JPH0671682B2 - スロ−アウエイ式正面フライス - Google Patents

スロ−アウエイ式正面フライス

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JPH0671682B2
JPH0671682B2 JP61073169A JP7316986A JPH0671682B2 JP H0671682 B2 JPH0671682 B2 JP H0671682B2 JP 61073169 A JP61073169 A JP 61073169A JP 7316986 A JP7316986 A JP 7316986A JP H0671682 B2 JPH0671682 B2 JP H0671682B2
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修 辻村
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    • B23C5/20Milling-cutters characterised by physical features other than shape with removable cutter bits or teeth or cutting inserts
    • B23C5/22Securing arrangements for bits or teeth or cutting inserts
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    • B23C2200/00Details of milling cutting inserts
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  • Milling Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、カッター本体のびびりを防止することがで
きるスローアウエイ式正面フライスに関するものであ
る。
[従来の技術] 一般に、正面フライスを用いて切削加工を行う場合に
は、カッター本体が一回転する毎に各スローアウエイチ
ップが切削と非切削を繰り返す断続切削となるため、カ
ッター本体に衝撃力が加わってびびりが生じ、スローア
ウエイチップが欠損し易くなっている。したがって、び
びりが生じにくく、スローアウエイチップの欠損を防止
し得るものであることが要望されている。
ところで、従来の正面フライスとしては、例えば、いわ
ゆる不等分割形の正面フライスが知られている。この正
面フライスは、軸線を中心として回転せしめられるカッ
ター本体の先端部に、第8図に示すような複数のスロー
アウエイチップ1…(図では1つのみ示す)が周方向へ
不等間隔をもって配置されてなるものであって、スロー
アウエイチップ1は、主切刃2と副切刃3とを有してお
り、その主切刃2に軸線に対してθなるコーナー角が付
されるとともに、副切刃3がカッターの送り方向(第8
図において矢印A方向)に対して平行になるようにカッ
ター本体(図示せず)に着脱自在に装着されている。
このように構成された正面フライスにおいては、スロー
アウエイチップ1の主切刃2によって荒切削加工を行う
一方、カッターの送り方向に対して平行になるように位
置せしめられた副切刃3によって仕上げ切削を行うよう
になっているので、切削加工面の面粗度を向上させるこ
とができる。さらに、複数のスローアウエイチップ1を
カッター本体の周方向へ不等間隔をもって配置している
ので、各スローアウエイチップ1によって生成される切
屑4の幅tが異なる。このため、カッター本体が受ける
衝撃力の周期と大きさが不規則となるのでカッター本体
が共振することがなく、そのびびりを防止することがで
きる等の利点がある。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記の正面フライスにおいては、カッタ
ー本体のびびりを防止してスローアウエイチップの欠損
を防ぐという要望に対しては充分に応じることができな
いという問題があった。すなわち、上記の正面フライス
においては、スローアウエイチップ1の主切刃2のコー
ナー角θが全て同一に設けられているので、切削加工に
際して生成される切屑4の厚さがその下縁部4aから上縁
部4bにわたって均一となる。この場合において、各スロ
ーアウエイチップ1の主切刃2が受ける衝撃力の大きさ
は、切屑4の厚さtにより異なるものの、衝撃力の作用
する方向は、切屑4の厚さが均一であるから全て同一と
なる。このため、各スローアウエイチップ1の主切刃2
