JPH06179286A - 感圧記録シート - Google Patents

感圧記録シート

Info

Publication number
JPH06179286A
JPH06179286A JP43A JP33302892A JPH06179286A JP H06179286 A JPH06179286 A JP H06179286A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 33302892 A JP33302892 A JP 33302892A JP H06179286 A JPH06179286 A JP H06179286A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
alkyl group
electron
methyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP43A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoto Yanagihara
直人 柳原
Masatoshi Yumoto
眞敏 湯本
Masajiro Sano
正次郎 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP43A priority Critical patent/JPH06179286A/ja
Publication of JPH06179286A publication Critical patent/JPH06179286A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Printing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マイクロカプセルシートを光に曝しても、O
CR読み取り可能な記録文字を与える感圧記録シートを
提供する。 【構成】 マイクロカプセルに一般式(1)で表わされ
る化合物と紫外線吸収剤を含有させる。一般式(1) 【化1】 1 〜R4 :H、アルキル基、シクロアルキル基、アラ
ルキル基、アリール基等R1 とR2 及びR3 とR4 は互
いに結合して5〜7員環形成可。 R5 、R6 :アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ
基、ハロゲン原子 R7 、R8 :H、アルキル基、アルコキシ基、アルキル
チオ基、ハロゲン原子 X :CH、N

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感圧記録シートに関し、
特に光学的文字読み取り用に適した感圧記録シートに関
する。
【0002】
【従来の技術】最近、近赤外線を使用した光学文字読み
取り装置(OCR)やバーコード読み取り装置の発達に
伴ない、感圧記録シート等についても光学文字読取りが
適用されるようになった。しかし、従来の感圧記録シー
トの場合、光学文字読取りは上葉紙に書かかれた文字に
ついて行い、マイクロカプセルが破壊されることによっ
て形成された文字については行えなかった。
【0003】ところで近赤外域に吸収を有する色素を形
成し得る発色剤として特公昭58−5940号、特開昭
60−230890号、及び特開昭59−199757
号各公報に各種の染料が提案され、これらを用いれば、
感圧記録シートの全紙(5〜6枚まで)の文字を光学文
字読み取り装置で読み取りが可能であるが、これらの染
料は黄色に着色したり、地肌カブリが生じたり、発色性
が悪い等の問題があり、実用には不適であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、マイ
クロカプセル紙を曝光させても分解することなく、全紙
の文字について近赤外線を用いた光学文字読み取り装置
で読み取り可能な感圧記録シートを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は種々検討の結
果、上記目的は以下にのべる本発明によって達成される
ことを見出した。
【0006】すなわち、本発明はほぼ無色の電子供与性
染料と電子受容性化合物との反応により発色像を得る感
圧記録シートにおいて、マイクロカプセル中に一般式
(1)で表わされる化合物と紫外線吸収剤を含有するこ
とを特徴とする感圧記録シートである。一般式(1)
【0007】
【化2】
【0008】式中、R1 〜R4 は同一でも異なっていて
もよく、それぞれ水素原子、炭素数1〜8のアルキル
基、炭素数5〜7のシクロアルキル基、炭素数1〜4の
アルキル基で置換されていてもよい炭素数7〜20のア
ラルキル基及び炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜
4のアルコキシ基または炭素数1〜20の置換アミノ基
で置換されていてもよい炭素数6〜26のアリール基を
表し、R1 とR2 及びR3とR4 は互いに結合して5〜
7員環を形成してもよい。R5 及びR6 は同一でも異な
っていてもよく、それぞれ炭素数1〜4のアルキル基、
炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のアルキル
チオ基及びハロゲン原子を表す。R7 及びR 8 は同一で
も異なっていてもよく、それぞれ水素原子、炭素数1〜
4のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数
1〜4のアルキルチオ基及びハロゲン原子を表す。Xは
−CH−基及び窒素原子を表す。
【0009】一般式(1)に於いて、R1 〜R4 で表さ
れる置換基のうち、水素原子、炭素数1〜8のアルキル
基、炭素数1〜4のアルキル基または炭素数1〜4のア
ルコキシ基、炭素数1〜18の置換アミノ基で置換され
ていてもよい炭素数6〜24のアリール基を表し、R1
とR2 及びR3 とR4 が環を形成する場合5〜6員環が
好ましい。また、ここで置換アミノ基とはアルキルアミ
ノ基、フエニルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ジフエ
ニルアミノ基、NーアルキルーNーフエニルアミノ基を
表す。これらの置換基は更に置換基を有していてもよ
い。具体的には、R1 〜R4 のうち、水素原子、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オ
クチル基、フエニル基、4−メチルフエニル基、4−メ
トキシフエニル基、4−ジメチルアミノフエニル基、4
−ジエチルアミノフエニル基、4−ジフエニルアミノフ
エニル基が好ましい。R1 とR2 及びR3 とR4 が環を
形成する場合は(R1 )(R2 )Nー、(R3
(R4 )Nーとして1ーピロジニル基、ピペリジノ基が
好ましい。R5 、R6 のうちメチル基、エチル基、メト
キシ基、エトキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、フ
ッ素原子、塩素原子が好ましい。R7 、R8 のうち水素
原子、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、
メチルチオ基、エチルチオ基、フッ素原子、塩素原子が
好ましい。
【0010】一般式(1)で表わされる化合物の好まし
い化合物の具体例を以下に示すが、本発明はこれらに限
定されるものではない。
【0011】
【化3】
【0012】
【化4】
【0013】
【化5】
【0014】
【化6】
【0015】
【化7】
【0016】
【化8】
【0017】本発明で用いる紫外線吸収剤として好まし
いものは、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリ
アゾール系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、
シアノアクリレート系紫外線吸収剤、オキザリックアシ
ッドアニリド紫外線吸収剤などが挙げられる。これらの
例は特開昭58−212844号、同59−46646
号、同59−109055号、特公昭36−10466
号、同42−26187号、同48−5496号、同4
8−41572号、米国特許第3,754,919号、
同4,220,711号、特公昭48−31255号、
同50−10726号、米国特許第2,719,086
号、同3,707,375号、特公昭48−30492
号、特開昭47−10537号、同58−111942
号、同59−19945号、同63−53544号等に
記載されている。
【0018】ベンゾフェノン系紫外線吸収剤の具体例と
しては、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキ
シ−4−オクチルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキ
シ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,2’−ジ
ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2
−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノ
ン等が挙げられる。
【0019】ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤の具体
例としては、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフ
ェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ
−5 , −t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフ
ェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ
−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−ク
ロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
