JPH08263061A - 電子楽器の自動伴奏装置 - Google Patents

電子楽器の自動伴奏装置

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JPH08263061A
JPH08263061A JP7091590A JP9159095A JPH08263061A JP H08263061 A JPH08263061 A JP H08263061A JP 7091590 A JP7091590 A JP 7091590A JP 9159095 A JP9159095 A JP 9159095A JP H08263061 A JPH08263061 A JP H08263061A
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JP
Japan
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rhythm
automatic accompaniment
pattern data
switch
data
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Withdrawn
Application number
JP7091590A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Shimada
義久 島田
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、初心者であっても簡単に自分の好み
の自動伴奏パターンを作製して自動伴奏を行わせること
のできる電子楽器の自動伴奏装置を提供することを目的
とする。 【構成】ベーシック、フィルイン、イントロ、エンディ
ング毎のパターンデータを記憶したパターンメモリ17
と、これらの何れかを指示する操作子13(144)
と、リズム選択手段13(140、142)と、パート
選択手段13(143)と、編集後のユーザパターンデ
ータを記憶するリズム番号記憶手段12と、編集モード
又は通常モードを指定するモード指定手段13(14
1)とを備え、編集モードでは操作子、リズム選択手段
及びパート選択手段を用いてベーシック又はフィルイン
のユーザパターンデータをリズム番号記憶手段に作製
し、通常モードでは、ベーシック又はフィルインが指定
された時にはユーザパターンデータに基づき、イントロ
又はエンディングが指定された時は当該ユーザパターン
データを作製する基となったリズムのパターンデータに
基づき、それぞれ自動伴奏音を発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ユーザが好みの自動伴
奏パターンを作製して自動伴奏させることのできる電子
楽器の自動伴奏装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子キーボード、電子オルガン、
電子ピアノ等といった電子楽器には、所望の自動伴奏パ
ターン(リズムパターン)で自動伴奏を行わせるための
自動伴奏装置が組み込まれている。この自動伴奏装置を
用いれば、演奏者は、自動的に発生される伴奏音をバッ
クに例えばメロディ等を弾いて演奏を楽しむことができ
る。
【0003】かかる自動伴奏装置は、例えばROMで構
成される自動伴奏パターンデータメモリ(以下、単に
「パターンメモリ」という。)を備えており、このパタ
ーンメモリには、1〜数小節程度分の自動伴奏パターン
データ(以下、単に「パターンデータ」という。)がリ
ズムの種類毎に記憶されている。そして、ユーザがリズ
ムを選択して自動伴奏の開始を指示すると、自動伴奏装
置の制御部は、選択されたリズムのパターンデータをパ
ターンメモリから繰り返し読み出し、このパターンデー
タに基づいて発音することにより所定リズムの伴奏音を
発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の自動
伴奏装置においては、通常、パターンデータはパターン
メモリに記憶されてメーカーから提供されている。従っ
て、ユーザは、提供されたパターンデータに基づく伴奏
パターンでしか自動伴奏を行わせることができなかっ
た。
【0005】ところが、ユーザの中には、既成の自動伴
奏パターンでは満足できない人も多く、自分の好みの自
動伴奏パターンを作製して演奏を楽しみたいという要望
があった。しかし、パターンデータを作製するために
は、ある程度の演奏能力や音楽知識が必要であるので、
一般のユーザがパターンデータを作製することは簡単で
はなかった。特に初心者にとっては、思い通りのパター
ンデータを作製することは困難を極め、パターンデータ
の作製は諦めざるをえないのが現状であった。
【0006】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたもので、その目的は、初心者であっても簡単に自
分の好みの自動伴奏パターンを作製して自動伴奏を行わ
せることのできる電子楽器の自動伴奏装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様に係
る電子楽器の自動伴奏装置は、上記目的を達成するため
に、各々が複数パートで成る複数のリズムのパターンデ
ータを、自動伴奏種類毎に記憶したパターンメモリと、
自動伴奏種類を指示する操作子と、リズムを選択するリ
ズム選択手段と、パートを選択するパート選択手段と、
各々が複数パートで成る複数のリズムの各パートのリズ
ムを示すパートリズム番号を、自動伴奏種類毎に記憶す
るリズム番号記憶手段と、編集モード又は通常モードの
何れかの動作モードを指定するモード指定手段、とを備
え、該モード指定手段で編集モードが指定されている場
合に、該操作子で指示された自動伴奏種類の中の、予め
該リズム選択手段で選択されているリズムの複数パート
の中から該パート選択手段によって特定パートを選択
し、該特定パートに対応する該リズム番号記憶手段の記
憶位置に該リズム選択手段で選択されたリズムのリズム
番号をパートリズム番号として記憶し、該モード指定手
段で通常モードが指定されている場合に、該操作子で指
示された自動伴奏種類の中の、予め該リズム選択手段で
選択されているリズムに対応する該リズム番号記憶手段
の記憶位置から各パートリズム番号を取り出し、該取り
出された各パートリズム番号に基づいて該パターンメモ
リから各パートのパターンデータを順次読み出し、該読
み出されたパターンデータに基づいて楽音を発生するこ
とを特徴とする。
【0008】前記複数の自動伴奏種類としては、ベーシ
ック、フィルイン、イントロ、又はエンディングを用い
ることができる。ここに、「ベーシック」とは、当該リ
ズムの基本となる自動伴奏パターン、「イントロ」と
は、ベーシックの自動伴奏を開始させるに先だって数小
節分だけ演奏される特徴ある自動伴奏パターン、「エン
ディング」とは、ベーシックの自動伴奏を終了させる際
に数小節分だけ演奏される特徴ある自動伴奏パターン、
「フィルイン」とは、ベーシックの自動伴奏にアクセン
トを付けるために使用される特徴ある自動伴奏パターン
を用いることができる。
【0009】上記操作子としては、例えばベーシック、
フィルイン、イントロ、又はエンディングの自動伴奏を
指示するスイッチを用いることができる。この場合、ベ
ーシックを指示するスイッチとしては、例えば操作パネ
ルに設けられたスタート/ストップスイッチを用いるこ
とができる。また、フィルインを指示するスイッチとし
ては、例えば操作パネルに設けられたフィルインスイッ
チを用いることができる。更に、イントロ又はエンディ
ングを指示するスイッチとしては、例えば操作パネルに
設けられたイントロ/エンディングスイッチを用いるこ
とができる。
【0010】上記リズム選択手段は、例えば操作パネル
に設けられたリズムスイッチとセレクトスイッチとで構
成することができる。ここにリズムスイッチは、当該自
動伴奏装置をリズム選択モードにし、セレクトスイッチ
は、リズム選択モードにおいてリズム番号を入力するた
めに使用される。また、パート選択手段は、例えば操作
パネルに設けられたパートスイッチ(例えば、コードパ
ート、ベースパート又はドラムパートの何れかを選択で
きるように構成されたスイッチ)を用いることができ
る。また、モード指定手段は、操作パネルに設けられた
編集スイッチを用いることができる。更に、リズム番号
記憶手段としては、ランダムアクセスメモリ(以下、
「RAM」という。)を用いることができる。
【0011】また、本発明の第2の態様に係る電子楽器
の自動伴奏装置は、各々が複数パートで成る複数のリズ
ムのパターンデータを、第1及び第2の自動伴奏種類毎
に記憶したパターンメモリと、第1又は第2の自動伴奏
種類を指示する操作子と、リズムを選択するリズム選択
手段と、パートを選択するパート選択手段と、各々が複
数パートで成る複数のリズムの基本リズム番号と各パー
トのリズムを示すパートリズム番号とを、第2の自動伴
奏種類毎に記憶するリズム番号記憶手段と、編集モード
又は通常モードの何れかの動作モードを指定するモード
指定手段、とを備え、該モード指定手段で編集モードが
指定されている場合に、該操作子で指示された第1又は
第2の自動伴奏種類の中の、予め該リズム選択手段で選
択されているリズムのリズム番号を基本リズム番号とし
て該リズム番号記憶手段の当該リズムに対応する記憶位
置に記憶すると共に、当該リズムの複数パートの中から
該パート選択手段によって特定パートを選択し、該特定
パートに対応する該リズム番号記憶手段の記憶位置に該
リズム選択手段で選択されたリズムのリズム番号をパー
トリズム番号として記憶し、該モード指定手段で通常モ
ードが指定されている場合に、該操作子で指示された第
1の自動伴奏種類の中の、予め該リズム選択手段で選択
されているリズムに対応する該リズム番号記憶手段の記
憶位置から各パートリズム番号を取り出し、該取り出さ
れた各パートリズム番号に基づいて該パターンメモリか
ら各パートのパターンデータを順次読み出し、該操作子
で指示された第2の自動伴奏種類の中の、予め該リズム
選択手段で選択されているリズムに対応する該リズム番
号記憶手段の記憶位置から基本リズム番号を取り出し、
該取り出された基本リズム番号に対応する各パートリズ
ム番号に基づいて該パターンメモリから各パートのパタ
ーンデータを順次読み出し、これら読み出されたパター
ンデータに基づいて楽音を発生することを特徴とする。
【0012】前記第1の自動伴奏種類としてはベーシッ
ク又はフィルイン、第2の自動伴奏種類としてはイント
ロ又はエンディングを用いることができる。
【0013】この第2の態様に係る電子楽器の自動伴奏
装置においても、操作子、リズム選択手段、パート選択
手段、モード指定手段及びリズム番号記憶手段は、上記
第1の態様に係る電子楽器の自動伴奏装置と同様のもの
を用いることができる。
【0014】
【作用】本発明の第1の態様に係る電子楽器の自動伴奏
