JPH06191800A - フォークリフトの積荷緩衝装置 - Google Patents

フォークリフトの積荷緩衝装置

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JPH06191800A
JPH06191800A JP17025393A JP17025393A JPH06191800A JP H06191800 A JPH06191800 A JP H06191800A JP 17025393 A JP17025393 A JP 17025393A JP 17025393 A JP17025393 A JP 17025393A JP H06191800 A JPH06191800 A JP H06191800A
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relief
pressure
oil
load
cylinder
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JP17025393A
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Koji Araya
幸治 新家
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リフトシリンダに衝撃吸収用のリリーフ回路
を設けて積荷に衝撃が及ぶことを回避するようにしたフ
ォークリフトの積荷緩衝装置を提供する。 【構成】 リフトシリンダ1に緩衝用油圧シリンダ10
を介してリリーフバルブ15を接続する。衝撃の入力時
には、リフトシリンダ1のシリンダ室内の圧油が緩衝用
油圧シリンダ10の第1油室12に流入され、ピストン
11が第2油室13側へ移動されて第2油室内の圧油が
リリーフバルブ15を経てタンク6に流出されることに
より、リフトシリンダ1の圧力がリリーフバルブ15の
設定圧以上に上昇することが抑えられ、衝撃が吸収され
る。また、衝撃に伴う圧力が元の状態に戻ると、油圧ポ
ンプ4からリリーフ分の圧油が流量制御弁21を経て緩
衝用油圧シリンダ10へ補給される構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォークリフトの積荷
緩衝装置に係り、詳しくはリフトシリンダを経て積荷に
及ぶ衝撃を緩和するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般のフォークリフトでは、図6に
示すように、荷役レバーによりオイルコントロールバル
ブ51を操作することにより、油圧ポンプ52からリフ
トシリンダ53への送油量及びリフトシリンダ53から
タンク54への戻り量をそれぞれ制御して、リフトシリ
ンダ53の上昇、下降を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フォークリ
フトの場合は、一般的な乗用車やトラック類に見られる
ようなサスペンション装置を備えておらず、またフォー
クリフトのリフトシリンダはフレームに対して固定構造
となっている。つまり、走行時において、タイヤからの
衝撃がフレームからリフトシリンダ及びこのリフトシリ
ンダにより昇降される荷役装置を経て積荷に直接伝達さ
れる構造となっている。そのため、悪路走行時におい
て、積荷が弾んで破損したり荷崩れが発生したりする虞
がある。
【0004】そこで本発明は、上述の問題に鑑み、リフ
トシリンダに衝撃吸収用のリリーフ回路を設けて積荷に
衝撃が及ぶことを回避するようにしたフォークリフトの
積荷緩衝装置を提供することを、解決すべき技術的課題
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のように構成したものである。すなわ
ち、請求項1の発明に係るフォークリフトの積荷緩衝装
置は、リフトシリンダと、油圧ポンプと、ピストンによ
り第1油室と第2油室との2つの油室に仕切られた緩衝
用油圧シリンダと、前記油圧ポンプからコントロールバ
ルブを経て前記リフトシリンダに至る主管路の途中から
分岐して前記緩衝用油圧シリンダの第1油室に通じる分
岐管路と、前記緩衝用油圧シリンダの第2油室にリリー
フ管路を経て接続されたリリーフバルブと、前記油圧ポ
ンプ又は別設の油圧ポンプからの圧油を前記リリーフ管
路に導く給油管路と、この給油管路の途中に設けられて
前記油圧ポンプからの送油量を制御する流量制御弁と、
前記第2油室の圧油が前記リリーフバルブから流出した
