JPH0699880B2 - 不燃紙及びその製造方法 - Google Patents
不燃紙及びその製造方法Info
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- JPH0699880B2 JPH0699880B2 JP60165542A JP16554285A JPH0699880B2 JP H0699880 B2 JPH0699880 B2 JP H0699880B2 JP 60165542 A JP60165542 A JP 60165542A JP 16554285 A JP16554285 A JP 16554285A JP H0699880 B2 JPH0699880 B2 JP H0699880B2
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- Japan
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- paper
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- calcium silicate
- aluminum hydroxide
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- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21H—PULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D21H21/00—Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its function, form or properties; Paper-impregnating or coating material, characterised by its function, form or properties
- D21H21/14—Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its function, form or properties; Paper-impregnating or coating material, characterised by its function, form or properties characterised by function or properties in or on the paper
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- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21H—PULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D21H17/00—Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its constitution; Paper-impregnating material characterised by its constitution
- D21H17/63—Inorganic compounds
- D21H17/67—Water-insoluble compounds, e.g. fillers, pigments
- D21H17/675—Oxides, hydroxides or carbonates
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- D21H—PULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D21H17/00—Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its constitution; Paper-impregnating material characterised by its constitution
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- D21H17/67—Water-insoluble compounds, e.g. fillers, pigments
