JPH06348258A - 電子楽器の自動演奏装置 - Google Patents

電子楽器の自動演奏装置

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Publication number
JPH06348258A
JPH06348258A JP5157842A JP15784293A JPH06348258A JP H06348258 A JPH06348258 A JP H06348258A JP 5157842 A JP5157842 A JP 5157842A JP 15784293 A JP15784293 A JP 15784293A JP H06348258 A JPH06348258 A JP H06348258A
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JP
Japan
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localization
data
rhythm
automatic performance
drum
Prior art date
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Application number
JP5157842A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Shimada
義久 島田
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、自動演奏すべき音楽のジャンルに応
じてドラム楽器の定位を変えることにより、リズムにマ
ッチした違和感のない自動演奏を行うことのできる電子
楽器の自動演奏装置を提供することを目的とする。 【構成】リズム毎に自動演奏データが記憶された記憶手
段17と、リズム毎にドラム楽器音の定位を定める定位
データが記憶された定位データ記憶手段17と、複数の
リズムの中から所定のリズムを選択する選択手段14
と、該選択手段で選択されたリズムに対応する前記定位
データ記憶手段中の定位データに基づきドラム楽器音の
定位を制御する定位制御手段19と、前記選択手段で選
択されたリズムに対応する前記記憶手段中の自動演奏デ
ータを順次読み出し、前記定位制御手段で所定の定位を
有するべく制御されたドラム楽器音を発生する楽音発生
手段19、を備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音楽のジャンルに応じ
てドラム楽器の定位を変えながら自動演奏を行う電子楽
器の自動演奏装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子キーボード、電子オルガン、
電子ピアノ等の電子楽器には、自動リズム伴奏、自動コ
ード伴奏等の自動演奏を行わせるために自動演奏装置が
組み込まれている。この自動演奏装置を用いれば、演奏
者は、自動的に発生される伴奏音をバックに例えばメロ
ディ等を弾くといった演奏形態ができる。
【0003】かかる自動演奏装置は、1〜数小節分の自
動演奏データを予めメモリに記憶しておき、この自動演
奏データを繰り返し読み出して発音することにより、伴
奏音を発生するようになっている。
【0004】上記のように構成される自動演奏装置で
は、一定のリズム乃至コードの伴奏音を繰り返して発生
するだけでなく、曲の始まり部分、終わり部分、或いは
途中の所定部分でリズム乃至コードを変えることによ
り、自動伴奏に変化をもたせ、全体としてメリハリの効
いた伴奏を行わせることができるようになっている。
【0005】かかる機能を実現するために、自動演奏装
置では、例えばイントロ、ベーシック、フィルイン、エ
ンディング等の複数の演奏パターンを備えており、例え
ば操作パネルに設けられた操作子で適宜選択することに
より所望の自動演奏を行わせるようになっている。
【0006】ここで、ベーシックとは、基本となるリズ
ム乃至コードの演奏パターンである。イントロとは、ベ
ーシックの演奏パターンによる自動演奏を開始させるに
先だって、所定の特徴ある自動演奏を行わせるものであ
る。エンディングとは、ベーシックの演奏パターンによ
る自動演奏を終了させる際に、所定の特徴ある自動演奏
を行わせるものである。フィルインとは、ベーシックの
演奏パターンによる自動伴奏を行っている途中で所定の
特徴ある自動演奏を行わせるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、音楽には、
ポップス、ロック、ジャズ、ラテン、クラシック等の様
々なジャンルがあり、ドラム楽器の定位は各ジャンルに
よって異なっているのが一般的である。
【0008】しかしながら、上述したような従来の自動
演奏装置においては、リズムを刻むために種々のドラム
楽器の音が発生されるが、ドラム楽器の定位は標準的な
もの1つに固定されている。従って、選択されたリズム
によっては、自動演奏される伴奏音とドラム楽器の定位
とがマッチせず、違和感が生じているという問題があっ
た。
【0009】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、その目的は、自動演奏すべき音楽のジャンルに応
じてドラム楽器の定位を変えることにより、リズムにマ
ッチした違和感のない自動演奏を行うことのできる電子
楽器の自動演奏装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の電子楽器の自動
演奏装置は、上記目的を達成するために、リズム毎に自
