JPH06224647A - 増幅回路 - Google Patents

増幅回路

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JPH06224647A
JPH06224647A JP13854293A JP13854293A JPH06224647A JP H06224647 A JPH06224647 A JP H06224647A JP 13854293 A JP13854293 A JP 13854293A JP 13854293 A JP13854293 A JP 13854293A JP H06224647 A JPH06224647 A JP H06224647A
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JP
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fet
amplifier circuit
source
potential
electrode
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JP13854293A
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Inventor
Shinji Hara
信二 原
Kiyoyuki Koike
清之 小池
Kosuke Osato
浩介 大里
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 GaAsFETを用いた可変増幅器におい
て、正の電源のみを用いかつ低利得時も雑音指数が良好
な可変増幅器を提供する。 【構成】 カスコードFETを用いた増幅器において、
ソース接地のFET1のソース電極に正のバイアス電圧
を与えて、FET1の動作点を飽和領域内にし、かつゲ
ート接地のFET2のゲート電極の電位を、接地電位か
ら電源電位の範囲で変化させることにより、FET2の
動作点を飽和領域から線形領域の範囲内で移動させる。
また、FET2のゲート電極の電位を、FET2の動作
点が飽和領域となるように設定することにより、高線形
の増幅回路を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、UHFからマイクロ波
帯で用いられる増幅回路に関し、特にガリウムヒ素電界
効果トランジスタ(GaAsMESFET)を用いた増
幅回路の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】カスコードFETや、双ゲートFETを
用いた増幅回路は、帰還容量低減の効果による高利得動
作が可能であり、マイクロ波帯においてよく用いられて
いる。
【0003】図14は、従来のマイクロ波可変増幅回路
の例である。図において、符号1はソース接地の電界効
果トランジスタ(FET)、FET1、5はゲート接地
のFET、FET2である。2、3、4はそれぞれFE
T1のゲート電極、ドレイン電極、ソース電極であり、
6、7、8はそれぞれFET2のゲート電極、ドレイン
電極、ソースである。9、10はキャパシタ、11、1
2はインダクタであり、インダクタ11とキャパシタ9
で入力側の整合回路を構成し、インダクタ12とキャパ
シタ10で出力側の整合回路を構成している。13、1
4は直流カット用のキャパシタ、15は電源であり、F
ET2のドレイン電極7に電圧VDD(V)を供給してい
る。16は、利得制御用の電源であり、FET2のゲー
ト電極6に制御電圧Vcを0Vからピンチオフ電圧程
度、すなわち負の電圧に変化させることにより、利得可
変特性を得ている。
【0004】なお、双ゲートFETの動作は、ほぼカス
コードFETと等価であるので説明は省略する。
【0005】図15は、図14に示した増幅回路の動作
説明図である。図15(a)において、実線はFET1
の直流特性であり、横軸はドレイン3−ソース4間の電
圧Vts1、縦軸はドレイン電極からソース電極へ流れ
る電流Idである。ゲート2−ソース4間の電圧Vgs
1をパラメータとしており、Vds1が一定のとき、V
gs1=0(V)から、負の方向に増加させることによ
り、Idは減少する。破線は、ゲート電極6に加える電
圧Vcをパラメータとし、0(V)から負の方向に増加
させた場合のFET1のVds1、Idの関係を示す。
また、FET2のドレイン7−ソース8間の電圧Vds
2は、Vds=VDD−Vds1となるため、図に付け加
えた目盛となる。従来例においては、Vgs=0(V)
に固定されており、Vcとして負電圧を用いているた