装置においては、パターンメモリには、複数パートで成
るリズムのパターンデータを自動伴奏種類、例えばベー
シック、フィルイン、イントロ、エンディング毎に記憶
しておく。そして、編集の基となるリズム(基本リズ
ム)を予めリズム選択手段で選択しておき、この状態で
モード指定手段を用いて編集モードにする。この編集モ
ードにおいて、操作子を用いてベーシック、フィルイ
ン、イントロ又はエンディングの何れかを指定すれば、
その中の1つのリズムが選択される。この状態で、更に
パート選択手段で特定パートを選択し、リズム選択手段
でリズム番号を選択すれば、当該特定パートのリズムは
変更される。この特定パートの変更されたリズム番号
は、パートリズム番号としてリズム番号記憶手段に記憶
される。この動作を種々の自動伴奏種類の種々のリズム
の種々のパートについて行うことにより、ユーザの所望
の自動伴奏パターンを作製することができる。
【0015】一方、上記のようにしてリズム番号記憶手
段に記憶されたパートリズム番号は、操作子とリズム選
択手段とでリズムを選択することにより特定される。そ
して、この特定されたリズムの各パートリズム番号に基
づいてパターンメモリから各パートのパターンデータが
順次読み出され、この読み出されたパターンデータに基
づいて楽音が発生される。
【0016】これにより、ユーザは、予めリズム毎に作
製されて自動伴奏種類毎にパターンメモリに記憶されて
いるパターンデータの何れかを、各パートについてリズ
ム番号で特定してリズム番号記憶手段に記憶するだけで
新たなリズムのパターンデータを作製することができ
る。従って、最初からパターンデータを作製する必要は
なく、簡単にユーザ独自の自動伴奏パターンを作製で
き、また、作製した自動伴奏パターンは、リズム及び自
動伴奏種類を選択するという動作で自動伴奏させること
ができる。
【0017】本発明の第2の態様に係る電子楽器の自動
伴奏装置においては、パターンメモリには、複数パート
で成るリズムのパターンデータを自動伴奏種類、例えば
ベーシック、フィルイン、イントロ、エンディング毎に
記憶しておく。そして、編集の基となるリズム(基本リ
ズム)を予めリズム選択手段で選択しておき、この状態
でモード指定手段を用いて編集モードにする。この編集
モードにされた時点において選択されているリズム番号
は基本リズム番号として、リズム番号記憶手段の対応す
る位置に記憶される。この編集モードにおいて、操作子
を用いて第1の自動伴奏種類、例えばベーシック又はフ
ィルインの何れかを指定すれば、その中の1つのリズム
が選択される。この状態で、更にパート選択手段で特定
パートを選択し、リズム選択手段でリズム番号を選択す
れば、当該特定パートのリズムは変更される。この特定
パートの変更されたリズム番号は、パートリズム番号と
してリズム番号記憶手段の対応する位置に記憶される。
この動作を第1の自動伴奏種類の種々のリズムの種々の
パートについて行うことにより、ユーザの所望の自動伴
奏パターンを作製することができる。
【0018】一方、作製した自動伴奏パターンに基づく
自動伴奏は、次のようにして行われる。先ず、第1の自
動伴奏種類、例えばベーシック又はフィルインが操作子
によって指定され、且つリズム選択手段によってリズム
が選択されると、リズム番号記憶手段中の特定のリズム
が選択され、そのリズムを構成するパートリズム番号が
特定される。そして、この特定されたリズムの各パート
リズム番号に基づいてパターンメモリから各パートのパ
ターンデータが順次読み出され、この読み出されたパタ
ーンデータに基づいて楽音が発生される。
【0019】また、第2の自動伴奏種類、例えばイント
ロ又はエンディングが操作子によって指定され、且つリ
ズム選択手段によってリズムが選択されると、リズム番
号記憶手段中の基本リズム番号で指定されるリズムが選
択される。そして、この選択されたリズムを構成するパ
ートリズム番号が特定される。そして、この特定された
リズムの各パートリズム番号に基づいてパターンメモリ
から各パートのパターンデータが順次読み出され、この
読み出されたパターンデータに基づいて楽音が発生され
る。
【0020】これにより、例えばベーシック又はフィル
インが指定された場合は上記第1の態様に係る電子楽器
の自動伴奏装置と同様に、リズム番号記憶手段に作製さ
れたパートリズム番号に基づいて自動伴奏が行われる
が、例えばイントロ又はエンディングが指定された場合
は、基本リズム、つまり当該リズムを作製する基となっ
たリズム用としてパターンメモリに記憶されているイン
トロ又はベーシック用のパターンデータを用いて自動伴
奏が行われる。これにより、イントロ及びエンディング
の自動伴奏パターンは、本来的に当該リズム用に作製さ
れたものが用いられるので、イントロからベーシック
へ、又はベーシックからエンディングへの移行がスムー
ズになっている。
【0021】なお、上記第1又は第2の態様に係る電子
楽器の自動伴奏装置のリズム番号記憶手段に、各パート
のリズム番号の他に、各パートの音色を指定する音色番
号を記憶しておけば、各パートのリズムを所望の音色で
自動伴奏することができる。更に、上記リズム番号記憶
手段に、テンポを指定するテンポデータを記憶しておけ
ば、複数パートで形成される所定のリズムを所望のテン
ポで自動伴奏させることができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の自動伴奏装置の実施例を、図
面を参照しながら説明する。なお、本自動伴奏装置は、
独立した自動伴奏装置として構成することができるが、
電子楽器に組み込んで構成することもできる。以下の実
施例では、電子楽器に組み込まれた自動伴奏装置につい
て説明する。
【0023】図1は、本発明の自動伴奏装置が適用され
た電子楽器の概略的な構成を示すブロック図である。こ
の電子楽器においては、CPU10、プログラムメモリ
11、RAM12、パネルインタフェース回路13、鍵
盤インタフェース回路15、パターンメモリ17、波形
メモリ18及び楽音発生装置19がシステムバス30に
よって相互に接続されている。システムバス30は、例
えばアドレスバス、データバス及び制御信号バス等で構
成されており、上記各要素間のデータの送受を行うため
に使用される。
【0024】CPU10は、プログラムメモリ11に記
憶されている制御プログラムに従って動作することによ
り、本自動伴奏装置が組み込まれた電子楽器の各部を制
御する。例えば、CPU10は、鍵操作に応じた鍵盤処
理、パネル操作に応じたパネル処理、或いは、自動伴奏
音を発生させるための自動伴奏処理、その他の各種処理
を行う。
【0025】プログラムメモリ11には、上述した制御
プログラムの他、CPU10が各種処理に使用する種々
の固定データが記憶されている。また、このプログラム
メモリ11には、種々の音色で楽音を発生させるための
音色パラメータが記憶されている。音色パラメータは、
例えば音色及び鍵域毎に複数設けられており、各音色パ
ラメータは、例えば、波形アドレス、周波数データ、エ
ンベロープデータ、フィルタ係数等を含んでいる。
【0026】RAM12は、CPU10が処理する種々
のデータを一時的に記憶する。このRAM12には、例
えば図7に示すように、バッファ、レジスタ、カウン
タ、フラグ等が割り当てられている。バッファ、レジス
タ、カウンタ、フラグ等の詳細については後述する。
【0027】パネルインタフェース回路13には、操作
パネル14が接続されている。この操作パネル14に
は、例えば図2に示すように各種スイッチ、表示器等が
設けられている。この操作パネル14の詳細については
後述する。
【0028】パネルインタフェース回路13は、操作パ
ネル14とCPU10との間のデータの送受を制御す
る。パネルインタフェース回路13が操作パネル14上
のスイッチの設定状態を読み込む場合は、次のように動
作する。先ず、パネルインタフェース回路13は操作パ
ネル14にスキャン信号を送出する。操作パネル14
は、このスキャン信号に応答して各スイッチのオン/オ
フ状態を示すスイッチ信号をパネルインタフェース回路
13に返送する。パネルインタフェース回路13は、こ
のスイッチ信号に基づいてパネルデータを生成する。こ
のパネルデータは、各スイッチのオン/オフ状態を示す
ビット列で構成されている。このパネルデータはCPU
10に送られる。また、パネルインタフェース回路13
は、CPU10から受け取った表示データを操作パネル
14に送り出す。これにより、操作パネル14上の各種
表示器の点灯/消灯が制御される。
【0029】鍵盤インタフェース回路15には鍵盤装置
16が接続されている。鍵盤装置16は、音程を指示す
るための複数の鍵を有している。この鍵盤装置16に
は、例えば2接点方式の鍵が用いられている。即ち、鍵
盤装置16の各鍵は、押鍵又は離鍵に連動して開閉する
2個のキースイッチを有し、鍵タッチの検出ができるよ
うになっている。
【0030】鍵盤インタフェース回路15は、押鍵又は
離鍵に伴う各鍵のオン/オフ状態及び鍵タッチを示すタ
ッチデータを検出する。鍵盤インタフェース回路15が
鍵盤装置16から押鍵状態を読み込む場合は、次のよう
に動作する。先ず、鍵盤インタフェース回路15は鍵盤
装置16にスキャン信号を送出する。鍵盤装置16は、
このスキャン信号に応答してキースイッチ信号を鍵盤イ
ンタフェース回路15に返送する。鍵盤インタフェース
回路15は、このキースイッチ信号に基づき各鍵のオン
/オフを示すキーデータ及びタッチデータを生成する。
キーデータは、各鍵のオン/オフ状態を示すビット列で
構成されている。これらキーデータ及びタッチデータは
CPU10に送られる。
【0031】パターンメモリ17は、例えばROMで構
成されており、自動伴奏に使用されるパターンデータを
リズム毎に記憶している。このパターンメモリ17に記
憶されるパターンデータの詳細については後述する。
【0032】波形メモリ18は、波形データを記憶する
ものであり、例えばROMで構成されている。この波形
メモリ18には、各鍵域と各音色に対応して複数種類の
波形データが記憶されている。波形データは、例えば、
放音された楽音を電気信号に変換し、これをパルスコー
ド変調(PCM)して作成される。この波形メモリ18
は、システムバス30を介して楽音発生装置19により
アクセスされる。
【0033】楽音発生装置19は複数の発音チャンネル
を有して構成されている。この楽音発生装置19は、C
PU10から指定され発音チャンネルを使用して、音色
パラメータで指示された楽音信号を発生する。即ち、楽
音発生装置19は、CPU10から発音チャンネルの指
定と音色パラメータを受け取ると、指定された発音チャ
ンネルの機能を用いて、波形メモリ18から波形データ
を読み出し、これにエンベロープを付加してデジタル楽
音信号を生成し、D/A変換器20に送出する。
【0034】D/A変換器20は、楽音発生装置19か
らのデジタル楽音信号をアナログ楽音信号に変換して増
幅器21に送る。増幅器21は、入力されたアナログ楽
