度、該樹脂の種類、該樹
脂の表面張力、さらには、機能性超微粒子の粒径、該超
微粒子の充填率、ハードコート層用樹脂と機能性超微粒
子との濡れ性等を考慮することによって、本発明の二番
目の機能性フィルムを製造することができる。
【0026】具体的には、ハードコート層用樹脂として
粘度が高く、或いは塗工時に指触乾燥性(後述)を有す
るもの(指触乾燥状態のこと)を選択することにより、
機能性超微粒子の一部が露出しやすい。又、その他、該
樹脂の表面張力が低いものを選択するか、機能性超微粒
子の粒径が小さく、充填率が高いものを選択することに
よってもいい。また、該樹脂と該超微粒子を選択するに
あたり、濡れ性が悪いものを選択することによってもよ
い。
【0027】図6は、本発明の二番目の透明機能性フィ
ルムのための製造方法の一例を示すプロセス図である。
図6(a)は離型フィルム1上に機能性超微粒子5のゾ
ルを塗布して、機能性超微粒子層2を形成した状態であ
る。(b)は透明プラスチック基材フィルム3上にハー
ドコート層用樹脂組成物を塗布して、その塗膜が指触乾
燥状態において、前記機能性超微粒子層2が形成された
離型フィルム1を圧着しようとする状態であり、さらに
(c)は圧着されている状態である。ハードコート層用
樹脂組成物が指触乾燥状態の時に前記離型フィルム1を
圧着しているので、離型フィルム1上の機能性超微粒子
層2の全体は、ハードコート層4内に完全に埋没せず、
機能性超微粒子層2の一部はハードコート層外に残るこ
とになる。この圧着状態で電子線または紫外線等の電離
放射線を照射して電離放射線硬化型樹脂を完全に硬化さ
せた後に、離型フィルム1を剥離している状態が(d)
である。
【0028】離型フィルム:一般的にシート上にシリコ
ン、フッ素、アクリル−メラミンなど離型処理を施した
もの、または、未処理のものが使用される。その表面は
凹凸を有していてもよく、この場合、最終製品の表面に
凹凸が形成されるので、得られる透明機能性フィルム
に、反射防止効果又は防眩効果を付与することができ
る。
【0029】機能性超微粒子:前記機能性超微粒子層に
使用される機能性超微粒子には、200nm以下の超微
粒子で、紫外線遮断性、導電性、帯電防止性、反射防止
性等の機能を有するものが挙げられる。例えば、透明機
能性フィルムに導電性又は帯電防止性を付与するにはS
nO2 やITO等の超微粒子が使用され、反射防止性を
付与するにはMgF2 やSiO2 等の低屈折率超微粒子
やSb2 5 、ZnO、ITO、SnO2 、TiO2
の高屈折率超微粒子が使用される。
【0030】なお、前記高屈折率超微粒子を用いた反射
防止膜の製造は、高屈折率超微粒子を含有する塗膜の上
に、さらに、低屈折率のMgF2 、SiO2 等の無機質
材料や金属材料で蒸着、スパッタリング、プラズマCV
D等により薄膜を単層又は多層形成するか、或いは低屈
折率のMgF2 、SiO2 等無機質材料や、金属材料等
を含有させた低屈折率の樹脂組成物の塗膜を単層又は多
層形成することにより反射防止膜とすることができる。
【0031】また、紫外線遮断性を付与するにはSb2
5 、ZnO、TiO2 等の超微粒子が使用される。
【0032】これらの機能性超微粒子は、その表面がカ
ップリング剤で疎水化処理されていてもよく、このよう
な疎水化処理により機能性超微粒子表面への疎水性基の
導入が行われるので、電離放射線硬化型樹脂に馴染みや
すくなり、電離放射線硬化型樹脂との結合がより強固と
なる。このようなカップリング剤には、シランカップリ
ング剤、チタネート系カップリング剤、アルミナ系カッ
プリング剤等が用いられる。そのカップリング剤の添加
量は0(0を含まず)〜30重量部、望ましくは0(0
を含まず)〜10重量部である。
【0033】また、機能性超微粒子がMgF2 のように
表面が不活性な場合、予めSiO2ゾルを添加し、機能
性超微粒子の表面をSiO2 でコーティングした後、カ
ップリング剤で処理してもよい。このようなSiO2
皮膜処理により、機能性超微粒子の表面に親水性基を多
く導入させることができ、その後のカップリング剤での
処理により疎水性基を確実により多く導入でき、したが
って、機能性超微粒子が樹脂へさらに馴染みやすくなり
結合性が増す。
【0034】離型フィルム上への機能性超微粒子層の形
成方法:離型フィルム上への機能性超微粒子層の形成方
法は、機能性超微粒子のゾル自体又は機能性超微粒子の
ゾルにバインダー樹脂を含有させたものを離型フィルム
上に塗布して形成する。離型フィルム上に機能性超微粒
子層を形成する場合には、バインダー樹脂を使用しなく
ても、機能性超微粒子自身の持つ結着作用により形成す
ることができるが、その結着作用が弱いような場合には
必要に応じて、バインダー樹脂を使用してもよい。その
バインダー樹脂の量は、機能性超微粒子がバインダー樹
脂中に完全に埋没されない程度の量とすることが、機能
性超微粒子の表面が露出された状態で機能性超微粒子相
互が結着されるので、機能性を発現するのに、特に、反
射防止膜に利用する場合に好ましい。
【0035】このようなバインダー樹脂には、熱硬化性
樹脂、熱可塑性樹脂、電離放射線硬化型樹脂等の一般的
なものが用いられるが、下層(電離放射線硬化型樹脂)
との密着性を考慮すると電離放射線硬化型樹脂が望まし
く、その電離放射線硬化型樹脂は溶剤乾燥半硬化型樹脂
であることが望ましい。また、このようなバインダー樹
脂に着色剤を混入することもできる。
【0036】透明プラスチック基材フィルム:透明機能
性フィルムに適した透明プラスチック基材フィルムに
は、透明性のあるフィルムであればよく、例えば、トリ
アセチルセルロースフィルム、ジアセチルセルロースフ
ィルム、アセテートブチレートセルロースフィルム、ポ
リエーテルサルホンフィルム、ポリアクリル系樹脂フィ
ルム、ポリウレタン系樹脂フィルム、ポリエステルフィ
ルム、ポリカーボネートフィルム、ポリスルホンフィル
ム、ポリエーテルフィルム、トリメチルペンテンフィル
ム、ポリエーテルケトンフィルム、(メタ)アクリロニ
トリルフィルム等が使用できるが、特に、トリアセチル
セルロースフィルム、及び一軸延伸ポリエステルが透明
性に優れ、光学的に異方性が無い点で好適に用いられ
る。その厚みは、通常は8μm〜1000μm程度のも
のが好適に用いられる。
【0037】ハードコート層:ハードコート層に用いる
ことのできるバインダー樹脂には、透明性のあるもので
あればどのような樹脂(例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化
型樹脂、電離放射線硬化型樹脂等)でも使用することが
できる。ハード性能を付与するためには、ハードコート
層の厚みは0.5μm以上、好ましくは、3μm以上と
することにより、硬度を維持することができ、反射防止
フィルムにハード性能を付与することができる。
【0038】なお、本発明において、「ハード性能を有
する」或いは「ハードコート」とは、JIS K540
0で示される鉛筆硬度試験で、H以上の硬度を示すもの
をいう。
【0039】また、ハードコート層の硬度をより向上さ
せるために、ハードコート層に使用するバインダー樹脂
には、反応硬化型樹脂、即ち、熱硬化型樹脂及び/又は
電離放射線硬化型樹脂を使用することが好ましい。前記
熱硬化型樹脂には、フェノール樹脂、尿素樹脂、ジアリ
ルフタレート樹脂、メラミン樹脂、グアナミン樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹
脂、アミノアルキッド樹脂、メラミン−尿素共縮合樹
脂、珪素樹脂、ポリシロキサン樹脂等が使用され、これ
らの樹脂に必要に応じて、架橋剤、重合開始剤等の硬化
剤、重合促進剤、溶剤、粘度調整剤等を加えて使用す
る。
【0040】前記電離放射線硬化型樹脂には、好ましく
は、アクリレート系の官能基を有するもの、例えば、比
較的低分子量のポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、
アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アルキッ
ド樹脂、スピロアセタール樹脂、ポリブタジエン樹脂、
ポリチオールポリエン樹脂、多価アルコール等の多官能
化合物の(メタ)アクリレート等のオリゴマーまたはプ
レポリマーおよび反応性希釈剤としてエチル(メタ)ア
クリレート、エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ス
チレン、メチルスチレン、N−ビニルピロリドン等の単
官能モノマー並びに多官能モノマー、例えば、トリメチ
ロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ヘキサンジ
オール(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メ
タ)アクリレート、1、6−ヘキサンジオールジ(メ
タ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)
アクリレート等を比較的多量に含有するものが使用でき
る。
【0041】特に好適には、ポリエステルアクリレート
とポリウレタンアクリレートの混合物が用いられる。そ
の理由は、ポリエステルアクリレートは塗膜が非常に硬
くてハードコートを得るのに適しているが、ポリエステ
ルアクリレート単独ではその塗膜は衝撃性が低く、脆く
なるので、塗膜に耐衝撃性及び柔軟性を与えるためにポ
リウレタンアクリレートを併用する。ポリエステルアク
リレート100重量部に対するポリウレタンアクリレー
トの配合割合は30重量部以下とする。この値を越える
と塗膜が柔らかすぎてハード性がなくなってしまうから
である。
【0042】さらに、上記の電離放射線硬化型樹脂組成
物を紫外線硬化型樹脂組成物とするには、この中に光重
合開始剤として、アセトフェノン類、ベンゾフェノン
類、ミヒラーベンゾイルベンゾエート、α−アミロキシ
ムエステル、テトラメチルチウラムモノサルファイド、
チオキサントン類や、光増感剤としてn−ブチルアミ
ン、トリエチルアミン、トリーn−ブチルホスフィン等
を混合して用いることができる。特に本発明では、オリ
ゴマーとしてウレタンアクリレート、モノマーとしてジ
ペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等を
混合するのが好ましい。
【0043】ハードコート層に、特に、屈曲性を付与す
るためには、電離放射線硬化型樹脂100重量部に対し
溶剤乾燥型樹脂を10重量部以上100重量部以下含ま
せてもよい。前記溶剤乾燥型樹脂には、主として熱可塑
性樹脂が用いられる。電離放射線硬化型樹脂に添加する
溶剤乾燥型熱可塑性樹脂の種類は通常用いられるものが
使用されるが、特に、電離放射線硬化型樹脂にポリエス
テルアクリレートとポリウレタンアクリレートの混合物
を使用した場合には、使用する溶剤乾燥型樹脂にはポリ
メタクリル酸メチルアクリレート又はポリメタクリル酸
ブチルアクリレートが塗膜の硬度を高く保つことができ
る。しかも、この場合、主たる電離放射線硬化型樹脂と
の屈折率が近いので塗膜の透明性を損なわず、透明性、
特に、低ヘイズ値、高透過率、また相溶性の点において
有利である。
【0044】また、透明プラスチック基材フィルムとし
て、特にトリアセチルセルロース等のセルロース系樹脂
を用いるときには、電離放射線硬化型樹脂に含ませる溶
剤乾燥型樹脂には、ニトロセルロース、アセチルセルロ
ース、セルロースアセテートプロピオネート、エチルヒ
ドロキシエチルセルロース等のセルロース系樹脂が塗膜
の密着性及び透明性の点で有利である。
【0045】その理由は、上記のセルロース系樹脂に溶
