JPH07120973A - 静電荷像現像用トナー - Google Patents

静電荷像現像用トナー

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JPH07120973A
JPH07120973A JP5270601A JP27060193A JPH07120973A JP H07120973 A JPH07120973 A JP H07120973A JP 5270601 A JP5270601 A JP 5270601A JP 27060193 A JP27060193 A JP 27060193A JP H07120973 A JPH07120973 A JP H07120973A
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JP
Japan
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toner
molecular weight
polymer
average molecular
weight
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JP5270601A
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English (en)
Inventor
Toshiro Furukawara
俊郎 古川原
Seiichi Shimizu
誠一 清水
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高速度での複写において、定着性、耐オフセッ
ト性がいずれも良好な静電荷像現像用トナーを得る。 【構成】重量平均分子量極大値1.3万、重量分子量
1.24万、Mw/Mn=2.1で酸価4.0のカルボ
キシル基含有アクリル系樹脂50重量部と、重量平均分
子量極大値7.26万、重量分子量9.76万、Mw/
Mn=2.1で酸価4.0のカルボキシル基含有アクリ
ル系樹脂50重量部とを混合後アルミニウムキレートで
金属塩化したアイオノマー樹脂と、カーボンブラックと
帯電制御剤とワックスとを溶融混練・冷却・粉砕・分級
して静電荷像現像用トナーを得た。このトナーと鉄粉キ
ャリアとを混合して、静電荷像現像剤を得た(実施例
1)。 【効果】高速度の複写においてトナーの定着性、耐オフ
セット性が良好だった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真、静電記録、静
電印刷などにおける静電荷像を現像するための静電荷現
像用トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法は、一般には光導電性物質を
利用し、種々の手段により感光体に静電荷像を形成し、
この静電荷像をトナーで現像し、次に紙等の転写材に転
写した後ヒートローラ定着方式により定着し複写物を得
るものである。
【0003】かかる定着方法は、加熱と圧力によるもの
であり迅速、かつ熱効率が良く定着効率に優れる。一
方、上記定着方法はヒートローラー表面に直接トナー像
が接触し、加熱・加圧によりトナー像が溶融される為、
トナー像の一部が定着ローラ表面に付着・転移し、更に
この転写物が次の転写材に再転移するいわゆるオフセッ
ト現象を生じ、紙等転写材を汚す結果となる。
【0004】上記オフセット現象を防ぐ方法として特開
昭56−94362号公報には、アクリル酸や、αーエ
チルクロトン酸等の付加重合性不飽和カルボン酸と、ス
チレンや(メタ)アクリル酸アルキルエステル等の単量
体とを共重合した重合体のカルボキシル基を、水酸化カ
ルシウムやアルミニウムイソプロポキシドで塩とした、
金属塩化共重合体(アイオノマー樹脂)を結着樹脂とし
て用いた静電荷像現像用トナーが記載されている。
【0005】上記公報に記載された金属塩化共重合体
は、重量平均分子量/数平均分子量(分散比)=約4で
かつ重量平均分子量の極大値が約40,000にある、
カルボキシル基含有重合体を金属塩化したアイオノマー
を単独で用いている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した特開昭56−
94362号公報に記載されたトナーは、金属塩でイオ
ン結合或いは配位結合されたアイオノマー樹脂により良
好な粘弾性を保持し、定着・オフセット特性を満足する
ものであったが、近年の高速度電子写真複写機において
は、定着・耐オフセット特性は不十分であり、より性能
の向上が求められている。
【0007】本発明者らは、上記実状に鑑みて鋭意検討
したところ、特定低分子量領域と特定高分子領域にそれ
