JPH07135747A - 回転電機 - Google Patents

回転電機

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JPH07135747A
JPH07135747A JP28086493A JP28086493A JPH07135747A JP H07135747 A JPH07135747 A JP H07135747A JP 28086493 A JP28086493 A JP 28086493A JP 28086493 A JP28086493 A JP 28086493A JP H07135747 A JPH07135747 A JP H07135747A
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JP
Japan
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fan
frame
stator
rotor
duct
Prior art date
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Pending
Application number
JP28086493A
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English (en)
Inventor
Takashi Nagayama
孝 永山
Shunichi Kawamichi
俊一 川路
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通風冷却機能を備えながら、ごみの付着を除
去するための清掃頻度を少なくできる回転電機を提供す
る。 【構成】 この発明の回転電機は、フレーム1の外周部
に軸方向に沿うようにダクト18を形成し、ダクト18
を外気と連通させ、フレーム1の側板5または蓋体6の
少なくとも一方の内側においてシャフト8にファン14
の中央部を回転子12の一部と熱的接触する状態で嵌合
し、ファン14の外周部をフレーム1の内周面にわずか
なギャップG1を開けて対向させ、ファン14よりも外
側に位置する側板5または蓋体6に外気を取込む吸込み
口16を形成すると共に、ファン14の外周部とそれよ
りも外側に位置する側板5または蓋体6の外周部との間
の空間部13をダクト18と連通させる吐出し口19を
フレーム1の端部に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用の回転電機として図10に
示す構成のものが知られている。この従来の回転電機は
通風冷却形のもので、円筒形のフレーム101の内周面
にステータ鉄心102を嵌合させて取付け、このステー
タ鉄心102の内周部に軸方向(紙面左右方向)に形成
された複数条のスロットそれぞれにコイル103を組込
み、コイル103間を電気的に接続して固定子104を
構成している。
【0003】またフレーム101の一端の側板105と
他端の蓋体106それぞれの中央部に軸受装置107を
取付け、これらにシャフト108の両端を回転自在に支
持させている。このシャフト108にロータ鉄心109
を嵌合させ、ロータ鉄心109の外周部に軸方向に形成
された複数条のスロットそれぞれにロータバー110を
挿入し、このロータバー110の両端部にエンドリング
111を溶着してかご形回転子112を構成している。
【0004】そしてこのような回転電機は車両台車に取
付け、通電により回転子112の回転でシャフト108
を回転させることにより、シャフト108の端部に取付
けられたカップリング113、歯車装置(図示せず)を
介して車輪(図示せず)を回転させ、車両を走行させる
用い方がなされる。
【0005】このような用い方がなされる車両用回転電
機では、通電運転時の発熱によるコイル103の絶縁物
劣化や構造部材の強度低下を招かないように、回転電機
内部に冷却用の空気を流通させ、温度上昇を抑制する目
的で、フレーム101内でシャフト108にファン11
4を嵌合し、そのファン114の回転により、フレーム
101の一端に設けられた通風ろ過器115、吸込口1
16を介して回転電機内に導入された冷却風をフレーム
