JPH06349706A - 位置合わせ方法 - Google Patents

位置合わせ方法

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JPH06349706A
JPH06349706A JP5137913A JP13791393A JPH06349706A JP H06349706 A JPH06349706 A JP H06349706A JP 5137913 A JP5137913 A JP 5137913A JP 13791393 A JP13791393 A JP 13791393A JP H06349706 A JPH06349706 A JP H06349706A
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wafer
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JP5137913A
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Shoji Kawakubo
昌治 川久保
Hirotaka Tateno
博貴 立野
Nobutaka Umagome
伸貴 馬込
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各ショット領域に転写されるチップパターン
自体の伸縮や回転などの影響を小さく抑え、感光基板上
の各ショット領域のチップパターンとレチクルパターン
の投影像とをより高精度に且つ高いスループットで重ね
合わせる。 【構成】 ウエハ8上の各ショット領域27−nに基準
点28−nを原点として4個のアライメントマーク29
(n,1)〜29(n,4)を形成しておく。処理対象
とするロットの先頭の数枚のウエハについては、多くの
サンプルショット内のそれぞれ4個のアライメントマー
クのステージ座標系(X,Y)での座標値を計測し、こ
の計測結果からチップローテーション等の補正及び位置
合わせを行う。残りのウエハについては、それまでの計
測結果の非線形誤差量のばらつきが大きいアライメント
マークを計測対象から除外して、計測対象を減少させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば統計的手法を用
いて予測した配列座標に基づいてウエハ上の各ショット
領域に順次レチクルのパターン像を転写する投影露光装
置において、レチクルとウエハ上の各ショット領域とを
順次位置合わせする場合に適用して好適な位置合わせ方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子又は液晶表示素子等をフォト
リソグラフィ工程で製造する際に、フォトマスク又はレ
チクル(以下「レチクル」と総称する)のパターン像を
投影光学系を介して感光基板上の各ショット領域に投影
する投影露光装置が使用されている。この種の投影露光
装置として近年は、感光基板を2次元的に移動自在なス
テージ上に載置し、このステージにより感光基板を歩進
(ステッピング)させて、レチクルのパターン像を感光
基板上の各ショット領域に順次露光する動作を繰り返
す、所謂ステップ・アンド・リピート方式の露光装置、
例えば縮小投影型の露光装置(ステッパー)が多用され
ている。
【0003】例えば半導体素子は、感光基板としての感
光材が塗布されたウエハ上に多数層の回路パターンを重
ねて形成されるので、2層目以降の回路パターンをウエ
ハ上に投影露光する際には、ウエハ上の既に回路パター
ンが形成された各ショット領域とこれから露光するレチ
クルのパターン像との位置合わせ、即ちウエハとレチク
ルとの位置合わせ(アライメント)を精確に行う必要が
ある。従来のステッパー等におけるウエハの位置合わせ
方法は、概略次のようなものである(例えば特開昭61
−44429号公報参照)。
【0004】即ち、被処理基板となるウエハ上の予め設
定された配列座標に基づいて規則的に配列された多数の
ショット領域上には、それぞれ位置合わせ用のマーク
(アライメントマーク)を含むチップパターンが形成さ
れている。しかしながら、形成されたパターン上に別の
パターンを重ねる際、設定された配列座標に基づいてウ
エハをステッピングさせても、以下のような要因により
必ずしも満足な重ね合わせ精度が得られるとは限らな
い。
【0005】(1) ウエハの残存回転誤差Θ (2) ステージ座標系(又はショット配列)の直交度誤差
W (3) ウエハの線形伸縮Rx,Ry (4) ウエハ(中心位置)のオフセット(平行移動)O
X ,OY
【0006】これら4個の誤差量は6個のパラメータで
表すことができるので、その内の4個のパラメータで表
される要素からなる2行×2列の変換行列Aと、オフセ
ット(平行移動)OX,OY を要素とする2行×1列の変
換行列Oとを考える。そして、ウエハ上の各ショット領
域の設計上の配列座標値(DXn,DYn)(n=0,1,
2,‥‥)と、ステップ・アンド・リピート方式で位置
合わせすべき実際の配列座標値(FXn,FYn)とが、そ
れら変換行列A,Oを用いて次のように表されるものと
する。
【0007】
【数1】
【0008】このとき、ウエハ上から選択された複数の
ショット領域(サンプルショット)について実測して得
られた配列座標値(FMXn,FMYn)と、対応するショ
ット領域について(数1)に基づいて求めた計算上の配
列座標値(FXn,FYn)との平均的な偏差が最小になる
ように、最小自乗法を用いてそれら変換行列A,Oを決
定する。そして従来は、その決定された変換行列A,O
と設計上の配列座標値(DXn,DYn)とに基づいて、上
記の(数1)から実際に位置合わせすべき位置の計算上
の配列座標値(FXn,FYn)を算出し、その算出された
座標値をもとにウエハの各ショット領域を位置決めして
いた。このようにサンプルショットについて実測した計
測結果を統計処理して、各ショット領域の位置決めを行
う方式をエンハンスト・グローバル・アライメント方式
(EGA方式)と呼ぶ。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように算出された計算上の配列座標値(FXn,FYn)に
応じてウエハの位置合わせを行ったとしても、各ショッ
ト領域のチップパターン自体の伸縮や回転などの影響で
必ずしも満足な重ね合わせ精度が得られるとは限らない
という不都合があった。これは、ウエハ上の各ショット
領域に最初に(第1層目に)チップパターンを焼きつけ
た際に、レチクルがウエハステージの移動方向に対して
回転していること、投影倍率に誤差があること、又はウ
エハが加工プロセス等により全体的に伸縮していること
等によって生じるものである。
【0010】そこで、これらのチップパターンのローテ
ーション等をも計測して補正するためには、ウエハの各
ショット領域内にそれぞれ複数個のアライメントマーク
を形成し、これらのアライメントマークの計測結果を統
計処理する手法が考えられる。しかしながら、このよう
にアライメントマークの個数を多くして、且つサンプル
ショットの個数をも多くしたような場合には、アライメ
ントマークの計測に時間がかかり過ぎて、露光工程のス
ループットが低下するという不都合がある。また、単に
サンプルショットの個数を少なくすると、アライメント
精度が低下する。
【0011】本発明は斯かる点に鑑み、統計的手法を用
いて予測した配列座標に基づいて感光基板上の各ショッ
ト領域とレチクルとの位置合わせを行う方法において、
各ショット領域に転写されるチップパターン自体の伸縮
や回転などの影響を小さく抑え、感光基板上の各ショッ
ト領域のチップパターンとレチクルのパターンの投影像
とをより高精度に重ね合わせることができると共に、位
置合わせを迅速に行えるようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による位置合わせ
方法は、例えば図1及び図4に示すように、基板(8)
上に配列されマスク上のパターンが転写される複数のシ
ョット領域(27−n)の各々を、基板(8)の移動位
置を規定する静止座標系(X,Y)内の所定の転写位置
に対して位置決わせするに当たって、複数の被加工領域
(27−n)の内、予め選択された複数のサンプル領域
の静止座標系(X,Y)上における座標位置を計測し、
このように計測された複数の座標位置を統計演算するこ
とによって、基板(8)上の複数の被加工領域(27−
n)の各々の静止座標系(X,Y)上における座標位置
を算出し、このように算出された複数の被加工領域(2
7−n)の各々の座標位置に従って基板(8)の移動位
置を制御することによって、複数の被加工領域(27−
n)の各々をその転写位置に対して位置合わせするもの
である。
【0013】更に本発明は、処理対象とする1組の基板
内の所定の第1の基板(8)上の複数の被加工領域(2
7−n)の基準位置(28−n)に対してそれぞれ設計
上一定の相対位置関係で配設された複数個の位置合わせ
用のマーク(29(n,1)〜29(n,4))(1次
元マーク又は2次元マーク)の内、1次元座標を示すマ
ークに換算した場合で、少なくとも7個のそれら位置合
わせ用のマークの静止座標系(X,Y)上における座標
位置を計測する第1工程(ステップ102)と、このよ
うに計測された複数の座標位置を統計計算することによ
って、そのマスクのパターンと基板(8)上の各被加工
領域(27−n)との相対的な結像関係の誤差量(チッ
プローテーション、チップの線形伸縮等)を算出すると
共に、基板(8)上の複数の被加工領域(27−n)の
各々の静止座標系(X,Y)上における配列座標を算出
する第2工程(ステップ103,104)とを有する。
【0014】更に本発明は、この第2工程で算出された
そのマスクのパターンと第1の基板(8)上の各被加工
領域(27−n)との相対的な結像関係の誤差量を補正
して、その第2工程で算出された配列座標に従って第1
の基板(8)の移動位置を制御することによって、複数
の被加工領域(27−n)の各々をその加工位置に対し
て位置合わせする第3工程(ステップ104,106)
とを有し、その処理対象とする1組の基板内の第1の基
板(8)以外の第2の基板の位置合わせを行う際に、そ
の第2工程で算出されるそのサンプル領域に属する位置
計測用のマークの静止座標系(X,Y)上の計算上の座
標位置と、その第1工程で計測される位置計測用のマー
クの静止座標系(X,Y)上の座標位置との差に応じ
て、その第2の基板上の各被加工領域にそれぞれ複数個
属している位置合わせ用のマークの内で測定対象とする
位置合わせ用のマークの個数を、第1の基板(8)上で
計測した位置合わせ用のマークの個数に対して増減する
ようにした(ステップ110)ものである。
