JPH0630165Y2 - 核磁気共鳴イメージング装置用受信コイル - Google Patents

核磁気共鳴イメージング装置用受信コイル

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JPH0630165Y2
JPH0630165Y2 JP1989020271U JP2027189U JPH0630165Y2 JP H0630165 Y2 JPH0630165 Y2 JP H0630165Y2 JP 1989020271 U JP1989020271 U JP 1989020271U JP 2027189 U JP2027189 U JP 2027189U JP H0630165 Y2 JPH0630165 Y2 JP H0630165Y2
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JP
Japan
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magnetic resonance
coil
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nuclear magnetic
receiving coil
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JP1989020271U
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幸浩 八杉
秀則 岸野
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
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Hitachi Medical Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、核磁気共鳴(以下、NMRと略記する)を利
用して被検体の所望箇所を映像化するNMRイメージン
グ装置用高周波受信コイルに関するものである。
〔従来の技術〕
NMRイメージング装置では、原子核を高周波を照射し
て励起し、共鳴した原子核より放出される高周波信号
(これをNMR信号という)を検出する。高周波信号の
検出には通常、コイルが使用され、サドル型,ソレノイ
ド型及びそれらを変形した種々のコイルが考えられてい
る。この検出コイルの感度が再構成された画像のS/N
比に直接影響するため、その研究改良が多くなされてい
る。
垂直磁場方式NMRイメージング装置の場合、受信コイ
ルに感度の高いソレノイド型コイルを使用することがで
きる。また、D.I.HoultとR.E.RichardsのS/
N比を表す式によれば、高周波受信コイルの大きさ
(径)を小さくすればS/N比が向上するとされてお
り、それは実験においても確認されている。
被検体にこういつた受信コイルを装着する場合使い勝手
の向上のためにコイルが分割できたほうが望ましい。ま
た、頸椎部等では分割できなければ小径のコイルを装着
することができない。そこで、従来の装置は特願昭63-1
52341号に記載のように受信コイルをフレキシブな素材
で構成し、その一部をコネクタを用いて着脱可能とし、
被検体の検査部に応じて受信コイルの長さを可変できる
ようにして被検体に密着できるような構造としていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
前記従来技術では受信コイルに使用するコネクタに一般
のものを用いていたため、コネクタの素材やメツキに含
まれる磁性体の影響を考慮しておらず、これによつて静
磁場の均一性が乱され、得られる画像に歪みを生じると
いう問題点があつた。したがつて、受信コイルや接続コ
ネクタを磁性歪みの影響が出ない程度に被検体から離し
て装着しなければならず、結果として受信コイル径を大
きくなつてしまいS/N比の低下を招いていた。
本考案は、上述したような問題点を解消するためになさ
れたもので、磁性歪みのない、S/N比の高い良質の画
像が得られるNMRイメージング装置用高周波受信コイ
ルを提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
前述の問題点は、受信コイルに使用するコネクタに磁性
体が含まれているものを使用しているところに起因して
いる。そこでコネクタの接点の素材にリン青銅などの接
点として使用できる性質を有し、かつ磁性体を含まない
合金を使用し、さらに接点部分の信頼性向上のために金
メツキ等を施して構成するようにした。
ここで、一般的な金メツキでは剥離防止などのメツキ面
の安定化のために下地としてニツケルメツキを行わなけ
ればならない。しかし、ニツケルは磁性体であり、非磁
性化の妨げとなる。そこで、この金メツキの下地として
銅メツキや銀メツキを施し非磁性メツキとした。また、
銀メツキを施す場合は一般的には硫化防止のために微量
のニツケルを混入し、合金として用いるが、これも非磁
性化の妨げとなるので純銀を用いる。
このようにして、受信コイルに使用するコネクタをその
素材及びメツキ材から磁性体を排除した構成とすること
によつて、受信コイルを被検体に密着させても磁性歪み
のない画像を得ることが可能となる。
〔作用〕
NMRイメージング装置用受信コイルに使用するコネク
タをメツキ材を含めて非磁性素材で構成し、静磁場の均
一性への影響をなくすことによつて、被検体に受信コイ
ルを密着させて使用することが可能となり、歪みなくS
/N比の高い良質な画像を得ることができるようにな
る。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて詳細に説明
する。
第3図は本考案に係るNMRイメージング装置の全体構
成図を示すブロツク図である。このNMRイメージング装
置は、核磁気共鳴(NMR)現象を利用して被検体6の
断層画像を得るもので、静磁場発生磁石10と、中央処
理装置(以下CPUという)11と、シーケンサー12
と、送信系13と、磁場勾配発生系14と、受信系15
と、信号処理系16とからなる。上記静磁場発生磁石1
0は、被検体6の周りにその体軸と直交する方向に強く
均一な静磁場を発生させるもので、上記被検体6の周り
のある広がりをもつた空間に永久磁石方式又は常電導方
式あるいは超電導方式の磁場発生手段が配置されてい
