JPH0656826B2 - コンデンサ - Google Patents

コンデンサ

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JPH0656826B2
JPH0656826B2 JP59113164A JP11316484A JPH0656826B2 JP H0656826 B2 JPH0656826 B2 JP H0656826B2 JP 59113164 A JP59113164 A JP 59113164A JP 11316484 A JP11316484 A JP 11316484A JP H0656826 B2 JPH0656826 B2 JP H0656826B2
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capacitance
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    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/30Stacked capacitors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明はコンデンサ,さらに詳しくはプラスチツクフイ
ルムを誘電体とするコンデンサに関するものである。
〔従来技術〕
従来,2軸配向ポリフエニレンスルフイドフイルムをコ
ンデンサの誘電体として用い,周波数特性,温度特性,
耐ハンダ性の優れたコンデンサを得ることが,特開昭5
7−187327等において知られている。
しかし,かかる従来のコンデンサ,特に薄い誘電体を用
いたコンデンサは、容量および絶縁破壊電圧のバラツキ
が大きくなるという欠点があつた。
〔発明の目的〕
本発明の目的は,上記欠点を解消し,2軸配向ポリフエ
ニレンスルフイドフイルムコンデンサの優れた特性を損
なうことなく,容量および絶縁破壊電圧のバラツキの小
さいコンデンサを提供せんとするものである。
〔発明の構成〕
本発明は上記の目的を達成するため,次の構成,すなわ
ち,誘電体が,ポリ−p−フエニレンスルフイドを主成
分とする樹脂組成物からなり,かつ表面の微細突起密度
Sdが20〜300個/mm,粗大突起密度Ldが5個/
mm以下の範囲にある2軸配向ポリフエニレンスルフイド
フイルムであり,電極が,金属の薄膜または箔であるこ
とを特徴とするコンデンサとしたものである。
本発明においてポリ−p−フエニレンスルフイドとは,
くり返し単位の70モル%以上(好ましくは85%モル
%以上)が一般式 で示される構成単位からなる重合体をいう。かかる成分
が70モル%未満ではポリマの結晶性,熱転移温度等が
低くなりポリ−p−フエニレンスルフイドを主成分とす
る樹脂組成物からなるフイルムおよびその積層体の特長
である耐熱性,寸法安定性,機械的特性等を損なう。
くり返し単位の30モル%未満(好ましくは15モル%
未満)であれば共重合可能なスルフイド結合を含有する
単位が含まれていてもさしつかえない。
本発明においてポリ−p−フエニレンスルフイドを主成
分とする樹脂組成物(以下PPSと略称する)とは,上
記ポリ−p−フエニレンスルフイドを90重量%以上含
む組成物を言う。
ポリ−p−フエニレンスルフイドの含有量が90重量%
未満では組成物の結晶性,熱転移温度等が低くなり該組
成物からなるフイルムおよびその積層体の特長である耐
熱性,寸法安定性,機械的特性等を損なう。
該組成物中の残りの10重量%未満はポリパラフエニレ
ンスルフイド以外のポリマ,無機または有機充添剤等か
ら成ることができる。また,無機または有機の滑剤,着
色剤,紫外線吸収剤等の添加物を含むこともさしつかえ
ない。
該樹脂組成物の溶融粘度は,温度300℃,せん断速度
200sec-1のもとで500〜12000ポイズ(より
好ましくは700〜7000ポイズ)の範囲がフイルム
の成形性の点で好ましい。
本発明において,2軸配向ポリフエニレンスルフイドフ
イルム(以下PPS−BOと略称する)とは,上記PP
Sを溶融成形してシート状とし,2軸延伸,熱処理して
なるフイルムであつて,その配向度は特に限定されない
が,X線極図形法により2θ=20〜21゜に存在する
結晶ピークから求めた面配向度が0.75以上のものが
好ましい。また,その厚さは0.3〜10μmの範囲が
好ましい。
本発明において,微細突起密度Sdとは,突起高さ0.