媒としてトルエンを使用した場合、透明プラスチック基
材フィルムであるトリアセチルセルロースの非溶解性の
溶剤であるトルエンを用いるにもかかわらず、透明プラ
スチック基材フィルムにこの溶剤乾燥型樹脂を含む塗料
の塗布を行っても、透明プラスチック基材フィルムと塗
膜樹脂との密着性を良好にすることができ、しかもこの
トルエンは、透明プラスチック基材フィルムであるトリ
アセチルセルロースを溶解しないので、透明プラスチッ
ク基材フィルムの表面は白化せず、透明性が保たれる利
点があるからである。
【0046】ハードコート層にバインダー樹脂として電
離放射線硬化型樹脂が使用される場合には、その硬化方
法は通常の電離放射線硬化型樹脂の硬化方法、即ち、電
子線または紫外線の照射によって硬化することができ
る。例えば、電子線硬化の場合にはコックロフトワルト
ン型、バンデグラフ型、共振変圧型、絶縁コア変圧器
型、直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子
線加速器から放出される50〜1000KeV、好まし
くは100〜300KeVのエネルギーを有する電子線
等が使用され、紫外線硬化の場合には超高圧水銀灯、高
圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク、キセノンアー
ク、メタルハライドランプ等の光線から発する紫外線等
が利用できる。
【0047】ハーフキュアー:本発明の透明機能性フィ
ルムの製造方法において、ハーフキュアーとは、次の
a.電離放射線硬化型樹脂半架橋型ハーフキュアー、
b.電離放射線硬化型樹脂・熱硬化型樹脂(又は熱可塑
性樹脂)ブレンド型ハーフキュアー、及びc.溶剤乾燥
型・ハーフキュア型複合ハーフキュアーが挙げられる。
【0048】a.電離放射線硬化型樹脂半架橋型ハーフ
キュアー 通常の電離放射線硬化型樹脂を用いて塗布し、塗膜に紫
外線又は電子線等の電離放射線の照射条件を調整して半
架橋を行うことにより形成されるハーフキュアーの状態
をいう。
【0049】b.電離放射線硬化型樹脂・熱硬化型樹脂
(又は熱可塑性樹脂)ブレンド型ハーフキュアー 電離放射線硬化型樹脂に、熱硬化型樹脂又は熱可塑性樹
脂を混合して樹脂組成物を塗布し、熱硬化型樹脂を用い
た場合、塗膜に熱を加えることにより形成されるハーフ
キュアーの状態をいう。
【0050】c.溶剤乾燥型・ハーフキュア型複合ハー
フキュアー 通常の電離放射線硬化型樹脂に溶剤を加えたものを塗布
し、溶剤を乾燥させることによって形成される塗膜に、
さらに電離放射線を照射してハーフキュアーする状態を
いう。このハーフキュアーの状態は、特開平1−202
49号公報に説明されている半硬化状態と同じである。
【0051】指触乾燥状態:本発明の二番目の透明機能
性フィルムを製造するにあたっては、機能性超微粒子層
の一部をハードコート層から露出させる必要がある。そ
のためには、塗工されたハードコート層用樹脂組成物の
塗膜が指触乾燥状態のときにはその粘度が高いので、機
能性超微粒子層を接触させることにより、機能性超微粒
子層の全部がハードコート層内に完全に埋没せずに機能
性超微粒子層の一部が露出するようになる。また、ハー
ドコート層を指触乾燥状態とすることにより、このハー
ドコート層と機能性超微粒子層の密着性がよくなるとい
う利点がある。
【0052】このハードコート層用樹脂組成物の塗膜を
指触乾燥状態とするためには、指触乾燥性を有する電
離放射線硬化型樹脂を使用する方法、及び電離放射線
硬化型樹脂に粘着性を有する樹脂を混入する方法が挙げ
られる。
【0053】上記の指触乾燥性を有する電離放射線硬
化型樹脂を使用する方法には、例えば、次の(イ)、
(ロ)に示す指触乾燥性を有する電離放射線硬化型樹脂
を使用することができる。
【0054】(イ)ガラス転移温度が0〜250℃のポ
リマー中にラジカル重合性不飽和基を有する樹脂。
【0055】具体的には次に列挙した単量体を重合又は
共重合させたものに対し、後述するa)〜d)の方法に
よりラジカル共重合性不飽和基を導入した樹脂である。
【0056】水酸基を有する単量体:例えば、N−メチ
ロール(メタ)アクリルアミド、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト等がある。
【0057】カルボキシル基を有する単量体:例えば、
(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリロイルオキシエチ
ルモノサクシネート等がある。
【0058】エポキシ基を有する単量体:例えば、グリ
シジル(メタ)アクリレート等がある。
【0059】アジリジニル基を有する単量体:2−アジ
リジニルエチル(メタ)アクリレート、2−アジリジニ
ルプロピオン酸アリル等がある。
【0060】アミノ基を有する単量体:(メタ)アクリ
ルアミド、ダイアセトン(メタ)アクリルアミド、ジメ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート等がある。
【0061】スルフォン基を有する単量体:2−(メ
タ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルフォン酸
等がある。
【0062】イソシアネート基を有する単量体:2,4
−トルエンジイソシアネートと2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレートの1モル対1モルの付加物などの
ジイソシアネートと活性水素を有するラジカル共重合体
の付加物等がある。
【0063】さらに,共重合体のガラス転移温度を調節
したり、硬化膜の物性を調節したりするために、上記に
列挙した各単量体と次に示す化合物を共重合させること
ができる。このような共重合可能な単量体としては、例
えば、メチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)
アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチ
ル(メタ)アクリレート、gt−ブチル(メタ)アクリ
レート、イソアミル(メタ)アクリレート、シクロヘキ
シル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート等が挙げられる。
【0064】上記の各単量体を重合、もしくは共重合さ
せたものに対して、次のa)〜d)の方法により、ラジ
カル重合性不飽和基を導入することによって、紫外線硬
化型樹脂又は電子線硬化型樹脂等の電離放射線硬化型樹
脂が得られる。
【0065】a)水酸基を有する単量体の重合体または
共重合体の場合には、(メタ)アクリル酸等のカルボキ
シル基を有する単量体などを縮合反応させる。
【0066】b)カルボキシル基、スルフォン基を有す
る単量体の重合体又は共重合体の場合には、前述の水酸
基を有する単量体を縮合反応させる。
【0067】c)エポキシ基、イソシアネート基又はア
ジリジニル基を有する単量体の重合体又は共重合体の場
合には、前述の水酸基を有する単量体又はカルボキシル
基を有する単量体を付加反応させる。
【0068】d)水酸基又はカルボキシル基を有する単
量体の重合体又は共重合体の場合には、エポキシ基を有
する単量体又はアジリジニル基を有する単量体又はジイ
ソシアネート化合物と水酸基含有アクリル酸エステル単
量体の1モル対1モルの付加物を付加反応させる。
【0069】上記反応を行うには、微量のハイドロキノ
ンなどの重合禁止剤を加え、乾燥空気を送りながら行う
ことが望ましい。
【0070】(ロ)融点が常温(20℃)〜250℃で
あり、ラジカル重合性不飽和基を有する樹脂。
【0071】具体的には、ステアリルアクリレート、ス
テアリル(メタ)アクリレート、トリアクリルイソシア
ネート、シクロヘキサンジオール(メタ)アクリレー
ト、スピログリコールジアクリレート、スピログリコー
ル(メタ)アクリレート等がある。
【0072】上記のの電離放射線硬化型樹脂に粘着性
を有する樹脂を混入する方法に使用される粘着性を有す
る樹脂は、電離放射線硬化型樹脂に粘性を付与するもの
である。一般的には、粘着剤と電離放射線硬化型樹脂と
の混合物から形成することできるが、電離放射線硬化型
樹脂が未架橋状態で液状ではなく且つ粘着性を有してい
ればそのまま使用することができる。特に、塗膜の硬度
を高く保つためにはポリメチルメタクリレート、ポリブ
チルメタクリレート等の熱可塑性樹脂が、電離放射線硬
化型樹脂への粘性の付与のために好適に使用できる。
【0073】その他、電離放射線硬化型樹脂への粘性付
与に適した樹脂には、従来公知の粘着テープや粘着シー
ルに使用されているものでもよく、例えば、ポリイソプ
レンゴム、ポリイソブチレンゴム、スチレンブタジエン
ゴム、ブタジエンアクリロニトリルゴム等のゴム系樹
脂、(メタ)アクリル酸エステル系樹脂、ポリビニルエ
ーテル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニル
/酢酸ビニル共重合系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ
アミド系樹脂、ポリ塩素化オレフィン系樹脂、ポリビニ
ルブチラール樹脂等に適当な粘着付与剤、例えば、ロジ
ン、ダンマル、重合ロジン、部分水添ロジン、エステル
ロジン、ポリテルペン系樹脂、テルペン変性体、石油系
樹脂、シクロペンタジエン系樹脂、フェノール系樹脂、
クマロン−インデン系樹脂を適宜添加したもの、さらに
必要に応じて軟化剤、充填剤、老化防止剤等を添加した
ものが挙げられる。
【0074】電離放射線硬化型樹脂に対する粘着性を有
する樹脂の混合割合は、電離放射線硬化型樹脂が100
重量部に対して、50重量部以下とすることが、塗膜を
指触乾燥状態とする目的のためには好ましい。
【0075】反射防止フィルム及びその製造方法:本発
明の反射防止フィルムには、機能性超微粒子として低屈
折率超微粒子を使用したもの2種類と、機能性超微粒子
として高屈折率超微粒子を使用したもの2種類、計四種
類のものがある。
【0076】本発明の第一番目の反射防止フィルムは、
空気層との界面からハードコート層の内部にかけて低屈
折率超微粒子が極在化して固定されているハードコート
層が、透明プラスチック基材フィルム上に固定され、前
記ハードコート層の屈折率は、前記低屈折率超微粒子の
屈折率よりも高く、かつ前記透明プラスチック基材フィ
ルムの屈折率よりも高いことを特徴とする。この反射防
止フィルムは、図1に示される透明機能性フィルムにお
いて、機能性超微粒子が低屈折率超微粒子である場合に
相当する。
【0077】本発明の第二番目の反射防止フィルムは、
空気層との界面からハードコート層の内部にかけて低屈
折率超微粒子が極在化して固定され且つ該低屈折率超微
粒子の一部が該ハードコート層の表面から露出してなる
ハードコート層が、透明プラスチック基材フィルム上に
固定され、前記ハードコート層の屈折率は、前記低屈折
率超微粒子の屈折率よりも高く、かつ前記透明プラスチ
ック基材フィルムの屈折率よりも高いことを特徴とす
る。この反射防止フィルムは、図2に示される透明機能
性フィルムにおいて、機能性超微粒子が低屈折率超微粒
子である場合に相当する。
【0078】本発明の第三番目の反射防止フィルムは、
ハードコート層の表面から内部にかけて高屈折率超微粒
子が極在化して固定されているハードコート層が、該ハ
ードコート層の裏面において透明プラスチック基材フィ
ルム上に固定され、前記高屈折率超微粒子が極在化して
いる前記ハードコート層の表面上に、さらに低屈折率層
が形成されており、前記ハードコート層の屈折率は、前
記高屈折率超微粒子の屈折率を越えない範囲で前記透明
