JP2518754Y2 - 自転車用錠前装置の取付けバンド - Google Patents

自転車用錠前装置の取付けバンド

Info

Publication number
JP2518754Y2
JP2518754Y2 JP2798893U JP2798893U JP2518754Y2 JP 2518754 Y2 JP2518754 Y2 JP 2518754Y2 JP 2798893 U JP2798893 U JP 2798893U JP 2798893 U JP2798893 U JP 2798893U JP 2518754 Y2 JP2518754 Y2 JP 2518754Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bolt
screw hole
tightening
operation piece
tightening operation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2798893U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0679695U (ja
Inventor
敏彦 森
Original Assignee
五輪工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 五輪工業株式会社 filed Critical 五輪工業株式会社
Priority to JP2798893U priority Critical patent/JP2518754Y2/ja
Publication of JPH0679695U publication Critical patent/JPH0679695U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2518754Y2 publication Critical patent/JP2518754Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Clamps And Clips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自転車用錠前装置を自
転車に取り付ける取付けバンドの改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、自転車用錠前装置を自転車に
取り付けるに際し、取付けバンドが広く使用されてい
る。この取付けバンドは、例えば図7に示すようにバン
ド本体aと、錠前装置取付部(図示せず)とを備えたも
のとし、又、バンド本体aを、自転車の一部をなすパイ
プpの外周に沿って巻回し得るように薄板状から構成す
るとともに、その先後両端部に締付ボルトeを挿通する
ボルト挿通孔d、dを有する締付操作片b、cを、夫々
備えたものである。そして、バンド本体aを、自転車の
パイプpの外周に沿わせた後、ボルト挿通孔d、dに通
した締付ボルトeとそれに螺合させたナットfとにより
所定間隔だけ隔てて対向した締付操作片b、cを接近さ
せ、こうすることによってバンド本体aを自転車のパイ
プpに巻き締めて固定できるようにしたものである。し
かしながら、ボルト挿通孔d、dに通した締付ボルトe
とナットfとを螺合させる際、自転車のパイプpの外周
に沿わせたバンド本体aを片手で位置ずれしなように保
持しながら行わなければならず、螺合させ難く、場合に
よってはナットfを落としてしまう場合もある。その一
方、上述のようなことからボルトeとナットfとの螺合
を容易に行えるように予めナットeを締付操作片cに取
り付けたものも提案されている。しかし、このもので
は、ボルトeとナットfとの螺合を容易に行えるが、ナ
ットfを締付操作片cに取り付ける工程が必要となるた
め、コスト高になってしまうという課題がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、以上の実情
に鑑み提案されたもので、自転車への装着作業を容易に
行え、しかも、低コストで製作できる自転車用錠前装置
の取付けバンドを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、薄板状からな
るバンド本体2と、自転車用錠前装置Jを取り付ける錠
前装置取付部3とを備え、 バンド本体2が、一端側に形成されたボルト係合部24
を有する諦付操作片23と、他端側に形成されたボルト
嵌挿孔22を有する締付操作片21と、これらの間に形
成された巻回部25とを備え、この巻回部25が自転車
の一部Pの外周に沿わされることによって両締付操作片
21、23が互いに所定間隔tだけ隔てて対向するよう
に配設され、 上記ボルト係合部24が、締付操作片23の一部から形
成されてなり、ボルト嵌挿孔22から通されてくる締付
ボルト4と螺合するネジ孔24aと、ネジ孔24aの周
部に他端側の締付操作片21と反対方向に窪まされた凹
部24bとを備え、 凹部24bが、凹部24b外周からネジ孔24aにかけ
て漸次深くなるように窪まされることによりネジ孔24
aが補強されたものであることを特徴とする自転車用錠
前装置の取付けバンドを提供することにより上記課題を
解決する。
【0005】
【作用】本考案においては、ボルト係合部24を、締付
操作片23の一部から形成するため、従来のようにナッ
トを使用しなくとも良く、容易に締付ボルト4を締め付
けることができる。又、その締付けに際し、ネジ孔24
aの周部に他端側の締付操作片22と反対方向に外周か
らネジ孔24aにかけて漸次深くなるように所定の大き
さで窪ました凹部24bを備えたものとするため、図3
に示すように締付ボルト4の締め付けに伴ってネジ部が
右締付操作片21方向(図示のX方向)の引張り力を受
けても、ネジ孔24aの周部がそれに対抗することがで
き、ネジ孔24aの周部の変形を防止することができ
る。
【0006】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の一実施例を説
明する。図1は、本考案の自転車用錠前装置の取付けバ
ンドの一実施例の斜視図である。
【0007】この実施例における自転車用錠前装置の取
付けバンド1は、図1に示すようにバンド本体2と、自
転車用錠前装置Jに取付けられる錠前装置取付部3、3
とから構成されており、図4に示す自転車用錠前装置J
に取り付けられて使用される取付けバンドとされたもの
であるが、その他、種々の自転車用錠前装置に適応でき
るものである。そして、この錠前装置取付部3、3は、
図1に示すようにバンド本体2と一体成形されることに
よりバンド本体2の前後両側に夫々突設され、各々にピ
ン嵌挿孔31、31が備えられている。そして、図4に
示すようにこのピン嵌挿孔31と自転車用錠前装置Jに