02μm以上の突起の線密度(単位長さ当りの個数)を
いう。
ここに,突起高さは触針式表面粗さ計(カツトオフ値が
0.08mm,触針の半径2μm)によつて測定されるも
ので,縦倍率Nでフイルムの長さ1mmにわたつて測定し
た粗さ曲線のチヤート上のi番目の山頂のレベルをM
i,同じくi番目の山の左側の谷底のレベルをViとす
るとき,Pi=(Mi−Vi)/Nをi番目の突起の突
起高さと定義する。
本発明に用いるPPS−BOのSdは,20〜300
(より好ましくは30〜200)個/mmの範囲にあるこ
とが必要である。Sdが300個/mmを超えても、S
dが20個/mm未満でも得られるコンデンサの容量の
バラツキ、絶縁破壊電圧のバラツキが大きくなり、本発
明の目的を達成することはできない。
本発明において,粗大突起密度Ldとは,突起高さ0.
2μm以上の突起の線密度をいう。
本発明に用いるPPS−BOのLdは,5(より好まし
くは3)個/mm以下であることが必要である。Ldが大
きすぎると本発明の目的を達成することはできない。
本発明におけるSdあるいはLdの値と,JISR-0601に
規定された方法で測定した平均表面あらさRaの値とは
一義的には対応しないが,本発明に用いるPPS−BO
のRaは,おおよそ0.02〜0.08μmの範囲が好
ましい。逆に,Raがこの範囲にあつてもSdおよびL
dの値が上記の条件を満さないものは,本発明の目的を
達し得ないことは言うまでもない。
本発明に用いるPPS−BOの密度は1.356g/cm
3以上であることが,得られるコンデンサの耐ハンダ性
の点で好ましい。
また,本発明に用いるPPS−BOの熱収縮率は,25
0℃,50分で縦,横方向とも0〜8%であることが,
得られるコンデンサの耐ハンダ性の点で好ましい。
さらに,本発明に用いるPPS−BOの吸湿率は25℃
100%RHで0.1%以下であることがコンデンサの特
性上好ましい。
本発明に用いるPPS−BOの絶縁破壊電圧は直流で2
40kV/mm以上であることが,コンデンサの特性上好ま
しい。
本発明において,コンデンサとは,電気回路の受動回路
素子の一種で,誘電体をはさんで導体からなる一対の電
極を設けることにより,両電極間に一定の静電容量を与
えたものを意味し,蓄電器,キヤパシターなどと呼ばれ
ているものと同義である。
本発明のコンデンサの電極は,金属の薄膜または箔から
なり,形状,材質等は特に限定されるものではない。
なお金属箔とは,自己支持性の金属膜であり,その厚さ
は,3〜15μmが好ましい。
金属薄膜とは,PPS−BOを支持体として,その表面
に蒸着,メツキ等の方法で形成された非自己支持体の金
属膜であり,その厚さは0.01〜0.5μmが好まし
い。
これら金属膜の材質は特に限定されないが,アルミニウ
ム,亜鉛,ニツケル,クロム,銅,もしくはこれらの合
金が好ましい。
本発明のコンデンサの電極として,金属薄膜を用いる場
合,PPS−BO支持体上に金属薄膜が形成され一体と
なつたいわゆる金属化フイルムの状態での熱収縮率が,
250℃30分間で0〜8%(より好ましくは0〜6
%)であることが,好ましい。
本発明のコンデンサは,前述のPPS−BOを誘電体と
することを特徴とするものであるが,PPS−BOを誘
電体とするコンデンサ本来の特長である,温度特性,周
波数特性等を損なわない限り,PPS−BO以外の絶縁
体薄膜が,PPS−BOとともに電極間に存在すること
は何ら支障ない。
本発明のコンデンサの形状としては,通常のリード線を
有するタイプもしくはリード線を有さず基板にハンダを
用いて直付けするタイプ(いわゆるチツプコンデンサ)
のいずれでもよい。
また、PPS−BOそのものは,大気中の湿気の影響を
全く受けないが電極がアルミニウムの薄膜で形成される
場合のように大気中の湿気の影響を受けるときは,コン
デンサの周囲に外被を設けることが好ましい。かかる外
