JPH0620059B2 - イオンビ−ム加工方法 - Google Patents

イオンビ−ム加工方法

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JPH0620059B2
JPH0620059B2 JP5255186A JP5255186A JPH0620059B2 JP H0620059 B2 JPH0620059 B2 JP H0620059B2 JP 5255186 A JP5255186 A JP 5255186A JP 5255186 A JP5255186 A JP 5255186A JP H0620059 B2 JPH0620059 B2 JP H0620059B2
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聡 原市
博司 山口
建興 宮内
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はイオンビーム加工方法に係り、特に、導電体層
と非導電体層より成る複数層を加工深さをモニタしなが
ら加工するのに好適なイオンビーム加工方法に関する。
〔従来の技術〕 第6図は、集束イオンビーム加工装置の概略構成図であ
る。第6図において、イオンビーム1は、イオン源14と
引き出し電極15との間に数kVから10数kVの高圧を印加す
ることにより引き出される。引き出されたイオンビーム
1はレンズ16で集束され、スティグマ19でビーム断面形
状が補正され、デフレクタ20で偏向され、テーブル22上
に設置した被加工物であるターゲット21に照射され、タ
ーゲット21をスパッタ加工する。この時ターゲット21か
ら放出される2次イオン3及び2次電子4の荷電粒子が
夫々2次イオンディテクタ28及び2次電子ディテクタ29
で検出される。これら装置は真空ポンプ33で10-6Torrオ
ーダー以上の真空度に排気された真空チャンバ32内に収
納されている。尚、微細な加工を行なうため、全体をエ
アサーボマウント31で浮上させた定盤30上に設置してあ
る。
斯かる構成の集束イオンビーム装置では、イオン源14と
して通常デュオプラズマトロンイオン源が用いられてい
る。これはビーム電流が大きく、ターゲットからの2次
イオンの放出量が多いため、2次イオン検出によって、
その時ビームを照射している面の構成原子を同定でき
る。従って、2次イオンをモニタすることにより加工深
さを制御できることになる。
尚、深さ方向の分析を行なう技術については、講談社発
行、染野,安盛編の「表面分析」61頁に詳しく記載され
ている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
2次イオンを検出して加工深さをモニタする場合、ビー
ム電流を大きくする必要上、1μm以下のビーム径は得
られない。このため、1μm以下のビーム径が必要なL
SI等の加工には、液体金属イオン源等の高輝度イオン
源が用いられる。しかし、細くビームを絞るためにはビ
ーム電流を小さくせねばならず、LSI加工用イオンビ
ーム装置では加工している各面での組成を同定するだけ
の充分な2次イオン量を得られず、これを加工モニタに
利用するのは困難である。また、ターゲット21から放出
される2次電子4はSEM(Scanning Electron Micros
cope)と同様にターゲット表面の観察に利用できるが、
この2次電子電流は加工している各層での変化が乏し
く、これを加工モニタに使用することは不可能である。
従来の集束イオンビーム加工装置はSIMS(Secondar
y Ion micro Spectroscopy)等の分析を目的としたもの
で加工の終点位置を検出する必要はなかった。従って、
加工深さをモニタすることについては配慮していない。
しかし、近年、半導体集積回路の多層配線技術が進歩
し、イオンビーム加工装置を半導体集積回路の加工に使
用するようになってきている。このため、イオンビーム
加工において、加工深さを精度良くモニタできる技術が
必要となってきている。
加工深さをモニタするには、加工するLSIの各層にお
いて顕著な変化を示す量を検出する必要がある。その量
として、入射するイオンビームの電荷がSi基板までリー
クして流れ出る電流が、電流の各層での変化,検出の容
易さを考えた上で最も適当である。ただし、単純に上記
リーク電流を検出するだけではうまくゆかない。表層で
は比較的電流変化が大きく有効であるが、下層になると
加工穴側壁の影響が現れ、各層での電流変化が不明瞭と
なるためである。
