JP2865113B2 - 硬貨選別装置 - Google Patents

硬貨選別装置

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JP2865113B2
JP2865113B2 JP2597791A JP2597791A JP2865113B2 JP 2865113 B2 JP2865113 B2 JP 2865113B2 JP 2597791 A JP2597791 A JP 2597791A JP 2597791 A JP2597791 A JP 2597791A JP 2865113 B2 JP2865113 B2 JP 2865113B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動販売機や両替機、
あるいは硬貨型のメダルを使用するスロットマシン等の
ゲーム機(以下、これらを総称して硬貨受入機という)
において、その硬貨投入口に投入される硬貨やメダル等
(以下、これらを総称して硬貨という)の真偽を判定し
て選別する硬貨選別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の硬貨選別装置としては、
例えば、投入された硬貨が通る通路内の幅方向における
中心位置に光センサ等により構成される硬貨センサを設
け、その硬貨センサの設置位置における硬貨の通過時間
を硬貨センサの検出信号により計測し、その計測された
通過時間とあらかじめ正規の硬貨に対するものとしてメ
モリ等に記憶させた当該通過時間の理論値とを比較する
ことにより、投入された硬貨の真偽を判定するようにし
たものが知られている。
【0003】かかる硬貨選別装置は、基本的には、正規
の硬貨の径が一定に定まっていることを利用し、投入さ
れた硬貨の径により、その硬貨の真偽を判定するもので
ある。
【0004】すなわち、投入された硬貨がその通路の中
心を落下していくとすれば、硬貨センサを介して計測さ
れる上記の通過時間は硬貨の径に比例する量となり、そ
の通過時間は、径が同一である硬貨に対しては、その硬
貨の通路への投入速度等の条件が同一であれば、同じ値
となる。そして、径が判っている正規の硬貨に対して
は、適当な投入速度等の条件の下で、上記の通過時間を
理論的に求めておくことができ、この理論値と通過時間
の計測値とを比較すれば、投入された硬貨の真偽を判定
することができる。具体的には、例えば、投入された硬
貨の通過時間が上記の理論値と所定の許容範囲内で一致
すれば、その硬貨は正規の硬貨であると判定し、その許
容範囲内でその通過時間が理論値と一致しなければ、そ
の硬貨は正規の硬貨ではないと判定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
硬貨選別装置においては、通過時間の理論値は、あらか
じめ実験等により定められる適当な投入速度等の条件の
下で求められたものであるが、実際に投入される硬貨は
種々の投入条件等の下で投入されるため、同一径の硬貨
であっても、硬貨センサの設置位置を通過する際の速度
は必ずしも同じになるとは限らない。
【0006】そして、このような場合には、例えば、正
規の硬貨を投入しても、その通過時間が上記の理論値と
異なるものとなって、正規の硬貨ではないと誤判定され
ることがあり、これと逆に、正規のものでない硬貨が投
入された場合にその硬貨が正規の硬貨として誤判定され
ることがあった。
【0007】また、かかる硬貨選別装置においては、一
般に、硬貨の通路は正規の硬貨が円滑に通ることができ
るように、その幅が正規の硬貨の径よりも若干大きいも
のとされており、このため、実際に投入される硬貨は、
必ずしもその通路の中心を通るとは限らず、硬貨センサ
の設置位置において通路の中心からずれて通過すること
がある。
【0008】そして、このような場合にも、上記の場合
と同様に、正規の硬貨を投入しても、その通過時間が上