【0015】この場合、その第1工程で測定された位置
合わせ用のマークの内で、静止座標系(X,Y)上の計
算上の座標位置と、その第1工程で計測された静止座標
系(X,Y)上の座標位置との差のばらつきが所定の値
より大きい位置合わせ用のマークが存在するときに、そ
の第2の基板上で測定対象とする位置合わせ用のマーク
からその測定のばらつきの大きい位置合わせ用のマーク
を除外するようにしても良い。
【0016】
【作用】斯かる本発明によれば、基板(8)上の各々の
被加工領域(27−n)に設けた基準位置(28−n)
の配列に関する変換パラメータ(変換行列A,O内のパ
ラメータ)と、その基準位置(28−n)に対するチッ
プパターン(投影パターン)の倍率誤差及び回転誤差等
に関する変換パラメータ(変換行列B内のパラメータ)
とが算出される。そして、チップパターンに関する変換
パラメータに基づいてチップローテーション、チップ直
交度、一方向のチップスケーリング又は他の方向のチッ
プスケーリングの何れかを補正した後、基板(8)に関
する変換パラメータに基づいて各被加工領域(27−
n)の位置決めを行うようにしているので、基板(8)
上の各被加工領域(27−n)が正しく位置合わせされ
ると共に、各被加工領域(27−n)内のチップパター
ンとマスクの投影像とが正確に重なり合う。
【0017】この場合、被加工領域(27−n)内に1
次元座標を示すマークに換算した場合で3個以上の位置
合わせ用のマークを設け、基板上で計測する位置合わせ
用のマークの個数を7個以上にした場合には、7個以上
の誤差パラメータの値を求めることができる。従って、
従来の6個の誤差パラメータ(ウエハの残存回転誤差
Θ、直交度誤差W、ウエハの線形伸縮Rx,Ry、オフ
セットOX ,OY )の他に、チップパターンに関する4
個の線形誤差のパラメータ(チップローテーションの回
転誤差θ、直交度誤差w、x方向のチップスケーリング
rx、y方向のチップスケーリングry)の内の少なく
とも1個のパラメータを求めることができる。
【0018】また、本発明では実際に計測する位置合わ
せ用のマークの個数を最適化するために、予め或るロッ
トの先頭の数枚の基板に対して計測すべきサンプル領域
及び計測すべき位置合わせ用のマークの個数(及び位
置)を設定しておく。そして、実際の計測結果から、そ
の位置合わせ用のマークの計算上の座標値と計測された
座標値との差(非線形誤差量)のばらつきを求め、例え
ば非線形誤差量のばらつきが所定の値より大きいもの
は、次の基板からは測定対象から除外することにより、
測定対象を減少させる。
【0019】又は、非線形誤差量のばらつきが所定の値
より大きいものが多過ぎる場合には、新たに計測対象と
する位置合わせ用のマークを設定して、計測対象とする
サンプル領域及び/又は計測対象とする合わせ用のマー
クの個数を増加させる。これにより、各被加工領域(2
7−n)内に複数の位置合わせ用のマークを設けた場合
でも、計測の状態に応じて測定すべき位置合わせ用のマ
ークの個数を最適化でき、スループット及びアライメン
ト精度を向上させることができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明による位置合わせ方法の第1実
施例につき図面を参照して説明する。本例はステップ・
アンド・リピート方式で感光基板としてのウエハ上の各
ショット領域にレチクルのパターンを露光する露光装置
(ステッパー)のアライメント工程に本発明を適用した
ものである。
【0021】図2は本例の露光装置を示し、この図2に
おいて、照明光学系1から射出された露光光ILが、ほ
ぼ均一な照度でレチクル2を照明する。レチクル2はレ
チクルステージ3上に保持され、レチクルステージ3は
ベース4上の2次元平面内で移動及び微小回転ができる
ように支持されている。装置全体の動作を制御する主制
御系6が、ベース4上の駆動装置5を介してレチクルス
テージ3の動作を制御する。
【0022】露光光ILのもとで、レチクル2のパター
ン像が投影光学系7を介してウエハ8上の各ショット領
域に投影される。ウエハ8はウエハホルダー9を介して
ウエハステージ10上に載置されている。ウエハステー
ジ10は、投影光学系7の光軸に垂直な面内でウエハ8
を2次元的に位置決めするXYステージ、投影光学系7
の光軸に平行な方向(Z方向)にウエハ8を位置決めす
るZステージ、及びウエハ8を微小回転させるステージ
等より構成されている。
【0023】ウエハステージ10の上面に移動ミラー1
1が固定され、移動ミラー11に対向するようにレーザ
ー干渉計12が配置されている。図2では簡略化して表
示しているが、投影光学系7の光軸に垂直な面内の直交
座標系をX軸及びY軸として、移動鏡11はX軸に垂直
な反射面を有する平面鏡及びY軸に垂直な反射面を有す
る平面鏡より構成されている。また、レーザー干渉計1
2は、X軸に沿って移動鏡11にレーザービームを照射
する2個のX軸用のレーザー干渉計及びY軸に沿って移
動鏡11にレーザービームを照射するY軸用のレーザー
干渉計より構成され、X軸用の1個のレーザー干渉計及
びY軸用の1個のレーザー干渉計により、ウエハステー
ジ10のX座標及びY座標が計測される。このように計
測されるX座標及びY座標よりなる座標系(X,Y)
を、以下ではステージ座標系又は静止座標系と呼ぶ。
【0024】また、X軸用の2個のレーザー干渉計の計
測値の差により、ウエハステージ10の回転角が計測さ
れる。レーザー干渉計12により計測されたX座標、Y
座標及び回転角の情報が座標計測回路12a及び主制御
系6に供給され、主制御系6は、供給された座標をモニ
ターしつつ駆動装置13を介して、ウエハステージ10
の位置決め動作を制御する。尚、図2には示していない
が、レチクル側にもウエハ側と全く同じ干渉計システム
が設けられている。
【0025】本例の投影光学系7には結像特性制御装置
14が装着されている。結像特性制御装置14は、例え
ば投影光学系7を構成するレンズ群の内の所定のレンズ
群の間隔を調整するか、又は所定のレンズ群の間のレン
ズ室内の気体の圧力を調整することにより、投影光学系
7の投影倍率、歪曲収差の調整を行う。結像特性制御装
置14の動作も主制御系6により制御されている。
【0026】本例では、投影光学系7の側面にオフ・ア
クシスのアライメント系15が配置され、このアライメ
ント系15において、光源16からの照明光がコリメー
タレンズ17、ビームスプリッター18、ミラー19及
び対物レンズ20を介してウエハ8上のアライメントマ
ーク29の近傍に照射される。この場合、対物レンズ2
0の光軸20aと投影光学系7の光軸7aとの間隔であ
るベースライン量が予め計測されている。そして、アラ
イメントマーク29からの反射光が、対物レンズ20、
ミラー19、ビームスプリッター18及び集光レンズ2
1を介して指標板22上に照射され、指標板22上にア
ライメントマーク29の像が結像される。
【0027】指標板22を透過した光が、第1リレーレ
ンズ23を経てビームスプリッター24に向かい、ビー
ムスプリッター24を透過した光が、X軸用第2リレー
レンズ25Xにより2次元CCDよりなるX軸用撮像素
子26Xの撮像面上に集束され、ビームスプリッター2
4で反射された光が、Y軸用第2リレーレンズ25Yに
より2次元CCDよりなるY軸用撮像素子26Yの撮像
面上に集束される。撮像素子26X及び26Yの撮像面
上にはそれぞれアライメントマーク19の像及び指標板
22上の指標マークの像が重ねて結像される。撮像素子
26X及び26Yの撮像信号は共に座標位置計測回路1
2aに供給される。
【0028】図3は図2の指標板22上のパターンを示
し、この図3において、中央部に十字形のアライメント
マーク29の像29Pが結像され、この像29Pの直交
する直線パターン像29XP及び29YPに垂直なXP
方向及びYP方向が、それぞれ図2のウエハステージ1
0のステージ座標系のX方向及びY方向と共役になって
いる。そして、アライメントマーク像29PをXP方向
に挟むように2個の指標マーク31A及び31Bが形成
され、アライメントマーク像29PをYP方向に挟むよ
うに2個の指標マーク32A及び32Bが形成されてい
る。
【0029】この場合、XP方向で指標マーク31A,
31B及び直線パターン像29XPを囲む検出領域33
X内の像が図2のX軸用撮像素子26Xで撮像され、Y
P方向で指標マーク32A,32B及び直線パターン像
29YPを囲む検出領域33Y内の像が図2のY軸用撮
像素子26Yで撮像される。更に、撮像素子26X及び
26Yの各画素から光電変換信号を読み取る際の走査方
向はそれぞれXP方向及びYP方向に設定され、撮像素
子26X及び26Yの撮像信号を処理することにより、
アライメントマーク像29Pと指標マーク31A,31
B及び32A,32BとのXP方向及びYP方向の位置
ずれ量を求めることができる。従って、図2において、
座標計測回路12aは、ウエハ8上のアライメントマー
ク29の像と指標板22上の指標マークとの位置関係及
びそのときのレーザー干渉計12の計測結果より、その
アライメントマーク29のステージ座標系(X,Y)上
での座標を求め、このように計測された座標値を主制御
系6に供給する。
【0030】次に、本実施例でウエハ8上の各ショット
領域とレチクル2のパターン像との位置合わせを行っ
て、各ショット領域への露光を行う際の動作につき説明
する。図4(a)は本実施例のウエハ8を示し、この図
4(a)において、ウエハ8上の直交する座標系(α,
β)に沿って複数のショット領域27−n(n=0,
1,2,‥‥)がマトリックス状に配列され、各ショッ
ト領域27−nには前工程での露光及び現像等によりそ
れぞれチップパターンが形成されている。図4では、複
数のショット領域の内の5つのショット領域27−1〜
27−5のみを代表して表している。
【0031】各ショット領域27−nにはそれぞれ基準
位置が定められている。例えば基準位置を各ショット領
域27−nの中心の基準点28−nとすると、この基準
点28−nの、ウエハ8上の座標系(α,β)における
設計上の座標値は、それぞれ(CXn,CYn)で表される
ものとする。また、各ショット領域27−nには、それ
ぞれ4個の位置合わせ用のアライメントマーク29
(n,1),29(n,2),29(n,3),29
(n,4)が付随して設けられている。この場合、図4
(a)のウエハ上の座標系(α,β)に平行に、各ショ
ット領域27−nに図4(b)に示すようにショット領
域上の座標系(x,y)を設定すると、アライメントマ
ーク29(n,1),29(n,2),29(n,
3),29(n,4)の座標系(x,y)上における設
計上の座標はそれぞれ(S1Xn,S1Yn),(S 2Xn,
2Yn),(S3Xn,S3Yn)及び(S4Xn,S4Yn)で表され
る。
【0032】図4(a)に戻り、ウエハ8を図2のウエ
