JPH06309544A - 硬貨識別装置 - Google Patents
硬貨識別装置Info
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- JPH06309544A JPH06309544A JP5118938A JP11893893A JPH06309544A JP H06309544 A JPH06309544 A JP H06309544A JP 5118938 A JP5118938 A JP 5118938A JP 11893893 A JP11893893 A JP 11893893A JP H06309544 A JPH06309544 A JP H06309544A
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- G07D—HANDLING OF COINS OR VALUABLE PAPERS, e.g. TESTING, SORTING BY DENOMINATIONS, COUNTING, DISPENSING, CHANGING OR DEPOSITING
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- G07D5/00—Testing specially adapted to determine the identity or genuineness of coins, e.g. for segregating coins which are unacceptable or alien to a currency
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 清掃等により硬貨の特性を測定する環境条件
が変わった場合でも、硬貨識別処理を正常に行うことが
できる硬貨識別装置を提供する。 【構成】 硬貨の真偽および種類を判別するための硬貨
データを記憶する硬貨データ記憶手段１８と、投入硬貨
２の特性を検出する特性検出手段４，５，１２と、特性
検出手段４，５，１２で検出した特性データと硬貨デー
タとを比較して硬貨２の真偽および種類を判別する判別
手段１１と、判別手段１１により適正と判別された硬貨
２の特性データを統計的に処理するとともに、硬貨デー
タを、処理された特性データに基づく新たな硬貨データ
に書き換えるデータ書換手段１１，１３とを有する硬貨
識別装置１において、基準の硬貨データを記憶する基準
データ記憶手段１８と、硬貨データ記憶手段１８の硬貨
データを基準データに書き換える基準設定手段１１，１
３とを備えた。
が変わった場合でも、硬貨識別処理を正常に行うことが
できる硬貨識別装置を提供する。 【構成】 硬貨の真偽および種類を判別するための硬貨
データを記憶する硬貨データ記憶手段１８と、投入硬貨
２の特性を検出する特性検出手段４，５，１２と、特性
検出手段４，５，１２で検出した特性データと硬貨デー
タとを比較して硬貨２の真偽および種類を判別する判別
手段１１と、判別手段１１により適正と判別された硬貨
２の特性データを統計的に処理するとともに、硬貨デー
タを、処理された特性データに基づく新たな硬貨データ
に書き換えるデータ書換手段１１，１３とを有する硬貨
識別装置１において、基準の硬貨データを記憶する基準
データ記憶手段１８と、硬貨データ記憶手段１８の硬貨
データを基準データに書き換える基準設定手段１１，１
３とを備えた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、自動販売機、
両替機等に備えられ、投入された硬貨の真偽や種類を識
別する硬貨識別装置に関する。
両替機等に備えられ、投入された硬貨の真偽や種類を識
別する硬貨識別装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】硬貨識別装置として、いわゆる学習機能
を備えた硬貨識別装置が知られている。この装置は、判
別基準となる硬貨のデータを硬貨データとして予め記憶
する記憶手段と、適正な硬貨が投入された場合に、セン
サにより検出された投入硬貨の特性データを順次記憶す
