JP4693706B2 - スタンバイ機能付き増幅器 - Google Patents

スタンバイ機能付き増幅器 Download PDF

Info

Publication number
JP4693706B2
JP4693706B2 JP2006168527A JP2006168527A JP4693706B2 JP 4693706 B2 JP4693706 B2 JP 4693706B2 JP 2006168527 A JP2006168527 A JP 2006168527A JP 2006168527 A JP2006168527 A JP 2006168527A JP 4693706 B2 JP4693706 B2 JP 4693706B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
field effect
amplifier
bias
fet
signal amplification
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006168527A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007336425A (ja
Inventor
進 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
New Japan Radio Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by New Japan Radio Co Ltd filed Critical New Japan Radio Co Ltd
Priority to JP2006168527A priority Critical patent/JP4693706B2/ja
Publication of JP2007336425A publication Critical patent/JP2007336425A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4693706B2 publication Critical patent/JP4693706B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Amplifiers (AREA)

Description

本発明は、移動体通信機器をはじめとして、各種の無線通信機器に用いられる高周波信号用の増幅器に係り、特に、スタンバイ機能を備えた増幅器の構成の簡素化、省電力化等を図ったものに関する。
従来、移動体通信機器等の無線通信機器や装置において用いられる増幅器では、通信待ち受け時などの増幅器を動作させる必要がない場合には、バッテリー寿命延長のため、増幅器に供給される電源電圧を遮断し、増幅器をスタンバイ状態(待機状態)に設定することが行われていた。
かかる場合、スタンバイ機能を伴わない増幅器においてスタンバイ状態を実現するためには、増幅器の外部に電源電圧遮断用のスイッチ回路を別途用意し、そのスイッチ回路で増幅器への電源電圧を遮断する方策が採られるのが一般的である。しかしながら、この場合には、スイッチ回路が別途必要となるために、部品点数の増加によるコストの増大や、部品実装面積の増大などの問題を招いてしまう。
それに対して、スタンバイ機能を備えた増幅器の場合、増幅器に供給されるコントロール電圧により増幅器の動作状態を切り替えることが可能であるため、上述のスタンバイ機能を伴わない増幅器におけるスイッチ回路の追加を必要とせず、コストの増大や部品実装面積の増大などの問題は解消される。
このようなスタンバイ機能付きの増幅器としては、例えば、特許文献1等に開示されたものがある。
図3には、かかる従来の増幅器の回路構成例が示されており、以下、同図を参照しつつこの従来回路について説明する。
この増幅器は、利得可変型のもので、デュアルゲート構造の信号増幅用電界効果トランジスタ(以下、電界効果トランジスタを「FET」と称する)Q1と、この信号増幅用FETQ1のバイアスの供給を制御するバイアスSW用FETQ2と、高周波信号入力端子18Aと高周波信号出力端子19A間で信号増幅用FETQ1をバイパスするためのバイパス用FETQ3とを主たる構成要素として構成されたものとなっている。
すなわち、信号増幅用FETQ1のゲートG1には、入力側DCカットキャパシタ4A及び入力整合回路15Aを介して高周波信号が高周波信号入力端子18Aから入力されるようになっている一方、増幅出力は、そのドレインから出力インピーダンス整合回路16A及び出力側DCカットキャパシタ17Aを介して高周波信号出力端子19に出力されるものとなっている。
