JPH0653350B2 - 回転工具 - Google Patents

回転工具

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JPH0653350B2
JPH0653350B2 JP7756290A JP7756290A JPH0653350B2 JP H0653350 B2 JPH0653350 B2 JP H0653350B2 JP 7756290 A JP7756290 A JP 7756290A JP 7756290 A JP7756290 A JP 7756290A JP H0653350 B2 JPH0653350 B2 JP H0653350B2
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JP
Japan
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output shaft
shaft side
lock
protrusion
side member
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JP7756290A
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昭宏 石橋
昌巳 北村
耕一 岩永
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は電動ドライバーや電動レンチのような回転工
具、殊に出力軸のオートロック及びオートリリースが可
能な回転工具に関するものである。
【従来の技術】
電動ドライバーや電動レンチのような回転工具におい
て、出力軸の回転ロックできるようにしておくことは、
手まわし式としての使用を可能とし、手の感覚による締
め付けや電動力では締まりきらない場合の補助締め付け
を手締めで行なえるようになるために、非常に有用であ
る。そしてこのようなロック機能を持たせるにあたって
は、ロック状態にある時にモータを回転させると自動的
にロックの解除がなされるオートリリースと、モータを
停止させれば自動的にロックがかかるオートロックとが
なされるようにしておくことが使い勝手の上で好まし
い。 このようなオートロック及びオートリリース機能を備え
たものは、従来より種々の形態のものが提案されている
が、機械的に構成されたものとしては、スイッチハンド
ルのオンオフ操作をロック部分にまで機械的に伝達する
ことでオートロック及びオートリリースを行うものと、
特開昭62−287979号公報等において示されてい
るように遊星歯車装置のインターナルギアの動きを利用
して、ラチェット爪によるロックとこのロックの解除を
行うものとに大別される。
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前者はスイッチハンドルの操作で離れたところ
に位置するロック部分に配されたロック部材を機械的に
遠隔操作するための部材が必要であり、構造が複雑とな
りやすく、またスイッチの配設位置に規制が生じたり、
コンパクトにまとめにくい等の問題を有している。 後者の場合には、ラチェット爪の作動音が発生したり、
ラチェット爪を支持する部材の強度がとりにくかったり
するとともに、部材形状がどうしても複雑化し、コスト
アップとなる問題を有している。 特公昭47−49360号公報に示されたもの、つまり
回転工具本体に固定された内盤と、モータ軸及びドライ
バーシャフトに連結されて内盤の外周を囲む円筒状のは
ずみ車と、内盤外周に形成された楔状切欠部とはずみ車
内周面との間に配置されたコロ状のロック部材とを備え
て、モータの回転時にはロック部材が楔状切欠部内の広
い遊動領域で自由に滑動しつつ、内盤からはずみ車を介
してドライバーシャフトを回転駆動し、モータを停止さ
せた状態で回転工具本体を持って回転させると、工具本
体と一体の内盤がはずみ車に対して回転してロック部材
が楔状切欠部の狭い狭搾部に入り込み、この結果、はず
み車の内周面にロック部材が圧接してはずみ車が工具本
体を回す方向と同じ方向に一体に回転するように、つま
り工具本体に対してドライバーシャフトがロックされた
状態となって手締めが行えるようにしたものもあるが、
このものではオートロック及びオートリリースの両機能
を備えるものの、モータで回転駆動する場合も手動で回
転させる場合も一方向の回転のみが許容されるものであ
るために、ねじの締め付けだけ、あるいはねじの緩め作
業にだけしか使用できず、実使用上、きわめて不便であ
る。 本発明はこのような点に鑑み為されたものであり、その
目的とするところは両回転方向についてのオートロック
及びオートリリースを簡単な構造で行えるとともに、信