るメモリと、そのメモリに記憶された特性データの平均
値を演算し、その平均値を記憶手段に新たな硬貨データ
として記憶させるデータ書換手段とを有している。そし
て、データ書換手段が、随時または所定条件下で、記憶
手段の硬貨データを書き換えることによって、硬貨の真
偽や種類の判別の際に基準となる硬貨データを修正し、
装置の経年変化に対応して、適切に硬貨の識別が行われ
るようになっている。具体的には、例えば、最初の硬貨
データの範囲が１５０±１５であったのが、学習機能に
より、１００±１５あるいは２００±１５などに徐々に
修正される。
を備えた硬貨識別装置が知られている。この装置は、判
別基準となる硬貨のデータを硬貨データとして予め記憶
する記憶手段と、適正な硬貨が投入された場合に、セン
サにより検出された投入硬貨の特性データを順次記憶す
るメモリと、そのメモリに記憶された特性データの平均
値を演算し、その平均値を記憶手段に新たな硬貨データ
として記憶させるデータ書換手段とを有している。そし
て、データ書換手段が、随時または所定条件下で、記憶
手段の硬貨データを書き換えることによって、硬貨の真
偽や種類の判別の際に基準となる硬貨データを修正し、
装置の経年変化に対応して、適切に硬貨の識別が行われ
るようになっている。具体的には、例えば、最初の硬貨
データの範囲が１５０±１５であったのが、学習機能に
より、１００±１５あるいは２００±１５などに徐々に
修正される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の学習記憶を
備えた硬貨識別装置においては、長期の使用により、セ
ンサの表面にゴミやホコリなどが蓄積していくと、その
影響により徐々に硬貨データが修正されていく。ところ
が、清掃等によりゴミ等が除去されると、センサの部分
が新品のときと同様な環境条件になり、いままで使用し
てきた硬貨データが使えなくなるおそれがある。すなわ
ち、上述の例でいえば、最終的な硬貨データの範囲が１
００±１５になっている場合に、清掃後に検出した硬貨
の特性データが１５０であると、硬貨を適正でないと判
別してしまうことになる。このため、清掃を行ったにも
かかわらず、自動販売機の硬貨識別性能が低下してしま
うという不具合があった。
備えた硬貨識別装置においては、長期の使用により、セ
ンサの表面にゴミやホコリなどが蓄積していくと、その
影響により徐々に硬貨データが修正されていく。ところ
が、清掃等によりゴミ等が除去されると、センサの部分
が新品のときと同様な環境条件になり、いままで使用し
てきた硬貨データが使えなくなるおそれがある。すなわ
ち、上述の例でいえば、最終的な硬貨データの範囲が１
００±１５になっている場合に、清掃後に検出した硬貨
の特性データが１５０であると、硬貨を適正でないと判
別してしまうことになる。このため、清掃を行ったにも
かかわらず、自動販売機の硬貨識別性能が低下してしま
うという不具合があった。
【０００４】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、清掃等により硬貨の特性を測定する環境条
件が変わった場合でも、硬貨識別処理を正常に行うこと
ができる硬貨識別装置を提供することを目的とする。
ものであり、清掃等により硬貨の特性を測定する環境条
件が変わった場合でも、硬貨識別処理を正常に行うこと
ができる硬貨識別装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明の硬貨識別装置は、硬貨の真偽および種類を判別
するための硬貨データを記憶する硬貨データ記憶手段
と、投入硬貨の特性を検出する特性検出手段と、特性検
出手段で検出した特性データと硬貨データとを比較して
硬貨の真偽および種類を判別する判別手段と、判別手段
により適正と判別された硬貨の特性データを統計的に処
理するとともに、硬貨データを、処理された特性データ
に基づく新たな硬貨データに書き換えるデータ書換手段
とを有する硬貨識別装置において、基準の硬貨データを
記憶する基準データ記憶手段と、硬貨データ記憶手段の
硬貨データを基準データに書き換える基準設定手段とを
