JP3562902B2 - 磁気共鳴イメージング装置用rfプローブ - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は被検体中の水素や燐等からの磁気共鳴信号(以下、MR信号という)を検出し、被検体内の核スピンの密度分布や緩和時間分布等を映像化する磁気共鳴イメージング装置(以下、MRI装置という)において用いられる高周波(RF)プローブに係り、特に静磁場の方向が垂直方向である垂直磁場方式MRI装置用のRFプローブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
MRI装置は、MR現象を利用して被検体の断層画像を得るもので、静磁場中に置かれた被検体に、RF磁場をパルス状に印加することによって、被検体の組織を構成する水素等の原子核スピンに核磁気共鳴(NMR)現象を生じさせ、原子核スピンが放出する電磁波であるNMR信号を検出し、このNMR信号を用いて画像を再構成する。
【0003】
MRI装置では、RFパルスの印加、NMR信号の検出を行うためにRFプローブが用いられる。RFプローブとしては、被検体の関心部位を取り巻くソレノイドコイルや各種QD(クォドラチャーディテクション;Quadrature Detection)コイル及び各部位専用のアレイコイル或いはQDアレイコイルが使用されている。QDコイルとは、ジャーナル・オブ・マグネティック・レゾナンス(Journal of Magnetic Resonance)54巻324頁〜327頁(1983年)に記載のQD法を使用したものである。この方法は、直交する2つのコイルで各々直線磁場信号を検出し、これらの位相を90度ずらして合成することにより回転磁場信号を高感度で検出する方法であり、直交するコイルからの信号強度が互いに等しい場合、理想的には単独の直線磁場検出法に対して√2倍感度が向上する。一方アレイコイルとは、マグネティック・レゾナンス・イン・メディスン(Magnetic Resonance in Medicine)16巻192頁〜225頁(1990年)に記載のフェーズドアレイコイル技術を使用したものである。この技術は、これを構成する相対的に高感度な小型の各単位コイルが、隣接する単位コイルと最小の干渉となるよう配置したものであり、高感度なままで実質的に視野(コイルの有感度領域)を拡大できる。
【0004】
垂直磁場方式MRI装置用のQDコイルについては、例えばソレノイドコイルとサドルコイルを組合せた頭部撮影用受信コイルや腹部撮影用受信コイルが提案されている(特開平3−268744、特開平5−317284)。またQDアレイコイルについては、例えば矩形コイルと8の字コイルからなるQDコイルを複数個配置した水平磁場方式用のQDアレイコイルが提案されている(特開平6−14901)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の垂直磁場方式MRI装置用のQDコイルは、これを構成する2つのコイルが被検体の関心部位を取り巻く形状であり、静磁場強度が例えば、1T(テスラ)等の中高磁場装置においては、被検体の影響によりコイル自身の感度が低下し、必ずしも良好な画像が得られるものではなかった。また磁場強度が0.3T等の低磁場装置であっても、膝や足首等の専用コイルにおいては、コイルにより関心部位が固定されてしまい、屈曲及び伸長といった姿勢を変えての撮影が困難であった。一方、上記従来のQDアレイコイルは、水平磁場方式用に構成されたものであり、垂直磁場方式MRI装置用としては考慮されていなかった。
【0006】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたもので、少なくとも一組のQDコイルを用いて中高磁場装置において高感度化できるようにした、或いは、低磁場装置においても膝等の関節部にて屈曲及び伸長と姿勢を変えての撮影が容易に行なえるようにした垂直磁場方式のMRI装置用RFプローブを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明のRFプローブは、