動演奏データが記憶された記憶手段と、リズム毎にドラ
ム楽器音の定位を定める定位データが記憶された定位デ
ータ記憶手段と、複数のリズムの中から所定のリズムを
選択する選択手段と、該選択手段で選択されたリズムに
対応する前記定位データ記憶手段中の定位データに基づ
きドラム楽器音の定位を制御する定位制御手段と、前記
選択手段で選択されたリズムに対応する前記記憶手段中
の自動演奏データを順次読み出し、前記定位制御手段で
所定の定位を有するべく制御されたドラム楽器音を発生
する楽音発生手段、とを具備したことを特徴とする。
【0011】また、同様の目的で、本発明の電子楽器の
自動演奏装置は、リズム毎に自動演奏データが記憶され
た記憶手段と、リズム毎に当該リズムが属する音楽のジ
ャンルを示すジャンルデータが記憶されたジャンル記憶
手段と、音楽のジャンル毎にドラム楽器音の定位を定め
る定位データが記憶された定位データ記憶手段と、複数
のリズムの中から所定のリズムを選択する選択手段と、
該選択手段で選択されたリズムの種類に応じて前記ジャ
ンル記憶手段中のジャンルデータを読み出し、該ジャン
ルデータに対応する前記定位データ記憶手段中の定位デ
ータに基づきドラム楽器音の定位を制御する定位制御手
段と、前記選択手段で選択されたリズムに対応する前記
記憶手段中の自動演奏データを順次読み出し、前記定位
設定手段で所定の定位を有するべく制御されたドラム楽
器音を発生する楽音発生手段、とを具備したことを特徴
とする。
【0012】
【作用】本発明においては、予め自動演奏データ及びド
ラム楽器音の定位を定める定位データをリズム毎に用意
しておき、選択手段で所定のリズムが選択された際に、
そのリズムの種類に応じたドラム楽器音の定位データが
定位制御手段に設定される。これにより、以降に発生さ
れるドラム楽器音は、上記定位データに応じた定位を有
するべく制御されることになる。即ち、自動演奏が開始
されると、その時に選択されているリズムに対応する自
動演奏データが記憶手段から順次読み出され、これが定
位制御手段で制御されることによりリズムに応じた定位
を有するドラム楽器音が発生される。
【0013】このように、リズム毎にドラム楽器音の定
位を制御できるようにしたので、リズムによっては、自
動演奏される伴奏音とドラム楽器の定位とが合わず、違
和感が生じているという問題は解消され、違和感のない
自動演奏を楽しむことができるという効果がある。
【0014】また、本発明においては、所定の音楽のジ
ャンルにおいて同じ系統のリズムが複数用意されている
場合が多いということに鑑み、予め自動演奏データ、及
び各リズムを音楽のジャンル毎に対応付けて記憶すると
共に音楽のジャンル毎にドラム楽器の定位データを用意
しておき、選択手段で所定のリズムが選択された際に、
そのリズムが属する音楽のジャンルに応じたドラム楽器
音の定位データが定位制御手段に設定される。これによ
り、以降に発生されるドラム楽器音は、上記定位データ
に応じた定位を有するべく制御されることになる。即
ち、自動演奏が開始されると、その時に選択されている
リズムに対応する自動演奏データが記憶手段から順次読
み出され、これが定位制御手段で制御されることにより
当該リズムが属する音楽のジャンルに応じた定位を有す
るドラム楽器音が発生される。
【0015】かかる構成により、上記と同様に、リズム
によっては、自動演奏される伴奏音とドラム楽器の定位
とが合わず、違和感が生じているという問題は解消さ
れ、違和感のない自動演奏を楽しむことができるという
効果がある。更に、各リズム毎に定位データを持つ必要
がなくなるので、定位データの量を少なくすることがで
きるという効果もある。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例につき図面を参照しな
がら詳細に説明する。図1は、本発明の自動演奏装置が
適用された電子楽器の実施例の概略的な構成を示すブロ
ック図である。
【0017】本電子楽器においては、システムバス30
を介して、中央処理装置(以下、「CPU」という)1
0、プログラムメモリ11、ランダムアクセスメモリ
(以下、「RAM」という)12、パネルインタフェー
ス回路13、鍵盤インタフェース回路15、自動演奏デ
ータメモリ17、楽音波形メモリ18及び楽音発生回路
19が相互に接続されている。システムバス30は、例
えばアドレスバス、データバス及び制御信号バス等で構
成されており、上記各要素間のデータの送受を行うため
に使用されるものである。
【0018】CPU10は、プログラムメモリ11に記
憶されている制御プログラムに従って当該電子楽器の各
部を制御するものである。例えば、CPU10は、押鍵
又は離鍵に伴う発音処理又は消音処理を行う。また、パ
ネル操作に伴う音色やリズム等の変更処理、その他種々
の処理を行う。
【0019】上記プログラムメモリ11には、上述した
ように、CPU10の制御プログラムが格納される他、
CPU10が使用する種々の固定データが記憶されてい
る。また、このプログラムメモリ11には、所定の音色
の楽音を発生させるための音色パラメータが記憶されて
いる。音色パラメータは、音色及び音域毎に複数設けら
れている。各音色パラメータは、例えば、波形アドレ
ス、周波数データ、エンベロープデータ、フィルタ係数
等で構成されている。
【0020】RAM12は、CPU10が取り扱う種々
のデータを一時的に記憶するものであり、本電子楽器を
制御するための各種レジスタ、カウンタ、フラグ等が定
義されている。
【0021】上記パネルインタフェース回路13には操
作パネル14が接続されている。この操作パネル14に
は、例えば図2に示されるように、自動演奏スイッチ、
リズム選択スイッチ141、音色選択スイッチ、効果選