101の他端に設けられた吐出し口117より吐出す自
己通風冷却構造がとられている。
【0006】ところが、このような自己通風冷却形の回
転電機では、冷却風として導入される外気にはごみや塵
埃が多く含まれるため、通風ろ過器115にフィルタを
設けて除去するようにしているが、車両の台車内の奥深
い位置に回転電機が取付けられるためにそのフィルタに
付着したごみや塵埃を清掃する保守作業に手間がかかる
問題点があった。
【0007】また通風ろ過器115によって除去されな
かったごみ、塵埃は回転電機内の通風路を冷却風といっ
しょに流れるが、回転電機内の部品への付着が多く、そ
のようなごみ、塵埃による保温作用で断熱性が出てき
て、回転電機が新品時よりも昇温し、絶縁劣化を早めた
り、回転子に回転アンバランスが発生して振動が発生
し、軸受部や絶縁部の損傷が起こりうる問題点があっ
た。
【0008】そこで、このような自己通風形を止め、冷
却風を回転電機内部に導入しない、図11に示すような
密閉形構造のものも提案されたが(この図11で、図1
0の回転電機と共通する部分については同一の符号を付
して示してある)、密閉形であれば回転電機の外表面か
らの冷却に頼らざるを得ず、そのために内部の発熱と外
部の放熱との熱収支のバランスを考慮するとどうしても
フレームを大形化しなければならず、車両台車の狭い据
付スペースに取付けて使用することができない問題点が
あった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の自
己通風冷却形の回転電機では、車両に取付けて使用する
場合にごみ、塵埃の付着による悪影響を避けるために定
期的な清掃、保守が必要であり、台車の狭い据付スペー
スに取付けられている場合にはその作業に手間がかかり
すぎる問題点があった。
【0010】また密閉形の回転電機では、フレームが大
形化し、十分な出力のものを台車の狭い据付スペースに
取付けて使用することが困難である問題点があった。
【0011】この発明はこのような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、自己通風冷却形にしてごみ、塵埃の
付着に対応するための清掃、保守作業の必要頻度を少な
くし、その作業の手間を削減することができる回転電機
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、円筒
状のフレームの内周面に固定子を取付け、シャフトに嵌
合された回転子を固定子の内周部に組込み、フレームの
一端の側板、他端の蓋体それぞれの中央部に設けられた
軸受装置によってシャフトの軸方向両端部を回転自在に
支持して成る回転電機において、フレームの外周部に軸
方向に沿うように外気と連通するダクトを形成し、フレ
ームの側板または蓋体の少なくとも一方の内側において
シャフトにファンの中央部を回転子の一部と熱的接触す
る状態で嵌合し、ファンの外周部をフレームの内周面に
わずかなギャップを開けて対向させ、ファンよりも外側
に位置する側板または蓋体に外気を取込む吸込み口を形
成し、ファンの外周部とそれよりも外側に位置する側板
または蓋体の外周部との間の空間部をダクトと連通させ
る吐出し口をフレームの端部に形成したものである。
【0013】請求項2の発明は、請求項1記載の回転電
機において、回転子に一部を接触させた熱伝導部材の他
端をファンに接触させたものである。
【0014】請求項3の発明は、円筒状のフレームの内
周面に固定子を取付け、シャフトに嵌合された回転子を
固定子の内周部に組込み、フレームの一端の側板、他端
の蓋体それぞれの中央部に設けられた軸受装置によって
シャフトの軸方向両端部を回転自在に支持して成る回転
電機において、フレームの外周部に軸方向に沿うように
外気と連通するダクトを形成し、側板または蓋体の少な
くとも一方の外側においてシャフトにファンの中央部を
嵌合し、ファンの内側に位置する側板または蓋体に、回
転子に通風させるための通気口を形成すると共に通気口
と固定子内周部との空気流通を遮断する環状の閉塞部を
形成し、ファンに外気を取込む吸込み口を形成し、ファ
ンの外周部とそれよりも内側に位置する側板または蓋体
の外周部との間の空間部をダクトと連通させる吐出し口
をフレームの端部に形成したものである。
【0015】請求項4の発明は、請求項1または3記載
