JPH06132396A - ダイシング方法 - Google Patents

ダイシング方法

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JPH06132396A
JPH06132396A JP4280145A JP28014592A JPH06132396A JP H06132396 A JPH06132396 A JP H06132396A JP 4280145 A JP4280145 A JP 4280145A JP 28014592 A JP28014592 A JP 28014592A JP H06132396 A JPH06132396 A JP H06132396A
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JP
Japan
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wafer
work
dicing
cut
fixing means
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Application number
JP4280145A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Oki
哲郎 沖
Yoshio Murakami
義夫 村上
Takeshi Miyata
毅 宮田
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Rohm Co Ltd
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Rohm Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダイシングによる硬質素材のワークの切断面
にチッピングクラック破損の発生を生じにくくし、更に
バリの発生を生じにくくするダイシング方法を提供す
る。 【構成】 ウェハーマウントフレーム3の片面に樹脂粘
着テープ4を貼り付ける。ウェハーマウントフレーム3
の開口部側から厚みのある粘着剤付ゴム板17を貼り付
ける。更に、ワックス22をスクリーンマスク印刷した
ウェハー2を貼り付ける。このようにマウントされたウ
ェハー2に深く切り込むことでダイシングを行う。更
に、ワックス22の溶剤に切断されたウェハー2を浸
し、粘着剤付ゴム板17から分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硬質素材のダイシング
方法、特にダイシングを行う際にワークのチッピングク
ラック破損及びバリを減少させるワークのマウント方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、半導体産業において、多
数の集積回路が同時に作り込まれたウェハーからチップ
を切り出すためにダイシングが行われる。このダイシン
グにより切断されるウェハーの従来のダイシング方法の
手順を図4乃至図6を用いて説明する。
【0003】図4には、ダイシングにより切断されるウ
ェハーがマウントされた状態の中央縦断面概略図が示さ
れている。このマウントされた状態のウェハー2は、ウ
ェハーマウントフレーム3と、ウェハー2をウェハーマ
ウントフレーム3に固着させる樹脂粘着テープ4とによ
り構成される。ウェハーマウントフレーム3には、ウェ
ハー2の直径より大きい開口部が設けられている。樹脂
粘着テープ4は、塩化ビニールを素材とする基体4aと
アクリル系粘着剤を使用した粘着層4bにより構成され
る。
【0004】以下に図5を用いてウェハー2をマウント
する主な手順を説明する。
【0005】ウェハー2をマウントするには、まず、前
述したウェハーマウントフレーム3の片面に、ウェハー
マウントフレーム3の開口部に裏打ちすることのできる
大きさの樹脂粘着テープ4を貼り付ける。次に、ウェハ
ーマウントフレーム3の開口部に裏打ちするのに余った
樹脂粘着テープ4の部分を切り取る。そして、80℃に
加熱されたマウント台5にウェハー2を置いた後、ウェ
ハーマウントフレーム3の樹脂粘着テープ4が貼り付い
ていない面を下にして、ウェハー2がウェハーマウント
フレーム3の開口部に収まるように置く。最後に、図4
のように、ゴムローラー6を用いてウェハー2と樹脂粘
着テープ4を固着させることにより、ウェハー2をマウ
ントする。
【0006】次に、ウェハー2を、チップに切断する手
順を示す。
【0007】図6には、ウェハー2の概念図が示されて
いる。このウェハー2内にはチップ10が整然と縦横に
並んでおり、各チップ間にはスクライブ線11といわれ
る溝がある。このスクライブ線11に沿って、ダイシン