ぞれ重量平均分子量極大値を有する重合体混合物の金属
塩または、前記それぞれの重合体金属塩の混合物からな
るアイオノマー樹脂を、上記した従来の結着樹脂に代え
て用いたところ、上記課題が解決された静電荷像現像用
トナーが得られる事を見い出し、本発明を完成するに至
った。
【0008】即ち本発明は、アイオノマー樹脂及び着色
剤を含有する静電荷像現像用トナーにおいて、前記アイ
オノマー樹脂が、重量平均分子量の極大値が5,000
≦M 1≦20,000にあるカルボキシル基含有重合体
Aと、重量平均分子量の極大値 50,000≦M2≦1
50,000にあるカルボキシル基含有重合体Bとの、
異なる重量平均分子量極大値を有する少なくとも2種以
上の重合体混合物の金属塩であるか、またはカルボキシ
ル基含有重合体A(以下重合体A)とカルボキシル基含
有重合体B(以下重合体B)の少なくとも2種以上の重
合体金属塩混合物であることを特徴とする静電荷像現像
用トナーを提供するものである。
【0009】本発明は、アイオノマー樹脂として、特定
の範囲の異なる分子量極大値を有するものを併用する点
が特徴である。即ち、次の2つの態様が含まれる。 (1)アイオノマー樹脂として、重量平均分子量の極大
値が5,000≦M1≦20,000にあるカルボキシ
ル基含有重合体Aと、重量平均分子量の極大値50,0
00≦M2≦150,000にあるカルボキシル基含有
重合体Bとの、異なる重量平均分子量極大値を有する少
なくとも2種以上の重合体混合物の金属塩である場合。 (2)重量平均分子量の極大値が5,000≦M1≦2
0,000にあるカルボキシル基含有重合体Aと、重量
平均分子量の極大値 50,000≦M2≦150,00
0にあるカルボキシル基含有重合体Bの少なくとも2種
以上の重合体金属塩混合物である場合。
【0010】以下、重量平均分子量の極大値が5,00
0≦M1≦20,000にあるカルボキシル基含有重合
体Aを重合体Aと言い、重量平均分子量の極大値 5
0,000≦M2≦150,000にあるカルボキシル
基含有重合体Bを重合体Bと言う。
【0011】前記(1)のアイオノマー樹脂は、重合体
Aと重合体Bとを必須成分として含む様に調製した後、
これを金属塩とする方法で得ることができるし、前記
(2)のアイオノマー樹脂は、重合体Aを金属塩とし、
別に重合体Bを金属塩とし、得られた重合体Aの金属塩
と、重合体Bの金属塩とを必須成分として含む様に調製
することにより得ることができる。
【0012】本発明のアイオノマー樹脂としては、前記
(1)、(2)いずれのものも使用することができる
が、重合体Aと重合体Bとが均一に混合でき、製造が容
易な点で、前者(1)のアイオノマー樹脂を用いること
が好ましい。
【0013】アイオノマー樹脂を構成する重合体A及び
Bは、カルボキシル基含有重合体であれば良いが、付加
重合性不飽和カルボン酸を必須成分として、それと共重
合可能な付加重合性モノマーとを共重合することにより
得ることができる。
【0014】本発明に係わる重合体A、Bを構成する必
須モノマー成分の付加重合性不飽和カルボン酸の具体例
としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸の如き付加
重合性不飽和脂肪族モノカルボン酸、またはマレイン
酸、フマル酸の如き付加重合性不飽和脂肪族ジカルボン
酸が挙げられる。
【0015】本発明に於いて、上記付加重合性不飽和カ
ルボン酸と共重合させて使用する他のモノマー成分とし
ては、特に限定されるものではないが、その具体例とし
て次の各モノマーを挙げることができる。
【0016】他のモノマー成分としては、スチレンのほ
かその誘導体、例えばメチルスチレン、ジメチルスチレ
ン、トリメチルスチレン、エチルスチレン、ジエチルス
チレン、トリエチルスチレン、プロピルスチレン、ブチ
ルスチレンの如きアルキルスチレン、フロロスチレン、
クロロスチレン、ブロモスチレン、ヨードスチレンの如
きハロゲン化スチレン、更にニトロスチレン、アセチル
スチレン、メトキシスチレン等が挙げられる。
【0017】また、前記付加重合性不飽和カルボン酸と
アルキルアルコール、アルコキシアルキルアルコール、
アラルキルアルコール、アルケニルアルコールの如きア
ルコールとのエステル化物等が挙げられる。そして、上
記アルコールの具体例としてメチルアルコール、エチル
アルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール、
アミルアルコール、ヘキシルアルコール、ヘプチルアル
コール、オクチルアルコール、ノニルアルコール、ドデ
シルアルコール、テトラデシルアルコール、ヘキサデシ
ルアルコールの如きアルキルアルコール;メトキシエチ
ルアルコール、エトキシエチルアルコール、エトキシエ