被の材質としては,アルミニウムなどの金属,ガラスな
どの無機物,プラスチツクス等が挙げられるが,チツプ
コンデンサの場合には,軟化点が200℃以上(より好
ましくは240℃以上)の樹脂組成物が好ましい。
次に,本発明のコンデンサの製造方法について説明す
る。
先ず,本発明に使用するポリ−p−フエニレンスルフイ
ドの重合方法としては,硫化アルカリとp−ジハロベン
ゼンを極性溶媒中で高温高圧下に反応させる方法を用い
る。特に硫化ナトリウムとp−ジクロルベンゼンをN−
メチル−ピロリドン等のアミド系高沸点極性溶媒中で反
応させるのが好ましい。この場合,重合度を調整するた
めに,か性アルカリ,カルボン酸アルカリ金属塩等のい
わゆる重合助剤を添加して,230〜280℃で反応さ
せるのが最も好ましい。重合系内の圧力および重合時間
は,使用する助剤の種類や量および所望する重合度など
によつて適宜決定される。
かくして得られたポリ−p−フエニレンスルフイドに,
必要に応じ,他のポリマ,添加剤などをブレンド,添加
する。
こうして得られた樹脂組成物(PPS)は,エクストル
ーダに代表される周知の溶融押出装置に供給され,溶融
される。
フイルム表面のSdおよびLdを本発明の構成範囲内と
するために,必要に応じて上記の溶融押出工程以前の任
意の段階で,樹脂組成物中に,平均粒子径が0.1〜
1.5μmの微粒子を均一に分散させておく。該微粒子
の添加量は,樹脂組成物中に内包されている粒子成分の
種類および量,添加微粒子の平均粒子径等によつて異な
るが,およそ0.05〜0.8wt%の範囲である。
次に,溶融された樹脂を,95%カツト孔径が3〜20
μm(好ましくは3〜15μm)の高精度フイルターで
ろ過した後,いわゆるTダイから連続的に押出し,冷却
された金属ドラム上にキヤストして,急冷固化し,未配
向非晶状態のシートとする。該金属ドラムの表面は,荒
らさ0.4s以下の鏡面に仕上げられていることが好ま
しい。
次に,このようにして得られたシートを2軸延伸して面
配向度を0.75以上とする。延伸方法としては,逐次
2軸延伸法,同時2軸延伸法等の周知の方法を用いるこ
とができるが,ロール群によつてシート長手方向に延伸
した後に,テンタによつて幅方向に延伸する,いわゆる
縦横逐次2軸延伸法によるのが好ましい。延伸温度は縦
横ともに95〜110℃の範囲とする。一方,延伸倍率
は樹脂粘度,延伸温度などによつて異なり,一概には言
えないが,およそ3.3〜4.8倍の範囲である。
次に,このようにして得られた延伸フイルムを定長熱処
理する。ここにいう定長熱処理とは,熱処理中の幅およ
び長さの変化が10%以下になるようにすることを意味
する。熱処理条件は200〜290℃で3〜50秒とす
るが,250〜285℃で5〜30秒行うのが好まし
い。
定長熱処理の後に,290℃以下の温度で,長手方向ま
たは/および幅方向に数%以下のリラツクスを行うこと
も好ましい。
以上のようにして,2軸配向ポリフエニレンスルフイド
フイルム(PPS−BO)を得る。
こうして得たフイルムを誘電体とし,金属膜を電極とし
て,周知の方法でコンデンサ素子を形成する。すなわ
ち,金属箔を電極とする場合には,細断したフイルムと
金属箔を重ね合わせて円筒状に巻き上げるいわゆる巻回
法が,また金属薄膜を電極とする場合には,あらかじめ
フイルム上に蒸着法,メツキ法等によつて金属薄膜層を
形成した後,コンデンサ素子とする方法が適用できる。
いずれの場合も,巻回後,常温〜200℃位の温度でフ
イルム表面と垂直方向にプレスして,容量および絶縁破
壊電圧の安定化を図る。
フイルム上に金属薄膜層を形成する場合,あらかじめフ
イルム表面に,コロナ処理,プラズマ処理等,接着性向
上のための処理を施しておくこともできる。
必要に応じ,上記のコンデンサ素子に,端面導電化処
