JPH06111490A - ディジタルpll装置 - Google Patents

ディジタルpll装置

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JPH06111490A
JPH06111490A JP4285210A JP28521092A JPH06111490A JP H06111490 A JPH06111490 A JP H06111490A JP 4285210 A JP4285210 A JP 4285210A JP 28521092 A JP28521092 A JP 28521092A JP H06111490 A JPH06111490 A JP H06111490A
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JP
Japan
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edge
output
signal
circuit
clock
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JP4285210A
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English (en)
Inventor
Shinichi Fukuda
伸一 福田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 標準再生クロックSRCKを6ビットカウンタ1
32で64分周した出力信号の周期を、9ビットカウン
タ137によりマスタクロックMCKでカウントして計測
し、その計測値を再生クロックのセンタ周期を表す値K
3 とする。また、この計測値に対して、ロック下限周期
比を乗算器86Mにより乗算してロックレンジの下限周
期を表す定数K1 を求め、ロック上限周期比を乗算器8
7Mにより乗算してロックレンジの上限周期を表す定数
2 を求める。 【効果】 入力信号のクロックレートが変化しても、ロ
ックセンタ周期と、ロックレンジの上限、下限が自動的
に決まるため、回路構成を簡略化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、位相同期動作をディジ
タル的に行うようなディジタルPLL装置に関し、特
に、PLLのロックレンジを自動的に生成するようなデ
ィジタルPLL装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にPLL(位相ロックループ)回路
は、入力信号の位相に追従する位相同期回路であり、ア
ナログ的な位相比較器、ローパスフィルタ、電圧制御発
振器等を用いて構成されているが、近年において、この
PLL回路内部の動作をディジタル的に行わせるような
ディジタルPLL回路が提案されている。
【0003】ここで、通常のPLL回路においては、再
生クロックの中心(センタ)周波数が予め定まってい
る。上記ディジタルPLL回路等では、何らかの制限を
加えないと、ロックレンジがかなり広くなって、引き込
み時、疑似ロックを起こし易い等の弊害を生じるため、
ロックレンジの上限、下限を設定しなくてはならないこ
とがある。
【0004】普通は、1システムで再生するレートは1
種類であるから、PLLの上記上限値や下限値の設定は
1種類で済んでいる。また、レートが変化してもそれと
同率でマスタクロックレートも可変できれば、ディジタ
ルPLLの内部回路は不変で良い。従って、PLL I
C内の上述の定数設定は固定で良い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えばDA
T(ディジタルオーディオテープレコーダ)のように、
回転ドラムの径がφ15mm以上の何φでもよく、それに
伴って再生レートも変化するようなものに用いられるP
LL回路にあっては、多くの定数と切換コントロールが
必要となり、ICの素子数やピン数の増加と複雑化を招
くことになる。
【0006】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、どのような再生レートの入力信号に対し
ても、ロック中心周波数と、ロックレンジの上限・下限
を自動的に決めることができ、同一回路で再生レートの
変化に対応し得るようなディジタルPLL装置の提供を
目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディジタル
PLL装置によれば、PLL再生クロックと入力信号と
の間の位相誤差をマスタクロックを用いて検出した位相
誤差データに基づいてPLL再生クロックを制御するデ
ィジタルPLL装置において、再生クロックと同じ周波
数の基準クロックの周期をマスタクロックを単位として
計測する回路を備え、この計測値をPLL再生クロック
の中心周期として上限周期と下限周期を求め、これらの
上限周期と下限周期との間の範囲をPLLのロックレン
ジとすることにより、上述の課題を解決する。
【0008】ここで、上記上限周期は上記測定値に1よ
り大きな定数を乗算して求め、上記下限周期は上記測定
値に1より小さな定数を乗算して求めることが好まし
い。また、上記入力信号のエッジを上記マスタクロック
単位で検出して得られたエッジ検出信号と、上記マスタ
クロック内での上記入力エッジの位置を示すエッジ位置
信号とに基づいて、PLL再生クロックと入力信号エッ
ジとの間の上記位相誤差データをマスタクロック周期よ
りも短い時間を単位として求めることが好ましい。
【0009】
【作用】上記再生クロックと同じ周波数の基準クロック
の周期を測定した値を中心周期としてロックレンジの上
限、下限を求めているため、如何なる再生レートの信号
に対しても適切なロックレンジを自動的に設定すること
ができ、同一回路で再生レートの変化に対応できる。
【0010】
【実施例】図1は、本発明の一実施例として、ディジタ
ルPLL装置に用いられる入力信号のエッジ時刻測定回
路の概略構成を示すブロック回路図である。
【0011】この図1において、入力端子11にはクロ
ックを再生しようとするRF(高周波)入力信号RFin
供給され、入力端子12には基準となるマスタクロック
信号MCKが供給されている。上記RF入力信号RFinは、
上記マスタクロック信号MCKがクロックとして入力され
ているフリップフロップ13のデータ入力端子Dに供給
されることにより、このマスタクロックのタイミングで
取り込まれる。このフリップフロップ13からの出力信
号は、当該信号とフリップフロップ14で1マスタクロ
