JPH06348872A - 信号処理方法及び装置 - Google Patents

信号処理方法及び装置

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JPH06348872A
JPH06348872A JP6086292A JP8629294A JPH06348872A JP H06348872 A JPH06348872 A JP H06348872A JP 6086292 A JP6086292 A JP 6086292A JP 8629294 A JP8629294 A JP 8629294A JP H06348872 A JPH06348872 A JP H06348872A
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JP
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charge
circuit
signal
voltage
transistor
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JP6086292A
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Juha Rapeli
ラペリ ユーハ
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Nokia Oyj
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Nokia Mobile Phones Ltd
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06GANALOGUE COMPUTERS
    • G06G7/00Devices in which the computing operation is performed by varying electric or magnetic quantities
    • G06G7/12Arrangements for performing computing operations, e.g. operational amplifiers
    • G06G7/18Arrangements for performing computing operations, e.g. operational amplifiers for integration or differentiation; for forming integrals
    • G06G7/184Arrangements for performing computing operations, e.g. operational amplifiers for integration or differentiation; for forming integrals using capacitive elements

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 静的な電流を消費しない改良型の信号処理方
法・回路を提供する。 【構成】 スイッチにより切り換えられるトランジスタ
T1、T2が回路の能動素子として使用され、そのトラ
ンジスタを導通する電荷は、スイッチに加えて転送電荷
自身により制御され、電荷の転送が終了すると回路中の
全電流が自身で停止する。その信号処理は、信号の極性
およびトランジスタのスレショルド電圧によらず線形と
なる。信号電圧US は、基準電圧URef に対して形成さ
れ、US とURef の和が形成され、この和の極性は、U
S の変動にかかわらず、URef の極性と常時同一であ
り、US に比例した電荷のサンプルがとられるとき、そ
の量は、和US +URef に比例し、その和に比例した電
荷サンプルは、回路内の積分キャパシタンスC0 に転送
され、その後、URef に比例した電荷量が、和US +U
Ref に比例した電荷サンプルの極性に対して逆極性でC
0 に加えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、信号処理の方法および
装置に関する。本文において、信号処理とは、信号を示
す電圧の、また同様に、電荷すなわち電流の、加算、差
分、積分、および導出のことを指す。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】電圧積
分回路とは、たとえば、CMOS技術を用いる、フィル
タ構造中に実現される通常の回路である。従来技術によ
る回路によって図1にこの回路が例示されているが、こ
れは、演算増幅器によって従来通りに実現したものであ
る。離散時間中に切替えられるコンデンサの使用に基づ
いて、現状の技術により実現した代替回路が図2に示さ
れている。図1に示される積分回路の出力信号Uoは、
次式によって導出された入力電圧Uiの時間積分であ
る。 Uo(t)=−(1/RC) 0t Ui(t)dt
【0003】同様に、図2に示される積分回路の出力信
号Uoは、次式によって形成されたものである。 Uo(t)=fs(Ci/Co) 0t Ui(t)dt 式中、fsはサンプリング周波数である。サンプリング
コンデンサCiにおいて、スイッチs1とs4が閉じら
れ、かつ、スイッチs2とs3が開いている場合、入力
信号の電荷サンプルが蓄積される。サンプル電荷量(Q
i=CixUi)はスイッチs2とs3を閉じることに
よって、積分コンデンサCoに放電される。そしてこの
時、スイッチs1とs4は開いている。4つのスイッチ
(s1〜s4)全てが開いているとき、サンプル蓄積段
階とサンプル放電段階との間に休止があってもよい。
【0004】従来技術による回路に関連する欠点とし
て、増幅器が絶え間なく電流を消費するということがあ
り、これは、ほぼ50μAから100μA程度までの大
きさになる。さらに、この増幅器には、一般にその電流
消費に比例する限られた帯域幅しか含まれず、また、C
MOS中に備えたとき、有害な1/fノイズを含む。図
3〜5に示すような増幅器の機能はサンプリングコンデ
ンサCiに取り込まれた信号電荷を積分コンデンサCo
中へ転送することである。増幅器の利得が、無限(実際
には、何千あるいは何百万にも)になったとき、この転
送は実現されるが、この目的のために直流が増幅器の中
に流れることになる。
【0005】公告DE−29 33 667に、ロスの
多い積分回路が示されているが、これは、空電を消費せ
ず、また、受動RC積分回路に対応するものである。前
記積分回路に関しては、単に受動端子(すなわち、実軸
に位置しているもの)しか実現できない。そのため、D
E−29 33 667で公示された設計は、転送機能
のための複雑な端子を有していないので、転送機能を果
たすフィルタ用としては適切な素子でない。公告特許D
E−29 33 667、US−5,021,692お
よびN.C.バタースビー(N.C.Battersby )、C.ト
ウマゾウ(C.Toumazou)著「新世代ABクラスアナログ
サンプルデータアプリケーション用切替え電流メモリ」
(Proc.ISCAS 1991 年)においては、静電流の消費量が
少ないカレント形の信号処理に基いて設計がなされてい
る。しかし、これらの各回路にはいわゆるバイアス電流
が要求される。たとえば米国特許出願番号5,021,
692には、サンプリングコンデンサを備えた集積回路
が公開されているが、この回路は、接続された能動素子
を介して接続している要素によって、供給電圧と導通す
る接続を行なわなければならない。また、この回路に
は、出力信号を発生させるための積分コンデンサが設け
られているが、前記回路には、絶えずバイアス電流が要
求される。また、刊行物、J.B.ヒューズ(J.B. Hug
hes )、N.C.バード(N.C. Bird )、I.C.マク
ベス(I.C. Macbeth)著「スイッチド電流、アナログサ
ンプルデータ信号処理のための新技術」( Proc, ISCAS
1989 年)、および、T.S.フィーツ(T.S. Fiez
)、D.J.アリストット( D.J.Allstot )著「CM
OSスイッチドカレントはしご型フィルタ」(IEEE JSS
C Vol 25 No.6 (90 年12月))には、現状の技術が例
示されている。従って、フィンランド特許FI−904
281(この対応特許として、US−752,864お
よび公告特許EP−473436がある)においての
み、静電流消費を全く削除することができる。その特徴
について、本発明をよりよく理解できるように、以下説
明する。
【0006】フィンランド特許出願番号904281に
は、電流消費量が0である積分方法が公示されている。
これは、電荷サンプルの取得および積分コンデンサへの