の回転電機において、固定子の発熱部に一端を接触させ
た熱伝導部材の他端をフレームを貫通させてダクトに露
出させたものである。
【0016】請求項5の発明は、請求項1〜4いずれか
に記載の回転電機において、フレームに対するダクトの
形成位置を、フレームを車両台車に取付けた時にスペー
スが空く場所にしたものである。
【0017】
【作用】請求項1の発明の回転電機では、ファンの回転
によって吸込み口を通してファンと側板または蓋体との
間の空間部に外気が吸込まれ、吐出し口を通じてダクト
に吐出され、ダクトから外部に排出される通風路が形成
され、回転子の発熱はそれと熱的接触をしているファン
から放熱され、また固定子の発熱はダクトを通る空気に
よってフレームを介して冷却され、全体的な通風冷却が
行なわれる。
【0018】しかも、ファンの外周部をフレームの内周
面にわずかなギャップを開けて対向させることにより、
ファンの回転によって外部から取込まれる空気に含まれ
るごみや塵埃が回転子と固定子の部分に入り込むことが
なく、ごみや塵埃の付着のために必要となる保守、清掃
頻度を少なくすることができる。
【0019】請求項2の発明の回転電機では、回転子に
一部を接触させた熱伝導部材の他端をファンに接触させ
ることによって、回転子の発熱をファンに伝導させ、効
率的に放熱することができ、通風冷却効率が向上する。
【0020】請求項3の発明の回転電機では、ファンの
回転によって吸込み口を通してファンと側板または蓋体
との間の空間部に外気が吸込まれ、吐出し口を通じてダ
クトに吐出され、ダクトから外部に排出される通風路が
形成され、これによって固定子の発熱がダクトを通る空
気によってフレームを介して冷却される。同時にファン
の内側に位置する側板または蓋体に形成された通気口を
通じて回転子に通風させることによって回転子が冷却さ
れ、全体的な通風冷却が行なわれる。
【0021】しかも、側板または蓋体に設けられた環状
の閉塞部が通気口と固定子内周部との間に空気流通が発
生するのを防止し、ファンの回転によって外部から取込
まれる空気に含まれるごみや塵埃が固定子内部に入り込
むことがなく、ごみや塵埃の付着のために必要となる保
守、清掃頻度を少なくすることができる。
【0022】請求項4の発明の回転電機では、固定子の
発熱部に一端を接触させた熱伝導部材の他端をダクトに
露出させることにより、固定子の発熱部の熱をダクトに
おいて放熱することができ、フレームの冷却と相まって
冷却効果を高めることができる。
【0023】請求項5の発明の回転電機では、フレーム
に対するダクトの形成位置を台車取付時にスペースが空
く場所とすることにより、据付スペースを拡大すること
なく台車に取付けることができるようになる。
【0024】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて詳説
する。図1および図2は請求項1および請求項5の発明
の共通する実施例であり、車両取付用の回転電機を示し
ている。この実施例の回転電機は、円筒形のフレーム1
の内周面にステータ鉄心2を嵌合させて取付け、このス
テータ鉄心2の内周部に軸方向(図1における紙面左右
方向)に形成された複数条のスロットそれぞれにコイル
3を組込み、各コイル3間を電気的に接続して固定子4
を構成している。
【0025】フレーム1の一端の側板5と他端の蓋体6
それぞれの中央部に軸受装置7を取付け、これらにシャ
フト8の両端を回転自在に支持させている。このシャフ
ト8にロータ鉄心9を嵌合させ、ロータ鉄心9の外周部
に軸方向に形成された複数条のスロットそれぞれにロー
タバー10を挿入し、このロータバー10の両端部にエ
ンドリング11を溶着してかご形回転子12を構成して
いる。
【0026】フレーム1内において、蓋体6と固定子4
および回転子12の側面との間に形成される空間部13
にファン14を配置し、このファン14の中央胴部15
が回転子12の側面部と熱的接触する状態でシャフト8
に嵌合させてある。ファン14の外径は、フレーム1の
内周部との間にごみ、塵埃などが通過できない程度の狭
いギャップG1が保てる程度に設定してある。
【0027】前述の蓋体6には外気を空間部13に取込
むための吸込み口16が設けてある。
【0028】円筒状のフレーム1の外側には、それに外