記の理論値と異なるものとなって、正規の硬貨ではない
と誤判定されることがあり、これと逆に、正規のもので
ない硬貨が正規の硬貨として誤判定されることがあっ
た。
【0009】従って、本発明は、かかる不都合を解消す
るために、硬貨受入機に投入される硬貨の投入速度や通
路における通過位置等の条件によらず、確実にその硬貨
の真偽を正しく判定して選別することができる硬貨選別
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、硬貨の通路に
投入された硬貨の真偽を該硬貨の径により判定し、その
判定結果に基づいて該硬貨を選別する装置であって、前
記通路内にその概略幅方向に間隔をとって複数の所定位
置にそれぞれ設けられ、各所定位置における硬貨の通過
を検出する複数の硬貨センサと、各硬貨センサからの検
出信号により前記通路に投入された硬貨の前記各所定位
置における通過時間を計測する計測手段と、該計測手段
により計測された前記各所定位置における硬貨の通過時
間の相互の比率を求める演算手段と、該通過時間の相互
の比率に対応するものとして前記通路を通る正規の硬貨
の前記各所定位置における通過方向の弦の長さの相互の
比率の理論値を記憶した記憶手段と、前記演算手段によ
り求められた通過時間の相互の比率を前記記憶手段に記
憶された理論値と比較することにより前記通路に投入さ
れた硬貨の真偽を判定する判定手段とを備える。
【0011】前記記憶手段は、前記通路の幅方向におけ
る正規の硬貨の複数の位置に対して求めた複数の理論値
を記憶し、前記判定手段は、前記通過時間の相互の比率
とその比率に最も適合する理論値とを比較することによ
り硬貨の真偽を判定するものである。
【0012】前記複数の硬貨センサのうち、少なくとも
一つは前記通路の幅方向の中心位置に配置され、他の一
つは該中心位置から左右いずれかの側で正規の硬貨の半
径よりも小さい距離をとった位置に配置されることが好
ましい。
【0013】
【作用】硬貨受入機に投入される硬貨の上記各所定位置
における通過時間は、同一径の硬貨であっても、その硬
貨の投入速度等により異なることがあるが、その硬貨の
通路の幅方向における位置が同じであれば、各所定位置
における通過時間の相互の比率は、硬貨の通過速度によ
らず、硬貨の径によって決まる。また、各所定位置にお
ける通過時間は、各所定位置における硬貨の通過方向の
弦の長さに比例する。
【0014】上記のように記憶手段に記憶させた理論値
は、正規の硬貨の各所定位置における弦の長さの比率で
あるので、この比率の理論値は、正規の硬貨の各所定位
置における通過時間の相互の比率と一致する。
【0015】本発明によれば、実際に硬貨が投入される
と、初めにその硬貨の各所定位置における通過時間が計
測手段により各硬貨センサの検出信号を介して計測さ
れ、その計測された各通過時間の相互の比率が演算手段
により求められる。
【0016】次いで、この求められた通過時間の比率
と、記憶手段に記憶させた理論値とが判定手段により比
較され、この比較により通路に投入された硬貨の真偽が
判定される。
【0017】この場合、通路の幅方向における正規の硬
貨の位置ずれを考慮して、その幅方向での位置ずれの値
に対する理論値を予め求め、それらの値を記憶手段に記
憶させておく。そして、判定手段では、通路内の各所定
位置における通過時間の相互の比率と、この比率に最も
適合する(具体的には、最も近い値を有する)理論値と
を比較することにより、通路の幅方向にずれた硬貨で
も、その真偽を的確に判定することができる。
【0018】また、硬貨センサのうち、少なくとも一つ
を前記通路の幅方向の中心位置に配置し、他の一つを、
該中心位置から左右いずれかの側の正規の硬貨の半径よ
りも小さい距離をとった位置に配置することにより、投
入された硬貨が通路の幅方向にずれても、二つの硬貨セ
ンサは、確実にその硬貨の通過を検出することが可能と