トキシエチルアルコール、メトキシプロピルアルコー
ル、エトキシプロピルアルコールの如きアルコキシアル
キルアルコール;ベンジルアルコール、フェニルプロピ
ルアルコールの如きアラルキルアルコール;アリルアル
コール、クロトニルアルコールの如きアルケニルアルコ
ールが挙げられる。上記付加重合性不飽和脂肪族カルボ
ン酸エステルの中で、アクリル酸アルキルエステル、メ
タクリル酸アルキルエステル、フマル酸アルキルエステ
ル、マレイン酸アルキルエステル等が特に好ましい例と
して挙げられる。
【0018】更に、前記付加重合性不飽和カルボン酸よ
り誘導されるアミド及びニトリル;エチレン、プロピレ
ン、ブテン、イソブチレンの如き脂肪族モノオレフィ
ン;塩化ビニル、ヨウ化ビニル、1,2−ジクロルエチ
レン、1,2−ジブロムエチレン、1,2−ジヨードエチ
レン、塩化イソプロぺニル、臭化イソプロペニル、塩化
アリル、臭化アリル、塩化ビニリデン、弗化ビニル、弗
化ビニリデンの如きハロゲン化脂肪族オレフィン;1,
3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、2−メチル−
1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジ
エン、2,4−ヘキサジエン、3−メチル−2,4−ヘキ
サジエンの如き共役ジエン系脂肪族ジオレフィンが挙げ
られる。
【0019】本発明のアイオノマー樹脂の製造において
使用される重合体A及びBは、例えば各々別々に、或い
は一括して同時に、溶液重合、乳化重合、懸濁重合等に
より製造することができる。
【0020】本発明での重合体Aの分子量極大値M1
5,000未満の場合には、トナーの耐ブロッキング性
が不良となり、感光体へのフィルミングが発生しやす
く、20,000をこえる場合には、定着性不良とな
る。また、重合体Bの分子量極大値M2が50,000
未満の場合には、耐オフセット性が不良となり、15
0,000を越える場合には定着性が不良となり、重合
体A、Bの均一混合状態が得られにくくなる。
【0021】その際の重合体AのMw/Mn(分散比)
は、特に限定されないが、10以下であること好まし
く、1.0〜4.0であることが特に好ましい。この分
散比が、10以下であれば、最終的に得られるトナー
は、耐オフセット性及び熱凝集性が極めて良好となる。
【0022】また重合体BのMw/Mn(分散比)も特
に限定されないが、10以下であることが好ましく、
1.0〜4.0であることが特に好ましい。この分散比
が10以下であれば、最終的に得られるトナーは、定着
性及び粉砕性が極めて良好となる。
【0023】尚、重合体A又は重合体Bの重量平均分子
量及び各重合体の分散比は、各種の分子量方法で測定し
うるものであるが、例えばゲルパーミエーションクロマ
トグラフィー法(以下、GPC法)で、ポリスチレン換
算で測定するのが精度もよく簡便なので好ましい。GP
C法によれば、そのチャート図を見れば、その重合体の
重量平均分子量極大値は、容易に把握することができ
る。
【0024】金属塩化される際の重合体A及びBの酸価
は、特に限定されないが、好ましくは0を越えて10以
下であり、この範囲であれば粘弾性が上昇し定着性が不
良となることがない。
【0025】尚、酸価とは、重合体中のカルボキシル基
の含有量を示す一つの尺度であり、例えば重合体1gの
カルボキシル基を中和するのに必要な塩基のミリグラム
数で表示することできる。通常は、重合体1gのカルボ
キシル基を中和するのに必要な水酸化カリウムのミリグ
ラム数(KOH・mg/g)で表示される。
【0026】また重合体AとBの重量比は、特に制限さ
れないが、(80〜20):(20〜80)が好まし
く、この重量比の範囲であれば定着性または耐オフセッ
ト性が良好となる。
【0027】かくして得られた重合体A及びBは、各別
々に或いは混合した後に、金属塩化される。重合体A又
はBのカルボキシル基を多価金属塩化する際に使用され
る金属としては、例えばNa、K等の1価の金属、A
l、Ba、Ca、Cd、Cr、Cu、Fe、Hg、Mg、M
n、Ni、Pb、Sn、Sr、Zn等の多価金属を挙げること
ができ、これらは、例えばアルコキシド、硫酸塩、水酸
化物等の金属化合物としてもちいることができる。
【0028】金属が多価の場合、重合体のイオン架橋が
強く、充分な粘弾性を保持できるため、耐オフセット性
が優れたものとなる。
【0029】重合体A及びBの金属塩化は、例えば以下
のようにして実施することができる。重合体A及び重合
体Bを有機溶剤に溶解し、金属化合物を樹脂全重量に対
し金属単体量含有量換算で0を越えて0.5%以下、好
ましくは0.3%以下となる様な重量添加し、必要に応