備えたことを特徴とする。
本発明の硬貨識別装置は、硬貨の真偽および種類を判別
するための硬貨データを記憶する硬貨データ記憶手段
と、投入硬貨の特性を検出する特性検出手段と、特性検
出手段で検出した特性データと硬貨データとを比較して
硬貨の真偽および種類を判別する判別手段と、判別手段
により適正と判別された硬貨の特性データを統計的に処
理するとともに、硬貨データを、処理された特性データ
に基づく新たな硬貨データに書き換えるデータ書換手段
とを有する硬貨識別装置において、基準の硬貨データを
記憶する基準データ記憶手段と、硬貨データ記憶手段の
硬貨データを基準データに書き換える基準設定手段とを
備えたことを特徴とする。
【０００６】
【作用】本発明の硬貨識別装置によれば、硬貨が投入さ
れると、特性検出手段がその特性を検出して特性データ
を出力する。判別手段は、その特性データと、硬貨デー
タ記憶手段が記憶している硬貨データとを比較して硬貨
の真偽および種類を判別する。また、このような判別を
繰り返すとともに、データ書換手段が、硬貨データを、
判別手段により適正と判別された硬貨の特性データを統
計的に処理するとともに、この処理された特性データに
基づいて、硬貨データを新たな硬貨データに、適宜書き
換える。このように、硬貨データ記憶手段が記憶してい
る硬貨データが次々に書き換えられて、いわゆる学習機
能が達成される。一方、硬貨データを基準データにリセ
ットする必要が生じた場合には、基準設定手段により、
硬貨データ記憶手段の硬貨データが基準データに書き換
えられる。これにより、学習機能により書き換えられた
硬貨データがリセットされて、硬貨識別装置は、学習機
能を最初から開始することになる。
れると、特性検出手段がその特性を検出して特性データ
を出力する。判別手段は、その特性データと、硬貨デー
タ記憶手段が記憶している硬貨データとを比較して硬貨
の真偽および種類を判別する。また、このような判別を
繰り返すとともに、データ書換手段が、硬貨データを、
判別手段により適正と判別された硬貨の特性データを統
計的に処理するとともに、この処理された特性データに
基づいて、硬貨データを新たな硬貨データに、適宜書き
換える。このように、硬貨データ記憶手段が記憶してい
る硬貨データが次々に書き換えられて、いわゆる学習機
能が達成される。一方、硬貨データを基準データにリセ
ットする必要が生じた場合には、基準設定手段により、
硬貨データ記憶手段の硬貨データが基準データに書き換
えられる。これにより、学習機能により書き換えられた
硬貨データがリセットされて、硬貨識別装置は、学習機
能を最初から開始することになる。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係る硬貨識別装置
について図面を用いて詳細に説明する。この硬貨識別装
置は、自動販売機に搭載するタイプのものであり、図１
は、その裁断側面図である。この硬貨識別装置１は、硬
貨２を投入するため外部に開口した硬貨投入口３と、硬
貨投入口３に連なる硬貨搬送用の搬送路６と、搬送路６
に臨む第１検出センサ４および第２検出センサ５と、搬
送路６の下流部を分岐させて構成した硬貨２を図示しな
い硬貨収納庫に収納するための受入通路８、および硬貨
を返却するための返却通路９と、受入通路８の流入部に
配設した硬貨通過ゲート７と、硬貨の識別等の処理を行
うための硬貨識別処理部１０とを備えている。
について図面を用いて詳細に説明する。この硬貨識別装
置は、自動販売機に搭載するタイプのものであり、図１
は、その裁断側面図である。この硬貨識別装置１は、硬
貨２を投入するため外部に開口した硬貨投入口３と、硬
貨投入口３に連なる硬貨搬送用の搬送路６と、搬送路６
に臨む第１検出センサ４および第２検出センサ５と、搬
送路６の下流部を分岐させて構成した硬貨２を図示しな
い硬貨収納庫に収納するための受入通路８、および硬貨
を返却するための返却通路９と、受入通路８の流入部に
配設した硬貨通過ゲート７と、硬貨の識別等の処理を行
うための硬貨識別処理部１０とを備えている。
【０００８】第１、第２検出センサ４，５は、特性検出