には、常に同一方向へ向かう衝撃力が加わり、この衝撃
力がカッター本体に伝わる。カッター本体に伝わる衝撃
力の方向が各スローアウエイチップ1について同一であ
るから、カッター本体が共振しやすくなってしまうので
ある。
[発明の目的] この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、カッタ
ー本体が共振してびびることがほとんどなく、したがっ
て、スローアウエイチップの欠損を有効に防止すること
ができるスローアウエイ式正面フライスを提供すること
を目的とする。
[問題点を解決するための手段] この発明のスローアウェイチップ正面フライスは、軸線
を中心として回転せしめられるカッター本体の先端部
に、副切刃を先端方向へ向け、この副切刃を介して隣合
う二つの主切刃の一方を内側へ他方を外側へ向けて、し
かも、他方の主切刃が先端側から後端側へ向かうにした
がって上記軸線から漸次離間するようにコーナー角が付
された複数の同一形状のスローアウェイチップを着脱自
在に装着してなるスローアウェイ式正面フライスにおい
て、一部のスローアウェイチップの主切刃のコーナー角
が他のスローアウェイチップの主切刃のコーナー角と異
なり、かつ、全部のスローアウェイチップの副切刃が、
前記軸線と直交する一つの平面内に存在するように配置
してなることを特徴とする。
[作用] 上記構成により、一部のスローアウェイチップの主切刃
のコーナー角が他のスローアウェイチップの主切刃のコ
ーナー角と異なるような配置とされているから、主切刃
のコーナー角の互いに異なるスローアウエイチップによ
り被削材を切削加工する場合には、下縁部から上縁部へ
向って漸次厚さが厚くなる断面テーパ状の切屑と、上縁
部から下縁部へ向って漸次厚さが厚くなる断面テーパ状
の切屑とが生成される。前者の切屑を生成する場合と後
者の切屑を生成する場合とでは、主切刃が受ける衝撃力
の方向が異なるので、カッター本体に伝わる衝撃力の方
向が各スローアウエイチップにより異なる。このため、
カッター本体が共振することがほとんどない。
[実施例] 以下、この発明の一実施例を第1図ないし第7図を参照
して説明する。
第1図において符号5はカッター本体であって、その先
端部外周には、互いに同形同大の6つのスローアウエイ
チップ6…がそれぞれサポータ7を介して楔部材8とク
ランプねじ9により着脱自在に装着されている。これら
スローアウエイチップ6…は、後述のように一部のスロ
ーアウェイチップと他のスローアウェイチップとで異な
る設定で取り付けられることにより、その主切刃10とカ
ッター本体5の軸線Oとのなす角度(以下コーナー角と
称する)がθのものとθのもの(ここでθ
θ)の2種類に区分されている。
すなわち、一方のスローアウエイチップ6aのカッター本
体5の内周側に位置する主切刃10aは、カッター本体5
の外周を6等分する中心線の1つL1から回転方向後方へ
寸法Xだけ離間し、かつ軸線Oに対して平行な平面S1
に位置せしめられている。また、カッター本体の内周側
に位置する他方のスローアウエイチップ6bの主切刃10b
は、カッター本体5の外周を6等分する中心線L2に対し
てαなる角度を有する中心線L3から回転方向後方へ寸法
Y(ここでY<X)だけ離間し、かつ軸線Oに対して平
行な平面S2上に位置せしめられている。ここで、寸法X,
Yおよび角度αは、各副切刃11a,11b…がカッター本体5
の外周を6等分する中心線上に位置するように設定され
ている。
そして、カッター本体5の外周側に位置する各スローア
ウエイチップ6a,6bの主切刃10a,10bは、第3図および第
4図に示すように、ともに上記平面S1,S2に対してβな
る角度を有し、かつ、第2図に示すように、平面S1,S2
に直交する平面S3に対してγなる角度を有するように位
置せしめられている。これによって、スローアウエイチ
ップ6a,6bを取り付けるための凹部5aの形状は、第5図
に示すように、全て同一となっている。ここで、角度β
およびγは、副切刃11a,11bがカッターの送り方向(第
1図において矢印A方向)と平行となるように設定され
ている。
このような配置によって、上記主切刃10aのコーナー角
はθに、また上記主切刃10bのコーナー角はθとな
っている。そして、これら2種類のスローアウエイチッ
プ6a,6bは、カッター本体5の周方向へ交互に配置され
ている。
このように構成されたスローアウエイ式正面フライスを
用いて切削加工を行う場合には、第7図にそれぞれ示す
ように、主切刃10aにより下縁部の幅がTで上縁部の幅
がT1なる寸法の切屑12が生成され、主切刃10bにより下