じて加熱しながら、攪拌混合することにより特定低分子
量と特定高分子量に極大値を持った均一なアイオノマー
樹脂を得る事ができる。
【0030】一方重合体A、Bをそれぞれ別々に金属塩
化し、例えばトナー製造時の溶融混練工程で均一に混ぜ
合わす事もできる。金属化合物の樹脂への添加量を金属
単体含有量換算で0.5%以下となる量であれば、粘弾
性の上昇も少なく定着性も良好である。
【0031】上記重合体Aと重合体Bとを混合する際に
は、公知慣用の有機溶剤がいずれも使用でき、例えばト
ルエン、キシレン、メチルエチルケトン等が使用でき
る。
【0032】静電荷像現像用トナーは、通常結着樹脂と
着色剤とを必須成分として得られるものである。本発明
では、上記したアイオノマー樹脂を結着樹脂として用い
る。本発明のトナーは、従来法に基づいて製造すること
ができるが、例えば着色剤とアイオノマー樹脂とを常温
において粗混合し、溶融混練し、冷却した後、粉砕する
ことにより得ることができる。通常さらに分級すること
により粒径が均一なトナーを得ることができる。
【0033】より具体的には、例えば、上記の各成分を
2本ロール、3本ロールまたは押出機、加熱ニーダー等
の混練手段により混合し、冷却後、ジェットミル等の粉
砕機で粉砕し、風力分級機により分級して、本発明の目
的とするトナーが得られる。
【0034】本発明に使用される着色剤は、通常トナー
の着色剤として使用される顔染料がいずれも使用でき、
例えばカーボンブラック、ニグロシン染料、アニリン染
料、クロームイエロー、ウルトラマリンブルー、メチレ
ンブルークロライド、ローズベンガル、マグネタイト、
フェライト等が挙げられる。
【0035】また、本発明に係わる静電荷像現像用トナ
ーには、その製造の過程の任意の段階で、必要に応じて
各種助剤を用いても良く、その様な助剤としては、例え
ば、ワックス類金属石ケン類等の滑剤、帯電制御剤、酸
化防止剤、体質顔料、コロイド状シリカ、コロイド状ア
ルミナ等の流動性改質剤が挙げられる。
【0036】本発明のトナーはそれ自体で、着色剤とし
て非磁性着色剤を用いれば非磁性1成分型トナーとして
使用できるし、着色剤として磁性着色剤を用いれば磁性
1成分型トナーとして使用できるし、またキャリアーと
併用すれば2成分型静電荷像現像剤としても使用でき
る。
【0037】キャリアとしては、公知慣用のものがいず
れも使用できるが、例えば鉄粉、フェライト粉、ニッケ
ル粉等の磁性粉、必要に応じて表面処理されたガラス
粉、シリカ粉等が使用できる。本発明のトナーとキャリ
アとから2成分型静電荷像現像剤を得る場合には、例え
ばキャリア100重量部当たり、トナー2〜40重量部
となる様な割合で混合して用いればよい。
【0038】本発明では用いる重合体の重量平均分子量
の極大値はGPC法により行った。そのために採用した
装置及び測定条件は下記の通りである。 装置 東ソー(株)製 HLC−802A カラム 東ソー(株)製 TSKgelGMHXL
を2本使用 溶媒 THF 測定温度 38℃ 試料溶液 0.01% 溶液注入量 200μl 分子量校正曲線は標準ポリスチレンを用いて作成した。
【0039】
【実施例】以下、本発明を、合成例及び実施例により説
明する。尚、配合量中「部」は重量基準である。
【0040】(合成例1) スチレン 78.3部 n−ブチルアクリレート 20.8部 メチルアクリレート 0.2部 メタクリル酸 0.7部
【0041】上記成分と有機過酸化物触媒からなる混合
液を、キシレンの還流下で3時間かけて滴下し、更にキ
シレンの還流下で3時間保持し、重量平均分子量の極大
値が13,000、Mw/Mn=2.1、酸価=4の重
合体を得た。これを本発明のトナーに係わる重合体A−
1とする。
【0042】(合成例2〜4)合成例1のメタクリル酸
配合量、触媒量を変えて、合成例1と同様な溶液重合を
行い、第1表に示す結着樹脂の重合体A−2〜A−4を
得た。
【0043】
【表1】
【0044】(合成例5) スチレン 78.3部 n−ブチルアクリレート 20.8部 メチルアクリレート 0.2部 メタクリル酸 0.7部
【0045】上記成分と有機過酸化物触媒からなる混合
液を、キシレンの還流下で3時間かけて滴下し、更にキ
シレンの還流下で4時間保持し、重量平均分子量の極大
値が73,000、Mw/Mn=1.4、酸価=4の重
合体を得た。これを本発明のトナーに係わる重合体B−
1とする。
【0046】(合成例6〜9)合成例5のメタクリル酸
の配合量、触媒量を変えて、合成例5と同様な溶液重合
を行い、第2表に示す結着樹脂の重合体B−2〜B−5
を得た。
【0047】
【表2】
【0048】(製造例1)重合体A−1の50部及び重
合体B−1の50部とを混合したキシレン溶液の液温を
100℃に昇温させ、10部のキシレンに溶解したアル