接する四角筒体状のカバー17を覆い、カバー17の四
隅それぞれに空気通路となるダクト18を形成してい
る。そしてフレーム1の蓋体6側の端部に空間部13と
ダクト18を連通させるための吐出し口19が形成して
あり、ファン14がシャフト8の回転によって回転を始
めると、吸込み口16から空間部13内に取込まれる空
気が吐出し口19を通ってダクト18に吐出され、ダク
ト18を通って外部に排出される冷却風の通風路20が
形成されることになる。
【0029】図2および図3に示すように、このような
回転電機21は車両台車の梁22に固定されているノー
ズ受け23に、フレーム1に一体化されているノーズ2
4および取付足25によって固定されるものである。そ
して回転電機21の据付スペースにおいて、ノーズ受け
23と反対側の位置に車両の車軸26が存在し、通電に
よる回転子12の回転によってシャフト8を回転させる
ことにより、シャフト8の出力端部に取付けられたカッ
プリング27、歯車装置28を介して車軸26に回転力
を伝達し、車輪29を回転させて車両を走行させる用い
方がなされる。
【0030】このために、回転電機21の据付寸法はノ
ーズ受け23と車軸26との間の寸法D1以内に制限さ
れ、また上下方向も車体30と車両限界31との間の寸
法D2に制限され、さらに、軸方向の長さもD3の寸法
に制限され、回転電機21の外形寸法もこれらの寸法D
1,D2,D3によって制限され、ダクト18をむやみ
に大きくとることができない。そこでフレーム1に対す
る外接四角筒体状のカバー17をフレーム1に被せ、四
隅それぞれにダクト18を形成するようにしてスペース
効率を図っているのである。
【0031】次に、上記の構成の回転電機の動作につい
て説明する。固定子4のコイル3に通電することによっ
て生起される誘導磁界により回転子12が誘導回転さ
れ、その回転力がシャフト8を通して車軸26に伝達さ
れ、車輪29を駆動することになる。
【0032】このシャフト8の回転に伴ってファン14
が共回転を始めると、外気を吸込み口16から空間部1
3に取込み、吐出し口19からダクト18に吐出し、さ
らにダクト18から外部に排出される冷却風の通風路2
0が形成される。この結果、回転子12側の発熱は回転
子12とファン14との接触面Aよりファン14に伝わ
り、ファン14によって生起される冷却風に放熱され、
固定子4の発熱はステータ鉄心2とフレーム1との接触
面Bよりフレーム1に伝わり、ダクト18を流れる冷却
風に放熱され、回転電機21の過熱が防止される。
【0033】しかもこの実施例の回転電機の場合、冷却
風の通風路20が固定子4と回転子12の内部から分け
られ、外気が内部に流入しないので、固定子4と回転子
12の内部にごみ、塵埃などの侵入がほとんどなく、そ
れらを取り除くための清掃、保守の頻度を少なくするこ
とができる。
【0034】次に、請求項1,2および5の発明の共通
する実施例について、図4に基づいて説明する。この実
施例の回転電機21は、回転子12の発熱をファン14
に伝達する効率を上げるためにロータ鉄心9に軸方向に
熱伝導の良い材料で形成される熱伝導部材32を埋め込
み、その一端を接触面Aにおいてファン14の胴部15
に接触させたことを特徴とする。なお、その他の各部の
構成は図1および図2に示した実施例と同じであり、共
通の符号を付して示してある。
【0035】したがって、この実施例の回転電機21に
おいては、回転子4の発熱が接触面Aよりファン14に
伝達されて放熱されるだけでなく、熱伝導部材32が回
転子12の内部の発熱を効果的にファン14に伝達して
放熱させることができ、回転子12の発熱による過熱を
いっそう効果的に抑制することができる。
【0036】次に、請求項1,2,4および5の発明の
共通する実施例を図5に基づいて説明する。この実施例
の回転電機21は、フレーム1の一部に露出用穴33を
形成することによって固定子4のステータ鉄心2の外周
部をダクト18内に露出させるようにし、また、回転子
12における軸方向に延伸されたロータバー34の一端
をファン14に貫通させたことを特徴とする。なお、他
の部分の構成は、図1および図2に示した実施例と同じ
であり、共通する符号を付して示してある。
【0037】この実施例の回転電機21では、固定子4
の発熱をステータ鉄心2の外周部の露出面においてダク