頼性も高い電動ドライバーもしくは電動レンチのような
回転工具を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
しかして本発明は、回転駆動源に連結された入力軸側部
材と、この入力軸側部材と同軸上に位置する出力軸側部
材とに所定角度内の遊びをもって連結される動力伝達用
の連結部を設けるともに、工具本体に対して回転不能に
固定されて上記出力軸側部材を囲むリング体の内周面と
出力軸側部材の外周面との間にロック部材の噛み込みと
遊動とを許す楔状空間部を形成し、入力軸側部材には上
記ロック部材を楔状空間部における遊動領域側に押し出
すリリース部材を形成したものであって、連結部は出力
軸側部材に設けられた径方向に突出する突起と、入力軸
側部材に設けられた軸方向に突出するリリース部材を兼
ねた突起とからなり、ロック部材が配設された楔状空間
部は、出力軸側部材における突起とこの突起の両側に夫
々配置されている入力軸側部材の突起との間に夫々設け
られており、出力軸側部材の突起の両側に位置している
とともに出力軸側部材の外周面が突起に向かって出力軸
側部材の中心方向に傾斜することで形成されている両楔
状空間部は、上記傾斜方向が互いに相反して、共に突起
寄りが遊動領域、突起から離れる側が噛み込み領域とな
っており、この両楔状空間部のうちの一方に配されたロ
ック部材が正転ロック用、他方に配されたロック部材が
逆転ロック用となっていることに主たる特徴を有してい
る。 [作用] 本発明によれば、ロック部材とこのロック部材の噛み込
みと遊動とを許す楔状空間部とによってオートロック
が、そして入力軸側部材に設けられたリリース部材によ
ってオートリリースが可能なものであり、しかも楔状空
間部が異なる傾斜を持つ2種で形成されているために、
オートロック及びオートリリースを両回転方向について
共に行うことができ、更にはこれら各部材の形成はシン
プルなものでよい。 [実施例] 以下本発明の図示の実施例に基づいて詳述すると、モー
タ2の出力軸20に固着された太陽ギア31と、ギアケ
ース6内面に固定されたインターナルギア33と、この
両者に噛み合う複数個の遊星ギア32、そして各遊星ギ
ア32を支持する軸35を備えたキャリア34とからな
る遊星機構が減速手段として設けられており、この遊星
機構におけるキャリア34と、チャック8を備えた出力
軸7とが軸方向に同軸上で並べられている。図中6はギ
アケース、61は出力軸を受ける滑り軸受け、62はス
ラスト板,63は止め輪、64,65,66はスラスト
軸受けを構成する鋼球とリテーナである。 上記出力軸7のキャリア34側の端部外周面からは、第
2図に示すように、複数本の突起70が放射状に且つ等
間隔に突設されている。またギアケース6の内面には、
上記突起70の外周を囲むリング体51が固着されてい
る。そして、キャリア34の端面には、軸方向に突出し
てリング体51の内周面と出力軸7の外周面との間の空
間に位置する複数個の突起36が設けられている。これ
ら突起36は、上記突起70と同数のものが周方向にお
いて等間隔で形成されているとともに出力軸7の各突起
70間に位置するように、つまり突起36と突起70と
が周方向に間隔をおいて並ぶようにされていて、この両
突起36,70で回転方向において所定角度の遊びをも
つ回転動力伝達用連結部が形成されている。 ここにおいて、出力軸7における突起70の両側の外周
面は、夫々突起70側が低くなる傾斜面71となってい
るために、突起70の両側には上記外周面とリング体5
1の内周面との間に楔状空間部が形成されており、そし
て突起70の両側で且つキャリア34の突起36と突起
70との間に夫々設けられているこれら楔状空間部に
は、ローラ状のロック部材50a,50bが夫々配設さ
れてロック手段5が形成されている。尚、ロック部材5
0aは一方向回転のロック用、ロック部材50bは他方
向回転のロック用である。このロック部材50a,50
bの直径は、楔状空間部の突起70側の部分の高さより
小さく、突起36側の部分の高さより大きくなっている
ために、ロック部材50a,50bは突起70側に位置
する時は遊動状態にあるものの、突起70から離れる
と、出力軸7外周面とリング体51内周面との間に噛み
込んで出力軸7をロックする。 第6図は外観を示しており、図中1は本体、9はチャッ
ク8に装着されたビット、11はスイッチハンドル、1
2は回転方向切換ハンドル、13は電源パックである。 次に動作について説明する。今、モータ2を回転させた
ならば、この出力は遊星機構において減速されて、キャ
リア34の回転となり、キャリア34の突起36は第2
図に示すようにロック部材50bを介して出力軸7の突
起70を押圧して、出力軸7を回転させる。この時、突