3’,5’−ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクチルオキシ
フェニル)ベンゾトリアゾール、5−クロル−2−
〔2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−(2−
エチルヘキシルオキシカルボニルエチル)フエニル〕ベ
ンゾトリアゾール、5−クロル−2−〔2’−ヒドロキ
シ−3’−t−ブチル−5’−(オクチルオキシカルボ
ニルエチル)フエニル〕ベンゾトリアゾール、5−クロ
ル−2−〔2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’
−(メトキシカルボニルエチル)フエニル〕ベンゾトリ
アゾール等が挙げられる。
【0020】サリチル酸系紫外線吸収剤の具体例として
は、フェニルサリシレート、p−t−ブチルフェニルサ
リシレート、p−オクチルフェニルサリシレート等が挙
げられる。
【0021】シアノアクリレート系紫外線吸収剤の具体
例としては、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,
3’−ジフェニルアクリレート、エチル−2−シアノ−
3,3’−ジフェニルアクリレート等が挙げられる。
【0022】これらのうち特に好ましいものはベンゾト
リアゾール系紫外線吸収剤である。
【0023】紫外線吸収剤の好ましい使用量は上記一般
式(2)化合物に対し5〜200重量%、更に好ましく
は10〜100重量%である。
【0024】本発明においては、感圧記録シートを光学
的文字読み取り装置で読み取ると共に、得られた記録を
目で読みたい場合、黒発色の電子供与性無色染料を併用
することが好ましい。黒発色の電子供与性無色染料とし
て、2位にアニリノ基、6位に置換アミノ基を有するフ
ルオラン化合物が好ましい。
【0025】本発明で用いるフルオラン化合物の具体例
は米国特許3,624,107号、同3,627,78
7号、同3,641,011号、同3,462,828
号、同3,681,390号、同3,920,510
号、同3,959,571号などに記載されている。フ
ルオラン化合物の例として下記の化合物があげられるが
これらに限定されるものではない。
【0026】2−アニリノ−3−メチル−6−ジメチル
アミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N
−メチル−N−エチルアミノフルオラン、2−アニリノ
−3−メチル−6−N−メチル−N−(iso−プロピ
ル)アミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6
−N−メチル−N−ペンチルアミノフルオラン、2−ア
ニリノ−3−メチル−6−N−メチル−N−シクロヘキ
シルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6
−ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−クロ
ロ−6−ジメチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3
−メチル−6−N−エチル−N−イソアミルアミノフル
オラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−メチル−
N−イソアミルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−
クロロ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ
−3−クロロ−6−N−メチル−N−エチルアミノフル
オラン、2−アニリノ−3−クロロ−6−N−メチル−
N−(iso−プロピル)アミノフルオラン、2−アニ
リノ−3−クロロ−6−N−メチル−N−ペンチルアミ
ノフルオラン、2−アニリノ−3−クロロ−6−N−メ
チル−N−シクロヘキシルアミノフルオラン、2−アニ
リノ−3−メチル−6−N−エチル−N−ペンチルアミ
ノフルオラン、2−アニリノ−3−クロロ−6−N−エ
チル−N−ペンチルアミノフルオラン、2−(p−メチ
ルアニリノ)−3−メチル−6−ジメチルアミノフルオ
ラン、2−(p−メチルアニリノ)−3−メチル−6−
ジエチルアミノフルオラン、2−(p−メチルアニリ
ノ)−3−メチル−6−N−メチル−N−エチルアミノ
フルオラン、2−(p−メチルアニリノ)−3−メチル
−6−N−メチル−N−(iso−プロピル)アミノフ
ルオラン、2−(p−メチルアニリノ)−3−メチル−
6−N−メチル−N−ペンチルアミノフルオラン、2−
(p−メチルアニリノ)−3−メチル−6−N−メチル
−N−シクロヘキシルアミノフルオラン、2−(p−メ
チルアニリノ)−3−メチル−6−N−エチル−N−ペ
ンチルアミノフルオラン、2−(p−メチルアニリノ)
−3−クロロ−6−ジメチルアミノフルオラン、2−
(p−メチルアニリノ)−3−クロロ−6−ジエチルア
ミノフルオラン、2−(p−メチルアニリノ)−3−ク
ロロ−6−N−メチル−N−エチルアミノフルオラン、
