JPH0682399A - 電子線分析方法と分析装置 - Google Patents

電子線分析方法と分析装置

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JPH0682399A
JPH0682399A JP4233426A JP23342692A JPH0682399A JP H0682399 A JPH0682399 A JP H0682399A JP 4233426 A JP4233426 A JP 4233426A JP 23342692 A JP23342692 A JP 23342692A JP H0682399 A JPH0682399 A JP H0682399A
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JP
Japan
Prior art keywords
electron beam
sample
foreign matter
analysis
electron
Prior art date
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Pending
Application number
JP4233426A
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English (en)
Inventor
Takako Nariama
貴子 業天
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非破壊で試料の断面構造を解析する。 【構成】 電子線部1から電子線2をベアシリコン10
上のレジスト膜9が形成された試料に照射する。次に、
試料上を走査し、各走査された領域から検出された分析
ピークにより、ベアシリコン10とレジスト膜9とから
検出されると思われる元素が現われた地点に異物8が存
在していることが分かる。このようにして、レジスト膜
9中に存在する異物8の位置を求め、異物8の位置に電
子線2を照射する。この時、この電子線2の飛程が少な
くともレジスト膜9の膜厚より短くなる加速電圧で照射
する。この時の分析ピークを検出しておく、次に連続し
て加速電圧を高くし、少なくとも3回所定の加速電圧時
の分析ピークを求める。これらの分析ピークを組み合わ
せることで異物8の同定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容易に、非破壊で試料
の断面構造の解析を行う電子線分析方法と分析装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の工程途中で発生する
異物の分析用途に、異物検査装置と電子線装置とを組み
合せて用いる電子線分析装置が利用されている。
【0003】しかし、電子線分析装置を用いて基板上の
異物を分析し、その異物の元素を同定する際、異物の分
析ピークと、異物の上に存在する膜のピーク、または異
物の下に存在する膜のピークとを区別することは困難で
ある。
【0004】断面構造を知るためには、試料をエッチン
グして上の膜を剥がして測定を行うことを繰り返さなけ
ればならなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、試料の
断面構造を解析しようとすると試料のエッチングが必要
なため、膨大な時間と手間と熟練度を要していた。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、容易に、非破壊で試料の断面構造の解析が可能な電
子線分析方法と分析装置とを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の電子線分析方法は、電子線部から第1の
電子線を基板上に堆積膜が形成された試料に照射し、前
記試料から検出される第1の分析ピークにより前記堆積
中に存在する異物の位置を求め、前記異物の位置に第2
の電子線を照射するにあたり、前記第2の電子線の飛程
が少なくとも前記堆積膜の膜厚より短くなる加速電圧で
照射し、連続して前記加速電圧を高くし、全部で少なく
とも3回所定の前記加速電圧時に、その分析ピークを求
め、前記分析ピークを組み合わせることで前記異物の同
定を行う。
【0008】上記問題点を解決するために、本発明の電
子線分析装置は、電子銃と、前記電子銃から放出された
電子線を集束させるレンズと、前記電子線を走査させる
ための走査回路部と、前記電子線の非点補正を行う非点
補正部と、前記非点補正部の下部に設けられたグリッド
と、前記グリッドで前記電子線の照射速度を制御し、前
記電子線が試料に照射され、前記試料から放出される特