なる。従って、上記の通過時間の計測及び硬貨の真偽の
判定を確実に行うことができる。
【0019】
【実施例】本発明の硬貨選別装置の一例を図面に従って
説明する。
【0020】図1は実施例の硬貨選別装置の構成を示す
図、図2は硬貨選別装置による硬貨の真偽判定の原理を
説明するための図、図3及び図4はその硬貨選別装置の
作動を説明するためのフローチャートである。
【0021】図1において、硬貨選別装置1は、略上下
方向に延在する硬貨通路2と、この通路2を通過する硬
貨Aの真偽判定及び選別のための種々の演算及び制御等
を行う制御回路部3とを備えている。
【0022】通路2は、例えば、その上端部がこれに硬
貨Aを投入するための硬貨投入口4に連接される一方、
その下端部が硬貨返却口5に連接され、さらに、その中
間部の一側壁に形成された開口6から副通路7を介して
硬貨収納用ホッパー8に連接される。そして、通路2
は、その幅が正規の硬貨を円滑に通すことができるよう
に、正規の硬貨の直径2r(rは半径)よりも若干大き
く、例えば数ミリ程度大きく形成されている。
【0023】通路2の開口6の位置には、この開口6を
開閉するための開閉板9が通路2に沿って配置されてい
る。この開閉板9は、その下端部に設けられた支軸10
の回りに通路2の内部側に向かって揺動自在とされる一
方、通路2の外側壁部に取り付けた電磁ソレノイド11
にリンク12を介して連結され、その電磁ソレノイド1
1の作動により、実線で示すように開口6を閉塞する位
置(以下、閉位置という)と、仮想線で示すように、開
閉板9の上端部が通路2内に入り込んで開口6を開く位
置(以下、開位置という)との間で揺動可能とされてい
る。
【0024】この場合、開閉板9は、その閉位置におい
ては、通路2をその上部側から硬貨返却口5に向かって
連通させると共にホッパー8に対して遮断し、その開位
置においては、通路2をその上部側からホッパー8に向
かって連通させると共に、開閉板9の上端部が開口6の
対面側の通路2の側壁部に当接することにより通路2を
硬貨返却口5に対して遮断するようにしている。そし
て、電磁ソレノイド11は、制御回路部3に電気的に接
続されており、この制御回路部3の指令に基づいて、後
述するように開閉板9を揺動させて開口6を開閉するよ
うにしている。
【0025】通路2の上部の所定位置には、その幅方向
に間隔を存して複数の硬貨センサ13(本実施例では三
つ)が並列・配置され、これらの硬貨センサ13のう
ち、中央の硬貨センサ13aは通路2の幅方向における
中心位置に設けられ、その両側の硬貨センサ13b,1
3cは、通路2の中心からその両側に等しい間隔dをと
った位置に設けられている。この場合、この間隔dは、
正規の硬貨の半径rよりも小さな値とされている。
【0026】これらの硬貨センサ13は、例えばフォト
センサで構成されるものであり、硬貨Aがこれらの硬貨
センサ13の設置位置を通過する時に、その通過をその
通過の時間間隔だけ光電的に検出するようにしている。
そして、各硬貨センサ13は制御回路部3に電気的に接
続され、その検出信号を制御回路部3に出力するように
している。
【0027】また、通路2内には、開口6の手前の位置
に磁気センサ14が配置されて、制御回路部3に電気的
に接続されている。
【0028】この磁気センサ14は、通路2に投入され
る硬貨Aの材質を判定するためのものであり、正規の硬
貨(通常、金属製)が磁気センサ14の設置位置を通る
時に生ずる磁界の変化を検出する。それにより、制御回
路部3は、その硬貨の材質が正規か否かを判定する。例
えば、硬貨が合成樹脂製であれば、磁界の変化がないこ
とから、偽物と判定する。
【0029】制御回路部3は、図示しないCPU、RA
M、ROM等を含み、その演算機能や制御機能として、
本発明の要部である計測手段15、演算手段16、記憶
手段17及び判定手段18を有している。
【0030】これらの手段15〜18のうち、計測手段
