JPH0325861Y2 - - Google Patents

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JPH0325861Y2
JPH0325861Y2 JP4337883U JP4337883U JPH0325861Y2 JP H0325861 Y2 JPH0325861 Y2 JP H0325861Y2 JP 4337883 U JP4337883 U JP 4337883U JP 4337883 U JP4337883 U JP 4337883U JP H0325861 Y2 JPH0325861 Y2 JP H0325861Y2
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groove
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JP4337883U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ステンレス切削用のスローアウエイ
式正面フライスに係り、特に切刃構成、切屑排出
性および工具剛性を配慮することによつて切削性
能の改善を図つたものである。
従来、この種のスローアウエイ式正面フライス
は、コーナーアングルが一般的に45°であり、ま
たステンレス切削用として75°のものがある。
しかしながら、前者は、切削時における切屑溶
着などから高い寿命を得ることができず、また後
者は、高い寿命を得ても切削抵抗が高く、大きな
コーナーアングルの採用による切込み減少からス
ローアウエイチツプを大きくした割には、最大切
込みが小さくなるものであつた。
このようなことから、ステンレス切削において
高寿命が得られ、しかも切削抵抗も減少するよう
切刃構成、切屑排出性および工具剛性などの総合
的観点から改善されたスローアウエイ式正面フラ
イスの開発が要望されている。
本考案は、上述の点に鑑みなされたもので、切
刃構成、切屑排出性および工具剛性をそれぞれ配
慮することによつて、高性能のステンレス切削用
のスローアウエイ式正面フライスを提供するもの
である。
以下、本考案ステンレス切削用のスローアウエ
イ式正面フライスの一実施例について、図を参照
しながら説明する。
第1図乃至第2図において、1は、中心取付け
穴2の穿設により環状体をなす工具本体であり、
その外周縁に設けられた取付け溝3内には、ロケ
ーター4、略正方形板状をなすスローアウエイチ
ツプ5および前楔6が配置される。この場合、前
記取付け溝3は、ロケーター4を受入れる溝部4
aおよび前楔6を受入れる溝部6aがそれぞれ並
設される。そして、溝底面4b,6bが工具本体
1の軸方向に対し、後方の外周部に向つて傾斜す
る関係で、しかも、その外周側には、側壁4c,
6cがそれぞれ形成され止り溝を構成する。前記
ロケーター4は、例えば図示のように固定ねじ7
により固定され、またスローアウエイチツプ5
は、ロケーター4のチツプ座8内に配置されると
ともに、締付けねじ9を備えた前記前楔6によつ
て圧接固定される。
そして、スローアウエイチツプ5は、ロケータ
ー4のチツプ座8内に組込まれた際には、コーナ
ーアングルC.Aが54°〜66°、アキシヤルレーキア
ングルA.Rが5°〜20°、ラジアルレーキアングルR.