ときに、その流出分の圧油を前記リリーフ管路へ補給す
べく前記流量制御弁を増量側に操作する操作手段とを備
えたことを特徴とするものである。
【0006】また、請求項2の発明に係るフォークリフ
トの積荷緩衝装置は、請求項1において、前記リリーフ
バルブがソレノイドに通電される電流の大きさに応じて
リリーフ圧の調整可能な可変タイプからなり、しかも、
前記リフトシリンダに作用する負荷を検出する負荷検出
センサーと、この負荷検出センサーからの検出信号を入
力し、負荷が大きいほどリリーフ圧が高くなるように前
記リリーフバルブのリリーフ圧調整用のソレノイド電流
を制御するコントローラとを備えたことを特徴とするも
のである。
【0007】さらに、請求項3の発明に係るフォークリ
フトの積荷緩衝装置は、リフトシリンダと、油圧ポンプ
と、ピストンにより第1油室と第2油室との2つの油室
に仕切られた緩衝用油圧シリンダと、前記油圧ポンプか
らコントロールバルブを経て前記リフトシリンダに至る
主管路の途中から分岐して前記緩衝用油圧シリンダの第
1油室に通じる分岐管路と、ソレノイドに通電される電
流の大きさに応じてリリーフ圧が調整可能なリリーフバ
ルブと、前記緩衝用油圧シリンダの第2油室と前記リリ
ーフバルブとを接続するリリーフ管路と、前記油圧ポン
プ又は別設の油圧ポンプからの圧油を前記リリーフ管路
に導く給油管路と、この給油管路の途中に設けられて前
記油圧ポンプからの送油量を制御する流量制御弁と、前
記第2油室の圧油が前記リリーフバルブから流出したと
きに、その流出分の圧油を前記リリーフ管路へ補給すべ
く前記流量制御弁を増量側に操作する操作手段と、前記
リフトシリンダに作用する負荷を検出する負荷検出セン
サーと、車両の走行速度を検出する速度センサーと、前
記負荷検出センサー及び前記速度センサーからの検出信
号を入力し、負荷の大きさに対応して決定されるリリー
フ圧が、車両の停車中では高めに、走行中では低めにな
るように前記リリーフバルブのリリーフ圧調整用のソレ
ノイド電流を制御するコントローラとを備えたことを特
徴とするものである。
【0008】
【作用】上述のように構成された請求項1の発明に係る
積荷緩衝装置においては、例えばタイヤから衝撃が入力
され、リフトシリンダのシリンダ室内の圧力が上昇し、
リリーフバルブのリリーフ圧を越えると、リフトシリン
ダのシリンダ室内の圧油が緩衝用油圧シリンダの第1油
室に流入し、ピストンを第2油室側へ移動させるため、
第2油室内の圧油がリリーフバルブを経てタンクに流出
される。このことにより、リフトシリンダのシリンダ室
内の圧力はリリーフバルブのリリーフ圧以上に上昇する
ことが抑えられ、前記衝撃が吸収されることになる。
【0009】一方、第2油室の圧油が前記リリーフバル
ブから流出されると、操作手段の作用により流量制御弁
が増量側に操作される。そして、衝撃に伴う圧力上昇は
短時間で元の状態に戻り、リリーフバルブからのリリー
フも停止するため、流量制御弁を経て油圧ポンプからの
圧油が緩衝用油圧シリンダの第2油室に圧送され、ピス
トンを第1油室側へ移動させて初期位置に戻す。従っ
て、流量制御弁が減量側に操作されて元の状態に復帰す
る。
【0010】また、請求項2の発明に係るフォークリフ
トの積荷緩衝装置においては、請求項1の発明と同様に
衝撃を吸収するよう作用することに加え、リリーフバル
ブのリリーフ圧を荷役作業時毎にリフトシリンダに作用
する負荷の大きさに対応して調整する。すなわち、リフ
トシリンダのシリンダ室の圧力は、荷役作業時のピスト
ンロッドに作用する負荷変動によっても変化する。従っ
て、このときも基本的には上記請求項1の発明と同様の
作用が行われるが、荷役作業によるときはシリンダ室の
圧力は一旦上昇又は下降後その圧力で安定することにな
り、衝撃による一時的な圧力変動とは異なる。従って、
負荷検出センサーから入力される検出信号に基づいてコ
ントローラが前記圧力変動が衝撃によるものか荷役作業
によるものかを判断し、荷役作業によるものであると判
断した場合には、リリーフバルブのリリーフ圧を負荷に
応じた値となるように、つまり負荷が大きいほどリリー
フ圧が高くなるように、リリーフバルブのソレノイド電
流を制御する。
【0011】また、請求項3の発明に係るフォークリフ
トの積荷緩衝装置においては、車両の停車中におけるリ
リーフバルブのリリーフ圧は、負荷検出センサーから入
力される検出信号により決定されるリリーフ圧を基準に
し、これに、車速センサーから入力される検出信号に基
