JPH064807B2 - カーボンブラック分散液 - Google Patents

カーボンブラック分散液

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JPH064807B2
JPH064807B2 JP62236212A JP23621287A JPH064807B2 JP H064807 B2 JPH064807 B2 JP H064807B2 JP 62236212 A JP62236212 A JP 62236212A JP 23621287 A JP23621287 A JP 23621287A JP H064807 B2 JPH064807 B2 JP H064807B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、カーボンブラックが均一に微分散してなり、
水性又は油性のインキとして、或いはインキや塗料を製
造する際に用いられる顔料ペースト(トナー)として利
用できるカーボンブラック分散液に関するものである。
(従来の技術) カーボンブラック(以下CBと記す)は黒色着色剤とし
てインキや塗料の分野に於て広く利用されているが、イ
ンキや塗料中にCBを均一に微分散する為には、一般に
ロールミルやボールミルなどの練合分散機器を使用し、
多大のエネルギーを消費してCBのストラクチャーや2
次凝集をほぐす必要がある。更に分散を助け、塗料やイ
ンキとして保存中の沈降や凝集を防ぐために界面活性剤
や水溶性ポリマー等の分散剤を使用するのが普通である
が、この方法を採用しても分散性は充分満足できるもの
ではなく、しかも用いた分散剤がインキや塗料の性能を
低下させる欠点を有するものである。
以上の欠点を克服するためにはCBの表面を改質して、
分散性を良くする必要があり、そのためのいくつかの方
法が知られている。例えば、CBの存在下でスチレン等
のビニル単量体を重合してグラフト化する方法がある
が、この方法もグラフト化率が低い等の理由でCBの分
散性を充分改良するまでには到っていないものである。
上述の如きCBを水や有機溶媒に分散したCB分散液及
びそれから得られるインキや塗料は製造に多大のエネル
ギーを要したり、CBの分散や塗料、インキとしての性
能が不充分であったりする欠点を有していた。
(本発明が改良しようとする問題点) 本発明の目的は、CBが均一に微分散し、保存安定性に
優れ、インキや塗料への分散が容易で且つ性能上におい
ても充分満足しうるCB分散液を開発することにある。
(問題点を解決するための手段及び作用) 本発明者らは、CBおよび分子内にアジリジン基、オキ
サゾリン基、N−ヒドロキシアルキルアミド基、エポキ
シ基、チオエポキシ基、イソシアネート基から選ばれる
1種又は2種以上の反応性基を有する重合体を特定条件
下で反応させて得られるカーボンブラックグラフトポリ
マー(以下、CBグラフトポリマーと記す)が水や有機
溶媒との親和性に富み、これら媒体に優れた分散性を有
しているので、極めて容易にCB分散液を得ることが出
来、これをインキ或いはインキや塗料の製造に際して用
いられる顔料ペースト(トナー)として利用すると保存
安定性や性能の優れたインキや塗料が得られることを見
出し本発明に到達したものである。
即ち、本発明はCB及び分子内にアジリジン基、オキサ
ゾリン基、N−ヒドロキシアルキルアミド基、エポキシ
基、チオポキシ基、イソシアネート基から選ばれる1種
又は2種以上の反応性基を有する重合体(以下、重合体
(A)という。)を0〜350℃の条件下に反応して得ら
れるCBグラフトポリマーを水及び/又は有機溶媒に分
散してなるCB分散液に関するものである。
本発明において、CBグラフトポリマーを得るために、
CB表面の官能基(-OH,-COOH,C=O等)を利用する。
本発明における重合体(A)としては、アジリジン基、
オキサゾリン基、N−ヒドロキシアルキルアミド基、エ