被検体の体軸方向と、この体軸方向と前記静磁場方向とに直交した方向との2方向を受信方向とし、かつ前記被検体の関心部位を挟むように、少なくとも一組の表面QDコイルを対向して配置したものである。
【0008】
そして、前記一組のQDコイルを、矩形コイルと蝶型コイルからなるQDコイルとすることにより、静磁場強度が1T程度の中高磁場装置であっても被検体の影響を軽減し、コイルの感度を高感度化するとともに、良好な画像を得ることができるようにしたものである。
【0009】
更に、QDコイルを曲面状にすることにより、被検体の中心部で一層の高感度化を計ったものである。また、平面状のQDコイルを被検体を挟んで対向配置することにより、膝等の関節部に対しての装着性の向上と、屈曲及び伸長と姿勢を変えての撮影の容易化を計ったものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】
図8は、本発明のRFプローブが適用されるMRI装置の全体構成例を示す図である。MRI装置には、磁場の方向により、水平磁場方式と垂直磁場方式との二つの磁場方式があるが、本発明は後者に関係するもので、被検体40の周りに強く均一な垂直方向の静磁場を発生させる静磁場発生磁石30を用いる。磁石30の他に、被検体40に高周波信号を送信する高周波送信部32と、被検体40からのNMR信号、即ち高周波信号を受信する高周波受信部34と、静磁場に重畳させる3軸方向の傾斜磁場を発生する傾斜磁場発生部36と、受信したNMR信号に対しフーリエ変換、補正等の処理をして画像再構成する信号処理部38と、画像を表示するCRT等の表示部39と、これらを制御する制御部31とを備えてMRI装置は構成されている。
【0012】
高周波送信部32の出力は送信用のRFプローブ33に送られ,被検体40に高周波信号(電磁波)を照射する。傾斜磁場発生部36の出力は傾斜磁場コイル37に送られ、互いに直交する3軸方向に傾斜磁場Gx,Gy,Gzを発生する。これらの傾斜磁場の加え方により、被検体40の撮像断層面を設定することができる。高周波受信部34は、被検体40からの高周波信号(NMR信号)を受信用のRFプローブ35を通じて受信する。図8において、送信用RFプローブ33、受信用RFプローブ35及び傾斜磁場コイル37は、被検体40の周りの空間に配置されており、RFプローブ33、35と傾斜磁場コイル37との間には、外界からの高周波ノイズを遮断するために高周波シールド(図示せず)が設けられる。
【0013】
本発明のRFプローブは、このようなMRI装置の受信用RFプローブ35に適用されるもので、矩形コイルと蝶型コイルからなるQDコイルを、静磁場方向とこれに直交する被検体の体軸方向を含む平面で被検体40の関心部位を挟むように、少なくとも1組対向させて配置したものである。
【0014】
図1は、本発明のRFプローブの一実施例を示す図である。図1(a)に示すように、矩形コイル1aと蝶型コイル2aを重ねて平板状にした第1のQDコイル3aと、矩形コイル1bと蝶型コイル2bを重ねて平板状にした第2のQDコイル3bがそれぞれ図1(b)に示すY−Z平面と平行に配置され、QDコイル3aと3bは被検体40を挟んで対向して配置されている。本実施例における関心部位は腹部であり、静磁場方向はZ方向、被検体の体軸方向はY方向である。なお、各QDコイル3a,3bは図示していないが、合成樹脂等の強固な絶縁物質で覆われており、被検体40への装着が容易にできる。
【0015】
本実施例のRFプローブは、被検体40が図示しない寝台に横たわった後に被検体40を挟むようにして設置できるので、被検体40への装着が容易なだけでなく圧迫感を和らげたものとなる。
【0016】
このようなQDコイルを構成する矩形コイルと蝶型コイルは互いに直交した方向にRF磁場を形成する。即ち、矩形コイル1a,1bは、静磁場方向と直交したX−Y平面上で回転するMR信号のX方向成分を、蝶型コイル2a,2bは、Y方向成分を各々検出する。各コイルで検出した信号は、後述する受信系で処理される。
【0017】