め、FET1における動作点は、図中の太線で記した矢
印上を移動する。動作点が線形領域で移動するため、V
cを負の方向に増加することにより、FET1の利得が
減少し、従来例の増幅回路は、可変増幅器として動作す
る。一方、図15(b)においては、実線はFET2の
直流特性、破線はVgs1=0(V)時のFET1の直
流特性を示す。図15(a)より、FET2上の動作点
は、図15(b)に示した太線の矢印上を移動すること
になる。したがって、FET2は飽和領域で動作点が変
化するため、FET2の特性は大きくは変化しない。す
なわち、従来例の増幅器は、2段増幅器の初段を可変増
幅器(減衰器)として動作させているといえる。このよ
うな構成の場合、FET1の小信号パラメータは、Vc
によって大きく変化してしまう。したがって、増幅回路
の整合状態が悪化するとともに、雑音指数も急激に悪化
するという欠点があった。また、図14に示した従来の
増幅回路においては、負電源が必要なため、電池を用い
る携帯電話機などへ増幅回路を適用した場合に、別途負
電源発生回路が必要となるという欠点があった。
【0006】図16は、利得を一定にした増幅回路の従
来例を示す回路図である。図16に示す増幅回路と図1
4に示す増幅回路とが異なるところは、FET1のソー
ス電極と接地端子との間に自己バイアスのための抵抗3
3(抵抗値Rs)、および交流的に接地するためのキャ
パシタ32が設けられ、かつFET2のゲート電極が直
接接地されていることである。なお、入力キャパシタ9
1および出力キャパシタ101が追加されているが、入
力整合回路および出力整合回路は、実質的には図14の
入力整合回路および出力整合回路と等価である。
【0007】マイクロ波帯で用いられるFET1は、通
常デプレッションモードのMESFETであり、ゲート
電極は、ソース電極に対して負バイアスとする必要があ
る。図16においては、FET1を流れる電流Idによ
ってソース電極は正の電位(Id×Rs)となる。一
方、FET1のゲート電極は直流的に接地されているた
め、ゲート電極はソース電極に対して負バイアス(−I
d×Rs)となっている。また、FET2のゲート電極
は、バイアス回路の簡略化のため、直接接地されてい
る。
【0008】図17は、利得を一定にした増幅器のもう
1つの従来例を示す回路図である。この増幅回路は、F
ET2のゲート電極を高周波的に接地し、FET1のソ
ース電極とFET2のゲート電極との間を高抵抗3で接
続することにより、FET2のゲート電位を正(Id×
Rs)としている。
【0009】図18は、図16および図17に示した増
幅回路の動作を説明するための図である。図18におい
て、実線はFET1の直流特性、破線はFET2の直流
特性を示す。縦軸は、FET1および2を流れるドレイ
ン電流である。横軸は、ドレイン−ソース間電圧であ
り、FET1は左端を0V、FET2は右端を0Vとし
て記述してある。動作点は、FET1を流れる電流とF
ET2を流れる電流とが等しく、かつ、与えられたFE
T1のゲート−ソース間電圧Vgs1、FET2のゲー
ト電位Vg2を満たすVd1にきめられる。そうするこ
とによって、Vds1およびVds2が決定される。図
16の従来例においては、Vg2=0である。また、図
17の従来例においては、Vg2=Id×Rsである。
このため、従来の増幅回路においては、Vds1はほぼ
0Vとなっている。図18の実線で示されたFET1に
おいて、Vds1がVs(ピンチオフ電圧)より低い領
域は線形領域と呼ばれ、ドレイン−ソース間電圧の増加
に伴いほぼ線形にドレイン電流が増加する。また、Vs
より高い電圧領域は飽和領域と呼ばれ、ドレイン−ソー
ス間電圧が増加してもドレイン電流はほぼ一定となって
いる。一方、増幅回路の入出力特性の線形性を考える場
合には、ゲート−ソース間電圧Vgsとドレイン電流I
dで考える必要があり、増幅回路の入出力特性は、上記
線形領域では逆に非線形であり、飽和領域で線形とな
る。したがって、線形領域で動作する図16および図1
7の従来例は、高線形の特性を得ることができなかっ
た。
【0010】図19は従来の帰還増幅回路の一例を示す
回路図である。この増幅回路は、単一のFET1とドレ
イン電極とゲート電極との間を接続する抵抗50とを含
む。なお、説明を簡単化するためにバイアス回路を省略
し、かつ入力整合回路20および出力整合回路30の詳
細は省略している。
【0011】動作において、一般に、FETを遮断周波
数よりも十分低い周波数で動作させると、FETは不安
定となる。また、入力インピーダンスが非常に高く、整
合を取ることが難しくなる。そこで、ドレイン電極とゲ
ート電極との間を抵抗50により接続し、ドレイン電極
の信号を帰還する手法がよく用いられている。この手法