択スイッチ、音量コントロールスイッチ、その他各種ス
イッチが搭載されている。また各スイッチには必要に応
じてLED表示器(符号142で代表して示している)
が設けられている。
【0022】上記自動演奏スイッチには、リズムスイッ
チ140、並びにイントロ、フィルイン及びエンディン
グの各スイッチが含まれている。上記リズムスイッチ1
40は、ベーシックの演奏パターンによる自動演奏を開
始させるために使用される。また、イントロスイッチは
イントロの自動演奏を、エンディングスイッチはエンデ
ィングの自動演奏を、フィルインスイッチはフィルイン
の自動演奏をそれぞれ開始させるために使用される。
【0023】上記リズム選択スイッチ141は選択手段
に対応するものであり、本電子楽器で用意されている例
えば100種のリズムに対応して設けられた100個の
スイッチから構成されている。このリズム選択スイッチ
141は、100種のリズムの中から所望のリズムを選
択するために使用される。このリズム選択スイッチ14
1により選択されたリズムは、LED表示器の点灯によ
り明示される。
【0024】また、音色選択スイッチは、本電子楽器に
用意されている複数の音色の中から所望の音色を選択す
るために使用される。効果選択スイッチは、例えばリバ
ーブやコーラス等の音響効果を選択するものである。ま
た、音量コントロールスイッチは、発音すべき楽音の音
量を制御するものである。この操作パネル14は、パネ
ルインタフェース回路13及びシステムバス30を介し
てCPU10に接続されている。
【0025】なお、本実施例では、説明を簡単にするた
めに、スイッチとLED表示器のみで構成され操作パネ
ル14を例示しているが、近年の電子楽器に一般的に用
いられているように、例えば、文字、数字等を表示する
LCD表示器とテンキーやダイヤル等で構成されるデー
タ入力装置とを設け、これらを用いて上記スイッチの機
能を実現することもできる。この場合は、スイッチの数
を減らすことができるという効果がある。
【0026】パネルインタフェース回路13は、操作パ
ネル14とCPU10との間のデータの送受を制御する
ものである。即ち、パネルインタフェース回路13が操
作パネル14にスキャン信号を送ると、操作パネル14
は、このスキャン信号に応答して各スイッチのオン/オ
フ状態を示す信号をパネルインタフェース回路13に返
送する。パネルインタフェース回路13は、操作パネル
14から受け取った信号に基づき各スイッチのオン/オ
フ状態を示すビット列でなるパネルデータを生成してC
PU10に送る。
【0027】また、LED表示器は、各スイッチの押下
状態を表示するために使用される。このLED表示器の
点灯又は消灯は、CPU10からパネルインタフェース
回路13を介して操作パネル14に所定のデータで制御
されるようになっている。
【0028】上記鍵盤インタフェース回路15には鍵盤
装置16が接続されている。鍵盤装置16は、音程を指
示するための複数の鍵を有して構成されており、例えば
2接点方式の鍵盤が採用されている。即ち、鍵盤装置1
6の各鍵は、押鍵・離鍵動作に連動して開閉する2個の
キースイッチを有し、鍵タッチの強弱が検出ができるよ
うになっている。この鍵盤装置16は、鍵盤インタフェ
ース回路15及びシステムバス30を介してCPU10
に接続されている。
【0029】鍵盤インタフェース回路15は、鍵操作に
伴う各鍵のオン/オフ状態及び鍵タッチの強さを検出す
るものである。即ち、鍵盤インタフェース回路15は、
鍵盤装置16に対してスキャン信号を送り、鍵盤装置1
6は、このスキャン信号に応答して各鍵のオン/オフ状
態を示す信号を鍵盤インタフェース回路15に返送す
る。鍵盤インタフェース回路15は、この信号から各鍵
のオン/オフ状態を示すビット列から成るキーデータ及
び押鍵の強さを示すタッチデータを生成し、これをCP
U10に送る。
【0030】CPU10は、後述するように、鍵盤イン
タフェース回路15から受け取ったキーデータからキー
イベントの有無及びキーイベントの種類(オンイベント
又はオフイベント)を判断し、同時に送られてくるタッ
チデータをベロシティデータとして、イベントのあった
鍵に対する発音又は消音処理を行うことになる。
【0031】自動演奏データメモリ17は記憶手段、定
位データ記憶手段及びジャンル記憶手段に対応するもの
であり、自動演奏データ(図3)、ドラムグループテー
ブル(図4)及びドラム楽器の定位データテーブル(図
5)が記憶されている。
【0032】自動演奏データは、例えば図3に示される
ように、100個のリズムに対応するべく、各リズム毎
に区分して記憶されている。各リズムの自動演奏データ
は、イントロ、ベーシック、フィルイン及びエンディン
グの4種類の自動演奏データで構成されている。
【0033】ここで、ベーシックは、当該リズムの基本
的な演奏パターンを自動演奏するために使用されるもの
であり、自動演奏の停止中にリズムスイッチ140が押
されると、このベーシックの自動演奏データが繰り返し
読み出されて自動演奏が行われる。
【0034】イントロは、上述したように、ベーシック
の自動演奏を開始させるに先だって、所定の特徴ある自
動演奏を行わせるものである。自動演奏の停止中にイン
トロスイッチが押されると、このイントロの自動演奏デ
ータが読み出されて所定小節(例えば1小節)分だけ自
動演奏が行われ、引き続いて上記ベーシックによる自動
演奏に移る。
【0035】エンディングは、上述したように、ベーシ
ックの演奏パターンによる自動演奏を終了させる際に、
所定の特徴ある自動演奏を行わせるものである。ベーシ
ックの自動演奏中にエンディングスイッチが押される
と、現在実行中のベーシックによる自動演奏を終了さ
