JPH06185518A - 板材へのナット取付構造および方法 - Google Patents

板材へのナット取付構造および方法

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JPH06185518A
JPH06185518A JP35426292A JP35426292A JPH06185518A JP H06185518 A JPH06185518 A JP H06185518A JP 35426292 A JP35426292 A JP 35426292A JP 35426292 A JP35426292 A JP 35426292A JP H06185518 A JPH06185518 A JP H06185518A
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JP
Japan
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nut
plate member
cylindrical portion
plate material
polygonal hole
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JP35426292A
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English (en)
Inventor
Katsumi Kobayashi
勝巳 小林
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Kel Corp
Original Assignee
Kel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 板材に簡単に且つしっかりと固設されてお
り、ボルトから大きなトルクを受けた場合でナットが回
転することがないようにする。 【構成】 六角形状穴2を有した板材1に、この多角形
状穴2にほぼ内接する薄肉の中空円筒部11と、所定雌
ネジ12aが形成されたネジ付き円筒部12と、中空円
筒部11の上端に形成された円盤状のフランジ部13と
から延性金属材料により一体に作られたナット10を固
設して構成される。このナット10が下部を下方に突出
させて多角形状穴2に挿入されるとともにフランジ部1
3を板材1の上面に当接させて取り付けられた状態で、
中空円筒部11を上下から圧縮変形させてこの部分を外
方に膨出させ、六角形状穴に挿入された部分を六角形状
穴に沿って膨出させるとともに板材1から下方に突出す
る部分を外方に膨出させて、板材1に取り付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、板材(シート材)にナ
ットを固設した構造およびこのようにナットを固定して
取り付ける方法に関する。
【0002】
【従来の技術】板材に部品、装置等を取り付ける際に、
ボルト・ナット、リベット、セルフタッピングネジ等種
々のものが用いられる。ボルト・ナットは繰り返して着
脱使用ができ、且つ締め付け力も大きいという利点があ
るため、使用箇所の制限等が少なく、従来から多用され
ている。但し、通常は、ナットが回転しないように保持
しながらこのナットにボルトを螺合させて取り付けると
いう作業が必要であり、作業性が良くない。
【0003】このため、板材に所定の円孔を形成し、こ
の円孔内に、中空薄肉円筒状部とこれに繋がる雌ネジ部
とからなりこの円孔とほぼ同一の(もしくは若干大き
な)外径を有したナットを挿入し、中空薄肉円筒状部を
上下に圧縮変形させてこのナットを板材に固定する構造
が従来から知られている。このようにすると、ナットを
板材の円孔内に挿入するとともに、所定の工具等により
ナットの中空薄肉円筒状部を上下に圧縮変形させるだけ
で、このナットを板材に固設することができる。このた
め、部品等を板材に取り付けるときには、ナットを固定
保持する必要がなく、そのままこれにボルトを螺合させ
るだけで良く、作業性が向上する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このナ
ットは、中空薄肉円筒状部を圧縮変形させることにより
板材を円孔の上下両側から挟持して板材に固定されるだ
けである。このため、ボルトを螺合させたときにボルト
から大きなトルクがナットに加えられると、このナット
は板材の円孔内ですべって回ってしまい、ボルトをそれ
以上締め付けることができなくなることがあるという問
題がある。このため、従来のナットは締め付けトルクが
比較的小さな用途にしか使用することができないという
問題があった。なお、このようなことから、板材に六角
形状の穴を形成し、ナットの上部もこの六角形状に合う
中空薄肉六角柱状に形成することが提案されている。こ
のようにすると、六角形状の穴に中空六角柱状部が挿入
されるため、ボルトから大きなトルクが加わってもナッ
トが回転することがない。この場合、板材に六角形状の
穴を形成するのは比較的容易であるが、ナットの上部を
中空薄肉六角形状にするのが難しく、製造コストが高く
なるという問題がある。
【0005】本発明はこのような問題に鑑みたもので、