ック周期分だけ遅延された信号とが排他的論理和(Ex
−OR)回路15に送られることにより、エッジ検出が
行われる。このマスタクロック信号MCKに同期した入力
エッジの有無の検出信号EDは、出力端子16を介して
取り出される。
【0012】また、入力端子11からのRF入力信号RF
inは、上記マスタクロック周期TMCより十分に短い遅延
時間のディレイ素子21と排他的論理和(Ex−OR)
回路22とによりエッジ検出がなされ、フリップフロッ
プ回路部23のクロック入力端子に送られる。フリップ
フロップ回路部23は、リングオシレータ30の段数n
(nは奇数、例えばn=15)に応じて、n個のフリッ
プフロップが並列に設けられている。すなわち、これら
n個のフリップフロップを有するフリップフロップ回路
部23は、n段の反転素子を環状に接続して成る(nビ
ットの)リングオシレータ30の各段の状態を上記入力
信号RFinのエッジ検出出力に応じて各データ入力端子D
に取り込むものである。この実施例においては、n=1
5すなわち15ビットのリングオシレータ30を想定し
ており、内部の15段の状態を取り込むために、フリッ
プフロップ回路部23は15個のフリップフロップが並
列に設けられたものとしている。
【0013】ここで、上記リングオシレータ30につい
て図2を参照しながら説明する。この図2の例において
は、説明を簡略化するために上記段数nを5としたリン
グオシレータ30’を示している。この図2に示すよう
に、5段(一般には奇数段)あるいは5ビットのリング
オシレータ30’は、5個の反転素子(インバータ)3
a 、31b 、31c 、31d 、31e が環状に接続さ
れて構成されている。奇数個の反転素子を接続している
から、入力が例えば“H”に変化しても出力は同じ極性
例えば“H”のままで変化していない論理矛盾の素子が
常に1個存在し、該素子の遅延時間後に出力が“L”に
変化すると、論理矛盾は次の素子に移る。このようにし
て安定な発振が得られる。ここで図2の例では、リング
オシレータ30’の発振動作をスタート、ストップさせ
るために、素子31a として2入力NAND(論理積の
否定)ゲートを用いており、このNANDゲート31a
の一端にインバータ31e からの出力信号を送り、他端
に信号STOPSTOPは停止信号STOPの極性を反転した信号
を表す)を送っている。
【0014】図3は、上記図2の構成の動作を説明する
ための各部の信号波形を示す図であり、上記信号STOP
と、各素子31a 、31b 、31c 、31d 、31e
らの各出力信号a、b、c、d、eとを示している。こ
こで、各素子31a 、31b 、31c 、31d 、31e
の遅延時間をそれぞれτa 、τb 、τc 、τd 、τe
している。上記信号STOPが立ち上がると、時間τa 経過
後に素子31a からの反転出力信号aが立ち下がり、以
下順次各素子31b 、31c 、31d 、31e により反
転されて、図3のb〜eに示すような出力信号波形が得
られる。これらの出力信号の1周期TRNは、リングオシ
レータ30’の5素子を伝播する論理矛盾の2回転分に
相当し、 TRN=2(τa +τb +τc +τd +τe ) である。各素子の遅延時間τa 、τb 、τc 、τd 、τ
e が互いに等しく、例えばτ0 (τa =τb =τc =τ
d =τe =τ0 )であるときには、 TRN=10τ0 この論理矛盾が2回転して元に戻るまでの時間(リング
オシレータの発振動作の1回転分の時間、すなわち発振
動作周期)TRNが上記マスタクロックMCKの周期TMC
りも長くなるように、1素子当りの遅延量と段数が設定
される。これは、マスタクロックMCK内にリングオシレ
ータの同じ状態が2度以上現れては時刻の決定ができな
いからである。
【0015】この図3の各出力信号a〜eの立ち上がり
(図中の矢印参照)のみに注目すると、信号b、信号
d、信号a、信号c、信号eの順に現れ、これらの1回
転が上記1周期TRNとなる。これらの信号b、d、a、
c、eを順次リングオシレータ出力S1 、S2 、S3
4 、S5 として、各出力端子321 、322 、3
3、324 、325 より取り出している。これらの出
力信号S1 〜S5 が、上記フリップフロップ回路部を構
成する複数個(この場合には例えば5個)の各フリップ
フロップにそれぞれ送られるわけである。図1の実施例
では、リングオシレータ30として15段(15素子)
のものを用い、各素子からの15の出力信号S1 〜S15
をフリップフロップ回路部23の15個のフリップフロ
ップの各データ入力端子Dにそれぞれ送っているわけで
ある。フリップフロップ回路部23では、リングオシレ
ータ30からの各出力信号S1 〜S15を上記RF入力信
号RFinのタイミングでそれぞれのフリップフロップに取
り込むことにより、後述する微細な時間測定、特にマス
タクロックMCKの立ち上がりエッジに対する入力信号エ
ッジの位置の検出を行うようにしている。このように、
リングオシレータの各素子の状態(各出力信号)につい
て、上述のように例えば信号の立ち上がりにのみ着目す
るとき、後述する入力信号エッジ位置を測定するための
単位となる測定単位時間τUNは、上記素子遅延時間τ0
の2個分(τUN=2τ0 )となる。
【0016】次に図4は、上記図1のフリップフロップ
13、14及びEx−OR回路15によるマスタクロッ
ク単位の入力エッジ検出動作を説明するための信号波形
を示している。この図4において、上記フリップフロッ
プ13は、上記図1の入力端子11からのRF入力信号
RFinを上記マスタクロック信号MCKの立ち上がりのタイ
ミングで取り込んで信号FF13を出力する。上記フリップ
フロップ14は、この出力信号FF13を1クロック(マス
タクロック)周期TMC分だけ遅らせて信号FF14を出力す
る。上記Ex−OR回路15は、これらの信号FF13、FF
14の排他的論理和をとって、信号EX15を出力端子16に
送る。この出力信号EX15の“H”(ハイレベル)状態
が、直前のクロック周期でのエッジ検出状態を表してい
る。これによって、マスタクロック単位での入力信号の
エッジの有無の検出が行える。
【0017】次に図5に示す信号波形を参照しながら、
上記図1の15素子のリングオシレータ30によるエッ
ジ時刻の計測動作、すなわちマスタクロック周期TMC
での微細なエッジ位置を計測する動作について説明す
る。この図5において、15素子のリングオシレータ3
0は出力信号RSのように上記マスタクロックMCKよりも
細かい上記測定単位時間τUNで時を刻んでいる。このと
きのマスタクロックMCKの立ち上がりエッジと上記RF
入力信号RFinの立ち上がり又は立ち下がりエッジとの時