また、信号増幅用FETQ1のソースには、ソースインダクタ6Aを介して、グランドとの間にバイアスSW用FETQ2が直列接続されており、このバイアスSW用FETQ2のゲートに印加されるSWコントロール電圧
によって、信号増幅用電界効果トランジスタQ1をスタンバイ状態とすることが可能に構成されている。
かかる構成において、増幅器を通常の動作状態(利得可変を行わない状態)とする場合には、電源電圧印加端子21Aに、信号増幅用FETQ1が動作状態となるような電源電圧を印加すると共に、SWコントロール電圧印加端子35Aには、バイアスSW用FETQ2がON状態となるようなバイアスを印加する一方、バイパスコントロール電圧印加端子36Aには、V(CONT36A)≫−Vp(Q3)を満足するコントロール電圧を印加することとなる。なお、ここで、V(CONT36A)は、バイアスコントロール電圧印加端子36Aに印加されるコントロール電圧、Vp(Q3)は、バイパス用FETQ3のピンチオフ電圧である。
かかる電圧印加によって、信号増幅用FETQ1は動作状態となる一方、バイパス用FETQ3はOFF状態となり、高周波信号入力端子18Aから入力された高周波信号は、バイパス用FETQ3による減衰を受けることなく、信号増幅用FETQ1において増幅されて高周波信号出力端子19Aに出力されることとなる。したがって、この場合、増幅器の最大利得を得ることができる。
一方、利得可変を行う場合、SWコントロール電圧印加端子35AにバイアスSW用FETQ2がOFF状態となるようなバイアスを印加する一方、バイパスコントロール電圧印加端子36Aには、V(CONT36A)≪−Vp(Q3)を満足するコントロール電圧を印加することとなる。
その結果、信号増幅用FETQ1は、OFF状態となる一方、バイパス用FETQ3がON状態となり、高周波信号入力端子18Aへ印加された高周波信号は、信号増幅用FETQ1による増幅を受けることなく、バイパス用FETQ3を介して高周波信号出力端子19Aへ出力されることとなる。
かかる利得可変状態においては、SWコントロール電圧印加端子35Aには、バイアスSW用FETQ2がOFF状態となるようなバイアス電圧が印加されており、それにより信号増幅用FETQ1がOFF状態に設定されるため、増幅器としての消費電流はほぼ零となる。すなわち、この従来の利得可変型増幅器は、利得可変状態がスタンバイ状態にあると捉えることができるものである。
ところで、上述の従来回路において、SWコントロール電圧印加端子35Aに印加されるコントロール電圧と信号増幅用FETQ1に流れる電流(動作電流)は、図4に示されたような相関関係にある。すなわち、同図によれば、利得可変を行う場合、すなわち、増幅器をスタンバイ状態に設定するには、SWコントロール電圧印加端子35Aに、V(CONT35A)≪Vp(Q2)を満足するコントロール電圧を印加する必要があることが理解できる。なお、ここで、V(CONT35A)は、SWコントロール電圧印加端子35Aに印加されるコントロール電圧、Vp(Q2)は、バイアスSW用FETQ2のピンチオフ電圧である。
上述の不等式に表された電圧範囲は、バイアスSW用FETQ2のピンチオフ電圧Vp(Q2)に依存し、ピンチオフ電圧Vp(Q2)の大きさによっては、その電圧範囲は極めて狭くなるが、V(CONT35A)≧Vp(Q2)の電圧をSWコントロール電圧印加端子35Aに印加した場合には、バイアスSW用FETQ2はOFF状態ではなくなり、コントロール電圧の上昇と共に動作電流も増加し、利得可変状態、すなわち、スタンバイ状態を維持することができなくなってしまう。
また、図4に示された特性の場合、SWコントロール電圧印加端子35Aに印加されるコントロール電圧が僅かでも変動した場合、利得可変型増幅器としての所望の動作状態に設定することができなくなってしまうため、印加するコントロール電圧の規格値を極めて狭い範囲に絞らざる得ないものとなっている。
通常、この対策として、SWコントロール電圧印加端子35Aの印加電圧の調整のために、ロジック回路を別途用意し、そのロジック回路の出力電圧をSWコントロール電圧印加端子35Aに供給するような手法が採られることが多い。
図5には、そのようなロジック回路を設けた利得可変型増幅器の回路構成例が示されており、以下、同図を参照しつつこの利得可変型増幅器について説明する。
この従来回路は、先に図3に示された構成の利得可変型増幅器に、ロジック回路101を付加した構成となっているものである。なお、図3に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。
ロジック回路101は、FETQ4,Q5が2段に接続されてレベルシフト回路が構成されてなるもので、その出力端子、すなわち、FETQ5のドレインがSWコントロール電圧印加端子35Aに接続されており、ロジック用コントロール電圧印加端子39Aに印加された電圧に応じて可変された電圧がSWコントロール電圧印加端子35A及びバイパスコンロトール電圧印加端子36Aに印加されるようになっている。なお、ロジック回路101の電源電圧は、ロジック回路電源電圧印加端子38Aに印加されるようになっている。