づいて決定される高いオフセット値を加えた値に制御さ
れる。すなわち、車両の停車状態ではリリーフ圧がリフ
トシリンダ内の圧力よりも十分に高い値に設定される。
そのため、停車状態で行われる荷役作業時には、衝撃吸
収作用の効き過ぎが回避される。
【0012】一方、車両の走行中におけるリリーフバル
ブのリリーフ圧は、負荷検出センサーから入力される検
出信号により決定されるリリーフ圧を基準にし、これ
に、車速センサーから入力される検出信号に基づいて決
定される低いオフセット値を加えた値に制御される。す
なわち、このときはリリーフ圧がリフトシリンダ内の圧
力に近い(シリンダ内圧力よりは高い)値に設定される
ため、上述した請求項1の発明の場合と同様に衝撃吸収
作用が行われる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。まず、本発明の実施例1を図1に基づい
て説明する。図示のように、フォークリフトのリフトシ
リンダ1のシリンダ室1aはオペレータにより操作され
るコントロールバルブ2と主管路3により接続されてお
り、またコントロールバルブ2と荷役用の油圧ポンプ4
とが吐出管路5により接続され、コントロールバルブ2
とタンク6とが戻り管路7により接続されている。な
お、図1において、8はフォークやリフトブラケット等
からなる荷役装置であり、リフトシリンダ1のピストン
ロッド1bに対する取付態様が概略的に示されている。
また、9は積荷を示す。
【0014】つぎに、本実施例に係る積荷緩衝装置につ
いて説明する。積荷緩衝装置は緩衝用油圧シリンダ10
を主要部材として備えており、この緩衝用油圧シリンダ
10は軸方向に摺動可能に収容されたピストン11によ
り第1油室12と第2油室13との2つの油室に仕切ら
れている。そして、第1油室12は前記主管路3から分
岐された分岐管路14と接続され、第2油室13はリリ
ーフ管路16によりリリーフバルブ15に接続されてい
る。
【0015】前記リリーフバルブ15はソレノイドに流
れる電流に応じてリリーフ圧が調整される可変タイプで
あり、このリリーフバルブ15からタンク6に至る戻り
管路17の途中には、リフトシリンダ1に作用する負荷
を検出するための負荷検出センサーとしての流量センサ
ー18が介装されている。流量センサー18はリリーフ
バルブ15からリリーフされる油量(リフトシリンダ1
に作用する負荷に比例する)に対応した電気信号をコン
トローラ19に出力し、そしてコントローラ19はその
電気信号に応じて前記油量が多いほどリリーフ圧が高く
なるように前記リリーフバルブ15のリリーフ圧調整用
のソレノイド電流を制御するようになっている。
【0016】一方、前記緩衝用油圧シリンダ10の第2
油室13とリリーフバルブ15とをつなぐリリーフ管路
16には、前記油圧ポンプ4からの圧油を導入するため
の給油管路20が接続され、この給油管路20の途中に
は外部パイロット操作式の流量制御弁21が設けられて
いる。この流量制御弁21はパイロット圧とスプリング
21aとのバランスにより流量が制御される、つまりパ
イロット圧が低いほど流量が増量されるように設定され
ている。
【0017】しかして、流量制御弁21を操作する操作
手段としてのパイロット圧を得るために前記緩衝用油圧
シリンダ10の第2油室13側にはパイロット圧取出ポ
ート22が設定されている。パイロット圧取出しポート
22は、具体的にはピストン11が最も第1油室12側
へ移動された状態で全開する位置に設定され、そしてパ
イロット圧取出ポート22からのパイロット圧がパイロ
ット管路23を経て流量制御弁21に作用するようにな
っている。なお、パイロット管路23には途中にオリフ
ィス24が挿入されたドレン管路25が接続されてい
る。
【0018】本実施例の積荷緩衝装置は上述のように構
成したものであり、以下その作用を説明する。今、タイ
ヤから衝撃が入力された場合、リフトシリンダ1のシリ
ンダ室1a内の圧力が上昇し、それに伴いそれと連通し
ている緩衝用油圧シリンダ10の第1油室12内の圧力
及び第2油室13の圧力もそれぞれ上昇する。そして、
第2油室13内の圧力がリリーフバルブ15のリリーフ
圧を越えると、第2油室13内の圧油が該リリーフバル
ブ15を経てタンク6へ流出されるため、ピストン11
が第2油室13側へ移動する。このとによりリフトシリ
ンダ1のシリンダ室1a内の圧力はリリフバルブ15の
リリーフ圧に抑えられる。すなわち、リフトシリンダ1
に作用した衝撃は、リリーフバルブ15から圧力をリリ
ーフすることにより吸収され、従って荷役装置8に積載