間差dをリングオシレータ出力信号RSにより上記測定単
位時間τUNで計測する。
【0018】具体的には、リングオシレータ30の各素
子の状態を取り込むための素子数分(15個分)のフリ
ップフロップより成るフリップフロップ回路部27に
は、上記入力端子12からのマスタクロックMCKがクロ
ックとして供給されており、このマスタクロックMCKの
立ち上がりエッジのタイミングで上記リングオシレータ
30の各素子の状態が各フリップフロップにそれぞれ取
り込まれ(ラッチされ)る。このフリップフロップ回路
部27からの出力の一例を図5の信号FF27に示してい
る。
【0019】上記ディレイ素子21と排他的論理和(E
x−OR)回路22とにより入力端子11からのRF入
力信号RFinのエッジ検出がなされ、このエッジ検出信号
EX22がフリップフロップ回路部23の各フリップフロッ
プのクロック入力端子に送られることで、この入力信号
のエッジのタイミングで上記リングオシレータの各素子
の状態が各フリップフロップにそれぞれ取り込まれる。
フリップフロップ回路部23の各フリップフロップから
の出力信号FF23は、次段のフリップフロップ回路部24
の各フリップフロップにそれぞれ送られており、このフ
リップフロップ回路部24には上記マスタクロックMCK
がクロックとして供給されているから、このマスタクロ
ックMCKの立ち上がりエッジのタイミングで上記信号FF
23の再取り込み(再ラッチ)が行われ、このフリップフ
ロップ回路部24からは出力信号FF24が得られる。
【0020】ここで、図5のリングオシレータ出力信号
RSについては、上記15素子のリングオシレータの内部
の各状態、すなわち、リングオシレータの1周期(発振
動作周期)TRN内を素子数で分割した各状態(15個の
状態)に対応する数字(1〜15)を付して示してお
り、各フリップフロップ回路部の出力信号FF23、FF24
FF27についても、このリングオシレータの内部状態に対
応する数字を付して示している。例えば、図5のマスタ
クロックMCKの立ち上がり時刻t1 での上記リングオシ
レータ出力RSの状態は“1”であり、この状態“1”が
フリップフロップ回路部27(の15個のフリップフロ
ップ)により取り込まれるから、この時刻t1 以降のフ
リップフロップ回路部27からの出力(15個のフリッ
プフロップの出力)は“1”の状態となる。
【0021】この図5において、上記マスタクロック周
期TMC内での微細位置の計測動作の一具体例として、入
力信号RFinの立ち上がりエッジ時刻t11から次のマスタ
クロックMCKの立ち上がり時刻t2 までの時間d1の計
測動作について説明する。
【0022】上記入力信号RFinのエッジ時刻t11では、
上記リングオシレータ出力RSの状態は“2”であり、こ
の状態“2”がフリップフロップ回路部23で取り込ま
れて出力が“2”となる。このフリップフロップ回路部
23からの出力“2”が上記時刻t2 でフリップフロッ
プ回路部24に取り込まれて、バイナリ変換回路25に
送られる。この時刻t2 でのリングオシレータ出力RSの
状態は“9”であり、この状態“9”がフリップフロッ
プ回路部27で取り込まれるから、出力“9”がバイナ
リ変換回路28に送られる。これらのフリップフロップ
回路部27、24からの出力は、それぞれ複数個(15
個)ずつのフリップフロップの出力の状態であるから、
これらの状態をバイナリ変換回路28、25によりそれ
ぞれ数値データBN28、BN25に変換し、図5の例では
それぞれ数値“9”及び“2”として減算器26に送っ
ている。なお、上記バイナリ変換回路28、25の具体
的な構成例については、図6を参照しながら後で説明す
る。
【0023】この減算器26からの出力の値が上記入力
エッジの微細位置を示す時間d1を上記測定単位時間τ
UNで表した数値に相当し、上記時刻t2 から次のマスタ
クロックMCKの立ち上がり時刻t3 までの間は“7”
(=9−2)となる。すなわち、上記入力エッジ時刻t
11からマスタクロック立ち上がり時刻t2 までの時間d
1は、リングオシレータ30の上記測定単位時間τ
UN(=2τ0 )の7個分に対応する遅延時間7τUN(=
14τ0 )にほぼ等しいことが計測される。
【0024】同様に、入力信号RFinの立ち下がりエッジ
時刻t12からマスタクロックMCKの次の立ち上がり時刻
4 までの間の時間d2は、各時刻t12、t4 でのリン
グオシレータ出力RSの状態“7”、“10”が取り込ま
れて時刻t4 以降で減算器26にて減算されることによ
り、減算器26からの出力値“3”(=10−7)とし
て求められる。
【0025】次に、上記バイナリ変換回路27、25の
具体的な構成例について、図6を参照しながら説明す
る。この図6においては、説明を簡略化するために、7
素子のインバータより成るリングオシレータからの7つ
の状態をバイナリ変換する構成を示している。
【0026】この図6において、7個のフリップフロッ
プF1〜F7は、上記フリップフロップ回路部24ある
いは27に相当するものであり、これらのフリップフロ
ップF1〜F7により各入力信号S1 〜S7 の状態がマ
スタクロックMCKの立ち上がりエッジのタイミングで取
り込まれる。これらのフリップフロップF1〜F7から
の各出力は、先頭(信号の立ち上がり部分)検出回路部
41に送られて、各信号S1 〜S7 の内の立ち上がり直
後の部分(先頭)となっている信号が検出される。すな
わち、各信号S1 〜S7 の内で上記先頭である信号に対
応する出力のみが“1”となり、他の出力が“0”とな
る。これは、各信号S1 〜S7 が時間経過に従って信号
が立ち上がる順に並んでいることより、一の信号Sk
“H”でかつ次の信号Sk+1 が“L”の状態のとき、信
号Sk が上記先頭(立ち上がり直後の部分)である。こ
こで、kは1〜7の値であり、k=7のときk+1=1
となる。このように、一の信号Sk が“H”かつ次の信
号Sk+1 が“L”の条件を判別するために、先頭検出回
路部41内に否定ゲート(インバータ)N1〜N7及び
アンドゲートA1〜A7が設けられている。
【0027】先頭検出回路部41からの出力について
は、上記各信号S1 〜S7 の内の先頭が検出された信号
に対応する出力のみが“H”(“1”)となり、他の出
力は全て“L”(“0”)となっているから、これをバ
イナリ(2進数)表現にするために、アンドゲートA1
0〜A12より成る7−3エンコーダ42が設けられて
いる。この7−3エンコーダ42は、最下位ビット(L
SB)B0 側のアンドゲートA10に先頭検出回路部H
Dの第2、第4、第6のアンドゲートA2、A4、A6
からの出力が供給され、次の桁のアンドゲートA11に