プラスチック基材フィルムの屈折率よりも高いことを特
徴とする。この反射防止フィルムは、図9に示される透
明機能性フィルムにおいて、機能性超微粒子が高屈折率
超微粒子である場合に相当する。
【0079】本発明の第四番目の反射防止フィルムは、
ハードコート層の表面から内部にかけて高屈折率超微粒
子が極在化して固定され且つ該高屈折率超微粒子の一部
が該ハードコート層の表面から露出してなるハードコー
ト層が、透明プラスチック基材フィルム上に固定され、
前記高屈折率超微粒子が極在化し、且つ該高屈折率超微
粒子の一部が該ハードコート層の表面から露出している
方の前記ハードコート層の表面上に、さらに低屈折率層
が形成されており、前記ハードコート層の屈折率は、前
記高屈折率超微粒子の屈折率を越えない範囲で前記透明
プラスチック基材フィルムの屈折率よりも高いことを特
徴とする。この反射防止フィルムは、図12に示される
透明機能性フィルムにおいて、機能性超微粒子が高屈折
率超微粒子である場合に相当する。
【0080】本発明の一番目の反射防止フィルムの製造
方法は、前記した一番目の透明機能性フィルムを製造す
るための一番目の製造方法において、機能性超微粒子に
低屈折率超微粒子を使用し、ハードコート層用樹脂組成
物に前記低屈折率超微粒子の屈折率よりも高くかつ透明
プラスチック基材フィルムの屈折率よりも高い屈折率を
持つハードコート層用樹脂組成物を使用した点に特徴を
有する。
【0081】本発明の二番目の反射防止フィルムの製造
方法は、前記した二番目の透明機能性フィルムの製造方
法において、機能性超微粒子に低屈折率超微粒子を使用
し、ハードコート層用樹脂組成物に前記低屈折率超微粒
子の屈折率よりも高くかつ透明プラスチック基材フィル
ムの屈折率よりも高い屈折率を持つハードコート層用樹
脂組成物を使用した点に特徴を有する。
【0082】本発明の三番目の反射防止フィルムを製造
するための一番目の製造方法は、(1)離型フィルム上
に高屈折率超微粒子層を形成し、(2)一方、透明プラ
スチック基材フィルム上に、前記高屈折率超微粒子層の
屈折率を越えない範囲で前記透明プラスチック基材フィ
ルムの屈折率よりも高い屈折率を持つハードコート層用
樹脂組成物を塗工し、(3)前記ハードコート層用樹脂
組成物が溶剤で希釈されている場合には溶剤乾燥した後
に、前記ハードコート層用樹脂組成物が溶剤を含有して
いない場合にはそのままで、前記工程で得られた離型フ
ィルムの高屈折率超微粒子層側の面と、前記工程で得ら
れた透明プラスチック基材フィルムのハードコート層用
樹脂組成物側の面を圧着してラミネートして、高屈折率
超微粒子層をハードコート層用樹脂組成物中に埋没させ
るか又は高屈折率超微粒子層の一部を埋没させ、(4)
前記工程で得られたラミネート物をフルキュアーさせて
ハードコート層を形成した後、離型フィルムを剥離して
高屈折率超微粒子層を透明プラスチック基材フィルム側
に転写し、(5)次いで、前記ハードコート層上に低屈
折率層を形成することを特徴とする。
【0083】また、本発明の三番目の反射防止フィルム
を製造するための一番目の製造方法の変法は、(1)離
型フィルム上に高屈折率超微粒子層を形成し、(2)一
方、透明プラスチック基材フィルム上に、前記高屈折率
超微粒子層の屈折率を越えない範囲で前記透明プラスチ
ック基材フィルムの屈折率よりも高い屈折率を持つハー
ドコート層用樹脂組成物を塗工し、(3)前記ハードコ
ート層用樹脂組成物が溶剤で希釈されている場合には溶
剤乾燥した後に、前記ハードコート層用樹脂組成物が溶
剤を含有していない場合にはそのままで、前記工程で得
られた離型フィルムの高屈折率超微粒子層側の面と、前
記工程で得られた透明プラスチック基材フィルムのハー
ドコート層用樹脂組成物側の面を圧着してラミネートし
て、高屈折率超微粒子層をハードコート層用樹脂組成物
中に埋没させるか又は高屈折率超微粒子層の一部を埋没
させ、(4)前記工程で得られたラミネート物をハーフ
キュアーさせてハードコート層を形成した後、離型フィ
ルムを剥離して高屈折率超微粒子層を透明プラスチック
基材フィルム側に転写し、(5)ハーフキュアーされた
前記ハードコート層上に、低屈折率層を形成し、(6)
次いで、前記ハードコート層をフルキュアーさせること
を特徴とする。
【0084】本発明の三番目の反射防止フィルムを製造
するための二番目の製造方法は、(1)離型フィルム上
に高屈折率超微粒子層を形成し、(2)該高屈折率超微
粒子層上に、高屈折率超微粒子層の屈折率を越えない範
囲で後記する透明プラスチック基材フィルムの屈折率よ
りも高い屈折率を持つハードコート層用樹脂組成物を高
屈折率超微粒子層の膜厚以上となるように塗工して、高
屈折率超微粒子層をハードコート層用樹脂中に埋没させ
るか又は高屈折率層超微粒子層の一部を埋没させ、フル
キュアーさせてハードコート層を形成し、(3)該ハー
ドコート層が形成された離型フィルムのハードコート層
側を内側にし、接着剤層を介して、透明プラスチック基
材フィルムとラミネートし、(4)前記工程で得られた
ラミネート物から離型フィルムを剥離してハードコート
層を透明プラスチック基材フィルム側に転写し、(5)
次いで、前記ハードコート層上に低屈折率層を形成する
ことを特徴とする。
【0085】また、本発明の三番目の反射防止フィルム
を製造するための二番目の製造方法の変法は、(1)離
型フィルム上に高屈折率超微粒子層を形成し、(2)該
高屈折率超微粒子層上に、高屈折率超微粒子層の屈折率
を越えない範囲で後記する透明プラスチック基材フィル
ムの屈折率よりも高い屈折率を持つハードコート層用樹
脂組成物を高屈折率超微粒子層の膜厚以上となるように
塗工して、高屈折率超微粒子層をハードコート層用樹脂
中に埋没させるか又は高屈折率層超微粒子層の一部を埋
没させ、ハーフキュアーさせてハードコート層を形成
し、(3)該ハードコート層が形成された離型フィルム
のハードコート層側を内側にし、接着剤層を介して、透
明プラスチック基材フィルムとラミネートし、(4)前
記工程で得られたラミネート物から離型フィルムを剥離
してハードコート層を透明プラスチック基材フィルム側
に転写し、(5)ハーフキュアーされた前記ハードコー
ト層上に低屈折率層を形成し、(6)前記ハードコート
層をフルキュアーさせることを特徴とする。
【0086】本発明の三番目の反射防止フィルムを製造
するための三番目の製造方法は、(1)離型フィルム上
に高屈折率超微粒子層を形成し、(2)該高屈折率超微
粒子層上に、高屈折率超微粒子層の屈折率を越えない範
囲で後記する透明プラスチック基材フィルムの屈折率よ
りも高い屈折率を持つハードコート層用樹脂組成物を高
屈折率超微粒子層の膜厚以上となるように塗工して、高
屈折率超微粒子層をハードコート層用樹脂中に埋没させ
るか又は高屈折率層超微粒子層の一部を埋没させ、
(3)該ハードコート層用樹脂組成物が塗工された前記
離型フィルムのハードコート層用樹脂組成物の側を内側
にして透明プラスチック基材フィルムとラミネートし、
フルキュアーさせてハードコート層を形成し、(4)前
記工程で得られたラミネート物から離型フィルムを剥離
してハードコート層を透明プラスチック基材フィルム側
に転写し、(5)次いで、前記ハードコート層上に低屈
折率層を形成することを特徴とする。
【0087】また、本発明の三番目の反射防止フィルム
を製造するための三番目の製造方法の変法は、(1)離
型フィルム上に高屈折率超微粒子層を形成し、(2)該
高屈折率超微粒子層上に、高屈折率超微粒子層の屈折率
を越えない範囲で後記する透明プラスチック基材フィル
ムの屈折率よりも高い屈折率を持つハードコート層用樹
脂組成物を高屈折率超微粒子層の膜厚以上となるように
塗工して、高屈折率超微粒子層をハードコート層用樹脂
中に埋没させるか又は高屈折率層超微粒子層の一部を埋
没させ、(3)該ハードコート層用樹脂組成物が塗工さ
れた前記離型フィルムのハードコート層用樹脂組成物の
側を内側にして透明プラスチック基材フィルムとラミネ
ートし、ハーフキュアーさせてハードコート層を形成
し、(4)前記工程で得られたハーフキュアーラミネー
ト物から離型フィルムを剥離してハードコート層を透明
プラスチック基材フィルム側に転写し、(5)ハーフキ
ュアーされた前記ハードコート層上に低屈折率層を形成
し、(6)前記ハードコート層をフルキュアーさせるこ
とを特徴とする。
【0088】上記の反射防止フィルムの各製造方法にお
いて、特に、高屈折率超微粒子がハードコート層中に完
全に埋没しておらず、高屈折率超微粒子の一部がハード
コート層から露出している反射防止フィルム(本発明の
四番目の反射防止フィルム)を製造するためには、ハー
ドコート層用樹脂の粘度を上げ、該樹脂の種類を選択
し、該樹脂の表面張力を大きいものを選択し、さらに
は、高屈折率超微粒子の粒径、該超微粒子の充填率、ハ
ードコート層用樹脂と高屈折率超微粒子との濡れ性等を
考慮することによって、製造することができる。
【0089】本発明の四番目の反射防止フィルムを製造
するための製造方法の一例としては、(1)離型フィル
ム上に高屈折率超微粒子層を形成し、(2)一方、透明
プラスチック基材フィルム上に、前記高屈折率超微粒子
層の屈折率を越えない範囲で前記透明プラスチック基材
フィルムの屈折率よりも高い屈折率を持つハードコート
層用樹脂組成物を塗工し、(3)該ハードコート層用樹
脂組成物の塗膜が指触乾燥状態のときに、前記工程で得
られた離型フィルムの高屈折率超微粒子層側の面と、前
記工程で得られた透明プラスチック基材フィルムの塗工
側の面を圧着してラミネートして、高屈折率超微粒子層
の一部をハードコート層用樹脂組成物中に埋没させ、
(4)前記工程で得られたラミネート物をフルキュアー
させてハードコート層を形成した後、離型フィルムを剥
離して高屈折率超微粒子層を透明プラスチック基材フィ
ルム側に転写し、(5)次いで、前記ハードコート層か
ら一部露出している前記高屈折率超微粒子層上に低屈折
率層を形成する方法が挙げられる。
【0090】また、本発明の四番目の反射防止フィルム
を製造するための別の製造方法の一例は、(1)離型フ
ィルム上に高屈折率超微粒子層を形成し、(2)一方、
透明プラスチック基材フィルム上に、前記高屈折率超微
粒子層の屈折率を越えない範囲で前記透明プラスチック
基材フィルムの屈折率よりも高い屈折率を持つハードコ
ート層用樹脂組成物を塗工し、(3)該ハードコート層
用樹脂組成物の塗膜が指触乾燥状態のときに、前記工程
で得られた離型フィルムの高屈折率超微粒子層側の面
と、前記工程で得られた透明プラスチック基材フィルム
の塗工側の面を圧着してラミネートして、高屈折率超微
粒子層の一部をハードコート層用樹脂組成物中に埋没さ
せ、(4)前記工程で得られたラミネート物をハーフキ
ュアーさせてハードコート層を形成した後、離型フィル
ムを剥離して高屈折率超微粒子層を透明プラスチック基
材フィルム側に転写し、(5)前記ハードコート層から
一部露出している前記高屈折率超微粒子層上に低屈折率
層を形成し、(6)次いで、フルキュアーさせる方法が
挙げられる。
【0091】本発明の反射防止フィルムの製造方法にお
いて、ハードコート層上に低屈折率層を塗装或いは気相
法によって形成する場合に、ハーフキュアーされたハー
ドコート層上に形成し、その後フルキュアーを行うと、
低屈折率層の密着性がよくなるという利点がある。な
お、ハーフキュアーについては、透明機能性フィルムに
おいて説明したものと同様である。
【0092】反射防止フィルムにおける高屈折率超微粒
子層:本発明の反射防止フィルムにおける高屈折率超微
粒子層に使用される高屈折率超微粒子には、例えば、Z
nO(屈折率1.90)、TiO2 (屈折率2.3〜
2.7)、CeO2 (屈折率1.95)、Sb2
5 (屈折率1.71)、SnO2 、ITO(屈折率1.