2−(p−メチルアニリノ)−3−クロロ−6−N−メ
チル−N−(iso−プロピル)アミノフルオラン、2
−(p−メチルアニリノ)−3−クロロ−6−N−メチ
ル−N−シクロヘキシルアミノフルオラン、2−(p−
メチルアニリノ)−3−クロロ−6−N−メチル−N−
ペンチルアミノフルオラン、2−(p−メチルアニリ
ノ)−3−クロロ−6−N−エチル−N−ペンチルアミ
ノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−メ
チル−N−テトラヒドロフルフリルアミノフルオラン、
2−アニリノ−3−エチル−6−N−メチル−N−テト
ラヒドロフルフリルアミノフルオラン、2−ジベンジル
アミノ−6−ジエチルアミノフルオラン等がある。
【0027】本発明において上記のフルオラン化合物の
他に従来より用いられている電子供与性無色染料を併用
することができる。具体的にはトリフェニルメタンフタ
リド系化合物、フェノチアジン系化合物、インドリルフ
タリド系化合物、ロイコオーラミン系化合物、ローダミ
ンラクタム系化合物、トリフェニルメタン系化合物、ト
リアゼン系化合物、スピロピラン系化合物、フルオレン
系化合物等が挙げられる。
【0028】フタリド類の具体例は米国再発行特許2
3,024号、米国特許3,491,111号、同3,
491,112号、同3,491,116号及び同3,
509,174号、スピロジピラン類の具体例は米国特
許3,971,808号、ピリジン系及びピラジン系化
合物類の具体例は米国特許3,775,424号、同
3,853,869号、同4,246,318号、フル
オレン類の具体例は特開昭63−94878等に記載さ
れている。
【0029】本発明の記録シートに用いられる電子受容
性化合物としてはフェノール誘導体、サリチル酸誘導
体、芳香族カルボン酸の金属塩、酸性白土、活性白土、
アタバルジャイト、ゼオライト、ベントナイト、カオリ
ン、ノボラック樹脂、金属処理ノボラック樹脂、金属錯
体などがあげられる。こららの例は特公昭40−930
9号、同45−14039号、特開昭52−14048
3号、同48−51510号、同57−210886
号、同58−87089号、同59−11286号、同
60−176795号、同61−95988号等に記載
されている。
【0030】本発明の記録シートの態様は米国特許2,
505,470号、同2,505,471号、同2,5
05,489号、同2,548,366号、同2,71
2,507号、同2,730,456号、同2,73
0,457号、同3,103,404号、同3,41
8,250号及び同4,010,038号などの先行特
許に記載されているように種々の形態をとりうる。最も
一般的には電子供与性無色染料および電子受容性化合物
を別々に含有する少なくとも一対のシートから成る。
【0031】マイクロカプセルの製造方法としては米国
特許2,800,457号、同2,800,458号に
記載されたコアセルベーションを利用した方法、英国特
許867,797号、同950,443号、同989,
264号、同1,091,076号などに記載された界
面重合法あるいは米国特許3,103,404号などに
記載された方法等がある。一般には、電子供与性無色染
料を単独または混合して、溶媒(アルキル化ナフタレ
ン、アルキル化ジフエニル、アルキル化ジフエニルメタ
ン、アルキル化ターフエニル、塩素化パラフインなどの
合成油、木綿油、ヒマシ油などの植物油、動物油、鉱物
油またはこれらの混合物など)に溶解し、これをマイク
ロカプセル中に含有させ、紙、上質紙、プラスチックシ
ート、樹脂コートテッド紙などに塗布することにより発
色剤シートを得る。本発明に係わる電子供与性無色染料
は従来より知られている電子供与性無色染料と比べて、
上述したマイクロカプセル化に使用する溶媒に溶解し易
い特徴を有している。このため電子供与性無色染料濃度
を高めることが可能で、発色濃度を向上させることがで
きる。また、電子受容性化合物および必要に応じて添加
剤を単独または混合して、スチレンブタジエンラテック
ス、ポリビニルアルコールの如きバインダー中に分散さ
せ、顔料とともに紙、上質紙、プラスチックシート、樹
脂コートテッド紙などに塗布することにより顕色剤シー
トを得る。
【0032】バインダーとしてはカルボキシ変性スチレ
ンブタジエンラテックスと水溶性高分子を併用すること
が、耐光性、耐水性の点から好ましい。また、顔料とし
ては平均りゅけい5.0μ以下の炭酸カルシウムを全顔
料の60重量%以上用いるのが顕色能の点から好まし
い。
【0033】電子供与性無色染料および電子受容性化合
物の使用量は所望の塗布厚、感圧記録の形態、カプセル
の製法、その他の条件によるものでその条件に応じて適
宜選べばよい。当業者がこの使用量を決定することは容
易である。
【0034】
【実施例】本発明の記録シートは次に示す顕色シートを
用いてその性能を試験した。 (1)顕色シートの調製 水70部に酸化亜鉛2部と炭酸カルシウム18部及び
3,5−ジ−α−メチルベンジルサリチル酸亜鉛4部を
添加混合し、次にアトライターにより30分分散した液
に、カルボキシ変性SBRラテックスを固形分にて2.