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- D—TEXTILES; PAPER
- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21H—PULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D21H5/00—Special paper or cardboard not otherwise provided for
- D21H5/0002—Flame-resistant papers; (complex) compositions rendering paper fire-resistant
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- Inorganic Chemistry (AREA)
- Dispersion Chemistry (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は不燃紙特に低坪量の不燃紙並びにその製造方法
に関する。
に関する。
〔従来技術〕 従来使用されていた不燃紙、難撚紙には石綿を主成
分とした石綿紙と、通常のパルプを原料として抄紙し後
から各種の難撚剤で処理したものの二種類がある。前者
は耐熱、耐薬品性などの優れた性質を有する反面石綿が
肺ガンの原因物質であるとされて以来厳しい規制が行な
われる様になった。一方後者の場合は発火時に有毒ガス
を発生したり発煙が生じたりするため安全上大きな問題
を抱えている。
分とした石綿紙と、通常のパルプを原料として抄紙し後
から各種の難撚剤で処理したものの二種類がある。前者
は耐熱、耐薬品性などの優れた性質を有する反面石綿が
肺ガンの原因物質であるとされて以来厳しい規制が行な
われる様になった。一方後者の場合は発火時に有毒ガス
を発生したり発煙が生じたりするため安全上大きな問題
を抱えている。
近年無公害の材料を使用した不燃紙が要望される様
になりこれに応えて水酸化アルミニウムを主成分とする
不燃紙が開発された。
になりこれに応えて水酸化アルミニウムを主成分とする
不燃紙が開発された。
水酸化アルミ紙は不燃性、無公害、自己消火性、高白色
度等の特徴を持っている反面、低坪量、特に120g/m2以
下の坪量の場合、抄紙時の歩留りが低下し、又強度、不
燃性も大巾に低下し、到底不燃紙としての使用に耐える
ものが得られない等の欠点を有していた。
度等の特徴を持っている反面、低坪量、特に120g/m2以
下の坪量の場合、抄紙時の歩留りが低下し、又強度、不
燃性も大巾に低下し、到底不燃紙としての使用に耐える
ものが得られない等の欠点を有していた。
最近になって珪酸カルシウムを主成分とした不燃紙
が開発されたが（特開昭58-98495）珪酸カルシウム水和
物の脱水温度が高いため不燃性に劣る欠点があり、例え
ば十分な不燃性（防災１級）を得るためにはパルプの混
入率は５％以下にする必要がある。この結果100g/m2の
低坪量にした場合引張強さは0.5kg/15mm程度と著しく低
くなり紙としての実用的強度に達していない。
が開発されたが（特開昭58-98495）珪酸カルシウム水和
物の脱水温度が高いため不燃性に劣る欠点があり、例え
ば十分な不燃性（防災１級）を得るためにはパルプの混
入率は５％以下にする必要がある。この結果100g/m2の
低坪量にした場合引張強さは0.5kg/15mm程度と著しく低
くなり紙としての実用的強度に達していない。
本発明者等は従来技術である水酸化アルミニウム紙、及
び珪酸カルシウム紙の持つ欠点、即ち100g/m2以下の低
坪量になると抄紙時の歩留り低下や強度、不燃性が低下
するという問題点を解決する事を目的として鋭意研究の
結果、針状又は板状又は薄膜状又はそれらの二次凝集体
を呈する珪酸カルシウムと水酸化アルミニウム粉末が重
量比で2:8〜8:2の範囲であり、且つ両者の含有量が40〜
95重量％であり、セルローズ繊維を５〜30重量％を含む
繊維質及びその他の添加剤の合量が５〜60重量％合計10
0重量％の組成を有する物であれば100g/m2以下といった
低坪量でも十分な抄紙時の歩留り、不燃性及び強度を有
する不燃紙が得られる事を見出した。
び珪酸カルシウム紙の持つ欠点、即ち100g/m2以下の低
坪量になると抄紙時の歩留り低下や強度、不燃性が低下
するという問題点を解決する事を目的として鋭意研究の
結果、針状又は板状又は薄膜状又はそれらの二次凝集体
を呈する珪酸カルシウムと水酸化アルミニウム粉末が重
