JPS608789Y2 - フラワ−ボツクス取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はフラワーボックス取付構造に関するもので、
フラワーボックスの取付けを安全かつ容易に、しかも精
度良く行なえるようにすることを目的とする。

この考案の一実施例を第１図ないし第８図を用いて説明
する。

すなわち、このフラワーボックス取付構造は、第１図に
示すように、フラワーボックス１を、たとえば２階窓２
と玄関ドア３の中間地点において１階外壁面４ａと２階
外壁面５ａにまたがるように設置する場合等に適用する
もので、第２図にフラワーボックス１の斜視図を示し、
第３図および第４図に取付金具６，７の斜視図を示す。

フラワーボックス１は、第５図に示すように、本体８と
、補強板９，９′と、裏面板１０とで構威する。

本体８は、ＦＲＰ （ガラス繊維強化プラスチック）に
より下面と後面が開口した均等厚みのボックス形に構威
し、かつ、その天板８ａの中央部を下方へ沈ませてコ字
形突部８ｂで囲むフラワー載置凹部８ｃを形成する。

補強板９，９′は、フラワーボックス本体８の凹部８ｃ
の裏面と両側板８ｄ（第２図）の内面にそれぞれ貼着す
る。

裏面板１０は、凹部８ｃの裏面側に補強板９を介して固
着される。

この裏面板１０は、長方形状であって、両端を補強板９
′の内面に対接して、後端を凹部８ｃの後端に揃える。

第３図に示す取付金具６は、縦片６ａと横片６ｂのＬ形
入隅面をリブ６ｃで補強するとともに、横片６ｂの先端
を上方へ折曲してストッパ片６ｄを形威し、縦片６ａと
横片６ｂにビス挿通穴６ｅを設ける。

この場合、横片６ｂの長さは、第５図に示す裏面板１０
の奥行寸法と略等しく設定する。

第４図に示す取付金具７は、縦片７ａと横片７ｂをＬ形
に配して、両片７ａ、７ｂにビス挿通穴７ｃを設ける。

施工手順は、第１図に示すように、３個の取付金具６を
、２階外壁面５ａの同一高さ線上に、一定間隔をあけて
並列設置する。

すなわち、第１図の中央と右端の取付金具６の取付けは
、第６図に示すように縦片６ａを外壁面５ａに沿わせて
ビス１１により固定する。

第５図において、１２は外壁パネル５の表面板５ｂの裏
面側に配した補強材であり、この補強材１２にビス１１
をねじ込んで強度をもたせる。

また、第１図の左端の取付金具６の取付けは、第７図に
示すように、縦片６ａを外壁面５ａと柱カバー１３にま
たがるように沿わせてビス１４により固定する。

同図において、５Ｃは外壁パネル５のパネル側枠、１５
はコーキング材である。

こうして、取付金具６を外壁面５ａに取付けた後、第５
図に示すように、フラワーボックス１の後面開口を外壁
面４ａ、５ａへ沿わせながら裏面板１０を各取付金具６
の横片６ｂ上に載架し、その裏面板１０の前端面をスト
ッパ片６ｄに係止させて、フラワーボックス８が取付金
具６から前方へ脱落するのを防止する。

こうして、フラワーボックス１を取付金具６に載架した
状態で側方向へスライドさせて側方向の位置決めを行な
った後、取付金具６の横片６ｂにビス１６を下方から貫
通し裏面板１０へねじ込むことにより、フラワーボック
ス１を取付金具６へ固定する。

つぎに、第４図に示す取付金具７を横向きにして、第１
図、第５図、第８図に示すように、縦片７ａをビス１７
により外壁面４ａへ固定するとともに、横片７ｂをビス
１８により補強板９′へ固定し、この取付金具７でフラ
ワーボックス１の側方向への傾きやねじれを防止する。