ハステージ10上に載置し、ステップ・アンド・リピー
ト方式で既にチップパターンが形成された複数のショッ
ト領域の各々にレチクルの投影像を順次重ね合わせて露
光が行われる。このとき、ウエハステージ10の移動位
置を規定するステージ座標系(X,Y)とウエハの座標
系(α,β)との対応関係が必ずしも前工程における関
係と同じには限らない。このため、座標系(α,β)に
関する各ショット領域27−nの基準点28−nの設計
上の座標値(CXn,CYn)からステージ座標系(X,
Y)上の座標を求めて、この座標に基づいてウエハを移
動させても、各ショット領域27−nが精密に位置合わ
せされないことがある。そこで、本実施例では、先ずそ
の位置合わせの誤差が次の4つの要因から生じたものと
する。
【0033】ウエハの回転:これはステージ座標系
(X,Y)に対するウエハの座標系(α,β)の残留回
転誤差Θで表される。 ステージ座標系(X,Y)の直交度:これはX軸方向
及びY軸方向のウエハステージ10の送りが正確に直交
していないことにより生じ、直交度誤差Wで表される。
【0034】ウエハの座標系(α,β)におけるα方
向及びβ方向の線形伸縮:これはウエハ8が加工プロセ
ス等によって全体的に伸縮することである。この伸縮量
はα方向及びβ方向についてそれぞれRx及びRyで表
される。ただし、Rxはウエハ8上のα方向の2点間の
距離の実測値と設計値との比、Ryはβ方向の2点間の
実測値と設計値との比で表すものとする。 ウエハ上の座標系(α,β)のステージ座標系(X,
Y)に対するオフセット:これはウエハ8がウエハステ
ージ10に対して全体的に微小量だけずれることにより
生じ、オフセット量OX,OY で表される。
【0035】上記の〜の誤差要因が加わった場合、
基準点の設計上の座標値が(CXn,CYn)のショット領
域について、実際に露光するにあたって位置決めすべき
ステージ座標系(X,Y)上の座標(C′Xn,C′Yn
は以下のように表される。
【0036】
【数2】
【0037】ここで、直交度誤差W及び残留回転誤差Θ
が微小量であるとして一次近似を行うと、(数2)は次
のようになる。
【0038】
【数3】
【0039】ここまでは、各ショット領域27−n上の
基準位置(本例では各ショット領域の中心の基準点)を
正確に位置合わせすることについて説明してきた。しか
し、各ショット領域の基準点がそれぞれ正確に位置合わ
せされたからといって、必ずしも各ショット領域内のチ
ップパターン全体とレチクルの投影像とが隅々まで正確
に重なり合うとは限らない。
【0040】次にこの各ショット領域内の重ね合わせ誤
差について説明する。既に説明したように、図4(b)
において、任意のショット領域27−n上の座標系
(x,y)上の設計上の座標値が(S1Xn,S1Yn)〜(S
4Xn,S4Yn)である位置にそれぞれアライメントマーク2
9(n,1)〜29(n,4)が形成されている。本例
では、その各ショット領域内の重ね合わせ誤差が以下の
3つの要因から生じたものとする。
【0041】チップパターンの回転(チップローテー
ション):これは、例えばウエハ8上にレチクル2の投
影像の露光を行う際、レチクル2がステージ座標系
(X,Y)に対して回転していたり、あるいはウエハス
テージ10の動きにヨーイングが混入していたりすると
きに生じるものであり、ショット領域の座標系(x,
y)に対する回転誤差θで表される。 チップの直交度:これは、例えばウエハ8上にレチク
ル2の投影像を露光する際に、レチクル2上のパターン
自体の歪みや投影光学系7のディストーション等によっ
て生じるチップパターンの直交度の誤差であり、角度誤
差wで表す。
【0042】チップの線形伸縮(チップスケーリン
グ):これは、例えばウエハ8にレチクル2の投影像の
露光を行う際の投影倍率の誤差、あるいはウエハ8の加
工プロセスによってウエハ8が全体的又は部分的に伸縮
することによって生じるものである。ここでは、ショッ
ト領域の座標系(x,y)のx方向の2点間の距離の実
測値と設計値との比であるx方向のチップスケーリング
rx、及びy方向の2点間の距離の実測値と設計値との
比であるy方向のチップスケーリングryで2方向の線
形伸縮を表すものとする。
【0043】例えば、図5(a)は前工程で形成された
各ショット領域27−nのチップパターンに回転誤差及
び倍率誤差が生じているウエハ8Aを示し、この図5
(a)において、回転誤差及び倍率誤差が無い場合のシ
ョット領域の例を破線で囲んだショット領域34−6〜
34−10で表す。それに対して、ウエハ8A上に実際
に形成されているショット領域27−6〜27−10は
回転角及び倍率が異なっている。これらの誤差は、図5
(b)に示すように、ショット領域27−nが本来のシ
ョット領域34−nに対して傾斜しているチップローテ
ーション誤差と、図5(c)に示すように、ショット領
域27−nの倍率が本来のショット領域34−nの倍率
と異なっているチップ倍率誤差とに分離できる。
【0044】但し、図5の例ではチップパターンの直交
度誤差wが無く、且つx方向のチップスケーリングrx
とy方向のチップスケーリングryとが等しい場合を示
している。上記の〜の誤差要因が加わった場合、シ
ョット領域27−n上の設計上の座標値が(SNXn,S
NYn)(N=1〜4)のアライメントマーク29(n,
N)について、実際に位置合わせすべきショット領域の
座標系(x,y)上での座標値(S′NXn ,S′NYn
は以下のように表される。
【0045】
【数4】
【0046】ここで、直交度誤差w及び回転誤差θが微
小量であるとして一次近似を行うと、(数4)は次式で
表される。
【0047】
【数5】
【0048】さて、図4(b)において、任意のショッ
ト領域27−nの基準点28−nのステージ座標系
(X,Y)上での配列座標値は(CXn,CYn)であるた
め、その任意のショット領域上の任意のアライメントマ
ーク29(n,N)のステージ座標系(X,Y)上の設
計上の座標値(DNXn ,DNYn )は、次のように表され
る。但し、上述のようにNの値(1〜4)によってアラ
イメントマーク29(n,1)〜29(n,4)の区別
を行っている。
【0049】
【数6】
【0050】上述の〜の3個の誤差は、ウエハ8上
の各ショット領域のアライメントマークを焼き付けた層
にチップパターンを焼き付けた際に生じる。実際には更
に、ウエハ8の加工プロセスによって生じる上述のや
の誤差の影響を受けるため、アライメントマーク29
(n,N)がステージ座標系(X,Y)上で実際にある
べき位置の座標(実測される座標値)を(FNXn,FNYn)
(N=1〜4)とすると、この座標値(FNXn,FNYn)は
(数3)及び(数5)から次のように表される。
【0051】
【数7】
【0052】次に、本実施例では最小自乗法の適用を容
易にするため、その(数7)中のα方向のウエハスケー
リングRx、及びβ方向のウエハスケーリングRyをそ
れぞれ新たなパラメータΓx、及びΓyを用いて次の
(数8)のように表す。同様に、その(数7)中のx方
向のチップスケーリングrx、及びy方向のチップスケ
ーリングryをそれぞれ新たなパラメータγx、及びγ
yを用いて次の(数8)のように表す。
【0053】
【数8】
【0054】これら新たなそれぞれ線形伸縮の変化分を
示す4個のパラメータΓx、Γy、γx、及びγyを用
いてその(数7)を書き換えると、(数7)は近似的に
次のようになる。
【0055】
【数9】
【0056】この(数9)において、2次元ベクトルを
2行×1列の行列とみなすと、この(数9)を以下のよ
うな変換行列を用いた座標変換式に書き直すことができ
る。
【0057】
【数10】
【0058】但し、(数10)の各変換行列は次のよう
に定義される。
【0059】
【数11】
【0060】(数10)の座標変換式における変換行列
A,B,Oに含まれる10個の誤差パラメータ(Θ,
W,Γx(=Rx−1),Γy,OX,OY,θ,w,γx
(=rx−1),ry)は例えば最小自乗法により求め
ることができる。本例では、(数10)の座標変換式に
基づいてウエハ8の各ショット領域のステージ座標系
(X,Y)上での計算上の座標、及びチップの各誤差を
求める。そして、それをもとに、チップローテーション
誤差及びチップ倍率誤差等の補正を行った上で、ウエハ
8の各ショット領域27−nの計算上の配列座標
(Fxn,Fyn)を求め、この配列座標に基づいて各ショ
ット領域27−nとレチクルとの位置合わせを行う。な
お、必ずしも最小自乗法を(数10)に適用する必要は
なく、例えば(数7)の段階で10個の誤差パラメータ
を求めても良い。
【0061】また、上述の(数9)にはチップパターン
に関する4個のパラメータ(チップローテーションの回
転誤差θ、直交度誤差w、チップスケーリングrx(=
1+γx)、チップスケーリングry(=1+γy))
の全てが含まれているが、これら4個の何れか1つのパ
ラメータのみに着目して(数9)(又は(数7))を用
いても良い。具体的に、回転誤差θのみに着目する場合
には、直交度誤差wは0とみなし、チップスケーリング
rx及びryはそれぞれ1とみなして(数9)を用いる
ことになる。これに関して、チップスケーリングrx及
びryに着目する場合には、rx=ryであるとして、
即ち線形伸縮が等方的であるとして、(数9)を用いて
も良い。
【0062】4個のパラメータの内から着目するパラメ
ータは、例えば露光対象とするウエハの種類(特徴)に
応じて選択すれば良い。
【0063】ここで、仮にウエハ8の全部のショット領
域27−nから予め選ばれたショット領域(以下、「サ
ンプルショット」という)についてアライメントマーク
の計測を行うものとする。ところが、各サンプルショッ
トの基準点28−nとそのショット領域内のアライメン
トマークとの距離は比較的短いため、上述の10個の誤
差パラメータの内のチップパターンに関する4個の誤差
パラメータ(θ,w,rx,ry)は計測再現性等によ
る誤差が大きい。そのため、誤差を小さくするために
は、サンプルショットの個数及び計測すべきアライメン
トマークの個数を多くする必要があるが、それでは露光
工程のスループットが低下する。そこで、本例では以下
のようなシーケンスでスループットの低下を防止すると
共に、アライメント精度を高く維持している。以下の手
法は、一般にウエハ上に生じる線形誤差量及び非線形誤
差量並びに各ショット領域内のチップパターンの変形
は、同一ロット内では同じような傾向であることを利用
したものである。
【0064】図1のフローチャートを参照して、(数1
0)の座標変換式に基づいた本例のアライメント動作及
び露光動作の一例につき説明する。先ず図1のステップ
101において、図2のウエハホルダー9上に今回の露
光対象である所定のロット内の1枚目のウエハ8のロー