ミキレート1.3部を加え、溶媒を減圧蒸留にて除去し
アイオノマー樹脂を得た。これを本発明のトナー用に係
わるアイオノマー樹脂1とする。
【0049】(製造例2〜4、比較用結着樹脂製造例1
〜3)第3表に示す重合体組成物、金属化合物を用い製
造例1と同様にして本発明のトナーに係わるアイオノマ
ー樹脂2〜4及び比較用アイオノマー樹脂1〜3を得
た。
【0050】
【表3】
【0051】(実施例1〜5、比較例1〜3)製造例1
〜4及び比較製造例1〜3の各アイオノマー樹脂をトナ
ー用結着樹脂として用い、下記に示す方法によりトナー
を試作し、定着、耐オフセット試験を行った。
【0052】アイオノマー樹脂89部、カーボンブラッ
ク(三菱化成製MA−100)6部、帯電制御剤(オリ
エント化学製ボントロンN−01)2部、ポリプロピレ
ンワックス(三洋化成製ビスコール550P)3部をヘ
ンシェルミキサーにて混合し、次に押出機にて溶融混練
し、冷却後、ジェットミルにて微粉砕し、さらに風力分
級機を用いて分級し平均粒径11μmのトナーを得た。
【0053】尚、実施例5においては、結着樹脂として
比較用結着樹脂1を50部、比較用結着樹脂2を50部
用い、トナーのその他原材料と共に溶融混練しトナー化
したものである。
【0054】得られたトナー6部を鉄粉キャリア94部
と混合調整し、シャープ社製複写機SF−8200にて
各トナーの未定着コピーサンプル(2mm角ソリッド部の
I.D.:1.4〜1.5)を作成した。
【0055】それらコピーサンプルを下記のヒートロー
ル定着試験機を用いて、任意の温度、紙通し速度条件で
ロール加圧・加熱操作した後のサンプル上ソリッド部の
定着強度を学振型摩擦堅牢度試験機(荷重:200gr、擦
り操作:5ストローク)により測定した。なお、定着強
度は次式で計算されるI.D.残存比率で判定した。I.D.は
マクベス光学濃度計で測定した。
【0056】I.D.残存比率=堅牢度試験後I.D./同左前
I.D. 残存比率80%以上で実用上問題無いレベルと判定し
た。
【0057】オフセット試験については、定着画像及び
ローラーの観察をもって評価した。 ヒートロール定着試験機 ロール材質 上 : 4フッ化エチレン 下 : HTVシリコン ロール形状 径 : 50mm 長さ: 370mm 上ロール荷重 : 15kg 上/下ロールニップ圧:8mm 紙通し速度 : 300mm/sec
【0058】これら測定結果を第4表に示した。
【0059】
【表4】 結着樹脂製造例*1:比較製造例1樹脂50部と比較製
造例2樹脂50部を溶融混練時に混合して得た。
【0060】
【発明の効果】本発明のトナーは、異なる2種以上の特
定分子量極大値を有するカルボキシル基含有重合体の金
属塩を結着樹脂として用いているので、従来の速度での
複写適性は勿論のこと、従来よりも高速度で複写する様
な高速度電子写真複写機にも適応した良好な定着性、耐
オフセット性を有するトナーを得ることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アイオノマー樹脂及び着色剤を含有する静
    電荷像現像用トナーにおいて、前記アイオノマー樹脂
    が、重量平均分子量の極大値が5,000≦M1≦20,
    000にあるカルボキシル基含有重合体Aと、重量平均
    分子量の極大値が50,000≦M2≦150,000
    にあるカルボキシル基含有重合体Bとの、異なる重量平
    均分子量極大値を有する少なくとも2種以上の重合体混
    合物の金属塩であるか、またはカルボキシル基含有重合
    体Aとカルボキシル基含有重合体Bの少なくとも2種以
    上の重合体金属塩混合物であることを特徴とする静電荷
    像現像用トナー。
  2. 【請求項2】アイオノマー樹脂が、カルボキシル基多価
    金属塩を含有するアイオノマー樹脂である請求項1記載
    のトナー。
  3. 【請求項3】アイオノマー樹脂中の金属の含有量が樹脂
    成分100部に対し0.5部以下である請求項1記載の
    トナー。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8685602B2 (en) 2011-03-28 2014-04-01 Fuji Xerox Co., Ltd. Toner for electrophotography, developer for electrophotography, toner cartridge, image forming apparatus, and image forming method

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