ポキシ基、チオエポキシ基、イソシアネート基から選ば
れる1種又は2種以上の反応性基を分子内に有する重合
体であれば、特に制限なく用いられ、例えば前記反応性
基を分子内に1個以上有するビニル系重合体、ポリエス
テル、ポリウレタン、ポリエーテル等を挙げることが出
来る。
この様な重合体(A)を得るには、例えば前記の反応性基
を分子内に有する重合性単量体を必要によりその他の重
合性単量体と公知の手順に従って重合する方法や前記反
応性基を分子内に有する化合物と該化合物と反応しうる
基を有する重合体とを反応する方法等を適宜採用するこ
とができる。本発明においては、特にCBの表面に存在
する官能基との反応性の面で、アジリジン基、オキサゾ
リン基、N−ヒドロキシアルキルアミド基から選ばれる
1種又は2種以上の反応性基として有する重合体(A)
が好ましい。
本発明に於て、重合体(A)の種類はCBグラフトポリマ
ーに付与すべき特性、即ち、CB分散液の分散媒である
水や有機溶媒との親和性に応じて適宜選択する。
重合体(A)の分子量については特に制限されないが、C
Bに対する顕著な処理効果やCBとの反応時の作業性の
面で平均分子量が200〜1,000,000の範囲とするのが好ま
しく、より好ましくは300〜100,000の範囲である。
また、重合体(A)は反応性基を平均して1分子中に1個
以上有していなければならないが、CBとの反応性や得
られるCBグラフトポリマーの性質を良好な範囲とする
ためには、平均して1分子中に1〜5個とするのが好ま
しく、より好ましくは1〜2個である。
本発明の製造方法において、CBグラフトポリマーは、
CBと前記の重合体(A)とを0〜350℃、好ましくは
70〜300℃の温度条件下に攪拌混合して反応するこ
とにより得られるものである。反応時の温度条件が35
0℃を越える場合はポリマー成分が変質するので好まし
くない。
本発明で使用するCBの種類は特に制限されないが、重
合体(A)の反応性基がエポキシ基やチオエポキシ基の如
き比較的反応性の低いものの場合はpHが7以下のCB、
特にその表面のカルボキシル基の量が0.05ミリグラム当
量/g以上のCBを使用するのが好ましい。反応性基が
アジリジン基、オキサゾリン基、N−ヒドロキシアルキ
ルアミド基、イソシアネート基などの如き反応性の比較
的高いものの場合はCBの種類を制限する必要がなく各
種のCBを好適に使用することができる。
CBと重合体(A)の使用比率に特に制限はないが、好ま
しくはCB100重量部に対し、重合体(A)1〜1,000重
量部、特に好ましくは5〜500重量部である。
CBと重合体(A)との反応は、これら二成分だけを反応
する方法であってもよく、又重合体(A)に該当しないポ
リマー成分、重合性単量体、有機溶剤、水等他の物質の
混在下での反応であってもよい。
本発明においてCBと重合体(A)の反応を水及び/又は
有機溶剤の存在下で行った場合、CBグラフトポリマー
は分散液として得られ、本発明のCB分散液を直接得るこ
とができ、一方、反応をCBと重合体(A)のみで行った
場合は得られたCBグラフトポリマーを水及び/又は有
機溶媒に分散させることにより本発明のCBグラフトポ
リマーを得ることができる。CBグラフトポリマーは、
分散媒である水及び/又は有機溶媒と親和性のある重合
体(A)が効率よくCB表面にグラフト化しているので、
CBグラフトポリマーの分散媒への分散は極めて容易で
あり、分散の為に高剪断力をかける必要はなく、常温或
いは加温下、CBグラフトポリマーと水及び/又は有機
溶媒を、例えばプロペラ羽根や櫂型羽根の付いた攪拌機
で攪拌するだけでCB分散液を得ることができる。本発
明のCB分散液はそのままでインキとして、或いは顔料
ペースト(トナー)として使用できるものであるが、必
要であれば各用途で公知の各種添加剤を使用することも
できる。
(発明の効果) 本発明のCB分散液はCBの表面にCBとの反応性を有
する重合体(A)をグラフト化したCBグラフトポリマー