第８図において、１９は幕板、２０はコーキング材であ
る。

最後に、フラワーボックス本体８の後端面と外壁面４ａ
、５ａとの接合部にコーキングを施して、水密処理する
。

なお、第５図に想像線で示すように、Ｌ形取付金具２１
を本体８の下部に固定してこのＬ形取付金具２１と外壁
パネル４間に軒天井材（図示省略）を橋架するようにし
てもよい。

なお、２２は梁、２３は２階床パネル、２４は水切板で
ある。

このように、フラワーボックス１を一体形成シたため、
その取付けは、外壁面５ａ、４ａに固定した各取付金具
６，７ヘビス止めするだけで極めて簡単に行なえる。

しかも、フラワーボックス１の裏面板１０を取付金具６
の横片６ｂ上に載架して裏面板１０の前端面をストッパ
片６ｄに係止するだけでフラワーボックス１の奥行方向
への位置決めを行なえ、また、そのフラワーボックス１
を取付金具６上に載架した状態でボックス側方向へ所定
位置までスライドさせることによりボックス側方向の位
置決めも行なうことができ、言い換えれば、重量物であ
るフラワーボックス１を作業員により持ち上げた状態で
所定位置に位置決めしてビス止めする必要が一切なくな
るため、この点でもフラワーボックス１の取付けが容易
となるとともに、取付精度も向上できる。

また、裏面板１０の前端面がストッパ片６ｄに係止する
ため、ビス締め作業中にフラワーボックス１が取付金具
６から脱落することもなく、作業を安全に行なうことが
できる。

さらに、フラワーボックス本体８をＦＲＰにより構成し
たため、その寸法を大形化し、また形状を複雑化するこ
とも容易に行なえる。

さらに、取付金具７によりフラワーボックス１の側方向
への傾きやねじれも防止できる。

もつとも、この取付金具７は必ずしも必要なものではな
く、取付金具６のみでフラワーボックス１を充分に固定
支持できる。

以上のように、この考案のフラワーボックス取付構造は
、外壁面の同一高さ線上に一定間隔をあけて直交突設し
てそれぞれの先端にストッパ片を立設した複数の取付金
具と、下面と後面を開口した均等厚みのボックス形本体
の天板中央部を下方へ沈ませてフラワー載置凹部を形成
するとともにその凹部裏面に裏面板を貼着したもので本
体の後面開口を外壁面へ密接させながら裏面板を前記各
取付金具に載架して裏面板前端面を前記ストッパに係止
させたフラワーボックスと、前記取付金具を貫通して前
記裏面板へねじ込むことによりフラワーボックスを前記
取付金具へ固定した固定ねじとを備えているため、フラ
ワーボックスの取付けを安全かつ容易に、しかも精度良
く行なえるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の取付場所を示す建物の正
面図、第２図はフラワーボックスの斜視図、第３図およ
び第４図は取付金具の斜視図、第５図はフラワーボック
スの取付状態を示す断面図、第６図ないし第８図は取付
金具の取付状態を示す正面図である。 １・・・・・・フラワーボックス、５ａ・・・・・・外
壁面、６・・・・・・取付金具、６ｄ・・・ストッパ片
、８・・・・・・本体、８ａ・・・・・・天板、８ｃ・
・・・・・凹部、１０・・・・・・裏面板、１６・・・
ビス （固定ねじ）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外壁面の同一高さ線上に一定間隔をあけて直交突設して
   それぞれの先端にストッパ片を立設した複数の取付金具
   と、下面と後面を開口した均等厚みのボックス形本体の
   天板中央部を下方へ沈ませてフラワー載置凹部を形成す
   るとともにその凹部裏面に裏面板を貼着したもので本体
   の後面開口を外壁面へ密接させながら裏面板を前記各取
   付金具に載架して裏面板前端面を前記ストッパに係止さ
   せたフラワーボックスと、前記取付金具を貫通して前記
   裏面板へねじ込むことによりフラワーボックスを前記取
   付金具へ固定した固定ねじとを備えたフラワーボックス
   取付構造。