先頭検出回路部41の第3、第4、第7のアンドゲート
A3、A4、A7からの出力が供給され、最上位ビット
(MSB)側のアンドゲートA12に先頭検出回路部H
Dの第5、第6、第7のアンドゲートA5、A6、A7
からの出力が供給されて、7ラインの入力を3ビットの
バイナリコードに変換している。従って、先頭検出回路
部41のアンドゲートA1からの出力が“1”となると
きには、7−3エンコーダ42からの3ビット出力は
“000”となり、以下、アンドゲートA2〜A7の出
力が順次“1”となるときには、3ビット出力が順次
“001”〜“110”となってゆく。
【0028】このように、上記各フリップフロップ2
7、24からの出力の状態が上記各バイナリ変換回路2
8、25でそれぞれバイナリ(2進数)値に変換され、
これらの値が減算器26に送られて、バイナリ変換回路
28の出力値からバイナリ変換回路25の出力値が減算
される。この減算器26からの出力値は、上記入力信号
RFinのエッジからマスタクロックMCKの次の立ち上がり
までの時間(上述した図5の時間d1やd2)をリング
オシレータ30の上記測定単位時間τUNで表した値とな
っており、この減算出力値は乗算器36に送られてい
る。
【0029】乗算器36においては、原理的にはリング
オシレータ30の各素子状態に基づく上記測定単位時間
τUNを上記減算出力値に乗算することにより、上記入力
エッジ微細位置時間d1やd2を算出する。この微細位
置時間は、後のブロックでの処理に便利なので、マスタ
クロック周期TMCを1とした数字で表すようにしてい
る。ここで本実施例においては、リング遅延時間測定回
路33からのリングオシレータ30の動作の1周期TRN
を乗算器36に送るようにしている。乗算出力の数字
は、インバータ37での1/0反転により、入力エッジ
時刻とその直前のマスタクロックMCKの立ち上がりエッ
ジとの間の時間(例えばTMC−d1、TMC−d2等)に
変換する。これがエッジ位置信号EPとして出力端子3
8より取り出される。例えば、このエッジ位置信号EP
が6ビットの場合、マスタクロック周期TMCを1とし
て、マスタクロックMCKの立ち上がりエッジから次の立
ち上がりエッジまでを、(0.)000000〜(0.)111111の2進
小数値(ただし、実際には先頭の整数部の0は使用しな
い)で表したものとなる。
【0030】次に、位相同期回路の構成例について、図
7を参照しながら説明する。この図7において、端子1
2には上記マスタクロックMCKが、端子16には上記入
力信号RFinエッジの有無を検出したエッジ検出信号ED
が、また端子38には上記入力エッジ位置をマスタクロ
ック周期TMCを1として表したエッジ位置信号EPがそ
れぞれ供給されている。
【0031】端子16に供給された上記エッジ検出信号
EDは、複数ビット、例えば9ビットのシフトレジスタ
51に入力され、時刻順に複数ビット(9ビット)が並
列に出力され、再生クロック1周期長ウィンドウ回路5
2を介して再生クロック周期ラッチ回路53に送られて
いる。再生クロック周期ラッチ回路53からの9ビット
出力は、エッジ位置整数部デコーダ54で例えば4ビッ
トのバイナリ値に変換され、減算器55に送られてい
る。また端子38に供給された上記エッジ位置信号EP
は、上述したようにマスタクロック周期TMCを1とする
ときのエッジ位置を複数ビット(例えば6ビット)で表
したデータであり、この複数ビット(6ビット)パラレ
ルで複数段(例えば9段)のシフトレジスタ56に送ら
れている。このシフトレジスタ56からの例えば6ビッ
トパラレルで9段並列の出力は、セレクタ57に送られ
ることにより、上記入力エッジが存在したビットに対応
する段の複数ビット(6ビット)のエッジ位置データが
選択されて、再生クロック周期ラッチ回路53に送られ
る。これがエッジ位置の小数部データ(6ビット)とし
て上記エッジ位置整数部デコーダ54からの整数部デー
タ(4ビット)の下位側に結合され、減算器55に送ら
れている。
【0032】次に端子61には、後述する再生クロック
周期データTRCが供給されており、この再生クロック周
期データTRCは、加算器62に送られている。この加算
器62は、ラッチ回路63、加算器64を含むループを
構成しており、このループがPLLの心臓部ともえいる
VCO(電圧制御型発振器)に相当している。すなわち
このループの1巡の間に、加算器62で再生クロック周
期データが加算され、加算器64で位相誤差補正データ
が加算される。加算器64への位相誤差補正データは、
上記減算器55から例えば1/4回路58を介し、フリ
ップフロップ回路部59を介して与えられる。この加算
器64には、上記エッジ位置整数部デコーダ54からの
ウィンドウ内エッジ検出信号が加算制御信号として供給
されており、ウィンドウ内にエッジがある時はラッチ回
路63の出力データとフリップフロップ回路部59から
の誤差補正信号データとを加算して出力し、ウィンドウ
内にエッジが無い時にはラッチ回路63からの出力デー
タをそのまま出力する。
【0033】端子61からの再生クロック周期データT
RCは、1/2回路65で1/2されることで再生クロッ
ク半周期データTRC/2とされ、ラッチ回路63を介し
て加算器66に送られている。この加算器66には、加
算器64からの例えば9ビット出力データの下位6ビッ
トのデータが供給され、加算結果出力はウィンドウジェ
ネレータ67に送られている。ウィンドウジェネレータ
67には、上記6ビットパラレル9段並列シフトレジス
タ56の下位側(入力段側)4段分、すなわち24ビッ
ト分のデータが供給され、このウィンドウジェネレータ
67からの出力が上記再生クロック1周期長ウィンドウ
回路52に送られている。
【0034】次に、加算器64からの例えば9ビット出
力中の上位3ビットは、比較器71に送られている。ま
た、端子12からのマスタクロックMCKが3ビットカウ
ンタ72に送られ、この3ビットカウンタ72からの出
力信号が比較器71に送られている。比較器71のこれ
らの2入力が一致したとき、一致出力が再生クロック周
期イネーブル信号RCEとして再生クロック周期ラッチ回
路53、ラッチ回路63の各イネーブル端子や、出力端
子73に送られる。また、この再生クロック周期イネー
ブル信号RCEは、フリップフロップ74を介して出力端
子75より再生クロック出力信号RCKとして取り出され
る。さらに、比較器71からの一致出力(上記再生クロ
ック周期イネーブル信号RCE)は、アンドゲート76に
送られ、フリップフロップ77、78を介し、整形RF
出力信号RFout として出力端子79より取り出される。
フリップフロップ74、77、78のクロック入力端子