せ、これに引き続いてエンディングの自動演奏パターン
が読み出されて所定小節(例えば1小節)分だけ自動演
奏が行われ、その後自動演奏は終了する。
【0036】フィルインは、ベーシックによる自動伴奏
を行っている途中で所定の特徴ある自動演奏、例えばア
クセント的な効果のある自動演奏を行わせるものであ
る。ベーシックによる自動演奏中にフィルインスイッチ
が押されると、現在実行中のベーシックによる自動演奏
を一時中断し、フィルインの自動演奏パターンが読み出
されて所定小節分(例えば1小節)だけ自動演奏が行わ
れ、その後、元のベーシックによる自動演奏に戻る。
【0037】上述のように使用される各自動演奏データ
は、鍵盤装置16を操作した時と同等の状況を創り出す
ために、キーナンバ、ステップタイム、ゲートタイム及
びベロシティの4バイトの情報(以下、これを「単位自
動演奏データ」という)が複数集まって構成されてい
る。単位自動演奏データは1音の発音を制御するために
使用される。
【0038】上記キーナンバは音高を指示するデータ、
ステップタイムは発音時刻を指定するデータ、ゲートタ
イムは発音の長さを指定するデータ、ベロシティは発音
の強さを指定するデータである。
【0039】また、特殊なデータとして、エンドマーク
とステップタイムとの2バイトを単位自動演奏データと
するものが定義されている。これは自動演奏データの終
わりを示すために使用される。
【0040】なお、キーナンバとエンドマークは、何れ
も単位自動演奏データの先頭の1バイト目に定義されて
いるが、これらは、第1バイト目のMSBが「0」であ
るか「1」であるかにより区別されるようになってい
る。即ち、第1バイト目のMSBが「0」であればキー
ナンバ、「1」であればエンドマークとしてそれぞれ認
識される。
【0041】また、第4バイト目のMSBは、当該単位
自動演奏データが、通常の楽器音発生用のデータである
か、又はドラム楽器音発生用のデータであるかを識別す
るために使用される。即ち、第4バイト目のMSBが
「0」であれば通常の楽器音、「1」であればドラム楽
器音を発生するためのデータとしてそれぞれ認識され
る。
【0042】第4バイト目のMSBが「1」の場合、第
1バイト目のキーナンバは、音高を指定するために使用
されるのではなく、ドラム楽器の種類を指定するために
使用される。このキーナンバ(Key No.)とドラ
ム楽器との対応の一例は、図5に示されている。
【0043】自動演奏データメモリ17に記憶されるド
ラムグループテーブルは、例えば図4に例示されるよう
に、100個のリズムを音楽のジャンル(ドラムグルー
プ)毎にグループ分けし、各リズムとドラムグループと
の対応を記憶したものである。
【0044】例えば、図4に示したドラムグループテー
ブルにおいては、ポップスはドラムグループ0に割り当
てられ、このドラムグループ0には、リズム番号01,
02,03,99が属する。同様に、ディスコはドラム
グループ1に割り当てられ、このドラムグループ1に
は、リズム番号04,05,100が属する。以下、ラ
テン、ジャズのリズムも同様にしてグループ化されてい
る。なお、ドラム楽器のグループ分けの数や、各リズム
とドラムグループとの対応は上記に限定されるものでな
く、任意に決めることができる。
【0045】ドラム楽器の定位データテーブルは、例え
ば図5に示されるように、各ドラムグループ毎に各ドラ
ム楽器の定位データを記憶したものである。本実施例で
は、ドラムグループ0としてポップス(POPS)、ド
ラムグループ1としてディスコ(DISCO)、ドラム
グループ2としてラテン(LATIN)、ドラムグルー
プ3としてジャズ(JAZZ)の4つにグループ化され
た例を示している。
【0046】そして、各ドラムグループに属するドラム
楽器{キーナンバ(Key No.)36に割り当てら
れたバスドラム1(Bass Drum 1)〜キーナ
ンバ(Key No.)71に割り当てられているショ
ートホイッスル(ShortWhistle)}のそれ
ぞれについて、定位データが定義されている。なお、キ
ーナンバとドラム楽器の対応は、図5に示されたものに
限定されるものでなく、任意の対応を定義できる。
【0047】定位データは16段階の音像定位を指定で
きるように構成されている。即ち、左側半分がL8(最
左端)からL1(最右端)までの8段階、右側半分がR
1(最左端)からR8(最右端)までの8段階で指定で
きるようになっている。なお、音像定位は上記16段階
に限定されるものではなく、必要に応じて任意の段階に
分割できることは勿論である。
【0048】上記楽音波形メモリ18は、例えばリード
オンリメモリ(ROM)で構成されている。この楽音波
形メモリ18に記憶される波形データは、例えば、放音
された楽音を電気信号に変換し、これをパルスコード変
調(PCM)して作成される。この楽音波形メモリ18
には、複数種類の音色を実現するべく、各音色と各音域
に対応した複数種類の波形データが記憶されている。こ
の楽音波形メモリ18に記憶されている波形データは、
システムバス30を介して楽音発生回路19により読み
出される。
【0049】楽音発生回路19は定位制御手段及び楽音
発生手段に対応するものであり、例えば複数のオシレー
タを備えた音源である。この楽音発生回路19は、CP
U10からの音色パラメータ(波形アドレス、周波数デ
ータ、エンベロープデータ、フィルタ係数等)と発音開
始指令を受けてデジタル楽音信号の発生を開始する。な
お、1つの楽音を発生させるに際しては、ステレオ再成
を可能ならしめるべく左右両チャンネル用のデジタル楽
音信号が時分割で同時に生成されるように制御される。
【0050】即ち、楽音発生回路19は、上記波形アド