された積荷9に衝撃が及ぶことが回避される。
【0019】しかして、ピストン11が第2油室13側
へ移動されてパイロット圧取出しポート22が塞がれる
と、流量制御弁21に作用するパイロット圧が低下し、
該流量制御弁21が流量を増加する増量側へ操作される
ため、油圧ポンプ4からリリーフ管路16へ送り込まれ
る圧油が増量する。前記衝撃による油圧の上昇は短時間
で終了するため、ピストン11の第2油室13側への移
動後は圧力が元の圧力に戻りリリーフバルブ15からの
リリーフも停止する。従って、油圧ポンプ4から流量制
御弁21及びリリーフ管路16を経て第2油室13側へ
流入した圧油によりピストン11が第1油室12側へ移
動され、パイロット圧取出しポート22が開放される。
その結果、パイロット圧が流量制御弁21に作用して該
流量制御弁21が減量側へ操作され、衝撃が入力される
前の状態に復帰する。
【0020】なお、上記の説明はタイヤから衝撃が入力
する場合で説明したが、荷役装置8側から衝撃が入力す
る場合、例えば、荷役作業中においてリフトシリンダ1
の下降動作の途中で停止したときもシリンダ室1a内の
圧力が上昇するが、この場合においても上記と同様に衝
撃の吸収作用が行われ、積荷9に衝撃が及ぶことを回避
し得るものである。
【0021】一方、リフトシリンダ1のシリンダ室1a
内の圧力は、通常の荷役作業によるリフトシリンダ1の
ピストンロッド1bに作用する負荷(積荷9の重さ及び
積荷9の有無)によっても変化する。この場合のリフト
シリンダ1のシリンダ室1a内の圧力は一旦上昇又は下
降したのち、負荷に対応する圧力で安定することにな
り、衝撃による一時的な油圧変動とは異なる。この圧力
変化の違いはリリーフバルブ15からのリリーフ流量の
違いとなって現れる。すなわち、衝撃により圧力が一時
的に上昇した場合には、リリーフ流量は一時的に増加し
たのち減少するが、負荷により圧力が増加した場合又は
減少した場合にはリリーフ流量は増加したまま又は減少
したままとなる。
【0022】しかして、このリリーフ流量を流量センサ
ー18が検出し、その検出信号をコントローラ19に入
力するため、これを受けたコントローラ19が圧力変動
が一時的なものであるか否か、つまり衝撃によるリリー
フであるか荷役作業に基づく負荷変動によるリリーフで
あるかを判断する。そして、衝撃によるリリーフである
と判断したときは、リリーフバルブ15のリリーフ圧を
変更しないが、負荷変動によるリリーフであると判断し
たときは、リリーフバルブ15のリリーフ圧を負荷の大
きさに対応した適正値、つまり、負荷が大きいほど大き
い値となるように調整すべくソレノイド電流を制御す
る。
【0023】すなわち、コントローラ19はリフトシリ
ンダ1の負荷が変動する毎にリリーフバルブ15からの
流出量が予め定めた一定流量となるようにその都度リリ
ーフバルブ15のソレノイド電流を制御することにより
リリーフバルブ15のリリーフ圧を負荷に応じた値に調
整する。かくして、本実施例の積荷緩衝装置によれば、
負荷に対応するリリーフ圧のもとでタイヤ等から入力さ
れる衝撃を吸収し、衝撃が積荷に及ぶことを防止するこ
とができる。
【0024】次に、図2に基づいて本発明の実施例2を
説明する。この実施例はリフトシリンダ1に作用する負
荷を検出する負荷検出センサーとして、流量センサー1
8に変えて圧力センサー26を使用したものである。す
なわち、リフトシリンダ1のシリンダ室1aの圧力を圧
力センサー26により検出するようにしたものであり、
この圧力センサー26の検出信号がコントローラ19に
入力されると、コントローラ19は、その検出信号に基
づいてシリンダ室1aの圧力が安定していると判断した
場合に限り該シリンダ室1aの圧力に対応してリリーフ
バルブ15のソレノイド電流を制御するようになってい
る。
【0025】なお、その他の構成については前述の実施
例と変わるところはないため、同一符号を付してその説
明を省略する。従って、このように構成された本実施例
の積荷緩衝装置においては、リリーフバルブ15のリリ
ーフ圧調整用としての負荷の検出作用が異なるのみであ
り、リリーフバルブ15のリリーフ圧の調整作用及び衝
撃入力時の衝撃吸収作用については前述の実施例1と全
く同様に行われる。
【0026】次に、図3に基づいて本発明の実施例3を
説明する。上記実施例1及び実施例2の積荷緩衝装置に
おいては、車両の停車中、走行中のいずれの状態でも衝
撃吸収作用を行う構成であるため、走行中の衝撃吸収作