ド及び原点設定(プリアライメント)が行われる。ウエ
ハ8の各ショット領域にはそれぞれ、前工程において既
にチップパターンが形成されている。更に、図4(b)
に示すように、ウエハ8上の各ショット領域27−nに
はそれぞれ4個の十字型のアライメントマーク29
(n,N)(N=1〜4)が形成されている。また、レ
チクル2のアライメントが終了しており、不図示の干渉
計によって規定される直交座標系に対するレチクル2の
X方向,Y方向,回転方向のずれ量はほぼ零となってい
る。
【0065】次に、図1のステップ102において、図
2のオフ・アクシス方式のアライメント系15を用い
て、ウエハ8上の全てのショット領域27−nの全ての
アライメントマーク29(n,N)のステージ座標系
(X,Y)上での座標値(FMNX n,FMNYn)を実測す
る。これはウエハ8上の全てのショット領域をサンプル
ショットとして、全てのアライメントマークを計測対象
とすることを意味する。但し、必ずしも全てのショット
領域27−nをサンプルショットとする必要はなく、通
常のサンプルショットの個数より多い程度でも良い。1
個の2次元のアライメントマークにはX方向及びY方向
の2つの成分があるため、10個以上のパラメータの値
を決定するためには、少なくとも5個以上の2次元のア
ライメントマークの座標値を実測する必要がある。
【0066】この場合、ウエハ8上の各ショット領域2
7−nの基準点28−nの、ウエハ8上の座標系(α,
β)上での設計上の配列座標値(CXn,CYn)と、測定
されたアライメントマークの各ショット領域27−n上
の座標系(x,y)での設計上の座標値(相対座標値)
(SNXn,SNYn )とが予め分かっている。そこで、ステ
ップ103において、(数8)の右辺に、測定されたア
ライメントマークが属するショット領域の基準点の設計
上の配列座標値(CXn,CYn)、及びそのアライメント
マークの基準点に関する設計上の相対座標値(SNXn,S
NYn)を代入することにより、そのアライメントマークが
ステージ座標系(X,Y)上であるべき計算上の座標値
(FNXn,FNYn)を求める。
【0067】そして、最小自乗法により(数10)を満
足する10個の誤差パラメータ(Θ,W,Γx,Γy,
X,OY,θ,w,γx,γy)を求める。具体的には、
実際に計測された座標値(FMNXn,FMNYn)とその計算
上の座標値(FNXn,FNYn)との差(ENXn,ENYn)をアラ
イメント誤差と考える。従って、ENXn =FMNXn −F
NXn 、ENYn =FMNYn −FNYn が成立している。そし
て、計測されたアライメントマークに関するアライメン
ト誤差(ENXn,ENYn)の自乗和をそれら10個の誤差パ
ラメータで順次偏微分し、その値がそれぞれ0になるよ
うな方程式をたてて、それら10個の連立方程式を解け
ば10個の誤差パラメータを求めることができる。
【0068】その後ステップ104において、(数1
0)の変換行列A中のウエハの残留回転誤差(ウエハロ
ーテーション誤差)Θ、及び変換行列B中のチップロー
テーションの回転誤差θを補正するように、図2のレチ
クルステージ3を介してレチクル2に適当な回転を施す
か、又はウエハ8を回転させて、ステージ座標系(X,
Y)に対するチップパターンの回転を補正する。これは
(数10)の変換行列Aの要素を構成する残留回転誤差
Θと、変換行列Bの要素を構成する回転誤差θとの和
(Θ+θ)に合わせて、レチクル2又はウエハ8を回転
することを意味する。
【0069】但し、ウエハ8を回転した場合には、ウエ
ハ8のオフセット誤差(OX,OY)が変化する虞があるた
め、再びアライメントマークの座標値の計測を行った
後、上述の最小自乗法でパラメータを求める演算(EG
A演算)を行って誤差パラメータを求め直す必要があ
る。即ち、例えばウエハ8を角度(Θ+θ)だけ回転し
た場合には、上述のステップ102及び103を繰り返
す必要がある。これは、ウエハ8の回転後の新たな残留
回転誤差Θが、ステップ105で回転した角度に対応す
る値かどうかを確認する意味もある。
【0070】また、チップの直交度誤差wは、厳密な意
味では補正できないが適度にレチクル2を回転させるこ
とで、その誤差を小さく抑えることができる。そこで、
回転誤差Θ、回転誤差θ及び直交度誤差wのそれぞれの
絶対値の和が最小になるように、レチクル2又はウエハ
8の回転量を最適化することも可能である。
【0071】次に、(数10)の変換行列B中のチップ
倍率誤差を補正するように、図2の結像特性制御装置1
4を介して投影光学系7の投影倍率を調整する。これは
(数11)で示す変換行列Bの要素を構成するチップス
ケーリングγx(=rx−1)及びγy(=ry−1)
に合わせて、投影光学系7の投影倍率を調整することを
意味する。
【0072】その後、ステップ103で求めた誤差パラ
メータよりなる要素を含む変換行列A及びOを用いて、
次式にウエハ8上の各ショット領域27−nの基準点2
8−nの設計上の配列座標値(CXn,CYn)を代入する
ことにより、その基準点28−nのステージ座標系
(X,Y)上での計算上の配列座標値(GXn,GYn)を
求める。
【0073】
【数12】
【0074】その後、ステップ105において、ステッ
プ103で求めた10個の誤差パラメータ、各ショット
領域の基準点の設計上の座標値及び各アライメントマー
ク29(n,N)の設計上の座標値を(数10)に代入
して、各アライメントマーク29(n,N)の計算上の
座標値(FNXn,FNYn)を求める。そして、各アライメン
トマーク29(n,N)の実測された座標値(FMNXn,
FMNYn)と、その計算上の座標値(FNXn,FNYn)との差
分を非線形誤差量(ΔNXnNYn)として求め、この非線
形誤差量を記憶部に記憶させる。なお、ステップ104
でウエハ8側を回転させた場合には、再び計測した結果
に基づいて算出した座標値が記憶される。
【0075】そして、ステップ106において、計算に
より得られた配列座標(GXn,GYn)及び予め求めてあ
るベースライン量に基づいて、ウエハ8上の各ショット
領域27−nの基準点28−nを順次図2の投影光学系
7の露光フィールド内の所定の位置に位置合わせして、
当該ショット領域27−nに対してレチクル2のパター
ン像を投影露光する。そして、ウエハ8上の全てのショ
ット領域への露光が終了した後に、2枚目のウエハが図
2のウエハホルダー9上にロードされる。
【0076】次に、ステップ107において、2枚目の
ウエハからQ枚目(Qは2以上の整数)ののウエハにつ
いて、1枚目のウエハと同様の工程によりレチクルのパ
ターンの露光を行う。この際に、それら(Q−1)枚の
ウエハのそれぞれについて、ウエハ上の各ショット領域
27−nの各アライメントマーク29(n,N)につい
て、実測された座標値(FMNXn,FMNYn)と、その計算
上の座標値(FNXn,F NYn)との差分である非線形誤差量
(ΔNXnNYn)を求る。更に、1枚目からQ枚目のウエ
ハの全てについて、各アライメントマーク29(n,
N)の非線形誤差量(ΔNXnNYn)の平均値(ANXn,A
NYn)及び標準偏差(σNXnNYn)を求める。そして、以
下に示すように本例では、標準偏差(σNXnNYn)の和
が所定の値より大きいアライメントマークが属するショ
ット領域については、サンプルショットから除外するよ
うにする。
【0077】その後、ステップ108で変数qの初期値
を1に設定した後、ステップ109において、(Q+
q)枚目のウエハを図2のウエハホルダー9上にロード
する。そして、ステップ110において、ウエハ上の全
部のショット領域の全部のアライメントマークの内で、
ステップ107で求めた標準偏差(σNXnNYn)の和が
所定の値より大きいアライメントマークが属するショッ
ト領域については、計測対象(サンプルショット)から
除外し、残りのサンプルショットのアライメントマーク
についてステージ座標系(X,Y)での座標値を計測す
る。その後、ステップ111において、ステップ103
〜106と同様の手順でそのウエハへの露光を行う。こ
の際、ステップ103に対応して10個の誤差パラメー
タを求める際に使用するアライメントマークの計測結果
は、ステップ110において実際に計測されたアライメ
ントマークの計測結果である。その後、ステップ112
において、ステップ110で計測した各アライメントマ
ークについて、(Q+q)個の非線形誤差量(ΔNXn
NYn)の平均値(ANXn,ANYn)及び標準偏差(σNXn
NYn)を求める。
【0078】そして、ステップ113において、露光す
べきウエハが残っている場合には、ステップ114で変
数qの値を1だけ増加させてからステップ109に戻
り、露光すべきウエハが無くなったときに露光を終了す
る。この場合、ステップ110では、ロット内で露光さ
れたウエハの枚数が増加するに従って、計測されるサン
プルショットの個数は少なくなる。そして、最終的に計
測されるサンプルショットの個数が、通常のEGA方式
の場合のサンプルショットの個数(例えば10個程度)
と同程度になったときには、サンプルショットの個数及
び位置を固定する。これにより、アライメント精度を高
精度に維持した上で、露光工程のスループットの大きな
低下を防止できる。
【0079】また、ステップ110において、サンプル
ショットの個数を減らす代わりに、サンプルショット内
の計測対象とするアライメントマークの個数を減らして
いっても良い。この場合、ロット内で処理が進むにつれ
て、サンプルショットの個数も減少すると共に、サンプ
ルショットによって計測対象とするアライメントマーク
の数及び配置が異なって来る。但し、例えば各サンプル
ショットの4隅のアライメントマークを計測していた場
合、或る一隅のアライメントマークだけ(例えば図4
(b)の29(n,1)のみ)が非線形誤差量の平均値
が大きくなる場合がある。このような場合は、そのアラ
イメントマークだけ計測しないようにしても良いが、そ
れとは関係なく4隅のアライメントマークから均等に計
測すべきマークを減少させて行くようにしてもいい。均
等に減らすときは、各隅毎に(例えばアライメントマー
ク29(n,1)毎に)非線形誤差量の平均値の大きい
マークから減らしていくと良い。また、サンプルショッ
トの個数を多くとっておいて、最初からアライメントマ
ークを全て計測するのではなく、各サンプルショットに
ついて1個又は2個程度ずつのアライメントマークを均
等に計測する手法もある。
【0080】また、本実施例でアライメントマークを増
減させる別の考え方としては、計測されるアライメント
マークが常にウエハの全面に万遍なく(ほぼ均等な密度
分布で)配置されるように選択し、アライメントマーク
の増減によって、その密度を変更する手法がある。即
ち、例えばウエハの全面を格子状に多数のブロックに分