レスを用いて楽音波形メモリ18に記憶されている波形
データを上記周波数データに応じた速度で読み出す。そ
して、読み出された波形データに上記エンベロープデー
タに応じたエンベロープを付加してデジタル楽音信号を
生成する。
【0051】このエンベロープの付加に際しては、ドラ
ム楽器音のデジタル楽音信号を生成中であれば、その時
点で指定されているリズムに応じてドラム楽器の定位デ
ータが参照され、この定位データに応じてエンベロープ
のレベルが制御される。
【0052】例えば、現在、バスドラム1(Bass Drum
1 )のデジタル楽音信号を生成中であり、且つ、ドラム
グループ0(ポップス)に属するリズムが選択された状
態であれば、図5に示すように定位データとして「L
1」が採用され、バスドラム音が中央よりやや左に寄っ
た定位となるように上記エンベロープデータが変更され
る。
【0053】即ち、左チャンネル用のデジタル楽音信号
に対しては規定値より若干大きいレベルのエンベロープ
が付加され、右チャンネル用のデジタル楽音信号に対し
ては規定値より若干小さいレベルのエンベロープが付加
されるようにエンベロープデータが変更される。
【0054】このようにして生成されたデジタル楽音信
号は、左チャンネル用であればD/A変換器20Lに、
又は右チャンネル用であればD/A変換器20Rにそれ
ぞれ送出される。また、CPU10からの発音終了指令
を受けて楽音波形メモリ18に記憶された波形データの
読み出しを停止し、D/A変換器20L又は20Rに対
するデジタル楽音信号の送出を停止する。
【0055】D/A変換器20L又は20Rは、楽音発
生回路19が出力するデジタル楽音信号をアナログ楽音
信号に変換するものである。このD/A変換器20L又
は20Rの出力は、それぞれ増幅器21L又は21Rに
供給される。増幅器21L又は21Rは、入力されたア
ナログ楽音信号を所定の利得で増幅するものである。こ
の増幅器21L又は21Rで増幅されたアナログ楽音信
号は、それぞれスピーカ22L又は22Rに送られる。
スピーカ22L又は22Rは、電気信号としてのアナロ
グ楽音信号を音響信号に変換して出力する周知のもので
ある。
【0056】次に、上記構成において、本発明の動作に
つき、図6〜図9に示したフローチャートを参照しなが
ら説明する。
【0057】図6は、本電子楽器のメインルーチンを示
すフローチャートであり、電源の投入により起動され
る。即ち、電源が投入されると、先ず、初期化処理が行
われる(ステップS10)。この初期化処理は、CPU
10の内部状態を初期状態に設定すると共に、RAM1
2に定義されているレジスタ、カウンタ或いはフラグ等
を初期状態に設定する処理である。また、この初期化処
理では、楽音発生回路19に所定のデータを送り、電源
投入時に不要な音が発生されるのを防止する処理も行わ
れる。
【0058】この初期化処理が終了すると、次いで、パ
ネル処理が行われる(ステップS11)。このパネル処
理は、操作パネル14からパネルデータを取り込んで各
スイッチの操作に応じた処理を行ったり、又はLED表
示器に所定のデータを送って点灯又は消灯させる処理を
行う。このパネル処理の詳細については後述する。
【0059】上記パネル処理が終了すると、次いで、鍵
盤処理が行われる(ステップS12)。この鍵盤処理
は、押鍵に伴う発音処理、又は離鍵に伴う消音処理を行
うものである。
【0060】この鍵盤処理の概略は以下の通りである。
鍵盤処理では、先ず、以下のようにして鍵イベントの有
無が調べられる。即ち、鍵盤インタフェース回路15で
鍵盤装置16がスキャンされ、各鍵のオン/オフを示す
ビット列でなるキーデータ(以下、これらを「新キーデ
ータ」という)が読み込まれる。
【0061】次いで、上記と同様にして前回鍵盤装置1
6から読み込んで既にRAM12に記憶されているキー
データ(以下、「旧キーデータ」という)と上記新キー
データとが比較され、相違するビットをオンにしたキー
イベントマップが作成される。このキーイベントマップ
中にオンになっているビットが存在する場合に、鍵イベ
ントがあった旨が判断される。
【0062】このキーイベントマップを参照することに
より、何れかの鍵のイベントがあったことが判断される
と、次いで、そのイベントは押鍵イベントであるか否か
が調べられる。これは、キーイベントマップ中のオンに
されたビットに対応する新キーデータ中のビットがオン
になっているか否かを調べることにより行われる。
【0063】そして、押鍵イベントであることが判断さ
れると発音処理が行われる。この発音処理では、楽音発
生回路19中の所定のオシレータに発音を割り当て、上
記オンイベントのあった鍵のキーナンバ、鍵盤インタフ
ェース回路15から取り込んだタッチデータ、及びその
時点で選択されている音色を示すデータ等に基づきプロ
グラムメモリ11から音色パラメータを読み出し、これ
を楽音発生回路19に送る。
【0064】これにより、上述したように、楽音発生回
路19の割り当てられたオシレータにおいて、上記音色
パラメータに基づいたデジタル楽音信号が生成され、こ
れがD/A変換器20L,20R、増幅器21L,21
R及びスピーカ22J,22Rに順次送られて発音が行
われる。
【0065】一方、離鍵イベントであることが判断され
ると消音処理が行われる。即ち、オフイベントがあった
鍵に割り当てられている楽音発生回路19中のオシレー
タが検索され、所定のデータが送られることにより消音
が行われる。
【0066】この鍵盤処理が終了すると、メインルーチ
ンでは、次いで、自動演奏処理が行われる(ステップS
13)。この自動演奏処理は、自動演奏データメモリ1
7から自動演奏データを読み出して発音する処理であ