Rが0°〜−15°の範囲内で設定される。また、スロ
ーアウエイチツプ5の頂角部分には、チヤンフア
ー12が形成され、このチヤンフアー12が工具
本体1の軸方向に対する略垂直方向に位置して切
削に関与する。このように構成された結果、ステ
ンレス鋼のミーリング作業では、従来のC.A=
45°の正面フライスに対し、約2倍の切削寿命と
なり、切削性能が向上する。
なお、前述したコーナーアングルC.A、アキシ
ヤルレーキアングルA.Rおよびラジアルレーキア
ングルの角度範囲については、第6図および第7
図のデータを根拠にして設定したものである。こ
の場合、第6図および第7図は、被削材を
SUS304として、φ160mmの刃先外径を有する6枚
刃のものを適用して、アキシヤルレーキアングル
A.RおよびラジアルレーキアングルR.Rの範囲に
よる切削長の変化をみたものである。そして、切
削条件は、切削幅Wを100mmとして、正面フライ
スを中心に位置させて切込みd=2mm、送りf=
0.22mm/刃としたものである。
すなわち、第6図は、コーナーアングルC.Aを
60°,ラジアルレーキアングルR.Rを−9°に設定
し、アキシヤルレーキアングルA.Rの変化(−
6°,−3°,5°,9°,10°,15°,20°,24°)に伴
う切削
距離をみたものである。この結果、アキシヤルレ
ーキアングルA.Rは、5°〜20°の範囲が良好であつ
た。この場合、A.Rが−3°,−6°では、振動上昇の
ためスローアウエイチツプ5が欠損し、24°では
刃物角の減少による刃先強度が弱く欠損した。こ
れに対し、5°〜20°では、正常摩耗、微小チツピ
ングで寿命に至つたものである。また、C.A=
50°,R.R=−3°の正面フライスで同様な切削試験
をしたが同様な傾向を示した。しかし、C.Aが下
限の範囲を外れているため切削距離は減少してい
た。これは、C.Aが切込み量に対し、実際に切削
に関与する切刃稜11の長さに影響するため、負
担が大きかつたことによる。
さらに、第7図は、コーナーアングルC.Aを
60°,アキシヤルレーキアングルA.Rを10°に設定
し、ラジアルレーキアングルR.Rの変化に伴う切
削距離をみたものである。この結果、ラジアルレ
ーキアングルR.Rは、0°〜−15°の範囲が良好であ
つた。なお、R.Rが5°のときは、切削距離があが
つたが切屑づまりが発生して、不具合であり、−
18°のときは、切削抵抗が上昇し不具合であつた。
また、切屑排出性に関連して、工具本体1の外
周径は、工具本体1に組込まれた前記スローアウ
エイチツプ5の最外周縁に略等しくなつているも
のである。これは前記スローアウエイチツプ5に
よつてステンレス鋼を切削したとき、切屑排出性
を良好にするためであり、またこれに伴なつて凹
状のチツプポケツト10についてもロケーター4
の後方まで拡がり、工具本体1の外周側に突抜け
ることにより、切屑の流出空間を確保している。
すなわち、チツプポケツト10は、前楔6の外周
面に連続するように溝部6aの側壁6c,6dの
周囲にわたつて形成され、しかも溝部6aの溝底
面6b方向では、被削材に対面する正面側から外
周側に突抜けているものである。この結果、切削
の排出がよくなつて、切屑によるスローアウエイ
チツプ5の切刃稜11の損傷が防止される。
次に、本考案ステンレス切削用のスローアウエ
イ式正面フライスおよび比較品における切削例に
ついて説明する。
正面フライスの仕様については、刃先径が160
mmφ、刃数が6枚である。そして、スローアウエ
イチツプ5は第4図および第5図に示されるよう
に、切刃稜11の頂角部分にチヤンフアー12を
形成したもので、その基準内接円が15.875mmの略
正方形板状のポジチツプである。
また、スローアウエイチツプ5をロケーター4
のチツプ座8内に組込んだときの角度関係につい
ては、コーナーアングルC.A=60°,アキシヤル
レーキアングルA.R=15°.ラジアルレーキアング
ルR.A=−9°である。この角度関係から計算上ツ
ルーレーキアングルが8.69°,インクリネーシヨ
ンアングルI.Aが15.17°になるものである。
被削材としては、ブリネル硬さHB=166の
SUS304を選択し、剛性の低い立フライス盤
(7.5kw)を使用して切削した。この場合切削条
件は、切削速度V=150m/min、切込みd=2
mm、送りf=0.22mm/刃,0.30mm/刃を設定し
た。この結果第8図でみられるようにコーナーア
ングルC.A=45°の従来品(A.R=15°,R.R=−
3°)および75°の比較品(A.R=15°,R.R=−15°)
に対してすぐれた切削性能を示し、切屑の排出性
も良好であつた。
なお、コーナーアングル75°を有する比較品に
ついては、高剛性の立フライス盤の切削では、本
考案品よりも良い場合もあつたが、最大切込みが
約2.5mmと制限されるため、本考案品の方が総合