起70両側の楔状空間部に位置する一対のロック部材5
0a,50bのうち、ロック部材50bは突起36で押
されることによって楔状空間部における遊動領域、つま
り突起70寄りの部分に位置し、ロック部材50aはそ
の慣性によって楔状空間部における遊動領域に位置する
ものであり、このためにロック部材50a,50bが出
力軸7の回転を妨げることがない。 特に、ここでは突起70及び突起36を外周側の幅が内
周側の幅よりも広く且つこの差が半径位置の違いで生じ
る差よりも大きくなっている略扇形とされていることか
ら、突起36,70はいずれもローラ状であるロック部
材50a,50bを出力軸7の外周面に押し付ける力を
発生するものであり、ロック部材50a,50bがリン
グ体51の内周面に接することによる力のロスを招くこ
ともない。リング体51を非磁性体で形成するととも
に、ロック部材50a,50bと出力軸7とを両者の間
に磁性吸引力が働くようにして、磁気吸引力でロック部
材50a,50bとリング体51との接触を防ぐようし
てもよい。 モータ2の回転方向が逆の場合には、第3図に示すよう
に、突起36はロック部材50aと突起70とを介して
出力軸7に動力を伝達して出力軸7を回転させるもので
あり、この時も、両ロック部材50a,50bは夫々楔
状空間部における遊動領域側に位置するために、ロック
状がなされることはない。 そして、モータ2を停止させた状態で、手動による締め
付けを行うために本体1を出力軸7の軸回りに締め付け
方向に回転させたならば、本体1、つまりはリング体5
1と出力軸7との間に生じる相対回転で、第4図に示す
ように、ロック部材50bは突起70寄りの遊動領域に
位置したままの状態を保つものの、ロック部材50aは
上記相対回転に伴う転動で突起70から離れて楔状空間
部における噛み込み部分側に移るために、リング体51
と出力軸7とが一体化される。つまり出力軸7の自由回
転がロック部材50aによってロックされてしまって本
体1と共に回転する状態となり、ビスやナットの手締め
が可能となる。そして、このロック状態への移行は上述
のように自動的になされるものである。 ビスやナットを緩めるために本体1を逆方向に回した時
には、第5図に示すように、ロック部材50bが出力軸
7のロックを行い、手戻しを可能とする。 そして、このようにロックされた状態で再度モータ2を
回転させたならば、出力軸7の回転で突起70の方がロ
ック部材50a,50bに接近してロックのための噛み
込み位置にあったロック部材50a,50bを楔状空間
部における遊動領域に戻すために、もしくは、キャリア
34における突起36が噛み込み位置にあるロック部材
50a,50bを楔状空間部の遊動領域側に押し戻すた
めに、ロックの解除が自動的になされる。突起36は動
力伝達部材であるとともに、リリース部材ともなってい
るわけであり、部品数の削減によるコストダウンを得る
ことができるようになっている。 第7図〜第10図に他の実施例を示す。これはオートロ
ック及びオートリリースのための構造は同じであるが、
締め付けトルクの調整用クラッチが組み込まれている点
で上記実施例で示したものと異なっている。 すなわち、ここではインターナルギア33が軸まわりに
回転自在とされているとともに、インタールギア33の
軸方向の前端面には凹凸形状のクラッチ面37が設けら
れている。そしてギアケース6には軸方向の孔62が設
けられて、この孔62内に上記クラッチ面37に係合す
る鋼球74が配設されている。またギアケース6の前端
面の外周には、クラッチ板77と、クラッチばね76、
そしてスラスト板75が配設されており、クラッチ板7
7は本体1の先端部に回転自在に配設されたクラッチハ
ンドル78の内面に形成された階段状突起80に係合し
ている。図中79はクラッチハンドル78の取付プレー
トである。 上記クラッチばね76はスラスト板75を介して鋼球7
4を押圧し、鋼球74とクラッチ面37との係合部にば
ね荷重を負荷して、インターナルギア33の回転を止め
ている。ビスやナットを回転させるのに必要な負荷トル
クが小さい時には、インターナルギア33と鋼球74と
の係合状態が維持されてインターナルギア33の回転が
止められているために、モータ2の回転は前記実施例の
場合と同様に減速されて出力軸7側へと伝えられる。し
かし、上記ばね荷重によるところの設定トルクよりも負
荷トルクが大きくなれば、インターナルギア33はクラ
ッチ面37で鋼球74をクラッチばね76に抗して押し
返しつつ回転を始めるものであり、そしてこのインター
ナルギア33の空転で出力軸7側への動力伝達が遮断さ
れてしまうために、ビスやナットの締め付けトルクは設
定トルクに制限される。 クラッチハンドル78を回転させれば、クラッチハンド