音信号を所定の利得で増幅してスピーカ22に送る。ス
ピーカ22は、増幅器21からのアナログ楽音信号を音
響信号に変換して出力する。これにより、スピーカ22
から楽音が発生される。
【0035】次に、パターンメモリ17に記憶されるパ
ターンデータの詳細について説明する。本実施例の自動
伴奏装置は、100個のプリセットリズムを有するもの
とする。ここに「プリセットリズム」とは、自動伴奏装
置に予め備えられているリズムを言い、ユーザが作製す
る「ユーザリズム」と対比されるものである。各プリセ
ットリズムには、図3又は図4に示すように、「0〜9
9」のリズム番号が付されている。なお、プリセットリ
ズムの数及びリズム番号は上記に限定されず、任意に定
めることができる。
【0036】パターンデータは、例えば図3に例1とし
て示すように、リズム毎に区分されてパターンメモリ1
7に記憶されている。各リズムのパターンデータは、コ
ード、ベース及びドラムといった3つのパートのデータ
で構成されている。そして、かかる構成の各リズムのパ
ターンデータが、ベーシック、フィルイン、イントロ及
びエンディングという4種類の自動伴奏種類に対応して
パターンメモリ17に記憶されている。ここで、「コー
ド」とはコード音を、「ベース」とはベース音を、「ド
ラム」とはドラム音を、それぞれ発生するパートであ
る。
【0037】各パートのパターンデータは、図3に示す
ように、各々1バイトで構成されるキーナンバ、ステッ
プタイム、ゲートタイム及びベロシティの合計4バイト
のデータ(以下、これを「単位パターンデータ」とい
う。)が複数集まって構成されている。単位パターンデ
ータは1音の発音を制御するために使用される。キーナ
ンバは音高を指示するデータ、ステップタイムは発音時
刻を指定するデータ、ゲートタイムは発音の長さを指定
するデータ、ベロシティは発音の強さを指定するデータ
である。
【0038】また、特殊なデータとして、エンドマーク
とステップタイムとの2バイトを単位パターンデータと
するものが定義されている。これはパターンデータの終
わりを指示するために使用される。なお、キーナンバと
エンドマークは、何れも単位パターンデータの先頭の1
バイト目にあるが、これらは、第1バイト目のMSBが
「0」であるか「1」であるかにより区別される。
【0039】また、各リズムのパターンデータは、図4
に例2として示すように、更に多くのパートで構成する
こともできる。この例2では、各リズムのパターンデー
タは、コード1、コード2、コード3、ベース、バスド
ラム、スネアドラム、ハイハット、サブドラム1及びサ
ブドラム2といった9つのパートのデータで構成されて
いる。
【0040】この例2では、コード1〜コード3はそれ
ぞれコード音を発生するために用いられるが、それぞれ
異なった音色やリズムでコード音を同時に発生すること
により全体として当該プリセットリズムのコード音を発
生する。ベースは、上記と同様に、ベース音を発生する
ために用いられる。バスドラム、スネアドラム及びハイ
ハットは、これらが同時に発音されることにより、ドラ
ムセットの音を発生する。サブドラム1及びサブドラム
2は、例えばタムタム、シンバル、パーカッション等の
音を発生するために用いられる。
【0041】また、上記の各プリセットリズムに対応し
て、パターンメモリ17には、プリセットリズムデータ
(図示しない)が格納されている。プリセットリズムデ
ータには、プリセットリズムの各パートの音色を指定す
る音色番号、当該プリセットリズムのテンポを指定する
テンポデータが含まれている。各コードパート及びベー
スパートの初期音色は、プリセットリズムデータに含ま
れる音色番号によって決定される。初期テンポは、プリ
セットリズムデータに含まれるテンポデータによって決
定される。これら音色及びテンポは、操作パネル14に
よって変更することが可能であり、この場合は、変更後
の音色及びテンポで伴奏音が発生される。
【0042】次に、上述したRAM12に割り当てられ
ている各種バッファ、レジスタ、カウンタ、フラグ等の
うち、本実施例で使用するものについて図7を参照しな
がら説明する。
【0043】(a)ユーザパターンデータエリア:ユー
ザが作製したパターンデータ(以下、「ユーザパターン
データ」という。)が、ユーザリズム毎に格納される。
このユーザパターンデータエリアは、本発明のリズム番
号記憶手段に対応する。ユーザパターンデータの詳細に
ついては次述する。 (b)リズムフラグRYMFLG:自動伴奏中であるか
どうかを記憶するフラグであり、操作パネル14上のス
タート/ストップスイッチ(後述する)が押される度に
反転される。このリズムフラグRYMFLGは、「1」
で自動伴奏中、「0」で自動伴奏停止中であることを示
す。 (c)編集フラグEDTFLG:編集モードであるかど
うかを記憶するフラグであり、「1」は編集モードであ
り、「0」は通常モードであることを示す。後述する編
集スイッチが押されることにより「1」にセットされ、
記憶スイッチが押されることにより「0」にクリアされ
る。 (d)サウンドフラグSNDFLG:音色選択モードで
あるかリズム選択モードであるかを記憶するフラグであ
り、「1」は音色選択モードであり、「0」はリズム選
択モードであることを示す。 (e)リズム番号レジスタ:現在選択されているプリセ
ットリズム又はユーザリズムのリズム番号が記憶され
る。 (f)パートリズム番号レジスタ:現在選択されている
プリセットリズム又はユーザリズムの各パートのリズム
番号(以下、「パートリズム番号」という。)が記憶さ
れる。このパートリズム番号レジスタはパート毎に設け
られている。 (g)音色番号レジスタ:現在選択されている音色番号
が記憶される。この音色番号レジスタはドラムパートを
除き、パート毎に設けられている。 (h)テンポレジスタ:現在設定されているテンポを示
すテンポデータが記憶される。 (i)アドレスレジスタ:各パートのパターンデータが
記憶されているアドレスが記憶される。各パートに対応
して設けられている。 (j)ステップタイムカウンタ:自動伴奏処理時のステ
ップタイムSTEPを記憶するカウンタである。 (k)リズムカウンタCOUNT:テンポデータに応じ
た時間間隔でカウントアップされるカウンタである。 (l)編集パートレジスタ:現在どのパートを編集中で
あるかを記憶するレジスタである。
【0044】次に、RAM12のユーザパターンデータ
エリアに記憶されるユーザパターンデータの詳細につい
て説明する。ユーザパターンデータエリアには、ユーザ
パターンデータがユーザリズム毎に記憶される。本実施
例の自動伴奏装置は、100個のユーザリズムを有する
ものとする。ユーザリズムには、例えば図5又は図6に
示すように、「100〜199」のリズム番号が付され
ている。なお、ユーザリズムの数及びリズム番号は上記
に限定されず、任意に定めることができる。
【0045】ユーザパターンデータは、例えば図5に例
1として示すように、ユーザリズム毎に区分されてユー
ザパターンデータエリアに記憶されている。各ユーザリ
ズムのユーザパターンデータは、基本リズム番号、パー
トリズム番号(コードリズム番号、ベースリズム番号及
びドラムリズム番号)並びにユーザリズムデータ(コー
ド音色番号、ベース音色番号及びテンポデータ)で構成
されている。そして、かかる構成の各ユーザリズムのユ
ーザパターンデータが、ベーシック及びフィルインとい
った2種類の自動伴奏種類に対応してユーザパターンデ
ータエリアに記憶されている。この図5に示したユーザ
パターンデータは、図3に示したプリセットリズムのパ
ターンデータが採用される場合に使用される。
【0046】基本リズム番号は、当該ユーザリズムのユ
ーザパターンデータを作製する際に基本となったプリセ
ットリズムのリズム番号、より具体的には、操作パネル
14上の編集スイッチ(後述する)が押された際に使用
されているプリセットリズムのリズム番号である。パー
トリズム番号であるコードリズム番号、ベースリズム番
号及びドラムリズム番号は、上述したプリセットリズム
のコード、ベース及びドラムといった3つのパートに対
応しており、具体的には、編集モードにおいて設定され
たプリセットリズムのリズム番号が用いられる。このユ
ーザパターンデータは、上述したプリセットリズムのパ
ターンデータのように、発音すべき音を直接指定する単
位パターンデータの集合ではなくパートリズム番号で構
成されている点で、上述したプリセットリズムのパター
ンデータと異なっている。即ち、各パートリズム番号
は、プリセットリズムの各パートのパターンデータをリ
ズム番号で指定する。
【0047】また、ユーザリズムデータであるコード音
色番号、ベース音色番号及びテンポデータは、操作パネ
ル14上の記憶スイッチ(後述する)が押された時点に
おいて設定されているコード音色番号、ベース音色番号
及びテンポデータがそれぞれ記憶される。コード音色番
号は、コードパートを発音する際の音色を指定する。ベ
ース音色番号はベースパートを発音する際の音色を指定
する。テンポデータは、当該ユーザリズムの自動伴奏を
行う際のテンポを指定する。
【0048】ユーザリズムの自動伴奏に際してリズム番
号が指定されると、各パートリズム番号で指定されたプ
リセットリズムのパターンデータが読み出され、当該パ
ートのパターンデータとして使用されて伴奏音が発生さ
れる。例えば、コードリズム番号として「1」が指定さ
れた場合は、プリセットリズムの「リズム1」のコード
パートのパターンデータが自動伴奏に使用される。
【0049】また、各ユーザリズムのユーザパターンデ
ータは、例えば図6に例2として示すように、更に多く
のパート(コード1、コード2、コード3、ベース、バ
スドラム、スネアドラム、ハイハット、サブドラム1及
びサブドラム2といった9つのパート)のデータで構成
することができる。この例2のユーザパターンデータ
は、プリセットリズムのパターンデータとして図4に示
したものが採用される場合に使用される。
【0050】この場合の各ユーザリズムのユーザパター
ンデータは、基本リズム番号、パートリズム番号(コー
ド1リズム番号、コード2リズム番号、コード3リズム
番号、ベースリズム番号、バスドラムリズム番号、スネ
アドラムリズム番号、ハイハットリズム番号、サブドラ
ム1リズム番号及びサブドラム2リズム番号)、並びに
ユーザリズムデータ(コード1音色番号、コード2音色
番号、コード3音色番号、ベース音色番号及びテンポデ
ータ)によって構成されている。
【0051】基本リズム番号は、図5に示したものと同
じである。9個のパートリズム番号は、9つのパートに
それぞれ対応している。また、ユーザリズムデータとし
ては、操作パネル14上の記憶スイッチ(後述する)が
押された時点において設定されているコード1音色番
号、コード2音色番号、コード3音色番号、ベース音色
番号及びテンポデータがそれぞれ記憶される。コード1
音色番号は、コード1パートを発音する際の音色を指定
する。同様に、コード2音色番号はコード2パートを発
音する際の音色を指定し、コード3音色番号はコード3