かかる構成においては、ロジック用コントロール電圧印加端子39Aのコントロール電圧に対する信号増幅用FETQ1の動作電流の変化が図6に示されたようになり、あるコントロール電圧を境にして信号増幅用FETQ1における動作電流の有無を制御できるものとなる。そのため、先の図3に示された構成に比して、コントロール電圧が変動したような場合であっても、増幅器をスタンバイ状態に設定する為の電圧範囲及び増幅器を動作状態に設定するための電圧範囲を広く確保することができ、増幅器の動作状態を所望の状態に維持することが容易、可能なものとなる。
特開2004−274108号公報(第6−8頁、図1−図2)
しかしながら、上述のようにコントロール電圧調整のためにロジック回路を別途設けることは、回路面積の増大を招くと共にコストの増大を招くこととなる。また、ロジック回路を採用することで、ロジック回路における消費電流が増え、増幅器全体の消費電流が増加してしまうため、結果として、バッテリー寿命を延長するための低消費電力化の妨げとなってしまうという問題がある。
また、図3や図5を参照しつつ説明したような構成の従来回路では、バイアスSW用FETQ2が信号増幅用FETQ1のソースに接続されているため、ソースにおけるインピーダンスを高周波的に接地するためのバイパスコンデンサCs(図3、図5参照)が必要となってしまう。通常、増幅器の良好な特性を得るためには、上述のバイパスコンデンサは大容量化する必要があるが、それは、回路面積の増大やコストの増大を招くという問題がある。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、増幅器の動作を制御するトランジスタに対するコントロール電圧を調整するための従来のようなロジック回路を用いることなく、しかも、増幅用トランジスタのソース接地用のバイパスコンデンサを不要として、簡易な構成でスタンバイ機能を実現することができ、その上、スタンバイ状態における増幅器の消費電流を零とすることのできるスタンバイ機能付き増幅器を提供するものである。
本発明の他の目的は、増幅器をスタンバイ状態に設定するためのコントロール電圧範囲及び増幅器を動作状態に設定するためのコントロール電圧範囲を従来に比して広く確保することのできるスタンバイ機能付き増幅器を提供することにある。
上記本発明の目的を達成するため、本発明に係るスタンバイ機能付き増幅器は、
2つの信号増幅用電界効果トランジスタが増幅動作をなすよう縦続接続されて設けられると共に、前記2つの信号増幅用電界効果トランジスタをスタンバイ状態とするためのバイアス切替SW用電界効果トランジスタが設けられてなるスタンバイ機能付き増幅器であって、
前記2つの信号増幅用電界効果トランジスタの各々のゲートには、ゲートバイアス印加用バイアス回路が接続される一方、
前記バイアス切替SW用電界効果トランジスタは、外部からのコントロール電圧に応じてそのソース電圧が変化せしめられるよう設けられ、当該ソース電圧は、前記各々のゲートバイアス印加用バイアス回路を介して前記2つの信号増幅用電界効果トランジスタのゲートにそれぞれ印加されて、増幅器のスタンバイ状態と増幅動作の切り替えを可能としてなるものである。
かかる構成において、前記2つの信号増幅用電界効果トランジスタは、第1の信号増幅用電界効果トランジスタのドレインと第2の信号増幅用電界効果トランジスタのソースが相互に接続されると共に、前記第1の信号増幅用トランジスタのソースがソースインダクタを介してグランドに接続されて縦続接続とされ、
前記第1の信号増幅用電界効果トランジスタのゲートに被増幅信号が印加可能とされる一方、前記第2の信号増幅用トランジスタのドレインに増幅信号が出力可能とされ、
前記コントロール電圧は、前記バイアス切替SW用電界効果トランジスタのゲートに印加可能とされる一方、そのドレイン及び前記第2の信号増幅用電界効果トランジスタのドレインには、チョークインダクタを介して電源電圧が印加可能とされ、
前記バイアス切替SW用電界効果トランジスタのソースは、抵抗器及びグランド側に順方向となるよう設けられたダイオードを介してグランドに接続されてなるものとすると好適である。
また、前記2つの信号増幅用電界効果トランジスタに代えてデュアルゲート電界効果トランジスタを用いても好適である。
本発明によれば、外部から印加されるコントロール電圧によって動作状態が変化せしめられるバイアス切替SW用電界効果トランジスタによって、増幅動作を行う電界効果トランジスタのバイアス電圧を変化させることで、スタンバイ状態を実現できるようにしたので、従来と異なり、コントロール電圧の変化を変換するようなロジック回路を別途設けることなく、簡易な構成でスタンバイ機能を実現することができ、しかも、スタンバイ状態における増幅器の消費電流を零にすることができる。
