JPH0622580Y2 - 自動車用アウタスライドル−フ装置 - Google Patents

自動車用アウタスライドル−フ装置

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JPH0622580Y2
JPH0622580Y2 JP3672787U JP3672787U JPH0622580Y2 JP H0622580 Y2 JPH0622580 Y2 JP H0622580Y2 JP 3672787 U JP3672787 U JP 3672787U JP 3672787 U JP3672787 U JP 3672787U JP H0622580 Y2 JPH0622580 Y2 JP H0622580Y2
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JP
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lid
engaging
roof
vehicle body
opening
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JP3672787U
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宗敏 十鳥
則彦 八木
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日産車体株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ルーフの外側をリッドがスライドして開口部
が開閉されるアウタスライドルーフ装置に関する。
(従来の技術) 従来の自動車用アウタスライドルーフ装置として、例え
ば、実開昭60−89027号公報に記載されている装
置が知られている。
この装置は、ルーフに開口部が開口され、該開口部の後
側に配設される後部ルーフの上側をスライドして開口部
を開閉するリッドが設けられ、全開時にリッドと係合状
態となるキャッチ部材が後部ルーフに設けられているも
のであった。
従って、リッドを全開にして走行してもリッドはキャッ
チ部材に係合されてガタが生じないものであった。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、上述のような従来の装置では、以下に列
挙する問題点があった。
開口時にリッドが車体の外方に突出した状態で支持
されるため、走行の抵抗となるし、風切り音も生じる。
リッドを固定するキャッチ部材が車外に露出して設
けられているため、走行時にキャッチ部材が風切り音を
たてる。
全閉状態ではキャッチ部材が後部ルーフ上にポツン
と突出して見映えが悪い。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上述のような問題点を解決することを目的と
するもので、その目的達成のために本考案では、車体の
ルーフに開口部が開口され、該開口部の後方の車体上側
を通ってバックドア上までスライドして開口部を開閉す
るリッドが設けられている自動車用アウタスライドルー
フ装置において、前記バックドア上に、全開位置のリッ
ドを収納する収納凹部が、その左右及び後方に隣接する
車体あるいはバックドアの表面よりも下方に凹んだ段差
部を形成して凹設され、前記段差部は、収納凹部に収納
したリッドの左右両端部の表面及び後端部の表面が、収
納凹部の左右両側及び後側に位置する車体あるいはバッ
クドアの表面よりも外方に突出しないだけの深さ寸法に
形成され、前記リッドの後端部とそれに対向する位置の
収納凹部の後端部のいずれか一方に設けられて、リッド
のスライド方向に突出した係合突起と、いずれか他方に
設けられて、リッドの全開時に前記係合突起がリッドの
スライド方向に差し込まれて係合突起と軸方向に直交す
る方向で係合する係合凹部とにより構成された係合部が
設けられている手段とした。
(作用) 上述のように構成した本考案の自動車用アウタスライド
ルーフ装置では、全開位置のリッドは、開口部の後方位
置の収納凹部に収納され、この収納凹部は、収納凹部の
左右及び後方に隣接する車体あるいはバックドアの外表
面よりも収納状態のリッドの左右両端部及び後端部の外
表面が突出しないだけの深さの段差部を有しており、リ
ッドが周囲の車体の外表面から突出しない。また、リッ
ドを全開位置までスライドさせた時には、リッドの後端
部とそれに対向する位置の収納凹部の後端部のいずれか