けておき、最初に各ブロックで同じ個数のアライメント
マークを計測対象として選択しておき、それ以後は計測
結果の非線形誤差量に応じて、各ブロックで計測される
アライメントマークの個数を同じ数ずつ増減する手法が
考えられる。このように選択するアライメントマークの
密度を変更する手法では、計測されるアライメントマー
クの個数によらずに、ほぼウエハの全面でのアライメン
トマークの計測情報が得られるという利点がある。
【0081】更に、誤差パラメータが6個(Θ,W,R
x,Ry,OX,OY)である通常のEGA方式のアライメ
ントにおいても、上述のように、計測後のアライメント
マークの非線形誤差量に応じて計測するアライメントマ
ークの個数を増減することにより、スループットを低下
させることなく、且つアライメント精度を低下させるこ
となく、計測するアライメントマークの個数を最適化す
ることができる。
【0082】更に、本例では(数10)に示すように、
変換行列A及びOのみならず、チップローテーション、
チップの直交度誤差及びチップ倍率のパラメータよりな
る変換行列Bをも考慮しているので、各ショット領域に
転写されるチップパターン自体の伸縮や回転などの影響
を小さく抑え、ウエハ上の各ショット領域のチップパタ
ーンとレチクルのパターンの投影像とをより高精度に重
ね合わせることができる。
【0083】なお、上述実施例では図4(b)に示した
ように、ステージ座標系上のX方向及びY方向に同時に
位置合わせできる十字型の2次元のアライメントマーク
29(n,N)をショット領域27−nの対角線上の4
隅に4個設けている。しかしながら、例えば1直線上に
4個のアライメントマークが配列されないようにすれ
ば、必ずしもそのような配置でなくとも良い。更に、必
ずしも各ショット領域27−nの内部にアライメントマ
ークを形成する必要はなく、例えば図6(b)に示すよ
うに、ショット領域27−nと隣接するショット領域と
の間のストリートライン領域37上の各辺の中央に4個
のアライメントマーク29(n,1)〜29(n,4)
を形成しても良い。
【0084】また、後述のように各ショット領域27−
nのアライメントマーク29(n,N)の個数はより少
なくとも済む場合がある。例えば図6(c)に示すよう
に、ショット領域27−nを囲むストリートライン領域
37の対角線上に2個のアライメントマーク29(n,
1)及び29(n,2)を形成するだけでも良い場合が
ある。この場合、ストリートライン領域37の他の位置
には他のショット領域に属するアライメントマーク29
(n−1,1)及び29(m,1)が形成されている。
【0085】また、X方向用の1次元のアライメントマ
ークとY方向用の1次元のアライメントマークとをそれ
ぞれ別に設けても、その配置に注意すれば上述実施例と
全く同様に(数10)の変換行列A,B,Oを求めるこ
とができる。具体的に、図6(a)に示すように、ショ
ット領域27−n内の4隅に、x方向の位置を示すアラ
イメントマーク35x及び36xと、y方向の位置を示
すアライメントマーク35y及び36yとを形成しても
良い。
【0086】但し、図4(b)のような2次元の位置を
特定できる十字マークの代わりに、図6(a)のような
X方向又はY方向の位置だけを検出できる1次元のアラ
イメントマークを使用する場合には、10個のパラメー
タの値を決定するために、10個以上のアライメントマ
ークの座標値を実測する必要がある。但し、従来の6個
のパラメータ(Θ,W,Rx,Ry,OX,OY)の他に、
チップパターンに関しては4個のパラメータ(θ,w,
rx,ry)の内の少なくとも1個のパラメータを求め
るだけでも良い場合があり、このように合計で7個のパ
ラメータを求めるだけで良い場合には、7個以上の1次
元のアライメントマークの座標値を計測するだけで良い
ことになる。
【0087】なお、上述実施例では、チップローテーシ
ョンの回転誤差θ、チップの直交度誤差w及びチップの
線形伸縮rx,ryを求めるために、ウエハ8の各ショ
ット領域27−n内に4個のアライメントマーク29
(n,N)を設けている。しかしながら、各ショット領
域27−nの基準点のオフセット(x方向及びy方向)
を考慮しても、求めるべきパラメータは6個であるた
め、各ショット領域27−nには3個のアライメントマ
ーク(例えば29(n,1),29(n,2)及び29
(n,3))を設けるだけでも良い。このように2次元
のアライメントマークを使用する際には、常に2つのア
ライメントマークが選択されることになる。但し、1次
元のアライメントマークであれば、各ショット領域27
−nにそれぞれ6個のアライメントマークを形成する必
要がある。
【0088】なお、上述実施例ではチップパターンに関
する4個のパラメータ(チップローテーションの回転誤
差θ、直交度誤差w、チップスケーリングrx、チップ
スケーリングry)を用いて、レチクル(又はウエハ)
の回転及び投影光学系の倍率の補正を行っていた。しか
しながら、必ずしもレチクル(又はウエハ)の回転及び
投影光学系の倍率の補正を行う必要はなく、上述実施例
で求めた配列座標値に従って各ショット領域を位置合わ
せするだけでも良い。このとき、例えばウエハに関する
スケーリングのパラメータRx及びRy(又はΓx及び
Γy)を用いた倍率補正は行っても良いし、行わなくと
も良い。
【0089】また、上述実施例ではチップパターンに関
する4個のパラメータ(チップローテーションの回転誤
差θ、直交度誤差w、チップスケーリングrx(=1+
γx)、チップスケーリングry(=1+γy))の全
てを求めているが、これら4個の何れか1つのパラメー
タのみに着目して(数7)(又は(数9))を用いても
良い。具体的に、回転誤差θのみに着目する場合には、
直交度誤差wは0とみなし、チップスケーリングrx及
びryはそれぞれ1とみなして(数7)を用いることに
なる。これに関して、チップスケーリングrx及びry
に着目する場合には、rx=ryであるとして、即ち線
形伸縮が等方的であるとして、(数7)を用いても良
い。
【0090】4個のパラメータの内から着目するパラメ
ータは、例えば露光対象とするウエハの種類(特徴)に
応じて選択すれば良い。次に、実際に使用できるアライ
メントマークの例につき図7を参照して説明する。先
ず、2次元座標を示すアライメントマーク(2次元マー
ク)としては、上述実施例で使用している十字型のアラ
イメントマーク29(これを図7(a)にも示す)の他
に、L字状、T字状、又はハの字状のマークがある。更
に、所謂2光束干渉方式のアライメント系又はレーザス
テップアライメント方式のアライメント系を用いる場合
には、図7(b)に示すような、2次元の格子パターン
41も2次元マークとなる。また、レーザステップアラ
イメント方式のアライメント系又は上述実施例のように
撮像方式のアライメント系を用いた場合には、図7
(c)に示すように、X方向へのライン・アンド・スペ
ースパターン42X及びY方向へのライン・アンド・ス
ペースパターン42Yを並列に並べたアライメントマー
ク43も2次元マークとなる。
【0091】斯かる2次元マークを1つ選択すること
は、(数10)内の10個(又はそれ以下の個数でも
可)のパラメータを最小自乗法で求める際のデータとし
て、X座標分とY座標分との2つのデータが得られるこ
とを意味する。従って、上述実施例で1つの十字型のア
ライメントマーク(例えば29(n,1) )を選択するとき
には、2つの1次元座標を示すアライメントマーク(1
次元マーク)を選択するのと等価である。但し、2次元
マークを選択する場合でも、X座標又はY座標の何れか
1つの座標データのみを利用するようにしても良い。
【0092】また、1次元マークの内のX方向の座標を
示すマークとしては、図8(a)に示すように、X方向
へ所定ピッチで配列されたライン・アンド・スペースパ
ターン(又は回折格子マーク)42Xがあり、Y方向の
座標を示すマークとしては、図8(b)に示すように、
Y方向へ所定ピッチで配列されたライン・アンド・スペ
ースパターン(又は回折格子マーク)42Yがある。更
に、図7(b)の2次元の格子パターン41は、X方向
への1次元マークとみなすこともでき、Y方向への1次
元マークとみなすこともできる。
【0093】次に、サンプルショット及び計測するアラ
イメントマークの選択方法の他の例について詳細に説明
する。この場合、前提として露光装置では、前層の露光
工程で形成されたアライメントマークの計測結果を用い
て、EGA演算を実行する。そのため、ウエハ上の各シ
ョット領域に付設されたアライメントマークの設計上の
位置及び数は、全てのショット領域で同一である。
【0094】先ず、従来のチップパターン内の誤差を考
慮しない通常のEGA方式のアライメント方法では、6
個の誤差パラメータ(Θ,W,Rx,Ry,OX,OY)が
あるため、1次元マークに換算した場合で少なくとも6
個のアライメントマークの座標を計測する必要がある。
即ち、ウエハ上で同一直線上にない少なくとも3つの計
測点の各々でのX座標及びY座標を計測すれば良い。こ
の際、1つの計測点のX座標及びY座標は同一ショット
内のX方向の1次元マーク42及びY方向の1次元マー
クをそれぞれ計測する必要はなく、異なる2つのショッ
ト領域の一方に付設されたX方向の1次元マークと、他
方のショット領域に付設されたY方向の1次元マークと
を個別に計測し、この計測結果を用いても良い。
【0095】図9はそのようなアライメントマークの選
択方法を示し、この図9において、ウエハ8上の各ショ
ット領域44A,44B,…にはそれぞれX方向の座標
を示す1次元マーク(以下、「Xマーク」という)42
XA,42XB,…及びY方向の座標を示す1次元マー
ク(以下、「Yマーク」という)42YA,42YB,
…が付設されている。そこで、例えば6個のアライメン
トマークの座標を計測する場合には、先ず図9(a)に
示すように、3個のショット領域44A,44B及び4
4Cに付設されたYマーク42YA,42YB及び42
YCのY座標を計測し、この計測結果から3個のパラメ
ータ(Θ,Ry,OY)を求める。その後、図9(b)に
示すように、3個のショット領域44A,44B及び4
4Dに付設されたXマーク42XA,42XB及び42
XDのY座標を計測し、この結果から3個のパラメータ
(W,Rx,OX)を算出するようにしても良い。この場
合、図9(b)で使用されるショット領域44Dは、図
9(a)で使用されるショット領域44Cと異なってい
るが、差し支えは無い。
【0096】なお、異なるショット領域のXマークとY
マークとを計測して、計算上で所定の計測点でのX座標
及びY座標を算出し、この座標を用いてEGA演算を行
っても良い。次に、従来の6個の誤差パラメータの他
に、上述実施例で導入された4個の誤差パラメータ(チ
ップローテーションの回転誤差θ、直交度誤差w、チッ