例えば第7図に示すように、絶縁物であるSiO2層とAl層
との複数層でなる被加工物をイオンビーム1で加工して
いる際中に、Si基板11から流れ出るリーク電流を電流計
8で検出すると、リーク電流は第8図に示すように変化
する。尚、第7図の記号A〜Fは第8図横軸のA〜Fに
対応している。第8図に示す実験例では、下層での変化
が比較的明瞭で、ある程度D点,E点がリーク電流の変
化から類推できるが、被加工物がもう少し複雑になる
と、D点,E点が不明瞭となり、加工精度が低下してし
まい、再現性も低下してしまう。
本発明の目的は、加工深さのモニタを精度良くかつ再現
性良く行なえるイオンビーム加工方法を提供することに
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、導電体層と非導電体層との複数層でなる被
加工物に、イオン源から射出されるイオンビーム集束,
偏向させて照射し、前記被加工物を深さ方向に加工する
イオンビーム加工方法において、被加工物の加工領域を
所要深さ毎に段階的に加工し、各所要深さの加工を行な
った後に、前記加工領域内の局所領域をイオンビームで
走査し、該走査初期時に前記被加工物から流れ出る電流
を検出し、該電流の変化から加工の終点を検出すること
により、達成される。
〔作用〕
局所領域の加工を行なう際のイオンビームの走査によ
り、被加工物から流れ出る電流は、該加工層が導電体層
であるか非導電体層であるかによりその変動の仕方が異
なる。例えば、被加工物の基板から流れ出るリーク電流
を検出する場合、非導電体層の局所領域加工においては
リーク電流は略一定でほとんど変動せず、導電体層の局
所領域加工ではイオンビームの走査に従ってリーク電流
が変動する。このリーク電流の変動領域が、被加工物の
深さ方向の加工中に何度現われたかにより、何層目の導
電体層を加工したかがわかる。加工領域内の局所領域を
加工したときのリーク電流を検出するため、加工穴側壁
の悪影響を避けることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図乃至第5図を参照して
説明する。
第3図は、Si基板11上に積層されたAl層34,35,36とSi
O2層37,38,39,40の複数層を示している。本実施例で
は、第6図で説明したイオンビーム加工装置を使用し
て、3層目のAl層36を切断する場合を説明する。
まず、集束イオンビームを最初数10μm角の広い領域で
走査し、ターゲットである被加工物表面から発生する2
次電子を検出し、表面の凹凸像を観察して加工すべき領
域を設定する。次に、走査領域を加工領域に合致させ、
その領域でのイオン照射密度を上げ加工を行う。
この加工は、先ず、第5図(a)に示すように、加工領域
5の全面走査をn回、例えば25回行なう。次に、加工領
域5の領域端部を除く領域内において、第5図(b)に示
すように、局所領域6を設定し、この局所領域6を1回
あるいは数回全面走査する。このとき、基板11(第1
図)を設置している図示しないホルダから流れ出るリー
ク電流Isを電流計8で計測する。尚、第1図は、加工が
進み、第2層目のSiO2層38を加工する際に行なう局所領
域走査の状態を示したものである。局所領域6をイオン
ビーム走査すると、局所領域6部分が先にスパッタ加工
されてしまう。そこで、リーク電流計測後は、局所領域
6の加工領域5内での凹みをなくすため、第5図(e)に
示すように、残りの非局所領域12を局所領域走査数と同
数回イオンビームで走査して加工する。その後、再び、
加工領域5の全面走査をn回行ない、局所領域6のイオ
ンビーム走査とリーク電流の計測、非局所領域12の加工
を行なう。この様な動作を繰り返し行ない、被加工物を
所要深さ毎に段階的に加工しながら、各所要深さの加工
後に局所領域のイオンビーム走査に基づくリーク電流値
を計測する。
上述した局所領域6及び加工領域5の設定は、デフレク
タ20(第6図)にかける電圧を制御することにより行な
う。また、非局所領域12のみを第5図(c)に示す様に加
工する場合は、局所領域6にイオンビームが入るとき、
イオンビームをイオンビーム光学系の途中で遮断する。
第2図は、加工層がAlの場合あるいはSiO2の場合の夫々
のリーク電流の違いを示す図である。局所領域6を例え
ば10分間連続加工すると、リーク電流は夫々第2図右側
グラフの様に変化する。両グラフは、全体的に見れば似
た傾向を示すが、イオンビーム照射開始時の数走査、第
2図のグラフでは加工開始30秒程の間では著しく異な
る。つまり、加工面がAl層の場合には照射開始からリー