グソーでウェハー2を各チップ10に切断する。ウェハ
ー2は、図6に示される横方向(CH2)に切断した後
に縦方向(CH1)にも切断される。この切断時におけ
るダイシングソーの切込み量(深さ)は、通常30〜4
0μである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ダイシング方法によると、固着されたウェハーにダイシ
ングソーによる切断時のストレスが直接かかり、ウェハ
ーの切断面にチッピングクラック破損を発生させる。こ
れは、ウェハーを固着させる樹脂粘着テープの粘着力が
強すぎ、ダイシング時のストレスに対して樹脂粘着テー
プの逃げが少ないことにより起こる。また、ウェハーの
裏面(カソード面)の金属として使用されるAgは、展
性、延性が強く、ウェハーの切断時に半導体素子を引っ
張るため、更にチッピングクラック破損を発生させやす
くしているばかりでなく、ウェハーの裏面にバリを発生
させる。特に、CH1側の切断は、予めCH2側が切断
されているため、切断時のストレスが樹脂粘着テープの
展性により緩衝され、ウェハーにチッピングクラック破
損が発生しにくいのに対し、CH2側の切断は、ウェハ
ーが樹脂粘着テープであまりにも強固に固定されている
ので、チッピングクラック破損が発生しやすい。
【0009】以上のような課題を解決するために、同一
出願人による先に出願した発明(発明の名称:「ダイシ
ング方法」、出願日:平成4年10月8日、出願番号:
特願平4−270308号)では、ウェハーと樹脂粘着
テープの間に弾力性に富むゴム板を設けた。これによ
り、ウェハー切断時のダイシングストレスに対するゴム
板の逃げの大きさを利用して、ウェハーにかかるストレ
スを軽減させることができ、その結果、チッピングクラ
ック破損を減少させることが可能となった。
【0010】しかしながら、先に出願した発明における
ダイシング方法を用いたとしても、ウェハーの切断時に
裏面メタル側(ウェハーが固着されているカソード面
側)に発生するバリの減少には至らないという問題があ
った。
【0011】本発明は以上のような課題を解決するため
になされたものであり、その目的は、ダイシングによる
硬質素材のワークの切断面にチッピングクラック破損の
発生をより生じにくくするダイシング方法を提供するこ
とにある。更に、前述の目的を達成しつつ、ダイシング
による硬質素材のワークの裏面にバリの発生を生じにく
くするダイシング方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、本発明におけるダイシング方法は、硬質素
材のワークを弾力素材ワーク固定手段を用いてワークマ
ウントフレームに固定させ、前記ワークにダイシングを
行うダイシング方法において、前記弾力素材ワーク固定
手段を0.5mm以上の厚さにし、ダイシングソーの前記
弾力素材ワーク固定手段への切込み量を50μ以上にし
たことを特徴とする。また、前述のワークと弾力素材ワ
ーク固定手段との間に硬質部材を設けることを特徴とす
る。
【0013】更に、前述の硬質部材は可溶性であること
を特徴とする。
【0014】したがって、本発明におけるダイシング方
法によれば、弾性素材ワーク固定手段を深く切り込むこ
とでチッピングクラック破損をより減少することができ
る。また、ワークと弾性素材ワーク固定手段の間に硬質
部材を設けることにより、バリの発生を大幅に減少させ
ることができる。
【0015】更に、可溶性の硬質部材を用いることでワ
ークと弾性素材ワーク固定手段との分離を容易にするこ
とができる。
【0016】
【作用】以上のような構成を有する本発明に係るダイシ
ング方法においては、ワークマウントフレームにワーク
固定手段を貼り付ける。ワーク固定手段にワークマウン
トフレーム側から弾力素材ワーク固定手段を貼り付け
る。弾力素材ワーク固定手段の厚さは0.5mm以上のも
のを使用する。弾力素材ワーク固定手段には予め粘着剤
が付いている。ワークをマウント台に置き、その上から
ワーク固定手段が上になるようにしてワーク上に置く。
ゴムローラーを用いてワークと弾力素材ワーク固定手段
を固着させる。そして、ダイシングソーによる弾力素材
ワーク固定手段への切込み量が50μ以上になるように
そのワークを切断する。
【0017】このように、ダイシングソーが弾力素材ワ
ーク固定手段に深く切り込むことにより、チッピングク
ラック破損の発生を大幅に減少させることができる。
【0018】また、他の本発明に係るダイシング方法に
おいては、ワークの裏面に予め硬質部材を印刷する。ワ
ークマウントフレームにワーク固定手段を貼り付ける。
ワーク固定手段にワークマウントフレーム側から弾力素
材ワーク固定手段を貼り付ける。弾力素材ワーク固定手
段の厚さは0.5mm以上のものを使用する。弾力素材ワ