95)、Y2 3 (屈折率1.87)、La2 3 (屈
折率1.95)、ZrO2 (屈折率2.05)、Al2
3 (屈折率1.63)等が挙げられる。これらの高屈
折率超微粒子のうち、ZnO、TiO2 、CeO2 等を
用いることにより、本発明の反射防止フィルムにUV遮
蔽効果がさらに付与されるので好ましい。また、アンチ
モンがドープされたSnO2 或いはITOを用いること
により、電子伝導性が向上し、帯電防止効果によるホコ
リの付着防止、或いは本発明の反射防止フィルムをCR
Tに用いた場合の電磁波シールド効果が得られるので好
ましい。高屈折率超微粒子の粒径は、ハードコート層を
透明とするためには400nm以下であることが好まし
い。
【0093】反射防止フィルムにおける低屈折率超微粒
子層:本発明の反射防止フィルムにおける低屈折率超微
粒子層に使用される低屈折率超微粒子には、例えば、L
iF(屈折率1.4)、MgF2 (屈折率1.4)、3
NaF・AlF3 (屈折率1.4)、AlF3 (屈折率
1.4)、Na3 AlF6 (氷晶石、屈折率1.3
3)、SiOX (x:1.50≦x≦2.00)(屈折
率1.35〜1.48)等の無機材料が使用される。
【0094】反射防止フィルムにおける低屈折率層:本
発明の反射防止フィルムにおいて、高屈折率超微粒子が
極在化している方のハードコート層の表面上に、さらに
低屈折率層が設けられている。この低屈折率層の屈折率
は、ハードコート層及び高屈折率微粒子層の屈折率より
も低い。この低屈折率層の屈折率nL は、ハードコート
層の屈折率nH に比べて低い範囲のものであることは勿
論であるが、下記の式(1)
【0095】
【数1】 に近づく程、反射防止効果は向上するので、上記式
(1)の条件に近づけることが望ましい。
【0096】低屈折率層の形成に使用される低屈折率材
料は上記条件を満足するものであればどのような材料で
もよく、無機材料、有機材料が使用できる。
【0097】低屈折率無機材料としては、例えば、Li
F(屈折率1.4)、MgF2 (屈折率1.4)、3N
aF・AlF3 (屈折率1.4)、AlF3 (屈折率
1.4)、Na3 AlF6 (氷晶石、屈折率1.3
3)、SiOX (x:1.50≦x≦2.00)(屈折
率1.35〜1.48)等の無機材料が使用される。
【0098】低屈折率無機材料で形成される膜は、硬度
が高く、特にプラズマCVD法で、SiOX (xは1.
50≦x≦4.00、望ましくは1.70≦x≦2.2
0)の膜を形成したものは硬度が良好であり、且つハー
ドコート層との密着性に優れ、透明プラスチック基材フ
ィルムの熱ダメージを他の気相法に比べて軽減できるの
で好ましい。
【0099】低屈折率有機材料には、フッ素原子の導入
されたポリマー等の有機物がその屈折率が1.45以下
と低い点から好ましい。溶剤が使用できる樹脂としてそ
の取扱いが容易であることからポリフッ化ビニリデン
(屈折率n=1.40)が挙げられる。低屈折率の有機
材料としてこのポリフッ化ビニリデンを用いた場合に
は、低屈折率層の屈折率はほぼ1.40程度となるが、
さらに低屈折率層の屈折率を低くするためにはトリフル
オロエチルアクリレート(屈折率n=1.32)のよう
な低屈折率アクリレートを10重量部から300重量
部、好ましくは100重量部から200重量部添加して
もよい。
【0100】なお、このトリフルオロエチルアクリレー
トは単官能型であり、そのため低屈折率層の膜強度が十
分ではないので、さらに多官能アクリレート、例えば、
電離放射線硬化型樹脂であるジペンタエリスリトールヘ
キサアクリレート(略号:DPHA,4官能型)を添加
することが望ましい。このDPHAによる膜強度は添加
量が多いほど高いが、低屈折率層の屈折率を低くする観
点からはその添加量は少ない方がよく、1〜50重量
部、好ましくは5〜20重量部添加することが推奨され
る。
【0101】低屈折率層の形成方法は、高屈折率のハー
ドコート層上に、さらに低屈折率の無機質材料で蒸着、
スパッタリング、イオンプレーティング、プラズマCV
D等の気相法により皮膜を単層又は多層形成するか、或
いは、低屈折率の無機質材料を含有させた低屈折率樹脂
組成物又は低屈折率有機材料を塗布し単層又は多層の塗
膜を形成して行うことができる。
【0102】特に、プラズマCVD法により形成したS
iOx 膜は、通常の真空蒸着膜と比べて密度が高く、ガ
スバリヤー性が高い。そのため、防湿性に優れ、本発明
の反射防止フィルムを偏光素子にラミネートして使用す
る場合に、湿気に弱いとされている偏光素子の防湿機能
を果たす利点がある。下記の表1にプラズマCVD法に
より形成したSiOx 膜の優位性を示す実験データを示
す。防湿実験の対象としたフィルムには、トリアセチル
セルロースフィルム(TACと表示する)、トリアセチ
ルセルロースフィルム上に膜厚7μmのハードコート樹
脂の塗膜を形成したもの〔HC(7μm)/TACと表
示する〕、トリアセチルセルロースフィルム上に膜厚1
μmのフッ化ビニリデンの塗膜を形成したもの〔Kコー
ト:フッ化ビニリデン(1μm)/TACと表示す
る〕、トリアセチルセルロースフィルム上に膜厚100
0ÅのSiOx のプラズマCVD膜を形成したもの〔S
iOx(1000Å)/TACと表示する〕を使用し
た。これらの各フィルムを湿度90%、温度40℃で、
JISの防湿試験に従ってその1日当りの透湿度を測定
した。
【0103】
【表1】 上記表1によれば、SiOx (1000Å)/TACが
透湿度が一番少なく、防湿性に優れていることが分か
る。なお、Kコート:フッ化ビニリデン(1μm)/T
ACは、防湿性はやや良いが、その塗膜が柔らかいこと
及び経時的に黄変するため光学材料として用いることは
好ましくない。
【0104】さらにその偏光素子や、その他の層中に染
料等が使用されている場合には、プラズマCVD膜はそ
れらの劣化を防止することができる。プラズマCVD法
により形成したSiOx 膜は、密度が高いことから、耐
擦傷性の膜となる。
【0105】また、プラズマCVD法により形成したS
iOx 膜は通常の真空蒸着膜と比べて、SiOx 膜のx
の値の変更が比較的容易であり、さらに通常の真空蒸着
膜のxがせいぜい2未満であるのに対して、プラズマC
VD法により形成したSiOx 膜は2を越えることが可
能である。そのため、プラズマCVD法により形成した
SiOx 膜は、通常の真空蒸着膜よりも低屈折率とする
ことができ、得られた膜は透明性が高いとう利点があ
る。また、プラズマCVD法により形成したSiOx
は、通常の真空蒸着膜よりも基板との接着性に優れてい
る。
【0106】反射防止フィルムにおけるハードコート層
の屈折率:本発明の一番目と二番目の反射防止フィルム
においては、ハードコート層の屈折率は、低屈折率超微
粒子の屈折率よりも高く、かつ透明プラスチック基材フ
ィルムの屈折率よりも高くしているが、このような屈折
率を持つ層構成とすることにより、反射防止効果を高
め、ハードコート層と他の層との界面の反射を防ぐこと
ができる。ハードコート層の屈折率を高める方法には、
高屈折率を持つバインダー樹脂をハードコート層に使用
するか、ハードコート層の屈折率より高い屈折率を持つ
高屈折率超微粒子をハードコート層に添加するか、或い
はこれらの方法を併用する。
【0107】前記高屈折率を持つバインダー樹脂には、
芳香環を含む樹脂、F以外のハロゲン化元素、例え
ば、Br、I、Cl等を含む樹脂、S、N、P等の原
子を含む樹脂等があげられ、これらの少なくとも一つの
条件を満足する樹脂が高屈折率となるために望ましい。
【0108】前記の樹脂の例には、ポリスチレン等の
スチロール系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ビニルカルバゾール、ビスフェノールAのポリカーボネ
ート等が挙げられる。前記の樹脂の例には、ポリ塩化
ビニル、ポリテトラブロモビスフェノールAグリシジル
エーテル等が挙げられる。
【0109】本発明の三番目と四番目の反射防止フィル
ムにおいては、高屈折率超微粒子層の存在しない部分の
ハードコート層自体の屈折率は、高屈折率超微粒子層の
屈折率を越えない範囲で、透明プラスチック基材フィル
ムの屈折率よりも高くしているが、このような屈折率を
持つ層構成とすることにより、反射防止効果を高め、ハ
ードコート層と他の層との界面の反射を防ぐことができ
る。
【0110】他の層:本発明の反射防止フィルムには、
上記に説明した各層の他に、各種機能性を付与するため
の層をさらに付加して設けることができる。例えば、透
明プラスチック基材フィルムとの接着性を向上させる等
の理由で、透明プラスチック基材フィルム上にプライマ
ー層や或いは接着剤層を設けたり、また、ハード性能向
上のためにハードコート層を複数層設けてもよい。上記
のように透明プラスチック基材フィルムとハードコート
層の中間に設けられるその他の層の屈折率は、透明プラ
スチック基材フィルムの屈折率とハードコート層の屈折
率との中間の値とすることが好ましい。
【0111】他の層の形成方法は、上記のように透明プ
ラスチック基材フィルム上に直接又は間接的に塗布して
形成してもよく、また透明プラスチック基材フィルム上
にハードコート層を転写により形成する場合には、予め
転写フィルム上に形成したハードコート層上に、他の層
を塗布して形成し、その後、透明プラスチック基材フィ
ルムに転写してもよい。
【0112】本発明の反射防止フィルムの下面には、粘
着剤が塗布されていてもよく、この反射防止フィルムは
反射防止すべき対象物、例えば、偏光素子に貼着して用
いることができる。
【0113】偏光板及び液晶表示装置:偏光素子に本発
明の反射防止フィルムをラミネートすることによって、
反射防止性の改善された偏光板とすることができる。こ
の偏光素子には、よう素又は染料により染色し、延伸し
てなるポリビニルアルコールフィルム、ポリビニルホル
マールフィルム、ポリビニルアセタールフィルム、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体系ケン化フィルム等を用いる
ことができる。このラミネート処理にあたって接着性を
増すため及び静電防止のために、前記反射防止フィルム
の基材フィルムが例えば、トリアセチルセルロースフィ
ルムである場合には、トリアセチルセルロースフィルム
にケン化処理を行う。このケン化処理はトリアセチルセ