理,リード線取付け,外被形成などを行つてコンデンサ
とする。
また,本発明のコンデンサに油,電解液などを含浸せし
めて,いわゆる液浸コンデンサとしてもよい。
〔発明の効果〕
本発明のコンデンサは,以上のような構成とした結果,
従来のポリフエニレンスルフイドフイルムを誘電体とす
るコンデンサの欠点であつた容量および絶縁破壊電圧の
バラツキが解消され,容量および絶縁破壊電圧の安定
性,均一性に優れたコンデンサとなつた。
また本発明のコンデンサは,温湿度が大幅に変化しても
容量がほとんど変化しないという,従来のコンデンサに
はない優れた特徴を有するため,変化する環境下で常に
一定の容量を示すことが要求される回路用として有用で
ある。
また本発明のコンデンサは,広い温度範囲にわたつて誘
電損失が小さく,100〜170℃という高い温度下で
も長時間安定した特性を示すので,自動車や電気機器の
中などのように,周囲が高温になる所での使用に好適で
ある。
さらに,本発明のコンデンサは耐ハンダ性を有するた
め,リード線を持たないいわゆるチツプコンデンサとし
て,プリント基板に直にハンダ付して用いることができ
るので,実装効率の点で従来のフイルムコンデンサより
大幅に優れている。
次に,本発明の記述において使用した,フイルム,およ
びコンデンサの特性値の測定,評価法について説明す
る。
(1) コンデンサの容量 自動キヤパシタンスブリツジを用いて,25℃1kHz で
容量(キヤパシタンス)を測定した。
(2) 容量のバラツキ 同一条件で製造したコンデンサ100個の容量を測定し
てそれらの平均値および標準偏差σcを算出し,(σc
/)×100を容量のバラツキ(単位:%)と定義す
る。このバラツキが少ないほど優れていることは言うま
でもない。なお、このバラツキが7%未満であると実用
に供し得る。
(3) コンデンサの絶縁破壊電圧 コンデンサを23℃・50%RHの雰囲気に24時間放置
した後,同一雰囲気で100V/秒の昇圧速度で直流電
圧を印加していき,コンデンサが絶縁破壊するときの電
圧を絶縁破壊電圧とする。
(4) 絶縁破壊電圧のバラツキ 同一条件で製造したコンデンサ100個について絶縁破
壊電圧を測定して,それらの平均値および標準偏差σ
vを算出し,(σv/)×100を絶縁破壊電圧のバラ
ツキ(単位:%)と定義する。このバラツキが少ないほ
ど優れていることは言うまでもない。なお、このバラツ
キが7%未満であると実用に供し得る。
〔実施例〕
次に本発明の実施例を挙げて,さらに詳細に説明する。
実施例1 (1) 本発明に用いる2軸配向ポリフエニレンスルフイ
ドフイルム(PPS−BO)の調製 オートクレーブに,硫化ナトリウム32.6kg(250
モル,結晶水40wt%を含む),水酸化ナトリウム10
0g,安息香酸ナトリウム36.1kg(250モル),
およびN−メチル−2−ピロリドン(以下NMPと略称
する)79.2kgを仕込み205℃で脱水したのち,
1,4ジクロルベンゼン(p−DCBと略称する)3
7.5kg(255モル),およびNMP20.0kgを加
え,265℃で4時間反応させた。反応生成物を水洗,
乾燥して,p−フエニレンスルフイドユニツト100モ
ル%からなり,溶融粘度3100ポイズのポリ−p−フ
エニレンスルフイド21.1kg(収率78%)を得た。
この組成物に,平均粒子径0.7μmのシリカ微粉末
0.1wt%,ステアリン酸カルシウム0.05wt%を添
加し,40mm径のエクストルーダによつて310℃で溶
融し,金属繊維を用いた95%カツト孔径10μmのフ
イルダでろ過したのち,長さ400mm,間隙1.5mmの
直線状リツプを有するTダイから押し出し,表面を25
℃に保つた金属ドラム上にキヤストして冷却固化し,厚
さ52μmの未延伸フイルムを得た。
このフイルムをロール群から成る縦延伸装置によつて,
フィルム温度98℃,延伸速度30000%/分で4.