手段の一部として動作し、ともに結合コイルによる磁気
センサから構成されており、投入された硬貨２が磁界中
を通過する際に生じる磁界の変化を測定して特性データ
を出力する。この場合、第１検出センサ４は、主として
形状を、第２の検出センサ５は、低い周波数を使用して
主として材質を検出するようになっている。
手段の一部として動作し、ともに結合コイルによる磁気
センサから構成されており、投入された硬貨２が磁界中
を通過する際に生じる磁界の変化を測定して特性データ
を出力する。この場合、第１検出センサ４は、主として
形状を、第２の検出センサ５は、低い周波数を使用して
主として材質を検出するようになっている。
【０００９】硬貨投入口３に硬貨２が投入されると、硬
貨２は搬送路６を沿って硬貨識別装置１内部へ転動す
る。硬貨２が両検出センサ４，５の位置に達すると、検
出センサ４，５が、硬貨２の形状および材質を検出する
ための特性データをそれぞれ硬貨処理部１０に出力す
る。硬貨処理部１０は、特性データと予め記憶している
硬貨データとを比較して硬貨２の真偽および種類を判別
する。
貨２は搬送路６を沿って硬貨識別装置１内部へ転動す
る。硬貨２が両検出センサ４，５の位置に達すると、検
出センサ４，５が、硬貨２の形状および材質を検出する
ための特性データをそれぞれ硬貨処理部１０に出力す
る。硬貨処理部１０は、特性データと予め記憶している
硬貨データとを比較して硬貨２の真偽および種類を判別
する。
【００１０】この際、硬貨処理部１０が、適正な硬貨と
判別した場合には、その硬貨２の特性データを硬貨処理
部１０内のメモリに硬貨の種類毎に蓄積記憶するととも
に、硬貨通過ゲート７を開け、受入通路８を介して硬貨
２を硬貨収納庫へ収納する。一方、硬貨処理部１０が、
硬貨２が適正でないと判別した場合には、返却通路９を
介してその硬貨２を返却する。そして、この受入通路８
を硬貨２が通過すると、図示しない硬貨通過センサによ
り硬貨２の通過が検出され、その通過信号が硬貨処理部
１０に出力される。硬貨処理部１０は、この通過信号の
入力があると、硬貨識別装置１の外部へ硬貨適正信号を
送出して、所定の硬貨処理が終了する。
判別した場合には、その硬貨２の特性データを硬貨処理
部１０内のメモリに硬貨の種類毎に蓄積記憶するととも
に、硬貨通過ゲート７を開け、受入通路８を介して硬貨
２を硬貨収納庫へ収納する。一方、硬貨処理部１０が、
硬貨２が適正でないと判別した場合には、返却通路９を
介してその硬貨２を返却する。そして、この受入通路８
を硬貨２が通過すると、図示しない硬貨通過センサによ
り硬貨２の通過が検出され、その通過信号が硬貨処理部
１０に出力される。硬貨処理部１０は、この通過信号の
入力があると、硬貨識別装置１の外部へ硬貨適正信号を
送出して、所定の硬貨処理が終了する。
【００１１】以上の動作と並行して、メモリに記憶した
硬貨２の特性データが所定のデータ数に達したときに
は、硬貨処理部１０が、統計処理、例えばその特性デー
タの平均値を求める演算を行い、その平均値と既に記憶
している硬貨データとから新たな硬貨データを求め、そ
の新たな硬貨データに書き換える。
硬貨２の特性データが所定のデータ数に達したときに
は、硬貨処理部１０が、統計処理、例えばその特性デー
タの平均値を求める演算を行い、その平均値と既に記憶
している硬貨データとから新たな硬貨データを求め、そ
の新たな硬貨データに書き換える。
【００１２】次に、硬貨識別装置１の電気回路につい
て、図２を用いて説明する。同図に示す構成要素は主と
して硬貨処理部１０に内蔵されているものであり、同図
に示す符号１１は、判別手段としての硬貨２の真偽およ
び種類の判別を行う判別処理、データ書換手段としての
硬貨データ書換処理、および基準設定手段の一部として
の動作などを行うマイクロコンピュータ（以下「ＣＰ
Ｕ］という）である。
て、図２を用いて説明する。同図に示す構成要素は主と
して硬貨処理部１０に内蔵されているものであり、同図
に示す符号１１は、判別手段としての硬貨２の真偽およ
び種類の判別を行う判別処理、データ書換手段としての
硬貨データ書換処理、および基準設定手段の一部として
の動作などを行うマイクロコンピュータ（以下「ＣＰ