板材に簡単に且つしっかりと固設されており、ボルトか
ら大きなトルクを受けた場合でもナットが回転すること
がないような板材へのナット取付構造を提供すること、
およびこのような取付構造が得られるように板材にナッ
トを取り付ける方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的達成のた
め、本発明に係るナット取付構造は、多角形状穴を有し
た板材に、上部にこの多角形状穴にほぼ内接する外径で
板材の厚さより大きな高さの薄肉の中空円筒部を有し、
下部に所定雌ネジが形成された上記外径と同一の外径の
ネジ付き円筒部を有し、中空円筒部の上端に上記外径よ
り大きな外周径の円盤状のフランジ部を有して延性金属
材料により一体に作られたナットを固設して構成され、
このナットがその下部を下方に突出させて多角形状穴に
挿入されるとともにフランジ部を板材の上面に当接させ
て板材に取り付けられた状態で、中空円筒部を上下から
圧縮してこの部分を外方に膨出させ、多角形状穴に挿入
された部分を多角形状穴に沿って膨出させるとともに板
材から下方に突出する部分を外方に膨出させて、板材に
取り付けられている。
【0007】本発明に係るナットの取付方法は、上記取
付構造が得られるように、上記のナットを板材の多角形
状穴に挿入して取り付ける方法であり、まず、このナッ
トを、その下部を板材の下方に突出させて多角形状穴に
挿入させるとともにフランジ部を板材の上面に当接させ
て板材に取り付け、次いで、ナットの中空円筒部を上下
から圧縮して外方に膨出変形させ、これにより、中空円
筒部における多角形状穴に挿入された部分を多角形状穴
に沿って膨出させ、且つ中空円筒部における板材から下
方に突出する部分を外方に膨出させてフランジ部との間
に板材を挟持させ、ナットを板材に取り付ける。
【0008】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について図面
を参照して説明する。本発明に係る取付構造を構成する
板材1とナット10とを図1に示している。なお、ナッ
ト10は半断面状態で示している。板材1には六角形状
の挿入穴2が所定の位置に形成されている。ナット10
は、上端に外方に広がるリング円盤状のフランジ部13
が形成され、外形が円筒状の部材であり、延性を有する
金属材料、例えば、軟鋼から作られている。なお、この
円筒部の外径は、挿入穴2に内接して挿入される径にな
っている。このナット10の上部は薄肉の中空円筒状に
形成されており(この部分を中空円筒状部11と称す
る)、下部は比較的厚肉で内部にメネジ12aが形成さ
れている(この部分をネジ付き円筒部12と称する)。
【0009】このナット10が、図2(A)に示すよう
に、下部すなわちネジ付き円筒部12の側から挿入穴2
内に挿入される。これにより、図2(A),(B)に示
すように、中空円筒部11の上部が挿入穴2内に内接し
て位置し、フランジ部13が板材1の上面に係止された
状態となる。なお、中空円筒部11の上下長さは板材1
の厚さより大きく、中空円筒部11の下部およびこれに
一体に繋がるネジ付き円筒部12は板材1の下面より下
方に突出する。
【0010】次いで、図3に示すように、工具20をナ
ット10の上に取り付ける。この工具20は、下端に押
圧フランジ21aを有した中空の押圧ロッド21と、こ
の押圧ロッド21内を延びて先端ネジ22aが下方に突
出した引っ張りロッド22とから構成され、押圧ロッド
21に対して引っ張りロッド22を矢印方向に引っ張る
ように構成されている。
【0011】先端ネジ22aをネジ付き円筒部12のメ
ネジ12aと螺合させるとともに押圧フランジ21aを
ナット10のフランジ部13と当接させるようにしてこ
の工具が取り付けられた後、引っ張りロッド22が矢印
で示すように、上方に引っ張られる。この引っ張り力を
受けて中空円筒部11が上下に圧縮され、図3に示すよ
うに、中間部が外方に膨出するように変形される。
【0012】引っ張りロッド22が所定位置まで引き上
げられてこの圧縮変形が完了したときには、中空円筒部
11は図4(A)のように変形される。この結果、中空
円筒部11における挿入穴2内に位置する部分(上部)
は外方に膨出変形されることにより、図4(B)に示す
ように、挿入穴2の内面に沿って六角形状に変形される
(これを、膨出六角状部11aと称する)。一方、中空
円筒部11における挿入穴2より下側に突出する部分
(下部)は外方に膨出した状態で上下に圧縮され、円盤
フランジ状となる(これを膨出フランジ部11bと称す
る)。
【0013】このようにしてナット10の取付が完了
し、本発明に係る取付構造が得られる。この場合、膨出
六角状部11aが六角形状の挿入穴2内に膨出している
ため、このナット10に取付ボルトが螺合されてこの取
付ボルトが締め付けられる場合に、締め付けトルクが大
きくてもナット10が回転することがない。また、ナッ
ト10はフランジ部13と膨出フランジ部11bとによ
り板材1を挟持しており、確実に板材1に固定されてい
る。なお、以上においては、挿入穴2を六角形状に形成
した例を説明したが、本発明はこれに限られず、多角形
状であれば良い。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のナット取