パートを発音する際の音色を指定する。また、ベース音
色番号はベースパートを発音する際の音色を指定する。
テンポデータは、当該ユーザリズムの自動伴奏を行う際
のテンポを指定する。
【0052】ユーザリズムの自動伴奏に際してリズム番
号が指定されると、各パートのリズム番号で指定された
プリセットリズムのパターンデータが読み出され、当該
パートのパターンデータとして使用されて伴奏音が発生
される。例えば、コード1リズム番号として「1」が指
定された場合は、プリセットリズムの「リズム1」のコ
ード1パートのパターンデータが自動伴奏に使用され
る。
【0053】次に、操作パネル14の詳細な構成につい
て図2を参照しながら説明する。なお、図2には本発明
の説明に必要な部分しか示していないが、実際の電子楽
器では上記以外の各種スイッチや表示器等が設けられて
いる。
【0054】操作パネル14は、5つのスイッチブロッ
ク140〜144と表示器145とにより構成されてい
る。
【0055】スイッチブロック140には、サウンドス
イッチ(SOUNDスイッチ)及びリズムスイッチ(R
HYTHMスイッチ)が含まれており、各スイッチに対
応して表示器(図中斜線を付した円で示す。)が設けら
れている。これら両スイッチは、例えば押釦スイッチで
構成することができる。サウンドスイッチは、電子楽器
を音色選択モードにするために使用され、リズムスイッ
チは本発明のリズム選択手段に対応するものであり、リ
ズム選択モードにするために使用される。これら両スイ
ッチは背反的に作動し、同時には何れか一方のみが有効
になるように制御される。現在何れのモードにあるかは
表示器の点灯によって示されると共に、上述したサウン
ドフラグSNDFLGによって記憶される。なお、上記
表示器としては、例えばLED、ランプ等を用いること
ができる。
【0056】スイッチブロック141には、編集スイッ
チ(EDITスイッチ)及び記憶スイッチ(STORE
スイッチ)が含まれている。これら両スイッチは、例え
ば押釦スイッチで構成することができる。編集スイッチ
は本発明のモード指定手段に対応するものであり、電子
楽器を編集モードにするために使用される。この編集ス
イッチにより編集モードにされた状態で、ユーザパター
ンデータが作製される。記憶スイッチは、作製されたユ
ーザパターンデータをRAM12のユーザパターンデー
タエリアに格納するために使用される。
【0057】スイッチブロック142はセレクトスイッ
チ(SELECTスイッチ)である。このスイッチブロ
ック142は本発明のリズム選択手段の他の一部に対応
するものであり、音色番号やリズム番号を選択するため
の数値を入力するために使用される。このスイッチブロ
ック142には、テンキー(0〜9キー)、インクリメ
ントキー(+キー)及びデクリメントキー(−キー)が
含まれている。テンキーは「0〜9」の数値を入力する
ために使用される。このテンキーで入力された数値は表
示器145に表示される。また、インクリメントキーは
現在値(表示器145に表示されている値)をインクリ
メントするために使用される。デクリメントキーは現在
値(表示器145に表示されている値)をデクリメント
するために使用される。これら各キーは、例えば押釦ス
イッチで構成することができる。
【0058】スイッチブロック143はパートスイッチ
(PARTスイッチ)であり、本発明のパート選択手段
に対応する。このスイッチブロック143は、本自動伴
奏装置が編集モードにあるときにのみ有効となり、編集
モードにおいて編集したいパートを選択するために使用
される。このスイッチブロック143には、コードスイ
ッチ(CHORDスイッチ)、ベーススイッチ(BAS
Sスイッチ)及びドラムスイッチ(DRUMスイッチ)
が含まれている。そして、各スイッチに対応して表示器
(図中斜線を付した円で示す)が設けられている。これ
ら各スイッチは、例えば押釦スイッチで構成することが
できる。コードスイッチはコードパートを選択するため
に、ベーススイッチはベースパートを選択するために、
ドラムスイッチはドラムパートを選択するために、それ
ぞれ使用される。これら各スイッチは、同時には何れか
1つのみが有効になる。現在何れのパートが選択されて
いるかは表示器の点灯によって示されると共に、上述し
た編集パートレジスタに記憶される。なお、図4及び図
6に示した9個のパートを有する自動伴奏装置を構成す
る場合は、操作パネル14のパートスイッチには、9個
の全パートに対応したスイッチが設けられる。
【0059】スイッチブロック144は伴奏制御スイッ
チ(ACC.CONTROLスイッチ)であり、自動伴
奏を制御するために使用される。この伴奏制御スイッチ
は、本発明の操作子に対応する。このスイッチブロック
144には、イントロ/エンディングスイッチ(INT
RO/ENDINGスイッチ)、スタート/ストップス
イッチ(START/STOPスイッチ)及びフィルイ
ンスイッチ(FILLINスイッチ)が含まれている。
これら各スイッチは、例えば押釦スイッチで構成するこ
とができる。
【0060】イントロ/エンディングスイッチは、イン
トロの自動伴奏、又はエンディングの自動伴奏の何れか
を開始させるために使用される。即ち、自動伴奏停止中
にイントロ/エンディングスイッチが押されるとイント
ロの自動伴奏が開始され、所定小節分の自動伴奏が行わ
れた後にベーシックの自動伴奏に移る。一方、ベーシッ
クの自動伴奏中にイントロ/エンディングスイッチが押
されると、その時点で行われているベーシックの自動伴
奏が停止され、引き続いてエンディングの自動伴奏が所
定小節分だけ行われ、このエンディングの自動伴奏が終
了すると自動伴奏が停止される。
【0061】スタート/ストップスイッチは、自動伴奏
を開始させ、又は停止させるために使用される。即ち、
自動伴奏停止中にスタート/ストップスイッチが押され
るとベーシックの自動伴奏が開始される。一方、自動伴
奏中にスタート/ストップスイッチが押されると自動伴
奏が停止される。
【0062】フィルインスイッチは、ベーシックの自動
伴奏中にフィルインの自動伴奏を挿入するために使用さ
れる。即ち、ベーシックの自動伴奏中にフィルインスイ
ッチが押されると、現在実行中のベーシックの自動伴奏
が一時中断され、フィルインの自動伴奏が所定小節分だ
け行われ、その後、元のベーシックの自動伴奏に戻る。
【0063】表示器145は、3桁分の7セグメントの
LEDで構成されている。この表示器145には、例え
ば音色選択時には音色番号が、リズム選択時にはリズム
番号がそれぞれ表示される。この表示器145には、そ
の他の種々の情報が表示される。なお、この表示器14
5は7セグメントのLED表示器に限らず、LCD表示
器、CRT表示器、その他、数字や文字を表示できる各
種表示器を用いることができる。
【0064】次に、上記の構成において、本発明の自動
伴奏装置の実施例の動作を、図8〜図15に示したフロ
ーチャートを参照しながら説明する。
【0065】(1)メイン処理 図8は、本自動伴奏装置が適用された電子楽器のメイン
処理を示すフローチャートであり、電源の投入により起
動される。即ち、電源が投入されると、先ず、初期化処
理が行われる(ステップS10)。この初期化処理で
は、CPU10の内部状態が初期状態に設定されると共
に、RAM12に定義されているバッファ、レジスタ、
カウンタ、フラグ等が初期状態に設定される。また、こ
の初期化処理では、楽音発生装置19に所定のデータが
送られ、電源投入時に不要な音が発生されるのを防止す
る処理が行われる。
【0066】この初期化処理が終了すると、次いで、パ
ネル処理が行われる(ステップS11)。このパネル処
理では、操作パネル14上のスイッチの操作に対応する
処理や表示器にデータを表示する処理が行われる。この
パネル処理の詳細については後述する。
【0067】上記パネル処理が終了すると、次いで、鍵
盤処理が行われる(ステップS12)。この鍵盤処理で
は、押鍵に伴う発音処理、離鍵に伴う消音処理等が行わ
れる。
【0068】より具体的に説明すると、鍵盤処理では、
先ず鍵イベントの有無が調べられる。即ち、CPU10
は、鍵盤インタフェース回路15からキーデータ(以
下、これらを「新キーデータ」という。)を読み込み、
前回の鍵盤処理で読み込んで既にRAM12に記憶され
ているキーデータ(以下、「旧キーデータ」という。)
とを比較する。そして、新キーデータと旧キーデータと
で相違するビットをオンにしたキーイベントマップを作
成する。その後、新キーデータを旧キーデータとしてR
AM12に格納する。このようにして作製されたキーイ
ベントマップ中にオンになっているビットが存在する場
合に鍵イベントがあったことを示す。
【0069】このキーイベントマップを参照することに
より、鍵のイベントがあったことが判断されると、次い
で、そのイベントは押鍵イベントであるか否かが調べら
れる。これは、キーイベントマップ中のオンにされたビ
ットに対応する新キーデータ中のビットがオンになって
いるか否かを調べることにより行われる。
【0070】そして、押鍵イベントであることが判断さ
れると発音処理が行われる。この発音処理では、楽音発
生装置19中の所定の発音チャンネルに発音が割り当て
られ、上記オンイベントのあった鍵のキーナンバ、鍵盤
インタフェース回路15から取り込んだタッチデータ、
及びその時点で選択されている音色等に基づいてプログ
ラムメモリ11から音色パラメータが読み出され、これ
が楽音発生装置19に送られる。これにより、楽音発生
装置19の割り当てられた発音チャンネルによって、上
記音色パラメータに基づいたデジタル楽音信号が生成さ
れ、これがD/A変換器20、増幅器21及びスピーカ
22に順次送られて発音が行われる。
【0071】一方、離鍵イベントであることが判断され
ると消音処理が行われる。即ち、オフイベントがあった
鍵に割り当てられている楽音発生装置19中の発音チャ
ンネルが検索され、所定のデータが送られることにより
消音が行われる。
【0072】この鍵盤処理が終了すると、メイン処理ル
ーチンでは、次いで、自動伴奏処理が行われる(ステッ
プS13)。この自動伴奏処理では、パターンメモリ1
7からパターンデータが読み出されて発音が行われる。
この自動伴奏処理の詳細については後述する。
【0073】この自動伴奏処理が終了すると、次いで、
「その他の処理」が行われる(ステップS14)。この
「その他の処理」では、例えば、図示しないMIDIイ
ンタフェース回路を介して外部機器との間でMIDIデ
ータを送受信する処理等が行われる。その後、ステップ
S11に戻り、以下同様の処理が繰り返される。
【0074】このように、メイン処理ルーチンの上記ス
テップS11〜S14の繰り返し実行の過程で、パネル
操作又は鍵盤操作に基づくイベントが発生すると、その
イベントに対応する処理が行われることにより電子楽器
としての各種機能、自動伴奏機能等が実現されている。
【0075】(2)パネル処理 次に、パネル処理の詳細について、図9〜図14に示し