ーク固定手段には予め粘着剤が付いている。ワークを硬
質部材が上になるようにしてマウント台に置き、その上
からワーク固定手段が上になるようにしてワーク上に置
く。ゴムローラーを用いてワークと弾力素材ワーク固定
手段を固着させる。そして、ダイシングソーによる弾力
素材ワーク固定手段への切込み量が50μ以上になるよ
うにそのワークを切断する。
【0019】このように、ダイシングソーが弾力素材ワ
ーク固定手段に深く切り込むことにより、チッピングク
ラック破損の発生を大幅に減少させることができ、更に
バリはダイシングソーと硬質部材の間でそぎ落とされる
のでバリの発生を減少させることができる。
【0020】更に、他の本発明に係るダイシング方法に
おいては、硬質部材として可溶性の部材を用いること
で、前述のようにワークを切断した後、マウントされた
ワークを溶剤に浸すことで硬質部材は溶け、ワークは弾
力素材ワーク固定手段から分離される。
【0021】これにより、ワークを弾力素材ワーク固定
手段から容易に分離することができる。
【0022】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施
例を説明する。なお、本実施例において従来例と同様の
要素には同一の符号を付ける。また、この実施例におい
て示される各構成要素の大きさ、厚さ等及びそれらの寸
法比は実施例を説明するのに都合のよいサイズで図示す
るものとする。
【0023】以下の実施例には、半導体産業において本
発明におけるダイシング方法を実施した例が示されてい
る。
【0024】図1及び図2には、本発明の第1の実施例
が示されており、本実施例において特徴的なことは、硬
質素材のワークであるウェハー2を、弾力性に富む素材
であり、かつ厚みのある粘着剤付ゴム板17に貼り付け
ることである。この粘着剤付ゴム板17にダイシングソ
ーを深く切り込ませることにより、ダイシングブレード
のブレを抑えることができ、したがって、ダイシングソ
ーの移動によりウェハー2にかかるストレスを軽減さ
せ、ウェハー2の切断面のチッピングクラック破損をよ
り減少させることができる。
【0025】図1には、第1の実施例においてダイシン
グが行われるウェハー2がマウントされた状態を示す側
断面概略図が示されている。
【0026】以下、第1の実施例によるダイシング方法
の手順を示す。
【0027】まず、開口部が設けられたウェハーマウン
トフレーム3の片面にワーク固定手段である樹脂粘着テ
ープ4を貼り付ける。本実施例において使用するウェハ
ーマウントフレーム3の素材はステンレスであり、その
開口部の直径は21cmとする。樹脂粘着テープ4は、厚
さ約118μで素材が塩化ビニールの基体4aと厚さ約
7μのアクリル系粘着剤を使用した粘着層4bにより構
成され、ウェハーマウントフレーム3の開口部に裏打ち
することができる幅を有している。ウェハーマウントフ
レーム3の開口部に裏打ちするのに余った樹脂粘着テー
プ4の部分を切り取った後、樹脂粘着テープ4にウェハ
ーマウントフレーム3の開口部側から粘着剤付ゴム板1
7を貼り付ける。なお、1平方mm、厚さ250μのチッ
プが、針先で押して1mm以上動く重量を1gとした場
合、この実施例において使用される粘着剤付ゴム板17
の粘着力は、従来例及び実施例で使用される樹脂粘着テ
ープ4の粘着力が118gであるのに対し、50g以下
である。また、粘着剤付ゴム板17の厚さは0.5mm以
上のものを使用する。これ以降の実施例においても同様
の部材を使用する。80℃に加熱されたマウント台5の
上にウェハー2を置き、その上から樹脂粘着テープ4を
上にしてウェハーマウントフレーム3を置く。その上か
らゴムローラー6で粘着剤付ゴム板17とウェハー2と
を固着させる。
【0028】以上のウェハー2をマウントする工程でマ
ウントされたウェハー2は、図6に示されるCH2の方
向に切断された後、CH1の方向に切断される。
【0029】この切断の際、ダイシングソー12は粘着
剤付ゴム板17の中に深く、本実施例においては16mm
の粘着剤付ゴム板17に対して約300μの深さで切り
込む。
【0030】以上のように、本実施例によれば、粘着剤
付ゴム板17の弾力性、すなわち粘着剤付ゴム板17の
逃げの大きさを利用することにより、ウェハー2にかか
るストレスを軽減させ、更に、厚みのある粘着剤付ゴム
板17を使用し、これにダイシングソー12を深く切り
込むことにより、ダイシングブレードのブレを抑えるこ
とができる。したがって、ウェハー2の切断面のチッピ
ングクラック破損をより減少させることができる。
【0031】しかしながら、第1の実施例により、チッ
ピングクラック破損が発生しにくくすることができたと
しても、図2に示されるように、バリ21の発生を減少
させるまでにはいたらない。
【0032】そこで、この問題点を解決するための本発