一方に設けた係合突起がいずれか他方に設けた係合凹部
に差し込まれて、これら係合突起と係合凹部とで構成さ
れた係合部が係合状態となって、係合突起の軸方向に直
交する方向への相対移動が規制される。これにより、リ
ッドの上下左右方向への動きが規制される。即ち、全開
位置決めが成されると共に、リッド後端部が走行中に風
で浮き上ったり、振動で上下しないようにできる。
そして、リッド全開位置からリッドを閉方向にスライド
させると、係合部の係合は解除される。
また、係合部を構成する係合突起を収納凹部の後端部に
設ける構成であるため、係合突起が車体外表面から外方
に突出しないようにできる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面により詳述する。
まず、第1図〜第15図に示す第1実施例の自動車用ア
ウタスライドルーフ装置の構成について説明する。
この第1実施例装置は、自動車1に設置されているもの
で、装置の構成を説明するに当り、まず最初にこの自動
車1について説明する。
この自動車1は、第4図,5図に示すように、一般にハ
ッチバッククーペと呼ばれる形式のもので、車体100
のルーフ120の後部にバックドア130が設けられて
いる。
また、前記ルーフ120には、レールルーフリヤ(後部
ルーフ)121と前部ルーフ122との間でルーフ12
0の全幅に亘ってルーフ開口部10が形成されている。
この、ルーフ開口部10の中央には、第4図に示すよう
に、前端部を前部ルーフ122に固定され、後端部をレ
ールルーフリヤ121に固定されて中央バー170が前
後方向に延設されている。この中央バー170は、第6
図に示すように、下側に補強部材171を設けることで
閉断面形状に形成され、左右側面に沿って前後方向に前
側ガイドレール50が設けられ、さらにこの中央バー1
70の下側はガーニッシュ172で覆われている。
そして、レールルーフリヤ121の左右両端部にはセン
タピラー110が連結され、このセンタピラー110の
前側にはサイドウインド141を有するサイドドア14
0が設けられ、さらに、センタピラー110(レールル
ーフリヤ121の左右両側部)の後側にはリヤピラー1
60が下方に延設されると共に、このリヤピラー160
の外側位置にリヤサイドウインド150が設けられてい
る。
尚、このリヤサイドウインド150は、第9図に示すよ
うに、その上端部が車体中央側へ湾曲されてリヤピラー
160の上側及び車外側を覆っている。
前記左右のリヤピラー160間にはドア開口部190が
開口されると共に、このドア開口部190を開閉するバ
ックドア130が設けられている。このバックドア13
0は、前記レールルーフリヤ121にヒンジ結合され、
第1図,9図,13図に示すように、バックウインド1
31とその周縁に設けられたドアフレーム132とで構
成されている。
そして、バックウインド131は、第1図,13図に示
すように、後端部においてその上面とドアフレーム13
2との間に高さh1の後側段差部133が形成されると
共に、第9図に示すように、左右部においてその上面と
リヤサイドウインド150の上端面との間に高さh1の
横側段差部134が形成されるように配設されている。
即ち、ルーフ開口部10の後方位置のバックドア130
上には、ドアフレーム132及びリヤサイドウインド1
50の外表面に対して両段差部133,134で左右と
後側を囲まれた収納凹部135が形成される。
また、前記バックドア130は、第13図に示すよう
に、前端部がレールルーフリヤ121のウエザストリッ
プ126に当接され、かつ、段部125と面一になるよ
うに配置されている。
尚、第9図に示すように、リヤピラー160の車内側に
は、リヤサイドウインド150の車内側端面よりも車体
中央側まで延設されたドリップ161が形成され、か
つ、このドリップ161とバックドア130との間には
ウエザストリップ162が設けられている。
そして、このウエザストリップ162の車外側であっ
て、前記リヤピラー160の立壁163とバックドア1
30とリヤサイドウインド150の内面とに囲まれた位
置には、リヤピラー160に沿って前後方向に伸びる空
間部164が形成されている。
次に、第1実施例の自動車用アウタスライドルーフ装置
の主要部について説明すると、この装置は、第1,4,
5,6図に示すように、ルーフ開口部10、リッド2
0、前部ローラ30、後部スライダ40、前側ガイドレ
ール50、後側ガイドレール60、モータ70、前側係
合突起81、後側係合突起(係合部)82、前側係合凹
部91、後側係合凹部(車体側係合部)92を主要な構