Ｕ］という）である。
【００１３】このＣＰＵ１１の入力ポートには、Ａ／Ｄ
変換回路および信号処理回路等からなる処理回路１２、
および設定回路１３が接続されている。また、この処理
回路１２には、特性検出手段としての検出回路１４，１
５を介して、第１および第２の検出センサ４，５が接続
され、両検出センサ４，５には、発振回路１６，１７が
それぞれ接続されている。一方、ＣＰＵ１１の入出力ポ
ートには、バスラインを介して記憶部１８およびインタ
ーフェース回路１９が接続されている。
変換回路および信号処理回路等からなる処理回路１２、
および設定回路１３が接続されている。また、この処理
回路１２には、特性検出手段としての検出回路１４，１
５を介して、第１および第２の検出センサ４，５が接続
され、両検出センサ４，５には、発振回路１６，１７が
それぞれ接続されている。一方、ＣＰＵ１１の入出力ポ
ートには、バスラインを介して記憶部１８およびインタ
ーフェース回路１９が接続されている。
【００１４】以上の構成要素について説明すると、処理
回路１２は、硬貨２の投入に伴い検出回路１４，１５か
ら出力された特性データとしての検出信号を所定の振幅
まで増幅し、内蔵するクリップ回路によって波形整形を
行った後、波形整形した特性データをＡ／Ｄ変換回路を
介してＣＰＵ１１に出力する。
回路１２は、硬貨２の投入に伴い検出回路１４，１５か
ら出力された特性データとしての検出信号を所定の振幅
まで増幅し、内蔵するクリップ回路によって波形整形を
行った後、波形整形した特性データをＡ／Ｄ変換回路を
介してＣＰＵ１１に出力する。
【００１５】記憶部１８は、判別基準となる硬貨の厚さ
や材質等の基準データを予め記憶する基準データ記憶領
域（基準データ記憶手段）と、この硬貨処理装置１が、
市場で投入された適正な硬貨の特性を測定した特性デー
タを記憶する特性データ記憶領域と、後述する学習機能
によって演算した平均値に基づいて次々に書き換えられ
て新たなデータとなる硬貨データを記憶する硬貨データ
記憶領域（硬貨データ記憶手段）とを有している。そし
て、この記憶部１８の所定のアドレスにＣＰＵ１１がア
クセスすることにより、必要なデータが読み出される。
なお、基準データ、および最初に硬貨データ記憶領域に
記憶された硬貨データは、この硬貨識別装置１の製造工
場で製造者により記憶させられたデータであり、その内
容は一致している。しかし、基準データのデータ内容は
変更されないで、基準データとしてそのまま記憶されて
いるのに対し、硬貨データの内容は、学習機能により随
時修正されていく。
や材質等の基準データを予め記憶する基準データ記憶領
域（基準データ記憶手段）と、この硬貨処理装置１が、
市場で投入された適正な硬貨の特性を測定した特性デー
タを記憶する特性データ記憶領域と、後述する学習機能
によって演算した平均値に基づいて次々に書き換えられ
て新たなデータとなる硬貨データを記憶する硬貨データ
記憶領域（硬貨データ記憶手段）とを有している。そし
て、この記憶部１８の所定のアドレスにＣＰＵ１１がア
クセスすることにより、必要なデータが読み出される。
なお、基準データ、および最初に硬貨データ記憶領域に
記憶された硬貨データは、この硬貨識別装置１の製造工
場で製造者により記憶させられたデータであり、その内
容は一致している。しかし、基準データのデータ内容は
変更されないで、基準データとしてそのまま記憶されて
いるのに対し、硬貨データの内容は、学習機能により随
時修正されていく。
【００１６】設定回路１３は、例えば硬貨処理装置１の
内部に設けられた押釦スイッチおよび切替スイッチで構
成されており、このうちの押釦スイッチは、硬貨データ
記憶領域に記憶されている硬貨データの書換え（基準設
定手段）に使用される。つまり、この押釦スイッチが操
作されると、基準データ記憶領域に記憶されている基準
データは、ＣＰＵ１１により読み込まれた後、硬貨デー
タ記憶領域に転送され、既に記憶されている硬貨データ
を書き換えることによって、硬貨データ記憶領域に記憶
される。すなわち、硬貨データ記憶領域に記憶される硬
貨データの内容は、最初に記憶された内容と同一にな