る。この自動演奏処理の詳細については後述する。
【0067】この自動演奏処理が終了すると、次いで、
「その他の処理」が行われる(ステップS13)。この
「その他の処理」では、例えば、図示しないMIDIイ
ンタフェース回路を介してMIDIデータの送受信処理
等が行われる。その後、ステップS11に戻り、以下同
様の処理を繰り返す。
【0068】このように、メインルーチンの上記ステッ
プS11〜S13の繰り返し実行の過程で、パネル操作
又は鍵盤操作に応じたイベントが発生すると、そのイベ
ントに対応する処理を行うことにより電子楽器の各種機
能が実現される。
【0069】次に、パネル処理の詳細について、図7及
び図8に示したフローチャートを参照しながら説明す
る。このパネル処理ルーチンは、メインルーチンから一
定周期でコールされるものである。
【0070】パネル処理では、先ず、パネルスキャンが
行われる(ステップS20)。これは、次のようにして
行われる。即ち、先ず、パネルインタフェース回路13
で操作パネル14がスキャンされ、各スイッチのオン/
オフを示すパネルデータ(以下、これらを「新パネルデ
ータ」という)が読み込まれる。
【0071】次いで、上記と同様にして前回操作パネル
14から読み込んで既にRAM12に記憶されているパ
ネルデータ(以下、「旧パネルデータ」という)と上記
新パネルデータとが比較され、相違するビットをオンに
したパネルイベントマップが作成される。このパネルイ
ベントマップ中にオンになっているビットが存在する場
合に、パネルイベントがあった旨が判断されることにな
る。
【0072】次いで、リズムスイッチ140のオンイベ
ントがあるか否かが調べられる(ステップS21)。こ
れは上記パネルイベントマップ中のリズムスイッチ14
0に対応するビットがオンになっており、且つ、新パネ
ルデータ中のリズムスイッチ140に対応するビットが
オンになっているか否かを調べることにより行われる。
【0073】ここで、リズムスイッチ140のオンイベ
ントがあることが判断されると、リズムスタート処理が
行われる(ステップS22)。このリズムスタート処理
の詳細は図8のフローチャートに示されている。
【0074】上記リズムスタート処理では、先ず、その
時点で選択されているリズムに対応するベーシックの自
動演奏データの先頭アドレス(自動演奏データメモリ1
7のアドレス)が所定のアドレスレジスタにセットされ
る(ステップS30)。このアドレスレジスタはRAM
12に設けられているレジスタであり、自動演奏データ
メモリ17の読出アドレスを記憶するものである。これ
により、後述する自動演奏処理ルーチンでは、上記アド
レスレジスタで示される位置から自動演奏データを順次
読み出し、ベーシックの自動演奏が行われることにな
る。
【0075】次いで、リズムフラグが「1」にセットさ
れる(ステップS31)。リズムフラグは、RAM12
に設けられるフラグであり、当該電子楽器が自動演奏中
であるか否かを記憶するものである。このリズムフラグ
が「1」にセットされることにより自動演奏処理ルーチ
ンが有効に動作するように制御され、自動演奏が開始さ
れることになる。
【0076】次いで、上記アドレスレジスタにセットさ
れたアドレス位置から最初の単位自動演奏データ中のス
テップタイムを取り出し、これをワークレジスタWRに
セットする(ステップS32)。ワークレジスタWRは
MRAM12に設けられているレジスタである。
【0077】次いで、リズムカウンタをクリアする(ス
テップS33)。リズムカウンタは、ステップタイムを
計数するカウンタであり、後述する読出タイミングに同
期してカウントアップされる。自動演奏データ中のステ
ップタイムSTEPとこのリズムカウンタの内容COU
NTが一致した時に、当該自動演奏データに基づく発音
が行われる。このリズムカウンタもRAM12に設けら
れている。その後、このリズムスタート処理ルーチンか
らリターンしてパネル処理ルーチンに戻る。
【0078】パネル処理ルーチンでは、次いで、ドラム
グループの設定処理が行われる(ステップS23)。即
ち、ドラムグループテーブルを参照することにより、そ
の時点で選択されているリズム番号に対応するドラムグ
ループを示す値「0〜3」を取り出し、RAM12の所
定領域に記憶する。このRAM12の所定領域に記憶さ
れたドラムグループを示す値は、ドラム楽器の楽音を生
成する際に参照され、定位データを決定するために使用
される。その後このパネル処理ルーチンからリターンし
てメインルーチンに戻る。
【0079】パネル処理ルーチンのステップS21でリ
ズムスイッチ140のオンイベントでないことが判断さ
れると、「その他の処理」が行われる(ステップS2
4)。この「その他の処理」では、リズムスイッチ14
0のオフイベントに対応してリズムフラグを「0」にク
リアする処理が行われる。また、その他の自動演奏スイ
ッチであるイントロスイッチ、フィルインスイッチ、エ
ンディングスイッチの各イベントに対して、それぞれイ
ントロ、フィルイン、エンディングの自動演奏を開始す
る処理が行われる。
【0080】更に、リズム選択スイッチのイベントに対
するリズム変更処理、音色選択スイッチのイベントに対
する音色変更処理、効果選択スイッチのイベントに対す
る効果変更処理、音量コントロールスイッチのイベント
に対する音量変更処理等が行われる。その後、このパネ
ル処理ルーチンからリターンしてメインルーチンに戻
る。
【0081】次に、自動演奏処理の詳細につき、図9に
示したフローチャートを参照しながら説明する。この自
動演奏処理ルーチンは、メインルーチンから一定周期で
コールされるものである。
【0082】自動演奏処理では、先ず、リズムフラグが