設けられたピン嵌挿孔とにピン5が通されて係止される
ことにより取付けバンド1が自転車用錠前装置Jに取り
付けられる。
【0008】バンド本体2は、この実施例では0.8m
m程度の厚さの金属製薄板状体から構成されているが、
バンド本体2を手で自在に折り曲げ操作でき自転車のパ
イプP(図4に図示)の外周に沿わせられる程度の厚
さ、より具体的には0.5〜1mm程度の厚さのもので
あれば良い。
【0009】このバンド本体2は、右端側にボルト嵌挿
孔22を有する右締付操作片21が備えられ、左端側に
はボルト係合部24を有する左締付操作片23が備えら
れている。そして、右締付操作片21と左締付操作片2
3との間は、自転車のシートステーを形成するパイプP
に巻回される巻回部25をなす。又、この巻回部25の
長さは、図2に示すように巻回部25がパイプPの外周
に沿わされた際、右締付操作片21と左締付操作片23
とが所定間隔だけの隙間tを隔てて対向できる程度とさ
れている。
【0010】右締付操作片21と左締付操作片23と
は、バンド本体2から延設されることにより形成されお
り、巻回部25をパイプPの外周に巻き締めて固定する
役目をなす。
【0011】左締付操作片23のボルト係合部24は、
図2に示すようにネジ孔24aと、ネジ孔24aの周部
に形成された凹部24bとからなる。ネジ孔24aは、
バーリング加工によって左締付操作片23の一部を、右
締付操作片21と反対側の図示左方側に円筒状に突出さ
せることによりネジ下孔を形成し、そして、そのネジ下
孔にネジ加工を施すことにより形成されたものからな
る。一方、凹部24bは、ネジ孔24aを補強するため
のものであり、ネジ孔24aの周部を所定の大きさで右
締付操作片21と反対側に窪ませることにより形成され
ている。そして、その凹部の外周径Rは、ネジ孔24a
のネジ下孔径の2〜3倍程度とされ、又、その断面形状
は、凹部外周からネジ孔24aにかけて漸次深くなるよ
うになされている。この実施例では、左方側、即ち右締
付操作片21と反対側に膨らませた湾曲形状にしている
が、図3中において一点鎖線で示すようにテーパー形状
にしても良い。又、この凹部24bの形成方法は、この
実施例では、ネジ下孔を形成するバーリング加工の際、
左締付操作片23のネジ孔24の周部も同時に左方側に
押圧成形することにより行っている。これにより、工程
数を増やすことなく、しかもネジ孔24aと凹部24b
とを同芯にして容易に形成できる。
【0012】そして、このように構成したバンド本体2
を自転車に装着するには、図2に示すように巻回部25
をパイプPの外周に沿わした後、右締付操作片21のボ
ルト嵌挿孔22から締付ボルト4を通し、左締付操作片
23のネジ孔24に係合させて締め付ける。これによ
り、右締付操作片21と左締付操作片23とが互いに引
き寄せられ、両者間の隙間tが狭くなり、その結果、巻
回部25をパイプPの外周に締め付けることができる。
【0013】又、この締付ボルト4を締め付げる際、凹
部24bによって左締付操作片23の変形やネジ孔24
に支障をきたすようなことを防止できる。例えば図5に
示すように凹部24bを設けないでバーリング加工によ
ってネジ孔24aのみを形成したもので行うと、左締付
操作片23の厚さが薄く、しかもネジ孔24aを形成し
た筒部の肉厚が左締付操作片23の厚さと同程度の厚さ
で、且つネジ孔のネジ長さが短い(ねじ山2つ程度)た
め、図6に示すように締付ボルト4の締め付けに伴いそ
の締付ボルト4に係合したネジ部が右締付操作片21方
向(図示のX方向)に引っ張られると、左締付操作片2
3のネジ孔24a周部も共に引っ張られて変形し、その
結果としてネジ孔24のネジ山も変形して締付ボルト4
との螺合ができなくなってしまって回転不能となる。そ
のため、バーリング加工によってネジ孔24aのみを形
成したものでは、締付ボルト4をあまり強く締め付ける
ことができない。しかしながら、本考案のように凹部2
4bを設けておくと、図3に示すようにネジ部が右締付
操作片21方向(図示のX方向)に引っ張られても、凹
部24bが外周からネジ孔24aにかけて漸次深く、且
つ、左方側に湾曲した形状をなすため、ネジ孔24a周
部がそれに対抗することができ、ネジ孔24a周部の変
形を防止することができる。従って、上記のネジ孔24
aのみを形成したものより強い力で締付ボルト4を強く
締め付けることができるものとなる。
【0014】以下、バーリング加工によってネジ孔のみ
を形成した図5、図6に示すもの3個(試料NO1〜
3)と、凹部24bを設けた本考案のもの3個(試料N
O4〜6)との比較試験の結果を、下記の表1に示す。
尚、この比較試験は、双方共に厚さ0.8mmの金属製
薄板状体からなるバンド本体2の左締付操作片23に、
M4P0.7のネジ孔24aを形成し、又、本考案のも
のには、外周径R6.8mm(この場合のネジ下孔径が
略3.4mmであるのでその2倍)の凹部24bを形成
したものとし、そして、バンド本体2をパイプPに沿わ
した後、締付ボルト4をセットし、この締付ボルト4を
ネジトルクドライバーで締め付けていき、所定トルク値
における変形状況を見ることにより行った。
【0015】
【表1】
【0016】比較試験の結果は、ネジ孔24aのみのも
のは、トルク値15〜20kg・cmで変形したのに対
し、凹部24bを設けた本考案のものでは、トルク値2
5kg・cmでも変形が見られなかった。
【0017】
【考案の効果】以上、実施例で述べたように本考案は、
従来のようにナットを使用しなくとも良く、容易に締付
ボルトを締め付けることができ、装着作業を容易なもの
にできる。しかも、ナットを使用せずに済み、低コスト
で製作できるものとなる。又、その締付けに際し、凹部
によってネジ孔の周部の変形を防止することができ、薄
板材からバーリング加工によってネジ孔を形成した場合
でもネジ孔に支障をきたすことなく、締付ボルトを強く
締め付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の自転車用錠前装置の取付けバンドの一
実施例の斜視図である。
【図2】自転車のパイプに取り付けた状態の断面説明図
である。
【図3】締付ボルトを締め付ける際の要部断面説明図で
ある。
【図4】本考案の取付けバンドを自転車用錠前装置に取
り付けた状態を示す斜視図である。
【図5】凹部を設けずにネジ孔のみから構成した場合の
断面説明図である。
【図6】凹部を設けずにネジ孔のみから構成したものを
締付ボルトを締め付ける際の要部断面説明図である。
【図7】従来例の要部断面図である。
【符号の説明】
1 取付けバンド 2 バンド本体 3 錠前装置取付部 4 締付ボルト 21 右締付操作片 22 ボルト嵌挿孔 23 左締付操作片 24 ボルト係合部 24a ネジ孔 24b 凹部 25 巻回部 23 係止部材収納部 P パイプ J 自転車用錠前装置