には、端子12からのマスタクロックMCKが供給され、
アンドゲート76には、上記エッジ位置整数部デコーダ
54からのウィンドウ内エッジ検出信号が供給されてい
る。
【0035】ここで、一般にディジタルPLLは、入力
エッジが「本来あるべき入力エッジの位置(時刻)」か
らどのくらいずれたかをマスタクロック単位で検出し、
ずれ量に応じて再生クロック位相を変化させている。上
記「本来あるべき入力エッジ位置」は、1周期長をマス
タクロックより細かく測りそれを積算することで細かく
計算できるのだが、入力エッジ時刻は最小単位がマスタ
クロックであるから、1マスタクロック周期TMCの幅の
時間誤差を含んでいる。エッジはマスタクロック周期T
MCの丁度中心位置にあるものとして計算するが、結局1
マスタクロック周期TMCの周期の幅の誤差は含まれたま
まである。これに対して、本発明実施例では、上記エッ
ジ位置信号EPによりエッジの細かい位置が決定でき
る。これを利用することで2つの利点が生じる。1つは
正確なエッジ位置の誤差の計算であり、もう1つは正確
なウィンドウ境界の計算である。これらの利点に着目し
ながら以下動作を説明する。
【0036】図7の端子16に供給された上記エッジ検
出信号EDは、上記例えば9ビットのシフトレジスタ5
1に入力されて時刻順に9ビットの並列出力とされて、
再生クロック1周期長ウィンドウ回路52を介して再生
クロック周期ラッチ回路53に送られる。シフトレジス
タ51からの9ビット並列出力は、PLLがロックして
いて入力エッジの位相誤差も0の場合、所定位置(通常
中心位置)の出力ビットにエッジ有り信号が立つタイミ
ングでラッチされる。ラッチする間隔は再生クロックR
CKの周期TRCである。
【0037】また、図7の端子38を介して供給された
例えば6ビットの上記エッジ位置信号EPは、該6ビッ
トパラレルで複数段(例えば9段)のシフトレジスタ5
6に入力されている。このシフトレジスタ56からの6
ビットパラレルで9段並列の出力は、セレクタ57に送
られ、上記エッジ検出信号EDについての上記シフトレ
ジスタ51からウィンドウ回路52を介して得られた出
力の内のエッジ有りの極性となっているビットに対応す
る段の6ビットパラレル出力が選択される。セレクタ5
7の6ビットパラレル出力は、再生クロックRCKの周期
RCで上記再生クロック周期ラッチ回路53に取り込ま
れる。
【0038】ラッチするタイミングは、位相同期回路で
入力信号のエッジのレートと位相に合うように作られて
おり、レートと位相が合うと、エッジ有無信号のシフト
レジスタ出力の(通常は中央の)所定の位置にエッジ有
り信号が現れる時、入力エッジは位相誤差の無い予定通
りのタイミングという関係になる。逆にいうと、入力エ
ッジにピークシフト等の時間ずれが無い場合、必ずシフ
トレジスタの所定の位置にエッジ有りの信号が出力され
た時にラッチされる関係にある。従って、ラッチしたエ
ッジ有無信号が所定の位置より1ビットずれたところに
あった場合、マスタクロック周期TMC単位で1ビット前
後位相ずれ(時間ずれ)があったということになる。1
ビット前後とは、これだけでは正確な位置がわからない
ことを示している。しかし、同時にラッチしたエッジ位
置信号は、エッジ有無信号にエッジがありとでたタイミ
ングのものであるから、これを見ればマスタクロック内
のどの位置にあるかがわかるのである。
【0039】ここで、マスタクロック単位のエッジの位
置を、ラッチ中心を0として時間的に遅い(未来)方向
に1、2、・・・、また時間的に早い(過去)方向に−
1、−2、・・・のように整数で表す。一方、マスタク
ロック内の位置を表すエッジ位置信号は、時間の流れに
従って、早いほうから遅いほうへ、0から1未満の小数
で表すようにする。これらの整数部と小数部とを結合す
ることによって、入力エッジ位置を数値として表すこと
ができる。これは、例えば図8に示すように、中央のビ
ット内の時間的に最も早い位置が0.0となる。なお、
図8の具体例では、図示を簡略化するために、シフトレ
ジスタの段数を7段として整数部を3ビットで表すよう
にし、エッジ位置信号を4ビット(0000〜1111)で表す
ようにしている。
【0040】一方、ラッチするタイミングはビット単位
ではなくもっと細かく計算される。すなわち、再生クロ
ック周期TRCは、マスタクロック周期TMCで例えば5T
MCとか6TMC等のように整数倍で表される値でなく、小
数部のある値である。これが積算されて、積算結果の整
数部がラッチするタイミングを作るが、当然小数部も存
在し、ラッチしたとき、位相誤差の無い入力エッジは、
エッジ有無信号としては中央位置に取り込まれ、エッジ
位置信号は、ラッチタイミングを作る数値の小数部の位
置に一致する。これの具体例を図9に示す。この図9の
具体例では、図示を簡略化するために、整数部を3ビッ
ト、小数部を3ビットとし、再生クロックの1周期長T
RCを、100.011としている。
【0041】従って、先に求めたエッジの位置を表す数
値から、ラッチのタイミングを作る数値の小数部を引く
ことで、エッジが本来無くてはいけない時刻からどの程
度ずれていたかがわかる。引く値が小数部だけでよいの
は、整数部はラッチのタイミングを決めるために使わ
れ、ラッチされたエッジのマスタクロック単位の信号の
位置は誤差0のとき中央にくるように調整される段階で
既に引かれているのと等価だからである。このようにし
て、入力されたエッジ位置信号の持つ精度(マスタクロ
ックより十分に高い精度)でエッジの位相誤差を求める
ことができる。
【0042】以上の動作をまとめると、上記エッジ検出
信号EDの入力されたシフトレジスタ51からの出力
は、上記ウィンドウ回路52を介して再生クロック周期
イネーブル信号RCE毎にラッチ回路53にラッチされ、
それとは別に、このシフトレジスタ出力にエッジ検出フ
ラグが立ったビットに対応するエッジ位置信号EPがシ
フトレジスタ56からセレクタ57を介して選択され
て、当該ラッチ回路53に同様にラッチされる。なお、
再生クロック周期イネーブル信号RCEは、位相同期回路
内部で計算された「本来あるべきエッジ位置」に応じて
発生するイネーブル信号である。ラッチ回路53に取り
込まれた上記シフトレジスタ51からの出力は、もしP
LLがロックしていて入力エッジが丁度(ジャスト)の
タイミングである(上記「本来あるべき位置」と同じ位
置にある)場合に、必ず中心のビット(例えば9ビット
シフトレジスタの5ビット目)に立つようになってい
る。ラッチ回路53からの出力を受けるデコーダ54で
は、上記中心の位置を0として、それから早い(右側)
ビットにずれるに従って−1、−2、・・・のように負