その転送を制御するために、アクティブ部材として1つ
乃至2つのトランジスタを用いることによって達成され
るものである。回路の動作に必要とされる他のスイッチ
が実行され、当業者に既知の方法で使用される。ここに
説明されている回路では、アクティブな連続動作増幅器
を必要とせず、代りに、サンプルキャパシタンスから積
分キャパシタンスまでの電荷の転送が、スイッチング素
子を用いて制御される。すなわち、サンプルキャパシタ
ンス端子の1つが、正あるいは負の電源電圧のいずれか
にスイッチされ、電荷移動が終了すると、電流の移動は
完全に終り、その結果、直流消費が排除される。
【0007】推奨実施例に従って、サンプル電荷を蓄積
するために、正あるいは負の電源電圧に接続することに
よって、積分キャパシタンスはプレチャージされる。
【0008】特許出願FI−904281によるこの方
法には、好適な2つの電荷サンプル放電段階が含まれ
る。すなわち、最初のサイン(即ち極性)(たとえば正
あるいは負)を有している場合にのみ、第1段で電荷サ
ンプルが積分キャパシタンスに導通され、次の段で、電
荷サンプルが、予め選択されていた最初のサインとは反
対のサイン(極性、たとえば負あるいは正)を有してい
る場合だけ、電荷サンプルは積分キャパシタンスに導通
される。サンプルキャパシタンスの電荷のこのサインは
比較回路部材を用いて識別することができ、従って、こ
の識別されたサインに従って、この2つの電荷サンプル
放電段階の一方だけが実行される。
【0009】特許出願FI−904281による実施例
では、サンプル電荷を放電するためのスイッチング素子
として、トランジスタが使用される。前記実施例におい
て、サンプリングキャパシタンスを電源電圧へ切替える
スイッチング素子はバイポーラ・トランジスタである。
代替実施例では、スイッチング素子はFETトランジス
タである。
【0010】最も好適な実施例では、スイッチング素子
はEPROM−型FETトランジスタであり、予め設定
された電荷を運ぶように、そのフローティング・ゲート
が配置されている。その結果、FETトランジスタのス
レッショルド電圧が所望の大きさになり、最も好適に
は、おおむね0となる。これによって、この回路は、た
とえば、バイポーラ・トランジスタで生じるスレッショ
ルド電圧の補償を必要としなくなるので、ほとんど理想
的に作動する。
【0011】静電流を消費しないこの回路の、および、
この方法の基本設計は、特許出願FI−904281に
示されているが、実施例によって、付属図面を参照しな
がら、以下より詳細に説明する。
【0012】図3〜5は、特許出願FI−904281
で公示された本発明の方法の異なる諸段を、単純化され
た原理回路図によって示すものである。図3では、ある
入力信号Usから来た1つのサンプル信号が、正あるい
は負のいずれかの状態で、サンプリングコンデンサCi
に保持されている。このサンプル電荷量は、Qi=Us
×Ciとなる。説明を単純にするために、サンプリング
電荷は、コンデンサ端子の1つの+サインによって示さ
れる正であると仮定する。もう一方の端子はこの段では
接地されている。
【0013】図4の段2において、サンプリングコンデ
ンサの正電荷は、供給電源Isによってサンプリングコ
ンデンサの負端子(本図の場合)を正の電源電圧+Vに
接続することにより、放電されて積分コンデンサCo中
へ入る。また、スイッチs1を閉じることにより、もう
一方の(正)端子は積分コンデンサCoへ接続される。
検知器SはCi上に接続され、Ciの電圧が0に減じる
までスイッチs1を閉じた状態に置く。次いで、検知器
によってスイッチs1が開かれる。このようにして、サ
ンプリングコンデンサCiの電荷は積分コンデンサCo
中へ転送される。サンプル電荷が負の場合には、この段
では、何も起こらない。負のサンプル電荷を放電するた
めに、負の電源電圧−Vに積分コンデンサCiを接続す
ることによって、図5に示す第3段が設けられている。
この電荷が正の場合には、この段では、何も起こらな
い。
【0014】図3〜5に示される、この方法の第2段
(図4)と第3段(図5)は、サンプリングコンデンサ
Ciの電荷量が予め設定された制限値まで放電されるこ
とを保証する検知器Sによって制御されている。
【0015】この方法は、上述の検知器Sが、第1段の
極く初期に、荷電極性(たとえば正あるいは負)を示す
ように開発されていてもよい。これによって、前記第2
および第3段を結合することができる。すなわち、サン
プル電荷の極性によって表わされている通りに、前記第
2および第3段の段の一方だけを実行できることをこれ
は意味する。
【0016】検知器Sは、たとえば、コンパレーターの
ような演算増幅器に基づいて作動する比較部材であって
もよい。上記の方法で実現された場合、この方法が、図
2に示された方法よりも決定的によい結果を生み出すと
いうことにはならない。なぜなら、前記演算増幅器のノ
イズが、たとえば、非常に低い信号の時に、信号を覆う
からである。
【0017】図6〜10は、特許出願FI−90428
1による本発明の方法の一つの実現例を示すもので、ス
イッチング素子s11〜s42を備え、かつ、BiCM
OS技術に基づくバイポーラ・トランジスタT1〜T4
を備えた単純化された回路図によるものである。この方
法の異なる段における積分回路の動作を、図6、7、
8、9、10によって説明する。すべての重要な諸構成
要素を図6〜10に示すが、図6、7、9、10に示す
ものは、各段で不可欠な諸構成要素のみを例示したもの
である。この回路に含まれるスイッチング素子は、当業
者によく知られている装置および回路設計によって制御
されるものであるが、説明を明瞭にするために、前記制
御部材は省かれている。当業者によく知られている装置
類を用いて(たとえば、機械的な接触あるいは半導体ス
イッチによって)これらのスイッチング素子を実現する
ことも可能である。
【0018】この動作を、異なる6つの動作段階を通し
て以下説明する。大地電位は0ボルトであると仮定し、
電源電圧(正Vdおよび負Vs)の極性は大地電位に応
じて生成される。信号および電圧(極性(たとえば正、
負))のサインは、大地電位に応じて示される。
【0019】段1(図6)の間、Ciは、スイッチs1
0を閉じることによって、大地電位に応じて充電され、
正の電源電圧Vdに変わる。残りのスイッチ類は、この
とき開いている。その後、段2(図6)において、電圧
(Uci(2)=Us(2)+Ube1)はサンプリン
グコンデンサCi中に充電される。式中、Usは信号電
圧、Ube1は、段1の間にトランジスタT1中の電流
消費が停止したときのトランジスタT1のベースエミッ
タ電圧である。電圧Uciの後に置かれた、括弧内の、
コンデンサCiを示す印(2)は、段2での状況を示
し、正サインは、各段でのコンデンサの正端子を示す。
以下、括弧内に示す印によって他の段をそれぞれ示すも
のとする。段2におけるトランジスタT1のコレクタは
負の電源電圧Vsに接続され、スイッチs11およびs
12は閉じられる。段2の間、Us≧0(ただし、Uc
i≧Ube1)と仮定する。
【0020】段3(図7)の間、トランジスタT2上の
サンプリングコンデンサCiの1つの端子を正の電源電
圧Vdへ切替えるスイッチs21およびs22を閉じる
ことによって、サンプリングコンデンサCiの電荷は積
分コンデンサCo中に放電される。トランジスタT2の
ベースは、サンプリングコンデンサCi上に接続されて
おり、電流、すなわち荷電移動は、サンプルコンデンサ
Ciに対して影響を与える電圧がUci(2)=Ube
2になるまで減じた場合、終了する。式中、Ube2は
トランジスタT2のベースエミッタ電圧である。段3に
おいて、積分コンデンサに転送された追加電荷量dQ
は、従って、以下の式で表わされる。(但し、トランジ
スタT2のベース電流がおおむね0であると仮定する) dQ(3)=Ci・(Us(2)+Ube1−Ube
2)
【0021】トランジスタT1とT2のベースエミッタ
電圧Ube1およびUbe2が等しくなったとき、この
回路によって、入力電圧Usにより生成された電荷量d
Q(2)=Ci×Us(2)が積分され、キャパシタン
スCoに変えられる。
【0022】動作中、図3〜5に関連して説明した第1
と第2の段に対応する段2および3は、トランジスタT
1とT2の極性のために、信号電圧Usが正であること
を必要とする。もし、段2の間、Usが負の場合には、
Ciの電圧はUbe1より低いままとなり、また、それ
ぞれ、段3の間も、Ube2より低いままとなる。この
理由により、トランジスタT2は、段3の間、非導通状
態のままとなる。従って、Usが負の場合には、電荷は
段1〜3の間Coへ転送されることはない。段1〜3の
間のコンデンサの電圧を図8に示す。
【0023】負信号電圧Usは、段4、5および6で処
理されるが、これらの段は、図3〜5で紹介された第1
および第3段と等しいものである。図9に示される段4