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄板状からなるバンド本体(2) と、自転車
    用錠前装置(J) を取り付ける錠前装置取付部(3) とを備
    え、 バンド本体(2) が、一端側に形成されたボルト係合部(2
    4)を有する締付操作片(23)と、他端側に形成されたボル
    ト嵌挿孔(22)を有する締付操作片(21)と、これらの間に
    形成された巻回部(25)とを備え、この巻回部(25)が自転
    車の一部(P) の外周に沿わされることによって両締付操
    作片(21)(23)が互いに所定間隔(t) だけ隔てて対向する
    ように配設され、 上記ボルト係合部(24)が、締付操作片(23)の一部から形
    成されてなり、ボルト嵌挿孔(22)から通されてくる締付
    ボルト(4) と螺合するネジ孔(24a) と、ネジ孔(24a) の
    周部に他端側の締付操作片(21)と反対方向に窪まされた
    凹部(24b) とを備え、 凹部(24b) が、凹部(24b) 外周からネジ孔(24a) にかけ
    て漸次深くなるように窪まされることによりネジ孔(24
    a) が補強されたものであることを特徴とする自転車用
    錠前装置の取付けバンド。
JP2798893U 1993-04-27 1993-04-27 自転車用錠前装置の取付けバンド Expired - Lifetime JP2518754Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2798893U JP2518754Y2 (ja) 1993-04-27 1993-04-27 自転車用錠前装置の取付けバンド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2798893U JP2518754Y2 (ja) 1993-04-27 1993-04-27 自転車用錠前装置の取付けバンド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0679695U JPH0679695U (ja) 1994-11-08
JP2518754Y2 true JP2518754Y2 (ja) 1996-11-27