15は、投入された硬貨Aが各硬貨センサ13の設置位
置を通過する際に、その通過が各硬貨センサ13により
検出されている時間間隔だけ、各硬貨センサ13毎にそ
の時間を計測し、これによって、硬貨Aの各硬貨センサ
13の設置位置における通過時間を計測する。
【0031】そして、演算手段16は、上記のように計
測された各硬貨センサ13毎の通過時間の相互の比率を
次式に従って求める。
【0032】すなわち、各硬貨センサ13a,13b,
13cに対応する硬貨Aの通過時間をそれぞれTa ,T
b ,Tc 、各通過時間Ta,Tb ,Tc の相互の比率
(以下、時間比率という)をそれぞれXa ,Xb ,Xc
とすると、 Xa =Ta /(Ta +Tb +Tc ) ・・・・・・(1a) Xb =Tb /(Ta +Tb +Tc ) ・・・・・・(1b) Xc =Tc /(Ta +Tb +Tc ) ・・・・・・(1c) また、記憶手段17には、正規の硬貨における各時間比
率Xa ,Xb ,Xc に相当するものとして、通路2を通
る正規の硬貨の、各硬貨センサ13a,13b,13c
におけるその通過方向(通路2の長さ方向)における弦
の長さの比率の理論値(詳細は後述する)があらかじめ
記憶されており、判定手段18は、各時間比率Xa ,X
b ,Xc と、その理論値とを比較することにより投入さ
れた硬貨Aの真偽を判定する。
【0033】この理論値は、次のように求められる。す
なわち、図2において、硬貨Aが通路2を通る場合を想
定し、この時、この硬貨Aが各硬貨センサ13の設置位
置を通過する際に、この硬貨Aの、各硬貨センサ13
a,13b,13cの設置位置における通路2の長手方
向での仮想的な弦をそれぞれGa ,Gb ,Gc とする
と、各硬貨センサ13a,13b,13cを介して計測
される硬貨Aの通過時間Ta ,Tb ,Tc は、それぞれ
硬貨Aが各硬貨センサ13a,13b,13cの設置位
置において弦Ga ,Gb ,Gc の長さ分だけ通路2内を
移動するのに要した時間となり、その通過時間Ta ,T
b ,Tc は、明らかに弦Ga ,Gb ,Gc の長さに比例
する。従って、通過時間Ta,Tb ,Tc の相互の比率
は、硬貨Aの各硬貨センサ13の設置位置における通過
速度によらず、弦Ga ,Gb ,Gc の長さの相互の比率
に一致する。
【0034】そこで、弦Ga ,Gb ,Gc の長さをLa
,Lb ,Lc 、その相互の比率(以下、弦比率とい
う)をそれぞれYa ,Yb ,Yc とし、この弦比率Ya
,Yb ,Yc を、前記の時間比率Xa ,Xb ,Xc と
同様に、次式により定めれば、弦比率Ya ,Yb ,Yc
は時間比率Xa ,Xb ,Xc と一致する。
【0035】 Ya =La /(La +Lb +Lc ) ・・・・・・(2a) Yb =Lb /(La +Lb +Lc ) ・・・・・・(2b) Yc =Lc /(La +Lb +Lc ) ・・・・・・(2c) 一方、投入される硬貨Aが正規のものであるとすると、
その正規の硬貨Aに対しては、その半径rが定まってい
るので、同図を参照して、通路2の幅方向における通路
2の中心と硬貨Aの中心との位置ずれ距離sを適当な値
に設定して三平方の定理を適用すれば、次式により、弦
Ga ,Gb ,Gc の長さLa ,Lb ,Lc がそれぞれ求
められる。
【0036】 La =2・(r2 −s2 1/2 ・・・・・・(3a) Lb =2・〔r2 −(d+s)2 1/2 ・・・・・・(3b) Lc =2・〔r2 −(d−s)2 1/2 ・・・・・・(3c) ここで、dは前述したように、硬貨センサ13b ,13
c と、通路2の中心との間隔であり、d<rである。
【0037】このようにして正規の硬貨に対して求めら
れる弦Ga ,Gb ,Gc の長さLa,Lb ,Lc を上記
の式 (2a) 〜 (2c) に代入すれば、正規の硬貨Aについ
ての弦比率Ya ,Yb ,Yc を理論的に求めることがで