の間、コンデンサCiは、負の電源電圧Vsで充電され
る。段5の間、スイッチs31および32は閉じられ、
サンプリングコンデンサCi中へ充電される電圧はUc
i(3)=Us―Ube3となる。式中、Ube3は、
トランジスタT3のベースエミッタ電圧である。段6
(図10)において、スイッチs41およびs42は閉
じられ、サンプリングコンデンサCiの電荷は積分コン
デンサCoへ放電され、トランジスタT4は負の電源電
圧Vsに接続される。放電が終了すると、ベースエミッ
タ電圧Ube4はコンデンサCiに残るので、積分コン
デンサ中へ転送された電荷量は次式となる。 dQ(6)=Ci・(Us(5)+Ube3+Ube
4)
【0024】トランジスタT3とT4のベースエミッタ
電圧Ube3およびUbe4が等しくなったとき、この
回路によって、入力電圧Us(5)に対応する電荷量C
i・Us(5)が積分され、キャパシタンスCoに変え
られる。それぞれ、段1〜3の間そうであったように、
段4〜6においても、信号電圧Usが正である場合、電
荷は積分コンデンサCo中へ転送されない。サンプル電
荷が段1〜6において蓄積され放電される場合にのみ、
電流が消費されるという点で、図6〜10に示される積
分回路は好適なものである。回路が全く電流を消費しな
い段の間は、休止があってもよい。図6〜10に示され
るような回路の実現例では、トランジスタ対T1/T2
およびT3/T4のベースエミッタ電圧が、等しくなる
ように選択するという注意が払われなければならない。
また同様に、トランジスタT2とT4のベース電流によ
って、サンプリングコンデンサCiの充電と放電が制御
できるように、諸回路の大きさを定めなければならな
い。最後に言及したこの要因は、諸テストによれば、積
分係数に減少効果(ほぼ1%未満程度の大きさ)を及ぼ
すものと評価されている。積分コンデンサCoの電荷が
前記ベース電流によって影響を受けることはない。
【0025】図6〜10に示されるような入力信号Us
=0である状況における、前記ベースエミッタ電圧のバ
ランスの影響を調べることは有用である。この場合、電
荷量 dQp=Ci・(Ube1−Ube2) (Ube1>Ube2) dQp=0 (Ube1≦Ube2) が、段2と3の間、積分コンデンサCoに加算され、ま
た、それぞれ、段4と5の間、電荷量 dQn=−Ci・(Ube3−Ube4)(Ube3>Ube4) dQn=0 (Ube3≦Ube4) が、Coに加算される。
【0026】図6〜10に示されるように、ベースエミ
ッタ電圧Ube1は、直接積分回路において、Ube4
とほぼ等しく、また、それぞれ、Ube2は、Ube3
とほぼ等しい。従って、上記の電荷量差dQn、dQp
のうち一方だけが、信号値で一緒に積分され、積分コン
デンサCoに蓄積される。従って、前記ペア回路のベー
スエミッタ電圧が互いに異なる場合、前記積分回路にお
いて、不均整な非線形が発生することがある。
【0027】図6〜10に示す回路の、段3(図7)と
段6(図10)の実行順序を変更することによって、反
転積分回路が得られる。これによって、上述した非線形
が反転積分回路において生じない場合、Ube1=Ub
e2、かつUbe3=Ube4となる。図11に、直接
積分回路をそっくりそのまま示す。この回路では、スイ
ッチによって、トランジスタT1とT3、およびトラン
ジスタT2とT4が、トランジスタT5とT6に結合さ
れている。入力信号Usから得られたサンプルは、異な
る段にあり、導通されて、トランジスタT5あるいはT
6を介してサンプリングコンデンサCi中へ入り、そこ
からさらに、同じトランジスタT5、T6をそれぞれ介
して、積分コンデンサCoへ導通される。
【0028】図11に示す積分回路の動作を完全に理解
するために、クロック回路(不図示)のあらかじめ選ば
れた動作周波数によって制御される、段1〜6での複数
スイッチの動作を、以下の表に示す。各段の間のスイッ
チの状態を以下の表に示すが、表中、符号×は閉鎖スイ
ッチを表わし、空白は、開いたスイッチを表わす。
【0029】 段 Switch 1 2 3 4 5 6 1 s51 x x x x x s52 x x s53 x s54 x s55 x s56 x x s57 x s62 x s63 x s64 x s65 x s67 x
【0030】段2において、入力信号Usのサンプル
は、スイッチs54、トランジスタT5およびスイッチ
s53を介して読取られ、サンプリングコンデンサCi
中に入り、その端子の1つは、スイッチ51を介して接
地される。段3において、このサンプルは、積分コンデ
ンサCo中へ放電され、これらのコンデンサはスイッチ
s56で一緒に切替えられる。コンデンサCiのもう一
方の端子は、スイッチs63およびトランジスタT6を
介して正の電源電圧Vdへ接続される。コンデンサCi
の電圧がトランジスタT6のベースエミッタ電圧に達す
るまで放電が継続される。これは、トランジスタT6の
ベースが、このとき、コンデンサCiとCoとの間のあ
るポイントに、スイッチs65を介して、接続されてい
るためである。段4において、サンプリングコンデンサ
は負の電源電圧にプレチャージされる。段5と6におい
て、上記のように、サンプルは読取られ放電されるが、
今回は、トランジスタT6を介して行なわれる。段1に
おいて、コンデンサCiは、正の電源電圧に再充電さ
れ、これによって新しいサイクルが再び開始される。
【0031】図11による回路の動作を、図12(a)
および(b)にも例示するが、これらの図では、入力信
号Us、サンプリングコンデンサCiに対して影響を与
える電圧Uci、および積分コンデンサCoに対して影
響を与える電圧Ucoとの間の接続は、時間の関数とし
て時間間隔で示されている。図12(a)と(b)の間
の時間軸上に、段1―6の順序が印されている。図12
は動作原理を明確にすることを意図したものであって、
電圧グラフは正確な目盛りで表わされたものではない。
出力電圧Uco(図12(b))が入力信号Us(図1
2(a))に統合的に続く状態が見られる。
【0032】段6(図10)の代りに、段3が実行され
(図7)、整流化された電圧の積分を望まない場合に
は、各積分段階より以前に、積分コンデンサCoが0に
セットされるという点で、図6〜10に示す回路から簡
単な全波整流器が得られる。また、段3と6を順序を逆
にして実行してもよい。即ち、段3の代りに、段6を実
行する。また、非常に簡単な方法でこの回路を増幅器に
変形することもできる。
【0033】図11の回路において、放電および充電段
階が、それぞれ、1つの同じトランジスタT5、T6で
実現されているので、個々のサンプルは、図6〜10に
関連して見られるポテンシャル非理想的特徴を免れてい
る。しかしながら、回路を制作する際に、PNP/NP
NトランジスタT5、T6のベースエミッタ電圧を同一
にするように設ける注意深い努力をしなければならな
い。なぜなら、そうしないと、不安定性(即ち1方向の
みの電圧差の反復)が、信号の0クロスオーバーポイン
ト近傍で発生することがあるからである。
【0034】図13に示す、反転積分回路は、CMOS
トランジスタに基くものである。入力信号Usからのサ
ンプルは、トランジスタT8とスイッチs81〜s88
によってサンプリングコンデンサCi中へ読取られる。
次いで、このサンプルは積分コンデンサCoへ転送さ
れ、その端子の1つが、反転積分出力信号Uoが得られ
る出力部に固定して接続される。トランジスタT8のも
う一方の端子S(図14)は正の電源電圧Vdに接続さ
れる。
【0035】以下のスイッチ表において、図13に示す
回路の動作を説明するが、各段1〜4における×印は閉
鎖スイッチを指す。印のついていない段では、スイッチ
は開いている。
【0036】
【0037】図13に示す回路の動作は、正および負の
サンプルの両方が同じサンプリング段階で処理されると
いう点において、図12に示すものとは異なる。段1に
は、コンデンサCiでのサンプル蓄積が含まれ、段2お
よび3には、サンプルの極性に左右される、コンデンサ
Coでのサンプルの放電が含まれる。また、段4は、ト
ランジスタT8(図14)のフローティング・ゲートG
1の充電段階に関係がある。トランジスタT8のフロー
ティング・ゲートG1上での充電段階においては、予め
設定された電荷が設けられ、これは、図13に示すケー
スでは、大地電位からゲートG(図14)へ運ばれる。
【0038】図13に示すトランジスタT8には、普通
の構造から少し外れたトランジスタが設けられている
が、これを図14によって簡単に説明する。この図14
の目的は、拡大概略断面図で、その原理構造を単に例示
することであり、従って、様々なパーツのサイズの割合
や大きさは現実的なものではない。このトランジスタ
は、たとえば、公知の技術のEPROM処理を用いて製
造されるものであり、また、図14に示すトランジスタ
は、それ自体当業者に公知のものである。図14のCM
