JP3243928B2 - 電動工具 - Google Patents

電動工具

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JP3243928B2
JP3243928B2 JP08482494A JP8482494A JP3243928B2 JP 3243928 B2 JP3243928 B2 JP 3243928B2 JP 08482494 A JP08482494 A JP 08482494A JP 8482494 A JP8482494 A JP 8482494A JP 3243928 B2 JP3243928 B2 JP 3243928B2
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JP
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ring gear
gear
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torque
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秀樹 黒沢
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Koki Holdings Co Ltd
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Hitachi Koki Co Ltd
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  • Drilling And Boring (AREA)
  • Portable Power Tools In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクラッチモードとドリル
モードの切り換えを確実に行うことができる電動工具に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電動工具は図4に示される様な遊
星歯車機構を用いるものが多く、最終段のリングギヤ4
1の端面に形成された突起にボール42をスプリング4
3により圧接してスリップクラッチ機構を構成してい
る。ネジ締め作業等ではすべり出しトルク以上のトルク
が出力軸44に加えられるとボール42がスプリング4
3の押圧力に抗してリングギヤ41の突起を乗り越え、
クラッチが動作する(A−A線上部の状態)。一方、穴
あけ等にドリルとして工具を使用する時はトルク調整キ
ャップ45を回動させ、該トルク調整キャップ45の内
周に設けた階段状の平面とトルク調整板46の脚が係合
して前記トルク調整板46が軸方向に移動し最終的に
は、前記スプリング43を全圧縮状態とし、前記ボール
42が前記リングギヤ41の突起を乗り越えないよう
に、即ちクラッチが動作しない様に設定する(A−A線
下部の状態)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
電動工具では、ドリルモードを設定する際スプリングの
全圧縮を利用するためスプリングの全圧縮高さを正確に
維持せねばならず、スプリングの製作が困難であった。
またリングギヤの突起の高さ、トルク調整キャップの階
段の高さのバラツキやそれらを組み合わせた時の公差の
累積が大きく、確実にドリルモードの状態が得られない
場合が生じる。即ち、例えば薄い鉄板で錐の抜け際など
強いトルクが必要な場合、クラッチが動作してモータの
停動トルクまで利用できないことがあり、作業能率が著
しく低下する。これは太径の木ネジ締でも同様である。
【0005】本発明の目的は、クラッチモードとドリル
モードの切り換えを確実に行いドリルモード時のクラッ
チ動作を皆無とし、穴あけ作業等大トルクを必要とする
作業も能率良く行なえる電動工具を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的はリングギヤに
第2の係合部を設けると共に、ギヤケースに対して回動
不能かつトルク調整キャップの回動によりリングギヤの
軸方向にほぼ平行に移動可能で、第2の係合部と係合及
び離脱可能な係合部材を設けることにより達成される。
【0007】
【作用】上記のように構成されたクラッチ機構において
トルク調整キャップを回動させてリングギヤの第2の
合部と係合部材とを係合させると、リングギヤとクラッ
チ部材との係合状態とは無関係にリングギヤの回転が阻
止され、クラッチが動作しない。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を図1乃至図3を用いて説明