量比で2:8〜8:2の範囲であり、且つ両者の含有量が40〜
95重量％であり、セルローズ繊維を５〜30重量％を含む
繊維質及びその他の添加剤の合量が５〜60重量％合計10
0重量％の組成を有する物であれば100g/m2以下といった
低坪量でも十分な抄紙時の歩留り、不燃性及び強度を有
する不燃紙が得られる事を見出した。
本発明の主要構成は次の通りである。
珪酸カルシウムと水酸化アルミニウム粉末が重量比で
2:8〜8:2の範囲内にある成分が40〜95重量％、セルロ
ーズ繊維が５〜30重量％及びその他の添加剤が、０〜30
重量％からなり、該珪酸カルシウムは、その主成分がCa
O−SiO2-H2Oにより構成され、そのCaO−SiO2のモル比が
1:2〜2:1の範囲内にあり、その結晶形状は針状、板状、
薄膜状若しくはそれらの二次凝集体である組成物を水中
に分散させ抄紙してなる不燃紙。
2:8〜8:2の範囲内にある成分が40〜95重量％、セルロ
ーズ繊維が５〜30重量％及びその他の添加剤が、０〜30
重量％からなり、該珪酸カルシウムは、その主成分がCa
O−SiO2-H2Oにより構成され、そのCaO−SiO2のモル比が
1:2〜2:1の範囲内にあり、その結晶形状は針状、板状、
薄膜状若しくはそれらの二次凝集体である組成物を水中
に分散させ抄紙してなる不燃紙。
本発明の原料的特徴としては、結晶形状が針状、板状、
薄膜状又はそれらの二次凝集体である水熱合成により得
られた珪酸カルシウムと水酸化アルミニウムを併用する
事にある。水酸化アルミニウムは微細な粉末形状を呈し
ており、是に適切な定着剤を添加してフロックを形成さ
せる事によりパルプ等の繊維に抱絡され抄紙されるが、
坪量の低下に伴ない抱絡される割合が低下し抄紙の歩留
り低下を招く。
薄膜状又はそれらの二次凝集体である水熱合成により得
られた珪酸カルシウムと水酸化アルミニウムを併用する
事にある。水酸化アルミニウムは微細な粉末形状を呈し
ており、是に適切な定着剤を添加してフロックを形成さ
せる事によりパルプ等の繊維に抱絡され抄紙されるが、
坪量の低下に伴ない抱絡される割合が低下し抄紙の歩留
り低下を招く。
これに対して、上記の珪酸カルシウムを併用する事によ
り、水酸化アルミニウム粒子が珪酸カルシウム凝集物に
抱絡され、該凝集体がセルローズを含む繊維物質に抄き
上げられるため、低坪量に於ても歩留りが低下せず、又
得られた製品も水酸化アルミニウム−珪酸カルシウム−
繊維間の強固な結合により十分な強度が得られる。
り、水酸化アルミニウム粒子が珪酸カルシウム凝集物に
抱絡され、該凝集体がセルローズを含む繊維物質に抄き
上げられるため、低坪量に於ても歩留りが低下せず、又
得られた製品も水酸化アルミニウム−珪酸カルシウム−
繊維間の強固な結合により十分な強度が得られる。
本発明でいう水酸化アルミニウムは、Al(OH)3なる化学
式で表わされ、通常純度は99％以上の白色粉末状であ
り、粒度の粗いものは紙の表面平滑性を阻害し、又紙の
強度も低くなる所から平均粒径として50μ以下、好まし
くは15μ以下である。
式で表わされ、通常純度は99％以上の白色粉末状であ
り、粒度の粗いものは紙の表面平滑性を阻害し、又紙の
強度も低くなる所から平均粒径として50μ以下、好まし
くは15μ以下である。
本発明でいう珪酸カルシウムは主成分がCaO−SiO2−H2O
により構成され、CaO/SiO2のモル比が1:2〜2:1の範囲で
あればウオラストナイト族、トバモライト族、ジャイロ
ライト族等特にその種類を問わない。形状としては針状
又は板状又は薄膜状又はそれらの二次凝集体であればい
ずれでも良い。例えばＣ−Ｓ−Ｈゲルの様な上記形状的
特徴を有さない珪酸カルシウムは本発明の対象から除外
される。
により構成され、CaO/SiO2のモル比が1:2〜2:1の範囲で
あればウオラストナイト族、トバモライト族、ジャイロ
ライト族等特にその種類を問わない。形状としては針状
又は板状又は薄膜状又はそれらの二次凝集体であればい
ずれでも良い。例えばＣ−Ｓ−Ｈゲルの様な上記形状的
特徴を有さない珪酸カルシウムは本発明の対象から除外
される。
本発明に使用する珪酸カルシウムの効用は、第一義的に
は水酸化アルミニウムに対する抱絡性に有るため、形状
的特徴として針状及び／又はその二次凝集体を有する物
がより好ましい。
は水酸化アルミニウムに対する抱絡性に有るため、形状
的特徴として針状及び／又はその二次凝集体を有する物
がより好ましい。
上記珪酸カルシウムを原料として本発明の不燃紙を製造
する場合、珪酸カルシウムは少なく共、対固形分重量比
で２倍以上、好ましくは５倍以上の自由水を持ったもの