OSトランジスタには、次の端子が設けられている:電
源5、ドレインDおよびゲートG。フローティング・ゲ
ートG1が、ゲートGとベースSUBとの間に分離され
て位置する。図13に示す充電段階4において、予め設
定された電荷量が、フローティング・ゲートG1上に設
けられている。前記フローティング・ゲートのために、
従来のバイポーラおよびFETトランジスタによってお
そらく引起された歪みは、この積分回路では回避され
る。当業者は、この図によって、トランジスタの原理構
造の残り、およびその動作の他の諸特徴を理解できる。
図14によるこのトランジスタを、図3〜5、図6〜1
0および図11に示されたような積分回路に用いること
もできる。それらの電位の歪みはそれぞれ変化する。し
かしながら、スイッチング素子の数が回路3〜5、回路
6〜10および回路11のものより少ないので、図13
に示す回路のほうがより好適であると考えられる。
【0039】特許出願FI−904 281、および本
文に公示されたこの回路によって、フィルタ、整流器、
変調検出器および他の信号処理回路を実現することがで
きる。この回路の動作には、PNPおよびNPNトラン
ジスタから成る等しいサイズのベースエミッタ電圧Ub
e1とUbe2を必要とするが、特に、ある回路が1つ
の集積回路になるように実現されている場合には、この
等しいサイズのベースエミッタ電圧を得ることは可能で
ある。
【0040】以上説明した積分回路の大きな効果は、そ
れらが全く静電流を消費しないことである。さらに、こ
の回路には、小さなノイズレベルしかなく、また、広い
ダイナミックレンジを有する。積分回路のこの回路で
は、公知の技術による設計で必要とされるスペースの半
分しか必要としない。前記の詳細な説明によって、本回
路が、データ検波、無線探索装置のデータ濾波回路、音
声処理回路あるいは無線電話の変復調装置回路のような
小さなポータブルの機器にとって、また、他の微小電力
アプリケーションにおいて、理想的なものである。
【0041】しかしながら、上記の説明で示したよう
に、特許出願FI−904281で公示された回路およ
び方法に潜在する限界として、入力信号電圧の極性(正
または負)に信号処理が左右される点がある。このた
め、図3〜5に説明した段2および3のように、別のサ
イン(正または負)をもつ電荷を転送するために、異な
る段を設けなければならない。従って、図6〜10に関
連して説明したような欠点、つまり、アクティブ部材と
して使用されるトランジスタのスレッショルド電圧が互
いに異なる場合、正および負の信号電圧が異なるトラン
ジスタで処理されるために、不均整な非線形が積分回路
に発生する可能性があるという欠点がある。
【0042】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明に従っ
て、次のものからなる信号処理回路が設けられる:サン
プリングキャパシタンス;蓄積キャパシタンス;入力信
号送信手段;予め設定された限界値によって一方の側に
繋がれた加算信号を設けるように選択された、予め設定
された参照信号で入力信号を合計するための手段;およ
び、サンプリングキャパシタンス上までの加算信号を表
わす電荷量と、蓄積キャパシタンスまでサンプリングキ
ャパシタンスへ転送される電荷を表わす電荷量と、サン
プリングキャパシタンスに対する参照信号を表わす電荷
量、および、蓄積キャパシタンスに対する参照信号を表
わすサンプリングキャパシタンスへ転送される電荷量に
対して、同じ大きさでかつ正反対の極性を持つ電荷量と
を転送するための手段。
【0043】本発明の1つの実施例は、1個乃至2個の
トランジスタを、回路全体のアクティブ部材として用い
るという概念に基くものであって、このトランジスタは
電流制御(バイポーラ)のトランジスタであっても、電
圧制御(FET)のトランジスタであってもよい。すな
わち、このトランジスタを流れる電荷は、スイッチに加
えて、転送可能なこの電荷自体によって制御されるが、
これは、電荷が転送された後、回路におけるすべての電
流移動が自動的に停止するということである。従って、
伝送段階の間、その電源電圧から転送されサンプル電荷
に比例する電荷量が、この回路によって得られる。その
結果、この回路には直流消費量は一切含まれない。さら
に、信号処理は、信号の極性(正または負)やトランジ
スタのスレッショルド電圧のいずれにも関係なく線形と
なる。
【0044】この線形性は、予め設定された大きさの基
準電圧に関連する入力信号電圧を生成することによっ
て、また、入力信号電圧と基準電圧の和からサンプリン
グコンデンサ中へサンプル電荷を取得することによっ
て、また、前記サンプル電荷を積分コンデンサ中へ転送
することによって、達成することができる。そして、そ
の後、サンプル電荷は、予め設定された大きさの前記基
準電圧からサンプリングコンデンサ中へ取り込まれる。
また、前記サンプル電荷は、そこにすでに設けられてい
る電荷量に対して極性が反対の積分コンデンサ中へ加え
られる。予め設定された大きさの基準電圧は、正あるい
は負のいずれかになるように、又、信号電圧よりも絶対
値が高くなるように、選択され、その結果、信号電圧お
よび基準電圧の和は、信号電圧の値に関係なく、基準電
圧と同じ極性を常に持つことになる。それによって、サ
ンプル電荷が予め設定された極性をもつ信号から常に得
られることが保証され、また、特許出願FI−9042
81の発明に示されているように、同一回路において、
正および負の信号電圧を別々に処理する必要がなくな
る。上述のように、基準電圧から得られたサンプル電荷
が後の段で積分キャパシタンスにおいて合計される場
合、このサンプル電荷は、積分コンデンサにおいて以前
に充電された電荷サンプルと比較して、極性が異なるも
のとなるが、基準電圧とトランジスタのスレッショルド
電圧の双方の影響が電荷の転送から排除され、回路によ
って処理された信号電圧が、出力部に対して得られる。
【0045】本発明の1つの実施例に従って、以下の方
法が提供される。すなわち、サンプリングキャパシタン
スが選択的に切替えられて、信号電圧と関数関係にな
り、サンプリングキャパシタンスが信号電圧と関数関係
になっている期間、この信号電圧に比例する電荷サンプ
ルの電荷量が、サンプリングキャパシタンスに蓄積さ
れ、スイッチング素子が、サンプリングキャパシタンス
を選択的に接続して、積分キャパシタンスと関数関係に
なるように、予め設定された時間間隔で切替えられ、電
荷サンプルがサンプリングキャパシタンスから転送され
て、電荷サンプルと関数関係にある前記積分キャパシタ
ンスになり、かつ、スイッチング素子のタイミングが選
択されて、スイッチングが実行され、その結果、電荷サ
ンプルが、取得され、転送された後に回路全体に流れる
電流が自動的に停止する。なお、この電荷サンプルは、
信号電圧が、予め設定された大きさの基準電圧に応じて
生成され、その結果、その信号電圧と前記基準電圧との
和が生成されるという特徴と、信号電圧の変動に関係な
く、前記の和の極性が常に前記基準電圧の極性と等し
く、信号電圧に比例する電荷サンプルが取得されたと
き、その電荷量が取得され、それが、信号電圧と基準電
圧の前記の和に比例し、かつ、前記信号電圧と前記基準
電圧の和に比例する電荷サンプルが、サンプリングキャ
パシタンスから転送されて、積分キャパシタンスになっ
た後、基準電圧に比例する電荷サンプルの電荷量が加え
られて、電荷サンプルの極性に応じて反対の極性をもつ
積分キャパシタンスになるという特徴とを有するもので
ある。
【0046】基準電圧に比例する電荷サンプルを加え、
それ以前に転送された電荷サンプルの極性に応じて、そ
の反対の極性をもつ積分キャパシタンスにすることに
は、以下の段が含まれてもよい。 − サンプリングキャパシタンスが選択的に切替えられ
て、前記基準電圧と関数関係になる。 − サンプリングキャパシタンスが前記基準電圧と関数
関係になっている期間、前記基準電圧に比例する電荷サ
ンプルの電荷量が、サンプリングキャパシタンスに蓄積
される。 − スイッチング素子が、サンプリングキャパシタンス
を選択的に接続して、積分キャパシタンスと関数関係に
なるように、予め設定された時間間隔で切替えられる。 − 前記基準電圧に比例する電荷サンプルの電荷量が、
積分キャパシタンスに存在する前記電荷サンプルの極性
に応じて極性が反対になり、キャパシタンスと関数関係
になって、前記サンプリングキャパシタンスから前記積
分キャパシタンスへ転送され、かつ、スイッチング素子
のタイミングが選択されて、スイッチングが実行され、
その結果、電荷サンプルが、取得され、転送された後
に、回路全体に流れる電流が自動的に停止する。 ― また、前記2番目に言及したスイッチング素子のタ
イミングが選択され、前記電荷サンプルを取得若しくは
転送した後、回路全体に流れる電流が自動的に停止する
ようにスイッチングが実行される。