ここで、矩形コイル1aと蝶型コイル2a或いは矩形コイル1bと蝶型コイル2bは、形成する磁場の方向が互いに直交するので両コイル間には誘導結合が生じないが、矩形コイル1aと1b或いは蝶型コイル2aと2bでは誘導結合がわずかに生じる。しかし、この誘導結合は、低入力インピーダンスのプリアンプを用いた手法等の公知の技術を用いて低減できるので、小型のQDコイルにより高感度化が可能となる。
【0018】
矩形及び蝶型の各コイル1a,1b,2a,2bは、図示しない共振用容量素子とマッチング用容量素子により、所望の周波数で並列共振し、所望の出力インピーダンス(例えば、200Ω)を得るようにしてある。なお、静磁場強度が1Tで水素原子核からの信号を検出する際には共振周波数を42.6MHzにする。
【0019】
本実施例のRFプローブの感度分布を図2に示す。図2(a)はX−Z平面の感度分布であり、図2(b)はX−Y平面の感度分布である。図のように図1の実施例のRFプローブは、紙面の左右で対称なQDコイル3aの有感度領域4aとQDコイル3bの有感度領域4bを有する。本実施例におけるRFプローブの有感度領域は、コイル近傍では被検体40をほぼカバーするが、被検体40の中心部では有感度領域が不足してしまう。この有感度領域は表面コイル独特のものであり、QDコイル3a,3bを構成する矩形コイル1a,1b及び蝶型コイル2a,2bの大きさで決まる。そこで、各コイルを大きくすると被検体40の中心部以上まで有感度領域は拡大する。しかし感度は低下してしまう。逆に各コイルを小さくすると感度は向上するが有感度領域が縮小してしまう。したがって、各コイルは極力感度を低下させず、被検体40の中心部まで有感度領域が到達するような大きさとするのが望ましい。
【0020】
図3は、本発明の他の実施例を示す図である。本実施例は図1の実施例とQDコイル3c,3dを構成する矩形コイル1c,1d及び蝶型コイル2c,2dが被検体40の形状に合わせて湾曲させ被検体40に密着させた構造である点が異なる。このため本実施例のRFプローブは図4(a)及び(b)に示すように、QDコイル3cの有感度領域4cとQDコイル3dの有感度領域4dが被検体40の中心部で重複するような感度分布を持ち、被検体40の全域で高感度化ができるようになる。なお、各QDコイル33dは図示していないが、柔軟な絶縁物質で覆われており、上部をマジックテープ等により固定することで被検体40に容易に装着できる。
【0021】
図5は、本発明のRFプローブの他の実施例を示す図である。本実施例は図1の実施例と比較し、QDコイル3e,3fを構成する矩形コイル1e,1f及び蝶型コイル2e,2fの大きさが小型であり、被検体40の関心部位が膝である点が異なる。本実施例のRFプローブは、上部が解放された構造であるので、関心部位が膝等の関節部において屈曲及び伸長と姿勢を変えての撮影が高感度でありながら容易に行える利点を持つ。
【0022】
次に、本発明のRFプローブにより検出されたMR信号を受信するための受信系34について説明する。
【0023】
図6は受信系の一実施例の一部を示すブロック図であり、QDコイル3a,3bを構成する矩形コイル1a,1bと蝶型コイル2a,2bにそれぞれ接続されたプリアンプ21a,21c,21b,21dと、各プリアンプ21a〜21dに接続された位相シフタ22a〜22dと、各位相シフタ22a〜22dに接続されたアッテネータ23a〜23dと、アッテネータ23aと23b或いはアッテネータ23cと23dからの出力を加算する加算器24a,24cと、高周波受信器25a,25cとからなる。位相シフタ22a,22b或いは22c,22dは、QDコイルを構成する矩形コイルと蝶型コイルからの信号の位相を同相にするためのもので、例えば、一方の位相シフタ22a,22cの位相シフト量を0度とした場合、他方の位相シフタ22b,22dの位相シフト量は90度或いは−90度に設定されている。ここで、位相シフタ22b,22dの位相シフト量がプラスであるかマイナスであるかは、矩形コイルと蝶型コイルの配置とプリアンプへの接続の仕方によって決まる。また、位相シフト量の設定は上記のみだけでなく、位相シフタ22aと22b或いは22cと22dの位相シフト量の差が90度となる設定であれば良い。
【0024】