を含有する。該重合体(A)は従来公知のグラフト化方法
にくらべてCBへのグラフト化率が極めて良く、CB表
面に重合体が強固に結合しており又、重合体の骨格とし
て各種のものが選択できるのでCBの表面性質を、使用
する分散媒や用途に適合するように自在にしかも効果
的、経済的に改質することができる。従って、本発明の
CB分散液はCBが均一にミクロ分散しており、着色剤
として種々の用途に好適であり、例えば水性又は油性の
筆記用、情報記録用或いは印刷用の分散安定性の良い、
着色力に優れたインキとして、該CB分散液をそのまま
で或いは、適宜必要な成分を追加して使用することが出
来る。更に本発明のCB分散液はインキ、塗料、プラス
チック等の調色用顔料ペースト(黒色トナー)として使
用することができ、インキ、塗料、プラスチックに対し
て容易に分散させることができ、しかも、それらの性能
を低下させることがない。
(実施例) 以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明
は以下の実施例によって限定されるものではない。尚、
例中の部は重量部を、%は重量%をそれぞれ示す。
参考例1 攪拌機、不活性ガス導入管、還流冷却管及び温度計を備
えたフラスコにポリビニルアルコール0.2部を溶解した
脱イオン水400部を仕込んだ。そこへ予め調整してお
いたスチレン196部およびイソプロペニルオキサゾリ
ン4部からなる重合性単量体にベンゾイルパーオキサイ
ド16部を溶解した混合物を仕込み、高速で攪拌して均
一な懸濁液とした。次いで窒素ガスを吹き込みながら8
0℃に加熱し、この温度で5時間攪拌を続けて重合反応
を行った後冷却して重合体懸濁液を得た。この重合体懸
濁液をロ過、洗浄した後乾燥して反応性基としてオキサ
ゾリン基を有する重合体を得た。この重合体の分子量は
GPC測定によりMn=5,800であった。
反応性基としてオキサゾリン基を有する重合体20部と
CB MA-600(三菱化成工業(株)製)20部とをラボプ
ラストミル(東洋精機(株)製)を用いて160℃、1
00rpmの条件下に混練して反応した後冷却、粉砕して
CBグラフトポリマー(1)を得た。
参考例2 参考例1における重合性単量体の代わりにスチレン12
0部、アクリル酸エチル76部及びN−ヒドロキシエチ
ルメタクリルアミド4部を使用する他は参考例1と同じ
操作をくり返してMn=5,500の反応性基として、N−ヒ
ドロキシアルキルアミド基を有する重合体を得、該重合
体10部とCB MA-60020部とをラボプラストミルを用
いて参考例1と同様の操作をくり返してCBグラフトポ
リマー(2)を得た。
参考例3 参考例1において、用いた重合性単量体をスチレン10
0部、メタクリル酸メチル95部およびメタクリル酸グ
リシジル5部とする以外は参考例1と同じ方法をくり返
して反応性基としてエポキシ基を有する重合体を得た。
反応性基としてエポキシ基を有する重合体20部とCB M
A-100R(三菱化成工業(株)製)20部とをラボプラス
トミルを用いて220℃、100rpmの条件下に混練して反
応した後冷却、粉砕してCBグラフトポリマー(3)を得
た。
参考例4 参考例1において、用いた重合性単量体を、メタクリル
酸メチル100部、ブチルアクリレート95部及び2,3
−エピチオプロピルメタクリレート5部とする以外は参
考例1と同じ方法をくり返して反応性基としてチオエポ
キシ基を有する重合体を得た。
反応性基としてチオエポキシ基を有する重合体16部と
CB MA-100R(三菱化成工業(株)製)24部とをラボプ
ラストミルを用いて220℃、100rpmの条件下に混練し
て反応した後冷却、粉砕してCBグラフトポリマー(4)
を得た。
比較参考例1 反応性基を有しないポリスチレンであるスタイロン−66
6(旭化成工業(株)製、Mn=40,000)20部とCB MA-6
0020部とを参考例1と同様に反応した後、冷却、粉砕