たフローチャートを参照しながら説明する。このパネル
処理ルーチンは、メイン処理ルーチンから一定周期でコ
ールされる。
【0076】パネル処理では、先ず、パネルスキャンが
行われる(ステップS20)。このパネルスキャンで
は、先ず、パネルインタフェース回路13からパネルデ
ータ(以下、これを「新パネルデータ」という。)が読
み込まれる。次いで、前回パネルインタフェース回路1
3から読み込んで既にRAM12に記憶されているパネ
ルデータ(以下、「旧パネルデータ」という。)と上記
新パネルデータとが比較され、相違するビットをオンに
したパネルイベントマップが作成される。その後、新パ
ネルデータが旧パネルデータとしてRAM12に格納さ
れる。
【0077】次いで、スタート/ストップスイッチ(S
TART/STOPスイッチ)のイベントがあるか否か
が調べられる(ステップS21)。これは上記パネルイ
ベントマップ中のスタート/ストップスイッチに対応す
るビットがオンになっているか否かを調べることにより
行われる。
【0078】ここで、スタート/ストップスイッチのオ
ンイベントがあることが判断されると、次いで、リズム
フラグRYMFLGが「0」であるかどうかが調べられ
る(ステップS22)。ここで、リズムフラグRYMF
LGが「1」であることが判断されると、自動伴奏中に
スタート/ストップスイッチが押されたことが認識さ
れ、リズムフラグRYMFLGが「0」にクリアされる
(ステップS23)。その後、このパネル処理ルーチン
からリターンしてメイン処理ルーチンに戻る。これによ
り、自動伴奏中にスタート/ストップスイッチが押され
ると自動伴奏が停止される。
【0079】一方、上記ステップS22において、リズ
ムフラグRYMFLGが「0」であることが判断される
と、自動伴奏停止中にスタート/ストップスイッチが押
されたことが認識され、リズムスタート処理が行われる
(ステップS24)。その後、パネル処理ルーチンから
リターンしてメイン処理ルーチンに戻る。これによりベ
ーシックの自動伴奏が開始される。このリズムスタート
処理の詳細については図12のフローチャートに示され
ている。
【0080】ここで、リズムスタート処理について説明
する。リズムスタート処理では、先ず、編集フラグED
TFLGが「0」であるかどうかが調べられる(ステッ
プS60)。ここで編集フラグEDTFLGが「0」、
つまり通常モードであることが判断されると、次いで、
現在指定されているリズムはユーザリズムであるかどう
かが調べられる(ステップS61)。これは、リズム番
号レジスタの内容が「100」以上であるかどうかを調
べることにより行われる。そして、ユーザリズムでない
ことが判断されると、プリセットリズムデータのセット
が行われる(ステップS62)。即ち、現在選択されて
いるリズムに対応するプリセットリズムデータがパター
ンメモリ17から読み出され、音色番号レジスタ、テン
ポレジスタにセットされる。これにより、プリセットリ
ズムの自動伴奏音を発音する時の音色やテンポが決定さ
れる。
【0081】次いで、現在選択されているリズムのベー
シックのパターンデータの各パートの先頭アドレスがア
ドレスレジスタにセットされる(ステップS63)。よ
り具体的には、各パートリズム番号レジスタにセットさ
れているパートリズム番号に対応するベーシックのパタ
ーンデータの先頭アドレスが各アドレスレジスタにセッ
トされる。これにより、パターンメモリ17の読み出し
開始位置が決定される。
【0082】上記ステップS61でユーザリズムである
ことが判断されると、ユーザリズムデータのセットが行
われる(ステップS64)。即ち、現在選択されている
リズムのユーザリズムデータがRAM12のユーザパタ
ーンデータエリアから読み出され、音色番号レジスタ、
テンポレジスタにセットされる。これにより、ユーザリ
ズムの自動伴奏音を発音する時の音色やテンポが決定さ
れる。
【0083】次いで、現在選択されているリズムに対応
するユーザパターンデータ中のベーシックの各パートの
リズム番号に対応する各パートの先頭アドレスがアドレ
スレジスタにセットされる(ステップS65)。これに
より、パターンメモリ17の読み出し開始位置が決定さ
れる。
【0084】上記ステップS60で、編集フラグEDT
FLGが「1」、つまり編集モードであることが判断さ
れた場合は、ステップS63へ分岐する。これは、後述
する編集スイッチが押されることによって編集モードに
入った状態でリズムスタート処理を行う場合の処理であ
る。この場合は、プリセットリズムデータのセットを行
わずに、その時点でパートリズム番号レジスタに設定さ
れているパートリズム番号に基づいて各パートの先頭ア
ドレスが決定される。このことは、リズム番号を選択し
て編集スイッチを押せば、その時点で各パートリズム番
号レジスタに設定されているリズム番号に対応するベー
シックのパターンデータに基づく自動伴奏が、その時点
で各音色番号レジスタに設定されている音色で、且つテ
ンポレジスタに設定されているテンポで開始されること
を意味する。従って、ユーザは、予め好みの音色・テン
ポに設定しておき、その後リズム番号を選択して編集ス
イッチを押すことにより、好みの音色・テンポでベーシ
ックの自動伴奏を開始させることができる。
【0085】ステップS66では、ステップタイムST
EPのセットが行われる。即ち、パターンメモリ17の
アドレスレジスタで指定されている記憶位置から1つの
単位パターンデータが読み出され、その中に含まれるス
テップタイムSTEPが取り出されてステップタイムカ
ウンタにセットされる。
【0086】次いで、リズムフラグRYMFLGが
「1」にセットされる(ステップS67)。これにより
自動伴奏中であることが記憶される。次いで、リズムカ
ウンタCOUNTがゼロにクリアされる(ステップS6
8)。その後、このリズムスタート処理ルーチンからリ
ターンする。以後、このリズムカウンタCOUNTの内
容は、後述する自動伴奏処理ルーチンの中で、読出タイ
ミング(詳細後述)が到来する度にインクリメントされ
る。また、以降は、後述する自動伴奏処理ルーチンにお
いて、アドレスレジスタが順次更新されながら自動伴奏
が進行する。以上でリズムスタート処理を終了する。
【0087】図9のフローチャートに示したパネル処理
の説明に戻る。上記ステップS21でスタート/ストッ
プスイッチのイベントがないことが判断されると、次い
で、編集スイッチ(EDITスイッチ)のイベントがあ
るかどうかが調べられる(ステップS25)。これはパ
ネルイベントマップ中の編集スイッチに対応するビット
がオンになっているか否かを調べることにより行われ
る。ここで、編集スイッチのイベントがあることが判断
されると、編集フラグEDTFLGが「1」にセットさ
れる(ステップS26)。これにより、電子楽器は編集
モードとなる。この編集モードにおいてパートスイッチ
が有効になり、編集したいパートの選択が可能になる。
また、この編集モードでセレクトスイッチを操作して入
力するリズム番号は、選択されているパートに対するパ
ートリズム番号となる。
【0088】次いで、リズム番号がセーブされる(ステ
ップS27)。即ち、編集スイッチが押された時点で選
択されているリズム番号(リズム番号レジスタに記憶さ
れているリズム番号)が、所定のバッファにセーブされ
る。このバッファにセーブされたリズム番号は、記憶ス
イッチが押下された際に、基本リズム番号としてユーザ
パターンデータに格納される。次いで、リズムスタート
処理が行われる(ステップS28)。その後、パネル処
理ルーチンからリターンしてメイン処理ルーチンに戻
る。これにより、リズムスイッチとセレクトスイッチと
を用いて好みのリズム番号を選択した後に編集スイッチ
を押せば、その時点で設定されている音色及びテンポに
従って(プリセットリズムデータとは無関係に)、選択
されたリズムのベーシックの自動伴奏が開始される。従
って、ユーザは現在設定されているベーシックの各パー
トの自動伴奏音を聴きながら編集したいパートを決定す
ることができる。
【0089】上記ステップS25で編集スイッチのイベ
ントがないことが判断されると、次いで、記憶スイッチ
(STOREスイッチ)のイベントがあるかどうかが調
べられる(ステップS29)。これは上記パネルイベン
トマップ中の記憶スイッチに対応するビットがオンにな
っているか否かを調べることにより行われる。ここで、
記憶スイッチのイベントがあることが判断されると、次
いで、編集フラグEDTFLGが「1」であるかどうか
が調べられ(ステップSS29A)、「1」であること
が判断されると編集モードであることが認識されて、ユ
ーザパターンデータの記憶が行われる(ステップS3
0)。即ち、図5に示した例1の場合は、記憶スイッチ
が押された時点において作製されているユーザパターン
データがRAM12のユーザパターンデータエリアに格
納される。
【0090】具体的には、上記ステップS27の処理に
よってRAM12のバッファにセーブされているリズム
番号が基本リズム番号として、コード用のパートリズム
番号レジスタの内容がコードリズム番号として、ベース
用のパートリズム番号レジスタの内容がベースリズム番
号として、ドラム用のパートリズム番号レジスタの内容
がドラムリズム番号として、コード用の音色番号レジス
タの内容がコード音色番号として、ベース用の音色番号
レジスタの内容がベース音色番号として、テンポレジス
タの内容がテンポデータとして、それぞれユーザパター
ンデータエリアに格納される。なお、ユーザパターンデ
ータエリアに格納するユーザパターンデータに付すべき
リズム番号の指定については特に言及していないが、例
えば、特別のスイッチを押した後にセレクトスイッチを
用いてリズム番号を入力するように構成し、このリズム
番号に対応するユーザパターンデータエリアの位置にユ
ーザパターンデータを格納するように構成することがで
きる。
【0091】なお、図6に示した例2のフォーマットを
有するユーザパターンデータの場合は、上記ステップS
27の処理によってRAM12のバッファにセーブされ
ているリズム番号が基本リズム番号として、コード1〜
コード3用のパートリズム番号レジスタの内容がコード
1〜コード3リズム番号として、ベース用のパートリズ
ム番号レジスタの内容がベースリズム番号として、バス
ドラム用のパートリズム番号レジスタの内容がバスドラ
ムリズム番号として、スネアドラム用のパートリズム番
号レジスタの内容がスネアドラムリズム番号として、ハ
イハット用のパートリズム番号レジスタの内容がハイハ
ットリズム番号として、サブドラム1用のパートリズム
番号レジスタの内容がサブドラム1リズム番号として、
サブドラム2用のパートリズム番号レジスタの内容がサ
ブドラム2リズム番号として、コード1〜コード3用の
音色番号レジスタの内容がコード1〜コード3音色番号
として、ベース用の音色番号レジスタの内容がベース音
色番号として、テンポレジスタの内容がテンポデータと
して、それぞれユーザパターンデータエリアに格納され
る。
【0092】次いで、編集フラグEDTFLGが「0」