このような構成において矩形コイルと蝶型コイルの各コイルで受信されたMR信号は、図示しない同軸ケーブルを介してプリアンプ21a〜21dで増幅され、プリアンプ21aと21b或いは21cと21dの位相が同相となるように位相シフタ22a〜22dで位相シフト量が調整された後、アッテネータ23a〜23dで各QDコイルの加算条件が最適になるようにゲインが調整され、加算器24a,24cで各々加算されて高周波受信器25a,25cで各々処理される。ここで、高周波受信器25a,25cは、公知の如くゲイン調整用の増幅器或いはアッテネータ、直交位相検波器及びA/D変換器等からなり、入力した信号をゲイン調整した後、基準周波数の正弦、余弦信号と混合し検波して2系統の信号とし、それらをディジタル信号として出力する。なお、ディジタル化したMRI装置においては、高周波受信器25a,25cはゲイン調整用の増幅器或いはアッテネータ、A/D変換器及びディジタル直交検波器等からなり、2系統のディジタル信号を出力する。信号処理部38は、入力した信号を記憶するメモリ回路を有していて、高周波受信器25a,25cからの信号をそのメモリ回路に記憶し、フィルタリング、フーリエ変換、合成、補正等の処理をして画像再構成する。
【0025】
図7は本発明のRFプローブを適用する他の受信系の一部を示すブロック図である。ここでは、矩形コイルと蝶型コイルの各コイルで受信されたMR信号をプリアンプ21a〜21dで増幅し、各々高周波受信器25a〜25dで2系統のディジタル信号に変換した後、信号処理部38においてQDコイルの合成を行う。このため、各高周波受信器25a〜25d毎からのディジタル信号を信号処理部38でフーリエ変換後に一旦記憶し、例えば、各フーリエ変換後の信号の絶対値を二乗和の平方根することにより、QDコイルの合成をする。これにより矩形コイルと蝶型コイルから得た信号が最終的に高感度化される。この受信系は、2つのコイル間の位相差を調整する必要がない利点を持つ。
【0026】
なお、以上の実施例では本発明のRFプローブを腹部或いは膝部に適用する場合について説明したが、頭部等任意の部位に適用することができ、適用する部位に合わせて大きさ、形状等を任意の変更できるのは言うまでもない。
【0027】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明によれば、MRI装置の受信用RFプローブを、直交する2方向の高周波信号を受信するQDコイルを静磁場方向及び前記静磁場方向と直交する被検体の体軸方向からなる平面で被検体の関心部位を挟むように少なくとも一組対向して配置するようにしたので、矩形コイルと蝶型コイルからなるQDコイルを用いることにより、静磁場強度が1T程度の中高磁場であっても被検体の影響を軽減でき高感度化できる。更に、QDコイルを曲面状にすることにより、被検体の深部での感度を向上できる。また、平面状のQDコイルを被検体を挟んで対向配置することにより、膝等の部位において屈曲及び伸長と姿勢を変えての撮影が容易に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のRFプローブの一実施例を示す図。
【図2】図1のRFプローブの感度分布を示す図。
【図3】本発明のRFプローブの他の実施例を示す図。
【図4】図3のRFプローブの感度分布を示す図。
【図5】本発明のRFプローブの他の実施例を示す図。
【図6】本発明を適用する受信系の一部を示すブロック図。
【図7】本発明を適用する他の受信系の一部を示すブロック図。
【図8】本発明が適用されるMRI装置のブロック図。
【符号の説明】
1 矩形コイル
2 蝶型コイル
3 QDコイル
4 有感度領域
21 プリアンプ
22 位相シフタ
23 アッテネータ
24 加算器
25 高周波受信器
34 高周波受信部
35 受信用RFプローブ
40 被検体。
【発明の属する技術分野】
本発明は被検体中の水素や燐等からの磁気共鳴信号(以下、MR信号という)を検出し、被検体内の核スピンの密度分布や緩和時間分布等を映像化する磁気共鳴イメージング装置(以下、MRI装置という)において用いられる高周波(RF)プローブに係り、特に静磁場の方向が垂直方向である垂直磁場方式MRI装置用のRFプローブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