きる。これらの弦比率Ya ,Yb ,Yc は、上述したこ
とから、正規の硬貨Aにおける時間比率Xa ,Xb ,X
c のそれぞれの理論値(以下、この理論値を弦比率と同
一の参照符号を用いて、新たに理論値Ya ,Yb ,Yc
という)となる。これらの理論値Ya ,Yb ,Yc は、
硬貨Aの各硬貨センサ13の設置位置における通過速度
によらない。
【0038】図1の記憶手段17は、このようにして求
められた理論値Ya ,Yb ,Yc を記憶するが、実際に
は正規の硬貨が通路2の幅方向において種々の位置にず
れる場合を考慮して、上記位置ずれの距離sの想定し得
る複数の値に対して求めた複数組の理論値Ya ,Yb ,
Yc を、データテーブルとして記憶する。
【0039】一方、判定手段18は、詳細は後述する
が、硬貨Aが投入された時、演算手段16により時間比
率Xa ,Xb ,Xc が求められた後に記憶手段17のデ
ータテーブルを検索することにより、この時間比率Xa
,Xb ,Xc に最も適合する(最も近い値を有する)
理論値Ya ,Yb ,Yc の組を選択し、これらを比較し
て硬貨Aの真偽を判定するように構成される。
【0040】なお、図1において、通路2内の入口側に
はフォトセンサ19が配置されている。これは、一旦投
入された硬貨Aが釣り糸等により引き出されるのを防止
するための不正行為検出用フォトセンサであり、通路2
内で硬貨Aが不当に移動された時、検出信号を出力し、
制御回路部3に供給する。
【0041】次に、この硬貨選別装置1の動作を説明す
る。図1及び図3において、硬貨Aが硬貨投入口4から
投入され、その硬貨Aが硬貨センサ13の設置位置を通
過すると、各硬貨センサ13はその通過を検出してその
通過に要した時間だけ検出信号を出力する。この場合、
前述したように、硬貨センサ13のうち、その両側に位
置する硬貨センサ13b,13cは、通路2の中心に対
して正規の硬貨の半径rよりも小さい間隔dで配置され
ているので、少なくとも正規の硬貨の半径rと同一半径
の硬貨Aに対しては、その硬貨Aが通路2の幅方向にず
れていても、各硬貨センサ13は硬貨Aの通過を検出し
て検出信号を出力する。
【0042】この時、制御回路部3は、図4に示す処理
を所定の単位時間(例えば 200μsec)毎に繰り返し行
う。
【0043】すなわち、制御回路部3は、単位時間毎に
各硬貨センサ13が検出信号を出力しているか否か(各
硬貨センサ13のオン、オフ)を監視し、各硬貨センサ
13毎に、これがオン状態である時、換言すれば、硬貨
Aがその硬貨センサ13の設置位置を通過している時に
は、そのオン回数を単位時間毎に累積加算していく。そ
して、この加算演算は、硬貨センサ13のうち、硬貨A
の通過終了が最後となる中央の硬貨センサ13aがオフ
状態となるまで行われ、その硬貨センサ13aが前回の
処理におけるオン状態からオフ状態となった時、次に説
明する硬貨Aのの真偽判定処理に移行する。
【0044】尚、図4に示す処理は、硬貨Aの投入の有
無にかかわらず、随時、単位時間毎に行われており、こ
の処理が行われる一つの時点で、硬貨センサ13aがオ
フ状態であり、且つ、その前回の処理でも硬貨センサ1
3aがオフ状態であるときは、真偽判定処理は行われな
い。
【0045】次に、図3において、上記のように真偽判
定処理に移行すると、制御回路部3の計測手段15は、
各硬貨センサ13毎のオン回数の累積加算値により、硬
貨Aの各硬貨センサ13の設置位置における通過時間T
a ,Tb,Tc を計測する。この場合、各硬貨センサ1
3毎のオン回数の累積加算演算は、前述のように単位時
間毎に行われるので、通過時間Ta ,Tb ,Tc は、各
硬貨センサ13毎のオン回数の累積加算値にその単位時
間を乗算することにより求められる。あるいは、各硬貨
センサ13毎のオン回数の累積加算値を通過時間Ta ,
Tb ,Tc に相当する量としてそのままの値を用いても
よい。