である事が好ましい。珪酸カルシウムを圧縮又は加熱等
により過度に脱水させた場合、再び大量の水の中で分散
抄紙しても水酸化アルミニウム粒子を抱絡する効果が減
退するため、抄造時の歩留り低下を招く。
する場合、珪酸カルシウムは少なく共、対固形分重量比
で２倍以上、好ましくは５倍以上の自由水を持ったもの
である事が好ましい。珪酸カルシウムを圧縮又は加熱等
により過度に脱水させた場合、再び大量の水の中で分散
抄紙しても水酸化アルミニウム粒子を抱絡する効果が減
退するため、抄造時の歩留り低下を招く。
珪酸カルシウムと水酸化アルミニウムの比率は重量比で
2:8〜8:2の範囲である。珪酸カルシウムの比率が過小に
なると前記水酸化アルミニウムに帯する抱絡性が低下す
るため抄紙の歩留りが低下し、本発明の製品は得られな
い。
2:8〜8:2の範囲である。珪酸カルシウムの比率が過小に
なると前記水酸化アルミニウムに帯する抱絡性が低下す
るため抄紙の歩留りが低下し、本発明の製品は得られな
い。
一方、水酸化アルミニウムの比率が過小となると、得ら
れる製品の強度が低下すると共に自己消火性、即ち不燃
性も低下する。
れる製品の強度が低下すると共に自己消火性、即ち不燃
性も低下する。
珪酸カルシウムと水酸化アルミニウムの合量の重量比は
40〜95％である事が必要である。40重量％未満では十分
な不燃性が確保されず、又95重量％を越えると相対的に
繊維量が減少するため紙としての特性が損なわれる。紙
としての物性、不燃性両面から見て珪酸カルシウムと水
酸化アルミニウムの合量は55〜85重量％である事が好ま
しい。
40〜95％である事が必要である。40重量％未満では十分
な不燃性が確保されず、又95重量％を越えると相対的に
繊維量が減少するため紙としての特性が損なわれる。紙
としての物性、不燃性両面から見て珪酸カルシウムと水
酸化アルミニウムの合量は55〜85重量％である事が好ま
しい。
本発明の紙は上記珪酸カルシウムと水酸化アルミニウム
以外は繊維質及びその他の添加剤よりなり、それらの合
量が５〜60重量％である事が必要とされ、更にその中に
含まれるセルローズ繊維が５〜30重量％である事が必要
条件である。セルローズ繊維の存在は紙の形成のみなら
ず強度、屈曲性、しなやかさ等の特性の確保、及び抄紙
時の歩留り向上に寄与するため、本発明の構成に不可欠
であるが、可熱物質のため比率が増すと不燃性が低下す
る。従ってその範囲は５〜30重量％に限定される。
以外は繊維質及びその他の添加剤よりなり、それらの合
量が５〜60重量％である事が必要とされ、更にその中に
含まれるセルローズ繊維が５〜30重量％である事が必要
条件である。セルローズ繊維の存在は紙の形成のみなら
ず強度、屈曲性、しなやかさ等の特性の確保、及び抄紙
時の歩留り向上に寄与するため、本発明の構成に不可欠
であるが、可熱物質のため比率が増すと不燃性が低下す
る。従ってその範囲は５〜30重量％に限定される。
セルローズ以外の繊維物質としてはポリアミド、ポリエ
ステル等の有機繊維、又ガラス繊維、岩綿、セラミック
ファイバー、天然産針状ワラストナイト等いずれも使用
出来るが不燃性を保持する意味からセルローズ繊維と有
機繊維の合量が30重量％以下である事が好ましい。又無
機繊維としてガラス繊維を使用すると抄紙時の歩留りが
向上し、更に紙の湿時強度が増加する事により抄紙工程
でワイヤーからの剥離が良くなる事から繊維の一部に例
えば５〜30重量％のガラス繊維を使用する事が好まし
い。
ステル等の有機繊維、又ガラス繊維、岩綿、セラミック
ファイバー、天然産針状ワラストナイト等いずれも使用
出来るが不燃性を保持する意味からセルローズ繊維と有
機繊維の合量が30重量％以下である事が好ましい。又無
機繊維としてガラス繊維を使用すると抄紙時の歩留りが
向上し、更に紙の湿時強度が増加する事により抄紙工程
でワイヤーからの剥離が良くなる事から繊維の一部に例
えば５〜30重量％のガラス繊維を使用する事が好まし
い。
本発明の製品を製造するに当り抄紙時の歩留りを更に向
上させるために定着剤を使用する事も出来る。定着剤と
しては通常アニオン性、カチオン性又はその組合わせで
ある高分子系凝集剤を用い、その添加量は通常固形分重
量換算で、0.5〜５重量％である抄紙条件、抄紙方法は
常法により行なう事が出来る。
上させるために定着剤を使用する事も出来る。定着剤と
しては通常アニオン性、カチオン性又はその組合わせで
ある高分子系凝集剤を用い、その添加量は通常固形分重
量換算で、0.5〜５重量％である抄紙条件、抄紙方法は
常法により行なう事が出来る。