側に数値が増え、遅い(左側)ビットにずれるに従って
+1、+2、・・・のように正側に数値が増えるような
値を出力する。このデコーダ54では、さらに上記ウィ
ンドウ内のいずれかのビットにエッジ検出フラグがあっ
たか否かのウィンドウ内エッジ有無検出結果も出力す
る。そして、エッジのビット位置の値に、同時にラッチ
回路53にラッチされた上記エッジ位置信号の値を小数
点以下に付け足すことにより、正確な入力エッジ位置を
得ている。この数字は、上記中央のビットの時間内の先
頭が0.0となる。この数字から、上記「本来あるべき
エッジ位置」を引く(ただし整数部は0だから小数部だ
け引く)と、入力エッジの誤差が高い精度で求められ
る。この誤差量を適当なループゲインにするために適当
に減衰、例えば1/4回路58で1/4に減衰して誤差
補正信号を作り、「本来あるべきエッジの位置」を計算
するループに加えることで位相制御をする。このように
すれば、エッジの誤差量が正確なので、位相制御の反応
が鈍かったり過敏だったりすることがなくなる。
【0043】上記エッジ位置信号EPを用いることによ
るもう1つの利点である正確なウィンドウ境界の計算に
ついて、以下説明する。
【0044】図7の端子16に供給された上記エッジ検
出信号EDは、上記例えば9ビットのシフトレジスタ5
1に入力されて時刻順に9ビットの並列出力とされて、
再生クロック1周期長ウィンドウ回路52を介して再生
クロック周期ラッチ回路53に送られる。シフトレジス
タ51からの9ビット並列出力は、PLLがロックして
いて入力エッジの位相誤差も0の場合、所定位置(通常
中心位置)の出力ビットにエッジ有り信号が立つタイミ
ングでラッチされる。ラッチする間隔は再生クロックR
CKの周期TRCである。再生クロック周期TRC毎にラッチ
するわけであるから、次の取り込みまでにシフトレジス
タ51は該再生クロック周期TRC分だけしか進まないの
で、出力を全ビット(9ビット)取り込んでいると、ラ
ッチ回路53に1度取り込まれたエッジが次の取り込み
でも再度取り込まれ、1つのエッジが2回カウントされ
ることが起こる。これを避けるために、再生クロック1
周期長ウィンドウ回路52をシフトレジスタ51とラッ
チ回路53との間に挿入配置し、シフトレジスタ51の
所定のビットを中心として±1/2再生クロック周期
(±TRC/2)分に相当するビットの出力のみを通し、
その外は通さないようにしている。
【0045】上記ラッチするタイミングの信号は、位相
同期回路(の比較器71)から再生クロック周期イネー
ブル信号RCEとして得られるが、この再生クロック周期
イネーブル信号RCEは、上記マスタクロック周期TMC
位ではなく、マスタクロック周期TMC内の位置まで上記
測定単位時間τUNの単位で細かく得られる。これは、再
生クロック周期TRCが、マスタクロック周期TMCを1と
したとき、小数点以下を持つ数値で得られるからであ
り、また位相補正信号も小数点以下の小さな単位で再生
クロックRCKを動かすからである。従って、次にラッチ
する入力エッジ有無信号が誤差無しの場合、所定の(中
心の)ビットに取り込まれるが、さらにそのエッジのマ
スタクロック内の位置まで予想しているのであり、それ
が本来あるべき(位相誤差0の)エッジの位置となる。
【0046】再生クロック1周期長ウィンドウ回路52
におけるウィンドウの境界は、その本来あるべきエッジ
位置から±1/2再生クロック周期(±TRC/2)のと
ころにある。図7の左側の境界は1/2再生クロック周
期(TRC/2)を加えて作るが、右側の境界は前回のラ
ッチの左側の境界が前回のラッチと今回のラッチとのビ
ット数の差の分だけシフトした場所を使うことができ
る。また右側の境界は、前回のラッチの際ウィンドウを
通過したビットについて、シフトレジスタをシフトする
信号を、エッジ無しの極性に統一する(エッジを消して
しまう)ことで、省略することができる。
【0047】1/2再生クロックを加えた結果が丁度境
界に当たるビットをウィンドウ内に含めるか否かについ
て、四捨五入で決めることも考えられるが、本実施例で
は、境界の位置するビットはそのエッジ位置信号EPで
入力エッジの位置を見て、境界値の小数部より小さい時
はウィンドウに含め、大きい時はそのビットはウィンド
ウ外として次のラッチの時取り込むように次回に回して
いる。こうして、ウィンドウは、エッジ位置信号の持つ
精度と同じ精度で求められる。
【0048】図10、図11は、上述したようなウィン
ドウ範囲を計算するためのウィンドウジェネレータ67
の具体例を示すブロック回路図及びその動作を説明する
ための説明図である。先ず図10の加算器66には、上
記図7と共に説明したように、上記1/2回路65から
ラッチ回路63を介して得られた再生クロック半周期T
RC/2を示すデータXA と、加算器64からの9ビット
出力の内の下位6ビットの上記中央ビット内のあるべき
エッジ位置を表すデータXB とが供給されている。これ
らの加算結果の9ビットの内、上位3ビットのデータX
C が、上記境界のあるビットを示す情報であり、下位6
ビットのデータXD が、この境界ビット内の境界の位置
を示す情報である。これらの各データ値XA 〜XD を図
11内に示している。
【0049】図10のシフトレジスタ56の中心位置
(JUST)から時間的に遅い左側の4つの6ビットパ
ラレル出力がそれぞれ比較器68a、68b、68c、
68dに送られている。これらの比較器68a、68
b、68c、68dにおいて、加算器66からの9ビッ
ト出力の内の下位6ビット出力、すなわち上記境界ビッ
ト内の境界の位置を示すデータXD とそれぞれ比較さ
れ、XD の方が大きいときに“H”(ハイレベル、又は
“1”)が出力される。加算器66の上位3ビット出力
である上記境界のあるビットを示すデータXC は、デコ
ーダ68eに送られ、このデータXC が1以上のときア
ンドゲート69aに、XC が2以上のときアンドゲート
69b及びオアゲート69eに、XC が3以上のときア
ンドゲート69c及びオアゲート69fに、XC が4の
ときアンドゲート69d及びオアゲート69gにそれぞ
れ“H”が送られる。比較器68aからの出力はオアゲ
ート69eを介してアンドゲート69aに送られ、比較
器68bからの出力はオアゲート69fを介してアンド
ゲート69bに送られ、比較器68cからの出力はオア
ゲート69gを介してアンドゲート69cに送られ、比
較器68dからの出力は直接アンドゲート69dに送ら
れている。これらのアンドゲート69a〜69dからの
出力が、ウィンドウ信号W1〜W4として取り出され、
上記図7の再生クロック1周期長ウィンドウ回路52に
送られる。
【0050】図11において、前回のあるべきエッジ位