【0047】信号電圧と基準電圧との和に比例する電荷
サンプル、および、基準電圧に比例する電荷サンプル
を、サンプリングキャパシタンスに蓄積してもよい。こ
の蓄積は、前記2つの電圧を選択的に接続することによ
って行なわれるが、それは、各瞬間にこの2つの電圧を
サンプル化し、前記サンプリングすべき電圧とサンプリ
ングキャパシタンスとの間で接続された、サンプリング
制御トランジスタの制御電極へ選択的に接続するためで
ある。前記サンプリングキャパシタンスが、トランジス
タを介して電源電圧と関数関係にあり、それによって、
前記電荷サンプルが電源電圧からサンプリングキャパシ
タンスに蓄積され、トランジスタの電流を供給する電極
と関数関係にあるサンプリングキャパシタンスの電極の
電圧が、前記トランジスタの制御する電極に導通された
電圧と、前記トランジスタのスレッショルド電圧の量だ
け異なる場合、前記電荷サンプルのサンプリングキャパ
シタンスへの転送は自動的に停止する。
【0048】サンプリングキャパシタンスに電荷サンプ
ルを蓄積するより前にキャパシタンスをプレチャージし
てもよい。このプレチャージは、各瞬間にサンプリング
を制御するトランジスタの制御電極に接続された電圧
と、サンプリングキャパシタンスのサンプリングを制御
するトランジスタの電流送出電極と関数関係にある電極
の電圧との電圧差が、電荷サンプリングを開始する瞬間
に極性が同じで、かつ、スレッショルド電圧より値が高
いような電圧になるようにするためである。
【0049】サンプリングキャパシタンスに前記電荷サ
ンプルを蓄積する前に、キャパシタンスをプレチャージ
してもよい。これは、サンプリングキャパシタンスから
積分キャパシタンスまでの電荷サンプルの転送を制御す
るトランジスタのスレッショルド電圧内に、キャパシタ
ンスがあるようにするためである。
【0050】この電荷サンプルをサンプリングキャパシ
タンスから積分キャパシタンスまで転送してもよい。こ
のとき、この電荷サンプルは、トランジスタの、制御電
極と電流送出電極との間のサンプリングキャパシタンス
に対して影響を与える電圧を接続することによって、各
キャパシタンスに接続されたトランジスタによって、キ
ャパシタンスと関数関係になっている。それによって、
積分キャパシタンスの中への電荷サンプルの転送は、サ
ンプリングキャパシタンスに対して影響を与える電圧が
トランジスタのスレッショルド電圧まで減じたとき、自
動的に停止する。
【0051】本発明の1つの実施例によるこの信号処理
回路は、更に、電源電圧からの電流が、転送される電荷
とのみ大きさが等しいという特徴を有する。
【0052】本発明の、信号(電圧)処理のための1つ
の実施例をここに示す。これは、なんらかの構成要素が
絶間なくバイアス電流必要とする、従来技術によるほと
んどの回路で起こるような、電源電圧から回路中への静
電流の通過を全く起こさないようにするためのものであ
る。本発明に関する本文の信号処理とは、信号電圧の、
または全く同様に、電荷すなわち電流の、加算、差分、
積分および導出を特に意味するものである。これらは、
基本演算であって、前記演算を実行する回路は、種々の
フィルタや他の信号処理構造を生み出す際の基本素子で
ある。全く静電流を消費しない信号処理を実現するため
に意図された、本発明の実施例の方法および信号処理回
路を、積分回路によって紹介する。
【0053】以下の説明においては、信号および基準電
圧は、下位電源電圧VSSが零電位であるという想定が
決定されているものと仮定する。この説明に基づいて、
上位電源電圧をゼロ電位とし、かつ、下位電源電圧VS
Sを負の状態にすることにより、それぞれの演算を実行
することができる。ただし、前記の例外的なケースを別
々に処理することはしない。
【0054】
【実施例】本発明の一実施例による方法は、予め設定さ
れた大きさの基準電圧URef に対して印加された信号電
圧US と、少なくとも一つのトランジスタで前記基準電
圧URef をこれに代えて印加することを含む。図15に
おいては、これはT1とT2でもって説明され、スイッ
チングトランジスタT1およびT2のスレショルド電圧
Uth1およびUth2がどのレベルにあるか全く無関
係に、電圧(US −URef )の時間間隔についての積分
が結果として得られるb。図15は、本発明の方法を実
行するための回路を示し、図16に示されるようなクロ
ック信号によりクロックがかけられる。図16は、1か
ら6までの各段で、図15の回路のスイッチが、図16
で示されるクロックパルスの動作により開いたり、閉じ
たりし、これらパルスは、いわゆる非重畳のクロックパ
ルスであり、即ち、所定の段では、その段にて閉じるよ
うになっているスイッチのみが導通し、他のスイッチ
は、開放となっている。回路の種々のクロック段の動作
は、図17から図20にて詳細に説明され、各動作に必
要とされる素子のみが図15から抽出される。スイッチ
は、大文字のSおよび上付き、下付き文字が付けられ、
下付き文字は、スイッチの番号を意味し、これは続き番
号であり、上付き文字は、そのスイッチが導通するクロ
ック段を示す。電圧の上付き文字は、この電圧の値が従
うクロック段を示す。従って、U2ciは、クロック段
2の期間のキャパシタンスCi の電圧値を示す。回路に
含まれるスイッチング素子は、当業者に既知のデバイス
および回路設計で制御される;従って、制御素子は、簡
単のために省略している。スイッチング素子は、当業者
に既知のデバイスにより実現してもよく、例えば、機械
的なプッシュボタンまたは半導体素子でもよい。信号お
よび電圧のサイン(例えば、正負といった極性)は、接
地電位に対して検出される。
【0055】図17は、クロック段1および2の期間の
動作を示す。クロック段1の期間には、スイッチS1、
S3およびS4が閉じ、先行のクロック信号繰り返し段
Tr(表1参照)のクロック段6の後の電圧Uth2か
ら、ここではまたサンプリングコンデンサCi とも呼ば
れる電荷転送コンデンサC1 が、より高い電源(正の)
電源電圧VDDに充電される。クロック段2では、スイ
ッチS2,S3およびS4が閉じ、電荷を転送するコン
デンサC1 は、トランジスタT1を通じて基準電圧U
Ref に対して印加されたUS の入力電圧に接続され、従
ってサンプリングコンデンサC1 は、電圧VDDにより
次の電圧にで充電され、 U2 Ci=U2 S +URef +Uth1 (1) サンプリングコンデンサC1 の放電は、トランジスタT
1のエミッタ電圧(およびサンプリングコンデンサCi
に影響を与える電圧)が、式(1)に示されるように、
電圧(US +URef )からスレショルド電圧Uth1の
値だけ、ベースエミッタ接合にまで低下した後に、停止
する。トランジスタT1の電流利得が大きい場合は、サ
ンプリングコンデンサのCi へ転送されるかまたはこれ
から放電される電荷は、信号電圧US からではなくて、
すべて電源電圧VDDから放出される。
【0056】後続のクロック段での動作は、図18に示
される。クロック段3の期間では、スイッチS6、S7
およびS8が導通し(閉じ)、従って、サンプリングコ
ンデンサCi がトランジスタT2のベースエミッタ接合
のスレショルド電圧Uth2だけ放電するまでサンプリ
ングコンデンサCi はベース電流をトランジスタT2に
供給する。積分コンデンサC0 とも呼ばれる加算コンデ
ンサC0 は、サンプリングコンデンサCi を通じて供給
される上側(正の)電源電圧VDDで充電され、サンプ
リングコンデンサCi の充電電流は、電荷加算コンデン
サC0 に転送され、従ってクロック段3では、電荷 ΔQ3 =Ci (U2 S +URef +Uth1−Uth2) (2) は、電荷転送コンデンサCi から電荷加算コンデンサC
0 に転送される。
【0057】クロック段4(図19)では、スイッチS
1、S3、S4が再び閉じられ、段1の場合と同様に、
サンプリングコンデンサCi が再びより高い(正の)電
源電圧VDDにまで充電される。クロック段5の期間中
に、スイッチS3、S5は閉じられ、従ってサンプリン
グコンデンサCi は、トランジスタT1を通じて基準電
圧URef に接続され、サンプリングコンデンサCi は、
電圧VDDから電圧 U5 Ci=URef +Uth1 (3) にまで放電される。
【0058】最終クロック段6の期間中、スイッチS
6、S9およびS10は、閉じられ、従って、サンプリ
ングコンデンサCi は、トランジスタT2(図20)の
ベースエミッタ接合のスレショルド電圧Uth2だけ放
電するまで、トランジスタT2にベース電流を供給す
る。同時に、負の電荷は、積分ンデンサC0 へ転送さ
れ、従って、サンプリングコンデンサCi を通じて低い
ほうの(0Vか負である)電源電圧VSSにまで放電さ
れる。クロック段6の期間に積分ンデンサC0 での蓄積
電荷は、 ΔQ6 =−Ci (URef +Uth1−Uth2) (4)
【0059】高性能のバイポーラトランジスタでのよう