性X線によって前記試料の同定を行う。
【0009】
【作用】この構成によって、加速電圧を自動的に変化さ
せ、各加速電圧で検出した分析ピークを重ね合わせるこ
とにより、非破壊で試料の断面構造を解析することが可
能である。
【0010】
【実施例】以下、本発明の電子線分析方法の一実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0011】図1は、本発明の一実施例における電子線
分析方法を説明する図である。図1において、1は電子
線部、2は電子線、3は電子線2を照射することによっ
て試料から発生する特性X線、4は特性X線の検出部、
5,6,7は電子線2が試料に侵入する領域である。こ
こで電子線の加速電圧の値が小さい順に領域5<領域6
<領域7となる。ここでは、加速電圧の値を領域5は3
kev,領域6は10kev,領域7は30kevとし
た。8は異物、9はレジスト膜、10はベアシリコンで
ある。
【0012】本実施例では、まず電子線部1から電子線
2をベアシリコン10上のレジスト膜9が形成された試
料に照射する。次に、試料上を走査し、各走査された領
域から検出される分析ピークにより、ベアシリコン10
とレジスト膜9とから検出されると思われる元素が現わ
れた地点に異物8が存在していることが分かる。このよ
うにして、レジスト膜9中に存在する異物8の位置を求
め、異物8の位置に電子線2を照射する。この時、この
電子線2の飛程が少なくともレジスト膜9の膜厚より短
くなる加速電圧で照射する。この時の分析ピークを検出
しておく、次に連続して加速電圧を高くし、少なくとも
3回所定の加速電圧時の分析ピークを求める。これらの
分析ピークを組み合わせることで異物8の同定を行う。
【0013】このことについてより詳細に説明する。図
2は、図1の方法によって各加速電圧で検出された分析
ピーク図である。図2において、図2(a)は電子線が
侵入する領域5(加速電圧3kev)での分析ピーク、
図2(b)は電子線が侵入する領域6(加速電圧10k
ev)での分析ピーク、図2(c)は電子線が侵入する
領域7(加速電圧30kev)での分析ピークである。
【0014】以上のように構成された本実施例の電子線
分析方法について、以下その動作を説明する。
【0015】電子線部1から電子線2が照射され、照射
された試料表面から特性X線3が放出される。ここで加
速電圧の値が大きいほど、電子線2が試料に深く侵入す
るため、より深い分析情報が得られる。加速電圧の値が
3kevの場合、電子線2は領域5にまで侵入し、図2
(a)のような分析ピークが得られる。ここでの構成元
素はC,O,Sである。加速電圧の値が10kevの場
合、電子線2は領域6にまで侵入し、図2(b)のよう
な分析ピークが得られ、構成元素は、C,O,Na,S
i,S,Clである。加速電圧の値が30kevの場
合、電子線2は領域7にまで侵入する。ここで領域7に
まで電子線2が侵入すると、試料表面の情報よりも深さ
方向の情報の占める割合が大きくなる。そのため図2
(c)のような分析ピークが得られる。ここでの構成元
素は、ほとんどSiだけの分析ピークとなる。加速電圧
を変化させて、図2(a)〜(c)のピークが得られた
後、これらのピークを組み合わせて処理する。するとベ
アシリコン上にレジストが塗布された試料において、レ
ジスト膜の膜中に異物が存在し、異物の構成元素がN
a,Clであるという断面構造が判る。
【0016】次に本発明の電子線分析装置の一実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0017】図3は、本発明の一実施例における電子線
分析装置である。図3において14は電子銃、15は電
子線を加速させるアノード、2は電子線、16は集束レ
ンズ、17は走査回路部、18は対物レンズ、19は非
点補正部、20は電子線の加速を自動的に変化させるた
めの逆バイアスを掛けるグリッド、4はX線検出部、2
1は2次電子検出部、22は試料、23は真空排気部、
24はX線分析システム、25は増幅器、26はCRT
である。
【0018】本実施例では、電子銃14から放出された
電子線2を集束させるレンズ16、18によって所定の
電子線スポットを得る。この電子線2を試料22上を走
査させるために走査回路部17が設けられている。さら
に、電子線2の非点補正は非点補正部19によって行わ
れる。この非点補正部19の下部にグリッド20が設置
されている。このグリッド20は電子線2の照射速度を
制御する事ができる。このようにしてグリッド20によ
って電子線2の実質的に試料22に入射する速度を制御
する。このようにして試料22に照射された電子線2に
よって、試料22から特性X線と2次電子線が放出され