MRI装置は、MR現象を利用して被検体の断層画像を得るもので、静磁場中に置かれた被検体に、RF磁場をパルス状に印加することによって、被検体の組織を構成する水素等の原子核スピンに核磁気共鳴(NMR)現象を生じさせ、原子核スピンが放出する電磁波であるNMR信号を検出し、このNMR信号を用いて画像を再構成する。
【0003】
MRI装置では、RFパルスの印加、NMR信号の検出を行うためにRFプローブが用いられる。RFプローブとしては、被検体の関心部位を取り巻くソレノイドコイルや各種QD(クォドラチャーディテクション;Quadrature Detection)コイル及び各部位専用のアレイコイル或いはQDアレイコイルが使用されている。QDコイルとは、ジャーナル・オブ・マグネティック・レゾナンス(Journal of Magnetic Resonance)54巻324頁〜327頁(1983年)に記載のQD法を使用したものである。この方法は、直交する2つのコイルで各々直線磁場信号を検出し、これらの位相を90度ずらして合成することにより回転磁場信号を高感度で検出する方法であり、直交するコイルからの信号強度が互いに等しい場合、理想的には単独の直線磁場検出法に対して√2倍感度が向上する。一方アレイコイルとは、マグネティック・レゾナンス・イン・メディスン(Magnetic Resonance in Medicine)16巻192頁〜225頁(1990年)に記載のフェーズドアレイコイル技術を使用したものである。この技術は、これを構成する相対的に高感度な小型の各単位コイルが、隣接する単位コイルと最小の干渉となるよう配置したものであり、高感度なままで実質的に視野(コイルの有感度領域)を拡大できる。
【0004】
垂直磁場方式MRI装置用のQDコイルについては、例えばソレノイドコイルとサドルコイルを組合せた頭部撮影用受信コイルや腹部撮影用受信コイルが提案されている(特開平3−268744、特開平5−317284)。またQDアレイコイルについては、例えば矩形コイルと8の字コイルからなるQDコイルを複数個配置した水平磁場方式用のQDアレイコイルが提案されている(特開平6−14901)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の垂直磁場方式MRI装置用のQDコイルは、これを構成する2つのコイルが被検体の関心部位を取り巻く形状であり、静磁場強度が例えば、1T(テスラ)等の中高磁場装置においては、被検体の影響によりコイル自身の感度が低下し、必ずしも良好な画像が得られるものではなかった。また磁場強度が0.3T等の低磁場装置であっても、膝や足首等の専用コイルにおいては、コイルにより関心部位が固定されてしまい、屈曲及び伸長といった姿勢を変えての撮影が困難であった。一方、上記従来のQDアレイコイルは、水平磁場方式用に構成されたものであり、垂直磁場方式MRI装置用としては考慮されていなかった。
【0006】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたもので、少なくとも一組のQDコイルを用いて中高磁場装置において高感度化できるようにした、或いは、低磁場装置においても膝等の関節部にて屈曲及び伸長と姿勢を変えての撮影が容易に行なえるようにした垂直磁場方式のMRI装置用RFプローブを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明のRFプローブは、
被検体の体軸方向と、この体軸方向と前記静磁場方向とに直交した方向との2方向を受信方向とし、かつ前記被検体の関心部位を挟むように、少なくとも一組の表面QDコイルを対向して配置したものである。
【0008】
そして、前記一組のQDコイルを、矩形コイルと蝶型コイルからなるQDコイルとすることにより、静磁場強度が1T程度の中高磁場装置であっても被検体の影響を軽減し、コイルの感度を高感度化するとともに、良好な画像を得ることができるようにしたものである。
【0009】