Family

ID=12236221

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2798893U Expired - Lifetime JP2518754Y2 (ja) 1993-04-27 1993-04-27 自転車用錠前装置の取付けバンド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2518754Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100860687B1 (ko) 2004-12-06 2008-09-26 다이킨 고교 가부시키가이샤 압축기
JP4595942B2 (ja) * 2004-12-06 2010-12-08 ダイキン工業株式会社 圧縮機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0679695U (ja) 1994-11-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5716154A (en) Attachment device
JP3182117B2 (ja) ナット合わせ手段付きロックナット
EP0848189A2 (en) Lockable turnbuckle assembly
US3165136A (en) Wire nut with workpiece engaging means
US6938859B2 (en) Push-on and twist gauge mounting bracket
JP2518754Y2 (ja) 自転車用錠前装置の取付けバンド
JPH0236806B2 (ja)
JPH06185518A (ja) 板材へのナット取付構造および方法
JP3037654U (ja) 緩み止め付きボルト
US4505503A (en) Locking fastener
GB2316457A (en) Blind rivet nut and spacer combination
JP2509446B2 (ja) 金属板へのおねじ固着方法
JP2003172331A (ja) ナットプレート
JP2005069393A (ja) 締結装置
GB2029493A (en) Clamp
JP2001271820A (ja) 緩み止めナット
JPH0725824Y2 (ja) シート状物の張設装置
JP3013040U (ja) 緩み防止ナット
JPH066730U (ja) ダブルロックナット
JPS6121607Y2 (ja)
JP2000120644A (ja) 緩み止め装置
JPS6114728Y2 (ja)
JPH06307426A (ja) 締結用機械要素セットおよび締結用機械要素の結合方法
JPH0631012Y2 (ja) 内壁パネルの止め金具
JPH0946869A (ja) 電柱用バンドの締付け器

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term