「1」であるか否かが調べられる(ステップS40)。
ここでリズムフラグが「0」、つまり現在自動演奏が停
止中であることが判断されると、以下の処理を行わずに
自動演奏処理ルーチンからリターンしてメインルーチン
に戻る。これにより、自動演奏の停止機能が実現されて
いる。
【0083】一方、リズムフラグが「1」、つまり現在
自動演奏中であることが判断されると、自動演奏データ
の読出タイミングであるか否かが調べられる(ステップ
S41)。ここで、読出タイミングとは、一定時間間隔
毎に訪れる自動演奏データを読み出すべきタイミングを
いう。この読出タイミングが到来したか否かの判断は、
例えば図示しない時計機構で計時されている時刻を参照
することにより行われる。このステップS41で、読出
タイミングでないことが判断されると、以下の処理は行
わずにこの自動演奏処理ルーチンからリターンしてメイ
ンルーチンに戻る。
【0084】上記ステップS41で、読出タイミングで
あることが判断されると、次いで、ワークレジスタWR
にセットされているステップタイムSTEPとリズムカ
ウンタの内容COUNTとが比較される(ステップS4
2)。ここで、比較結果が一致しないことが判断される
と、未だ発音タイミングに至っていないものと判断し、
リズムカウンタの内容COUNTをインクリメントし
(ステップS43)、その後、この自動演奏処理ルーチ
ンからリターンしてメインルーチンに戻る。このように
して、読出タイミングに同期してリズムカウンタの内容
COUNT(ステップタイム)を進めながら、当該自動
演奏データを発音するタイミングを待ってループする。
【0085】このようにしてループしている過程で、上
記ステップS42において比較結果が一致したことが判
断されると、その時点でアドレスレジスタにセットされ
ている自動演奏データメモリ17のアドレス位置から1
音分の単位自動演奏データ(4バイト)を読み込む(ス
テップS44)。
【0086】そして、当該単位自動演奏データがエンド
マークを示しているか否かが調べられる(ステップS4
5)。これは、単位自動演奏データの第1バイト目のM
SBを調べることにより行われる。ここで、エンドマー
クでないことが判断されると、次いで、ドラム楽器の発
音を指定する自動演奏データであるか否かが調べられる
(ステップS47)。これは、単位自動演奏データの第
4バイト目のMSBを調べることにより行われる。
【0087】ここで、ドラム楽器の発音を指定する自動
演奏データであることが判断されると、ドラム定位設定
が行われる(ステップS48)。即ち、ドラム楽器の定
位データテーブルの、パネル処理ルーチンのステップS
23で設定されたドラムグループであって、且つ自動演
奏データのキーナンバで指定されるドラム楽器に対応す
る位置から定位データが取り出され、楽音発生回路19
に送られる。
【0088】上記ステップS47でドラム楽器でないこ
とが判断されると、上記ドラム定位設定処理はスキップ
される。
【0089】次いで、発音処理が行われる(ステップS
49)。この発音処理は、楽音発生回路19中の所定の
オシレータに発音を割り当て、単位自動演奏データ中の
キーナンバ、ベロシティ、及びその時点で選択されてい
る音色を示すデータ等に基づきプログラムメモリ11か
ら音色パラメータを読み出し、これを楽音発生回路19
に送る処理である。これにより、楽音発生回路19の割
り当てられたオシレータにおいて、上記音色パラメータ
に基づいたデジタル楽音信号が生成される。この際、楽
音発生回路19は、音像定位が定位データに応じた位置
に形成されるように、上記ステップS48で受け取った
定位データを用いて左右両チャンネルのエンベロープレ
ベルを制御する。
【0090】この楽音発生回路19で生成され、定位デ
ータに基づいてエンベロープが制御されたデジタル楽音
信号は、D/A変換器20L,20R、増幅器21L,
21R及びスピーカ22J,22Rに順次送られて発音
が行われる。
【0091】なお、消音はゲートタイムがゼロになった
楽音発生回路19中のオシレータを検索し、所定のデー
タを送ることにより実現されるが、本実施例では詳細な
説明は省略する。
【0092】次いで、次の単位自動演奏データ中のステ
ップタイムを読み出し、これをワークレジスタWRにセ
ットし(ステップS50)、その後、ステップS42に
戻り、以下同様の処理を繰り返す。以上の繰り返しによ
り、単位自動演奏データを次々に自動演奏データメモリ
17から読み出し、リズムカウンタの内容COUNTに
同期して発音させることにより、所定の自動演奏が行わ
れることになる。
【0093】一方、上記ステップS45で、エンドマー
クであることが判断されると、次いで、リズムスタート
処理が行われる(ステップS46)。このリズムスター
ト処理は、既に図8を参照して説明したように、ベーシ
ックによる自動演奏を開始させるものである。
【0094】即ち、イントロ、フィルイン、ベーシック
の自動演奏がエンドマークにより終了すると、引き続い
て、ベーシックによる自動演奏が開始される。これによ
り、ベーシックによる自動演奏の繰り返し実行、又はイ
ントロ又はフィルインの自動演奏からベーシックの自動
演奏への移行という機能が実現されている。
【0095】以上のように、上記実施例では、同じ音楽
のジャンルに属するドラム楽器はほぼ同じ位置に配置さ
れるという特性に鑑み、複数のリズムを音楽のジャンル
に対応したドラムグループに分け、各ドラムグループに
属するドラム楽器毎に定位データを与えてドラム楽器の
音像定位を制御するように構成している。
【0096】これにより、少ない定位での数であるにも
拘らず、音楽のジャンルに応じてドラム楽器の音像定位
を最適の位置に設定することができるので、リズムにマ