ル78内面の階段状突起80と軸回りの回転が止められ
ているクラッチ板77と係合位置が変化してクラッチ板
77が軸方向に移動し、クラッチばね76の圧縮量が変
化するために、上記設定トルクを調整することができ
る。 ここにおいて、上記のようにインターナルギア33が空
転を始めることで締め付けトルクの制限がなされた時に
は、第2図もしくは第3図に示した状態と同じくロック
が解除された状態にあるが、このままで、つまりモータ
2をオンさせた状態のままで本体1そのものをねじ締め
方向に回すと、本体1の回転、つまりリング体51の回
転で第9図に示すように、それまでフリーで且つ楔状空
間部の遊動領域にあったロック部材50aが噛み込み位
置に移動し、出力軸7をロックするために、手締め作業
にそのまま移行することができる。 そして、モータ2をオンさせた状態のままで引き続い
て、本体1を逆方向にまわせば、第10図に示すよう
に、ロック部材50aによるロックが解除された状態と
なるとともに、本来ならばこの時点でロック部材50b
がロック位置に移行するものの、この時にはインターナ
ルギア33の空転の反動でキャリア34の突起36が図
中矢印で示すようにロック部材50bを突起70側に押
しているためにロック状態に移行せず、この逆回転につ
いてのオートロックが働かない。このためにスイッチハ
ンドル11を操作してモータ2を作動させた状態のまま
での手締めは、ラチェットドライバーあるいはラチェッ
トレンチのようなラチェット締め付けとして行うことが
できるものである。 第11図乃至第13図に他の実施例を示す。これは出力
軸7の後端部に異形断面部を設けるとともに、この異形
断面部に嵌合する孔を備えた複数枚、ここでは2枚の剛
体からなるプレート80と1枚の弾性体からなるプレー
ト81を装着して、これらプレート80,81で突起7
0を形成したものである。特に、ここでは弾性体からな
るプレート81の最大径を除く外径を、これをはさんで
いる2枚の剛体からなるプレート80よりも少し大きく
している。ロック部材50a,50bが弾性体からなる
プレート81に当接するようにして、確実なロックを得
られるようにしているわけである。 第14図に示すように、出力軸7の異形断面部と、突起
70を備えたプレート83における嵌合孔84との間に
隙間cを設けて、この隙間cによるがたつきを利用し
て、確実なロックを得られるようにしてもよい。この場
合、滑り軸受け61とリング体51とのセンター合わせ
に精度をさほど必要としなくなるとともに、組立性も向
上する。 第15図〜第17図に別の実施例を示す。これはキャリ
ア34における軸35の一端をキャリア34の端面より
出力軸7側に突出させるとともに、ロック部材50a,
50bの一端を出力軸7の端面よりもキャリア34側に
突出させて、回転方向において対のロック部材50a,
50bの間に位置する軸35が両ロック部材50a,5
0bに当接自在となるようにしたものである。 この場合、ローラ状に形成されているロック部材50
a,50bにグリスが付着して、ロック部材50a,5
0bが突起70の両側面にグリスの粘性で引っ付いてし
まったとしても、本体1を回すことで手動による手絞め
を行う時には、本体1とともに出力軸7に対してまわる
キャリア34における軸35が、第16図に示すよう
に、ロック部材50aと当接してこれを押すことで突起
70から引き離すために、ロック部材50aは楔状空間
部における噛み込み位置に移動することが妨げられるこ
とがなく、確実にロックがなされるものであり、また本
体1を逆方向にまわす時には、第17図に示すように、
軸35がロック部材50bを押して突起70から引き離
すために、この時もロック部材50bによる出力軸7の
ロックが確実になされる。 遊星機構の部分に充填するグリスがロック部材50a,
50bに付着してしまったとしても、ロック部材50
a,50bが突起70に引っ付いたままとなって出力軸
7のロック機能が損なわれてしまうというような事態を
招くことがなくなるわけであり、逆にロック部材50
a,50bの配設部にグリスを配して音の低減を図ると
いうことも可能となっているわけである。 尚、ここでは遊星ギア32を支持している軸35を利用
しているが、キャリア34の端面に別途凸部を設けて、
この凸部がロック部材50a,50bと当接するように
してもよい。
【発明の効果】
以上のように本発明においては、出力軸側部材の外周面
と回転不能なリング体の内周面との間に形成された楔状
空間部にロック部材が噛み込むことによる出力軸のロッ
クが、出力軸側部材とリング体との相対回転に応じて自
動的になされるものであって、オートロックとなってい
る上に、出力軸側部材に対する入力軸側部材の遊びの範
囲内での回転や入力軸側部材に設けられたリリース部材