る。この特性X線をX線検出器4で検出し、X線分析シ
ステム部24によって試料22の同定を行う。また、試
料22から放出される2次電子線を2次電子検出部21
で検出し、増幅器24を介してその結果がCRT25上
に表示される。
【0019】以上のように構成された本実施例の電子線
分析方法について、以下その動作を説明する。
【0020】電子銃14から発生した電子線2が、アノ
ード15によって加速されて試料22に照射され、照射
された部分から特性X線3が放出される。この特性X線
3をX線検出部4で検出し、X線分析システム24で処
理し、構成元素を分析ピークとして表す。ここで非点補
正部19の下に設けた逆バイアス用グリッド20に掛け
るバイアスの値を変えることによって、加速電圧の変化
ごとに必要な電子線2の電気的調整を行う事なく、電子
線2が試料に照射される時の加速電圧の値を自動的に変
化させることができる。ある加速電圧で検出された分析
ピークをX線分析システム24において格納し、加速電
圧の値を変化させて再び分析を行う。この作業を自動的
に繰り返し行い、加速電圧の低い値から高い値までに検
出された分析ピークをX線分析システム24で組み合わ
せ処理することによって、電子線2が照射された試料2
2の断面構造の解析ができる。
【0021】以上のように本実施例によれば、試料に照
射される電子線の加速電圧の自動的に変化させ、各加速
電圧の値で得られた分析ピークを組み合わせ処理するこ
とにより、試料を非破壊で、容易に断面構造を解析する
ことが可能である。
【0022】
【発明の効果】本発明は、加速電圧を自動的に変化させ
られることが可能な電子線部を設け、加速電圧を増加さ
せて得られる異なる分析ピークの情報を組み合わせ処理
をすることが可能な電子線分析方法を実現し、また逆バ
イアスを掛けるためのグリッドと、加速電圧を変化させ
て得られた各分析ピークを格納して組み合わせ処理する
X線分析システムを設けた電子線分析装置を実現するこ
とにより、試料を非破壊で、容易に断面構造を解析する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における電子線分析方法の原
理図
【図2】本発明の一実施例における電子線分析方法によ
って検出された分析ピークを示す図
【図3】本発明の一実施例における電子線分析装置の構
成図
【符号の説明】
1 電子線部 2 電子線 3 特性X線 4 X線検出部 5,6,7 領域 8 異物 9 レジスト膜 10 ベアシリコン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子線部から第1の電子線を基板上に堆積
    膜が形成された試料に照射し、前記試料から検出される
    第1の分析ピークにより前記堆積膜中に存在する異物の
    位置を求め、前記異物の位置に第2の電子線を照射する
    にあたり、前記第2の電子線の飛程が少なくとも前記堆
    積膜の膜厚より短くなる加速電圧で照射し、連続して前
    記加速電圧を高くし、全部で少なくとも3回所定の前記
    加速電圧時に、その分析ピークを求め、前記分析ピーク
    を組み合わせることで前記異物の同定を行うことを特徴
    とする電子線分析方法。
  2. 【請求項2】電子銃と、前記電子銃から放出された電子
    線を集束させるレンズと、前記電子線を走査させるため
    の走査回路部と、前記電子線の非点補正を行う非点補正
    部と、前記非点補正部の下部に設けられたグリッドと、
    前記グリッドで前記電子線の照射速度を制御し、前記電
    子線が試料に照射され、前記試料から放出される特性X
    線を検出するX線検出器と、前記試料から放出される2
    次電子を検出する2次電子検出部とで構成されることを
    特徴とする電子線分析装置。
JP4233426A 1992-09-01 1992-09-01 電子線分析方法と分析装置 Pending JPH0682399A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009016360A (ja) * 2008-10-20 2009-01-22 Hitachi Ltd 電子ビームを用いた検査方法及び検査装置
JP2010257994A (ja) * 2010-08-11 2010-11-11 Hitachi Ltd 電子ビームを用いた検査方法及び検査装置
JP2015090360A (ja) * 2013-11-07 2015-05-11 株式会社日立ハイテクノロジーズ 電子線応用装置及びそれを用いた欠陥分類方法

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