プスケーリングrx、チップスケーリングry)の内か
ら選択された所定の誤差パラメータの値を求める場合の
アライメントマークの選択方法につき、図10を参照し
て、以下の場合に分けて説明する。
【0097】(1) y方向のチップスケーリングry(又
はγy)のみを算出する場合:この場合、求めるべき誤
差パラメータは7個であるため、最低で3個のXマーク
及び4個のYマークの座標を計測する必要がある。この
際、図10(a)に示すように、ショット領域44には
1個のXマーク42X及び1個のYマーク42Yの他
に、Yマーク42YとはY座標が異なる1個のYマーク
46Yが付設されている必要がある。そして、EGA計
算に使用するYマークの選択条件は、選択された1個の
Yマーク42Yを通りX軸と平行な直線45上には無い
1個のYマーク(例えば46Y)を選択することであ
る。但し、その条件を満足する2個のYマークは同一シ
ョット領域上に存在する必要はない。
【0098】また、通常は図10(a)のようなマーク
配置は採用されず、図10(b)に示すように、各ショ
ット領域44に隣接するストリートライン領域にそれぞ
れ2個の2次元マーク47及び48が付設されることが
ある。この場合には、4つのYマークを第1のショット
領域の2次元マーク47のY座標と、同一又は他のショ
ット領域の2次元マーク48のY座標とに振り分けて選
択する。
【0099】(2) チップローテーションの回転誤差θの
みを算出するとき:この場合は、最低でも3つのXマー
ク及び3つのYマークの他に、少なくとも1つのXマー
ク又はYマークの位置を計測する必要がある。最後のX
マークの選択条件は、図10(c)に示すように、既に
選択されたXマーク42Xを通りX軸に平行な直線50
上にないXマーク51Xを選択することである。また、
Xマークの代わりにYマークを選択する場合には、既に
選択されたYマーク42Yを通りY軸に平行な直線49
上にないYマーク51Yを選択する必要がある。この場
合でも、上記条件を満足する2個のXマーク(又はYマ
ーク)は、同一ショット領域44内に存在する必要はな
い。
【0100】(3) y方向のチップスケーリングry及び
チップローテーションの回転誤差θを算出するとき:こ
の場合には、最低でも3つのXマーク及び3つのYマー
クの他に、2つのYマーク(内1つはXマークでも可)
を選択する必要がある。また、上記の(1) 及び(2) の条
件を満たす他に、同一直線上にない3つのマークを選ぶ
必要がある。 (4) x方向のチップスケーリングrx(又はγx)のみ
を算出する場合:この場合、最低でも4個のXマーク及
び3個のYマークの座標を計測する必要がある。上記の
(1) の場合と同様に、4つのXマークの選択条件は、Y
軸と平行にならない2点を選ぶことである。
【0101】(5) 直交度誤差wのみを算出するとき:こ
の場合には、最低でも3個のXマーク及び3このYマー
クの他に、1つの例えばXマークを選択する。4つのX
マークの選択条件は、上記の(2) の場合と同様に、X軸
と平行にならない2点を選ぶことである。 (6) x方向のチップスケーリングrx及び直交度誤差w
を算出するとき:この場合、最低でも3個のXマーク及
び3個のYマークの他に、2個のXマークを選択する。
4個のXマークの選択条件は、上記の(3) 及び(4) の場
合と同様に、同一直線上にない3点を選ぶことである。
【0102】以上の説明において、チップローテーショ
ンの回転誤差θは、YマークとXマークとの何れの座標
を用いて算出してもよく、直交度誤差wも、Xマークと
Yマークとの何れの座標を用いて算出してもよい。但
し、直交度誤差wについて、上述実施例の(数7)(又
は(数9))では、Xマークを用いる形式で表現されて
いるため、上述実施例ではXマークを用いている。ま
た、以上のアライメントマークの選択条件は、同一のシ
ョット領域内での選択には限定されない。
【0103】更に、例えばチップの直交度誤差wを0で
あるとみなした場合には、(数10)で決定すべき誤差
パラメータの個数は9個になる。従って、図1のステッ
プ104で決定するパラメータの個数は9個となり、図
1のステップ110においては、それぞれX方向又はY
方向の位置を規定する9個以上の1次元のアライメント
マークの座標値を計測するだけで良い。
【0104】更に、チップの直交度誤差wを0であると
みなすと共に、チップの線形伸縮が等方性である(rx
=ry)とすると、各ショット領域27−n内には2個
のアライメントマーク(例えば29(n,1) 及び29(n,
3))を設けるだけでも良い。この場合、決定すべきパラ
メータは8個であるため、図1のステップ110におい
ては、4個以上の2次元のアライメントマークの座標値
(又は8個以上の1次元のアライメントマークの座標
値)を計測するだけで良い。
【0105】更に、チップパターンに関する4個の誤差
パラメータの内で、後述のように最初の数枚のウエハに
ついての計測結果の平均値を使用するパラメータ(例え
ばチップスケーリングrx及びry)があれば、未知の
パラメータの数が更に低減されるため、ステップ110
で計測すべき最小のアライメントマークの個数は更に低
減される。これをまとめると、1次元マークに換算した
場合で、未知のパラメータの個数と少なくとも同じ個数
のアライメントマークの座標値をステップ110で計測
すれば良い。
【0106】逆に、各ショット領域27−n内に4個を
超える個数のアライメントマークを設けてもよい。この
場合、アライメントマークの座標値を実測する際の計測
誤差が平均化され、また、最初にウエハ上にチップパタ
ーンを焼き付けたとき(第一層目)の、投影光学系のデ
ィストーションによるアライメントマークの設計位置か
らのずれの影響が平均化されるという利点がある。
【0107】特に、上述実施例のようにオフ・アクシス
方式のアライメント系を使用する場合と異なり、投影光
学系を介してアライメントマークを直接観察又は検出し
て位置合わせするTTL(スルー・ザ・レンズ)方式の
アライメント系を使用する場合には、アライメントマー
クの個数を多くすることにより、投影光学系のディスト
ーションによる座標値の計測誤差を軽減することができ
る。また、各ショット領域のアライメントマークの個数
をその配置を考慮して増やすことにより、チップパター
ンの回転と線形伸縮だけでなく、チップパターン内の非
線形な歪み等をも求めたりすることができる。
【0108】例えばX軸に沿って各ショット領域に3個
のアライメントマークを付設することにより、X方向の
非線形な歪みをも求めることができる。このようにアラ
イメントマークの個数を増やすことにより、チップパタ
ーンの所謂ディストーション成分(チップパターンの平
行移動、回転、倍率、直交度、台形歪、樽型歪、糸巻型
歪など)を総合的に検出することも可能である。即ち、
アライメントマークの個数を増やすことにより、誤差パ
ラメータの数を増やすことができ、誤差の発生状況をよ
り正確に把握することが可能となる。
【0109】次に、本発明の第2実施例につき説明す
る。本例は、第1実施例の投影露光装置において、或る
ロットの多数のウエハに対して順次露光を行う際の工程
を第1実施例とは変えたものであり、以下では第1実施
例と異なる動作のみを説明する。この第2実施例でも、
各ウエハの各ショット領域には、図4(b)に示すよう
にそれぞれ4個のアライメントマーク29(n,1)〜
29(n,4)が形成されている。そして、第1実施例
と同様に1枚目のウエハからQ枚目のウエハの露光を行
う際に、それぞれウエハ上のショット領域中のほぼ全部
のショット領域をサンプルショットとして、これらサン
プルショットの4個のアライメントマークのステージ座
標系(X,Y)での座標値を計測し、これら計測結果よ
り図1のステップ103,104及び106に従って、
チップローテーション等の補正及び各ウエハへの露光を
行う。
【0110】この際に、この第2実施例では、ステップ
105のように各アライメントマークの非線形誤差量を
求める代わりに、(数10)の10個の誤差パラメータ
(Θ,W,Γx,Γy,OX,OY,θ,w,γx,γy)
の内のチップパターンに関する4個の誤差パラメータ
(回転誤差θ、直交度w、線形伸縮rx(=1+γx)
及びry(=1+γy))を記憶部に記憶させる。次
に、図1のステップ107に対応する工程では、それま
でのQ枚のウエハについて、チップパターンに関する4
個の誤差パラメータ(θ,w,rx,ry)の平均値を
求める。その後、残りのウエハに関する露光を行う際に
は、Q枚のウエハについて求めた4個の誤差パラメータ
(θ,w,rx,ry)の平均値を共通に用いて、チッ
プローテーション、チップの直交度、チップの線形伸縮
の補正を行う。
【0111】なお、そのようにQ枚のウエハについて求
めた4個の誤差パラメータ(θ,w,rx,ry)の平
均値の内の、少なくとも1個の誤差パラメータ(例えば
チップスケーリングrxのみ)の平均値のみを共通に用
いて、他の誤差パラメータはウエハ毎に個別に求めるよ
うにしても良い。例えば、ロットによっては、チップス
ケーリングrx,ry及びチップの直交度誤差wは全て
のウエハについて同じ傾向である場合があるため、この
ような場合には、チップスケーリングrx,ry及びチ
ップの直交度誤差wについては、ロット内の最初の数枚
の計測結果の平均値で共通化しても良い。一方、チップ
ローテーションの回転誤差θについては、同じロット内
でもウエハ毎にばらつく可能性があるため、ウエハ毎に
個別に計測した値を使用することも考えられる。
【0112】従って、この第2実施例で(Q+1)枚目
のウエハの露光を行う際に、チップパターンに関する4
個のパラメータは平均値を使用するものとすると、通常
のEGA方式と同様に6個の誤差パラメータ(Θ,W,
Rx,Ry,OX,OY)の値を決定すれば良いだけであ
る。即ち、サンプルショットとしては、通常のEGA方
式の場合と同様に、10個程度のショット領域を指定
し、各サンプルショットについてそれぞれ1個のアライ
メントマーク(例えば29(n,1))の座標値を計測
し、この計測結果に基づいてそれら6個の誤差パラメー
タの値を決定する。そして、(数10)から各ショット
領域27−nの計算上の配列座標を求め、この配列座標
に基づいて位置合わせを行ってから、それぞれ露光を行
えば良い。
【0113】このように第2実施例によれば、或るロッ
トの多くのウエハへの露光を行う際に、先頭の数枚のウ
エハについてのみサンプルショット及び計測対象とする
アライメントマークの個数を多くして、残りのウエハに
ついては通常のEGA方式の場合と同じ程度の個数のサ
ンプルショット及びアライメントマークを計測するだけ
である。従って、露光工程のスループットをそれ程低下
させることなく、チップローテーション等を補正して重
ね合わせ精度を向上することができる。