5部と10wt%PVA(ケン化度99%重合度100
0)水溶液12部を添加し、均一に攪拌して塗布液とし
た。この塗布液を50g/m2 の原紙に4g/m2 の固
形分が塗布されるようなエアナイフ塗布機にて塗布乾燥
して顕色剤シートを得た。
【0035】上記顕色シートと発色剤含有マイクロカプ
セルシート(調製法は後述)を組み合わせて感圧記録シ
ートとしての評価テストを行ない、その結果を表1に記
載した。なお評価テストは以下の方法により行なった。
【0036】(2)PCS(Print Contra
st Signal)値の測定 発色剤含有マイクロカプセルシートのマイクロカプセル
層を顕色剤シート上に重ね、300kg/cm2 の荷重
圧をかけて発色させた。これを暗所にて24時間放置し
た後、顕色面の380nm〜1000nmの反射率を分
光光度計(島津製作所 UV−3100)にて測定し
た。PCS値は下記の式で算出される。
【0037】PCS値=(白地の反射率−発色体の反射
率)/(白地の反射率)
【0038】(3)マイクロカプセル層の耐光性試験 発色剤含有マイクロカプセルシートのマイクロカプセル
層を蛍光灯退色試験機(33,000lux)で8時間
照射した後、顕色剤シート上に重ね300kg/cm2
の荷重圧をかけて発色させた。後は(2)と同様にし
て、PCS値を測定した。またマイクロカプセルシート
の着色の程度をデンシトメーター(マクベス社 RD9
18型)にて測定した。
【0039】(4)OCR読み取りテスト 蛍光灯未照射及び蛍光灯照射発色剤含有マイクロカプセ
ルシートのマイクロカプセル層を顕色剤シート上に重
ね、OCR−Bフォントで英字及び数字を印字した。こ
の印字サンプルをOCR読み取り装置(東芝V−301
0,青色蛍光灯使用)で読み取りテストを行なった。
【0040】〔実施例1−1〕pH=4に調整されたポ
リビニルベンゼンスルホン酸の一部ナトリウム塩(平均
分子量500,000)の4.4%水溶液100部(重
量、以下同様)に発色剤として具体例(16)6部、2
−アニリノ−3−メチル−6−N−エチル−N−イソペ
ンチルアミノフルオラン6部、2−ジベンジルアミノ−
6−ジエチルアミノフルオラン2部、ベンゾイルロイコ
メチレンブルー1部、紫外線吸収剤として2−(2′−
ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル4部をジイソプロピルナフタレン100部に溶解し
た。発色剤油を乳化分散して平均粒径4.5μの粒子サ
イズを持つ乳化液を得た。別に、メラミン6部、37重
量%ホルムアルデヒド水溶液11部、水30部を60℃
に加熱攪拌して30分後に透明なメラミンとホルムアル
デヒド及びメラミンホルムアルデヒド初期縮合物の混合
水溶液を得た。この混合水溶液のpHは6.0〜8.0
であった。以下このメラミンとホルムアルデヒド及びメ
ラミン−ホルムアルデヒド初期縮合物の混合水溶液を初
期縮合物溶液と称する。上記の方法で得た初期縮合物溶
液を上記乳化混合物に添加混合し、攪拌しながら3.6
重量%の塩酸溶液にてpHを6.0に調節し、液量を6
5℃に上げ6時間攪拌し続けた。このカプセル液を室温
まで冷却し20重量%の水酸化ナトリウムでpH9.0
に調節した。このカプセル分散液に対して10重量%ポ
リビニルアルコール水溶液100部及びカルボキシ変性
SBRラテックスを固形分で10部およびデンプン50
部及び炭酸カルシウム10部を添加し水を加えて固形分
濃度20%に調整し発色剤含有マイクロカプセル塗布液
を調製した。
【0041】この塗布液を50g/m2 の原紙に5g/
2 の固形分が塗布されるようにエアーナイフコーター
にて塗布、乾燥し感圧複写用マイクロカプセルシートを
得た。
【0042】〔実施例1−2〕紫外線吸収剤として2−
(2′−ヒドロキシ−3′−t−ブチル−5′−メチル
フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール4部を用い
た以外は実施例1−1と同様にしてマイクロカプセルシ
ートを得た。
【0043】〔実施例1−3〕紫外線吸収剤として2−
(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェ
ニル)−5−クロロベンゾトリアゾール4部を用いた以
外は実施例1−1と同様にしてマイクロカプセルシート
を得た。
【0044】〔実施例1−4〕紫外線吸収剤として2−
ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン4部を用い
た以外は実施例1−1と同様にしてマイクロカプセルシ
ートを得た。
【0045】〔比較例1〕紫外線吸収剤を用いなかった
以外は実施例1−1と同様にしてマイクロカプセルシー
トを得た。
【0046】〔実施例2−1〕発色剤として具体例(2
1)6部、2−アニリノ−3−メチル−6−ジエチルア
ミノフルオラン5部、及び2−アニリノ−6−N−エチ
ル−N−ヘキシルアミノフルオラン3部を用い、紫外線
吸収剤として2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフ
ェニル)ベンゾトリアゾール4部と、発色剤及び紫外線
吸収剤を溶解する溶剤として1−フェニル−1−キシリ
ルエタン100部を用いた以外は実施例1−1と同様に
してマイクロカプセルシートを得た。
【0047】〔実施例2−2〕紫外線吸収剤として2−
(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−アミルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール4部を用いた以外は実施例2
−1と同様にしてマイクロカプセルシートを得た。
【0048】〔実施例2−3〕紫外線吸収剤として2−