更に、QDコイルを曲面状にすることにより、被検体の中心部で一層の高感度化を計ったものである。また、平面状のQDコイルを被検体を挟んで対向配置することにより、膝等の関節部に対しての装着性の向上と、屈曲及び伸長と姿勢を変えての撮影の容易化を計ったものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】
図8は、本発明のRFプローブが適用されるMRI装置の全体構成例を示す図である。MRI装置には、磁場の方向により、水平磁場方式と垂直磁場方式との二つの磁場方式があるが、本発明は後者に関係するもので、被検体40の周りに強く均一な垂直方向の静磁場を発生させる静磁場発生磁石30を用いる。磁石30の他に、被検体40に高周波信号を送信する高周波送信部32と、被検体40からのNMR信号、即ち高周波信号を受信する高周波受信部34と、静磁場に重畳させる3軸方向の傾斜磁場を発生する傾斜磁場発生部36と、受信したNMR信号に対しフーリエ変換、補正等の処理をして画像再構成する信号処理部38と、画像を表示するCRT等の表示部39と、これらを制御する制御部31とを備えてMRI装置は構成されている。
【0012】
高周波送信部32の出力は送信用のRFプローブ33に送られ,被検体40に高周波信号(電磁波)を照射する。傾斜磁場発生部36の出力は傾斜磁場コイル37に送られ、互いに直交する3軸方向に傾斜磁場Gx,Gy,Gzを発生する。これらの傾斜磁場の加え方により、被検体40の撮像断層面を設定することができる。高周波受信部34は、被検体40からの高周波信号(NMR信号)を受信用のRFプローブ35を通じて受信する。図8において、送信用RFプローブ33、受信用RFプローブ35及び傾斜磁場コイル37は、被検体40の周りの空間に配置されており、RFプローブ33、35と傾斜磁場コイル37との間には、外界からの高周波ノイズを遮断するために高周波シールド(図示せず)が設けられる。
【0013】
本発明のRFプローブは、このようなMRI装置の受信用RFプローブ35に適用されるもので、矩形コイルと蝶型コイルからなるQDコイルを、静磁場方向とこれに直交する被検体の体軸方向を含む平面で被検体40の関心部位を挟むように、少なくとも1組対向させて配置したものである。
【0014】
図1は、本発明のRFプローブの一実施例を示す図である。図1(a)に示すように、矩形コイル1aと蝶型コイル2aを重ねて平板状にした第1のQDコイル3aと、矩形コイル1bと蝶型コイル2bを重ねて平板状にした第2のQDコイル3bがそれぞれ図1(b)に示すY−Z平面と平行に配置され、QDコイル3aと3bは被検体40を挟んで対向して配置されている。本実施例における関心部位は腹部であり、静磁場方向はZ方向、被検体の体軸方向はY方向である。なお、各QDコイル3a,3bは図示していないが、合成樹脂等の強固な絶縁物質で覆われており、被検体40への装着が容易にできる。
【0015】
本実施例のRFプローブは、被検体40が図示しない寝台に横たわった後に被検体40を挟むようにして設置できるので、被検体40への装着が容易なだけでなく圧迫感を和らげたものとなる。
【0016】
このようなQDコイルを構成する矩形コイルと蝶型コイルは互いに直交した方向にRF磁場を形成する。即ち、矩形コイル1a,1bは、静磁場方向と直交したX−Y平面上で回転するMR信号のX方向成分を、蝶型コイル2a,2bは、Y方向成分を各々検出する。各コイルで検出した信号は、後述する受信系で処理される。
【0017】
ここで、矩形コイル1aと蝶型コイル2a或いは矩形コイル1bと蝶型コイル2bは、形成する磁場の方向が互いに直交するので両コイル間には誘導結合が生じないが、矩形コイル1aと1b或いは蝶型コイル2aと2bでは誘導結合がわずかに生じる。しかし、この誘導結合は、低入力インピーダンスのプリアンプを用いた手法等の公知の技術を用いて低減できるので、小型のQDコイルにより高感度化が可能となる。
【0018】
矩形及び蝶型の各コイル1a,1b,2a,2bは、図示しない共振用容量素子とマッチング用容量素子により、所望の周波数で並列共振し、所望の出力インピーダンス(例えば、200Ω)を得るようにしてある。なお、静磁場強度が1Tで水素原子核からの信号を検出する際には共振周波数を42.6MHzにする。
【0019】