ト18内を流通する冷却風に直接接触させて放熱するこ
とができ、固定子4の発熱による過熱を効果的に抑制す
ることができる。同時に、回転子4の発熱が接触面Aよ
りファン14に伝達されて放熱されるだけでなく、回転
子12の内部の発熱をロータバー34の延長部分によっ
て効果的にファン14にまで伝達して放熱させることが
でき、回転子12の発熱による過熱もいっそう効果的に
抑制することができる。
【0038】図6は請求項1,4および5の発明の共通
する実施例の回転電機21を示しており、この実施例の
特徴は固定子4の発熱部であるコイル3に熱伝導の良い
熱伝導部材35の膨出した下端を接触させ、この熱伝導
部材35の他端をフレーム1に貫通させてダクト18内
に露出させた構成にある。なお、他の部分については、
図1および図2に示した実施例の回転電機と同じであ
り、共通する符号を付して示してある。
【0039】この実施例の回転電機21では、固定子4
とフレーム1との接触面Bから固定子4の発熱が放熱さ
れると共に、固定子4における発熱部品であるコイル3
の発熱が熱伝導部材35によって直接ダクト18の部分
に伝達され、ここで冷却風に接触して放熱されることに
なり、固定子4の過熱をいっそう効果的に抑制すること
ができるようになる。
【0040】図7および図8は請求項1,2,4および
5の発明の共通する実施例を示しており、この実施例の
特徴はファン14の形状にある。すなわち、ファン14
に放熱フィン36を形成することによってファン14か
らの放熱性を向上させている。またダクト18の部分に
補強を兼ねて放熱性を向上させるための仕切板37を設
けている。なお、この実施例にあっても、他の部分は図
1および図2に示した実施例と共通し、同一の符号を付
して示してある。
【0041】次に、請求項3および請求項5の発明の共
通する実施例について、図9に基づいて説明する。固定
子4および回転子12の構成部材は図1および図2に示
した実施例と共通し、同じ符号を付すことによって説明
を省略する。この実施例の特徴は、フレーム1´の一側
の蓋体6´の外側にファン14´を配置し、このファン
14´の中央部に吸込み口38を形成し、また蓋体6´
にも通気口39を形成している。そしてフレーム1´の
蓋体側端部よりもさらに外側に突出する長さのカバー1
7´をフレーム1´に被せることにより、ファン14´
の外周部とカバー17´の端部内周との間に吐出し口1
9´を形成し、カバー17´内に形成されるダクト18
´と連通させている。
【0042】蓋体6´の中央部において、回転子12の
エンドリング11と対向する部分にごみ、塵埃が侵入し
ない程度の狭いギャップG2を形成するように閉塞リブ
40が環状に突設してある。
【0043】この実施例の回転電機21も図2および図
3に示すように車両台車の梁22に固定されているノー
ズ受け23に、フレーム1に一体化されているノーズ2
4と取付足25によって固定されるものである。そし
て、回転電機21の据付スペースにおいて、ノーズ受け
23と反対側の位置に車両の車軸26が存在し、通電に
よる回転子12の回転によってシャフト8を回転させる
ことにより、シャフト8の出力端部に取付けられたカッ
プリング27、歯車装置28を介して車軸26に回転力
を伝達し、車輪29を回転させて車両を走行させる用い
方がなされる。
【0044】このために、回転電機21の外形寸法がD
1,D2,D3によって制限され、ダクト18´をむや
みに大きくとることができず、フレーム1´に対する外
接四角筒体状のカバー17´をフレーム1´に被せ、四
隅それぞれにダクト18´を形成するようにしてスペー
ス効率を図ることになる。
【0045】次に、上記の実施例の回転電機の動作につ
いて説明する。コイル3への通電により誘導磁界によっ
て回転子12が回転を始めると、シャフト8の回転に伴
ってファン14´が回転する。ファン14´が回転する
と、ファン14´に設けた吸込み口39から外気がファ
ン14´と蓋体6´との間の空間部13´に取込まれ、
ファン14´によって吐出し口19´からダクト18´
内に吐出され、ここから外部に排出される冷却風の通風
路20´が形成される。したがって、固定子4の発熱は
接触面Bから放熱されて冷却される。一方、ファン14
´の空間部13´に取込まれた空気の一部は、さらに通