ルロースフィルムにハードコートを施す前または後のど
ちらでもよい。
【0114】図13に本発明の反射防止フィルムが使用
された偏光板の一例を示す。図中、12は本発明の反射
防止フィルムであり、該反射防止フィルム12が偏光素
子13上にラミネートされており、一方、偏光素子13
の他面にはトリアセチルセルロースフィルム(略:TA
Cフィルム)14がラミネートされている。また偏光素
子13の両面に本発明の反射防止フィルム12がラミネ
ートされてもよい。
【0115】図14に本発明の反射防止フィルムが使用
された液晶表示装置の一例を示す。液晶表示素子15上
に、図13に示した偏光板、即ち、TACフィルム/偏
光素子/反射防止フィルムからなる層構成の偏光板がラ
ミネートされており、また液晶表示素子15の他方の面
には、TACフィルム/偏光素子/TACフィルムから
なる層構成の偏光板がラミネートされている。なお、S
TN型の液晶表示装置には、液晶表示素子と偏光板との
間に、位相差板が挿入される。
【0116】
【実施例】 〔実施例1〕離型フィルム(MC−19:商品名、麗光
製、表面にアクリル−メラミン処理が施されている)上
に、屈折率1.4のMgF2 ゾル(日産化学製)を膜厚
100nmになるように塗工する。
【0117】一方、厚さ80μmのトリアセチルセルロ
ースフィルム上に、電子線硬化型樹脂(EXG:商品
名、大日精化製)を膜厚5μm/dryになるように塗
工し、上記の離型フィルムと塗膜面相互を合わせて圧着
ラミネートして、電子線を4Mrad、10m/分で照
射して電子線硬化型樹脂を硬化させた後、離型フィルム
を剥離した。得られた透明機能性フィルムは、全光線透
過率が95%(基材フィルムであるトリアセチルセルロ
ースフィルム92%)で、表面は爪スクラッチで傷つか
なかった。この透明機能性フィルムは、反射防止フィル
ムとしての機能を有する。
【0118】本実施例1により得られた透明機能性フィ
ルムは、図1に示されるものに相当する。
【0119】〔実施例2〕前記実施例1で使用したもの
と同じ離型フィルム上に屈折率1.4のMgF2ゾル
(日産化学製)とフッ素系アクリレート(大阪有機化学
製)を1:2の混合比で混ぜたものを膜厚100nmに
なるように塗工する。
【0120】PETフィルム上に電子線硬化型樹脂(信
越化学製、X−12−2400)と屈折率1.68のS
2 5 (日産化学製)を1:2で配合したものを膜厚
5μm/dryになるように塗工し、上記離型フィルム
をラミネートして、電子線を4Mrad、10m/分で
照射して電子線硬化型樹脂を硬化した後、離型フィルム
を剥離した。得られた透明機能性フィルムは、全光線透
過率が91%(基材フィルムであるPETフィルム87
%)で、表面は爪スクラッチで傷つかなかった。この透
明機能性フィルムは、反射防止フィルムとしての機能を
有する。
【0121】図7は本実施例2により得られた透明機能
性フィルムの断面を示し、その透明機能性フィルムは、
透明プラスチック基材フィルム3上に塗布された電子線
硬化型樹脂のハードコート層4の内部から表面にかけて
形成された機能性超微粒子層2を有している。図7に示
すように、機能性超微粒子層2は、各機能性超微粒子5
自身の結着力及びバインダー樹脂7により結着されてお
り、機能性超微粒子層2全体は電子線硬化型樹脂からな
るハードコート層4に完全に埋没している。また、ハー
ドコート層4内には、Sb2 5 超微粒子8(屈折率
1.68)が混入されている。
【0122】〔実施例3〕前記実施例1の離型フィルム
として、表面に微細な凹凸が形成されているマットPE
T(X−45:商品名、東レ製)を用いた以外は、前記
実施例1と同じ条件で反射防止効果を有する透明機能性
フィルムを製造した。
【0123】図8は本実施例3により得られた透明機能
性フィルムの断面を示し、その透明機能性フィルムは、
透明プラスチック基材フィルム3上に塗布された電子線
硬化型樹脂のハードコート層4の内部から表面にかけて
形成された機能性超微粒子層2を有している。図8に示
すように、機能性超微粒子層2の表面は、離型フィルム
の表面と同一の微細な凹凸模様が賦形されている。
【0124】〔実施例4〕前記実施例2の離型フィルム
として、表面に微細な凹凸が形成されているマットPE
T(X−45:商品名、東レ製)を用いた以外は、前記
実施例2と同じ条件で反射防止効果を有する透明機能性
フィルムを製造した。
【0125】〔実施例5〕離型フィルム(MC−19:
商品名、麗光製、表面にアクリル−メラミン処理が施さ
れている)上に屈折率1.9のZnO超微粒子分散液を
72nmになるように塗工した。一方、厚さ80μmの
トリアセチルセルロースフィルム(TACフィルム)上
に電子線硬化型樹脂(EXG:商品名、大日精化製)を
5μm/dryとなるように塗工した。両者の塗工面を
合わせてラミネートし、電子線を2Mradで照射し、
樹脂を半硬化させた後、離型フィルムを剥離してZnO
超微粒子層を電子線硬化型樹脂に転写した。この転写さ
れた層上に、フッ素系アクリレート(ビスコート8F:
商品名、大阪有機化学製)を100nmとなるように塗
工し、電子線を3Mrad照射し、樹脂層を完全硬化し
て反射防止効果を有する透明機能性フィルムを得た。得
られた透明機能性フィルムは、全光線透過率が95%で
あった。
【0126】図9は本実施例5により得られた透明機能
性フィルムの断面を示す。その透明機能性フィルムは、
透明プラスチック基材フィルム3上に、電子線硬化型樹
脂のハードコート層4の内部から表面にかけて高屈折率
の機能性超微粒子5が極在化して固定され最表面が薄い
電子線硬化型樹脂の膜によって完全に覆われて、機能性
超微粒子層2を形成している。さらにこの膜上に低屈折
率層9が形成されて、反射防止効果を有する透明機能性
フィルムとなっている。
【0127】〔実施例6〕離型フィルム(MC−19:
商品名,麗光製、表面にアクリル−メラミン処理が施さ
れている)上に屈折率1.9のZnO超微粒子分散液を
72nmになるように塗工し、一方、厚さ80μmのト
リアセチルセルロースフィルム(TACフィルム)上に
ZnO超微粒子分散液と電子線硬化型樹脂(HN−5
A:商品名、三菱油化製)を重量比で2:1に混合した
樹脂(屈折率1.65)を5μm/dryとなるように
塗工した。両者をラミネートし、電子線を2Mradで
照射し、樹脂を半硬化させた後、離型フィルムを剥離し
てZnO超微粒子層を超微粒子分散電子線硬化型樹脂に
転写した。この転写された層上に、フッ素系アクリレー
ト(ビスコート8F:商品名、大阪有機化学製)を10
0nmとなるように塗工し、電子線を3Mrad照射
し、樹脂層を完全硬化して反射防止効果を有する透明機
能性フィルムを得た。得られた透明機能性フィルムは、
全光線透過率が95%であった。
【0128】〔実施例7〕離型フィルム(MC−19:
商品名,麗光製、表面にアクリル−メラミン処理が施さ
れている)上に屈折率1.9のZnO超微粒子分散液を
72nmになるように塗工し、その層上にZnO超微粒
子分散液と電子線硬化型樹脂(HN−5A:商品名、三
菱油化製)を重量比で2:1に混合した樹脂(屈折率
1.65)を3μm/dryとなるように塗工した。こ
のフィルムに電子線を10Mradで照射し、樹脂を完
全に硬化させ、この層上にウレタン系接着剤(タケラッ
ク:商品名、武田薬品製)に硬化剤を6:1の配合で混
合したものを塗工し、厚さ80μmのトリアセチルセル
ロースフィルムとラミネートした。
【0129】このフィルムを40℃で3日間エージング
し、離型フィルムを剥離した後、この層上に、SiOx
膜をプラズマ蒸着法で膜厚100nmで形成した。こう
して得られた透明機能性フィルムは全光線透過率が9
5.1%であった。
【0130】〔実施例8〕離型フィルム(MC−19:
商品名,麗光製、表面にアクリル−メラミン処理が施さ
れている)上に屈折率1.9のZnO超微粒子分散液を
72nmになるように塗工し、その層上にZnO超微粒
子分散液と電子線硬化型樹脂(HN−5A:商品名、三
菱油化製)を重量比で2:1に混合した樹脂(屈折率
1.65)を3μm/dryとなるように塗工した。こ
のフィルムに電子線を2Mradで照射し、樹脂をハー
フキュアーし、この層上にウレタン系接着剤(タケラッ
ク:商品名、武田薬品製)に硬化剤を6:1の配合で混
合したものを塗工し、厚さ80μmのトリアセチルセル
ロースフィルムとラミネートした。
【0131】このフィルムを40℃で3日間エージング
し、離型フィルムを剥離した後、この層上に、フッ素系
アクリレート(ビスコート8F:商品名、大阪有機化学
製)を100nmとなるように塗工し、電子線を3Mr
ad照射し、樹脂層を完全硬化して反射防止効果を有す
る透明機能性フィルムを得た。得られた透明機能性フィ
ルムは、全光線透過率が95%であった。
【0132】〔実施例9〕離型フィルム(MC−19:
商品名,麗光製、表面にアクリル−メラミン処理が施さ
れている)上に屈折率1.9のZnO超微粒子分散液を
72nmになるように塗工し、その層上に電子線硬化型
樹脂(EXG:商品名、大日精化製)を5μm/dry
となるように塗工した。この樹脂面と厚さ80μmのト
リアセチルセルロースフィルムをラミネートした後、電
子線を5Mrd照射し、樹脂を完全に硬化した後、離型
フィルムを剥離した。この層上にSiOx膜をプラズマ
蒸着法で膜厚100nmで形成した。こうして得られた
透明機能性フィルムは全光線透過率が95.1%であっ
た。
【0133】〔実施例10〕離型フィルム(MC−1
9:商品名,麗光製、表面にアクリル−メラミン処理が
施されている)上に屈折率1.9のZnO超微粒子分散
液を72nmになるように塗工し、その層上に電子線硬
化型樹脂(EXG:商品名、大日精化製)を5μm/d
ryとなるように塗工した。この樹脂面と厚さ80μm
のトリアセチルセルロースフィルムをラミネートした
後、電子線を2Mrad照射し、樹脂をハーフキュアー
した後、離型フィルムを剥離した。この層上にフッ素系
アクリレート(ビスコート8F、商品名、大阪有機化学
製)を100nmとなるように塗工し、電子線を3Mr
ad照射し、樹脂層を完全に硬化して、反射防止硬化を
有する透明機能性フィルムを得た。得られた透明機能性
フィルムは全光線透過率が95.3%であった。
【0134】〔実施例11〕離型フィルム(MC−1