にトランジスタT2の電流利得が大きい場合か、(また
は例えばMOSトランジスタといった)FETトランジ
スタでのように無限の場合は、電荷転送段での電荷転送
は、電源電圧(VDD、VSS)から供給され、サンプ
リングキャパシタンスCi から積分コンデンサC0 への
希望する電荷の転送の量は、正確でなければならない。
1から6までのすべてのクロック段の期間で、回路の入
力から回路の出力へ転送され、積分コンデンサC0 から
放出された電荷は、式(2)および(4)の合計とな
る。即ち、 ΔQtot =Ci (US +URef −URef )=Ci S (5) または、それぞれ、一つのクロック繰り返し段の期間T
r(図16)、即ち、クロック段1から6までの期間
で、積分コンデンサC0 の電圧値は、式(6)によるそ
の値を変える: ΔUC0=(Ci /C0)( US +URef −URef )=(Ci /C0)US (6)
【0060】従って、図15に示す回路から、信号電圧
の離散時間積分回路が形成され、回路の積分の重み係数
は、Ci /C0 となる。積分の個別のクロック段1から
6までは、接続される電圧の符号については、制限があ
るけれども、本発明が示すように信号電圧と基準電圧と
の和に対応する電荷の追加により、また、後に実行され
る基準電圧に対応する電荷の低減により、正の(即ち、
基準電圧URef より高い電圧US +URef )および負の
信号電圧US (即ち、基準電圧URef より低い電圧US
+URef )が基準電圧URef を基準として積分され、従
って、特許出願FI−904281で開示された方法に
より発生する電位の非線形性は、能動素子として作動す
るトランジスタのスレショルド電圧の大きさが異なって
いても、除去される。段1から6までを以上述べた順序
で実行することにより、回路は正の積分器として使用可
能である。積分の符号は、以上述べたクロック段3から
6の実行順序を変えることにより負に変更することが可
能であり、従って、クロック段6での動作は、クロック
段2の後になされ、クロック段3の動作は、クロック段
5の後になされる。また、式(2)および(4)の符
号、従って式(5)および(6)の符号は、反転する
(正が負となり、負が正となる)。
【0061】後述の表では、図15で示される回路での
サンプリングコンデンサCi の電圧は、各クロック段の
期間にて、スイッチが閉じる前と後の両方に付いて示さ
れる。更に、表1では、中央の欄に正の電源電圧VDD
から得られた全回路の電荷と、右の欄には、積分コンデ
ンサC0 へ転送された電荷が示されている。表2では、
Uth1=0.4VおよびUth2=0.7V、即ち、
トランジスタT1およびT2のスレショルド電圧が互い
に大きく異なっている場合の値が計算されている。表2
が示すように、総転送電荷は、予想された通り、US
0.5V(即ち、US +URef =3V)の場合、+Ci
*0.5Vとなり、トランジスタのスレショルド電圧U
th1およびUth2の大きさの違いによる影響は全く
なく、これは式(5)からも理解できるように大きさに
よる違いは、完全に除去されている。 また、US =−
0.5V、即ち、US +URef =2Vの場合、転送総電
荷量は、−Ci *0.5Vとなり、即ち、負となり、従
って本発明による回路は、また、負の信号電圧でも作動
する(US <0、即ち、US +URef <URef )。
【0062】図15の回路でクロック段1から6まで
は、表2の値にて、100kHzの周波数にて繰り返
し、即ち、サンプリング周波数が100kHzであると
し、コンデンサの値Ci =5pFおよびC0 =20pF
とすると(μの時間で積分するには最も高い値)を使用
するとすると、回路は、電源電圧VDDからほんの5x
10-12 x11.3の電荷を必要とするだけである。1
0μsの時間で、即ちほんの5μAの平均電流であり、
これは、(図2のような)演算増幅器で一般的な100
から200μAの消費電流に比較すると極めて低い。
【0063】
【表1】
【0064】
【表2】
【0065】図21は、以上述べた回路との本発明によ
る比較例による回路であり、図21は、更に図22、2
3、24、25にて各クロック段を示すために回路部品
に細分される。この回路は、図15の回路とは、トラン
ジスタT1が、PNPトランジスタの代わりにNPNト
ランジスタが使用され、更にこの回路で実行される方法
では、高い(正の)電源電圧VDDからの予備充電がな
く、従って、必要なクロック段が低減される。図21の
回路では、クロック段1の期間で、スイッチS11、S
13およびS14が閉じ、従って、サンプリングコンデ
ンサCi は、基準電圧URef を基準として印加された入
力信号電圧US より、トランジスタT1のベースエミッ
タ接合電圧Uth1の量だけ低い電圧に、即ち、以下の
電圧に充電される。 U1 Ci=U1 S +URef −Uth1 (7)
【0066】これは図22に示される。図23は、クロ
ック段2に関係する回路部品である。クロック段2で
は、スイッチS15およびS16が閉じ、従って、サン
プリングコンデンサCi は、トランジスタT2のベース
エミッタ接合のスレショルド電圧Uth2だけ、サンプ
リングコンデンサCi が放電するまで、従って放電が終
了するまで、トランジスタT2のベース電流を供給す
る。これにより電荷の幾らかは、次式で示される電荷が
積分コンデンサC0 に転送されるように、サンプリング
コンデンサCi の電圧がTth2まで低減するまで、サ
ンプリングコンデンサCi から積分コンデンサC0 に転
送される。 ΔQ2 =Ci (US +URef −Uth1−Uth2) (8)
【0067】クロック段3では、スイッチS12、S1
3およびS14は、閉じ(図24)、従って、サンプリ
ングコンデンサCi は、トランジスタT1を通じて基準
電圧URef に接続され、サンプリングコンデンサCi
充電され、次式の電圧値となる。 U3 Ci=URef −Uth1 (9)
【0068】クロック段4では、スイッチS17および
S18が閉じ(図25)、従って、サンプリングコンデ
ンサCi は、トランジスタT2のベースエミッタ接合の
スレショルド電圧Uth2だけ、サンプリングコンデン
サCi が放電するまで、従って放電が終了するまで、ト
ランジスタT2のベース電流を供給する。今、負の電荷
が積分コンデンサC0 に加えられ、従ってCi の電圧が
Uth2の値に低減されるまで、この負の電荷は、サン
プリングコンデンサCi を通じて放電され、積分コンデ
ンサC0 に印加された負の電荷は、以下のようになる。 ΔQ4 =−Ci (URef −Uth1−Uth2) (10)
【0069】クロック段1から4までの期間に回路の出
力に転送され、積分コンデンサC0により放出された総
電荷量は、式(8)および(10)の合計となり、即ち ΔQ1-4 =Ci (US +URef −URef )=Ci S (11) これは、正の積分回路である。積分の符号は、クロック
段2から4の実行順序を変更することによって負とする
ことが可能であり、従って、クロック段4での動作は、
クロック段1の後になされ、クロック段2の動作は、ク
ロック段3の後になされる。上式(8)および(1
0)、従って式(11)の符号は変更される(正は、負
に、負は正となる)。図21に示される回路のクロック
信号は、図26に表示され、各クロック段の信号がオン
(信号パルス)のとき、図21のスイッチのどれが閉じ
て(即ち、導通して)いるかを説明している。
【0070】図27は、電流を制御する能動素子がMO
Sトランジスタである、図21に対応した回路を示し、
ここでMOSトランジスタは、Nチャンネルである。本
発明による方法および回路において、PMOSトランジ
スタもまた能動素子として利用可能である。
【0071】図27の回路は、四つのクロック段1から
4までの各期間中の動作に関係する成分を回路図として
示す図28、29、30および31を参照して以下に説
明される。図27による回路では、スイッチS21、S
22、S23およびS24が閉じ(スイッチS21およ
びS24は回路から省かれ)、サンプリングコンデンサ
i は、トランジスタT1のスレショルド電圧の量だ
け、即ちゲート/ソース電圧Uth1だけ充電されて、
基準電圧URef を基準として印加された入力信号電圧U
S より低い電圧に、即ち、以下の電圧に充電される: U1 Ci=U1 s +URef −Uth1 (12)
【0072】これは、図28に示される。図29は、ク
ロック段2に関係する回路部品を示す。クロック段2で
は、スイッチS26、S27およびS28が閉じ、従っ
て、サンプリングコンデンサCi により、ゲート/ソー
ス電圧がトランジスタT2に生成されて、サンプリング
コンデンサCi が、トランジスタT2のゲート/ソース
接合のスレショルド電圧Uth2まで放電するまで、即
ち、電流を停止するまで、電流が正の電源電圧VDDか