また、スタンバイ状態に設定するためのコントロール電圧の範囲を、従来回路に比して容易に拡大することができるものとなっているため、増幅器の動作状態を決定するコントロール電圧が変動した場合であっても、設定した所望の動作状態を維持することが可能であるという効果を奏するものである。
以下、本発明の実施の形態について、図1及び図2を参照しつつ説明する。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施の形態におけるスタンバイ機能付き増幅器の構成例について、図1を参照しつつ説明する。
本発明の実施の形態におけるスタンバイ機能付き増幅器は、第1及び第2の信号増幅用電界効果トランジスタ(以下、「電界効果トランジスタ」を「FET」と称する)1,2と、バイアス切替SW用FET3とを主たる構成要素として構成されたものとなっている。かかるスタンバイ機能付き増幅器は、概説すれば、コントロール電圧印加端子20に印加されるバイアスによってバイアス切替SW用FET3の動作状態が可変されるようになっており、それにより、この増幅器の動作状態が選択可能に構成されてなるものである。
以下、具体的に回路接続について説明する。
第1の信号増幅用FET1のゲートは、入力側DCカットキャパシタ4及び入力インピーダンス整合回路15を介して高周波信号入力端子18に接続されると共に、第1のゲートバイアス印加用バイアス回路12を介してバイアス切替SW用FET3のソースに接続されたものとなっている。
第2の信号増幅用FET2のゲートは、第2のゲートバイアス印加用バイアス回路13を介してバイアス切替SW用FET3のソースに接続されると共に、バイパスキャパシタ5を介してグランドに接続されている。
また、第1の信号増幅用FET1のソースは、ソースインダクタ6を介してグランドに接続される一方、ドレインは、第2の信号増幅用FET2のソースと相互に接続されたものとなっている。
そして、第2の信号増幅用FET2のドレインは、出力インピーダンス整合回路16及び出力側DCカットキャパシタ17を介して高周波信号出力端子19に接続されており、第1及び第2の信号増幅用FET1,2は、縦続接続されたものとなっている。
さらに、第2の信号増幅用FET2のドレインは、チョークインダクタ14を介して電源電圧印加端子21に接続されると共に、ドレイン抵抗器11を介してバイアス切替SW用FET3のドレインに接続されている。
一方、バイアス切替SW用FET3のゲートは、ゲート接地用抵抗器8を介してグランドに接続されると共に、ゲート入力抵抗器7を介してコントロール電圧印加端子20に接続されている。
また、バイアス切替SW用FET3のソースは、ソース抵抗器9及びダイオード10を介してグランドに接続されている。なお、ダイオード10は、そのアノードがソース抵抗器9に、カソードがグランドに接続されて、グランドに対して順方向となるように設けられたものとなっている。
なお、本発明の実施の形態において、第1及び第2の信号増幅用FET1,2とバイアス切替SW用FET3は、エンハンスメントモードのFETが用いられたものとなっている。
次に、かかる構成における動作について説明する。
まず、通常の増幅動作とする場合には、電源電圧印加端子21に、第1及び第2の信号増幅用FET1,2が動作するような電源電圧を印加する一方、コントロール電圧印加端子20には、バイアス切替SW用FET3がON状態となるようなバイアスを印加する。
このバイアス切替SW用FET3のドレインには、ドレイン抵抗器11及びチョークインダクタ14を介して電源電圧印加端子21からの電源電圧が印加されるため、バイアス切替SW用FET3がON状態となった場合、そのソースには所定の電圧が発生することとなる。
なお、このバイアス切替SW用FET3のソースに発生する電圧は、バイアス切替SW用FET3のゲート幅、ソース抵抗器9及びダイオード10並びに第1及び第2のゲートバイアス印加用バイアス回路12,13の回路定数を最適化することにより、所望の電圧値に設定されたものとなっている。
上述のようにバイアス切替SW用FET3のソースに所望された所定の電圧が発生すると、第1及び第2のゲートバイアス印加用バイアス回路12,13を介して、第1及び第2の信号増幅用FET1,2のゲートに、バイアスがそれぞれ印加されることとなる。
なお、第1及び第2のゲートバイアス印加用バイアス回路12,13は、具体的には、例えば、最も簡素な構成として、バイアス切替SW用FET3のソースと第1及び第2のゲートバイアス印加用バイアス回路12,13のゲートの間に、それぞれ直列に抵抗器を設ける構成などで実現できるものである。
これら第1及び第2のゲートバイアス印加用バイアス回路12,13は、増幅器として所望の動作電流となるように回路定数が最適化されているため、上述のようにバイアス切替SW用FET3のソース電圧が印加されることによって、第1及び第2の信号増幅用FET1,2は、所望のバイアス点で動作することとなる。