【0114】なお、上述実施例はEGA方式のアライメ
ントに基づいており、ショット領域毎のチップローテー
ションやチップ倍率(ディストーションを含む)の誤差
が同一ウエハ内では一定であるものとして、チップロー
テーションやチップ倍率誤差を求めていた。このため、
ウエハ上の局所的な配列誤差やディストーション成分の
変動(非線形性)が大きいと、上述実施例では重ね合わ
せ精度を向上させることが難しくなる。そこで、非線形
な歪みを持つウエハであっても、それらチップローテー
ションやチップ倍率誤差を良好に補正して、高精度に位
置合わせができるアライメント方式が望まれる。以下で
は、上述のEGA方式を改良してより高精度に位置合わ
せができる実施例につき説明する。このアライメント方
式は、上述実施例に特願平4−297121号で提案さ
れているアライメント方式を適用したものである。
【0115】そのような本発明の第3実施例につき図1
1を参照して説明する。本例でも図2に示す投影露光装
置を使用するが、本例では第1実施例で使用されたEG
A方式のアライメントを更に改良した、第1の重み付け
EGA方式(以下、「W1−EGA方式」という)のア
ライメントを行う。このW1−EGA方式のアライメン
トは、「規則的な非線形歪み」に対して有効なもので、
「規則的な非線形歪みを持つ基板であっても、当該基板
上の局所領域内での配列誤差はほぼ等しい」ことに着目
したものである。そして、このW1−EGA方式のアラ
イメントでは、後述のようにサンプルショットとの距離
に応じて重み付けが行われる。
【0116】図11は本例で露光対象とするウエハ8を
示し、この図11において、ウエハ8上のi番目のショ
ット領域ESiの計算上の座標位置を決定する際、この
ショット領域ESiとm個(図11ではm=9)のサン
プルショットSA1〜SA9との間の距離LK1〜LK
9に応じて、それら9個のサンプルショット内のアライ
メントマークの計測された座標位置(アライメントデー
タ)のそれぞれに重みWinが与えられる。具体的にサン
プルショットSA1の4個のアライメントマークMA
1,MB1,MC1,MD1の計測された座標位置に
は、距離LK1に応じた重みWi1が与えられる。なお、
より厳密には、ショット領域ESiの基準点から各サン
プルショット内の各アライメントマークまでの距離に応
じて、それぞれ重みを付すことが望ましい。また、各サ
ンプルショットにおいて、必ずしも4個のアライメント
マークの座標を計測する必要はない。
【0117】このW1−EGA方式では、EGA方式に
おける単なる自乗和の残留誤差成分の代わりに、次の
(数13)よりなる残留誤差成分Eiを定義する。この
(数13)において、座標値(FMNXn ,FMNYn
は、n番目のサンプルショット内のN番目のアライメン
トマークの実際に計測された座標値、座標値(FNXn
NYn )はその計算上の座標値である。
【0118】
【数13】
【0119】そして、このように定義される残留誤差成
分Eiが最小になるように(数10)を満足する10個
の誤差パラメータ(Θ,W,Γx,Γy,OX,OY,θ,
w,γx,γy)を求める。なお、ここでは各ショット
領域ESi毎に使用するサンプルショットSA1〜SA
9は同一であるが、当然に各ショット領域ESi毎に各
サンプルショットSAnまでの距離は異なる。従って、
サンプルショットSAnの座標位置(アライメントデー
タ)に与える重みWinはショット領域ESi毎に変化す
る。そして、ショット領域ESi毎に誤差パラメータ
(Θ,W,Rx,Ry,OX,OY,θ,w,rx,ry)
を決定して、先ず(数10)の変換行列A中のウエハロ
ーテーション誤差及び変換行列B中のチップローテーシ
ョン誤差を補正すると共に、(数10)の変換行列B中
のチップ倍率誤差を補正する。
【0120】その後、誤差パラメータ(Θ,W,Rx
(=1+Γx),Ry(=1+Γy),OX,OY)よりな
る要素を含む変換行列A及びOを用いて、(数12)に
ウエハ8上の当該ショット領域ESiの基準点の設計上
の配列座標値を代入することにより、そのショット領域
ESiの基準点のステージ座標系(X,Y)上での計算
上の配列座標値を求める。
【0121】このようにW1−EGA方式ではウエハ8
上の各ショット領域ESi毎に、各サンプルショットS
Anの座標データに対する重みWinが変化する。一例と
してその重みWinを、i番目のショット領域ESiとn
番目のサンプルショットSAnとの距離LKnの関数と
して次のように表す。但し、パラメータSは重み付けの
度合いを変更するためのパラメータである。
【0122】
【数14】
【0123】この(数14)から明かなように、i番目
のショット領域ESiまでの距離LKnが短いサンプル
ショットSAn程、そのアライメントデータに与える重
みW inが大きくなるようになっている。また、(数1
4)において、パラメータSの値が十分大きい場合、統
計演算処理の結果は上述実施例のEGA方式で得られる
結果とほぼ等しくなる。一方、ウエハ上の露光すべきシ
ョット領域ESiを全てサンプルショットSAnとし、
パラメータSの値を十分零に近づけると、各ショット領
域毎にウエハマークの位置を計測して位置合わせを行う
所謂ダイ・バイ・ダイ方式で得られる結果とほぼ等しく
なる。即ち、W1−EGA方式では、パラメータSを適
当な値に設定することにより、EGA方式とダイ・バイ
・ダイ方式との中間の効果を得ることができる。例え
ば、非線形成分が大きなウエハに対しては、パラメータ
Sの値を小さく設定することで、ダイ・バイ・ダイ方式
とほぼ同等の効果(アライメント精度)を得ることがで
き、非線形成分によるアライメント誤差を良好に除去す
ることができる。また、アライメントセンサーの計測再
現性が悪い場合には、パラメータSの値を大きく設定す
ることで、EGA方式とほぼ同等の効果を得ることがで
き、平均化効果によりアライメント誤差を低減すること
ができる。
【0124】更に、(数14)の重み付け関数を、アラ
イメントマークのX座標及びY座標について別々に用意
し、X座標とY座標とで重みWinを独立に設定すること
ができるようにしてもよい。この場合には、ウエハの非
線形歪みの程度(大小)、規則性又はステップピッチ、
即ち隣接した2つのショット領域の中心間距離(ウエハ
上のストリートラインの幅にも依るが、ほぼショットサ
イズに対応した値)がX方向とY方向とで異なっていて
も、パラメータSの値を独立に設定することで、ウエハ
上のショット配列誤差を高精度に補正することができる
ようになっている。この際、パラメータSの値は上記の
如くX座標とY座標とで異ならせるようにしても良く、
更にX座標及びY座標のパラメータSの値が同一又は異
なる場合の何れであっても、パラメータSの値は、「規
則的な非線形歪み」の大小、規則性、ステップピッチ又
はアライメントセンサーの計測再現性等に応じて適宜変
更すれば良い。
【0125】以上のことから、パラメータSの値を適宜
変更することで、EGA方式からダイ・バイ・ダイ方式
までその効果を変えることができる。従って、各種レイ
ア、更には各成分(X方向及びY方向)に対し、例えば
非線形成分の特徴(例えば大小、規則性等)、ステップ
ピッチ、アライメントセンサーの計測再現性の良否等に
応じてアライメントを柔軟に変更させ、各レイア、各成
分に対して最適な条件でアライメントを行うことができ
る。
【0126】次に、図12を参照して、第2の重み付け
EGA方式(以下、「W2−EGA方式」という)のア
ライメント方法につき説明する。ここでは説明を簡単に
するため、ウエハWに規則的に、特に点対称な非線形歪
みが生じ、且つその点対称中心がウエハWの中心(ウエ
ハセンター)と一致しているものとする。
【0127】図12は本例で露光対象とするウエハ8を
示し、この図12において、ウエハ8の変形中心点(非
線形歪みの点対称中心)、即ちウエハセンターWcと、
ウエハ8上のi番目のショット領域ESiとの間の距離
(半径)をLEiとして、ウエハセンターWcとm個
(図12ではm=9)のサンプルショットSA1〜SA
9のそれぞれとの間の距離(半径)をLW1〜LW9と
する。そして、このW2−EGA方式でも、W1−EG
A方式と同様に、距離LEi及び距離LW1〜LW9に
応じて、9個のサンプルショットSA1〜SA9中のア
ライメントマークの計測された座標位置(アライメント
データ)の各々に重みWin′を与える。このW2−EG
A方式では、サンプルショット毎に4個のアライメント
マーク(MAi,MBi,MCi,MDi)を検出した
後、(数13)と同様に、残留誤差成分Ei′を次の
(数15)で定義し、その(数15)が最小となるよう
に(数10)の誤差パラメータ(Θ,W,Γx,Γy,
X,OY,θ,w,γx,γy)を決定する。
【0128】
【数15】
【0129】このW2−EGA方式でもW1−EGA方
式と同様に、アライメントデータに与える重みWin′は
ショット領域ESi毎に変化するため、ショット領域E
Si毎に統計演算を行って誤差パラメータ(Θ,W,Γ
x,Γy,OX,OY,θ,w,γx,γy)を決定して、
チップローテーション、チップ直交度、チップ倍率誤差
及び計算上の配列座標値を決定することになる。
【0130】そして、ウエハW上の各ショット領域ES
i毎に、各サンプルショットに対する重みWin′を変化
させるため、(数15)における重みWin′を、ウエハ
8上のi番目のショット領域ESiとウエハセンターW
cとの距離(半径)LEiの関数として次のように表
す。但し、パラメータSは重み付けの度合を変更するた
めのパラメータである。
【0131】
【数16】
【0132】この(数16)から明かなように、サンプ
ルショットSAnからウエハセンターWcに対する距離
LWnが、ウエハセンターWcとウエハW上のi番目の
ショット領域ESiとの間の距離LEiに近いサンプル
ショット程、そのアライメントデータに与える重み
in′が大きくなるようになっている。換言すれば、ウ
エハエンターWcを中心とした半径LEiの円上に位置
するサンプルショットのアライメントデータに対して最
も大きな重みWin′が与えられ、その円から半径方向に
離れるに従ってアライメントデータに対する重みWin
が小さくなっている。
【0133】また、(数16)におけるパラメータSの
値は、W1−EGA方式と同様に要求されるアライメン
ト精度、非線形歪みの特徴(例えば大小、規則性等)、
ステップピッチ、アライメントセンサーの計測再現性の
良否等に応じて適宜定めれば良い。即ち、非線形成分が
比較的大きいときには、パラメータSの値をより小さく
設定することで、ウエハセンターWcからの距離LWn
が大きく異なるサンプルショットの影響を小さくするこ
とができる。一方、非線形成分が比較的小さいときに
は、パラメータSの値をより大きく設定することで、計