縁部の幅がTで上縁部の幅がT2なる寸法の切屑13が生成
される。ここでTはカッターの一刃当たりの送り量であ
る。ここにおいて、前者の切屑12を生成する場合と後者
の切屑13を生成する場合とでは、主切刃10a、10bが受け
る衝撃力の方向が異なるので、カッター本体5に伝わる
衝撃力の方向がスローアウエイチップ6a,6bにより異な
る。このため、カッター本体5が共振してびびることが
ほとんどなく、スローアウエイチップ6の欠損を有効に
防止することができる。
また、上記スローアウエイ式正面フライスにおいては、
同形同大のスローアウエイチップ6をその副切刃11がカ
ッターの送り方向に対して平行に位置するようにして主
切刃10のコーナー角を変えることができるので、加工面
の面粗度を向上させることができる。さらに、第3図お
よび第4図からも明らかなように、スローアウエイチッ
プ6bは、他のスローアウエイチップ6aに比べて中心線L3
寄りに位置しているから、主切刃10bのラジアルレーキ
角が他の主切刃10aのラジアルレーキ角よりもややマイ
ナス方向となり、これによって切屑の排出性を向上させ
ることができる。またさらに、各スローアウエイチップ
6…は、基準となる平面S1,S2に対する相対位置が同一
なので、スローアウエイチップを取り付けるための凹部
5aの加工を容易にすることができる。
なお、上記実施例では、主切刃10a,10bの平面S1,S2に対
する角度をそれぞれβとし、平面S3に対する角度をそれ
ぞれγとしているが、このような構成に限るものではな
く、角度βと角度γを主切刃10a,10bによって変えても
よい。また、周方向に隣接する2つのスローアウエイチ
ップ6a・6aの間に2つのスローアウエイチップ6b・6bを
配置する等、その配置を適宜変えてもよい。
さらに、上記実施例では、各副切刃11a,11b…がカッタ
ー本体5の周方向へ等間隔をもって位置するように寸法
X,Yおよび角度αを設定しているが、不等間隔に位置す
るようにしてもよい。またさらに、上記実施例では、ス
ローアウエイチップ6…を、そのコーナー角がθのも
のとθのものの2種類に区分しているが、もっと多種
類に区分してもよい。
[発明の効果] 以上説明したようにこの発明のスローアウエイ式正面フ
ライスでは、カッター本体の先端部に装着された複数の
スローアウエイチップのうち、一部のスローアウエイチ
ップを、その主切刃のコーナー角が残りのスローアウエ
イチップの主切刃のコーナー角と異なるように配置して
構成しているので、カッター本体が共振してびびること
がほとんどなく、したがって、スローアウエイチップの
欠損を有効に防止することができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第7図は本発明の一実施例を示す図であっ
て、第1図は正面フライスを示す底面図、第2図は第1
図のII−II線視断面図、第3図はスローアウエイチップ
が配置された状態を示す第2図のIII方向矢視図、第4
図はスローアウエイチップをコーナ角を変えて配置した
状態を示す第2図におけるIV方向矢視図、第5図は第3
図および第4図のV方向矢視図、第6図はスローアウエ
イチップを示す側面図、第7図は各スローアウエイチッ
プにより生成される切屑を示す断面図、第8図は従来の
正面フライスに配置されたスローアウエイチップを示す
側面図である。 1……スローアウエイチップ、 2……主切刃、 5……カッター本体、 6……スローアウエイチップ、 10a……主切刃、 10b……主切刃、 O……軸線、 θ……コーナー角、 θ……コーナー角、 θ……コーナー角。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸線を中心として回転せしめられるカッタ
    ー本体の先端部に、副切刃を先端方向へ向け、この副切
    刃を介して隣合う二つの主切刃の一方を内側へ他方を外
    側へ向けて、しかも、他方の主切刃が先端側から後端側
    へ向かうにしたがって上記軸線から漸次離間するように
    コーナー角が付された複数の同一形状のスローアウェイ
    チップを着脱自在に装着してなるスローアウェイ式正面
    フライスにおいて、一部のスローアウェイチップの主切
    刃のコーナー角が他のスローアウェイチップの主切刃の
    コーナー角と異なり、かつ、全部のスローアウェイチッ
    プの副切刃が、前記軸線と直交する一つの平面内に存在
    するように配置してなることを特徴とするスローアウェ
    イチップ。
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