気口39を通って回転子12の側面部に流入して回転子
12の側面部に接触し、再び空間部13´に戻って冷却
風と合流することによって回転子12を冷却する。
【0046】こうして、この実施例の回転電機にあって
も、ファン14´の回転によって生起される冷却風によ
って固定子4、回転子12を冷却することができ、しか
も冷却風が固定子4の内部に侵入することがほとんどな
く、ごみ、塵埃の付着による清掃、保守の頻度を少なく
することができる。
【0047】また、この実施例にあっても、通風冷却の
ためのファン14´やカバー17´のために回転電機2
1の据付スペースが従来よりもほとんど大きくなること
がない。
【0048】なお、図9に示した実施例にあっても、図
5に示したようにフレーム1´に露出穴33を形成して
固定子4の一部がダクト18´に露出して冷却風に直接
接触するようにして冷却効果を高める構成にすることが
できる。また、図6に示すように固定子4に熱伝導部材
35を設けてコイル3の発熱をより効果的に放熱できる
ようにすることもできる。さらに、ファン14´に図7
に示すような放熱フィン36を形成し、またダクト18
´の部分に仕切板37を形成することもできる。
【0049】またこの発明は上記の実施例に限定される
ことはなく、特にダクト18,18´の形成位置は、車
両搭載時に据付スペースに余裕が出る部分に設定するこ
とができる。
【0050】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれぱ、
ファンの回転によって吸込み口を通してファンと側板ま
たは蓋体との間の空間部に外気が吸込まれ、吐出し口を
通じてダクトに吐出され、ダクトから外部に排出される
通風路が形成され、回転子の発熱はそれと熱的接触をし
ているファンから放熱され、また固定子の発熱はダクト
を通る空気によってフレームを介して冷却され、全体的
な通風冷却が行なうことができ、ダクトの形成位置を車
両据付時に余裕スペースとなる部分に設定することによ
り、据付スペースを大きくすることなく通風冷却機能を
備えた回転電機を構成することができ、しかもファンの
外周部をフレームの内周面にわずかなギャップを開けて
対向させているので、ファンの回転によって外部から取
込まれる空気に含まれるごみや塵埃が回転子と固定子の
部分に入り込むことがなく、ごみや塵埃の付着のために
必要となる保守、清掃頻度を少なくすることができる。
【0051】請求項2の発明によれぱ、回転子に一部を
接触させた熱伝導部材の他端をファンに接触させている
ので、回転子の発熱をファンに伝導させ、効率的に放熱
することができ、通風冷却効率を向上させることができ
る。
【0052】請求項3の発明によれば、ファンの回転に
よって吸込み口を通してファンと側板または蓋体との間
の空間部に外気が吸込まれ、吐出口を通じてダクトに吐
出され、ダクトから外部に排出される通風路が形成さ
れ、これによって固定子の発熱がダクトを通る空気によ
ってフレームを介して冷却され、同時にファンの内側に
位置する側板または蓋体に形成された通気口を通じて回
転子に通風させることによって回転子の発熱が冷却さ
れ、全体的な通風冷却を行なうことができ、しかもダク
トの形成位置を車両据付時に余裕スペースとなる部分に
設定することにより、据付スペースを大きくすることな
く通風冷却機能を備えた回転電機を構成することがで
き、しかも、側板または蓋体に固定子内部に冷却風が流
入しないように環状の閉塞部を設けているので、通気口
と固定子内周部との間に空気流通が発生するのを防止
し、ファンの回転によって外部から取込まれる空気に含
まれるごみや塵埃が固定子の内部に入り込むことがな
く、ごみや塵埃の付着のために必要となる保守、清掃頻
度を少なくすることができる。
【0053】請求項4の発明によれぱ、固定子の発熱部
に一端を接触させた熱伝導部材の他端をダクトに露出さ
せているので、固定子の発熱部の熱をダクトまで伝導さ
せ、そこを通流する冷却風によって冷却することがで
き、フレームの冷却と相まって冷却効果を高めることが
できる。
【0054】請求項5の発明によれば、ダクトの形成位
置を台車取付時にスペースが空く場所としているので、
据付スペースを拡大することなく台車に取付けることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1および請求項5の発明の共通する実施