して比較用CBグラフトポリマー(1)を得た。
比較参考例2 参考例1で用いたものと同様のフラスコにキシレン20
0部、メタクリル酸ブチル25部、アゾビスイソブチロ
ニトリル0.2部及びCB MA-600を100部仕込み窒素ガス
を吹き込みながら、80℃に加熱し、この温度で10時間
攪拌を続けて重合反応を行った後冷却した。反応後、生
成物をメタノール7,000部に再沈し、比較用CBグラフ
トポリマー(2)を得た。
実施例1 参考例1〜4で得られたCBグラフトポリマー(1)〜(4)
及び比較参考例1〜2で得られた比較用CBグラフトポリ
マー(1)〜(2)の各々とCBの濃度が30%となる量のト
ルエン/酢酸エチル=1/1 の混合溶媒とをプロペラ羽
根付き攪拌機で攪拌することによりCB分散液(I)〜(I
V)及び比較用のCB分散液(I)〜(II)を得た。各分散液
中のCBの粒径を遠心沈降法によって測定した。測定時
のCB濃度は光線透過率が最適の範囲となるようにトル
エン/酢酸エチル=1/1の混合溶媒で調整した。測定値
を未処理のCBの粒径と共に表1に示す。
CB分散液(I)〜(IV)をアクリルラッカー用の顔料ペー
ストとして用いると、CBの分散安定性のよい着色ラッ
カーが得られた。一方、比較用CB分散液を用いたもの
は顔料の分離が見られた。
実施例2 参考例1で用いたのと同じフラスコにトルエン200部
及びメチルイソブチルケトン200部を仕込み、窒素ガ
スを吹き込みながら80℃に加熱した。そこへ予め用意
しておいたメタクリル酸メチル100部、アクリル酸ブ
チル90部及び2−(1−アジリジニル)エチルメタク
リレート10部からなる重合性単量体にベンゾイルパー
オキサイド4部を溶解した混合物を2時間に亘って滴下
ロートより滴下し、更に5時間攪拌を続けて重合反応を
行った後冷却して重合体溶液を得た。この重合体の分子
量はGPC測定によりMn=2,700であった。
反応性基としてアジリジン基を有する重合体の溶液60
部とCB MA-60020部とを加圧ニーダーを用いて160
℃にて反応してCBグラフトポリマーの分散液を得た。
これをCB分散液(V)とし、実施例1と同様にしてCB
の粒径を測定したところ0.08μmであった。
実施例3 参考例1で用いたのと同じフラスコにトルエン217部
を仕込み、窒素ガスを吹き込みながら90℃に加熱し
た。そこへ予め用意しておいたメタクリル酸メチル48
0部及びアクリル酸n−ブチル20部からなる重合性単
量体にチオグリコール酸5.44部、アゾビスイソブチロニ
トリル1.32部とを溶解した混合物を2時間にわたって滴
下ロートより滴下し、更に5時間攪拌を続けて重合反応
を行った。この重合体の分子量はGPC測定によりMn=9,5
00であった。
次いで、この反応生成物(末端にカルボキシル基を有す
るプレポリマーを含む溶液)185.1部に2−p−フェニ
レン−ビス−2−オキサゾリン2.95部を加え80℃で2
時間反応して、末端に反応性基としてオキサゾリン基を
有する重合体の溶液(不揮発分70%)を得た。
末端にオキサゾリン基を有する重合体の溶液(不揮発分
70%)40部とCB MA-100R 20部とを加圧ニーダー
を用いて160℃の条件下に混練反応してCBグラフト
ポリマーの分散液を得た。これをCB分散液(VI)とし、
実施例1と同様にしてCBの粒径を測定したところ0.06
μmであった。このCB分散液(VI)及び実施例2で得ら
れたCB分散液(V)を各々印刷インキ用ビヒクルと攪拌混
合したところCBの分散度の良い印刷インキが得られ
た。
実施例4 参考例1で用いたのと同じフラスコに末端カルボキシル
基含有線状飽和ポリエステルアロプラッツOB-63(日本
触媒化学工業(株)製、分子量Mn=6,000、不揮発分5
0%)200部、2−p−フェニレン−ビス−2−オキ
サゾリン3.60部を加え、110℃で2時間反応して、末
端に反応性基としてオキサゾリン基を有する重合体の溶
液(不揮発分50.9%)を得た。末端にオキサゾリン基を