る。上記シーケンサ12は、CPU11の制御で動作
し、被検体6の断層画像のデータ収集に必要な種々の命
令を送信系13及び磁場勾配発生系14並びに受信系1
5に送るものである。上記送信系13は、高周波発生器
17と変調器18と高周波増幅器19と送信側の高周波
コイル20aとからなり、上記高周波発生器17から出
力された高周波パルスをシーケンサ12の命令に従つて
変調器18で振幅変調し、この振幅変調された高周波パ
ルスを高周波増幅器19で増幅した後に被検体6に近接
して配置された高周波コイル20aに供給することによ
り、電磁波が上記被検体6に照射されるようになつてい
る。上記磁場勾配発生系14は、X,Y,Zの三軸方向
に巻かれた傾斜磁場コイル21と、それぞれのコイルを
駆動する傾斜磁場電源22とからなり、上記シーケンサ
12からの命令に従つてそれぞれのコイルの傾斜磁場電
源22を駆動することにより、X,Y,Zの三軸方向の
傾斜磁場G,G,Gを被検体6に印加するように
なつている。この傾斜磁場の加え方により、被検体6に
対するスライス面を設定することができる。上記受信系
15は、受信側の高周波コイル20bと増幅器23と直
交位相検波器24とA/D変換器25とからなり、上記
送信側の高周波コイル20aから照射された電磁波によ
る被検体6の応答の電磁波(NMR信号)は被検体6に
近接して配置された高周波コイル20bで検出され、増
幅器23及び直交位相検波器24を介してA/D変換器
25に入力してデジタル量に変換され、さらにシーケン
サ12からの命令によるタイミングで直交位相検波器2
4によりサンプリングされた二系統の収集データとさ
れ、その信号が信号処理系16に送られるようになつて
いる。この信号処理系16は、CPU11と、磁気デイ
スク26及び磁気テープ27等の記録装置と、CRT等
のデイスプレイ28とからなり、上記CPU11でフー
リエ変換、補正係数計算像再構成等の処理を行ない、任
意断面の信号強度分布あるいは複数の信号に適当な演算
を行なつて得られた分布を画像化してデイスプレイ28
に表示するようになつている。
なお、第3図において、送信側及び受信側の高周波コイ
ル20a,20bと傾斜磁場コイル21は、被検体6の
周りの空間に配置された静磁場発生磁石10の磁場空間
内に配置されている。
ここで、本考案に係る高周波コイル20bの一実施例を
第1図及び第2図に示す。第1図は高周波受信コイルの
全体構成を示す図である。コイル線材30は柔軟な材質
であり、ここにコネクタ31,32とNMR信号周波数
に同調させるための同調回路33及びプリアンプに接続
するための出力コネクタ34が取り付けられている。
第2図は使用例の説明図である。高周波受信コイル20
bは撮像の際、まず被検体の検査部位に沿つてコイル線
材30を巻き、次にコネクタ31と32を接続する。こ
のとき、コネクタ31に対するコネクタ32がコイル線
材上に複数箇所取り付けてあるため、検査部位の周囲長
に合わせて適当に選択できる構造となつている。第2図
(a)は検査部位が大きい場合であり、(b)は小さい
場合である。
このように本受信コイルは被検体に密着できる構造とな
つているために、その構成部材は全て非磁性体でなけれ
ばならない。そこで、コネクタ31,32及び出力コネ
クタ34の接点部を素材にリン青銅を使用し、表面安定
化のためのメツキ処理は銅メツキを下地とした金メツキ
として非磁性化している。
従来はここに一般のコネクタを使用していたため、磁性
体の影響で均一磁場が乱されて再構成された画像上に歪
みを生じるという問題点があつた。本発明によつてこの
問題を解決し、被検体の検査部位に適した形状の受信コ
イルの使用が可能となり、S/N比の高い良質な画像を
得ることができる。
〔考案の効果〕
以上述べたように本考案は、NMRイメージング装置に
おける高周波受信コイルに使用するコネクタを非磁性化
することにより、磁性歪みの問題を解決することがで
き、被検体に密着した設置が可能となり、S/N比の高
い、良質の画像が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の高周波受信コイルの全体構
成を示す説明図、第2図は上記高周波受信コイルの使用
状態を示す説明図、第3図は本考案に係るNMRイメー
ジング装置の全体構成を示すブロツク図である。 6…被検体、20b…高周波受信コイル、30…コイル
線材、31,32…コネクタ、33…同調回路、34…
出力コネクタ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】静磁場を発生する手段と、傾斜磁場を発生
    する手段と、被検体の組織を構成する原子の原子核に核
    磁気共鳴を起こさせるために高周波パルスを発生する手
    段と、前記核磁気共鳴による信号を検出する核磁気共鳴
    信号検出手段と、前記核磁気共鳴信号を用いて画像再構
    成を行う演算手段とを備えてなる核磁気共鳴イメージン
    グ装置の前記信号検出手段である高周波受信コイルであ
    って、この高周波受信コイルの前記被検体への装着を、
    コネクタの接続によって密着して可能とした核磁気共鳴
    イメージング装置用受信コイルにおいて、前記コネクタ
    を磁性体を含まない材料で構成し、かつ、磁性体を含ま
    ないメッキを施したことを特徴とする核磁気共鳴イメー
    ジング装置用受信コイル。
JP1989020271U 1989-02-27 1989-02-27 核磁気共鳴イメージング装置用受信コイル Expired - Lifetime JPH0630165Y2 (ja)

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JPH02111405U JPH02111405U (ja) 1990-09-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62172940A (ja) * 1986-01-24 1987-07-29 株式会社東芝 磁気共鳴イメ−ジング装置
JPS63146612U (ja) * 1987-03-16 1988-09-27

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JPH02111405U (ja) 1990-09-06

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