にクリアされ(ステップS31)、リズムフラグRYM
FLGが「0」にクリアされる(ステップS32)。そ
の後、パネル処理ルーチンからリターンしてメイン処理
ルーチンに戻る。これにより、電子楽器は編集モードを
終了して通常モードになると共に、自動伴奏を停止す
る。従って、パートスイッチは無効になり、セレクトス
イッチを用いてリズムを選択すれば、パートリズム番号
ではなく、プリセットリズム又はユーザリズムのリズム
番号が選択されることになる。
【0093】上記ステップS29Aで編集フラグEDT
FLGが「0」であることが判断されると、編集モード
ではないものと認識され、このパネル処理ルーチンから
リターンしてメインルーチンに戻る。即ち、通常モード
で記憶スイッチが押されても無視されることになる。
【0094】上記ステップS29で記憶スイッチのイベ
ントがないことが判断されると、次いで、サウンドスイ
ッチ(SOUNDスイッチ)のイベントがあるかどうか
が調べられる(ステップS33)。これは上記パネルイ
ベントマップ中のサウンドスイッチに対応するビットが
オンになっているか否かを調べることにより行われる。
ここで、サウンドスイッチのイベントがあることが判断
されると、サウンドフラグSNDFLGが「1」にセッ
トされ(ステップS34)、その後、パネル処理ルーチ
ンからリターンしてメイン処理ルーチンに戻る。これに
より、電子楽器は音色選択モードに移行される。
【0095】上記ステップS33でサウンドスイッチの
イベントがないことが判断されると、次いで、リズムス
イッチ(RHYTHMスイッチ)のイベントがあるかど
うかが調べられる(ステップS35)。これは上記パネ
ルイベントマップ中のリズムスイッチに対応するビット
がオンになっているか否かを調べることにより行われ
る。ここで、リズムスイッチのイベントがあることが判
断されると、サウンドフラグSNDFLGが「0」にク
リアされ(ステップS36)、その後、パネル処理ルー
チンからリターンしてメイン処理ルーチンに戻る。これ
により、電子楽器はリズム選択モードに移行される。
【0096】上記ステップS35においてリズムスイッ
チのイベントがないことが判断されると、次いで、パー
トスイッチ(PARTスイッチ)のイベントがあるかど
うかが調べられる(ステップS37)。これは上記パネ
ルイベントマップ中のコードスイッチ(CHORDスイ
ッチ)、ベーススイッチ(BASSスイッチ)又はドラ
ムスイッチ(DRUMスイッチ)に対応するビットの何
れかがオンになっているか否かを調べることにより行わ
れる。ここで、パートスイッチのイベントがあることが
判断されると、次いで、編集フラグEDTFLGが
「1」であるかどうかが調べられる(ステップS3
8)。ここで編集フラグEDTFLGが「1」でないこ
とが判断されると、通常モードでパートスイッチが押さ
れた旨を認識し、パネル処理ルーチンからリターンして
メイン処理ルーチンに戻る。即ち、編集モードでなけれ
ばパートスイッチの押下は無視される。
【0097】上記ステップS38において編集フラグE
DTFLGが「1」であることが判断されると、編集モ
ードであることが認識され、編集パートのセットが行わ
れる(ステップS39)。即ち、コード、ベース又はド
ラムの何れのパートが選択されたかがRAM12の編集
パートレジスタに記憶される。次いで、選択されたパー
トに現在設定されているパートリズム番号(パートリズ
ム番号レジスタに記憶されている)が表示される(ステ
ップS40)。次いで、リズムスタート処理が行われる
(ステップS41)。その後、パネル処理ルーチンから
リターンしてメイン処理ルーチンに戻る。これにより自
動伴奏が開始されるが、この時点では自動伴奏パターン
自体は変わらない。ユーザは、選択されたパートに設定
されている現在のパートリズム番号を表示器145で確
認することができる。このパートリズム番号は、リズム
スイッチ及びセレクトスイッチを用いて任意の番号に変
更することができる。
【0098】上記ステップS37でパートスイッチのイ
ベントがないことが判断されると、次いで、セレクトス
イッチ(SELECTスイッチ)のイベントがあるかど
うかが調べられる(ステップS42)。これは上記パネ
ルイベントマップ中のテンキー(0〜9)、インクリメ
ントキー(+)又はデクリメントキー(−)に対応する
ビットの何れかがオンになっているか否かを調べること
により行われる。
【0099】ここで、セレクトスイッチのイベントがあ
ることが判断されると、次いで、サウンドフラグSND
FLGが「1」であるかどうかが調べられる(ステップ
S43)。ここで、サウンドフラグSNDFLGが
「1」であることが判断されると、音色選択モードであ
ることが認識され、音色番号の設定が行われる(ステッ
プS44)。即ち、セレクトスイッチで設定された番号
が、その時点で選択されているパートの音色番号レジス
タに記憶される。その後、このパネル処理ルーチンから
リターンしてメイン処理ルーチンに戻る。これにより、
以後の当該パートの自動伴奏は、音色番号レジスタに設
定された音色番号の音色で行われる。
【0100】上記ステップS43でサウンドフラグSN
DFLGが「0」であることが判断されると、リズム選
択モードであることが認識され、次いで、編集フラグE
DTFLGが「1」であるかどうかが調べられる(ステ
ップS45)。ここで編集フラグEDTFLGが「1」
でないことが判断されると、通常モードでセレクトスイ
ッチが押されたことが認識され、リズム番号の設定が行
われる(ステップS47)。即ち、セレクトスイッチで
入力された番号がリズム番号レジスタにセットされると
共に、各パートリズム番号レジスタにもセットされる。
これにより、プリセットリズム又はユーザリズムが選択
されることになる。
【0101】一方、上記ステップS45において編集フ
ラグEDTFLGが「1」であることが判断されると、
編集モードであることが認識され、パートリズム番号の
設定が行われる(ステップS46)。即ち、セレクトス
イッチで入力された番号が、その時点で選択されている
パートのパートリズム番号レジスタにセットされる。次
いで、リズムスタート処理が行われる(ステップS4
1)。その後、このパネル処理ルーチンからリターンし
てメイン処理ルーチンに戻る。これにより、以後の当該
パートの自動伴奏は、パートリズム番号レジスタに設定
されたリズム番号に対応するリズムで行われる。従っ
て、ユーザは、変更後のリズムを耳で確認し、満足でき
なければ、再度セレクトスイッチで別のリズムに変更す
ることができる。
【0102】上記ステップS42において、セレクトス
イッチのイベントがないことが判断されると、次いで、
イントロ/エンディングスイッチ(INTRO/END
INGスイッチ)のイベントがあるかどうかが調べられ
る(ステップS50)。これは上記パネルイベントマッ
プ中のイントロ/エンディングスイッチに対応するビッ
トがオンになっているか否かを調べることにより行われ
る。ここで、イントロ/エンディングスイッチのイベン
トがあることが判断されると、次いで、編集フラグED
TFLGが「1」であるかどうかが調べられる(ステッ
プS51)。そして、編集フラグEDTFLGが「1」
であることが判断されると、編集モードであることが認
識され、以後の処理を行わずにパネル処理ルーチンから
リターンしてメイン処理ルーチンに戻る。即ち、編集モ
ードでイントロ/エンディングスイッチが押されても無
視される。
【0103】一方、編集フラグEDTFLGが「1」で
あることが判断されると、通常モードであることが認識
され、次いで、リズムフラグRYMFLGが「1」であ
るかどうかが調べられる(ステップS52)。ここで、
リズムフラグRYMFLGが「0」であることが判断さ
れると、自動演奏停止中にイントロ/エンディングスイ
ッチが押されたことが認識され、イントロ処理が行われ
る(ステップS53)。その後、このパネル処理ルーチ
ンからリターンしてメイン処理ルーチンに戻る。このイ
ントロ処理の詳細については図13のフローチャートに
示されている。
【0104】ここで、図13のフローチャートを参照し
ながらイントロ処理について説明する。イントロ処理で
は、先ず、現在指定されているリズムはユーザリズムで
あるかどうかが調べられる(ステップS70)。これ
は、リズム番号レジスタの内容が「100」以上である
かどうかを調べることにより行われる。そして、ユーザ
リズムでないことが判断されると、プリセットリズムデ
ータのセットが行われる(ステップS71)。即ち、現
在選択されているリズムに対応するプリセットリズムデ
ータがパターンメモリ17から読み出され、音色番号レ
ジスタ、テンポレジスタにセットされる。これにより、
プリセットリズムによるイントロの自動伴奏音を発音す
る時の音色やテンポが決定される。
【0105】次いで、現在選択されているリズムの各パ
ートのイントロのパターンデータの先頭アドレスがアド
レスレジスタにセットされる(ステップS72)。より
具体的には、各パートリズム番号レジスタにセットされ
ているパートリズム番号に対応するイントロのパターン
データの先頭アドレスが各アドレスレジスタにセットさ
れる。これにより、パターンメモリ17の読み出し開始
位置が決定される。
【0106】一方、上記ステップS70でユーザリズム
であることが判断されると、ユーザリズムデータのセッ
トが行われる(ステップS73)。即ち、現在選択され
ているリズムのユーザリズムデータがRAM12のユー
ザパターンデータエリアから読み出され、音色番号レジ
スタ、テンポレジスタにセットされる。これにより、ユ
ーザリズムの自動伴奏音を発音する時の音色やテンポが
決定される。
【0107】次いで、現在選択されているリズムに対応
するユーザパターンデータ中の基本リズムのリズム番号
に対応する各パートのイントロのパターンデータの先頭
アドレスがアドレスレジスタにセットされる(ステップ
S74)。これにより、パターンメモリ17の読み出し
開始位置が決定される。この処理により、イントロの自
動伴奏は、当該ユーザパターンデータを作製する際に基
本となったプリセットリズムのイントロのパターンデー
タが使用されることになる。
【0108】次いで、ステップタイムSTEPのセット
が行われ(ステップS75)、リズムフラグRYMFL
Gが「1」にセットされ(ステップS76)、リズムカ
ウンタCOUNTがゼロにクリアされる(ステップS7
7)。その後、このリズムスタート処理ルーチンからリ
ターンする。これらステップS75〜S77の処理は、
図12のフローチャートに示したステップS66〜S6
8の処理と同じである。以上の処理により、自動伴奏停
止中にイントロ/エンディングスイッチを押すことによ
り、イントロの自動伴奏が開始される機能が実現されて
いる。
【0109】図11のフローチャートに示したパネル処
理の説明に戻る。上記ステップS52において、リズム
フラグRYMFLGが「1」であることが判断される
と、自動演奏中にイントロ/エンディングスイッチが押