(2′−ヒドロキシ−3′−t−ブチル−5′−メチル
フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール4部を用い
た以外は実施例2−1と同様にしてマイクロカプセルシ
ートを得た。
【0049】〔比較例2〕紫外線吸収剤を用いなかった
以外は実施例2−1と同様にしてマイクロカプセルシー
トを得た。
【0050】〔実施例3〕実施例1−1において発色剤
として具体例(15)を用いて同様にしてマイクロカプ
セルシートを得た。
【0051】〔比較例3〕紫外線吸収剤を用いなかった
以外は実施例3と同様にしてマイクロカプセルシートを
得た。
【0052】
【表1】
【0053】表1の結果から明かなように、本発明のマ
イクロカプセルシートを用いた場合には比較例にくらべ
て蛍光灯照射後のPCS値が高く、カプセルの着色が少
なく、且つ記録文字のOCR読み取りが可能であった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロカプセル中にほぼ無色の電子供
    与性染料を含み、この電子供与性染料と電子受容性化合
    物との反応により発色像を得る感圧記録シートにおい
    て、マイクロカプセル中に電子供与性無色染料として下
    記一般式(1)で表わされる化合物と紫外線吸収剤を含
    有することを特徴とする感圧記録シート 一般式(1) 【化1】 式中、R1 〜R4 は同一でも異なっていてもよく、それ
    ぞれ水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数5〜
    7のシクロアルキル基、炭素数1〜4のアルキル基で置
    換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基及び
    炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ
    基または炭素数1〜20の置換アミノ基で置換されてい
    てもよい炭素数6〜26のアリール基を表し、R1 とR
    2 及びR3とR4 は互いに結合して5〜7員環を形成し
    てもよい。R5 及びR6 は同一でも異なっていてもよ
    く、それぞれ炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4
    のアルコキシ基、炭素数1〜4のアルキルチオ基及びハ
    ロゲン原子を表す。R7 及びR 8 は同一でも異なってい
    てもよく、それぞれ水素原子、炭素数1〜4のアルキル
    基、炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数1〜4のアル
    キルチオ基及びハロゲン原子を表す。Xは−CH−基及
    び窒素原子を表す。
  2. 【請求項2】 紫外線吸収剤がベンゾトリアゾール系化
    合物であることを特徴とする請求項1に記載の感圧記録
    シート
JP43A 1992-12-14 1992-12-14 感圧記録シート Pending JPH06179286A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP43A JPH06179286A (ja) 1992-12-14 1992-12-14 感圧記録シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP43A JPH06179286A (ja) 1992-12-14 1992-12-14 感圧記録シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06179286A true JPH06179286A (ja) 1994-06-28

Family

ID=18261467

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP43A Pending JPH06179286A (ja) 1992-12-14 1992-12-14 感圧記録シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06179286A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS61211079A (ja) 感圧記録シ−ト
JPH06179286A (ja) 感圧記録シート
JPS6054884A (ja) 記録材料
JPH06183138A (ja) 感圧記録シート
US5128309A (en) Recording material
US4791094A (en) Recording sheet
JP2931984B2 (ja) 感圧記録材料
JPH07246770A (ja) 感圧記録シート
JP3329574B2 (ja) 感圧記録シート
JPH058532A (ja) 感圧記録シート
JPS61137770A (ja) 感圧記録シ−ト
JPH06255240A (ja) 感圧記録シート
JP3019642B2 (ja) 感圧記録体
JPH06118640A (ja) 記録材料
JPS6367180A (ja) 記録シ−ト
JPH05273745A (ja) 記録材料
JPS6347190A (ja) 感圧記録シ−ト
JPH08192573A (ja) 感圧記録材料
JPH03175083A (ja) 記録材料
JPH06183140A (ja) 感圧記録用顕色シート
JPH04369576A (ja) ノーカーボン感圧記録シート
JPS6360785A (ja) 記録シ−ト
JPS6367179A (ja) 記録シ−ト
JPH06183141A (ja) 感圧記録用顕色シート
JPH02178081A (ja) 感圧記録材料