によってオートリリースもなされるものであり、しかも
楔状空間部は、連結部を構成しているところの出力軸側
部材における突起とこの突起の両側に夫々配置されてい
る入力軸側部材のリリース部材を兼ねた突起との間に夫
々設けられて、互いに相反する傾斜方向をもつ両楔状空
間部の一方に配されたロック部材が正転ロック用、他方
に配されたロック部材が逆転ロック用となっているため
に、オートロック及びオートリリースが両回転方向につ
いて働くものであり、これ故に電動ドライバー、あるい
は電動レンチのような回転工具として非常に使い勝手が
良く、しかもこれら各部材の形状はシンプルなものでよ
く、信頼性も高いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明一実施例の縦断面面、第2図〜第5図は
第1図中のX−X線断面図であって、第2図は正転回転
時のリリース状態を示す断面図、第3図は逆転回転時の
リリース状態を示す断面図、第4図は手締め時のロック
状態を示す断面図、第5図は手戻し時のロック状態を示
す断面図、第6図は同上の側面図、第7図は他の実施例
の側面図、第8図は同上の縦断面図、第9図及び第10
図は同上の動作を示す横断面図、第11図は他例の分解
斜視図、第12図は同上の端面図、第13図は第12図
中のY−Y線断面を破断で示した破断側面図、第14図
(a)(b)は別の例の分解斜視図と端面図、第15図は他の
実施例の縦断面図、第16図及び第17図は第15図中
のZ−Z線断面図であって、7は出力軸、36は突起、
50a,50bはロック部材、51はリング体、70は
突起を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転駆動源に連結された入力軸側部材と、 この入力軸側部材と同軸上に位置する出力軸側部材とに
    所定角度内の遊びをもって連結される動力伝達用の連結
    部を設けるとともに、工具本体に対して回転不能に固定
    されて上記出力軸側部材を囲むリング体の内周面と出力
    軸側部材の外周面との間にロック部材の噛み込みと遊動
    とを許す楔状空間部を形成し、入力軸側部材には上記ロ
    ック部材を楔状空間部における遊動領域側に押し出すリ
    リース部材を形成したものであって、連結部は出力軸側
    部材に設けられた径方向に突出する突起と、入力軸側部
    材に設けられた軸方向に突出するリリース部材を兼ねた
    突起とからなり、ロック部材が配設された楔状空間部
    は、出力軸側部材における突起とこの突起の両側に夫々
    配置されている入力軸側部材の突起との間に夫々設けら
    れており、出力軸側部材の突起の両側に位置していると
    ともに出力軸側部材の外周面が突起に向かって出力軸側
    部材の中心方向に傾斜することで形成されている両楔状
    空間部は、上記傾斜方向が互いに相反して、共に突起寄
    りが遊動領域、突起から離れる側が噛み込み領域となっ
    ており、この両楔状空間部のうちの一方に配されたロッ
    ク部材が正転ロック用、他方に配されたロック部材が逆
    転ロック用となっていることを特徴とする回転工具。
  2. 【請求項2】入力軸側に遊星減速機構が配されていると
    ともに、この遊星減速機構における遊転自在なインター
    ナルギアがクラッチばねにて弾性的に回転固定されてお
    り、出力軸側部材とリング体との間には傾斜方向の異な
    る楔状空間部が設けられて、各楔状空間部に正転ロック
    用のロック部材と逆転ロック用のロック部材とが配され
    ていることを特徴とする請求項1記載の回転工具。
  3. 【請求項3】リング体が非磁性体で形成され、ロック部
    材と出力軸側部材とが相互に磁気吸引力が作用する部材
    で形成されていることを特徴とする請求項1記載の回転
    工具。
  4. 【請求項4】突起を備えた出力軸側部材は出力軸に固定
    されたプレートであって、このプレートとリング体の少
    なくとも一方は、剛体と弾性体との積層物として形成さ
    れているとともに、剛体部分よりも弾性体部分が外部に
    突出していることを特徴とする請求項1記載の回転工
    具。
JP7756290A 1990-01-26 1990-03-27 回転工具 Expired - Lifetime JPH0653350B2 (ja)

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JPH03251374A JPH03251374A (ja) 1991-11-08
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