する。2つ割りの外枠に収納されたモータ1の回転は前
記外枠8で把持されたギヤケース6、7で収納されたプ
ラネットギヤ2、サンギヤ3、プラネットギヤ4、サン
ギヤ5、プラネットギヤ9に順次伝達される。該プラネ
ットギヤ9はリングギヤ11の円周を噛合転動して減速
動作を行ない、公転出力はキャリア17を経て該キャリ
ア17とスプライン結合した出力軸10に伝達される。
前記リングギヤ11の端面には係合部である突起11a
が設けられ、一端をトルク調整板16に保持された押圧
手段であるコイルスプリング12の弾性力によりスラス
ト板13を介してリングギヤ11側に付勢されるクラッ
チ部材であるボール14が前記突起11aと当接係合し
ている。前記リングギヤ11の前記突起11aと反対側
の外周部には第2の係合部である切欠11bが設けてあ
る。なお、切欠11bは図3に示すようにリングギヤ1
1外周にリングギヤ11の外側に突出するよう設けられ
たつば部に複数形成されている。前記ギヤケース6の一
端には軸方向に高さの異なる階段状の平坦部15aを有
するトルク調整キャップ15が回動自在に設けられてお
り、該平坦部15aにトルク調整板16の脚16aが係
合停止し、トルク調整キャップ15の回転量によりトル
ク調整板16の軸方向高さを変化させてクラッチのすべ
り出しトルクを選択する。前記脚16aの前記平坦部1
5aとの反対側にはリングギヤ11の外周に設けた第2
の係合部である切欠11bに係合及び離脱可能な係合部
材である固定脚16bが屈曲形成されている。(尚、ト
ルク調整板16の内周には二面巾16cが設けられ、ギ
ヤケース6の外周に設けられた平坦部(図示していな
い)に係合して回り止めの用に供されている。すなわ
ち、トルク調整板16はギヤケース6に対して回動不能
かつリングギヤ11の軸方向にほぼ平行に移動可能とな
っている。)以上の様に構成された減速部ならびにクラ
ッチ部の動作について以下説明する。トルク調整キャッ
プ15を回動させて任意のトルクに設定する。図1にお
いてA−A線より上部の部分はすべり出しトルクを最小
にした場合を示す。この状態でネジ締め作業を行なうと
ネジが締め上がって出力軸10が固定され、更にモータ
が回転し続け設定したトルク以上のトルクがモータ1側
から加えられるとボール14と突起11aの係合がはず
れ、リングギヤ11が回転し始める。即ち、ボール14
と突起11aの係合がスプリング12の弾性に抗して離
脱・係止を繰り返しクラッチが動作する。トルク調整キ
ャップ15を回動させクラッチ調整板16が漸次平坦部
15aを上昇(図示左側方向に移動)するとスプリング
12は圧縮され、それに伴いすべり出しトルクも漸次大
きくなる。一方、太径の木ネジを締める場合あるいは錐
による穴あけを行なう等クラッチが動作しては不都合な
場合もある。その時は前記トルク調整キャップ15を更
に回動させ、前記平坦部15aの最大高さの位置にトル
ク調整板16の脚16aを設定すると該トルク調整板1
に一体に設けられた係合部材である固定脚16bが前
記リングギヤ11の切欠11bと係合し、該リングギヤ
11のギヤケース6に対する回転は阻止される。(A−
A線より下部に示す状態)この状態で前述の様に穴あけ
あるいはネジ締めを行なうと、リングギヤ11はギヤケ
ース6に対して回動不能であるためクラッチは動作せず
モータ1の停動トルクまで連続した出力が得られる。な
お本実施例では、リングギヤ11に設けられた第2の係
合部である切欠11bと、切欠11bと係合及び離脱可
能なトルク調整16の固定脚16bとで説明したが、
図5の様にリングギヤ11に設けられる第2の係合部
、リングギヤ11の外側に突出するようリングギヤ1
1外周に複数突設された突起11bとしても本発明の目
的は達成でき、この構成では係合部材である固定脚16
bがリングギヤ11の軸方向に移動し、リングギヤ11
に設けられた突起11bと突起11bとの間に位置する
ことにより、リングギヤ11をギヤケース6に対して回
動不能とすることができる。
【0008】
【発明の効果】本発明によれば、リングギヤに第2の
合部を設けると共にトルク調整キャップの回動によりギ
ヤケースの軸方向にほぼ平行に移動可能で第2の係合部
と係合及び離脱可能な係合部材を設けた構成とすること
によって前記リングギヤのギヤケースに対する回転を機
械的に阻止できるようにしたのでクラッチの動作を確実
にキャンセルできる。即ちクラッチを構成するスプリン
グの全圧縮高さ、リングギヤの突起の高さおよびトルク
調整キャップの階段の高さやそれらを組み合せた時の公
差の累積に無関係に安定したドリルモード即ちクラッチ
が動作しない状態が維持でき、穴あけ作業等大トルクを