ら積分コンデンサC0 に流れることを可能としている。
電荷の幾らかは、Ci の電圧が値Uth2に低減するま
で、サンプリングコンデンサCi から積分コンデンサC
0 へ導かれ、従って、以下の電荷が積分コンデンサC0
へ転送される: ΔQ2 =Ci (US +URef −Uth1−Uth2) (13)
【0073】クロック段3では、スイッチS21、S2
3、S24およびS25が閉じ(図30)、従って、サ
ンプリングコンデンサCi は、トランジスタT1を通じ
て基準電圧URef に接続され、こうしてCi を以下の電
圧に充電する。 U3 Ci=URef −Uth1 (14)
【0074】クロック段4では、スイッチS26、S2
9およびS30が閉じ(図31)、従って、サンプリン
グコンデンサCi により、ゲート/ソース電圧がトラン
ジスタT2のために生成し、サンプリングコンデンサC
i が、T2のゲート/ソース接合のスレショルド電圧U
th2まで放電されるまで、即ち、放電を終了するま
で、積分コンデンサC0 から負の電源電圧VSSまでサ
ンプリングコンデンサC i を通じて電流が流れることを
可能としている。ここに、負の電荷が積分コンデンサC
0 に以下のように加算する: ΔQ4 =−Ci (URef −Uth1−Uth2) (15)
【0075】積分コンデンサC0 より放出され、クロッ
ク段1から4で回路の出力に転送される電荷総量は、式
(13)および(15)の合計となる。即ち、 ΔQ1-4 =Ci (US +URef −URef )=Ci S (16) これは、正の積分回路である。積分の符号は、クロック
段2と4の間の実行順序を変更することによって、負と
することも可能であり、従って、クロック段4の動作
は、クロック段1の後に実行され、クロック段2の動作
は、クロック段1の後に実行される。式(13)および
(15)と対応する式(16)の符号は、変更される
(正は負に、負は正に)。図32は、図27で示される
回路のクロック信号を示し、各クロック段の信号がオン
(信号パルス)のとき、図27のどのスイッチが閉じて
いるか(即ち導通しているか)をリストにしている。
【0076】式(7)から(10)および(12)から
(15)で理解できるように、電荷の転送(ここでは、
電荷の転送は、上述のように、まずサンプリングコンデ
ンサCi への電荷の転送、次に積分コンデンサC0 への
転送を意味する)は、回路において、条件 US +URef >Uth1+Uth2 (17) に基づき、可能であり、即ち、信号電圧US および基準
電圧URef の合計(即ち、基準電圧URef に対して印加
された信号電圧US )がトランジスタT1およびT2の
スレショルド電圧(ベースエミッタ接合電圧)の合計よ
りも0V電位にを基準として高くあるべきである。以上
に理由により、図21または27の回路は、図15から
20の回路よりも狭い電圧範囲で機能するが、図21及
び27の回路は、予備充電段階が不要であり、従って、
操作は、より少ない量のクロック段で実行され、図15
から20で示される回路よりも大幅に低い電流消費とな
る。図21での回路は、より高速で動作し、PNPトラ
ンジスタと比較しNPNトランジスタでより容易に構成
される。
【0077】トランジスタT1およびT2に、異なった
NPNおよびPNPトランジスタか、または同じNPN
トランジスタを選択するか、あるいは、NPNトランジ
スタ一つのみか、MOSトランジスタが使用されるか
は、回路の電圧の範囲と、速度といった回路に設定され
た要求条件による。電力消費と積分の容易さの観点から
は、MOS設計が好ましく、高速度および低雑音レベル
を得るために、NPNトランジスタの使用がよい方法で
ある。本発明においては、例えば、バイポーラトランジ
スタやMOSトランジスタといった種々のトランジスタ
を使用可能であり、従って、異なったトランジスタのそ
れぞれの電極には異なった名称が使用される。本発明
は、図33に関係して後述されるように、一つの電荷転
送を制御するトランジスタのみで実現可能であり、本発
明の、請求の範囲では、一般にトランジスタ一つに関
し、電極は、以下のように呼称される: ベース(バイ
ポーラ)およびゲート(MOS)の一般名称は、制御電
極であり、コレクタ(バイポーラ)およびドレーン(M
OS)の一般名称は、電流収集電極であり、エミッタ
(バイポーラ)およびソース(MOS)の一般名称は、
電流供給電極である。
【0078】図21に示されている回路の電荷転送の要
約が、表3(表1に対応)に示されている。電流消費
は、前述の例の値Ci =5pF、C0 =20pF、繰り
返し周波数100kHzを使用して可能であり、他の値
を以下に示す。 US =0V、URef =2.5V、(Ube1=)Uth
1=0.4V、(Ube2=)Uth2=0.7V ここで、電源電圧VDDから10μsで2.1*10
-11 の電荷が放出され、これは2.0μAの平均電流に
相当する。
【0079】
【表3】
【0080】図33は、トランジスタ一つのみを用いて
本発明が如何に実行されるかを示す。本発明による方法
は、図21での設計でトランジスタT1およびT2の電
極を統合してすることによって、トランジスタT2とし
てここで選ばれたトランジスタ一つのみで実現可能であ
り、従って、図33の設計は、スイッチS20が更に追
加され(図21で、トランジスタT2のベースとサンプ
リングコンデンサCiの正の電極との間に加えることも
可能であるが、図21での設計ではその必要はない)、
更に、S15は、クロック段2および3の期間に閉じら
れるような設計となっていて、トランジスタT2のコレ
クタは、クロック段1から3の期間は、正の電源電圧V
DDに接続される。そうでないと、図33の回路は、一
つのトランジスタT2のみが能動素子である以外は、図
21の回路のように作動する。図34は、図33の回路
のクロック信号を示し、各クロック段の信号がオン(信
号パルス)のとき、図33のスイッチのどれが閉じるか
(即ち、導通するか)をリストしている。図21の回路
から理解できるように、電荷転送制御のトランジスタ一
つの助けによってのみ作動する回路が実現可能であり、
トランジスタT1およびT2の電極を接続し、スイッチ
を追加し、図33の手順に対応したスイッチのクロック
を変更することにより、図15および27による回路も
またトランジスタ一つのみを使用して同様に実現できる
ことは当業者には明白である。
【0081】
【発明の効果】上述の発明の設計例に関する共通の特徴
は、特許出願FI−904281での発明でなされるよ
うには、負および正の電荷は、異なったトランジスタで
分離して処理されず、それに代えて、電荷は、入力信号
電圧US の極性(正と負)にかかわらず、以上説明した
クロック段に従って両方のトランジスタで処理される。
従って、式(5)、(11)および(16)から理解で
きるように、スレショルド値の効果が除去されるので、
トランジスタのスレショルド値に於ける電位差は、信号
処理に影響を与えることはない。
【0082】本発明の方法および信号処理回路で、信号
電圧の積分が実行される。本方法および回路の助けによ
り、信号処理の他の形式も実行可能である。
【0083】信号を表わす電荷を、回路で発生する電流
消費無しに、増減することは、信号サンプルの和および
差を計算するための基本的な処理である。この回路によ
り、当業者は、異なった信号の値を互いに加算したり減
算したり、信号の積分および微分およびこれらの和また
はこれらのいずれかを実行可能である。例えば、二つの
信号US1とUS2との加算は、第一の信号US1に本発明に
よる計測をまず実行し、その後同じ計測を第二の信号U
S2に実行することによりなされる。二つの信号US1とU
S2との差は、第一の信号US1に本発明による計測を実行
し、その後、既に説明したように二つの段の実行順序を
変更することで、第二の信号US2に関して本発明による
逆の積分の計測を実行することでなされる。
【0084】本発明の構成によるフィルタを形成し、回
路に電源電圧VDD、URef 、VSS、スイッチの制御
電圧および(本発明の回路が半導体上の集積回路として
実現されている場合は)半導体材料の基板電圧を備え、
従って、希望する信号電圧範囲内での電流通電が可能で
あり、回路の全ノッチ電圧が希望限界内に維持され、負
のノッチ電圧を含んで、回路の動作を可能としている。
更に、スイッチの制御を、回路に伴うキャパシタンス成
分の効果を最小にするように、構成することが可能であ
る。
【0085】低電流消費に加えて、本発明は、正の電源
電圧VDDでの変動が、実際上、信号にはほとんど接続
されない。この回路は、クロック信号を停止すると完全
に無電流となり、開始遅延なしにクロック信号を開始す
ることで全動作状態となる。
【0086】本発明は、以上の例に限定されず、当業者
の知識の範囲内にて請求の範囲内で適応される。
【0087】本発明による方法および信号処理は、フィ