本実施例のRFプローブの感度分布を図2に示す。図2(a)はX−Z平面の感度分布であり、図2(b)はX−Y平面の感度分布である。図のように図1の実施例のRFプローブは、紙面の左右で対称なQDコイル3aの有感度領域4aとQDコイル3bの有感度領域4bを有する。本実施例におけるRFプローブの有感度領域は、コイル近傍では被検体40をほぼカバーするが、被検体40の中心部では有感度領域が不足してしまう。この有感度領域は表面コイル独特のものであり、QDコイル3a,3bを構成する矩形コイル1a,1b及び蝶型コイル2a,2bの大きさで決まる。そこで、各コイルを大きくすると被検体40の中心部以上まで有感度領域は拡大する。しかし感度は低下してしまう。逆に各コイルを小さくすると感度は向上するが有感度領域が縮小してしまう。したがって、各コイルは極力感度を低下させず、被検体40の中心部まで有感度領域が到達するような大きさとするのが望ましい。
【0020】
図3は、本発明の他の実施例を示す図である。本実施例は図1の実施例とQDコイル3c,3dを構成する矩形コイル1c,1d及び蝶型コイル2c,2dが被検体40の形状に合わせて湾曲させ被検体40に密着させた構造である点が異なる。このため本実施例のRFプローブは図4(a)及び(b)に示すように、QDコイル3cの有感度領域4cとQDコイル3dの有感度領域4dが被検体40の中心部で重複するような感度分布を持ち、被検体40の全域で高感度化ができるようになる。なお、各QDコイル33dは図示していないが、柔軟な絶縁物質で覆われており、上部をマジックテープ等により固定することで被検体40に容易に装着できる。
【0021】
図5は、本発明のRFプローブの他の実施例を示す図である。本実施例は図1の実施例と比較し、QDコイル3e,3fを構成する矩形コイル1e,1f及び蝶型コイル2e,2fの大きさが小型であり、被検体40の関心部位が膝である点が異なる。本実施例のRFプローブは、上部が解放された構造であるので、関心部位が膝等の関節部において屈曲及び伸長と姿勢を変えての撮影が高感度でありながら容易に行える利点を持つ。
【0022】
次に、本発明のRFプローブにより検出されたMR信号を受信するための受信系34について説明する。
【0023】
図6は受信系の一実施例の一部を示すブロック図であり、QDコイル3a,3bを構成する矩形コイル1a,1bと蝶型コイル2a,2bにそれぞれ接続されたプリアンプ21a,21c,21b,21dと、各プリアンプ21a〜21dに接続された位相シフタ22a〜22dと、各位相シフタ22a〜22dに接続されたアッテネータ23a〜23dと、アッテネータ23aと23b或いはアッテネータ23cと23dからの出力を加算する加算器24a,24cと、高周波受信器25a,25cとからなる。位相シフタ22a,22b或いは22c,22dは、QDコイルを構成する矩形コイルと蝶型コイルからの信号の位相を同相にするためのもので、例えば、一方の位相シフタ22a,22cの位相シフト量を0度とした場合、他方の位相シフタ22b,22dの位相シフト量は90度或いは−90度に設定されている。ここで、位相シフタ22b,22dの位相シフト量がプラスであるかマイナスであるかは、矩形コイルと蝶型コイルの配置とプリアンプへの接続の仕方によって決まる。また、位相シフト量の設定は上記のみだけでなく、位相シフタ22aと22b或いは22cと22dの位相シフト量の差が90度となる設定であれば良い。
【0024】
このような構成において矩形コイルと蝶型コイルの各コイルで受信されたMR信号は、図示しない同軸ケーブルを介してプリアンプ21a〜21dで増幅され、プリアンプ21aと21b或いは21cと21dの位相が同相となるように位相シフタ22a〜22dで位相シフト量が調整された後、アッテネータ23a〜23dで各QDコイルの加算条件が最適になるようにゲインが調整され、加算器24a,24cで各々加算されて高周波受信器25a,25cで各々処理される。ここで、高周波受信器25a,25cは、公知の如くゲイン調整用の増幅器或いはアッテネータ、直交位相検波器及びA/D変換器等からなり、入力した信号をゲイン調整した後、基準周波数の正弦、余弦信号と混合し検波して2系統の信号とし、それらをディジタル信号として出力する。なお、ディジタル化したMRI装置においては、高周波受信器25a,25cはゲイン調整用の増幅器或いはアッテネータ、A/D変換器及びディジタル直交検波器等からなり、2系統のディジタル信号を出力する。信号処理部38は、入力した信号を記憶するメモリ回路を有していて、高周波受信器25a,25cからの信号をそのメモリ回路に記憶し、フィルタリング、フーリエ変換、合成、補正等の処理をして画像再構成する。