明の第2の実施例を以下に説明する。 図3には、第2
の実施例においてダイシングが行われるウェハー2がマ
ウントされた状態を示す側断面概略図が示されている。
【0033】本実施例において特徴的なことは、硬質素
材のワークであるウェハー2と弾力素材ワーク手段とし
て使用される粘着剤付ゴム板17との間に硬質部材であ
るワックス22を設けたことである。これにより、ウェ
ハー2の切断時にバリ21をそぎ落とすことができる。
【0034】すなわち、本実施例では、第1の実施例の
ウェハー2をマウントする工程において、予めウェハー
2にワックス22をスクリーンマスク印刷を行い、1時
間程度80℃に加熱し乾燥させる。そして、ウェハー2
と粘着剤付ゴム板17を貼り付ける際、それらの間にワ
ックス22を挟むようにしてウェハー2をマウントす
る。
【0035】このようにマウントされたウェハー2は、
図6に示されるCH2の方向に切断された後、CH1の
方向に切断される。
【0036】この切断の際、ダイシングソー12は粘着
剤付ゴム板17の中に50μ以上の深さで切り込む。本
実施例においては16mmの粘着剤付ゴム板17に対して
約300μの深さで切り込む。そして、バリ21は、切
断時にダイシングソー12とワックス22との間に挟ま
れることにより、そぎ落とされることになる。
【0037】以上のように、本実施例によれば、第1の
実施例と同様、ウェハー2の切断面のチッピングクラッ
ク破損をより減少させることができる。
【0038】更に、本実施例によれば、ワックス22が
ウェハー2と粘着剤付ゴム板17の間に設けられること
により、バリ21はそぎ落とされ、したがって、チッピ
ングクラック破損ばかりでなく、バリの発生をも大幅に
減少させることができる。
【0039】更にまた、本実施例によると、粘着剤付ゴ
ム板17とウェハー2は直接貼り合わさっていないの
で、粘着剤付ゴム板17とウェハー2より生成されたチ
ップを機械的に分離することが容易になる。
【0040】ところで、ワックス22すなわち硬質部材
の硬さは、上記のようにバリ21をダイシングソー12
とワックス22とでそぎ落とせる程度の硬さが必要であ
る。本実施例におけるワックス22の針入度は2であ
る。なお、針入度とは、25℃常温で被検体にもめん針
を垂直にたてて、そのもめん針の上から100gの加重
を5秒間かけた場合のささり具合で測定される。例え
ば、上記条件で0.1mm針がささったときの針入度は1
である。
【0041】以下に第3の実施例について説明する。
【0042】本実施例の特徴的なことは、硬質部材とし
て可溶性の部材を使用し、マウントされたウェハー2を
溶剤に浸すことである。これにより、粘着剤付ゴム板1
7からウェハー2を容易に分離することができる。
【0043】すなわち、本実施例では、第2の実施例に
おいて貼り付ける硬質部材として、第2の実施例と同様
のワックス22を使用し、同様にウェハー2に塗布す
る。そして、第2の実施例と同様の手順でウェハー2を
マウントし、ダイシングを行う。ダイシングされたウェ
ハー2は粘着剤付ゴム板17ごと溶剤に浸す。本実施例
では、溶剤としてトリクレンを使用し、チップを洗浄す
るために行うトリクレン超音波洗浄工程とチップを粘着
剤付ゴム板17から分離する工程を兼ねている。つま
り、本実施例で使用されるワックス22は前述の硬度の
みならず、トリクレンに溶ける特性を持っている。ま
た、上記のようにチップの洗浄と同時にチップを分離で
きるので時間的ロスも少ない。
【0044】このように、本実施例によれば、第2の実
施例で使用される硬質部材としてトリクレンに溶けるワ
ックス22を用いることで、バリをそぎ落とした後、粘
着剤付ゴム板17からチップを容易に分離することがで
きる。
【0045】また、ウェハー2を粘着剤付ゴム板17に
直接貼り付けていないので両者を分離したときに粘着剤
付ゴム板17のゴムのり17aがチップに残存すること
はない。
【0046】以上のように、本発明における実施例によ
れば、本実施例の特徴である厚みのある粘着剤付ゴム板
17を使用し、これにダイシングソーを深く切り込むこ
とにより、ダイシングブレードのブレを抑えることがで
き、したがって、ダイシングソーの移動によりウェハー
2にかかるストレスを軽減させ、ウェハー2の切断面の
チッピングクラック破損をより減少させることができ
る。
【0047】また、ウェハー2と粘着剤付ゴム板17の
間にワックス22を設けることで切断時に発生するバリ
21をそぎ落とすことができ、したがって、チッピング
クラック破損ばかりでなく、バリの発生をも大幅に減少
させることができる。
【0048】また、硬質部材として可溶性の部材を使用
することにより、粘着剤付ゴム板17からチップを容易
に分離することができる。
【0049】以下に、上述した第3の実施例における水