4倍縦延伸し、続いてテンタを用いて,温度100℃,
延伸速度1000%/分で3.8倍横延伸し,さらに同
一テンタ内の後続する熱処理室で,275℃で10秒間
熱処理して,厚さ4μmのPPS−BOを得た(フィル
ムAとする)。
このフイルムのSdは67個/mm,Ldは1個/mm,密
度は1.360であり,本発明に用いるPPS−BOと
しての条件を満たしていた。
これとは別に比較のために,溶融押出前にシリカ微粒子
を添加しなかつたと以外はフイルムAと全く同じ条件で
2軸配向PPSフイルムを調整した(フイルムBとす
る。)このフイルムのSdは11個/mm,Ldは1個/
mm,密度は1.361g/cm3であり,本発明に用いる
PPS−BOとしての要件を満していなかつた。
(2) コンデンサの作成 上記のフイルムAおよびフイルムBを各々真空蒸着装置
にかけ,アルミニウムを表面抵抗3Ωになるように片面
蒸着した。これらの蒸着フイルムをスリツトして,素子
巻機にかけ,2枚重ねて巻き挙げ,120℃でプレスし
て中空部をつぶしコンデンサ素子を作り,さらに常法に
よつて端面メタリコン処理およびリード線取り付けを行
つてコンデンサ(容量0.5μF)を得た(各々コンデ
ンサA,およびコンデンサBとする)。
(3) 評 価 表−1に得られたコンデンサの評価結果を示す。本発明
のコンデンサ(コンデンサA)は,容量および絶縁破壊
電圧のバラツキが小さい優れたコンデンサであることが
わかる。
実施例2 (1) PPS−BOの調製 実施例1のフイルムAと同様にして,溶融押出前に添加
するシリカ微粉末の平均粒子径および添加量のみを変え
た5種類のPPS−BO(厚さ6μm)を調製した(フ
イルムC〜Gとする)。
(2) コンデンサの作成および評価 実施例1と同様にして,フイルムC〜Gを誘電体とし,
アルミニウム蒸着層を電極とする,個別巻回型コンデン
サを作成した。
表−2に得られたコンデンサの評価結果を示す。この表
から,微細突起密度Sdおよび粗大突起密度Ldが特定
の範囲内にある本発明のコンデンサは,容量および絶縁
破壊電圧のバラツキが極めて小さく優れていることがわ
かる。
実施例3 実施例1と同様にして,溶融押出前に平均粒径2μmの
炭酸カルシウム微粉末を0.5%添加し,溶融物を,金
属繊維を用いた95%カツト孔径10μmのフイルタで
ろ過して,厚さ2.5μmのPPS−BOを得た(フイ
ルムHとする)。
一方,比較のために,溶融物を95%カツト孔径が40
μmのフイルタでろ過したことを除いては上記と全く同
様にして厚さ2.5μmの2軸延伸フイルムを調製した
(フイルムIとする)。
次に実施例1と同様にして,フイルムHおよびIを各々
誘電体とし,アルミニウム蒸着層を電極とする,個別巻
回型コンデンサ(コンデンサHおよびIとする)を作成
した。
表−3に,用いたフイルムの特性値および得られたコン
デンサの評価結果を示す。
表−3から,粗大突起密度が大きすぎると,本発明の目
的を達し得ないことがわかる。
実施例4 溶融押出前に平均粒径1.2μmのシリカ微粉末を0.
2%添加した以外は実施例1と同様にして、厚さ2μm
の2軸延伸フイルムを得た(フイルムJとする)。
次に、実施例1と同様にしてフイルムJを誘電体とし,
アルミニウム蒸着層を電極とする個別巻回型コンデンサ
を作成した(コンデンサJとする)。
比較のために、シリカの平均粒径を2.0μmに変更し
て、同様に2軸延伸フイルムを作成(フイルムKとす
る)し、同様にコンデンサに調製した(コンデンサKと
する)。
表−4に、用いたフイルムの特性値および得られたコン
デンサの評価結果を示す。微細突起密度Sdが20個/
mm未満では、得られたコンデンサの容量のバラツキ、
絶縁破壊電圧のバラツキが大きくなり、本発明の効果が
得られないことがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘電体が,ポリ−p−フエニレンスルフイ
    ドを主成分とする樹脂組成物からなり,かつ表面の微細
    突起密度Sdが20〜300個/mm,粗大突起密度Ld
    が5個/mm以下の範囲にある2軸配向ポリフエニレンス
    ルフイドフイルムであり,電極が,金属の薄膜または箔
    であることを特徴とするコンデンサ。
JP59113164A 1984-06-04 1984-06-04 コンデンサ Expired - Lifetime JPH0656826B2 (ja)

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