る。以上の動作は、この設定回路１３の押釦スイッチ信
号がＣＰＵ１１に入力されることによって、ＣＰＵ１１
により自動的に行われる。一方、切替スイッチは、硬貨
データの許容範囲幅を選択する。つまり、硬貨２の真偽
および種類を識別するための許容範囲幅、例えば硬貨デ
ータの値１００に対して、±１５，±１０および±５と
いうような３種類の許容範囲が予め用意されており、外
国硬貨が不正に使用されているようなときは、この切替
スイッチの設定操作により、許容範囲幅を狭くすること
ができるようになっている。
内部に設けられた押釦スイッチおよび切替スイッチで構
成されており、このうちの押釦スイッチは、硬貨データ
記憶領域に記憶されている硬貨データの書換え（基準設
定手段）に使用される。つまり、この押釦スイッチが操
作されると、基準データ記憶領域に記憶されている基準
データは、ＣＰＵ１１により読み込まれた後、硬貨デー
タ記憶領域に転送され、既に記憶されている硬貨データ
を書き換えることによって、硬貨データ記憶領域に記憶
される。すなわち、硬貨データ記憶領域に記憶される硬
貨データの内容は、最初に記憶された内容と同一にな
る。以上の動作は、この設定回路１３の押釦スイッチ信
号がＣＰＵ１１に入力されることによって、ＣＰＵ１１
により自動的に行われる。一方、切替スイッチは、硬貨
データの許容範囲幅を選択する。つまり、硬貨２の真偽
および種類を識別するための許容範囲幅、例えば硬貨デ
ータの値１００に対して、±１５，±１０および±５と
いうような３種類の許容範囲が予め用意されており、外
国硬貨が不正に使用されているようなときは、この切替
スイッチの設定操作により、許容範囲幅を狭くすること
ができるようになっている。
【００１７】インターフェース回路１９は、外部装置と
通信するための信号の受け渡しを行うものであり、適正
な硬貨を受け入れた場合に、ＣＰＵ１１が、このインタ
ーフェース回路１９を介して、外部装置へ適正硬貨信号
を送出する。
通信するための信号の受け渡しを行うものであり、適正
な硬貨を受け入れた場合に、ＣＰＵ１１が、このインタ
ーフェース回路１９を介して、外部装置へ適正硬貨信号
を送出する。
【００１８】次に、ＣＰＵ１１の硬貨の判別処理および
特性データの保存処理について説明すれば、ＣＰＵ１１
は、特性データと硬貨データとを、予めプログラムされ
た条件により比較照合し、硬貨の真偽および種類を判別
し、硬貨２が適正な硬貨の場合には、その硬貨２の特性
データを記憶部１８の特性データ記憶領域に記憶させて
保存する。一方、硬貨２が適正な硬貨でないと判別した
場合には、特性データを保存しない。
特性データの保存処理について説明すれば、ＣＰＵ１１
は、特性データと硬貨データとを、予めプログラムされ
た条件により比較照合し、硬貨の真偽および種類を判別
し、硬貨２が適正な硬貨の場合には、その硬貨２の特性
データを記憶部１８の特性データ記憶領域に記憶させて
保存する。一方、硬貨２が適正な硬貨でないと判別した
場合には、特性データを保存しない。
【００１９】そして、ＣＰＵ１１は、上述した処理で蓄
積保存した特性データを統計的に処理し、その処理した
特性データに基づき、または処理された特性データと既
に硬貨データ記憶領域に記憶されている硬貨データとの
両方に基づき、プログラムされた所定の条件で記憶部１
８の硬貨データを修正していく。そして、第１および第
２検出センサ４，５の表面にゴミ等が蓄積することがあ
っても、硬貨データは、次々と修正されて新たな硬貨デ
ータとなり、硬貨の識別に支障がないようになってい
る。一方、清掃などにより、両センサ４，５のゴミ等が
取り去られると、特性データを検出する環境条件が異な
った条件になる。このため、特性データが、それまでと
は全く異なった数値になり、その硬貨データを使用する
と、硬貨の真偽判別の際に、ほとんどの硬貨が適正でな
いと判別されてしまう。この場合には、ユーザ等が、設
定回路１３の押釦スイッチを操作すると、記憶部１８の
硬貨データの内容は、基準データと同一の内容に書き換
えられる。したがって、硬貨データは、硬貨識別装置１
が新品のときのデータになるので、両検出センサ４，５
の検出環境条件に対応したデータ内容になり、これ以降
に投入される硬貨２は、正確に真偽判別される。なお、
この後、学習機能モードで稼働させることにより、変更
された硬貨データが、修正され続け、再び特性データの
検出環境条件の経年変化に対応した硬貨データになる。
積保存した特性データを統計的に処理し、その処理した
特性データに基づき、または処理された特性データと既
に硬貨データ記憶領域に記憶されている硬貨データとの
両方に基づき、プログラムされた所定の条件で記憶部１
８の硬貨データを修正していく。そして、第１および第
２検出センサ４，５の表面にゴミ等が蓄積することがあ
っても、硬貨データは、次々と修正されて新たな硬貨デ
ータとなり、硬貨の識別に支障がないようになってい
る。一方、清掃などにより、両センサ４，５のゴミ等が
取り去られると、特性データを検出する環境条件が異な
った条件になる。このため、特性データが、それまでと
は全く異なった数値になり、その硬貨データを使用する
と、硬貨の真偽判別の際に、ほとんどの硬貨が適正でな
いと判別されてしまう。この場合には、ユーザ等が、設
定回路１３の押釦スイッチを操作すると、記憶部１８の
硬貨データの内容は、基準データと同一の内容に書き換
えられる。したがって、硬貨データは、硬貨識別装置１
が新品のときのデータになるので、両検出センサ４，５
の検出環境条件に対応したデータ内容になり、これ以降
に投入される硬貨２は、正確に真偽判別される。なお、
この後、学習機能モードで稼働させることにより、変更
された硬貨データが、修正され続け、再び特性データの
検出環境条件の経年変化に対応した硬貨データになる。
【００２０】以上のように本実施例によれば、学習機能
により、硬貨データが硬貨識別装置１の経年変化に対応
して修正された内容になっていた場合において、硬貨識
別装置１の硬貨の特性を測定する環境条件が初期のとき
の条件になっても、その条件に対応して投入コインの真
偽および種類の判別を正確に行うことができる。
により、硬貨データが硬貨識別装置１の経年変化に対応
して修正された内容になっていた場合において、硬貨識
別装置１の硬貨の特性を測定する環境条件が初期のとき
の条件になっても、その条件に対応して投入コインの真
偽および種類の判別を正確に行うことができる。
【００２１】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、硬貨識別装置１の用途として自動
販売機に限定されるものではなく、広く両替機等の硬貨
選別装置等に適用されるし、硬貨の特性データも材料、
厚さおよび外形等に関するものに限定されるものではな
く、全ての特性データに適用可能である。
のではない。例えば、硬貨識別装置１の用途として自動
販売機に限定されるものではなく、広く両替機等の硬貨
選別装置等に適用されるし、硬貨の特性データも材料、
厚さおよび外形等に関するものに限定されるものではな
く、全ての特性データに適用可能である。
【００２２】また、本硬貨識別装置１は、基準データを
硬貨識別の際の硬貨データとして使用する通常モード
と、本実施例において説明した学習機能モードとを、切
り替えて動作させるようにしてもよい。
硬貨識別の際の硬貨データとして使用する通常モード
と、本実施例において説明した学習機能モードとを、切
り替えて動作させるようにしてもよい。
【００２３】更に、統計処理の動作も、本実施例におい
て説明した平均値演算に限らず、標準偏差演算にするこ
ともできるし、基準データの範囲（硬貨の真偽等の基準
としての許容範囲）を広くしておき、学習機能モードに
おいてはその許容範囲を次第に狭くするような処理方法
であってもよい。
て説明した平均値演算に限らず、標準偏差演算にするこ
ともできるし、基準データの範囲（硬貨の真偽等の基準
としての許容範囲）を広くしておき、学習機能モードに
おいてはその許容範囲を次第に狭くするような処理方法
であってもよい。
【００２４】
【発明の効果】以上のように本発明の硬貨識別装置によ
れば、自動販売機内の清掃等により硬貨の特性を測定す
る環境条件が変わった場合でも、硬貨識別処理を正常に
行うことができるとともに、新たな環境条件に対応して