成としている。
リッド20は、前記ルーフ開口部10を開閉するもの
で、このリッド20は、第7,9,13図に示すよう
に、1枚の透明のガラス板の外側縁部の車内側を鉄製の
フレーム200で囲んで形成されており、全閉位置aで
は、前端部のウエザストリップ23が前部ルーフ122
に当接され、後端部がウエザストリップ24をレールル
ーフリヤ121に圧接してレールルーフリヤ121を覆
うと共に、リッド20の上面とバックドア130の上面
との間に高さh1段差が生じるように配置されている。
また、第8図に示すように、リッド20の左右両側には
レールルーフサイド21が形成され、このレールルーフ
サイド21にはサイドウインド141に当接するウエザ
ストリップ22が設けられている。
また、このリッド20の前部の裏面には、中央部におい
て第6図に示すように、前記前側ガイドレール50にス
ライド可能に支持された前側スライド部材としての前部
ローラ30がブラケット25により取り付けられてい
る。
加えて、このリッド20の左右後側部分の裏面には、第
10図に示す後側ガイドレール60にスライド可能に支
持された後部スライダ40がブラケット26により取り
付けられている。
尚、前記リッド20の周縁部及び中央前後方向部にはマ
スキングが施され、車体外側から前記フレーム200や
ブラケット25が見えないようになっている。
後部スライダ40は、第10図に示すようにワイヤ71
でモータ70に連結されたスライダ基部41と、該スラ
イダ基部41と前記ブラケット26とを連結するくの字
形に折曲された2枚のチルトリンク42とで構成されて
いる。
そして、前記チルトリンク42は、一端部がブラケット
26にピン44で枢着され、他端側がスライダ基部41
にピン43で枢着され、かつ、他端同士がピン46で連
結され、さらに、ピン44の外側には第1ローラ45が
設けられ、また、ピン43と44の中間位置にも第2ロ
ーラ47,47が設けられている。
両ガイドレール50,60は、前記リッド20をルーフ
開口部10を閉じた全閉位置a(第4,13図)からバ
ックウインド131上にバックウインド131に沿って
配置される全開位置b(第5,15図)までの間でスラ
イドガイドするもので、前側ガイドレール50は、第6
図に示すように、中央バー170に沿って前部ローラ3
0を支持した状態で設けられ、後側ガイドレール60
は、第9図に示すように、リヤピラー160に沿って後
部スライダ40を支持した状態で設けられている。
前記後側ガイドレール60は、第10図に示すように、
前側から順にレールトップ部材61、レール本体62、
レールエンド部材63の3部材で構成されている。
前記レールトップ部材61には、前記第1ローラ45が
転動可能な斜め下方に円弧を描いて傾斜した第1ローラ
用溝611が形成されると共に、その下側には同様の第
2ローラ47が転動可能な第2ローラ用溝612が形成
されている。
前記レール本体62には、前記後部スライダ40がスラ
イド可能に挿入されるスライダ用溝621が形成される
と共に、前記第2ローラ用溝612に連続するローラ用
溝622が形成され、またレール本体62の上面623
は、前記第1ローラ用溝611に連続するよう形成され
ている。
また、スライダ用溝621の一側には前記ワイヤ71が
挿通されるワイヤ用溝625が形成されている。
前記レールエンド部材63には、第12図に示すよう
に、両ローラ45,47の上下動をガイドするガイド溝
631と、第1ローラ45の上下動をガイドするガイド
片632と、前記スライダ基部41をガイドするスライ
ダ用溝633とが形成されている。
前記ガイド溝631及びガイド片632は、前記リッド
20を全開位置bまで後方スライドさせたときに、リッ
ド20の後端部をバックウインド131に近接するまで
下げさせて、リッド20をバックウインド131に沿わ
せるものである。
モータ70は、前記リッド20のチルト及びスライドの
駆動源となるもので、前記後側ガイドレール60のスラ
イダ用溝621に形成されているワイヤ用溝625内に
配索されたワイヤ71を押し引き自在に設けられ、この
モータ70は、第4,13図に示すように、車体後端部
のバックパネル180内に設置されている。また、この
モータ70の設置個所は、ライセンスプレート101で
開閉可能に覆われており故障時にはライセンスプレート
101を開いてハンドル72で駆動できるようになって
いる。
また、前記モータ70は車室内に設けられた操作スイッ
チ(図示省略)により操作され、この操作スイッチは、
off,チルトアップ,開,閉の各ポジションを有して
いる。
前側係合突起81と前側係合凹部91、後側係合突起8
2と後側係合凹部92とは、それぞれリッド20の全開
時に係合状態となってリッド20を車体100に対し固
定させるためのもので、前側係合突起81は、第1図に
示すように、リッド20前端部左右の裏面から垂下され
た基部811から後方(開スライド方向)へ突出した略
円柱状の後フックで形成されている。
また、前側係合凹部91は、第1図に示すように、前記
リッド全開位置bににおける前側係合突起81に対応す
る位置であって前記レールルーフリヤ121の左右両端
部の前縁でルーフ開口部10に面した位置に設けられて
いて、この前側係合凹部91は、第3図に示すように、
ゴム材で形成され、前方に開口された挿入口911と、
内周に環状に設けられ、前側係合突起81に対して圧着
して周方向の移動を規制する係合状態となる段部912
とを備えている。
即ち、リッド20が全開位置bとなるまで開スライドす
ると、前側係合突起81は、第1,3図に示すように前
側係合凹部91の挿入口911に挿入されると共に、段
部912に対して周方向に圧着されて係合状態となり周
方向への移動を規制され、リッド20の前部が固定され
る。
後側係合突起82は、第1,2図に示すように、リッド
20後端部のフレーム200の後面から後方(開スライ
ド方向)へ突出するように設けられた略円柱状の後フッ
クで形成されている。
後側係合凹部92は、第1,2図に示すように、前記リ
ッド全開位置bにおける後側係合突起82に対応する位
置であって、前記収納凹部135の後側段差部133の
左右両端位置に設けられていて、この後側係合凹部92
は、第2図に示すように、ゴム材で形成され、前方に開
口された挿入口921と、内周に環状に設けられ、後側
係合突起82に対して圧着して周方向の移動を規制する
係合状態となる段部922とを備えている。
即ち、リッド20が全開位置bとなるまで開スライドす
ると、後側係合突起82は、第1,2図に示すように後
側係合凹部92の挿入口921に挿入されると共に、段
部922に対して周方向に圧着されて係合状態となり周
方向への移動を規制され、リッド20の後部が固定され
る。
次に、実施例の作用について説明する。
全閉時 全閉時においてリッド20は、第13図に示すように、
前端部のウエザストリップ23が前部ルーフ122に当
接し、左右のウエザストリップ22がサイドウインド1
41の上端に当接し(第8図)、後端部のウエザストリ
ップ24がレールルーフリヤ121に当接して、ルーフ
開口部10をシールした状態で閉じている。
チルトアップ時 操作スイッチをチルトアップのポジションにするとモー
タ70が所定量駆動して後部スライダ40が後側ガイド
レール60内を所定量だけ後方へスライドする。
この後部スライダ40は、リッドが全閉位置aであると
きには、第11図に示すように、スライダ基部41がレ
ール本体62の前端近くに配置されており、また、チル
トリンク42の第1ローラ45がレールトップ部材61
の第1ローラ用溝611の下端に配置されており、ま
た、第2ローラ47が第2ローラ用溝612の下端に配
置されている。
そこで、ワイヤ71の巻取りでスライダ基部41が後方
に移動すると、両ローラ45,47が両ローラ用溝61
1,612にガイドされることでチルトリンク42が上
方へ回動され、それに伴なってブラケット26が僅かに
後方移動すると共に上昇され、リッド20は、第14図
に示すような、前端部のウエザストリップ23がドリッ
プ123のシール材127に当接し、後部が上昇したチ
ルトアップ状態となる。
リッド開時 操作スイッチを開ポジションにするとモータ70は、ス
イッチポジションをoffにするかリッド20が全開位
置bに移動するまで駆動する。
この駆動により後部スライダ40は上述のチルトアップ
位置から後側ガイドレール60を後方スライドする。
そして、第1ローラ45は、レールトップ部材61の第
1ローラ用溝611からレール本体62の上面623へ
移動しこの上面623上を転動し、また、第2ローラ4
7はレールトップ部材61の第2ローラ用溝612から
レール本体62のローラ用溝622内へ移動してこの溝
622内を転動し、また、スライダ基部41はスライダ
用溝621内をスライドするというようにして、後部ス
ライダ40は、リッド20の後部を支持しながらスライ
ドする。
また、この後部スライダ40のスライドと共に前部ロー
ラ30は、リッド20の前部を支持した状態で前側ガイ
ドレール50内を転動し、これによりリッド20は後方
へ両ガイドレール50,60にガイドされてスライドす
る。
リッド全開時 上述の開作動によって後部スライダ40がレールエンド
部材63に達すると、第12図に示すように、まず、第
2ローラ47がガイド溝631にガイドされ下方へ移動
し、さらに、その第2ローラ47の下方移動に伴なって
第1ローラ45もガイド片632及び、ガイド溝631
にガイドされて下方移動する。
そして、この両ローラ45,47の下方移動によってリ
ッド20の後端が下降して、第15図に示すように、リ
ッド20はバックウインド131に沿って収納凹部13
5内に収納される。
この状態で、両係合突起81,82は、それぞれ、その
先端が両係合凹部91,92の挿入口911,921の
入口に配置される。
そして、この後、第12図の第2ローラ47がガイド溝
631の後端に達するまで、両ローラ45,47が平行
移動するときに、両係合突起81,82は挿入口91
1,921の奥に差し込まれ、第1,2,3図に示すよ
うに、両係合凹部91,92に対して係合状態となり、
リッド20はその前部と後部の両方を固定される。そし
て、リッド20は収納凹部135内に収納され、第9,
15図に示すような車体100(バックドアフレーム1
32及びリヤサンドウインド150の外表面)と面一な
状態となて車体100から突出されない。
尚、この全開時においてリッド20は、ワイヤ71を介
して連結されている駆動停止状態のモータ70によって
閉スライドを規制されている。
リッド閉時 リッド20の開状態において操作スイッチを閉ポジショ
ンにすると、モータ70は駆動して後部スライダ40は
後側ガイドレール60を閉スライドする。
リッド20を全開位置bから閉じるときには、モータ7
0の駆動によって、後部スライダ40の第1ローラ45
がまずガイド溝631に沿って上昇し、さらに、第1ロ
ーラ45はガイド溝631から出た後も、ガイド溝63
1に沿った第2ローラ47の上昇に伴なってガイド片6
32に沿ってレール本体62の上面623まで移動す
る。
そして、第2ローラ47はガイド溝631から出た後、
レール本体62のローラ用溝622へ移動する。このよ
うにして、後部スライダ40が後側ガイドレール60に
沿って移動するのに伴ってリッド20は前方へスライド
する。
このリッド20の前方スライドにより両係合突起81,
82もそれぞれ前方にスライドして両係合凹部91,9
2に対する係合が解除される。
この後、後部スライダ40が、第11図のレールトップ
部材61により下方にガイドされることで、リッド20
はチルトダウンし、前フック81と第1係合凹部91と
は、第3図の想像線で示す所定の係合状態となり、リッ
ド20は上述の全閉状態となって車体に固定される。
以上のように、本発明第1実施例の自動車用アウタスラ
イドルーフ装置にあっては、上述のように、リッド20
は全開位置bにおいて、その前部と後部の両方で、両係
合突起81,82と両係合凹部91,92の係合により
固定されるため極めて安定がよく走行中に浮き上った
り、ガタ付いたりすることがない。そして、この係合及
び係合解除が突起と凹部によりリッド20のスライドで
成されるようにしたので、連動のための機構等を要さず
構成が簡単である。
しかも、このリッド20を固定させるための、車体側の
両係合凹部91,92は、前側係合凹部91がリッド2
0閉時にリッド20で覆われる後部ルーフ121に設け
られ、後側係合凹部92は収納凹部135内に配置され
ていて、リッド20の全閉位置aで車体100から突出
されないので、走行中に風切り音を生じることがなく、
また、見た目もよい。
さらに、リッド20の全開位置bにおいてリッド20
は、全開位置決めが成されるので車体100に対する建
付精度が確保される。リッド20は収納凹部135内に
収納され、車体100から突出しないので、走行抵抗が
低く、風切り音を抑えることができる。
以上、本考案の実施例を図面により詳述してきたが、具
体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、例え
ば、実施例ではリッドでレールルーフリヤを覆うように
したが、通常のもののようにルーフ開口部のみを覆うよ
うにしてもよい。
また、実施例ではリッド後端部と収納凹部間の係合部と
しての後側係合突起及び後側係合凹部の他に、リッド前
部と車体間にも係合部としての前側係合突起と前側係合
凹部とを設けたが、この前側の係合部を設けなくても所
期の効果は得られる。
また、係合部を構成する係合突起と係合凹部とは、係合
状態で係合突起が係合凹部に差し込まれる構造であれ
ば、例えば、板状の係合突起と溝状の係合凹部等のよう
に実施例の形状に限られないもので、さらに、実施例で
は係合突起をリッドに、係合凹部を収納凹部に設けた
が、逆に設けてもよい。
また、実施例では、一般にTバールーフと呼ばれるタイ
プのスライドルーフを示したが、ルーフ開口部の左右に
もルーフが設けられているタイプのものや、また、中央
バーが無いタイプのものなど実施例で示した以外のタイ
プのスライドルーフにも適用できる。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案の自動車用アウタスライド
ルーフ装置では、少なくとも全開位置でリッドは、車体
の収納凹部内に収納されて車体外表面に対して突出しな
いため、リッド開状態で走行した時にリッドが大きな走
行抵抗とならないようにできると共に、リッドが大きな
風切り音を発生しないようにできるという効果が得ら
れ、併せて、リッドが車体外表面に突出して見映えが悪
くなるといったこともないという効果が得られる。そし
て、全開時のリッドは係合部で係合状態とされるので、
リッドの全開位置決めが成されると共にリッド後端部の
走行中風による浮き上がりやガタ付きを防止できる。し
かも、係合部を構成する係合突起は、バックドアの外表
面から凹設された収納凹部の後端部に設ける構成となっ
ているため、この係合突起が車体から突出しないように
でき、この係合突起により風切り音を生じたり、また、
見栄えが悪くなったりしないようにできるという効果も
併せて得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案第1実施例の自動車用アウタスライド
ルーフ装置を示す側面図、第2図及び第3図は第1実施
例装置の要部を示す断面図、第4図及び第5図は第1実
施例装置を示す斜視図、第6図は第1実施例装置の要部
を示すSA−SA断面図、第7図は第1実施例装置の要
部を示すSB−SB断面図、第8図は第1実施例装置の
要部を示すSC−SC断面図、第9図は第1実施例装置
の要部を示すSD−SD断面図、第10図は第1実施例
装置の要部を示す斜視図、第11図及び第12図は第1
実施例装置の要部を示す断面図、第13図〜第15図
は、第1実施例装置の作動を示す説明図である。 10……ルーフ開口部(開口部) 20……リッド 82……後側係合突起(係合部) 92……後側係合凹部(係合部) 100……車体 120……ルーフ 133……後側段差部(段差部) 134……横側段差部(段差部) 135……収納凹部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体のルーフに開口部が開口され、 該開口部の後方の車体上側を通ってバックドア上までス
    ライドして開口部を開閉するリッドが設けられている自
    動車用アウタスライドルーフ装置において、 前記バックドア上に、全開位置のリッドを収納する収納
    凹部が、その左右及び後方に隣接する車体あるいはバッ
    クドアの表面よりも下方に凹んだ段差部を形成して凹設
    され、 前記段差部は、収納凹部に収納したリッドの左右両端部
    の表面及び後端部の表面が、収納凹部の左右両側及び後
    側に位置する車体あるいはバックドアの表面よりも外方
    に突出しないだけの深さ寸法に形成され、 前記リッドの後端部とそれに対向する位置の収納凹部の
    後端部のいずれか一方に設けられて、リッドのスライド
    方向に突出した係合突起と、いずれか他方に設けられ
    て、リッドの全開時に前記係合突起がリッドのスライド
    方向に差し込まれて係合突起と軸方向に直交する方向で
    係合する係合凹部とにより構成された係合部が設けられ
    ていることを特徴とする自動車用アウタスライドルーフ
    装置。
JP3672787U 1987-03-13 1987-03-13 自動車用アウタスライドル−フ装置 Expired - Lifetime JPH0622580Y2 (ja)

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JPS63143413U JPS63143413U (ja) 1988-09-21
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10717138B2 (en) 2015-03-31 2020-07-21 Koki Holdings Co., Ltd. Power tool

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