有する重合体の溶液(不揮発分50.9%)40部とCB MA-
100R 20部とを参考例4と同様の条件下で混練反応
し、CBグラフトポリマーの分散液を得た。これをCB
分散液(VII)とし、実施例1と同様にしてCBの粒径を
測定したところ0.08μmであった。CB分散液(VII)10
部(顔料ペースト)とアロプラッツOB-63 90部を攪
拌機で混合すると、CBの分散性の良い黒色エナメルが
得られ、このエナメルは高光沢の塗膜を形成した。
実施例5 参考例1で用いたのと同じフラスコに平均分子量1,000
のポリプロピレングリコール82部、トルイレンジイソ
シアネート18部、ジブチル錫ジラウレート0.2部及び
トルエン100部を仕込み攪拌しながら80℃で5時間
反応を行ない、末端イソシアネート基含有ポリウレタン
の50%溶液を得た。このものの分子量をGPCで測定す
るとMn=4,900であった。
末端にイソシアネート基を有する重合体の溶液30部と
CB MA-600 20部とを参考例4と同様の条件下で混練
反応し、CBグラフトポリマーを得た。これをCB分散
液(VIII)とし、実施例1と同様にしてCBの粒径を測定
したところ0.13μmであった。アロタン171(日本触媒化
学工業(株)製ポリウレタン樹脂)93部に顔料ペース
トとしてCB分散液(VIII)7部を加えてプロペラ羽根付
攪拌機で攪拌したところCBの分散度の良い高光沢のウ
レタン樹脂塗料が得られた。
実施例6 参考例1で用いたのと同じフラスコにイソプロパノール
400部を仕込み、窒素ガスを吹込みながら、イソプロ
パノールの沸点まで加熱した。そこへ予め用意しておい
たヒドロキシエチルアクリレート100部、アクリル酸
メチル30部、アクリル酸エチル60部、グリシジルメ
タアクリレート10部からなる重合性単量体にベンゾイ
ルパーオキサイド8部を溶解した混合物を2時間に亘っ
て滴下ロートより滴下し、更に5時間攪拌を続けた。次
いでイソプロパノールの内300部を留去した後水10
0部を加えて、重合体溶液を得た。この重合体の分子量
はGPC測定によりMn=2,200であった。
反応性基としてエポキシ基を有する重合体の水性溶液2
0部、アロロン76(日本触媒化学工業(株)製水溶性ア
クリル樹脂)20部及びCBMA-100R 20部とを加圧ニ
ーダーを用いて160℃にて反応してCBグラフトポリ
マーの分散液を得た。これをCB分散液(IX)とし、イソ
プロパノール/水=1/1の混合溶剤で希釈して光線透過
率を調整して、遠心沈降法で粒径を測定したところ0.04
μmであった。CB分散液(IX)60部に水40部を加え
て攪拌希釈したものを水性サインペン用インキとして使
用したところ、3000字筆記後も筆跡のカスレなどの異常
がなく、耐水性が優れており、数ケ月放置後も品質に変
化がなく、良好な筆記性を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川村 清 大阪府吹田市西御旅町5番8号 日本触媒 化学工業株式会社中央研究所内 (72)発明者 佐野 禎則 大阪府吹田市西御旅町5番8号 日本触媒 化学工業株式会社中央研究所内 審査官 城所 宏 (56)参考文献 特開 昭63−270767(JP,A) 特表 昭59−501462(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カーボンブラックおよび 分子内にアジリジン基、オキサゾリン基、N−ヒドロキ
    シアルキルアミド基、エポキシ基、チオエポキシ基、イ
    ソシアネート基から選ばれる1種又は2種以上の反応性
    基を有する重合体 を0〜350℃の条件下に反応して得られるカーボンブ
    ラックグラフトポリマーを水及び/又は有機溶媒に分散
    してなるカーボンブラック分散液。
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