9:商品名、麗光製、表面にアクリル−メラミン処理が
施されている)上に、屈折率1.4のMgF2 ゾル(日
産化学製)を膜厚100nmになるように塗工した。
【0135】一方、厚さ100μmのPETフィルム上
に、電子線硬化型粘着剤と電子線硬化型樹脂とのブレン
ド系樹脂を膜厚5μm/dryになるように塗工し、溶
剤乾燥(100℃、30分)後、上記の離型フィルムと
塗膜面相互を合わせて圧着ラミネートして、電子線を4
Mrad、10m/分で照射して電子線硬化型のブレン
ド系樹脂を硬化させた後、離型フィルムを剥離した。得
られた透明機能性フィルムは、全光線透過率が92%
(基材フィルムであるPETフィルム87%)で、表面
は爪スクラッチで傷つかなかった。この透明機能性フィ
ルムは、反射防止フィルムとしての機能を有する。
【0136】本実施例11により得られた透明機能性フ
ィルムは、図2に示されるものに相当する。
【0137】〔実施例12〕前記実施例11で使用した
ものと同じ離型フィルム上に屈折率1.4のMgF2
ル(日産化学製)とフッ素系アクリレート(大阪有機化
学製)を1:2の混合比で混ぜたものを膜厚100nm
になるように塗工した。
【0138】PETフィルム上に電子線硬化型粘着剤と
電子線硬化型樹脂とのブレンド樹脂と、屈折率1.68
のSb2 5 (日産化学製)を1:2で配合したものを
膜厚5μm/dryになるように塗工し、このPETフ
ィルムの塗工面に対し、上記離型フィルムを塗工側を内
側にしてラミネートして、電子線を4Mrad、10m
/分で照射して電子線硬化型ブレンド系樹脂を硬化した
後、離型フィルムを剥離した。得られた透明機能性フィ
ルムは全光線透過率が93%(基材フィルムであるPE
Tフィルム87%)で、表面は爪スクラッチで傷つかな
かった。この透明機能性フィルムは、反射防止フィルム
としての機能を有する。
【0139】図10は、本実施例12により得られた透
明機能性フィルムの断面を示し、その透明機能性フィル
ムは透明プラスチック基材フィルム3上に塗布された電
子線硬化型粘着剤と電子線硬化型樹脂とのブレンド系樹
脂のハードコート層4の内部から表面にかけて形成され
た機能性超微粒子層2を有している。図10に示すよう
に、機能性超微粒子層2は、各機能性超微粒子5自身の
結着力及びバインダー樹脂7により結着されており、機
能性超微粒子層2全体は電子線硬化型ブレンド系樹脂か
らなるハードコート層4に完全に埋没しておらず、その
表面が空気層と直接接している。また、ハードコート層
4内には、Sb2 5 超微粒子8(屈折率1.68)が
混入されている。
【0140】〔実施例13〕離型フィルムとして、表面
に微細な凹凸が形成されているマットPET(X−4
5:商品名、東レ製)を用いた以外は、前記実施例11
と同じ条件で反射防止フィルムを製造した。
【0141】図11は、本実施例13により得られた透
明機能性フィルムの断面を示し、その透明機能性フィル
ムは、透明プラスチック基材フィルム3上に塗布された
電子線硬化型粘着剤と電子線硬化型樹脂とのブレンド系
樹脂からなるハードコート層4の内部から表面にかけて
形成された機能性超微粒子層2を有している。図11に
示すように、機能性超微粒子層2の表面は離型フィルム
の表面と同一の微細な凹凸模様が賦形されている。
【0142】〔実施例14〕前記実施例11で得られた
透明機能性フィルムの表面に、フッソ系アクリレート
(ビスコート8F:商品名、大阪有機化学製)を100
nmとなるように塗工し、電子線を3Mrad照射し、
樹脂層を完全硬化して反射防止効果を有する透明機能性
フィルムを得た。得られた透明機能性フィルムは、全光
線透過率が95%であった。
【0143】図12は本実施例14により得られた透明
機能性フィルムの断面を示す。その透明機能性フィルム
は、透明プラスチック基材フィルム3上に、塗布された
電子線硬化型粘着剤と電子線硬化型樹脂とのブレンド系
樹脂のハードコート層4の内部から表面にかけて形成さ
れた機能性超微粒子層2を有し、さらにこの機能性超微
粒子層2上に低屈折率層9が形成されて、反射防止効果
を有する透明機能性フィルムとなっている。
【0144】
【発明の効果】本発明の一番目及び二番目の透明機能性
膜又は透明機能性フィルムは、機能性超微粒子が空気層
との界面からハードコート層の内部にかけて極在化して
固定されているので、単に塗膜に機能性超微粒子を混入
したものとは違って、機能性超微粒子を多量に使用する
ことなく、少量で機能性超微粒子の性質を発現させやす
い効果を有する。さらに、単にハードコート層上に機能
性超微粒子を含む層を形成するよりも機能性超微粒子と
ハードコート層との密着性が良いという効果を有する。
また、機能性超微粒子として低屈折率超微粒子又は高屈
折率超微粒子を使用した本発明の反射防止フィルムも、
前記透明機能性フィルムと同様な効果が奏される。
【0145】本発明の一番目と二番目の反射防止フィル
ムにおいては、ハードコート層の屈折率は、低屈折率超
微粒子の屈折率よりも高く、かつ透明プラスチック基材
フィルムの屈折率よりも高くしているので、反射防止効
果を高め、ハードコート層と他の層との界面の反射を防
ぐことができる。
【0146】本発明の三番目と四番目の反射防止フィル
ムにおいては、高屈折率超微粒子層の存在しない部分の
ハードコート層自体の屈折率は、高屈折率超微粒子層の
屈折率を越えない範囲で、透明プラスチック基材フィル
ムの屈折率よりも高くしているので、反射防止効果を高
め、ハードコート層と他の層との界面の反射を防ぐこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一番目の透明機能性フィルムの断面を
示す。
【図2】本発明の二番目の透明機能性フィルムの断面を
示す。
【図3】本発明の一番目の透明機能性フィルムのための
一番目の製造方法のプロセス図である。
【図4】本発明の一番目の透明機能性フィルムのための
二番目の製造方法のプロセス図である。
【図5】本発明の一番目の透明機能性フィルムのための
三番目の製造方法のプロセス図である。
【図6】本発明の二番目の透明機能性フィルムのための
製造方法のプロセス図である。
【図7】実施例2により得られた透明機能性フィルムの
断面を示す。
【図8】実施例3により得られた透明機能性フィルムの
断面を示す。
【図9】本実施例5により得られた透明機能性フィルム
の断面を示す。
【図10】実施例12により得られた透明機能性フィル
ムの断面を示す。
【図11】実施例13により得られた透明機能性フィル
ムの断面を示す。
【図12】実施例14により得られた透明機能性フィル
ムの断面を示す。
【図13】本発明の反射防止フィルムがラミネートされ
てなる偏光板の層構成を示す。
【図14】本発明の反射防止フィルムがラミネートされ
ている偏光板を使用した液晶表示装置の層構成を示す。
【符号の説明】
1 離型フィルム 2 機能性超微粒子層 3 透明プラスチック基材フィルム 4 ハードコート層 5 機能性超微粒子 6 接着剤層 7 バインダー樹脂 8 Sb2 5 超微粒子 9 低屈折率層 10 高屈折率ハードコート層 11 プライマー層 12 反射防止フィルム 13 偏光素子 14 TACフィルム 15 液晶表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08J 7/04 A (72)発明者 吉原 俊夫 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 山下 夏子 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 鈴木 裕子 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 岡 素裕 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機能性超微粒子が空気層との界面からハ
    ードコート層の内部にかけて極在化して固定されている
    ことを特徴とする透明機能性膜。
  2. 【請求項2】 機能性超微粒子が空気層との界面からハ
    ードコート層の内部にかけて極在化して固定され、且つ
    空気層と接している機能性超微粒子にハードコート層用
    樹脂の薄膜が存在せず機能性超微粒子の一部がハードコ
    ート層から露出していることを特徴とする透明機能性
    膜。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の透明機能性膜の表
    面が微細な凹凸状となっていることを特徴とする透明機
    能性膜。
  4. 【請求項4】 前記ハードコート層が膜厚0.5μm以
    上の樹脂層からなることを特徴とする請求項1、2又は
    3記載の透明機能性膜。
  5. 【請求項5】 前記ハードコート層が電離放射線硬化型
    樹脂を主たる成分としていることを特徴とする請求項
    1、2、3又は4記載の透明機能性膜。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4又は5記載の透明
    機能性膜が、透明プラスチック基材フィルム上に形成さ
    れていることを特徴とする透明機能性フィルム。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4又は5記載の透明
    機能性膜が、他の層を介して、透明プラスチック基材フ
    ィルム上に形成されていることを特徴とする透明機能性
    フィルム。
  8. 【請求項8】 (1)空気層との界面からハードコート
    層の内部にかけて低屈折率超微粒子が極在化して固定さ
    れているハードコート層が、 (2)透明プラスチック基材フィルム上に固定され、 (3)前記ハードコート層の屈折率は、前記低屈折率超
    微粒子の屈折率よりも高く、かつ前記透明プラスチック
    基材フィルムの屈折率よりも高いことを特徴とする反射
    防止フィルム。
  9. 【請求項9】 (1)空気層との界面からハードコート
    層の内部にかけて低屈折率超微粒子が極在化して固定さ
    れ且つ該低屈折率超微粒子の一部が該ハードコート層の
    表面から露出してなるハードコート層が、 (2)透明プラスチック基材フィルム上に固定され、 (3)前記ハードコート層の屈折率は、前記低屈折率超