又目的に応じて各種添加材が混合、含浸、又は塗布出
来、添加材としては紙力増強剤、難燃処理剤、防水剤、
着色剤、及びつや又は潤滑性を付与するための充填材等
を配合出来る。
来、添加材としては紙力増強剤、難燃処理剤、防水剤、
着色剤、及びつや又は潤滑性を付与するための充填材等
を配合出来る。
セルローズ繊維を含む繊維物質及びその他の添加剤の合
量の重量割合は５〜60重量％である。又より好ましい範
囲は15〜45重量％である。
量の重量割合は５〜60重量％である。又より好ましい範
囲は15〜45重量％である。
又本発明の不燃紙を製造するには予定割合の珪酸カルシ
ウム、水酸化アルミニウム、セルローズ繊維を含む繊維
物質及びその他添加剤を多量の水の中へ均一に分散させ
常法により抄き上げる事により得る事が出来る。
ウム、水酸化アルミニウム、セルローズ繊維を含む繊維
物質及びその他添加剤を多量の水の中へ均一に分散させ
常法により抄き上げる事により得る事が出来る。
かくして本発明にかかわる不燃紙は例えば実施例１に示
す如く成紙坪量70g/m2に於てJIS P-8113に依る引張り強
さ（MD）で1.17kg/15mmと高強度を示し、更にJIS A-132
2に依る難燃性試験で防炎１級合格であった。
す如く成紙坪量70g/m2に於てJIS P-8113に依る引張り強
さ（MD）で1.17kg/15mmと高強度を示し、更にJIS A-132
2に依る難燃性試験で防炎１級合格であった。
本発明により得られる紙は人体に有害な物質あるいは加
熱により有毒ガスを発生する事の無い安全な無機材料を
用いて、従来得られなかった低坪量で実用上十分な強度
を持ち且つ難燃性試験に合格する不燃紙である。この結
果壁紙、フスマ紙、障子紙、あるいはビニルクロスやビ
ニル床材の裏打紙、天井表面材のような内装用建材の不
燃化に巾広く応用出来るだけでなく、更に空調用ダクト
の表面材、保温材フィルター、耐火被覆材、有価証券用
紙等への用途にも適用可能となった。
熱により有毒ガスを発生する事の無い安全な無機材料を
用いて、従来得られなかった低坪量で実用上十分な強度
を持ち且つ難燃性試験に合格する不燃紙である。この結
果壁紙、フスマ紙、障子紙、あるいはビニルクロスやビ
ニル床材の裏打紙、天井表面材のような内装用建材の不
燃化に巾広く応用出来るだけでなく、更に空調用ダクト
の表面材、保温材フィルター、耐火被覆材、有価証券用
紙等への用途にも適用可能となった。
（６）実施例 実施例−１ 試用した原料及び紙の試験法は下記の通りである。
珪酸カルシウム（ゾノトライト）；水熱合成により得
られたスラリー中の固形分濃度５重量％の珪酸カルシウ
ム。大部分が微細な針状結晶及びその二次凝集体をなし
ており、Ｘ線回折を行った結果大部分がゾノトライトで
あった。
られたスラリー中の固形分濃度５重量％の珪酸カルシウ
ム。大部分が微細な針状結晶及びその二次凝集体をなし
ており、Ｘ線回折を行った結果大部分がゾノトライトで
あった。
水酸化アルミニウム；純度99.7％ 平均粒子径４μ．
（日本軽金属（株）製） ガラス繊維;Eガラス カット長 3mm パルプ;LBKP/NBKPの比が8/2でカナダ標準フリーネスが3
50ccに叩解したもの 定着剤；アニオン性−明成化学工業（株）製，品名ファ
イレックスＭカチオン性−明成化学工業（株）製，品名
ファイレックスRC107 引っ張り強度;JIS P 8113 白色度;JIS P 8123 不透明度;JIS P 8138 透気度;JIS P 8117 難燃性;JIS A 1322 45°メッケルバーナー法、加熱時
間は３分間とした。
（日本軽金属（株）製） ガラス繊維;Eガラス カット長 3mm パルプ;LBKP/NBKPの比が8/2でカナダ標準フリーネスが3
50ccに叩解したもの 定着剤；アニオン性−明成化学工業（株）製，品名ファ
イレックスＭカチオン性−明成化学工業（株）製，品名
ファイレックスRC107 引っ張り強度;JIS P 8113 白色度;JIS P 8123 不透明度;JIS P 8138 透気度;JIS P 8117 難燃性;JIS A 1322 45°メッケルバーナー法、加熱時
間は３分間とした。
上記に示した珪酸カルシウムと水酸化アルミニウム及び
パルプ、ガラス繊維及び定着剤を第１表に示す所定量水
に分散し、テスト用抄紙桟にて常法により抄紙、プレス
乾燥し紙を得た。得られた紙の特性及び抄紙時の歩留り
を同じく第１表に示す。
パルプ、ガラス繊維及び定着剤を第１表に示す所定量水
に分散し、テスト用抄紙桟にて常法により抄紙、プレス
乾燥し紙を得た。得られた紙の特性及び抄紙時の歩留り