測再現性が悪いアライメントセンサー(又はレイア)に
おけるアライメント精度の低下を防止することができ
る。
【0134】更に、W2−EGA方式では、ウエハW上
の点対称中心からほぼ等距離にある複数のショット領
域、即ちその点対称中心を中心とした同一の円上に位置
する複数のショット領域の各々では、当然ながらサンプ
ルショットのアライメントデータに与える重みWin′が
同一となる。このため、その点対称中心を中心とした同
一の円上に複数のショット領域が位置している場合、何
れか1つのショット領域のみにおいて上記の重み付け及
び統計演算を行って誤差パラメータ(Θ,W,Rx,R
y,OX,OY,θ,w,rx,ry)を算出すれば、残り
のショット領域については先に算出した誤差パラメータ
をそのまま用いてそのチップローテーション、チップ直
交度、チップ倍率誤差及び座標位置を決定することがで
きる。これにより、計算量が減少するという利点があ
る。
【0135】ところで、W2−EGA方式に好適なサン
プルショットの配置は、非線形歪みの点対称中心、即ち
ウエハセンターWcに関して対称となるように指定する
ことが望ましく、例えばウエハセンターWcを基準とし
たX字型又は十字型等に指定すれば良い。それ以外に、
W1−EGA方式と同様の配置としても良い。また、非
線形歪みの点対称中心がウエハセンターWc以外の場合
には、その点対称中心を基準としたX字型又は十字型の
配置とすればよい。また、誤差パラメータの値を決定す
るに際しては、(数16)に示す重み付け関数をX方向
及びY方向の各々で独立に設定するようにしても良い。
また、アライメントマーク毎に重み付け関数を独立に設
定してもよいことは言うまでもない。
【0136】なお、W1−EGA方式及びW2−EGA
方式では、チップパターンに関する4個の誤差パラメー
タ(θ,w,rx,ry)を基に回転誤差や倍率誤差を
補正するときには、各ショット領域毎に求められるそれ
らパラメータを用いて各ショット領域毎に補正を行って
も良い。又は、ショット領域毎に求められる1組のパラ
メータを平均化して1組のパラメータを求め、このパラ
メータに基づいてウエハ全体として1回だけ補正を行う
ようにしても良い。更に、ウエハを複数のブロックに分
け、各ブロック毎に補正を行うようにしても良い。ま
た、W2−EGA方式では、点対称の中心に対して同心
円上に位置するショット領域では、ショット領域毎にパ
ラメータを求める必要はなく、何れか1つのショット領
域について求めたパラメータを使用するようにしても良
い。
【0137】また、本発明による次第に計測するアライ
メントマークの個数を増減する方式は、従来の通常のE
GA方式のアライメントにも適用できるものである。
【0138】また、本発明はステップ・アンド・リピー
ト方式の露光装置(例えば縮小投影型のステッパーや等
倍投影型のステッパー)のみならず、所謂ステップ・ア
ンド・スキャン露光方式の露光装置、又はプロキシミテ
ィタイプのステッパー(X線露光装置等)等にも広く適
用できるものである。また、露光装置以外でも半導体ウ
エハや複数のチップパターンを有するレチクル等を検査
する装置(欠陥検査装置、プローバ等)で、各チップ毎
にステップ・アンド・リピート方式で検査視野やプロー
ブ針等の基準位置に対して位置合わせする装置において
も、本発明を同様に適用することができる。
【0139】なお、ステップ・アンド・スキャン露光方
式の露光装置を始めとする走査型の露光装置で上述のア
ライメント方法を適用する場合には、上述の実施例で求
めた座標位置に所定のオフセット(パターンサイズ、レ
チクル及びウエハの助走区間等に応じて一義的に定まる
値)を加えた位置にウエハを位置決めしてから、走査露
光を行うことになる。
【0140】このように、本発明は上述実施例に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取
り得る。
【0141】
【発明の効果】本発明によれば、被処理基板上の複数の
被加工領域の基準位置全てに対して、位置合わせの誤差
が平均的に小さくなると同時に、それら被加工領域上の
チップパターン全てに対してマスクのパターン像との重
ね合わせの誤差が平均的に小さくなる。従って、各被加
工領域に転写されるチップパターン自体の伸縮や回転な
どの影響を小さく抑え、基板上の各被加工領域のチップ
パターンとマスクのパターンの投影像とをより高精度に
重ね合わせることができる利点がある。
【0142】しかも、全体として位置合わせ用のマーク
が多くなっているのに対応するため、位置合わせ用のマ
ークの計測結果のばらつき等に応じてサンプル領域及び
/又は計測すべき位置合わせ用のマークの個数を増加又
は減少させているので、最終的に計測する位置合わせ用
のマークの個数を最適化できる。従って、位置合わせ精
度を所定の水準に維持して、位置合わせ工程のスループ
ットの低下を最小限に抑えることができる。
【0143】また、被処理基板上の幾つかのショット領
域について、それに属する位置合わせ用のマークの位置
を実測している、即ち同じ形状の位置合わせ用のマーク
を使った位置計測が複数回繰り返されるので、検出系の
機械的又は電気的なランダムな誤差が低減される利点も
ある。また、位置合わせ用のマークの計算上の座標位置
と計測された座標位置との差のばらつきが所定の値より
大きいものを、第2の基板で計測対象とする位置合わせ
用のマークから除外するようにした場合には、計測再現
性の悪い位置合わせ用のマークを除外して、より高精度
且つ迅速に位置合わせを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による位置合わせ方法の第1実施例が適
用されたアライメント動作及び露光動作を示すフローチ
ャートである。
【図2】その実施例のアライメント動作及び露光動作が
実施される投影露光装置の一例を示す構成図である。
【図3】図2の指標板上のアライメントマークの像を示
す拡大図である。
【図4】(a)は実施例のウエハ上のショット領域の配
列の一例を示す平面図、(b)は図4(a)内のショッ
ト領域を示す拡大平面図である。
【図5】(a)はチップパターンの回転誤差及びチップ
倍率の誤差を含んだウエハの一例を示す平面図、(b)
はチップローテーション誤差の説明図、(c)はチップ
倍率誤差の説明図である。
【図6】(a)〜(c)はそれぞれ各ショット領域に属
する複数のアライメントマークの他の例を示す拡大平面
図である。
【図7】2次元座標を示すアライメントマークの例を示
す図である。
【図8】1次元座標を示すアライメントマークの例を示
す図である。
【図9】通常のEGA方式でアライメントを行う場合の
アライメントマークの選択例を示す説明図である。
【図10】実施例の方式でアライメントを行う場合のア
ライメントマークの選択例を示す説明図である。
【図11】本発明の第3実施例においてW1−EGA方
式のアライメントが行われるウエハ上のショット配列を
示す平面図である。
【図12】本発明の第3実施例においてW2−EGA方
式のアライメントが行われるウエハ上のショット配列を
示す平面図である。
【符号の説明】
1 照明光学系 2 レチクル 6 主制御系 7 投影光学系 8 ウエハ 10 ウエハステージ 12 レーザー干渉計 14 結像特性制御装置 15 オフ・アクシスのアライメント系 27−1〜27−5,27−n ショット領域 28−1〜28−5,28−n 基準点 29(n,1)〜29(n,4) アライメントマーク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に設定された試料座標系上の配列
    座標に基づいて前記基板上に配列された複数の被加工領
    域の各々を、前記基板の移動位置を規定する静止座標系
    内の所定の加工位置に対して位置合わせするに際して、
    前記複数の被加工領域の内、予め選択された複数のサン
    プル領域の前記静止座標系上における座標位置を計測
    し、該計測された複数の座標位置を統計計算することに
    よって、前記基板上の複数の被加工領域の各々の前記静
    止座標系上における配列座標を算出し、該算出された配
    列座標に従って前記基板の移動位置を制御することによ
    って、前記複数の被加工領域の各々を前記加工位置に対
    して位置合わせする方法において、 処理対象とする1組の基板内の所定の第1の基板上の複
    数の被加工領域の基準位置に対してそれぞれ設計上一定
    の相対位置関係で配設された複数個の位置合わせ用のマ
    ークの内、1次元座標を示すマークに換算した場合で、
    少なくとも7個の前記位置合わせ用のマークの前記静止
    座標系上における座標位置を計測する第1工程と、 該計測された複数の座標位置を統計計算することによっ
    て、前記マスクのパターンと前記基板上の前記各被加工
    領域との相対的な結像関係の誤差量を算出すると共に、
    前記基板上の複数の前記被加工領域の各々の前記静止座
    標系上における配列座標を算出する第2工程と、 該第2工程で算出された前記マスクのパターンと前記第
    1の基板上の前記各被加工領域との相対的な結像関係の
    誤差量を補正して、前記第2工程で算出された配列座標
    に従って前記第1の基板の移動位置を制御することによ
    って、複数の前記被加工領域の各々を前記加工位置に対
    して位置合わせする第3工程と、を有し、 前記処理対象とする1組の基板内の前記第1の基板以外
    の第2の基板の位置合わせを行う際に、前記第2工程で
    算出される前記サンプル領域に属する前記位置計測用の
    マークの前記静止座標系上の計算上の座標位置と、前記
    第1工程で計測される前記位置計測用のマークの前記静
    止座標系上の座標位置との差に応じて、前記第2の基板
    上の各被加工領域にそれぞれ複数個属している位置合わ
    せ用のマークの内で測定対象とする位置合わせ用のマー
    クの個数を、前記第1の基板上で計測した位置合わせ用
    のマークの個数に対して増減するようにしたことを特徴
    とする位置合わせ方法。
  2. 【請求項2】 前記第1工程で測定された位置合わせ用
    のマークの内で、前記静止座標系上の計算上の座標位置
    と、前記第1工程で計測された前記静止座標系上の座標
    位置との差のばらつきが所定の値より大きい位置合わせ
    用のマークが存在するときに、前記第2の基板上で測定
    対象とする位置合わせ用のマークから前記測定のばらつ
    きの大きい位置合わせ用のマークを除外するようにした
    ことを特徴とする請求項1記載の位置合わせ方法。
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