したがって、このような状態において、高周波信号入力端子18に印加された高周波信号は、入力インピーダンス整合回路15及び入力側DCカットキャパシタ4を介して第1の信号増幅用FET1のゲートに入力され、第1及び第2の信号増幅用FET1,2による増幅を受けて、第2の信号増幅用FET2のドレインから増幅出力される。そして、この第2の信号増幅用FET2のドレインから出力された高周波信号は、出力インピーダンス整合回路16及び出力側DCカットキャパシタ17を介して高周波信号出力端子19に出力されることとなり、通常の増幅動作が行われるものとなっている。
一方、増幅器をスタンバイ状態にするには、コントロール電圧印加端子20にバイアス切替SW用FET3がOFF状態となるようなバイアスを印加する。一方、電源電圧端子21には、上述の場合と同様に、第1及び第2の信号増幅用FET1,2が動作するような電源電圧が印加されており、その電圧は、チョークインダクタ14及びドレイン抵抗器11を介してバイアス切替SW用FET3のドレインに印加されている。
しかし、上述のように、バイアス切替SW用FET3はOFF状態となっているため、先の通常動作の場合と異なり、そのソースには電圧は発生しない。
このため、第1及び第2のゲートバイアス印加用バイアス回路12,13にはバイアスが印加されず、その結果、第1及び第2の信号増幅用FET1,2のゲートにもバイアス印加は生じないこととなる。したがって、第1及び第2の信号増幅用FET1,2はOFF状態となり、その動作電流は零となる。
そして、かかる状態においては、回路内部のいずれの素子においても電流を消費することはなく、そのため、増幅器全体としての動作電流は零となる。
このように、本発明の実施の形態におけるスタンバイ機能付き増幅器は、ゲート入力抵抗器7、ゲート接地用抵抗器8、ソース抵抗器9及びダイオード10の各素子の定数並びにバイアス切替SW用FET3のゲート幅を最適化することにより、スタンバイ状態に設定するためのコントロール電圧の範囲を、従来回路に比して容易に拡大することができるものとなっている。
図2には、本発明の実施の形態におけるスタンバイ機能付き増幅器のコントロール電圧に対する第1及び第2の信号増幅用FET1,2を流れる動作電流の変化を示す特性線が示されており、以下、同図について説明する。
同図によれば、増幅器の動作電流を零に設定する、換言すれば、第1及び第2の信号増幅用FET1,2の電流を零に設定する、すなわち、スタンバイ状態に設定するためのコントロール電圧の範囲は、0〜0.8Vとなっていることが確認できる。これは、先に「背景技術」の欄において説明した従来回路における同様なコントロール電圧の範囲が、0〜0.1V(図4参照)であったのに比して、本発明の実施の形態においては、コントロール電圧の範囲は、0.7Vも拡大されており、明確な特性改善がなされていることが確認できるものとなっている。
また、上述した本発明の実施の形態におけるスタンバイ機能付き増幅器は、図5に示されたような従来回路におけるロジック回路が不要であり、回路面積の増大化、コストの増大化の防止が図られたものとなっている。さらに、上述したように、スタンバイ状態においては、従来と異なり、信号増幅用FETを流れる電流のみならず、増幅器全体としての消費電流が零となるので、従来に比して、より一層の省電力化ができるものとなっている。
なお、上述した構成例においては、第1及び第2の信号増幅用FET1,2は、第1の信号増幅用FET1のドレインと第2の信号増幅用FET2のソースの相互の接続によって縦続接続された構成となっているが、このような構成に限定される必要はなく、例えば、この構成に代えて、デュアルゲート構造のFETを用いた構成としてもよいものである。
本発明の実施の形態におけるスタンバイ機能付き増幅器の構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態におけるスタンバイ機能付き増幅器のコントロール電圧に対する第1及び第2の信号増幅用FETを流れる動作電流の変化を示す特性線図である。 従来回路の第1の回路構成例を示す回路図である。 図3に示された従来回路のコントロール電圧に対する信号増幅用FETをを流れる動作電流の変化を示す特性線図である。 従来回路の第2の回路構成例を示す回路図である。 図5に示された従来回路のコントロール電圧に対する信号増幅用FETをを流れる動作電流の変化を示す特性線図である。
符号の説明
1…第1の信号増幅用電界効果トランジスタ
2…第2の信号増幅用電界効果トランジスタ
3…バイアス切替SW用電界効果トランジスタ
12…第1のゲートバイアス印加用バイアス回路
13…第2のゲートバイアス印加用バイアス回路
18…高周波信号入力端子
19…高周波信号出力端子
20…コントロール電圧印加端子