付方法によりナットを板材に取り付けて構成されるナッ
ト取付構造によれば、円筒部の下部を下方に突出させて
多角形状穴に挿入されて板材に取り付けられたナット
が、中空円筒部を上下から圧縮して外方に膨出変形さ
せ、多角形状穴に挿入された部分を多角形状穴に沿って
膨出させるとともに板材から下方に突出する部分を外方
に膨出させて上端フランジ部との間に板材を挟持させて
板材に取り付けられている。このため、この取付構造を
採用すると、板材下面側の膨出部(膨出フランジ部)と
ナット上端のフランジ部との間に板材を挟持するように
してこのナットをしっかりと板材に取り付けることがで
きる。さらに、このナットにおいて板材の多角形状穴に
沿って膨出された部分(膨出六角形状部)によりボルト
から加わる締め付けトルクを受け止めさせることがで
き、大きな締め付けトルクを加えてボルトを取り付ける
ことができる。この場合、板材には多角形状穴が形成さ
れるが、この穴に挿入されるナットは円筒状のナットで
よく、その製造が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るナット取付構造を構成する板材と
ナットを示す斜視図である。
【図2】この板材の挿入穴にナットを挿入した状態を示
す断面図である。
【図3】板材の挿入穴にナットを挿入した後、工具を用
いて中空円筒部を圧縮変形させる過程を示す断面図であ
る。
【図4】中空円筒部を完全に圧縮変形させて板材にナッ
トを取り付けた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 板材 2 挿入穴 10 ナット 11 中空円筒部 12 ネジ付き円筒部 13 フランジ部 20 工具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多角形状穴を有した板材と、 上部にこの多角形状穴にほぼ内接する外径で前記板材の
    厚さより大きな高さの薄肉の中空円筒部を有し、下部に
    所定雌ネジが形成された前記外径と同一の外径のネジ付
    き円筒部を有し、前記中空円筒部の上端に前記外径より
    大きな外周径の円盤状のフランジ部を有して延性金属材
    料により一体に作られたナットとからなり、 このナットがその下部を下方に突出させて前記多角形状
    穴に挿入されるとともに前記フランジ部を前記板材の上
    面に当接させて前記板材に取り付けられた状態で、前記
    中空円筒部を上下から圧縮して外方に膨出変形させ、前
    記多角形状穴に挿入された部分を前記多角形状穴に沿っ
    て膨出させるとともに前記板材から下方に突出する部分
    を外方に膨出させて前記フランジ部との間に前記板材を
    挟持させることにより、前記ナットが前記板材に取り付
    けられていることを特徴とする板材へのナット取付構
    造。
  2. 【請求項2】 上部にこの多角形状穴にほぼ内接する外
    径で前記板材の厚さより大きな高さの薄肉の中空円筒部
    を有し、下部に所定雌ネジが形成された前記外径と同一
    の外径のネジ付き円筒部を有し、前記中空円筒部の上端
    に前記外径より大きな外周径の円盤状のフランジ部を有
    して延性金属材料により一体に作られたナットを、多角
    形状穴を有した板材に取り付ける方法であって、 前記ナットを、その下部を前記板材の下方に突出させて
    前記多角形状穴に挿入させるとともに前記フランジ部を
    前記板材の上面に当接させて前記板材に取り付け、 前記ナットの前記中空円筒部を上下から圧縮して外方に
    膨出変形させ、 前記中空円筒部における前記多角形状穴に挿入された部
    分を前記多角形状穴に沿って膨出させ、且つ前記中空円
    筒部における前記板材から下方に突出する部分を外方に
    膨出させて前記フランジ部との間に前記板材を挟持さ
    せ、 前記ナットを前記板材に取り付けるようにしたことを特
    徴とする板材へのナット取付方法。
JP35426292A 1992-12-15 1992-12-15 板材へのナット取付構造および方法 Pending JPH06185518A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007085431A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Nagayama Denshi Kogyo Kk Tナット
JP2009063149A (ja) * 2007-09-10 2009-03-26 Nippon Koki Kk ナット体固定構造及びナット体固定方法
JP2012035810A (ja) * 2010-08-10 2012-02-23 Mitsubishi Alum Co Ltd 車両用外装ビーム
JP2012035809A (ja) * 2010-08-10 2012-02-23 Mitsubishi Alum Co Ltd 車両用外装ビーム
CN114761167A (zh) * 2020-10-30 2022-07-15 东芝三菱电机产业***株式会社 螺纹孔加工方法

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