    微粒子の屈折率よりも高く、かつ前記透明プラスチック
    基材フィルムの屈折率よりも高いことを特徴とする反射
    防止フィルム。
  10. 【請求項10】 (1)ハードコート層の表面から内部
    にかけて高屈折率超微粒子が極在化して固定されている
    ハードコート層が、 (2)該ハードコート層の裏面において透明プラスチッ
    ク基材フィルム上に固定され、 (3)前記高屈折率超微粒子が極在化している前記ハー
    ドコート層の表面上に、さらに低屈折率層が形成されて
    おり、 (4)前記ハードコート層の屈折率は、前記高屈折率超
    微粒子の屈折率を越えない範囲で前記透明プラスチック
    基材フィルムの屈折率よりも高いことを特徴とする反射
    防止フィルム。
  11. 【請求項11】 (1)ハードコート層の表面から内部
    にかけて高屈折率超微粒子が極在化して固定され且つ該
    高屈折率超微粒子の一部が該ハードコート層の表面から
    露出してなるハードコート層が、 (2)透明プラスチック基材フィルム上に固定され、 (3)前記高屈折率超微粒子が極在化し、且つ該高屈折
    率超微粒子の一部が該ハードコート層の表面から露出し
    ている方の前記ハードコート層の表面上に、さらに低屈
    折率層が形成されており、 (4)前記ハードコート層の屈折率は、前記高屈折率超
    微粒子の屈折率を越えない範囲で前記透明プラスチック
    基材フィルムの屈折率よりも高いことを特徴とする反射
    防止フィルム。
  12. 【請求項12】 請求項8、9、10又は11記載の反
    射防止フィルムの表面が微細な凹凸状となっていること
    を特徴とする請求項8、9、10及び11記載の反射防
    止フィルム。
  13. 【請求項13】 前記ハードコート層が膜厚0.5μm
    以上の樹脂層からなることを特徴とする請求項8、9、
    10、11又は12記載の反射防止フィルム。
  14. 【請求項14】 前記ハードコート層が電離放射線硬化
    型樹脂を主たる成分としていることを特徴とする請求項
    8、9、10、11、12又は13記載の反射防止フィ
    ルム。
  15. 【請求項15】 前記ハードコート層と前記透明プラス
    チック基材フィルムの間に、他の層が介していることを
    特徴とする請求項8、9、10、11、12、13又は
    14記載の反射防止フィルム。
  16. 【請求項16】 (1)離型フィルム上に機能性超微粒
    子層を形成し、 (2)一方、透明プラスチック基材フィルム上にハード
    コート層用樹脂組成物を塗工し、 (3)前記ハードコート層用樹脂組成物が溶剤で希釈さ
    れている場合には溶剤乾燥した後に、前記ハードコート
    層用樹脂組成物が溶剤を含有していない場合にはそのま
    まで、前記工程で得られた離型フィルムの機能性超微粒
    子層側の面と、前記工程で得られた透明プラスチック基
    材フィルムのハードコート層用樹脂組成物側の面を圧着
    してラミネートして、機能性超微粒子層をハードコート
    層用樹脂組成物中に埋没させるか又は機能性超微粒子層
    の一部を埋没させ、 (4)前記工程で得られたラミネート物をフルキュアー
    させた後、離型フィルムを剥離して機能性超微粒子層を
    透明プラスチック基材フィルム側に転写することを特徴
    とする透明機能性フィルムの製造方法。
  17. 【請求項17】 (1)離型フィルム上に機能性超微粒
    子層を形成し、 (2)一方、透明プラスチック基材フィルム上にハード
    コート層用樹脂組成物を塗工し、 (3)前記ハードコート層用樹脂組成物が溶剤で希釈さ
    れている場合には溶剤乾燥した後に、前記ハードコート
    層用樹脂組成物が溶剤を含有していない場合にはそのま
    まで、前記工程で得られた離型フィルムの機能性超微粒
    子層側の面と、前記工程で得られた透明プラスチック基
    材フィルムのハードコート層用樹脂組成物側の面を圧着
    してラミネートして、機能性超微粒子層をハードコート
    層用樹脂組成物中に埋没させるか又は機能性超微粒子層
    の一部を埋没させ、 (4)前記工程で得られたラミネート物をハーフキュア
    ーさせた後、離型フィルムを剥離して機能性超微粒子層
    を前記透明プラスチック基材フィルム側に転写し、 (5)ハーフキュアーされた前記ハードコート層上に他
    の機能性膜を形成し、 (6)次いで、フルキュアーさせることを特徴とする透
    明機能性フィルムの製造方法。
  18. 【請求項18】 (1)離型フィルム上に機能性超微粒
    子層を形成し、 (2)該機能性超微粒子層上に、ハードコート層用樹脂
    組成物を機能性超微粒子層の膜厚以上となるように塗工
    して、機能性超微粒子層をハードコート層用樹脂中に埋
    没させるか又は機能性超微粒子層の一部を埋没させ、フ
    ルキュアーさせてハードコート層を形成し、 (3)該ハードコート層が形成された離型フィルムのハ
    ードコート層側を内側にし、接着剤層を介して、透明プ
    ラスチック基材フィルムとラミネートし、 (4)前記工程で得られたラミネート物から離型フィル
    ムを剥離してハードコート層を透明プラスチック基材フ
    ィルム側に転写することを特徴とする透明機能性フィル
    ムの製造方法。
  19. 【請求項19】 (1)離型フィルム上に機能性超微粒
    子層を形成し、 (2)該機能性超微粒子層上に、ハードコート層用樹脂
    組成物を機能性超微粒子層の膜厚以上となるように塗工
    して、機能性超微粒子層をハードコート層用樹脂中に埋
    没させるか又は機能性超微粒子層の一部を埋没させ、ハ
    ーフキュアーさせてハードコート層を形成し、 (3)該ハードコート層が形成された離型フィルムのハ
    ードコート層側を内側にし、接着剤層を介して、透明プ
    ラスチック基材フィルムとラミネートし、 (4)前記工程で得られたラミネート物から前記離型フ
    ィルムを剥離して前記ハードコート層を前記透明プラス
    チック基材フィルム側に転写し、 (5)ハーフキュアーされた前記ハードコート層上に他
    の機能性膜を形成し、 (6)前記ハードコート層をフルキュアーさせることを
    特徴とする透明機能性フィルムの製造方法。
  20. 【請求項20】 (1)離型フィルム上に機能性超微粒
    子層を形成し、 (2)該機能性超微粒子層上に、ハードコート層用樹脂
    組成物を機能性超微粒子層の膜厚以上となるように塗工
    して、機能性超微粒子層をハードコート層用樹脂中に埋
    没させるか又は機能性超微粒子層の一部を埋没させ、 (3)該ハードコート層用樹脂組成物が塗工された離型
    フィルムの該ハードコート層用樹脂組成物の側を内側に
    して透明プラスチック基材フィルムとラミネートし、フ
    ルキュアーさせてハードコート層を形成し、 (4)前記工程で得られたラミネート物から離型フィル
    ムを剥離してハードコート層を透明プラスチック基材フ
    ィルム側に転写することを特徴とする透明機能性フィル
    ムの製造方法。
  21. 【請求項21】 (1)離型フィルム上に機能性超微粒
    子層を形成し、 (2)該機能性超微粒子層上に、ハードコート層用樹脂
    組成物を機能性超微粒子層の膜厚以上となるように塗工
    して、機能性超微粒子層をハードコート層用樹脂中に埋
    没させるか又は機能性超微粒子層の一部を埋没させ、 (3)該ハードコート層用樹脂組成物が塗工された離型
    フィルムの該ハードコート層用樹脂組成物の側を内側に
    して透明プラスチック基材フィルムとラミネートし、ハ
    ーフキュアーさせてハードコート層を形成し、 (4)前記工程で得られたハーフキュアーラミネート物
    から離型フィルムを剥離してハードコート層を透明プラ
    スチック基材フィルム側に転写し、 (5)ハーフキュアーされた前記ハードコート層上に他
    の機能性膜を形成し、 (6)前記ハードコート層をフルキュアーさせることを
    特徴とする透明機能性フィルムの製造方法。
  22. 【請求項22】 前記、機能性超微粒子層をハードコー
    ト層用樹脂中に埋没させるか又は機能性超微粒子層の一
    部を埋没させる方法は、ハードコート層用樹脂の粘度、
    該樹脂の種類、該樹脂の表面張力、機能性超微粒子の粒
    径、該超微粒子の充填率、ハードコート層用樹脂と機能
    性超微粒子との濡れ性によって制御されるものであるこ
    とを特徴とする請求項16、17、18、19、20又
    は21記載の透明機能性フィルムの製造方法。
  23. 【請求項23】 前記ハードコート層用樹脂組成物が、
    電離放射線硬化型樹脂を主たる成分とすることを特徴と
    する請求項16、17、18、19、20、21又は2
    2記載の透明機能性フィルムの製造方法。
  24. 【請求項24】 前記ハードコート層用樹脂組成物が、
    塗工時に指触乾燥状態の樹脂であることを特徴とする請
    求項16、17、18、19、20、21、22又は2
    3記載の透明機能性フィルムの製造方法。
  25. 【請求項25】 前記ハードコート層用樹脂組成物が、
    電離放射線硬化型樹脂を主たる成分とし且つ熱硬化性樹
    脂を含有していることを特徴とする請求項16、17、
    18、19、20、21、22、23又は24記載の透
    明機能性フィルムの製造方法。
  26. 【請求項26】 前記離型フィルム上に形成された機能
    性超微粒子層が、機能性超微粒子がそのバインダー樹脂
    に完全に埋没されない程度の量のバインダー樹脂を含有
    していることを特徴とする請求項16、17、18、1
    9、20、21、22、23、24又は25記載の透明
    機能性フィルムの製造方法。
  27. 【請求項27】 前記機能性超微粒子は、カップリング
    剤によりその表面に疎水性が付与されていることを特徴
    とする請求項16、17、18、19、20、21、2
    2、23、24、25又は26記載の透明機能性フィル