例の断面図。
【図2】図1におけるII−II線断面図。
【図3】上記実施例の車両台車への取付状態を示す平面
図。
【図4】請求項1、請求項2および請求項5の発明の共
通する実施例の断面図。
【図5】請求項1、請求項2および請求項5の発明の共
通する他の実施例の断面図。
【図6】請求項1、請求項4および請求項5の発明の共
通する実施例の断面図。
【図7】請求項1および請求項5の発明の共通する他の
実施例の断面図。
【図8】図7におけるVIII−VIII線断面図。
【図9】請求項3の発明の一実施例の断面図。
【図10】従来例の断面図。
【図11】他の従来例の断面図。
【符号の説明】
1,1´ フレーム 2 ステータ鉄心 3 コイル 4 固定子 5 側板 6,6´ 蓋体 7 軸受装置 8 シャフト 9 ロータ鉄心 10 ロータバー 11 エンドリング 12 回転子 13,13´ 空間部 14,14´ ファン 16 吸込み口 17,17´ カバー 18,18´ ダクト 19,19´ 吐出し口 20,20´ 通風路 21 回転電機 22 梁 23 ノーズ受け 24 ノーズ 25 足部 26 車軸 27 カップリング 28 歯車装置 29 車輪 32 熱伝導部材 33 露出用穴 34 ステータバー 35 熱伝導部材 36 放熱フィン 37 仕切板 38 吸込み口 39 通気口 40 閉塞リブ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状のフレームの内周面に固定子を取
    付け、シャフトに嵌合された回転子を前記固定子の内周
    部に組込み、前記フレームの一端の側板、他端の蓋体そ
    れぞれの中央部に設けられた軸受装置によって前記シャ
    フトの軸方向両端部を回転自在に支持して成る回転電機
    において、 前記フレームの外周部に軸方向に沿うように外気と連通
    するダクトを形成し、前記フレームの側板または蓋体の
    少なくとも一方の内側において前記シャフトにファンの
    中央部を前記回転子の一部と熱的接触する状態で嵌合
    し、前記ファンよりも外側に位置する側板または蓋体に
    外気を取込む吸込み口を形成し、前記ファンの外周部と
    それよりも外側に位置する側板または蓋体の外周部との
    間の空間部を前記ダクトと連通させる吐出し口を前記フ
    レームの端部に形成して成る回転電機。
  2. 【請求項2】 前記回転子に一部を接触させた熱伝導部
    材の他端を前記ファンに接触させて成る請求項1記載の
    回転電機。
  3. 【請求項3】 円筒状のフレームの内周面に固定子を取
    付け、シャフトに嵌合された回転子を前記固定子の内周
    部に組込み、前記フレームの一端の側板、他端の蓋体そ
    れぞれの中央部に設けられた軸受装置によって前記シャ
    フトの軸方向両端部を回転自在に支持して成る回転電機
    において、 前記フレームの外周部に軸方向に沿うように外気と連通
    するダクトを形成し、前記側板または蓋体の少なくとも
    一方の外側において前記シャフトにファンの中央部を嵌
    合し、前記ファンの内側に位置する側板または蓋体に、
    前記回転子に通風させるための通気口を形成すると共に
    前記通気口と前記固定子内周部との空気流通を遮断する
    環状の閉塞部を形成し、前記ファンに外気を取込む吸込
    み口を形成し、前記ファンの外周部とそれよりも内側に
    位置する側板または蓋体の外周部との間の空間部を前記
    ダクトと連通させる吐出し口を前記フレームの端部に形
    成して成る回転電機。
  4. 【請求項4】 前記固定子の発熱部に一端を接触させた
    熱伝導部材の他端を前記フレームを貫通させてダクトに
    露出させて成る請求項1または3記載の回転電機。
  5. 【請求項5】 前記フレームに対する前記ダクトの形成
    位置を、当該フレームを車両台車に取付けた時にスペー
    スが空く場所にしたことを特徴とする請求項1〜4いず
    れかに記載の回転電機。
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