されたことが認識され、エンディング処理が行われる
(ステップS54)。その後、このパネル処理ルーチン
からリターンしてメイン処理ルーチンに戻る。このエン
ディング処理の詳細については図13のフローチャート
に示されている。即ち、エンディング処理では、イント
ロ処理と同じ処理ルーチンが使用される。
【0110】ここで、図13のフローチャートを参照し
ながらエンディング処理について説明する。エンディン
グ処理では、ステップS72及びステップS74の処理
が、上述したイントロ処理と異なる。
【0111】即ち、エンディング処理のステップS72
では、、現在選択されているリズムの各パートのエンデ
ィングのパターンデータの先頭アドレスがアドレスレジ
スタにセットされる。より具体的には、各パートリズム
番号レジスタにセットされているパートリズム番号に対
応するエンディングのパターンデータの先頭アドレスが
各アドレスレジスタにセットされる。これにより、パタ
ーンメモリ17の読み出し開始位置が決定される。
【0112】エンディング処理のステップS74では、
現在選択されているリズムに対応するユーザパターンデ
ータ中の基本リズムのリズム番号に対応する各パートの
エンディングのパターンデータの先頭アドレスがアドレ
スレジスタにセットされる。これにより、パターンメモ
リ17の読み出し開始位置が決定され、エンディングの
自動伴奏には、当該ユーザパターンデータを作製する際
に基本となったプリセットリズム用のエンディングのパ
ターンデータが使用されることになる。
【0113】以上の処理により、自動演奏中にイントロ
/エンディングスイッチが押されるとエンディングの自
動伴奏が開始される機能が実現されている。なお、エン
ディングの自動伴奏が終了すると自動伴奏が停止される
が、この停止するための処理は、後述する自動伴奏処理
ルーチンの中で行われる。
【0114】図11のフローチャートに示したパネル処
理の説明に戻る。上記ステップS50において、イント
ロ/エンディングスイッチのイベントがないことが判断
されると、次いで、フィルインスイッチ(FILL I
Nスイッチ)のイベントがあるかどうかが調べられる
(ステップS55)。これは上記パネルイベントマップ
中のフィルインスイッチに対応するビットがオンになっ
ているか否かを調べることにより行われる。ここで、フ
ィルインスイッチのイベントがないことが判断される
と、全スイッチのイベントがなかったことが認識され、
このパネル処理ルーチンからリターンしてメイン処理ル
ーチンに戻る。
【0115】一方、フィルインスイッチのイベントがあ
ることが判断されると、次いで、編集フラグEDTFL
Gが「1」であるかどうかが調べられる(ステップS5
6)。そして、編集フラグEDTFLGが「1」である
ことが判断されると、編集モードであることが認識さ
れ、フィルインエディット処理が行われる(ステップS
57)。その後、このパネル処理ルーチンからリターン
してメイン処理ルーチンに戻る。このフィルインエディ
ット処理は、ユーザパターンデータのフィルイン用のデ
ータを編集する処理である。このフィルインエディット
処理には、図12に示したリズムスタート処理と同じ処
理ルーチンが使用される。
【0116】ここで、フィルインエディット処理につい
て図12のフローチャートを参照しながら説明する。フ
ィルインエディット処理では、先ず、編集フラグEDT
FLGが「0」であるかどうかが調べられる(ステップ
S60)。ここで編集フラグEDTFLGが「0」であ
ることが判断されると、次いで、現在指定されているリ
ズムはユーザリズムであるかどうかが調べられる(ステ
ップS61)。そして、ユーザリズムでないことが判断
されると、プリセットリズムデータのセットが行われる
(ステップS62)。
【0117】次いで、現在選択されているリズムのフィ
ルインのパターンデータの各パートの先頭アドレスがア
ドレスレジスタにセットされる(ステップS63)。よ
り具体的には、各パートリズム番号レジスタにセットさ
れているパートリズム番号に対応するフィルインのパタ
ーンデータの先頭アドレスが各アドレスレジスタにセッ
トされる。これにより、パターンメモリ17の読み出し
開始位置が決定される。
【0118】上記ステップS61でユーザリズムである
ことが判断されると、ユーザリズムデータのセットが行
われる(ステップS64)。次いで、現在選択されてい
るリズムに対応するユーザパターンデータ中のフィルイ
ンの各パートのリズム番号に対応する各パートの先頭ア
ドレスがアドレスレジスタにセットされる(ステップS
65)。これにより、パターンメモリ17の読み出し開
始位置が決定される。
【0119】上記ステップS60で、編集フラグEDT
FLGが「1」、つまり編集モードであることが判断さ
れた場合は、ステップS63へ分岐する。これは、編集
スイッチが押されることによって編集モードに入った状
態でフィルインエディット処理を行う場合の処理であ
る。この場合は、プリセットリズムデータのセットを行
わずに、その時点でパートリズム番号レジスタに設定さ
れているパートリズム番号に基づいて各パートの先頭ア
ドレスが決定される。このことは、リズム番号を選択し
て編集スイッチを押せば、その時点で各パートリズム番
号レジスタに設定されているリズム番号に対応するフィ
ルインのパターンデータに基づく自動伴奏が、その時点
で各音色番号レジスタに設定されている音色で、且つテ
ンポレジスタに設定されているテンポで開始されること
を意味する。従って、ユーザは、予め好みの音色・テン
ポに設定しておき、その後リズム番号を選択して編集ス
イッチを押すことにより、好みの音色・テンポでフィル
インの自動伴奏を開始させることができる。
【0120】以降の処理(ステップS66〜S68)は
リズムスタート処理の場合と同じであるので説明は省略
する。以上でフィルインエディット処理を終了する。こ
れにより、編集スイッチを押して編集モードにした後に
フィルインスイッチを押せば、その時点で設定されてい
る音色及びテンポに従って(プリセットリズムデータと
は無関係に)、選択されたリズムのフィルインの自動伴
奏が開始される。従って、ユーザは現在設定されている
フィルインの各パートの自動伴奏音を聴きながら編集し
たいパートを決定することができる。
【0121】図9のフローチャートに示したパネル処理
の説明に戻る。上記ステップS56において、編集フラ
グEDTFLGが「0」であることが判断されると、通
常モードであることが認識され、フィルイン処理が行わ
れる。これにより、自動演奏中にフィルインスイッチが
押されるとフィルインの自動伴奏が開始される機能が実
現されている。その後、このパネル処理ルーチンからリ
ターンしてメイン処理ルーチンに戻る。このフィルイン
処理の詳細については図14のフローチャートに示され
ている。
【0122】ここで、図14のフローチャートを参照し
ながらフィルイン処理について説明する。フィルイン処
理では、先ず、現在指定されているリズムはユーザリズ
ムであるかどうかが調べられる(ステップS81)。こ
れは、リズム番号レジスタの内容が「100」以上であ
るかどうかを調べることにより行われる。そして、ユー
ザリズムでないことが判断されると、プリセットリズム
データのセットが行われる(ステップS82)。即ち、
現在選択されているリズムに対応するプリセットリズム
データがパターンメモリ17から読み出され、音色番号
レジスタ、テンポレジスタにセットされる。これによ
り、プリセットリズムの自動伴奏音を発音する時の音色
やテンポが決定される。
【0123】次いで、現在選択されているリズムのフィ
ルインのパターンデータの各パートの先頭アドレスがア
ドレスレジスタにセットされる(ステップS83)。よ
り具体的には、各パートリズム番号レジスタにセットさ
れているパートリズム番号に対応するフィルインのパタ
ーンデータの先頭アドレスが各アドレスレジスタにセッ
トされる。これにより、パターンメモリ17の読み出し
開始位置が決定される。
【0124】上記ステップS61でユーザリズムである
ことが判断されると、ユーザリズムデータのセットが行
われる(ステップS84)。即ち、現在選択されている
リズムのユーザリズムデータがRAM12のユーザパタ
ーンデータエリアから読み出され、音色番号レジスタ、
テンポレジスタにセットされる。これにより、ユーザリ
ズムの自動伴奏音を発音する時の音色やテンポが決定さ
れる。
【0125】次いで、現在選択されているリズムに対応
するユーザパターンデータ中のフィルインの各パートの
リズム番号に対応する各パートの先頭アドレスがアドレ
スレジスタにセットされる(ステップS65)。これに
より、パターンメモリ17の読み出し開始位置が決定さ
れる。
【0126】ステップS66では、パターンデータの読
出が行われる(ステップS86)。即ち、上記でセット
したアドレスレジスタの内容から単位パターンデータを
読み出し、ステップタイムカウンタにセットされている
ステップタイムSTEPとリズムカウンタCOUNTの
内容とが比較される(ステップS87)。ここで、一致
しないことが判断されると、アドレスレジスタの内容を
「+4」してステップS86に戻る。以下、同様の処理
が、ステップタイムカウンタにセットされているステッ
プタイムSTEPとリズムカウンタCOUNTの内容と
が一致するまで繰り返される。この繰り返し処理によ
り、小節の途中でフィルインスイッチが押された場合
に、本来発音すべきパターンデータの位置までパターン
データを読み飛ばす処理が行われることになる。そし
て、ステップS87において、一致したことが判断され
ると、ステップタイムSTEPのセットが行われ(ステ
ップS89)、その後、このリズムスタート処理ルーチ
ンからリターンする。以上でフィルイン処理を終了す
る。
【0127】(3)自動伴奏処理 次に、自動伴奏処理の詳細について、図15に示したフ
ローチャートを参照しながら説明する。この自動伴奏処
理ルーチンは、メイン処理ルーチンから一定周期でコー
ルされる。
【0128】自動伴奏処理では、先ず、リズムフラグR
YMFLGが「1」であるか否かが調べられる(ステッ
プS100)。ここでリズムフラグRYMFLGが
「1」でない、つまり自動伴奏停止中であることが判断
されると、以下の処理を行わずに自動伴奏処理ルーチン
からリターンしてメイン処理ルーチンに戻る。これによ
り、自動伴奏を停止する機能が実現されている。
【0129】一方、リズムフラグRYMFLGが「1」
であり、現在自動伴奏中であることが判断されると、パ
ターンデータの読出タイミングであるか否かが調べられ
る(ステップS101)。ここで、読出タイミングと
は、テンポに応じた周期で到来するパターンデータを読
み出すべきタイミングをいう。この読出タイミングが到
来したかどうかの判断は、例えば図示しない時計機構で
計時されている時刻を参照することにより行われる。こ
のステップS101で、読出タイミングでないことが判
断されると、以下の処理は行わずに自動伴奏処理ルーチ
ンからリターンしてメイン処理ルーチンに戻る。
【0130】上記ステップS101で、読出タイミング
であることが判断されると、次いで、ステップタイムカ
ウンタにセットされているステップタイムSTEPとリ
ズムカウンタCOUNTの内容とが比較される(ステッ
プS102)。ここで、一致しないことが判断される
と、当該パターンデータ(ステップタイムカウンタにセ
ットされているステップタイムSTEPを有するパター
ンデータ)は未だ発音タイミングに至っていないものと
判断され、リズムカウンタCOUNTの内容がインクリ
メントされる(ステップS103)。その後、この自動
伴奏処理ルーチンからリターンしてメイン処理ルーチン
に戻る。
【0131】一方、上記比較結果が一致したことが判断
されると、その時点でアドレスレジスタにセットされて
いるパターンメモリ17のアドレス位置から1音分の単
位パターンデータ(4バイト)が読み出される(ステッ
プS104)。
【0132】次いで、当該単位パターンデータがエンド
マークを示しているか否かが調べられる(ステップS1
05)。これは、単位パターンデータの第1バイト目の
MSBを調べることにより行われる。ここで、エンドマ
ークでないことが判断されると、次いで発音処理が行わ
れる(ステップS106)。
【0133】この発音処理は、楽音発生装置19中の所
定の発音チャンネルに発音を割り当て、単位パターンデ
ータ中のキーナンバ、ベロシティ、及びその時点で選択
されている音色(音色番号レジスタに格納されている)
を示す音色番号等に基づきプログラムメモリ11から音
色パラメータを読み出し、これを楽音発生装置19に送
る処理である。これにより、楽音発生装置19の割り当
てられた発音チャンネルにおいて、上記音色パラメータ
に基づいたデジタル楽音信号が生成され、これがD/A
変換器20、増幅器21及びスピーカ22に順次送られ
て発音が行われる。
【0134】なお、消音はゲートタイムがゼロになった
楽音発生装置19中の発音チャンネルを検索し、この発
音チャンネルに所定のデータを送ることにより実現され
ている。
【0135】次いで、次の単位パターンデータ中のステ
ップタイムSTEPを読み出し、これをステップタイム
カウンタにセットし(ステップS107)、その後、ス
テップS102に戻り、以下同様の処理を繰り返す。以
上の繰り返しにより、単位パターンデータを次々にパタ
ーンメモリ17から読み出し、リズムカウンタCOUN
Tの内容に同期して発音させることにより自動伴奏が行
われる。
【0136】一方、上記ステップS105で、エンドマ
ークであることが判断されると、エンドマークが含まれ
ていたパターンデータは、エンディングのパターンデー
タであるかどうかが調べられる(ステップS108)。
ここで、エンディングのパターンデータでないことが判
断されると、リズムスタート処理が行われる(ステップ
S109)。このリズムスタート処理は、図12を参照
して既に説明した。その後ステップS102に戻る。従
って、ベーシック、イントロ及びフィルインのパターン
データのエンドマークが検出された場合は、引き続いて
ベーシックのパターンデータが繰り返し読み出されて発
音される。一方、ステップS108でエンディングであ
ることが判断されると、リズムフラグRYMFLGが
「0」にクリアされる(ステップS110)。その後、
この自動伴奏処理ルーチンからリターンしてメインルー
チンに戻る。
【0137】なお、以上の実施例では、ユーザパターン
データとしては、ベーシック及びフィルインの自動伴奏
パターンのみを有し、イントロ及びエンディングの自動
伴奏パターンは基本リズム番号で指定されるプリセット
リズムの自動伴奏パターンが使用されるように構成して
いるが、ユーザパターンデータとしてベーシック及びフ
ィルインの自動伴奏パターンの他、イントロ及びエンデ
ィングの自動伴奏パターンをも記憶するように構成すれ
ば、イントロ及びエンディングの自動伴奏パターンにつ
いてもユーザが任意に作製することができ、この場合
は、ユーザリズムの多様性が増すという効果がある。
【0138】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
初心者であっても簡単に自分の好みの自動伴奏パターン
を作製して自動伴奏を行わせることのできる電子楽器の
自動伴奏装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動伴奏装置が適用された電子楽器の
実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の自動伴奏装置が適用された電子楽器の
操作パネルの一例を示す図である。
【図3】本発明の自動伴奏装置に用いられるパターンデ
ータのフォーマットの一例(例1)を示す図である。
【図4】本発明の自動伴奏装置に用いられるパターンデ
ータのフォーマットの他の例(例2)を示す図である。
【図5】本発明の自動伴奏装置に用いられるユーザパタ
ーンデータのフォーマットの一例(例1)を示す図であ
る。
【図6】本発明の自動伴奏装置に用いられるユーザパタ
ーンデータのフォーマットの他の例(例2)を示す図で
ある。
【図7】本発明の自動伴奏装置で使用されるRAM12
の割り当ての一例を示す図である。
【図8】本発明の実施例のメイン処理を示すフローチャ
ートである。
【図9】本発明の実施例のパネル処理(その1)を示す
フローチャートである。
【図10】本発明の実施例のパネル処理(その2)を示
すフローチャートである。
【図11】本発明の実施例のパネル処理(その3)を示
すフローチャートである。
【図12】本発明の実施例のリズムスタート処理を示す
フローチャートである。
【図13】本発明の実施例のイントロ/エンディング処
理を示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施例のフィルイン処理を示すフロ
ーチャートである。
【図15】本発明の実施例の自動伴奏処理を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
10 CPU 11 プログラムメモリ 12 RAM 13 パネルインタフェース回路 14 操作パネル 140〜144 スイッチブロック 145 表示器 15 鍵盤インタフェース回路 16 鍵盤装置 17 パターンメモリ 18 波形メモリ 19 楽音発生装置 20 増幅器 21 スピーカ 30 システムバス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々が複数パートで成る複数のリズムの
    パターンデータを、自動伴奏種類毎に記憶したパターン
    メモリと、 自動伴奏種類を指示する操作子と、 リズムを選択するリズム選択手段と、 パートを選択するパート選択手段と、 各々が複数パートで成る複数のリズムの各パートのリズ
    ムを示すパートリズム番号を、自動伴奏種類毎に記憶す
    るリズム番号記憶手段と、 編集モード又は通常モードの何れかの動作モードを指定
    するモード指定手段、とを備え、 該モード指定手段で編集モードが指定されている場合
    に、 該操作子で指示された自動伴奏種類の中の、予め該リズ
    ム選択手段で選択されているリズムの複数パートの中か
    ら該パート選択手段によって特定パートを選択し、該特
    定パートに対応する該リズム番号記憶手段の記憶位置に
    該リズム選択手段で選択されたリズムのリズム番号をパ
    ートリズム番号として記憶し、 該モード指定手段で通常モードが指定されている場合
    に、 該操作子で指示された自動伴奏種類の中の、予め該リズ
    ム選択手段で選択されているリズムに対応する該リズム
    番号記憶手段の記憶位置から各パートリズム番号を取り
    出し、該取り出された各パートリズム番号に基づいて該
    パターンメモリから各パートのパターンデータを順次読
    み出し、該読み出されたパターンデータに基づいて楽音
    を発生することを特徴とする電子楽器の自動伴奏装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の自動伴奏種類は、ベーシッ
    ク、フィルイン、イントロ、又はエンディングであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電子楽器の自動伴奏装
    置。
  3. 【請求項3】 各々が複数パートで成る複数のリズムの
    パターンデータを、第1及び第2の自動伴奏種類毎に記
    憶したパターンメモリと、 第1又は第2の自動伴奏種類を指示する操作子と、 リズムを選択するリズム選択手段と、 パートを選択するパート選択手段と、 各々が複数パートで成る複数のリズムの基本リズム番号
    と各パートのリズムを示すパートリズム番号とを、第2
    の自動伴奏種類毎に記憶するリズム番号記憶手段と、 編集モード又は通常モードの何れかの動作モードを指定
    するモード指定手段、とを備え、 該モード指定手段で編集モードが指定されている場合
    に、 該操作子で指示された第1又は第2の自動伴奏種類の中
    の、予め該リズム選択手段で選択されているリズムのリ
    ズム番号を基本リズム番号として該リズム番号記憶手段
    の当該リズムに対応する記憶位置に記憶すると共に、当
    該リズムの複数パートの中から該パート選択手段によっ
    て特定パートを選択し、該特定パートに対応する該リズ
    ム番号記憶手段の記憶位置に該リズム選択手段で選択さ
    れたリズムのリズム番号をパートリズム番号として記憶
    し、 該モード指定手段で通常モードが指定されている場合
    に、 該操作子で指示された第1の自動伴奏種類の中の、予め
    該リズム選択手段で選択されているリズムに対応する該
    リズム番号記憶手段の記憶位置から各パートリズム番号
    を取り出し、該取り出された各パートリズム番号に基づ
    いて該パターンメモリから各パートのパターンデータを
    順次読み出し、 該操作子で指示された第2の自動伴奏種類の中の、予め
    該リズム選択手段で選択されているリズムに対応する該
    リズム番号記憶手段の記憶位置から基本リズム番号を取
    り出し、該取り出された基本リズム番号に対応する各パ
    ートリズム番号に基づいて該パターンメモリから各パー
    トのパターンデータを順次読み出し、これら読み出され
    たパターンデータに基づいて楽音を発生することを特徴
    とする電子楽器の自動伴奏装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の自動伴奏種類は、ベーシック
    又はフィルインであり、第2の自動伴奏種類はイントロ
    又はエンディングであることを特徴とする請求項3に記
    載の電子楽器の自動伴奏装置。
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