を同じく第１表に示す。
目標とする紙の物性値としては成紙坪量が100g/m2未満
の低坪量で抄紙歩留り80％以上、裂断長1km以上難燃性
試験で防炎１級に合格する不燃性を有する事で且つ抄紙
工程にてトラブル発生が無く、又出来上った紙の地合い
が良好である事が条件となる。
の低坪量で抄紙歩留り80％以上、裂断長1km以上難燃性
試験で防炎１級に合格する不燃性を有する事で且つ抄紙
工程にてトラブル発生が無く、又出来上った紙の地合い
が良好である事が条件となる。
第１表に示す様にテストNo.1〜４に示す珪酸カルシウム
と繊維の組合せの場合パルプが20％以上含まれると防炎
１級に不合格となりパルプを減じると強度が低下する。
珪酸カルシウムとガラス繊維の組合わせでは不燃性は良
好となるが紙を曲げると折れると云う欠点が生じ紙の体
を成さない。
と繊維の組合せの場合パルプが20％以上含まれると防炎
１級に不合格となりパルプを減じると強度が低下する。
珪酸カルシウムとガラス繊維の組合わせでは不燃性は良
好となるが紙を曲げると折れると云う欠点が生じ紙の体
を成さない。
テストNo.5〜７の水酸化アルミニウムと繊維の組み合わ
せの場合低坪量では歩留りが70％未満と低く、強度も低
い。加えて成紙中に多数のピンホールが認められ、紙に
腰が殆んど無い。それに対して本発明の紙はテストNo.
8,9,11,12,13,14については総じて目標物性を満足して
いる。但し、テストNo.14はガラス繊維無添加のため湿
時強度が弱く抄紙時にワイヤー離れが悪いと云う欠点が
あり、テストNo.13との比較に於て歩留り、強度共低目
となっている。No.10は珪酸カルシウム／水酸化アルミ
ニウム比が本発明の範囲を越えて水酸化アルミニウムが
過少のためパルプ30％で防炎１級不合格の結果となって
いる。
せの場合低坪量では歩留りが70％未満と低く、強度も低
い。加えて成紙中に多数のピンホールが認められ、紙に
腰が殆んど無い。それに対して本発明の紙はテストNo.
8,9,11,12,13,14については総じて目標物性を満足して
いる。但し、テストNo.14はガラス繊維無添加のため湿
時強度が弱く抄紙時にワイヤー離れが悪いと云う欠点が
あり、テストNo.13との比較に於て歩留り、強度共低目
となっている。No.10は珪酸カルシウム／水酸化アルミ
ニウム比が本発明の範囲を越えて水酸化アルミニウムが
過少のためパルプ30％で防炎１級不合格の結果となって
いる。
Claims (1)
- 【請求項１】珪酸カルシウムと水酸化アルミニウム粉
末が重量比で2:8〜8:2の範囲内にある成分が40〜95重量
％、セルローズ繊維が５〜30重量％及びその他の添加
剤が、０〜30重量％からなり、該珪酸カルシウムは、そ
の主成分がCaO〜SiO2−H2Ｏにより構成され、そのCaO〜
SiO2のモル比が1:2〜2:1の範囲内にあり、その結晶形状
は針状、板状、薄膜状若しくはそれらの二次凝集体であ
る組成物を水中に分散させ抄紙し坪量を100g/m2以下と
してなる不燃紙。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60165542A JPH0699880B2 (ja) | 1985-07-26 | 1985-07-26 | 不燃紙及びその製造方法 |
| DE19863625254 DE3625254A1 (de) | 1985-07-26 | 1986-07-25 | Nichtentflammbares papier |
| US07/133,386 US4780180A (en) | 1985-07-16 | 1987-12-15 | Nonflammable paper |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60165542A JPH0699880B2 (ja) | 1985-07-26 | 1985-07-26 | 不燃紙及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6253498A JPS6253498A (ja) | 1987-03-09 |
| JPH0699880B2 true JPH0699880B2 (ja) | 1994-12-07 |
Family
ID=15814359
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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