用が十分に行われるようにチューニングすると、荷役操
作時においても衝撃吸収作用が必要以上に効いてしま
い、細かい荷役作業をしているときには、むしろ荷役操
作がやりにくい場合が考えられる。
【0027】そこで、実施例3では、上記の荷役作業時
の操作性を考慮して、荷役作業時には衝撃吸収作用が効
き過ぎないようにしたものである。そのために、この実
施例では、リフトシリンダ1に作用する負荷を負荷セン
サー(この実施例では圧力センサー26を図示している
が、実施例1で示された流量センサー18でも差し支え
ない。)により検出することに加え、車速センサー27
により車両の走行速度を検出し、それら両センサー2
6,27の検出信号をコントローラ19に入力するよう
に構成している。なお、車速センサー27としては、例
えばディファレンシャル又はトランスミッションの歯車
の回転を検出する回転検出器が利用される。
【0028】コントローラ19は、圧力センサー26か
らの信号に対応するリリーフ圧、つまり負荷の大きさに
対応するリリーフ圧に、車速センサー27からの信号に
基づいて計算された車速に対応して予め設定されたオフ
セット値を加え、これをリリーフバルブ15のリリーフ
圧とすべくリリーフバルブ15のソレノイド電流を制御
する。すなわち、車両の停車中(微速走行を含む)に
は、リリーフバルブ15のリリーフ圧が高めとなり、走
行中には低めとなるように制御するものであり、そのた
めにオフセット値は、図4に示すように、車両の停車中
には高い値に、また走行中には低い値に設定されてい
る。
【0029】従って、この実施例においては、車両の停
車中にはオフセット値が高いことから、リリーフバルブ
15のリリーフ圧がリフトシリンダ1のシリンダ室1a
内の圧力よりも十分に高い値に制御されることとなり、
荷役作業時の衝撃吸収作用の効き過ぎが回避され、操作
性が良化される。一方、車両の走行中においては、オフ
セット値が低く設定されているため、リリーフ圧がシリ
ンダ室1a内の圧力に近い値に制御されることとなり、
このときは前述の実施例1と同様に作用して走行中に生
ずる衝撃を十分に吸収することができる。
【0030】なお、実施例3で説明されたオフセット値
は、図5に示すように、車両の停車中には高く、低速走
行域では低くなるように設定することに加え、さらに走
行速度が高速走行域、例えば約10Km/hを越えたと
きは低速走行域よりもやや高めとなるように設定するこ
とにより、高速走行中は比較的大きな衝撃のみを吸収す
るようにして、積荷の安定性を重視した設定とすること
も可能である。
【0031】なお、図示の実施例では、緩衝用油圧シリ
ンダ10の第2油室13に圧油を補給するための油圧ポ
ンプとして荷役用の油圧ポンプ4を使用する場合で説明
しているが、これに代えて別設の専用ポンプ(小型ポン
プ)を使用する構成に変更しても差し支えない。また、
流量制御弁21の操作手段は、図示のパイロット圧によ
る操作方式に限定されるものではなく、例えば流量制御
弁21の操作方式を電磁式とする一方、ピストン11に
シリンダ本体外部に突出するロッドを取付け、このロッ
ドの第2油室13側への移動を適宜センサーで検出さ
せ、その検出時には流量電磁弁21を増量側へ操作させ
るように構成することも可能であり、要するに、流量制
御弁21を緩衝用油圧シリンダ10による衝撃吸収作用
に際してリリーフバルブ15からの流出圧油を補給すべ
く作動させ得る手段であれば差し支えない。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の積荷緩衝
装置によれば、走行時に衝撃が入力されたとき、リフト
シリンダのシリンダ室内の圧力をリリーフすることによ
り衝撃を吸収し、該衝撃が積荷に及ぶことを防止して積
荷の荷崩れや破損を回避することができる。従って、安
全性及び作業性が向上されるとともに、乗員の疲労軽減
に大きく役立つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る積荷緩衝装置を示す油
圧回路図である。
【図2】本発明の実施例2に係る積荷緩衝装置を示す油
圧回路図である。
【図3】本発明の実施例3に係る積荷緩衝装置を示す油
圧回路図である。
【図4】実施例3に係るオフセット値の説明図である。
【図5】実施例3に係るオフセット値の設定変更例を示
す説明図である。
【図6】従来のリフトシリンダの油圧回路図である。
【符号の説明】