置が入力エッジ情報列の点p2にあるとき、前回ラッチ
される対象の9ビットは、この点p2を含むビット(セ
ンタビット)から前後に4ビットずつの点p1から点p
5までの範囲となる。このとき、ウィンドウの左側(時
間的に遅い未来側)の境界は、上記センタビットのある
べきエッジ位置(点p2)に上記再生クロック半周期デ
ータXA 分を加算して作ることにより、図11の点p4
が得られる。なお、右側の境界は、さらに前回(前々
回)の左側の境界をそのまま使用すればよい。ここで、
今回のエッジのあるべき位置は、上記点p2からほぼ再
生クロック周期TRC、すなわち上記半周期データXA
2倍だけ加算した点p7となり、この点p7のあるビッ
トをセンタとして、今回ラッチされる対象の9ビット
は、点p3から点p9までの範囲となる。この今回のエ
ッジのあるべき位置(点p7)から左側(未来側)に上
記半周期データXA を加算した点p8が左側の境界の位
置となる。右側の境界の位置は上記前回の左側の境界で
ある点p4を使えばよい。
【0051】このような上記境界に当たるビットをウィ
ンドウ内に含めるか否かは、例えば四捨五入で決めると
精度が出せないわけであるが、本発明の実施例において
は、境界に当たるビットの上記エッジ位置信号と、上述
のようにして計算された境界のビット内での位置(小数
点以下の成分)とを比較し、エッジが境界より内側にあ
ればそのビットをエインドウ内に含め、外側ならウィン
ドウ外として次のタイミングで取り込むようにしてい
る。なお、境界のビットにエッジが無く、エッジ位置信
号がでたらめな値であっても、エッジが無いのであるか
ら境界のビットがウィンドウ内となるか否かは意味のな
いことであり、境界のビットにエッジがある場合にのみ
有効なものである。実際の再生信号のランダムエラー
は、ピークシフト現象によりエッジがずれ、それにノイ
ズがずれを拡大する方向に乗ったときに、エッジを1再
生クロック周期TRC分ずれた位置に検出してしまうため
に起こるケースがほとんどである。従ってウィンドウの
境界の正確さによりエラーレートが改善される。
【0052】また、上記右側の境界は、前回のラッチの
際にウィンドウを通過したビットについて、シフトレジ
スタをシフトする信号を、エッジ無しの極性に統一する
ことにより、すなわちエッジを消してしまうことによ
り、省略することができる。このための具体的な構成例
を図12に示す。この図12において、ウィンドウ回路
52を通過してラッチ回路53にラッチされたエッジ検
出信号は、シフトレジスタ51の次段には0にクリアさ
れて(エッジが無い状態とされて)伝わる。1度ラッチ
されたエッジ有り信号は、シフトレジスタ51でそれ以
上伝わらないから、センタより右側のウィンドウ回路構
成を省略できる。
【0053】このようにして精度の良いウィンドウが作
れるから、入力のエッジを正しいタイミングの再生クロ
ックと位相比較ができる。すなわち、タイミング的に正
しい再生クロックに対応したエッジと見なせ、ビットシ
フトによりPLLで作り出す信号エラーが少なくなる。
【0054】再び図7に戻って、減算器55にて求めら
れた高精度の入力エッジの誤差量が1/4回路58で1
/4に減衰されることで適当なループゲインとされて誤
差補正信号となり、フリップフロップ回路部59を介し
て加算器64に送られている。この加算器64は、加算
器62、ラッチ回路63と共にPLLの心臓ともなるル
ープを構成しており、加算器62には再生クロック1周
期TRCが、加算器64には上記正確な誤差補正量がそれ
ぞれ加えられる。ラッチ回路63は、再生クロック周期
イネーブル信号RCEをイネーブル信号としたフリップフ
ロップで、再生クロック周期TRC毎にデータを取り入れ
る。もし上記誤差補正量が常に0の場合には、このルー
プ内での数字は再生クロック周期TRCの1周期分ずつ増
えていくだけである。
【0055】一方、マスタクロックMCK毎にカウントア
ップする例えば3ビットのカウンタ72が設けられてお
り、これが時間のものさしとなる。このカウンタ72か
らの出力が上記ループからの出力値(9ビット)のビッ
ト単位量(上位3ビットの上記整数部)と一致したとき
に、比較器71から再生クロック周期イネーブル信号RC
Eを出力し、上記エッジ検出信号EDのシフトレジスタ
51の出力信号等を取り込んだり、上記ループ内の数値
を再生クロック1周期長分増加したものに更新したりす
る。ここで更新された上記ループ内の数値(加算器64
からの出力値)は、次に再生クロック周期イネーブル信
号を出力すべき時刻の値になっており、カウンタ72の
カウント値がその値になったとき比較器71が次の再生
クロック周期イネーブル信号RCEを出力する。
【0056】上記ループの数値は、「本来エッジのある
べき位置」を示す値でもある。すなわち、上記ループの
加算器64からの出力9ビットの内、上位3ビットの整
数部は、上記再生クロック周期イネーブル信号RCEを出
力する時刻をコントロールすることで、ジャストの入力
エッジがシフトレジスタ51の中央に出たときに取り込
むタイミングとなり、下位6ビットの小数部は入力エッ
ジの位置の値から減ずることで誤差量を求めるのに使わ
れる。ウィンドウジェネレータ67では、上記ループの
数値に再生クロック半周期分が加えられ、整数部はビッ
ト単位のウィンドウ境界を、小数部はビット内の詳しい
境界値を示すことになる。
【0057】最終的な再生クロックRCKは、上記再生ク
ロック周期イネーブル信号RCEを上記マスタクロックM
CKでたたいて作っている。すなわち、マスタクロックM
CKがクロックとされるフリップフロップ74に再生クロ
ック周期イネーブル信号RCEを送ることで、このフリッ
プフロップ74からマスタクロックMCKに同期のとられ
た再生クロック出力RCKを得ている。またデータ出力と
しては、上記エッジ位置整数部デコーダ54からのウィ
ンドウ内エッジ有無検出信号を再生クロック周期イネー
ブル信号RCEを上記マスタクロックMCKでたたいて作っ
ている。このアンドゲート76からの出力を、フリップ
フロップ77、78を介して、整形RF出力信号RFout
として端子79より取り出している。
【0058】次に、上記端子61に供給する再生クロッ
ク1周期長データ(TRC)を得るための再生クロック1
周期長測定回路と、PLLのロックレンジを設定するた
めの回路構成の一具体例について、図13を参照しなが
ら説明する。
【0059】図13において、端子12からのマスタク
ロックMCKは、6ビットカウンタ81、10ビットカウ
ンタ82、及び10ビットラッチ回路83の各クロック
入力端子にそれぞれ送られている。端子73からの上記
再生クロック周期イネーブル信号RCEが6ビットカウン