ク電流がビーム走査に同期して振動する。一方、加工面
がSiO2層の場合には照射開始から数走査まではリーク電
流は一定で、変化しない。従って、第3図に示す被加工
物を基板11まで加工するとき、上述した様に所要深さ毎
に段階的に加工した後にリーク電流Isを計測して得られ
るリーク電流は第4図に示す様になる。第4図の記号a
〜hは、第3図の深さa〜hに対応している。このた
め、第3層目のAl層36を切断加工するときは、リーク電
流の振幅が大きくなる山が3つ過ぎたことを検出するこ
とで、加工終了位置を検出できる。
尚、加工領域の走査回数は必要とする深さ方向の精度か
ら設定する。例えば、ビーム電流0.7nA,加工面積35μ
の場合、平均加工速度は0.09μm/min である。し
たがって、加工終点の精度を0.2μmとし、1全面走査
の走査時間を5secとすると、25回が加工領域の走査回
数となる。つまり、25回走査後1回加工モニタ用の走査
を行なうことによって0.2μmごとの加工モニタが可能
となる。また、実施例の説明では、局所領域の位置を加
工領域中央部の1箇所固定位置としたが、加工領域内の
加工穴端部に牴触しない範囲で、複数個所設定し、リー
ク電流測定ごとに移動させると、加工領域内での加工不
均一がさらに低減する。
更にまた、被加工物から流れ出るモニタ用の電流は、実
施例で説明したリーク電流が好適であるが、2次電子を
使用することも可能である。尚、導電体層としてAl,非
導電体層としてSiO2を用いた例について説明したが、本
発明はこれ等の材料に限定されるものでないことはいう
までもない。
〔発明の効果〕
本発明によれば、加工中に加工面が導電体層であるが非
導電体層であるかが明瞭に判別できるため、加工深さを
精度良く制御することができる。制御精度は加工時にお
けるビーム電流,加工面積によって変化するが、原理的
に1走査ごとのモニタも可能であり、0.1μm精度の制
御も可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るイオンビーム加工方法
で加工中の被加工物の斜視図、第2図は本発明の原理説
明図、第3図は複数層(被加工物)の縦構造図、第4図
は本発明の一実施例方法により得られたリーク電流の変
化グラフ、第5図(a),(b),(c)は本発明の1実施例に
係るビーム走査方法説明図、第6図は集束イオンビーム
装置の構成図、第7図は加工中のLSIの断面図、第8
図はリーク電流の変化グラフである。 1……イオンビーム、5……加工領域、6……局所領
域、8……電流計、11……基板、12……非局所領域、3
4,35,36……Al層、37,38,39,40……SiO2層。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電体層と非導電体層との複数層でなる被
    加工物に、イオン源から射出されるイオンビームを集束
    ・偏向させて照射し、前記被加工物を深さ方向に加工す
    るイオンビーム加工方法において、被加工物の加工領域
    を所要深さ毎に段階的に加工し、各所要深さの加工を行
    なった後に、前記加工領域内の局所領域をイオンビーム
    で走査し、該走査初期時に被加工物から流れ出る電流を
    検出し、該電流の変化状態から加工の終点位置を検出す
    ることを特徴とするイオンビーム加工方法。
  2. 【請求項2】前記局所領域へのイオンビーム走査により
    前記電流を検出した後、該イオンビーム走査数と同数の
    イオンビーム走査を前記加工領域内かつ前記局所領域外
    の非局所領域で行ない、その後前記所要深さの加工を行
    なうことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のイオ
    ンビーム加工方法。
  3. 【請求項3】前記局所領域は、前記所要深さの加工を行
    なう毎に前記加工領域内で移動させることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項または第2項記載のイオンビーム
    加工方法。
  4. 【請求項4】前記被加工物から流れ出る電流は、被加工
    物の基板から流れ出るリーク電流であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項乃至第3項のいずれかに記載の
    イオンビーム加工方法。
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