Claims (3)

  1. 2つの信号増幅用電界効果トランジスタが増幅動作をなすよう縦続接続されて設けられると共に、前記2つの信号増幅用電界効果トランジスタをスタンバイ状態とするためのバイアス切替SW用電界効果トランジスタが設けられてなるスタンバイ機能付き増幅器であって、
    前記2つの信号増幅用電界効果トランジスタの各々のゲートには、ゲートバイアス印加用バイアス回路が接続される一方、
    前記バイアス切替SW用電界効果トランジスタは、外部からのコントロール電圧に応じてそのソース電圧が変化せしめられるよう設けられ、当該ソース電圧は、前記各々のゲートバイアス印加用バイアス回路を介して前記2つの信号増幅用電界効果トランジスタのゲートにそれぞれ印加されて、増幅器のスタンバイ状態と増幅動作の切り替えを可能としてなることを特徴とするスタンバイ機能付き増幅器。
  2. 前記2つの信号増幅用電界効果トランジスタは、第1の信号増幅用電界効果トランジスタのドレインと第2の信号増幅用電界効果トランジスタのソースが相互に接続されると共に、前記第1の信号増幅用トランジスタのソースがソースインダクタを介してグランドに接続されて縦続接続とされ、
    前記第1の信号増幅用電界効果トランジスタのゲートに被増幅信号が印加可能とされる一方、前記第2の信号増幅用トランジスタのドレインに増幅信号が出力可能とされ、
    前記コントロール電圧は、前記バイアス切替SW用電界効果トランジスタのゲートに印加可能とされる一方、そのドレイン及び前記第2の信号増幅用電界効果トランジスタのドレインには、チョークインダクタを介して電源電圧が印加可能とされ、
    前記バイアス切替SW用電界効果トランジスタのソースは、抵抗器及びグランド側に順方向となるよう設けられたダイオードを介してグランドに接続されてなることを特徴とするスタンバイ機能付き増幅器。
  3. 前記2つの信号増幅用電界効果トランジスタに代えてデュアルゲート電界効果トランジスタを用いてなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスタンバイ機能付き増幅器。
JP2006168527A 2006-06-19 2006-06-19 スタンバイ機能付き増幅器 Expired - Fee Related JP4693706B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006168527A JP4693706B2 (ja) 2006-06-19 2006-06-19 スタンバイ機能付き増幅器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006168527A JP4693706B2 (ja) 2006-06-19 2006-06-19 スタンバイ機能付き増幅器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007336425A JP2007336425A (ja) 2007-12-27
JP4693706B2 true JP4693706B2 (ja) 2011-06-01