【0025】
図7は本発明のRFプローブを適用する他の受信系の一部を示すブロック図である。ここでは、矩形コイルと蝶型コイルの各コイルで受信されたMR信号をプリアンプ21a〜21dで増幅し、各々高周波受信器25a〜25dで2系統のディジタル信号に変換した後、信号処理部38においてQDコイルの合成を行う。このため、各高周波受信器25a〜25d毎からのディジタル信号を信号処理部38でフーリエ変換後に一旦記憶し、例えば、各フーリエ変換後の信号の絶対値を二乗和の平方根することにより、QDコイルの合成をする。これにより矩形コイルと蝶型コイルから得た信号が最終的に高感度化される。この受信系は、2つのコイル間の位相差を調整する必要がない利点を持つ。
【0026】
なお、以上の実施例では本発明のRFプローブを腹部或いは膝部に適用する場合について説明したが、頭部等任意の部位に適用することができ、適用する部位に合わせて大きさ、形状等を任意の変更できるのは言うまでもない。
【0027】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明によれば、MRI装置の受信用RFプローブを、直交する2方向の高周波信号を受信するQDコイルを静磁場方向及び前記静磁場方向と直交する被検体の体軸方向からなる平面で被検体の関心部位を挟むように少なくとも一組対向して配置するようにしたので、矩形コイルと蝶型コイルからなるQDコイルを用いることにより、静磁場強度が1T程度の中高磁場であっても被検体の影響を軽減でき高感度化できる。更に、QDコイルを曲面状にすることにより、被検体の深部での感度を向上できる。また、平面状のQDコイルを被検体を挟んで対向配置することにより、膝等の部位において屈曲及び伸長と姿勢を変えての撮影が容易に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のRFプローブの一実施例を示す図。
【図2】図1のRFプローブの感度分布を示す図。
【図3】本発明のRFプローブの他の実施例を示す図。
【図4】図3のRFプローブの感度分布を示す図。
【図5】本発明のRFプローブの他の実施例を示す図。
【図6】本発明を適用する受信系の一部を示すブロック図。
【図7】本発明を適用する他の受信系の一部を示すブロック図。
【図8】本発明が適用されるMRI装置のブロック図。
【符号の説明】
1 矩形コイル
2 蝶型コイル
3 QDコイル
4 有感度領域
21 プリアンプ
22 位相シフタ
23 アッテネータ
24 加算器
25 高周波受信器
34 高周波受信部
35 受信用RFプローブ
40 被検体。
Claims (4)
- 被検体の体軸方向と、この体軸方向と前記静磁場方向とに直交した方向との2方向を受信方向とし、かつ前記被検体の関心部位を挟むように、少なくとも一組の表面QDコイルを対向して配置したことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置用RFプローブ。
- 前記表面QDコイルが矩形コイルと蝶型コイルからなることを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置用RFプローブ。
- 前記表面QDコイルが平面状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気共鳴イメージング装置用RFプローブ。
- 前記表面QDコイルが曲面状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気共鳴イメージング装置用RFプローブ。
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