を用いると、入力インピーダンスの低下、安定指数の増
加が得られる。ここで、安定指数は1以上となることが
望ましい。表1は、遮断周波数20GHz程度のFET
の、900MHzにおける帰還抵抗の効果を示す表であ
る。
【0012】
【表1】
【0013】表1に示したとおり、帰還抵抗として低抵
抗を用いるほど、安定指数は増加するが、利得の低下、
最小雑音指数の増加を招くことがわかる。
【0014】図20は、従来の帰還増幅回路のもう1つ
の例を示す回路図である。図20に示す増幅回路と図9
に示す増幅回路とが異なるところは、ソース接地のFE
T1にゲート接地のFET2を縦続接続し、FET2の
ドレイン電極とFET1のゲート電極との間を抵抗50
により接続していることである。
【0015】動作において、一般に、カスコードFET
を用いると、シングルゲートFETを用いる場合に比べ
て、帰還容量の低減などから高利得動作が可能である
が、不安定性が増す。表2は、図20に示した増幅回路
の特性を示す表である。
【0016】
【表2】
【0017】帰還抵抗がない構成の場合には、最大利得
が30.4dBとなり、シングルゲートFETに比べ
て、大幅に増加していることがわかる。
【0018】表1および表2により、以下のことがわか
る。高利得化のためにカスコードFETを用いた場合に
おいても、安定化のために帰還抵抗を付加すると、シン
グルゲートFETを用いた場合と同程度の利得しか得ら
れない。すなわち、従来の技術では高利得かつ高安定の
増幅回路を実現することが困難であった。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】図14に示した従来の
可変増幅回路では、負電源が必要なため、電池を用いる
携帯電話機などに適用した場合には、別途電源が必要と
なるという問題がある。また、2段増幅器の初段を可変
増幅器として動作させているため、増幅回路の整合状態
が悪化するとともに、雑音指数も急激に悪化するという
問題がある。
【0020】図16および図17に示した増幅回路で
は、2段増幅器の初段の動作点が線形領域となるため、
高線形の入出力特性が得られないという問題がある。
【0021】図17および図20に示した増幅回路で
は、高利得かつ高安定の増幅器を得ることができないと
いう問題がある。
【0022】それゆえに、この発明の1つの目的は、正
の電源でのみ動作し、かつ低利得時にも低雑音指数を維
持する増幅回路を提供することである。
【0023】この発明のもう1つの目的は、高い線形性
を有する増幅回路を提供することである。
【0024】この発明のさらにもう1つの目的は、高利
得かつ高安定性を有する増幅回路を提供することであ
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る増
幅回路は、ソース接地の第1のFET、ゲート接地の第
2のFET、第1のバイアス手段および第2のバイアス
手段を含む。ソース接地の第1のFETは、ゲート電極
に与えられる入力信号を増幅する。ゲート接地の第2の
FETは、第1のFETのドレイン電極にソース電極が
接続され、ドレイン電極から出力信号を出力する。第1
のバイアス手段は、第1のゲート電極の電位がソース電
極の電位に対して負電位となるようにバイアスする。第
2のバイアス手段は、第1のFETの動作点が第1のF
ETの飽和領域となるようにかつ第2のFETの動作点
が第2のFETのから飽和領域線形領域の範囲で移動す
るように、第2のFETのゲート電極の電位を、接地電
位から電源電位の範囲内で変化させる。
【0026】請求項2の発明に係る増幅回路は、ソース
接地の第1のFET、ゲート接地の第2のFET、第1
のバイアス手段および第2のバイアス手段を含む。第1
および第2のFETは請求項1のFETと同様である。
第1のバイアス手段は、第1のFETのソース電極と接
地ノードとの間に設けられる抵抗手段を有し、この抵抗
手段により電圧降下を発生させて第1のFETのゲート
電極と第1のFETのソース電極に対し負の電圧をバイ
アスする。第2のバイアス手段は、第1および第2のF
ETの動作点が第1および第2のFETの飽和領域とな
るように選ばれた大きさの正のバイアス電圧を、第2の
FETのゲート電極に与える。
【0027】請求項5の発明に係る増幅回路は、ソース
接地の第1のFET、ゲート接地の第2のFET、およ
びフィードバック手段を含む。第1および第2のFET
は、請求項1の第1および第2のFETと同様である。
フィードバック手段は、第1のFETのドレイン電極の
出力信号を第1のFETのゲート電極にフィードバック
する。
【0028】
【作用】請求項1の発明では、第1のFETのゲート電
極を負にバイアスしかつゲート接地の第2のFETのゲ
ート電極の電位を、接地電位から電源電位まで可変する
ことにより、第1のFETの動作点は、飽和領域とな
る。このため、第1のFETの特性を大きく変化させる
ことなく、第2のFETによって利得制御することがで
きる。したがって入力インピーダンス、雑音指数の変化
の少ない可変増幅回路を実現することができる。
【0029】請求項2の増幅回路では、第1のFETお
よび第2のFETの動作点が飽和領域となるようにバイ
アス電圧を設定しているので、高い線形性の増幅回路を
実現できる。
【0030】請求項5の発明では、第1のFETのドレ
イン電極の出力信号を第1のFETのゲート電極にフィ
ードバックすることにより、単一のFETの増幅回路に
FETをかけたものおよびカスコードFETの増幅回路
の入力と出力との間にフィードをかけたもののいずれに
対しても利得、雑音指数、および安定指数において優れ
た増幅回路を実現できる。
【0031】
【実施例】図1は、本発明における第1の実施例であ
る。21は直流カット用のキャパシタ、22はソース電
極の電位を決める電源、23は利得制御用電源である。
電源23を0(V)付近からVDDまで変化させることに
より、FET1、FET2の動作点はそれぞれ図2
(a)、(b)のようになる。ここで、Vgs1=−V
s1である。図2(a)に示したようにFET1の動作
点は、図14の従来例と異なり、Vgs1が一定(負)
の線上を飽和領域で移動する。一方、FET2の動作点
は(b)の太線矢印の範囲を飽和領域から、線形領域に
かけて移動する。このため、第1のFETのパラメータ
は余り変化せず、FET2によって、利得が制御され
る。したがって、利得を下げた場合も増幅器の入力整合
状態が変わらず、かつ雑音指数も良好である。Vs1=
0(V)、すなわちVgs=0(V)の場合、FET2
の動作点は主として飽和領域を移動するため、可変利得
範囲はあまり広く取れない。図2において、Vs1を正
の適当な値にすることにより、Vgs1が負の適当な値
となり、FET1の動作点は完全に飽和領域でかつFE
T2の動作点は線形領域を移動することにより、可変範
囲を広げることが可能である。
【0032】図3は、この発明における第2の実施例で
ある。第1の実施例において、Vs1を正の電位とする
ために自己バイアス回路を用いて、電源の数を減らして
いる。第1の実施例において、FET1のソース電極4
は、抵抗33を介して接地している。コンダクタ31、
キャパシタ32は、高周波特性を高めるために挿入され
ている。
【0033】図4は図3の回路を実際に試作し、測定し
た結果を示す。FET2のゲート電圧を1(V)から3
(V)まで変化させることにより、約15dBの利得可
変特性が得られている。また、雑音指数はほぼ一定とな
っている。
【0034】図5は、本発明における第3の実施例であ
る。第2の実施例において、抵抗33の代わりにダイオ
ードを用いて、Vs1を決定している。動作は、基本的
に前記実施例と同様である。
【0035】図6は、本発明における第4の実施例であ
る。第2の実施例において、ゲート電極2に正の電圧V
c1を加えている。51は、直流カット用のキャパシタ
である。
【0036】図7は、本発明における第5の実施例であ
る。第2の実施例において、カスコードFETの代わり
に双ゲートFET53を用いている。
【0037】図8は、本発明の第6の実施例を示す回路
図である。図8に示した増幅回路が図3に示す増幅回路
と異なるところは、外部電源40が、第2のFETが飽
和領域で動作するように定電位Vg2に固定されている
ことである。ここで、Vg2は、 Vg2=(VDD−Id×Rs)/2…(1) ただし、Rsは、抵抗33の抵抗値である。
【0038】上記のVg2は、本件発明者らが図18の
動作説明図から回析した結果に基づいている。すなわ
ち、第1のFET1および第2のFET2を線形性の良
好な飽和領域で動作させる条件は、Vds1=Vds2
と表わすことができる。そして、Vds1=Vds2と
なるVg2は、上記の(1)式に表わす値となる。
【0039】図9は、図8に示した増幅回路を実際に試
作し、第2のFET2のゲート電圧を外部から強制的に
変化させたときの3次のインターセーブポイントIP3
(3rd order Intercept Poin
t)を示すグラフである。ここで、IP3は、増幅器な
どの線形性の評価に用いられるもので、高い値ほど線形
性がよい。ここで、電源電圧VDD=4.8V、Id=
3.5mA、Rs=370Ωである。第9図より、
(1)式によって求められたVg2=1.75Vの近傍
で線形性がよいことが示された。また、実用上は、0.
8〜2.4Vの範囲であれば問題がないことがわかる。
また、図10は、図8に示した増幅回路のインダクタン
ス成分およびキャパシタ成分のみを異ならせて試作した
増幅回路において、第2のFETのゲート電極の電圧を
外部から強制的に変化させたときのIP3を示すグラフ
である。ここで、VDD=3V、Id=4.2mA、Rs
=370Ωである。(1)式より求められる値は、Vg
2=0.7Vであり、実測結果では、実用上0.5〜
0.9V近傍で線形性がよいことが示されている。
【0040】図9および図10の実測結果から、上記
(1)式により求められたVg2の電位が増幅回路を高
線形で動作させるために最も適した電位であることがわ
かる。
【0041】図11は、本発明に係る増幅回路の第7の
実施例を示す回路図である。図11の増幅回路が図8の
増幅回路と異なるところは、外部電源40に代えて第2
のFET2のドレイン電圧を分圧してVg2を作るため
の抵抗42および43を設けていることである。抵抗4
2および43は、第2のFETのドレイン電極と接地端
子との間に直列的に設けられ、抵抗42と抵抗43との
接続点が第2のFETのゲート電極に接続されている。
【0042】このような構成を採ることにより、単一電
源により高線形の増幅回路を得ることができる。
【0043】図12は、この発明に係る増幅回路の第8
の実施例を示す回路図である。図12に示す増幅回路が
図19および図20に示す増幅回路と異なるところは、
第1のFET1のドレイン電極と第1のFETのゲート
電極との間を抵抗50により接続していることである。
表3は、図12の増幅回路において、帰還抵抗50の値
を変化させた場合の特性を示す表である。
【0044】
【表3】
【0045】表1および表2と比較して、図12に示し
た増幅回路は、安定指数において若干従来例よりも向上
し、利得においては大幅に向上していることがわかる。
【0046】図13は、この発明に係る増幅回路の第9
の実施例を示す回路図である。図13に示す増幅回路
は、図11に示した増幅回路に対しフィードバックのた
めの抵抗50およびキャパシタ60を設けていることで
ある。
【0047】動作において、一般に、カスコードFET
を用いた増幅回路は高利得が得やすいが、使用周波数が
FETの遮断周波数より十分低い周波数(1/10程度
以下)においては不安定になりやすく、回路設計が難し
いという欠点がある。また、図20に示したように第2
のFETのドレイン電極から第1のFETのゲート電極
に帰還をかけた場合には利得低下が大きく、カスコード
FETにした利点が損なわれてしまうが、本実施例の構
成にすると、小さな利得低下で安定化を図ることができ
るとともに、高い線形性を有する増幅回路を実現するこ
とができる。
【0048】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、増幅器を正の
電源のみで構成でき、かつ利得可変時における入力整合
の悪化、雑音指数の悪化を抑制することのでできる可変
増幅回路を提供することができる。
【0049】請求項2の発明によれば、第1のFETお
よび第2のFETの動作点が飽和領域となるようにバイ
アスされるので、高線形性を有する増幅回路を提供する
ことができる。
【0050】請求項5の発明によれば、第1のFETの
ドレイン電極の出力信号を第1のFETのゲート電極に
フィードバックすることにより、従来例よりも高利得か
つ高安定性を有する増幅回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す回路図である。
【図2】図1に示した増幅回路の動作を説明するための
図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す回路図である。
【図4】図3に示した増幅回路の特性測定結果を示すグ
ラフである。
【図5】本発明の第3の実施例を示す回路図である。
【図6】本発明の第4の実施例を示す回路図である。
【図7】本発明の第5の実施例を示す回路図である。
【図8】本発明の第6の実施例を示す回路図である。
【図9】図8に示した本発明の特性測定結果を示すグラ
フである。
【図10】図8に示した増幅回路のインダクタンス成分
およびキャパシタ成分を変え、また、異なる電源電圧、