学習機能の動作を再開することができる。
れば、自動販売機内の清掃等により硬貨の特性を測定す
る環境条件が変わった場合でも、硬貨識別処理を正常に
行うことができるとともに、新たな環境条件に対応して
学習機能の動作を再開することができる。
【図１】本発明に係る硬貨識別装置の裁断側面図を示す
図である。
図である。
【図２】本発明に係る硬貨識別装置の電気回路を示す図
である。
である。
１ 硬貨識別装置 ４ 検出センサ ５ 検出センサ １１ ＣＰＵ １２ 処理回路 １３ 設定回路 １４ 検出回路 １５ 検出回路 １８ 記憶部
Claims (1)
- 【請求項１】 硬貨の真偽および種類を判別するための
硬貨データを記憶する硬貨データ記憶手段と、投入硬貨
の特性を検出する特性検出手段と、当該特性検出手段で
検出した特性データと前記硬貨データとを比較して硬貨
の真偽および種類を判別する判別手段と、当該判別手段
により適正と判別された硬貨の特性データを統計的に処
理するとともに、前記硬貨データを、前記処理された特
性データに基づく新たな硬貨データに書き換えるデータ
書換手段とを有する硬貨識別装置において、 基準の硬貨データを記憶する基準データ記憶手段と、前
記硬貨データ記憶手段の硬貨データを前記基準データに
書き換える基準設定手段とを備えたことを特徴とする硬
貨識別装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5118938A JPH06309544A (ja) | 1993-04-22 | 1993-04-22 | 硬貨識別装置 |
| KR1019940007884A KR0170021B1 (ko) | 1993-04-22 | 1994-04-15 | 경화식별장치 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5118938A JPH06309544A (ja) | 1993-04-22 | 1993-04-22 | 硬貨識別装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06309544A true JPH06309544A (ja) | 1994-11-04 |
Family
ID=14748952
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5118938A Pending JPH06309544A (ja) | 1993-04-22 | 1993-04-22 | 硬貨識別装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06309544A (ja) |
| KR (1) | KR0170021B1 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000348232A (ja) * | 1999-04-02 | 2000-12-15 | Sanyo Electric Co Ltd | 硬貨識別装置 |
-
1993
- 1993-04-22 JP JP5118938A patent/JPH06309544A/ja active Pending
-
1994
- 1994-04-15 KR KR1019940007884A patent/KR0170021B1/ko not_active IP Right Cessation
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000348232A (ja) * | 1999-04-02 | 2000-12-15 | Sanyo Electric Co Ltd | 硬貨識別装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| KR940024632A (ko) | 1994-11-18 |
| KR0170021B1 (ko) | 1999-03-30 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020416 |