1…リフトシリンダ 2…コントロールバルブ 3…主管路 4…油圧ポンプ 8…荷役装置 10…緩衝用油圧シリンダ 11…ピストン 12…第1油室 13…第2油室 14…分岐管路 15…リリーフバルブ 16…リリーフ管路 18…流量センサー 19…コントローラ 21…流量制御弁 22…パイロット圧取出しポート 23…パイロット管路 26…圧力センサー 27…車速センサー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リフトシリンダと、油圧ポンプと、ピス
    トンにより第1油室と第2油室との2つの油室に仕切ら
    れた緩衝用油圧シリンダと、前記油圧ポンプからコント
    ロールバルブを経て前記リフトシリンダに至る主管路の
    途中から分岐して前記緩衝用油圧シリンダの第1油室に
    通じる分岐管路と、前記緩衝用油圧シリンダの第2油室
    にリリーフ管路を経て接続されたリリーフバルブと、前
    記油圧ポンプ又は別設の油圧ポンプからの圧油を前記リ
    リーフ管路に導く給油管路と、この給油管路の途中に設
    けられて前記油圧ポンプからの送油量を制御する流量制
    御弁と、前記第2油室の圧油が前記リリーフバルブから
    流出したときに、その流出分の圧油を前記リリーフ管路
    へ補給すべく前記流量制御弁を増量側に操作する操作手
    段とを備えたフォークリフトの積荷緩衝装置。
  2. 【請求項2】 前記リリーフバルブがソレノイドに通電
    される電流の大きさに応じてリリーフ圧の調整可能な可
    変タイプからなり、しかも、前記リフトシリンダに作用
    する負荷を検出する負荷検出センサーと、この負荷検出
    センサーからの検出信号を入力し、負荷が大きいほどリ
    リーフ圧が高くなるように前記リリーフバルブのリリー
    フ圧調整用のソレノイド電流を制御するコントローラと
    を備えた請求項1記載のフォークリフトの積荷緩衝装
    置。
  3. 【請求項3】 リフトシリンダと、油圧ポンプと、ピス
    トンにより第1油室と第2油室との2つの油室に仕切ら
    れた緩衝用油圧シリンダと、前記油圧ポンプからコント
    ロールバルブを経て前記リフトシリンダに至る主管路の
    途中から分岐して前記緩衝用油圧シリンダの第1油室に
    通じる分岐管路と、ソレノイドに通電される電流の大き
    さに応じてリリーフ圧が調整可能なリリーフバルブと、
    前記緩衝用油圧シリンダの第2油室と前記リリーフバル
    ブとを接続するリリーフ管路と、前記油圧ポンプ又は別
    設の油圧ポンプからの圧油を前記リリーフ管路に導く給
    油管路と、この給油管路の途中に設けられて前記油圧ポ
    ンプからの送油量を制御する流量制御弁と、前記第2油
    室の圧油が前記リリーフバルブから流出したときに、そ
    の流出分の圧油を前記リリーフ管路へ補給すべく前記流
    量制御弁を増量側に操作する操作手段と、前記リフトシ
    リンダに作用する負荷を検出する負荷検出センサーと、
    車両の走行速度を検出する速度センサーと、前記負荷検
    出センサー及び前記速度センサーからの検出信号を入力
    し、負荷の大きさに対応して決定されるリリーフ圧が、
    車両の停車中では高めに、走行中では低めになるように
    前記リリーフバルブのリリーフ圧調整用のソレノイド電
    流を制御するコントローラとを備えたフォークリフトの
    積荷緩衝装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7665579B2 (en) * 2005-02-28 2010-02-23 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Flow control valve having pressure compensating valve
JP2010189129A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Nippon Yusoki Co Ltd 過負荷防止装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2010189129A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Nippon Yusoki Co Ltd 過負荷防止装置

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