【0046】このように、通過時間Ta ,Tb ,Tc が
計測されると、次に、演算手段16が、これらの通過時
間Ta ,Tb ,Tc から前記の時間比率Xa ,Xb ,X
c を上式(1a)〜(1c)に従って算出する。
【0047】そして、時間比率Xa ,Xb ,Xc が求め
られると、次に、判定手段18が記憶手段17のデータ
テーブルから、この時間比率Xa ,Xb ,Xc に最も適
合する前記の理論値Ya ,Yb ,Yc の組を検索する。
【0048】このような検索は、例えば、時間比率Xa
,Xb ,Xc のうち、そのいずれか一つを特定した後
に、その一つの時間比率Xa,Xb ,Xc をこれに対応
する理論値Ya ,Yb ,Yc の一つと上記のデータテー
ブルにおいて逐次比較し、その両者の差が最小となる理
論値Ya ,Yb ,Yc の組を検索することにより行われ
る。
【0049】この場合、時間比率Xa ,Xb ,Xc の一
つを特定するに際しては、予めそのいずれか一つに限定
しておいてもよく、また、時間比率Xa ,Xb ,Xc の
大小に応じてその一つを選択するようにしてもよい。
【0050】次いで、このように理論値Ya ,Yb ,Y
c が検索されると、判定手段18は、その理論値Ya ,
Yb ,Yc と、時間比率Xa ,Xb ,Xc との比較を行
い、これによって、硬貨Aの真偽を判定する。
【0051】この場合、この判定においては、例えば、
各理論値Ya ,Yb ,Yc が各時間比率Xa ,Xb ,X
c に対して、あるいは各理論値Ya ,Yb ,Yc のいず
れか一つもしくは二つがこれに対応する時間比率Xa ,
Xb ,Xc のいずれか一つもしくは二つに対して、あら
かじめ定められた許容範囲内にあれば、通路2に投入さ
れた硬貨Aが正規のものであると判定される。
【0052】尚、図3のフローチャートには示さない
が、かかる判定等の処理と並行して、硬貨Aが前記の磁
気センサ14の位置に達した時、磁気センサ14の検出
信号により、判定手段18は硬貨Aの材質が正規のもの
であるか否かの判定も行う。
【0053】上記の判定により、この硬貨Aが正規のも
のであると判定されると、制御回路部3は、電磁ソレノ
イド11を作動させて開閉板9を図1の仮想線で示す開
位置に揺動させ、この時、磁気センサ14の設置位置を
通過した硬貨Aは、通路2から開口6及び副通路7を介
してホッパー8に収納される。
【0054】一方、硬貨Aが正規のものでないと判定さ
れたときには、制御回路部3は、開閉板9を図1の実線
で示す閉位置に維持させ、この時、この硬貨Aは、通路
2をそのまま通って硬貨返却口5に排出される。
【0055】このように、この硬貨選別装置1において
は、硬貨Aの硬貨センサ13の設置位置における通過速
度の影響を受けない時間比率Xa ,Xb,Xc をその正
規の硬貨に対する理論値Ya ,Yb ,Yc と比較するこ
とにより、硬貨Aの真偽の判定を行うようにしているの
で、投入速度等の条件によらずに硬貨Aの真偽を正しく
判定することができる。この場合、硬貨Aが通路2の中
心から幅方向にずれることをも考慮し、その位置ずれの
距離sの複数の値に対して理論値Ya ,Yb ,Yc の組
を求めて記憶手段17に記憶させてあるので、硬貨Aが
通路2を通る際の位置によらずに、その真偽を正しく判
定することができる。
【0056】このような硬貨選別装置は、自動販売機や
両替機、あるいはスロットマシン等のゲーム機等、種々
の硬貨受入機に適用することができる。
【0057】尚、本実施例においては、硬貨センサ13
の個数を三つとしたが、これに限らず、その個数を二個
あるいは四個以上として、本実施例と同様に硬貨選別装
置を構成することも可能である。
【0058】また、本実施例においては、硬貨センサ1
3を通路2の幅方向に直線的に並列させたが、必ずしも
このように並列させる必要はなく、例えば、通路2の幅
方向に対して所定の角度傾斜させて並列させるようにし