ッチした違和感のない自動演奏を行うことができるもの
となっている。
【0097】なお、上記実施例では、各リズムを音楽の
ジャンルによりグループ化して、グループ毎に各ドラム
楽器の音像定位を制御するように構成したが、各リズム
毎に各ドラム楽器の音像定位を制御するように構成する
こともできる。この場合、図4に示したドラムグループ
テーブルは不要となり、図5に示したドラム楽器の定位
データテーブルにおいて、ドラムグループ0〜3毎に各
ドラム楽器の定位データを有するのではなく、各リズム
毎に各ドラム楽器の定位データを有するように構成すれ
ば良い。
【0098】かかる構成によれば、定位データの数は増
加するものの、リズム毎に各ドラム楽器の音像定位を制
御できるので、ドラム楽器の音像定位に関して細かい制
御ができるという利点がある。
【0099】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
自動演奏すべき音楽のジャンルに応じてドラム楽器の定
位を変えることにより、リズムにマッチした違和感のな
い自動演奏を行うことのできる電子楽器の自動演奏装置
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動演奏装置を適用した電子楽器の実
施例の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の自動演奏装置を適用した電子楽器の操
作パネルの一例を示す図である。
【図3】本発明の自動演奏装置に用いられる自動演奏デ
ータの形式の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施例で使用するドラムグループテー
ブルの一例を示す図である。
【図5】本発明の実施例で使用するドラム楽器の定位デ
ータを記憶したテーブルの一例を示す図である。
【図6】本発明の実施例の動作を示すフローチャート
(メインルーチン)である。
【図7】本発明の実施例の動作を示すフローチャート
(パネル処理ルーチン)である。
【図8】本発明の実施例の動作を示すフローチャート
(リズムスタート処理ルーチン)である。
【図9】本発明の実施例の動作を示すフローチャート
(自動演奏処理ルーチン)である。
【符号の説明】
10 CPU 11 プログラムメモリ 12 RAM 13 パネルインタフェース回路 14 操作パネル 140 リズムスイッチ 141 リズム選択スイッチ 142 LED表示器 15 鍵盤インタフェース回路 16 鍵盤装置 17 自動演奏データメモリ 18 楽音波形メモリ 19 楽音発生回路 20L,20R D/A変換器 21L,21R 増幅器 22L,22R スピーカ 30 システムバス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リズム毎に自動演奏データが記憶された
    記憶手段と、 リズム毎にドラム楽器音の定位を定める定位データが記
    憶された定位データ記憶手段と、 複数のリズムの中から所定のリズムを選択する選択手段
    と、 該選択手段で選択されたリズムに対応する前記定位デー
    タ記憶手段中の定位データに基づきドラム楽器音の定位
    を制御する定位制御手段と、 前記選択手段で選択されたリズムに対応する前記記憶手
    段中の自動演奏データを順次読み出し、前記定位制御手
    段で所定の定位を有するべく制御されたドラム楽器音を
    発生する楽音発生手段、 とを具備したことを特徴とする電子楽器の自動演奏装
    置。
  2. 【請求項2】 リズム毎に自動演奏データが記憶された
    記憶手段と、 リズム毎に当該リズムが属する音楽のジャンルを示すジ
    ャンルデータが記憶されたジャンル記憶手段と、 音楽のジャンル毎にドラム楽器音の定位を定める定位デ
    ータが記憶された定位データ記憶手段と、 複数のリズムの中から所定のリズムを選択する選択手段
    と、 該選択手段で選択されたリズムの種類に応じて前記ジャ
    ンル記憶手段中のジャンルデータを読み出し、該ジャン
    ルデータに対応する前記定位データ記憶手段中の定位デ
    ータに基づきドラム楽器音の定位を制御する定位制御手
    段と、 前記選択手段で選択されたリズムに対応する前記記憶手
    段中の自動演奏データを順次読み出し、前記定位設定手
    段で所定の定位を有するべく制御されたドラム楽器音を
    発生する楽音発生手段、 とを具備したことを特徴とする電子楽器の自動演奏装
    置。
JP5157842A 1993-06-03 1993-06-03 電子楽器の自動演奏装置 Pending JPH06348258A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001306081A (ja) * 2000-03-17 2001-11-02 Sony France Sa 音楽的空間構成制御装置、音楽的臨場感形成装置、及び音楽的空間構成制御方法
JP2008176347A (ja) * 2008-04-14 2008-07-31 Yamaha Corp 楽曲再生装置及び楽曲再生プログラム
JP2009244339A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 電子楽音発生装置及びコンピュータプログラム
JP2012093519A (ja) * 2010-10-26 2012-05-17 Xing Inc カラオケシステム

Cited By (5)

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