JPH0718865Y2 - 外付サッシの下部位置決め装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は外付サッシの下部位置決め装置に関するもので
ある。

従来の技術 外付サッシの下部を建屋開口部に対して位置決めするに
は、下枠の長手方向に沿って屋内端に突設したアングル
部片を前記開口部を構成する窓台上に設けた地板に載置
して行っている。

考案が解決しようとする問題点 従来例は、アングル部片が下枠より突設しているので、
運搬（工場出荷）時にこれが邪魔になり、また、地板
（窓台）が傾斜しているときにこれを吸収できず、サッ
シ全体が傾斜して建屋に取付けられるおそれがある。

問題点を解決するための手段 本考案は建屋開口部地板（窓台）の施工精度上の誤差を
容易に吸収できる外付サッシの下部位置決め装置を提供
することを目的として案出したもので、この目的を達成
するため、屋内側傾斜上りの長孔を設けた主体部片と該
主体部片の屋内端に突設し、しかも、窓台に載置する位
置決め部片とから成る位置決め材の主体部片を、竪枠の
内面屋内端に、前記長孔に挿通したねじによって締付け
自在に取付けて構成したものである。

実施例 図面は本考案に係る外付サッシの下部位置決め装置の一
実施例を示し、実施例のものは外部サッシＡに、引違い
障子、開き障子等の種々な窓形態中から選択（実施例で
は嵌め殺しパネル20）した内部サッシＢを収設した外付
サッシに本考案を適用したもので、外部サッシＡは周端
に設けた部片１において建屋の外壁Ｈに釘着２してあ
る。

図示３は位置決め材で、位置決め材３は、屋内側傾斜上
りの一対の長孔4,4を設けた主体部片５の屋外端５″を
屈曲して突き当て部片９を設け、また、屋内端５′の下
部に外部サッシＡの下枠11の長手方向に沿う支持部片６
を突設し、該支持部片６の先端に屋内方向に向けて屈曲
部片７を設け、この屈曲部片７の下端に位置決め部片８
を水平にし連設して構成したものである。

図示10は外部サッシＡの竪枠で、この竪枠10の内面10′
の屋内端側に内部方向に向けて取付部片12を突設し、該
取付部片12に、位置決め材３の主体部片５を当て、主体
部片５に設けた長孔4,4にねじ13,13を貫通させて長孔４
より突出するねじ13の先端を前記取付部片12に螺入して
位置決め材３を竪枠10の内面10′の屋内端寄りに取付
け、第２図の２点鎖線で示すごとく、ねじ13に沿って降
下させると、位置決め材３は外部サッシＡ内に収設され
るようになっており、実線で示すごとく上昇させると、
位置決め部片８は外部サッシＡの屋内端より屋内方向に
突出するようにしてある。

しかして、工場出荷時には位置決め材３を降下させてね
じ13によって締付けて外部サッシＡに収設し、現場にお
いては、これを上昇させて位置決め部片８を外部サッシ
Ａより突出させて窓台14上に載置して位置決めを行うの
である。

なお、実施例では位置決め材３を竪枠10,10に相対設し
てあるが、一方の竪枠にのみ設けてあっても必ずしも不
都合はない。

また、本考案は実施例の外付サッシに限定する必要はな
い。

図示21は地板を示す。

考案の効果 本考案は前記の通りの構成であるから、窓台が傾斜して
いても位置決め操作に不都合はない。すなわち、従来例
は下枠の長手方向に沿って設けたアングル部片で位置決
めを行うため窓台ないし地板が傾斜していると全体が傾
斜して位置決めせられ、水平にするためにはアングル部
片と窓台等の間に隙間が生じ、この隙間の塞ぎ作業を行
わねばならない不都合があるが、本考案は該隙間の発生
の余地ないので、左様な不都合さはない。

また、工場出荷時に位置決め材をサッシ内に納めておく
ことができるので、無用な突部による運搬上の不都合さ
はない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る外付サッシの下部位置決め装置の一
実施例を示し、第１図は正面図、第２図は縦断面図、第
３図は横断面図、第４図は位置決め材の斜視図である。 ３……位置決め材、４……長孔、５……主体部片、10′
……竪枠内面、13……ねじ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】屋内側傾斜上りの長孔を設けた主体部片と
   該主体部片の屋内端に突設し、しかも、窓台に載置する
   位置決め部片とから成る位置決め材の主体部片を、竪枠
   の内面屋内端に、前記長孔に挿通したねじによって締付
   け自在に取付けた外付サッシの下部位置決め装置。