ても、本実施例と同様に硬貨選別装置を構成することが
可能である。
【0059】
【発明の効果】上記のように、本発明によれば、硬貨が
通路を通るとき、通路内の略幅方向に間隔をとって配置
した複数の硬貨センサからの検出信号により、各硬貨セ
ンサの位置における硬貨の通過時間を計測し、各通過時
間の相互の比率を求める一方、各硬貨センサの位置にお
ける通過時間の相互の比率の理論値として、正規の硬貨
について各硬貨センサの位置における通過方向の弦の長
さの相互の比率を、上記通路の幅方向における当該正規
の硬貨の複数の位置に対して求めておき、この理論値と
上記の計測による通過時間の相互の比率とを比較するこ
とにより、硬貨の真偽を判定するようにしたので、硬貨
の投入速度あるいは通路における通過速度等の条件によ
らずに、その硬貨の真偽を正しく判定して選別すること
ができる。
【0060】そして、硬貨の真偽の判定に際し、計測に
よる通過時間の相互の比率とその比率に最も適合する理
論値とを比較することにより、通路内における硬貨の通
過位置によらずにその硬貨の真偽を判定することがで
き、一層確実な判定を行うことができる。
【0061】更に、硬貨センサのうち、少なくとも一つ
を前記通路の幅方向の中心位置に配置し、他の一つを、
この中心位置から左右いずれかの側の正規の硬貨の半径
よりも小さい距離をとった位置に配置することにより、
硬貨が通路内でその幅方向に位置ずれしても、その硬貨
の通過をこれらの硬貨センサにより確実に検出できる。
従って、その検出に応じて上記の判定を確実に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の硬貨選別装置の実施例の構成を示す
図。
【図2】本発明による硬貨の真偽判定の原理を説明する
ための図。
【図3】実施例の作動を説明するためのフローチャー
ト。
【図4】実施例の作動を説明するためのフローチャー
ト。
【符号の説明】
1…硬貨選別装置、2…通路、13…硬貨センサ、15
…計測手段、16…演算手段、17…記憶手段、18…
判定手段。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬貨の通路に投入された硬貨の真偽を該硬
    貨の径により判定し、その判定結果に基づいて硬貨を選
    別する装置において、 前記通路内にその略幅方向に間隔をとって複数の所定位
    置にそれぞれ設けられ、当該各所定位置における硬貨の
    通過を検出する複数の硬貨センサと、 該硬貨センサからの検出信号により前記通路に投入さ
    れた硬貨の前記各所定位置における通過時間を計測する
    計測手段と、 該計測手段により計測された前記各所定位置における通
    過時間の相互の比率を求める演算手段と、 該通過時間の相互の比率に対応するものとして前記通路
    を通る正規の硬貨の前記各所定位置における通過方向の
    弦の長さの相互の比率の理論値を記憶した記憶手段と、 前記演算手段により求められた前記通過時間の相互の比
    率を前記理論値と比較することにより前記通路に投入さ
    れた硬貨の真偽を判定する判定手段とを備え 前記記憶手段は、前記通路の幅方向における正規の硬貨
    の複数の位置に対して求めた複数の理論値を記憶し、前
    記判定手段は、前記通過時間の相互の比率とその比率に
    最も適合する理論値とを比較することにより硬貨の真偽
    を判定する ことを特徴とする硬貨選別装置。
  2. 【請求項2】前記複数の硬貨センサのうち、少なくとも
    一つは前記通路の幅方向の中心位置に配置され、他の一
    つは該中心位置から左右いずれかの側で正規の硬貨の半
    径よりも小さい距離をとった位置に配置されていること
    を特徴とする請求項1記載の硬貨選別装置。
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