周波数で作動させた場合の特性測定結果を示グラフ図で
ある。
【図11】本発明の第7の実施例を示す回路図である。
【図12】本発明の第8の実施例を示す回路図である。
【図13】本発明の第9の実施例を示す回路図である。
【図14】従来の可変増幅回路の回路図である。
【図15】図14に示した可変増幅回路の動作説明図で
ある。
【図16】従来の増幅回路の回路図である。
【図17】従来の増幅回路のもう1つの例を示す回路図
である。
【図18】図16および図17に示した増幅回路の動作
を説明するための図である。
【図19】従来の帰還型増幅回路の回路図である。
【図20】従来の帰還型増幅回路のもう1つの例を示す
回路図である。
【符号の説明】
1 ソース接地FET 2,6 FETのゲート電極 3,7 FETのドレイン電極 4,8 FETのソース電極 5 ゲート接地FET 9,10,13,14,21,32,60,91,10
1 キャパシタ 11,12,31 インダクタ 15,16,22,23,40,52 電源 20 入力整合回路 30 出力整合回路 33,42,43,50 抵抗 41 ダイオード 53 双ゲートFET 54 双ゲートFETの第1ゲート電極 55 双ゲートFETの第2ゲート電極 56 双ゲートFETのドレイン電極 57 双ゲートFETのソース電極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート電極に与えられる入力信号を増幅
    するソース接地の第1のFETと、 前記第1のFETのドレイン電極にソース電極が接続さ
    れ、ドレイン電極から出力信号を出力するゲート接地の
    第2のFETと、 前記第1のFETのゲート電極の電位が前記第1のFE
    Tのソース電極の電位に対して負電位となるようにバイ
    アスする第1のバイアス手段と、 前記第1のFETの動作点が第1のFETの飽和領域と
    なるようにかつ前記第2のFETの動作点が第2のFE
    Tの飽和領域から線形領域の範囲で移動するように、前
    記第2のFETのゲート電極の電位を接地電位から電源
    電位の範囲内で変化させるための第2のバイアス手段
    と、 を含む増幅回路。
  2. 【請求項2】 ゲート電極に与えられる入力信号を増幅
    するソース接地の第1のFETと、 前記第1のFETのドレイン電極にソース電極が接続さ
    れ、ドレイン電極から出力信号を出力するゲート接地の
    第2のFETと、 前記第1のFETのソース電極と接地ノードとの間に設
    けられる抵抗手段を有し、この抵抗手段により電圧降下
    を発生させて、前記第1のFETのゲート電極の電位を
    前記第1のFETのソース電極に対して負の電圧にバイ
    アスするための第1のバイアス手段と、 前記第1および第2のFETの動作点が第1および第2
    のFETの飽和領域となるように選ばれた大きさの正の
    バイアス電圧を、前記第2のFETのゲート電極に与え
    るための第2のバイアス手段と、 を含む増幅回路。
  3. 【請求項3】 前記第1のFETのドレイン電極の出力
    信号を前記第1のFETのドレイン電極にフィードバッ
    クするためのフィードバック手段を含む請求項2記載の
    増幅回路。
  4. 【請求項4】 前記正のバイアス電圧の電位は、電源電
    圧から前記抵抗手段による電圧降下を差し引いた電位の
    半分の電位に選ばれる、請求項2または3記載の増幅回
    路。
  5. 【請求項5】 ゲート電極に与えられる入力信号を増幅
    するソース接地の第1のFETと、 前記第1のFETのドレイン電極にソース電極が接続さ
    れ、ドレイン電極から出力信号を出力するゲート接地の
    第2のFETと、 前記第1のFETのドレイン電極の出力信号を前記第1
    のFETのゲート電極にフィードバックするためのフィ
    ードバック手段と、 を含む増幅回路。
  6. 【請求項6】 前記FETは、デプレッションモードの
    N型MESFETである、請求項1ないし5記載の増幅
    回路。
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