必要とする作業でもクラッチが動作せず作業能率が向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるクラッチ機構の一実施例を示す
縦断面図である。
【図2】 本発明によるトルク調整板の一実施例を示す
斜視図である。
【図3】 本発明によるクラッチ機構に使用されるリン
グギヤの一実施例を示す斜視図である。
【図4】 従来例を示す縦断面図である。
【図5】 本発明によるクラッチ機構に使用されるリン
グギヤの他の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
11はリングギヤ、11aは突起、14はボール、15
はトルク調整キャップ、16はトルク調整板である。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動可能なリングギヤを有する遊星歯車
    機構を収納するギヤケースと、前記リングギヤの端面に
    設けられた係合部と、該係合部に当接するクラッチ部材
    と、該クラッチ部材を前記係合部に押圧する押圧手段
    と、前記ギヤケースに回動可能に設けられ回動位置に応
    じて前記押圧手段の押圧力を調整するトルク調整キャッ
    プとを有する電動工具であって、前記リングギヤに第2の係合部を設けると共に、前記ギ
    ヤケースに対して回動不能かつ前記トルク調整キャップ
    の回動により前記リングギヤの軸方向にほぼ平行に移動
    可能で、前記第2の係合部と係合及び離脱可能な係合部
    を設けたことを特徴とする電動工具。
  2. 【請求項2】 前記トルク調整キャップの回動により前
    記押圧手段の押圧力を増加させ、更に前記トルク調整キ
    ャップを回動させた際に、前記係合部材と前記第2の係
    合部とが係合することを特徴とする請求項1記載の電動
    工具。
  3. 【請求項3】 前記係合部材は、前記トルク調整キャッ
    プに設けられた前記リングギヤの軸方向の段差によって
    移動することを特徴とする請求項1あるいは請求項2記
    載の電動工具。
  4. 【請求項4】 回動可能なリングギヤを有する遊星歯車
    機構を収納するギヤケースと、前記リングギヤの端面に
    設けられた係合部と、該係合部に当接するクラッチ部材
    と、該クラッチ部材を前記係合部に押圧する押圧手段
    と、前記ギヤケースに回動可能に設けられ回動位置に応
    じて前記押圧手段の押圧力を調整するトルク調整キャッ
    プとを有する電動工具であって、 前記リングギヤに該リングギヤの外側に突出するつば部
    及び該つば部に複数の切欠を設けると共に、前記ギヤケ
    ースに対して回動不能かつ前記リングギヤの軸方向にほ
    ぼ平行に移動可能で、前記切欠と係合及び離脱可能な係
    合部材を設けたことを特徴とする電動工具。
  5. 【請求項5】 回動可能なリングギヤを有する遊星歯車
    機構を収納するギヤケースと、前記リングギヤの端面に
    設けられた係合部と、該係合部に当接するクラッチ部材
    と、該クラッチ部材を前記係合部に押圧する押圧手段
    と、前記ギヤケースに回動可能に設けられ回動位置に応
    じて前記押圧手段の押圧力を調整するトルク調整キャッ
    プとを有する電動工具であって、 前記リングギヤに該リングギヤの外側に突出する複数の
    突起を突設すると共に、前記ギヤケースに対して回動不
    能かつ前記リングギヤの軸方向にほぼ平行に移動可能
    で、前記突起間内に係合及び離脱可能な係合部材を設け
    たことを特徴とする電動工具。
  6. 【請求項6】 回動可能なリングギヤを有する遊星歯車
    機構を収納するギヤケースと、前記リングギヤの端面に
    設けられた係合部と、該係合部に当接するクラッチ部材
    と、該クラッチ部材を前記係合部に押圧するコイルスプ
    リングと、前記ギヤケースに回動可能に設けられ回動位
    置に応じて前記コイルスプリングの圧縮量を調整するト
    ルク調整キャップとを有する電動工具であって、 前記リングギヤに第2の係合部を設けると共に、前記コ
    イルスプリングと前記トルク調整キャップとの間に位置
    し前記トルク調整キャップの回動により前記リングギヤ
    の軸方向にほぼ平行に移動するトルク調整板を設け、該
    トルク調整板に前記移動により前記第2の係合部と係合
    及び離脱可能な係合部材を設けたことを特徴とする電動
    工具。
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