評価では良い結果であつた。
本考案は、以上説明したように、切刃構成、切
屑排出性および工具剛性を配慮することにより、
特にステンレス鋼の切削に好適するようにしたも
のであるからその作業能率、切削性能の改善が期
待できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案ステンレス切削用のスローア
ウエイ式正面フライスの一部正面図、第2図は、
その一部上面図、第3図は、第1図中の−線
に沿つて得られる断面図、第4図は、スローアウ
エイチツプを示す正面図、第5図は、その側面
図、第6図は、アキシヤルレーキアングルの変化
に伴う切削距離の変化を示す説明図、第7図は、
ラジアルレーキアングルの変化に伴う切削距離の
変化を示す説明図、第8図は、本考案品および比
較品における特性を示した説明図である。 1……工具本体、3……取付け溝、4……ロケ
ーター、5……スローアウエイチツプ、6前楔、
8……チツプ座、10……チツプポケツト。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 工具本体1の前部外周縁には、取付け溝3およ
    びチツプポケツト10が設けられ、この取付け溝
    3内には、略正方形板状を呈するスローアウエイ
    チツプ5がロケーター4および前楔6によつて固
    定されるようにしたステンレス切削用のスローア
    ウエイ式正面フライスにおいて、 前記取付け溝3は、前記ロケーター4を受入れ
    る溝部4aおよび前楔6を受入れる溝部6aがそ
    れぞれ並設され、しかもその溝底面4b,6bが
    工具本体1の軸方向に対し、後方の外周部に向つ
    て傾斜する関係で、その外周側には、側壁4c,
    6cがそれぞれ形成されることにより止り溝を構
    成しており、 前記ロケーター4は、前記取付け溝3の溝部4
    a側に位置するように固定され、しかも溝部4a
    側には、スローアウエイチツプ5を受入れるチツ
    プ座8が形成されるようになつており、 前記スローアウエイチツプ5は、その頂角部分
    を切截するチヤンフアー12が形成され、しかも
    ロケーター4のチツプ座8内に組込まれたときに
    は、前記チヤンフアー12が工具本体1の軸方向
    に対する略垂直方向に位置し、そのコーナーアン
    グルC.Aが54°〜66°,アキシヤルレーキアングル
    A.Rが5°〜20°,ラジアルレーキアングルR.Rが0°
    〜−15°範囲内で設定されるようになつており、 前記前楔6は、取付け溝3の溝部6a側に位置
    して締付けねじ9との協働によつて前記スローア
    ウエイチツプ5を圧接固定するようになつてお
    り、 前記チツプポケツト10は、前楔6の外周面に
    連続するように溝部6aの側壁6c,6dの周囲
    にわたつて形成され、しかも溝部6aの底面6b
    方向では、被削材に対面する前部側から外周側に
    向けて突抜けており、 前記工具本体1は、その外周径が前記取付け溝
    3の溝部4a内にそれぞれ組込まれたロケーター
    4およびスローアウエイチツプ5の最外周縁に略
    等しくなるように設定されていることを特徴とす
    るステンレス切削用のスローアウエイ式正面フラ
    イス。
JP4337883U 1983-03-28 1983-03-28 ステンレス切削用のスロ−アウエイ式正面フライス Granted JPS59151616U (ja)

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JPS59151616U JPS59151616U (ja) 1984-10-11
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KR20020043197A (ko) * 2002-03-16 2002-06-08 김정주 인서트팁 라이너
CN115279520A (zh) * 2020-03-09 2022-11-01 穆里投资管理公司 切削工具和用于将经再研磨的切削刀片定位在切削工具中的距离补偿元件
WO2021180301A1 (de) * 2020-03-09 2021-09-16 Muri Invest & Management Ug Zerspanungswerkzeug und distanzausgleichselement zum positionieren von nachgeschliffenen schneidplatten in einem zerspanungswerkzeug

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