    ムの製造方法。
  28. 【請求項28】 前記離型フィルムは、その表面に微細
    な凹凸が形成されていることを特徴とする請求項16、
    17、18、19、20、21、22、23、24、2
    5、26又は27記載の透明機能性フィルムの製造方
    法。
  29. 【請求項29】 (1)離型フィルム上に高屈折率超微
    粒子層を形成し、 (2)一方、透明プラスチック基材フィルム上に、前記
    高屈折率超微粒子層の屈折率を越えない範囲で前記透明
    プラスチック基材フィルムの屈折率よりも高い屈折率を
    持つハードコート層用樹脂組成物を塗工し、 (3)前記ハードコート層用樹脂組成物が溶剤で希釈さ
    れている場合には溶剤乾燥した後に、前記ハードコート
    層用樹脂組成物が溶剤を含有していない場合にはそのま
    まで、前記工程で得られた離型フィルムの高屈折率超微
    粒子層側の面と、前記工程で得られた透明プラスチック
    基材フィルムのハードコート層用樹脂組成物側の面を圧
    着してラミネートして、高屈折率超微粒子層をハードコ
    ート層用樹脂組成物中に埋没させるか又は高屈折率超微
    粒子層の一部を埋没させ、 (4)前記工程で得られたラミネート物をフルキュアー
    させてハードコート層を形成した後、離型フィルムを剥
    離して高屈折率超微粒子層を透明プラスチック基材フィ
    ルム側に転写し、 (5)次いで、前記ハードコート層上に低屈折率層を形
    成することを特徴とする反射防止フィルムの製造方法。
  30. 【請求項30】 (1)離型フィルム上に高屈折率超微
    粒子層を形成し、 (2)一方、透明プラスチック基材フィルム上に、前記
    高屈折率超微粒子層の屈折率を越えない範囲で前記透明
    プラスチック基材フィルムの屈折率よりも高い屈折率を
    持つハードコート層用樹脂組成物を塗工し、 (3)前記ハードコート層用樹脂組成物が溶剤で希釈さ
    れている場合には溶剤乾燥した後に、前記ハードコート
    層用樹脂組成物が溶剤を含有していない場合にはそのま
    まで、前記工程で得られた離型フィルムの高屈折率超微
    粒子層側の面と、前記工程で得られた透明プラスチック
    基材フィルムのハードコート層用樹脂組成物側の面を圧
    着してラミネートして、高屈折率超微粒子層をハードコ
    ート層用樹脂組成物中に埋没させるか又は高屈折率超微
    粒子層の一部を埋没させ、 (4)前記工程で得られたラミネート物をハーフキュア
    ーさせてハードコート層を形成した後、離型フィルムを
    剥離して高屈折率超微粒子層を透明プラスチック基材フ
    ィルム側に転写し、 (5)ハーフキュアーされた前記ハードコート層上に、
    低屈折率層を形成し、 (6)次いで、前記ハードコート層をフルキュアーさせ
    ることを特徴とする反射防止フィルムの製造方法。
  31. 【請求項31】 (1)離型フィルム上に高屈折率超微
    粒子層を形成し、 (2)該高屈折率超微粒子層上に、高屈折率超微粒子層
    の屈折率を越えない範囲で後記する透明プラスチック基
    材フィルムの屈折率よりも高い屈折率を持つハードコー
    ト層用樹脂組成物を高屈折率超微粒子層の膜厚以上とな
    るように塗工して、高屈折率超微粒子層をハードコート
    層用樹脂中に埋没させるか又は高屈折率層超微粒子層の
    一部を埋没させ、フルキュアーさせてハードコート層を
    形成し、 (3)該ハードコート層が形成された離型フィルムのハ
    ードコート層側を内側にし、接着剤層を介して、透明プ
    ラスチック基材フィルムとラミネートし、 (4)前記工程で得られたラミネート物から離型フィル
    ムを剥離してハードコート層を透明プラスチック基材フ
    ィルム側に転写し、 (5)次いで、前記ハードコート層上に低屈折率層を形
    成することを特徴とする反射防止フィルムの製造方法。
  32. 【請求項32】 (1)離型フィルム上に高屈折率超微
    粒子層を形成し、 (2)該高屈折率超微粒子層上に、高屈折率超微粒子層
    の屈折率を越えない範囲で後記する透明プラスチック基
    材フィルムの屈折率よりも高い屈折率を持つハードコー
    ト層用樹脂組成物を高屈折率超微粒子層の膜厚以上とな
    るように塗工して、高屈折率超微粒子層をハードコート
    層用樹脂中に埋没させるか又は高屈折率層超微粒子層の
    一部を埋没させ、ハーフキュアーさせてハードコート層
    を形成し、 (3)該ハードコート層が形成された離型フィルムのハ
    ードコート層側を内側にし、接着剤層を介して、透明プ
    ラスチック基材フィルムとラミネートし、 (4)前記工程で得られたラミネート物から離型フィル
    ムを剥離してハードコート層を透明プラスチック基材フ
    ィルム側に転写し、 (5)ハーフキュアーされた前記ハードコート層上に低
    屈折率層を形成し、 (6)前記ハードコート層をフルキュアーさせることを
    特徴とする反射防止フィルムの製造方法。
  33. 【請求項33】 (1)離型フィルム上に高屈折率超微
    粒子層を形成し、 (2)該高屈折率超微粒子層上に、高屈折率超微粒子層
    の屈折率を越えない範囲で後記する透明プラスチック基
    材フィルムの屈折率よりも高い屈折率を持つハードコー
    ト層用樹脂組成物を高屈折率超微粒子層の膜厚以上とな
    るように塗工して、高屈折率超微粒子層をハードコート
    層用樹脂中に埋没させるか又は高屈折率層超微粒子層の
    一部を埋没させ、 (3)該ハードコート層用樹脂組成物が塗工された前記
    離型フィルムのハードコート層用樹脂組成物の側を内側
    にして透明プラスチック基材フィルムとラミネートし、
    フルキュアーさせてハードコート層を形成し、 (4)前記工程で得られたラミネート物から離型フィル
    ムを剥離してハードコート層を透明プラスチック基材フ
    ィルム側に転写し、 (5)次いで、前記ハードコート層上に低屈折率層を形
    成することを特徴とする反射防止フィルムの製造方法。
  34. 【請求項34】 (1)離型フィルム上に高屈折率超微
    粒子層を形成し、 (2)該高屈折率超微粒子層上に、高屈折率超微粒子層
    の屈折率を越えない範囲で後記する透明プラスチック基
    材フィルムの屈折率よりも高い屈折率を持つハードコー
    ト層用樹脂組成物を高屈折率超微粒子層の膜厚以上とな
    るように塗工して、高屈折率超微粒子層をハードコート
    層用樹脂中に埋没させるか又は高屈折率層超微粒子層の
    一部を埋没させ、 (3)該ハードコート層用樹脂組成物が塗工された前記
    離型フィルムのハードコート層用樹脂組成物の側を内側
    にして透明プラスチック基材フィルムとラミネートし、
    ハーフキュアーさせてハードコート層を形成し、 (4)前記工程で得られたハーフキュアーラミネート物
    から離型フィルムを剥離してハードコート層を透明プラ
    スチック基材フィルム側に転写し、 (5)ハーフキュアーされた前記ハードコート層上に低
    屈折率層を形成し、 (6)前記ハードコート層をフルキュアーさせることを
    特徴とする反射防止フィルムの製造方法。
  35. 【請求項35】 前記、高屈折率超微粒子層をハードコ
    ート層用樹脂中に埋没させるか又は高屈折率超微粒子層
    の一部を埋没させる方法は、ハードコート層用樹脂の粘
    度、該樹脂の種類、該樹脂の表面張力、高屈折率超微粒
    子の粒径、高屈折率超微粒子の充填率、ハードコート層
    用樹脂と高屈折率超微粒子との濡れ性によって制御され
    るものであることを特徴とする請求項29、30、3
    1、32、33又は34記載の透明機能性フィルムの製
    造方法。
  36. 【請求項36】 前記ハードコート層用樹脂組成物が、
    電離放射線硬化型樹脂を主たる成分とすることを特徴と
    する請求項29、30、31、32、33、34又は3
    5記載の反射防止フィルムの製造方法。
  37. 【請求項37】 前記ハードコート層用樹脂組成物が、
    塗工時に指触乾燥状態の樹脂であることを特徴とする請
    求項29、30、31、32、33、34、35又は3
    6記載の反射防止フィルムの製造方法。
  38. 【請求項38】 前記ハードコート層用樹脂組成物が、
    電離放射線硬化型樹脂を主たる成分とし且つ熱硬化性樹
    脂を含有していることを特徴とする請求項29、30、
    31、32、33、34、35、36又は37記載の反
    射防止フィルムの製造方法。
  39. 【請求項39】 前記離型フィルム上に形成された高屈
    折率超微粒子層が、高屈折率超微粒子がそのバインダー
    樹脂に完全に埋没されない程度の量のバインダー樹脂を
    含有していることを特徴とする請求項29、30、3
    1、32、33、34、35、36、37又は38記載
    の反射防止フィルムの製造方法。
  40. 【請求項40】 前記高屈折率超微粒子は、その表面が
    カップリング剤により疎水性が付与されている請求項2
    9、30、31、32、33、34、35、36、3
    7、38又は39記載の反射防止フィルムの製造方法。
  41. 【請求項41】 前記離型フィルムは、その表面に微細
    な凹凸が形成されている請求項29、30、31、3
    2、33、34、35、36、37、38、39又は4
    0記載の反射防止フィルムの製造方法。
  42. 【請求項42】 前記低屈折率層は、塗布によって形成
    されたものである請求項29、30、31、32、3
    3、34、35、36、37、38、39、40又は4
    1記載の反射防止フィルムの製造方法。
  43. 【請求項43】 前記低屈折率層は、気相法によって形
    成されたものである請求項29、30、31、32、3
    3、34、35、36、37、38、39、40又は4
    1記載の反射防止フィルムの製造方法。
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