ルタ、特に積分器で形成されるフィルタに使用され、本
発明の好適な実施例は、集積回路または集積回路の要素
である。本発明による信号処理回路は、集積回路として
最小の大きさとなり、電力をほとんど必要とせず、低雑
音回路であり、例えば、これらより形成されたフィルタ
が、例えば、中間周波および検波に現在使用されている
セラミックフィルタの代わりに利用される無線受信機な
どの無線電話に最適である。本発明が無線電話に使用さ
れるときは、スイッチの制御信号は、例えば、クロック
発生器の助けにより、無線電話の局部発振周波数から形
成できる。無線電話での局部発振周波数の上述のスイッ
チの制御信号の生成は、当業者に既知であり、詳細には
説明しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電流を連続的に消費する積分回路の図で
ある。
【図2】従来の電流を連続的に消費する積分回路の図で
ある。
【図3】静的な電流を消費しない方法の一段階を原理的
な回路図により示す図である。
【図4】静的な電流を消費しない方法の一段階を原理的
な回路図により示す図である。
【図5】静的な電流を消費しない方法の一段階を原理的
な回路図により示す図である。
【図6】バイポーラ・トランジスタにより静的な電流を
消費しない電圧積分の実現例を示す図であって、その一
動作段階における基本的部品を示すものである。
【図7】バイポーラ・トランジスタにより静的な電流を
消費しない電圧積分の実現例を示す図であって、その一
動作段階における基本的部品を示すものである。
【図8】バイポーラ・トランジスタにより静的な電流を
消費しない電圧積分の実現例を示す図であって、その動
作段階における電圧グラフを示すものである。
【図9】バイポーラ・トランジスタにより静的な電流を
消費しない電圧積分の実現例を示す図であって、その一
動作段階における基本的部品を示すものである。
【図10】バイポーラ・トランジスタにより静的な電流
を消費しない電圧積分の実現例を示す図であって、その
一動作段階における基本的部品を示すものである。
【図11】本発明の好適な実施例に係る反転積分回路の
回路図である。
【図12】図11に示す回路の動作を示す図であって、
(a)は、該積分回路の各種動作段階においてサンプリ
ングキャパシタに作用する信号電圧を示すものであり、
(b)は、該積分キャパシタに作用する電圧を示すもの
である。
【図13】図11に示す反転積分回路の回路図(積分セ
ルとして、理想的なCMOSスイッチを使用)である。
【図14】図13の理想的なスイッチの原理設計図(E
PROMトランジスタの形で)である。
【図15】本発明による積分回路の全体を示す回路図で
ある。
【図16】図15の回路の動作の一例として各クロック
段を表形式で表示したものである。
【図17】クロック段1および2の期間で図15の回路
の動作に関係する基本的な構成部品を示す図である。
【図18】クロック段3の期間での図15の回路の動作
に関係する基本的な構成部品を示す図である。
【図19】クロック段4および5の期間での図15の回
路の動作に関係する基本的な構成部品を示す図である。
【図20】クロック段6の期間での図15の回路の動作
に関係する基本的な構成部品を示す図である。
【図21】本発明の第2実施例を示す図である。
【図22】図21で示された入力信号のサンプリングに
関係する回路部品を示す図である。
【図23】図21の積分コンデンサへの信号電荷の転送
に関係する回路を示す図である。
【図24】図21に示された基準電圧からのサンプリン
グに関する回路部品を示す図である。
【図25】図21に示されている基準電圧の電荷サンプ
ルを積分コンデンサに転送することに関係する回路部品
を示す図である。
【図26】図21でのクロック段を示す図である。
【図27】MOSトランジスタで実現された、本発明に
よる電圧積分法を示す図である。
【図28】四つのクロック段の期間での図27で示され
た各クロック段の動作に関連する回路部品を示す図の一
つである。
【図29】四つのクロック段の期間での図27で示され
た各クロック段の動作に関連する回路部品を示す図の一
つである。
【図30】四つのクロック段の期間での図27で示され
た各クロック段の動作に関連する回路部品を示す図の一
つである。
【図31】四つのクロック段の期間での図27で示され
た各クロック段の動作に関連する回路部品を示す図の一
つである。
【図32】図27でのクロック段を示す図である。
【図33】一つのトランジスタで実現された本発明の設
計を示す図である。
【図34】図33のクロック段を示す図である。
【符号の説明】
Ci…サンプリングコンデンサ Co…積分コンデンサ Is…供給電源 S…検知器 s1〜s67…スイッチ T1,T2…トランジスタ Ube…ベース・エミッタ電圧 URef …基準電圧 Us…入力信号 Vd…負の電源電圧 Vs…正の電源電圧

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号を処理するための回路であって、 サンプリングキャパシタンスと;蓄積キャパシタンス
    と;入力信号を提供する手段と;一方の側で予め設定さ
    れた制限値により限定される加算信号を提供するように
    選択された予め設定された基準信号に入力信号を加算す
    る手段と;前記加算信号を表わす電荷量を前記サンプリ
    ングキャパシタンスに転送し、前記サンプリングキャパ
    シタンスに転送された電荷を表わす電荷量を前記蓄積キ
    ャパシタンスへ転送し、前記基準信号を表わす電荷量を
    前記サンプリングキャパシタンスへ転送し、前記基準信
    号を表わす前記サンプリングキャパシタンスへ転送され
    た電荷量に対して同じ大きさで逆の極性の電荷量を前記
    蓄積キャパシタンスへ転送するための手段と;を含んで
    なる信号処理回路。
  2. 【請求項2】 転送のための前記手段は、独立に、サン
    プリングキャパシタンスへ前記加算信号を接続し、前記
    蓄積キャパシタンスへ前記サンプリングキャパシタンス
    を接続し、前記サンプリングキャパシタンスへ前記基準
    信号を接続し、前記蓄積キャパシタンスを電荷の量を供
    給するための手段へ接続するためのスイッチング素子を
    含むことを特徴とする、請求項1に記載の回路。
  3. 【請求項3】 前記スイッチング素子は能動素子を含
    む、請求項2に記載の回路。
  4. 【請求項4】 前記能動素子は、トランジスタを含み、
    前記加算信号の前記予め設定された制限値は、前記トラ
    ンジスタの制御電極に前記加算信号を印加すると、前記
    トランジスタが作動するように選択される、請求項3に
    記載の回路。
  5. 【請求項5】 前記能動素子は、トランジスタを含み、
    前記トランジスタの前記制御電極は、前記サンプリング
    キャパシタンスに接続され、前記サンプリングキャパシ
    タンス上の電荷が予め設定された低い大きさに達したと
    き、前記トランジスタが停止するようになっている、請
    求項3に記載の回路。
  6. 【請求項6】 前記スイッチング素子は、各電荷転送の
    完了にて回路に流れる電流が停止するように制御され
    る、請求項2から請求項5までのいずれか1項に記載の
    回路。
  7. 【請求項7】 転送のための前記手段は、前記加算信号
    のより正の制限値よりもより正の電圧源を含む、請求項
    1から請求項6までのいずれか1項に記載の回路。
  8. 【請求項8】 転送のための前記手段は、前記加算信号
    のより負の制限値よりもより負の電圧源を含む、請求項
    1から請求項7までのいずれか1項に記載の回路。
  9. 【請求項9】 信号を処理するための方法であって、 入力信号を提供し;一方の側で予め設定された制限値に
    より限定される加算信号を提供するように選択された予
    め設定された基準信号に前記入力信号を加算し;前記加
    算信号を表わす電荷量をサンプリングキャパシタンスへ
    転送し;前記サンプリングキャパシタンスに蓄積された
    電荷を表わす電荷量を、予め設定された時間に加算キャ
    パシタンスに転送し;前記基準信号を表わす電荷量を前
    記サンプリングキャパシタンスへ転送し;前記基準信号
    を表わす前記サンプリングキャパシタンスへ転送された
    電荷量に対して同じ大きさで逆の極性の電荷量を前記蓄
    積キャパシタンスへ転送する;ことを含んでなる信号処
    理方法。
  10. 【請求項10】 前記転送のステップは、各電荷転送の
    終了で電流が停止するように、スイッチング素子を逐次
    作動させるステップを含む、請求項9に記載の方法。
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