平クラック発生率を従来例と比較して表1に示す。これ
らのデータは、1つのウェハー2を横(CH2)方向の
後に縦(CH1)方向にそれぞれ5回ずつダイシングを
行ったときの計測値及びその平均値である。なお、ダイ
シングソーのスピンドル回転数は60000rpmとす
る。
【0050】
【表1】 次に、上述した第2の実施例において発生するバリの高
さを従来例と比較して表2に示す。
【0051】
【表2】 以上の実施例によれば、ウェハー2の切断面のチッピン
グクラック破損を減少させ、更にバリを減少させること
ができる。
【0052】ところで、硬質部材の材質は、上記実施例
に示したものに限らず、ダイシングソーにより切断可能
で、バリをそぎ落とせる程度の硬さを有していればよ
い。そして、第3の実施例では、この硬質部材は溶剤に
溶けるものであればよい。上記実施例では、チップの洗
浄液であるトリクレンを溶剤としても使用したわけであ
るが、チップの分離と洗浄を別の工程に分けて行っても
よい。つまり、硬質部材は、使用する溶剤の特性により
決められる。
【0053】また、上記実施例では、弾力性に富む素材
としてゴムを使用したが、ゴムに限られるものではな
い。
【0054】更に、上記実施例では、半導体産業におい
て、ウェハー2にダイシングを行うことで本発明の特徴
を説明したが、半導体チップの製造に限らず、セラミッ
クス、ガラス等の硬質素材のワークにダイシング加工を
行う場合にも利用できることはいうまでもない。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、弾力性
に富む素材である弾力素材ワーク手段に厚みを持たせた
ことで、ダイシングソーは深く切り込むことができ、ダ
イシングソーの移動により硬質素材のワークにかかるス
トレスを軽減させることが可能である。
【0056】また、これにより硬質素材のワークの切断
面のチッピングクラック破損を減少させることが可能と
なる。
【0057】更に、ワークと弾力素材ワーク手段との間
に硬質部材を設けることでバリをそぎ落とすことで、チ
ッピングクラック破損ばかりでなく、バリの発生をも大
幅に減少させることが可能となる。
【0058】更にまた、可溶性の硬質部材を用いること
により、ワークと弾力素材ワーク手段とを容易に分離す
ることが可能となる。また、弾力素材ワーク手段の有す
る粘着剤がワークに残存することを防ぎ、粘着剤付着に
よる信頼性、電気的特性の低下及び断線不良等の防止に
もつながる。
【0059】したがって、ダイシングの結果、硬質素材
のワークから切り出された部品の品質の向上、あるい
は、部品の不良率の低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例においてダイシングが行
われるウェハーがマウントされた状態を示す側断面概略
図である。
【図2】本発明の第1の実施例においてダイシングソー
により切断されているウェハーの状態を示す側面概略図
である。
【図3】本発明の第2の実施例においてダイシングが行
われるウェハーがマウントされた状態を示す側断面概略
図である。
【図4】従来のダイシングが行われるウェハーがマウン
トされた状態を示す側断面概略図である。
【図5】ウェハーをマウントする工程を説明する図であ
る。
【図6】ウェハーの概念図である。
【符号の説明】
2 ウェハー 3 ウェハーマウントフレーム 4 樹脂粘着テープ 4a 基体 4b 粘着層 17 粘着剤付ゴム板 17a ゴムのり 22 ワックス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質素材のワークを弾力素材ワーク固定
    手段を用いてワークマウントフレームに固定させ、前記
    ワークにダイシングを行うダイシング方法において、 前記弾力素材ワーク固定手段を0.5mm以上の厚さに
    し、ダイシングソーによる前記弾力素材ワーク固定手段
    への切込み量を50μ以上にしたことを特徴とするダイ
    シング方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のダイシング方法におい
    て、 前記ワークと前記弾力素材ワーク固定手段との間に硬質
    部材を設けることを特徴とするダイシング方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のダイシング方法におい
    て、 前記硬質部材は可溶性であることを特徴とするダイシン
    グ方法。
JP4280145A 1992-01-08 1992-10-19 ダイシング方法 Pending JPH06132396A (ja)

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