Family

ID=38935443

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006168527A Expired - Fee Related JP4693706B2 (ja) 2006-06-19 2006-06-19 スタンバイ機能付き増幅器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4693706B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5529608B2 (ja) * 2010-03-30 2014-06-25 新日本無線株式会社 スタンバイ機能付き増幅器
JP2012227657A (ja) * 2011-04-18 2012-11-15 New Japan Radio Co Ltd スタンバイ機能付き増幅器

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6211310A (ja) * 1985-05-21 1987-01-20 エリクソン ジーイー モービル コミュニケーションズ インコーポレーテッド Rf増幅器
JPH02253707A (ja) * 1989-03-28 1990-10-12 Sony Corp アイソレーション回路
JPH06224647A (ja) * 1992-12-03 1994-08-12 Sharp Corp 増幅回路
JP2001210723A (ja) * 1999-11-19 2001-08-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd バイアス回路ならびに半導体装置の製造方法
JP2002100938A (ja) * 2000-09-25 2002-04-05 Toshiba Corp 高出力増幅器
JP2004128704A (ja) * 2002-09-30 2004-04-22 Toshiba Corp 増幅器及びこれを用いた無線通信装置
JP2004172956A (ja) * 2002-11-20 2004-06-17 Sony Corp 低雑音増幅器および受信回路

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6211310A (ja) * 1985-05-21 1987-01-20 エリクソン ジーイー モービル コミュニケーションズ インコーポレーテッド Rf増幅器
JPH02253707A (ja) * 1989-03-28 1990-10-12 Sony Corp アイソレーション回路
JPH06224647A (ja) * 1992-12-03 1994-08-12 Sharp Corp 増幅回路
JP2001210723A (ja) * 1999-11-19 2001-08-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd バイアス回路ならびに半導体装置の製造方法
JP2002100938A (ja) * 2000-09-25 2002-04-05 Toshiba Corp 高出力増幅器
JP2004128704A (ja) * 2002-09-30 2004-04-22 Toshiba Corp 増幅器及びこれを用いた無線通信装置
JP2004172956A (ja) * 2002-11-20 2004-06-17 Sony Corp 低雑音増幅器および受信回路

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007336425A (ja) 2007-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7375585B2 (en) Circuit and method for switching active loads of operational amplifier input stage
US7737790B1 (en) Cascode amplifier and method for controlling current of cascode amplifier
JP4330549B2 (ja) 高周波電力増幅装置
US7310017B2 (en) Operational amplifier circuit
US20060071704A1 (en) Amplifying circuit
US11201594B2 (en) Cascode amplifier circuit
US8665023B2 (en) Class-AB/B amplifier with quiescent control circuit
US10855239B2 (en) Amplifier class AB output stage
JP2009005092A (ja) 利得可変型低雑音増幅器
CN112106293A (zh) 放大电路
JP4580882B2 (ja) 半導体集積回路
JP4758624B2 (ja) 利得可変型増幅器
JP4693706B2 (ja) スタンバイ機能付き増幅器
JP4814133B2 (ja) 高周波増幅器
US6400933B1 (en) Amplifier
JP2009225342A (ja) 利得可変型低雑音増幅器
US6188284B1 (en) Distributed gain line driver amplifier including improved linearity
JP2009010805A (ja) 利得可変型増幅器
US7292096B2 (en) Amplifier
JP2007243830A (ja) 利得可変型増幅器
JP5529608B2 (ja) スタンバイ機能付き増幅器
JP5114226B2 (ja) 半導体スイッチ回路
US11290062B2 (en) Amplifier circuit
JP2010109710A (ja) 利得可変型増幅器
US10868505B1 (en) CMOS input stage circuits and related methods

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090331

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110222

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4693706

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees