JPH06328991A - 自動車のエアバッグ装置 - Google Patents

自動車のエアバッグ装置

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JPH06328991A
JPH06328991A JP6040827A JP4082794A JPH06328991A JP H06328991 A JPH06328991 A JP H06328991A JP 6040827 A JP6040827 A JP 6040827A JP 4082794 A JP4082794 A JP 4082794A JP H06328991 A JPH06328991 A JP H06328991A
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airbag device
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grid
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Katsunori Kadota
勝典 門田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乗員の頭部等がエアバッグリッドに衝突した
際の頭部等の保護と跳ね上げられたエアバッグリッドに
よるフロントウインドガラスへの衝撃の緩和との両立を
図る。 【構成】 エアバッグリッド10の基板16に、縦リブ62お
よび横リブ64を格子状に設けて補強部61を形成すると共
にスリット58を設けて折曲容易部56を形成する。上記折
曲容易部56は上記補強部61の下側に該補強部61に隣接さ
せて形成する。また、エアバッグリッド10には折曲容易
部56と交差する方向に延び該折曲容易部56の上方および
下方においてエアバッグリッド10に固着した補強部材6
6,68を設け、この補強部材66,68にはエアバッグリッ
ド10の折曲容易部56での折れ曲がりに追従して変形容易
な変形容易部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のエアバッグ装
置に関し、特に該エアバッグ装置におけるエアバッグリ
ッドの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平4−59450
号公報に記載されている助手席乗員用のエアバッグ装置
の様に、エアバッグ装置本体をインスツルメントパネル
内に配設すると共に該エアバッグ装置本体の前面側(該
装置本体のエアバッグ展開膨出口側)に設けられるエア
バッグリッドをフロントウインドガラスの下方に位置す
るインスツルメントパネル部分に形成した開口部内に位
置させ、該エアバッグリッドの上部にヒンジ部を設け、
エアバッグ膨出展開時に該エアバッグの膨出圧力により
エアバッグリッドを上記ヒンジ部部分を中心としてその
下部を上方に跳ね上げるように回動させるものが知られ
ている。
【0003】かかる構造のエアバッグ装置においては、
例えば実開平4-89449 号公報に記載されているように、
エアバッグ膨出展開に伴ないエアバッグリッドが上方に
回動してフロントウインドガラスに衝突したときに該エ
アバッグリッドが容易に折れ曲がって衝突時の衝撃を緩
和し得るように、該エアバッグリッドに折曲容易部を形
成することが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年のイン
スツルメントパネル構造においては、インスツルメント
パネルに上方から乗員の頭部等が衝突したときに、該頭
部等に所定以上の衝撃が生じないように、即ち該頭部等
に所定値以上の減速加速度が生じないようにすることが
規則で要求されている。
【0005】そこで、エアバッグリッドの剛性を増大さ
せ、頭部等の衝撃を該エアバッグリッドの変形により緩
やかに吸収するような構造が採用されている。
【0006】しかして、この様な剛性を増大させたエア
バッグリッドに対して上記フロントウインドガラスへの
衝突時における衝撃緩和のための折曲容易部を設ける場
合は、エアバッグリッドに十分な剛性を付与しつつかつ
上記折曲容易部による折れ曲がり容易に行われるような
構造とすることが望ましい。
【0007】本発明の目的は、上記事情に鑑み、エアバ
ッグリッドに対して十分な剛性を付与しつつかつ折曲容
易部による折れ曲がりが容易に行われるようにした自動
車のエアバッグ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願の第一の発明にかか
る自動車のエアバッグ装置は、上記目的を達成するため
に、エアバッグ装置本体と、該エアバッグ装置本体の前
面側においてインスツルメントパネル部分に配設されエ
アバッグ膨出展開時に下部が上方に跳ね上げられるエア
バッグリッドとを備え、該エアバッグリッドには該エア
バッグリッドが上方に跳ね上げられてフロントウインド
ガラスに衝突したときに容易に折れ曲がる折曲容易部が
形成された自動車のエアバッグ装置であって、上記エア
バッグリッドは基板を備え、該基板には剛性を増大させ
た補強部と上記折曲容易部とが形成され、該折曲容易部
は上記補強部の近傍に形成されていることを特徴とす
る。
【0009】上記折曲容易部は脆弱部により形成するこ
とができる。該脆弱部は上記基板にスリットを設けるこ
とにより形成することができる。上記補強部は上記基板
にリブを設けることにより形成することができる。上記
折曲容易部は車幅方向に延設することができる。
【0010】本願の第二の発明にかかる自動車のエアバ
ッグ装置は、上記目的を達成するために、エアバッグ装
置本体と、該エアバッグ装置本体の前面側においてイン
スツルメントパネル部分に配設されエアバッグ膨出展開
時に下部が上方に跳ね上げられるエアバッグリッドとを
備え、該エアバッグリッドには該エアバッグリッドが上
方に跳ね上げられてフロントウインドガラスに衝突した
ときに容易に折れ曲がる折曲容易部が形成された自動車
のエアバッグ装置であって、上記エアバッグリッドには
上記折曲容易部と交差する方向に延び該折曲容易部の上
方および下方においてそれぞれエアバッグリッドに固着
された補強部材が取り付けられ、該補強部材には上記エ
アバッグリッドの上記折曲容易部での折れ曲がり追従し
て変形容易な変形容易部が形成されていることを特徴と
する。
【0011】上記補強部材としては、上記エアバッグリ
ッドに向けて突出するフランジを備え、該フランジには
切欠部が設けられ、この切欠部により上記変形容易部が
形成された構造のものを使用することができる。また、
その様な補強部材としては、基部と、該基部の上端およ
び下端から上記エアバッグリッドに向けて延びる上腕部
および下腕部とを備えた略コ字状をなし、上記フランジ
が上記基部に設けられ、該フランジの上端は上記上腕部
に接続されると共に下端は上記下腕部に至る手前で終了
し、この下腕部と上記基部とのコーナ部に上記フランジ
の切欠部が設けられる構造のものを使用することができ
る。上記補強部材は、上記エアバッグリッドを上記イン
スツルメントパネル部に位置決めするための位置決め部
材により構成することができる。上記折曲容易部は車幅
方向に延設することができる。
【0012】
【作用および発明の効果】本願の第一の発明に係る自動
車のエアバッグ装置は、上記の如く、エアバッグリッド
の基板に該基板の剛性を増大させた補強部が形成されて
いるので、該補強部によりエアバッグリッドの剛性が向
上し、頭部等の衝撃はエアバッグリッドの変形により緩
やかに吸収され、該頭部等に生じる衝撃の減少を図るこ
とができる。また、上記折曲容易部がこの補強部の近傍
に形成されているので、エアバッグリッドがフロントウ
インドガラスに衝突したときにこの補強部により折曲容
易部への応力集中が助長され、それによって折れ曲がり
をより容易に行わせることができる。
【0013】本願の第二の発明に係る自動車のエアバッ
グ装置は、上記の如く、エアバッグリッドに上記折曲容
易部と交差する方向に延び該折曲容易部の上方および下
方においてそれぞれエアバッグリッドに固着された補強
部材が取り付けられているので、該補強部材によりエア
バッグリッドの剛性が向上し、頭部等の衝撃はエアバッ
グリッドの変形により緩やかに吸収され、該頭部等に生
じる衝撃の減少を図ることができる。また、この補強部
材には上記エアバッグリッドの折曲容易部での折れ曲が
りに追従して変形容易な変形容易部が形成されているの
で、エアバッグリッドがフロントウインドガラスに衝突
したときにこの補強部材はエアバッグリッドの折曲容易
部での折れ曲がり追従して変形容易部で容易に変形し、
それによってエアバッグリッドの折れ曲がりを阻害する
こと無く容易に行わせることができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて詳細に説明する。
【0015】図1は本発明にかかるエアバッグ装置の一
実施例を備えた自動車のインスツルメントパネル部分を
示す斜視図、図2は図1中のII-II 線断面図(図3のII
-II線断面に相当する図)、図3は図2中のエアバッグ
リッドを矢印A方向から見た図である。
【0016】本実施例のエアバッグ装置は、助手席2に
着座する乗員を保護するためのものであって、インスツ
ルメントパネル4の助手席2の車体前方に位置する部分
に配設されている。該エアバッグ装置6は、エアバッグ
装置本体8と該装置本体8に取り付けられた該装置本体
8の前面側(エアバッグ装置本体のエアバッグ膨出展開
口8a側であってエアバッグ装置本体8に対して車体後方
側)に位置するエアバッグリッド10とで構成されてい
る。
【0017】上記エアバッグ装置本体8はその前面側を
車体後方に向けてインスツルメントパネル4内に配設さ
れ、上記エアバッグリッド10はフロントウインドガラス
11の下方に位置するインスツルメントパネル部分に形成
された開口部4a内に位置している。
【0018】上記エアバッグ装置本体8は、エアバッグ
ケース14と、該エアバッグケース14内に収容された図示
しないエアバッグ、インフレータおよび点火装置とを備
えて成る。
【0019】上記エアバッグリッド10は、鉄板等の金属
板から成る基板16と、該基板16の前面側(車体後方側)
を覆う合成樹脂製の表皮18と、上記基板16と表皮18との
間に充填された発泡ウレタン等の発泡材20とからなり、
上記基板16の上部にはヒンジ部22を形成する屈曲変形可
能な金属板24の一端部が固着されると共に該金属板24
の他端部は上記エアバッグ装置本体8の上部に固着さ
れ、上記基板16の下部には合成樹脂製であって破断を
容易にするノッチ部26a が形成された連結部材26の一端
部が固着されると共に該連結部材26の他端部は上記エア
バッグ装置本体8の下部に固着され、もって上記エアバ
ッグリッド10は上記ヒンジ部22(金属板24)と連結部材
26とで上記エアバッグ装置本体8に取付けられている。
【0020】上記インスツルメントパネル4内の上記開
口部4aが形成された部分にはエアバッグ取付部28が設け
られ、該エアバッグ取付部28は上記インスツルメントパ
ネル4と一体的に該インスツルメントパネル4に固設さ
れている。該エアバッグ取付部28は、上板30、開口部32
a が形成された下板32、図示しない右側板および左側板
から成る前面および後面が開放された枠体からなり、上
板30および下板32にはそれぞれフランジ34,36が形成さ
れ、該フランジ34,36を介して上下でボルト38,40によ
りインスツルメントパネル4に取り付けられている。上
記エアバッグ装置本体8には取付用脚部42が溶接等によ
り固設され、上記エアバッグ取付部の下板32に形成され
た挿通孔にボルト44,46を挿通し該ボルト44,46により
この下板32に上記脚部42を固着することにより、上記エ
アバッグ装置本体8がこのエアバッグ取付部28に取り付
けられている。
【0021】更に、上記インスツルメントパネル4内に
は、車幅方向に延びてその両端部が車体の左右側壁に連
結された高剛性のパイプ状の支持メンバであるステアリ
ング支持メンバ48が配設されており、該支持メンバ48に
は支持ブラケット50が溶接等により固着され、該支持ブ
ラケット50にはボルト挿通孔が形成され、上記ボルト46
はこの挿通孔にも挿通されて上記脚部42とエアバッグ取
付部28とこの係止ブラケット50とを一緒に共締めし、そ
れによって上記エアバッグ装置本体8およびエアバッグ
取付部28はこの支持メンバ48によって大きい支持強度で
支持されている。
【0022】次に、上記エアバッグ装置6の配設手順に
ついて説明する。先ず、上記支持ブラケット50を支持メ
ンバ48に溶接して固着する。ついで、エアバッグリッド
10が取付けられたエアバッグ装置本体8をインスツルメ
ントパネル開口部4aからインスツルメントパネル4内に
挿入して上記脚部42のボルト挿通孔を上記エアバッグ取
付部下板32のボルト挿通孔に位置合わせし、前側脚部42
においては両ボルト挿通孔にボルト44を挿通しかつ後側
脚部42においてはこれらの両ボルト挿通孔と共にさらに
上述の様に支持ブラケット50のボルト挿通孔にもボルト
46を挿通してエアバッグ装置本体8をこのエアバッグ取
付部28に取り付ける。
【0023】上記エアバッグ装置6は、自動車が急減速
したことを検知する加速度センサ(図示せず)からの信
号により自動車の衝突を検知し、該衝突時に上記点火装
置を作動させて上記インフレータから上記エアバッグ内
にガスを供給して該エアバッグをエアバッグ膨出展開口
8aから膨出させ、該エアバッグの膨出圧力により上記連
結部材26をそのノッチ部26a において破断させて上記エ
アバッグリッドをその上部に設けられたヒンジ部22部分
を中心としてその下部が上方に跳ね上げられる態様で回
動させ、もってエアバッグを車体後方の助手席乗員側に
膨出展開させて該助手席乗員を拘束し保護する。
【0024】次に、上記エアバッグリッドの構造につい
て更に詳しく説明する。
【0025】上記エアバッグリッド10には、上記ヒンジ
部22が設けられたヒンジ配設部52とエアバッグリッド下
端部54との間に車幅方向に延びる線に沿って容易に折れ
曲がる折曲容易部56が形成されている。該折曲容易部56
は、上記基板16にその車幅方向のほぼ全長に亘って車幅
方向に延びるスリット58を設け、このスリット58を設け
ることによって形成された車幅方向に延びる脆弱部60に
より構成されている。
【0026】また、上記エアバッグリッド10には、該リ
ッドの剛性を高めるために、上記基板16の上部領域に剛
性を増大させた補強部61が形成されている。該補強部61
は、本実施例では基板16に上下方向に延びる縦リブ62と
車幅方向に延びる横リブ64とを格子状に設けることによ
って形成されている。上記折曲容易部56は、この補強部
61(上記縦リブ62と横リブ64とが格子状に設けられた上
部領域)の近傍に、より具体的にはその補強部61の下縁
部の下側において該下縁部に隣接した位置に形成されて
いる。
【0027】また、上記エアバッグリッド10の背面(車
体前方側の面)には、該エアバッグリッドを補強しその
剛性を向上させる補強部材として兼用された位置決め部
材66,68が設けられている。この位置決め部材66,68
は、上記エアバッグリッド10を上記インスツルメントパ
ネル開口部4a内に正しく位置させるためのものであり、
図3と図3中のIV-IV 線断面図である図4および図4中
の位置決め部材を矢印B方向から示す図5に示されてい
る様に、上記基板16の背面の車幅方向の左右両側部に設
けられた左右の位置決めフレームにより構成されてい
る。該位置決めフレーム66,68は、基部70,72と、該基
部70,72からエアバッグリッド10の背面に向けて略直角
方向に延びた上腕部70a ,72a および下腕部70b ,72b
とを備えた略コ字状(図2および図4参照)に形成され
ており、上記折曲容易部56と交差する方向に延びる態様
で配設され、かつ該折曲容易部56の上方において上腕部
70a ,72a の先端が、下方において下腕部70b ,72b の
先端がそれぞれエアバッグリッド10に固着されている。
【0028】上記位置決めフレーム66,68のうち右位置
決めフレームの基部72には丸孔76が、左位置決めフレー
ムの基部70には車幅方向に延びる長孔74が形成されてい
る。更に、図2および図4中の矢印C方向から見たイン
スツルメントパネルコア80を示す図6に示すように、イ
ンスツルメントパネルコア80に形成された開口部80aの
左右両側部にはフランジ部82が形成され、両フランジ部
82にはそれぞれ突起84が設けられている。そして、上記
左右の位置決めフレーム66,68はそれぞれ上記左右のフ
ランジ部82に対向する位置に設けられ、上記突起84をそ
れぞれ上記位置決めフレームの丸孔76および長孔74に嵌
合させることにより、エアバッグリッド10とインスツル
メントパネル開口部4aとの位置合わせが行われる。特
に、右位置決めフレームの丸孔76に右突起84を嵌合させ
ることによりリッド右側部分の上下方向および左右方向
を位置合わせし、左位置決めフレームの長孔74に左突起
84を嵌合させることによりリッド左側部分の上下方向を
位置合わせし、もってリッド全体を左右方向の軸が上下
に傾くことなく正しく位置合わせすることができる。
【0029】また、上記位置決めフレーム66,68は、上
述の様にエアバッグリッド10の補強部材として兼用され
ており、該補強部材としての機能を発揮するためには位
置決めフレーム自身の剛性も大でなければならず、その
ため位置決めフレーム自身の剛性を増大させるべく上記
基部70,72にはそれぞれ車幅方向両側にエアバッグリッ
ド10の背面に向けて突出したフランジ70c ,72c が形成
されており、該フランジ70c ,72c の上端は上記上腕部
70a ,72a に接合され、下端は上記下腕部70b,72b に
は接合されずその少し手前で終了し、その下腕部70b ,
72b の少し手前の領域即ち基部70,72と下腕部70b ,72
b とのコーナ部領域はフランジの切欠部70d ,72d とさ
れている。この切欠部70d ,72d により、エアバッグリ
ッド10の折曲容易部56での折れ曲がりに追従して変形容
易な変形容易部86が形成されている。即ち、フランジ70
c ,72c が切り欠かれていることにより補強部材70,72
はその切欠部70d ,72d が形成されている部分で折曲変
形が容易であると共に、さらにその切欠部70d ,72d は
コーナ部に設けられており、このコーナ部は元々折曲変
形が容易であることと相俟って、より一層、折曲変形が
容易となっている。なお、上記フランジ70c ,72c は、
位置決めフレーム66,68の剛性を増大させて該フレーム
66,68の変形を抑制し、それによって該フレーム66,68
による位置決め精度の向上をも図っている。
【0030】なお、図3中の孔90はヒンジ部22を構成す
る金属板24の一端部を連結するためのボルト挿通孔、孔
92は連結部材26の一端部を連結するためのボルト挿通孔
である。
【0031】上記の如く構成されたエアバッグ装置6
は、エアバッグリッドの基板16に該基板16の剛性を増大
させた補強部61が形成されているので、該補強部61によ
りエアバッグリッド10の剛性が向上し、従って乗員の頭
部等がエアバッグリッドに衝突した際に該頭部等の衝撃
はエアバッグリッド10の変形により緩やかに吸収され、
該頭部等に生じる衝撃の減少を図ることができる。
【0032】また、上記基板16には上部に位置するヒン
ジ配設部52とエアバッグリッド下端部54との間に車幅方
向に延びる線に沿って容易に折れ曲がる折曲容易部56が
形成されているので、エアバッグ膨出展開時にエアバッ
グリッド10が跳ね上げられてその下端部54がフロントウ
インドガラス11に衝突した場合には、該フロントウイン
ドガラス11に衝突した時に上記下端部54に作用する力に
よってエアバッグリッド10が折曲容易部56で折れ曲が
り、それによってエアバッグリッド10がフロントウイン
ドガラス11に衝突した時の衝撃が吸収される。
【0033】また、上記折曲容易部56は上記補強部61の
近傍に形成されているので、エアバッグリッド10がフロ
ントウインドガラス11に衝突したときにこの補強部61に
より折曲容易部56への応力集中が助長され、それによっ
て折れ曲がりをより容易に行わせることができる。
【0034】また、上記の如く構成されたエアバッグ装
置は、エアバッグリッド10に上記折曲容易部56と交差す
る方向に延び該折曲容易部56の上方および下方において
それぞれエアバッグリッド10に固着された補強部材66,
68が取り付けられているので、該補強部材66,68により
エアバッグリッド10の剛性が向上し、乗員の頭部等がエ
アバッグリッドに衝突した際に該頭部等の衝撃はエアバ
ッグリッド10の変形により緩やかに吸収され、該頭部等
に生じる衝撃の減少を図ることができる。
【0035】さらに、この補強部材66,68には上記エア
バッグリッド10の折曲容易部56での折れ曲がりに追従し
て変形容易な変形容易部86が形成されているので、図7
中に2点鎖線で示す様に、エアバッグリッド10がフロン
トウインドガラスに衝突したときにこの補強部材66,68
はエアバッグリッドの折曲容易部56での折れ曲がりに追
従して変形容易部86で容易に折り曲がり変形し、それに
よってエアバッグリッド10の折れ曲がりを阻害すること
無く容易に行わせることができる。
【0036】なお、上記実施例は前述の本願の第一の発
明と第二の発明との双方を備えたものであるが、これら
は別個の発明として実施可能である。即ち例えば上記実
施例において補強部材66,68を省略し、あるいは上記実
施例において適当な方法によりエアバッグリッド10に折
曲容易部を形成し基板16の補強部61および折曲容易部56
を省略することも可能である。
【0037】勿論、上記第一の発明においては補強部61
や折曲容易部56は他の種々の態様によって形成すること
が可能であり、また第二の発明においてはエアバッグリ
ッド10の折曲容易部はどの様な態様のものであっても良
く、補強部材66,68の態様あるいは該補強部材における
変形容易部86の態様も種々変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエアバッグ装置の一実施例を備え
た自動車のインスツルメントパネル部分を示す斜視図
【図2】図1中のII-II 線断面図
【図3】エアバッグリッドを図2中の矢印A方向から見
た図
【図4】図3中のIV−IV線断面図
【図5】図4中の位置決めフレームを矢印B方向から見
た図
【図6】図2および図4中のインスツルメントパネルコ
アを矢印C方向から見た図
【図7】補強部材の追従変形を示す図
【符号の説明】 4 インスツルメントパネル 4a インスツルメントパネル開口部 6 エアバッグ装置 8 エアバッグ装置本体 10 エアバッグリッド 11 フロントウインドガラス 16 基板 56 折曲容易部 58 スリット 60 脆弱部 61 補強部 62,64 リブ 66,68 補強部材(位置決め部材) 70,72 基部 70a ,72a 上腕部 70b ,72b 下腕部 70c ,72c フランジ 70d ,72d フランジ切欠部 86 変形容易部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアバッグ装置本体と、該エアバッグ装
    置本体の前面側においてインスツルメントパネル部分に
    配設されエアバッグ膨出展開時に下部が上方に跳ね上げ
    られるエアバッグリッドとを備え、該エアバッグリッド
    には該エアバッグリッドが上方に跳ね上げられてフロン
    トウインドガラスに衝突したときに容易に折れ曲がる折
    曲容易部が形成された自動車のエアバッグ装置であっ
    て、 上記エアバッグリッドは基板を備え、該基板には剛性を
    増大させた補強部と上記折曲容易部とが形成され、該折
    曲容易部は上記補強部の近傍に形成されていることを特
    徴とする自動車のエアバッグ装置。
  2. 【請求項2】 上記折曲容易部が脆弱部であることを特
    徴とする請求項1記載の自動車のエアバッグ装置。
  3. 【請求項3】 上記脆弱部が上記基板にスリットを設け
    ることにより形成されていることを特徴とする請求項2
    記載の自動車のエアバッグ装置。
  4. 【請求項4】 上記補強部が上記基板にリブを設けるこ
    とにより形成されていることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載の自動車のエアバッグ装置。
  5. 【請求項5】 上記折曲容易部が車幅方向に延びている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の自動
    車のエアバッグ装置。
  6. 【請求項6】 エアバッグ装置本体と、該エアバッグ装
    置本体の前面側においてインスツルメントパネル部分に
    配設されエアバッグ膨出展開時に下部が上方に跳ね上げ
    られるエアバッグリッドとを備え、該エアバッグリッド
    には該エアバッグリッドが上方に跳ね上げられてフロン
    トウインドガラスに衝突したときに容易に折れ曲がる折
    曲容易部が形成された自動車のエアバッグ装置であっ
    て、 上記エアバッグリッドには上記折曲容易部と交差する方
    向に延び該折曲容易部の上方および下方においてそれぞ
    れエアバッグリッドに固着された補強部材が取り付けら
    れ、該補強部材には上記エアバッグリッドの上記折曲容
    易部での折れ曲がり追従して変形容易な変形容易部が形
    成されていることを特徴とする自動車のエアバッグ装
    置。
  7. 【請求項7】 上記補強部材が上記エアバッグリッドに
    向けて突出するフランジを備え、該フランジには切欠部
    が設けられ、該切欠部により上記変形容易部が形成され
    ていることを特徴とする請求項6記載の自動車のエアバ
    ッグ装置。
  8. 【請求項8】 上記補強部材が、基部と、該基部の上端
    および下端から上記エアバッグリッドに向けて延びる上
    腕部および下腕部とを備えた略コ字状をなし、上記フラ
    ンジが上記基部に設けられ、該フランジの上端は上記上
    腕部に接続されると共に下端は上記下腕部に至る手前で
    終了し、この下腕部と上記基部とのコーナ部に上記フラ
    ンジの切欠部が設けられていることを特徴とする請求項
    7記載の自動車のエアバッグ装置。
  9. 【請求項9】 上記補強部材が、上記エアバッグリッド
    を上記インスツルメントパネル部に位置決めするための
    位置決め部材であることを特徴とする請求項6〜8のい
    ずれかに記載の自動車のエアバッグ装置。
  10. 【請求項10】 上記折曲容易部が車幅方向に延びてい
    ることを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の自
    動車のエアバッグ装置。
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