タ81のイネーブル端子に送られ、6ビットカウンタ8
1からのカウント出力が10ビットカウンタ82のロー
ド端子及び10ビットラッチ回路83のイネーブル端子
にそれぞれ送られている。10ビットカウンタ82のデ
ータ入力端子には常に“1”が供給されている。10ビ
ットカウンタ82からの出力は10ビットラッチ回路8
3を介し、比較器84及びセレクタ85にそれぞれ送ら
れている。比較器84には、後述するロックレンジ設定
部からの比較最小(下限)値となる定数K1 、最大(上
限)値となる定数K2 がそれぞれ送られており、これら
の範囲内にあるか否かの比較出力がセレクタ85に送ら
れる。このセレクタ85は、上記10ビットラッチ回路
83からの出力と、後述するロックレンジ設定部からの
センタ(中心)周期としての定数K3 とを、上記比較器
84からの出力に応じて切換選択し、端子61に再生ク
ロック1周期長データ(TRC)として送る。
【0060】次に、この部分の動作を説明する。再生ク
ロック1周期長データ(TRC)は、マスタクロック周期
RCを1とした数字で表される。再生クロック1周期だ
けで見ると、その中のマスタクロックの数は多くないの
で精度の高い測定はできない。そこで、再生クロックの
複数個、好ましくは2n (nは2以上の整数)個の中に
入るマスタクロックの数をカウントし、その値を2n
割る。2n で割るには、nビットシフトすればよく、容
易に精度の高い測定が行える。
【0061】その値をそのまま再生クロック1周期長と
せず、ロックレンジに入っているか否かをチェックす
る。すなわち、比較器84において上記の周期下限値K
1 、上限値K2 と比較し、これらの値K1 〜K2 の範囲
に入っていれば、セレクタ85により10ビットラッチ
回路83からの出力を選択するようにし、範囲外であれ
ば、上記センタ周期の値K3 を測定値に代えて再生クロ
ック1周期長データとして選択し出力している。ロック
レンジを制限していないと、ロックするまでの時間が長
くかかったり、いわゆる疑似ロックが起こり易くなる等
の弊害があるからである。
【0062】次に、図13内のロックレンジ設定部(及
び標準再生クロック周期測定部)について説明する。入
力端子131からの標準再生クロックSRCKが例えば6ビ
ットカウンタ132に送られている。この標準再生クロ
ックSRCKは、PLLが再生するクロックRCKと同じレー
トのものであり、システムに必ず存在するものである。
例えばDAT(ディジタルオーディオテープレコーダ)
において、記録のために水晶発振器で作った記録波形レ
ートのクロックが用意されており、このクロックで記録
信号がテープに送り出される。従って、再生時に再生さ
れるクロックはまさしくこの周波数となる。ただし、同
じ周波数であっても、水晶発振クロックでは再生信号の
ジッタ等には追従できないから、再生クロックとして使
用できないことは勿論である。この標準再生クロックSR
CKの周期が、マスタクロック周期TMC単位でどれくらい
の長さかを計測するわけであるが、計測値を2進数で例
えば小数点以下6桁の精度で得るため、6ビットカウン
タ132に送って、64周期の長さを測るようにしてい
る。
【0063】すなわち、図14において、上記標準再生
クロックSRCKを6ビットカウンタ132がカウントする
ことにより該6ビットカウンタ132の最上位ビット
(6ビット目)から得られる出力CN132 は、標準再生ク
ロックSRCKの64周期を1周期とする(32周期毎に
“L”(ローレベル)と“H”(ハイレベル)とが交互
に繰り返す)信号となる。
【0064】フリップフロップ133、134、インバ
ータ136及びアンドゲート136は、6ビットカウン
タ132からの上記出力CN132 の立ち下がりエッジをマ
スタクロック単位で検出する回路部であり、フリップフ
ロップ133、134のクロック入力端子にはマスタク
ロックMCKが供給されている。すなわち、フリップフロ
ップ133、134が図14のマスタクロックMCKで6
ビットカウンタ132からの出力CN132 を順次取り込む
ことにより、これらのフリップフロップ133、134
からの各出力は図14の信号FF133 、FF134 のようにな
る。信号FF133をインバータ135で反転し、信号FF134
との論理積をアンドゲート136でとることにより、
アンド出力AN136 が得られる。このアンド出力AN
136 は、上記標準再生クロックSRCKの64周期毎に得ら
れ、例えば9ビットのカウンタ137のロード制御端子
及び9ビットのラッチ回路138のイネーブル端子にそ
れぞれ送られる。9ビットのラッチ回路138は、上記
アンド出力AN136 が得られる毎に9ビットのカウンタ1
37からのカウント出力値をラッチする。カウンタ13
7はマスタクロックMCKをカウントしており、上記アン
ド出力AN136 が得られる毎にカウント初期値“1”がロ
ードされる。これらのカウンタ137及びラッチ回路1
38からの各出力の具体例を図14の信号CN137 及び信
号LT138 に示す。
【0065】ラッチ回路138からの出力は、1/64
倍(6ビットシフトあるいは下位6ビットを小数値と定
義)されて、上記標準再生クロックSRCKの1周期長をマ
スタクロック周期TMCを単位として表した測定値(小数
点も含む)となり、この測定値が再生クロックのセンタ
(中心)周期を表す上記定数K3 として上記セレクタ6
1に送られる。また、この測定値に対して、端子86T
からの1よりも小さなロックレンジ下限周期比を乗算器
86Mに送って乗算することで上記下限周期の定数K1
を求めると共に、端子87Tからの1よりも大きなロッ
クレンジ上限周期比を乗算器87Mに送って乗算するこ
とで上記上限周期の定数K2 を求め、これらの定数
1 、K2 を上記比較器84に送っている。これらの端
子86Tからの下限周期比及び端子87Tからの上限周
期比の具体例としては、例えば周波数で±10%のロッ
クレンジに制限したい場合、下限周期比は上限周波数比
と同じことから、1/1.1=0.909となり、上限
周期比は下限周波数比と同じことから、1/0.9=
1.111となる。また、周波数で±20%のロックレ
ンジに制限したい場合には、下限周期比は1/1.2=
0.833となり、上限周期比は1/0.8=1.25
となる。
【0066】図15は、上述した再生クロック1周期長
測定回路部の各部波形を示すタイムチャートであり、端
子12からのマスタクロック信号MCK、再生クロック周
期イネーブル信号RCE、6ビットカウンタ81のカウン
ト値CN81及びキャリー出力信号CN81C 、10ビットカウ
ンタ82からのカウント出力信号CN82、及び10ビット
ラッチ回路83のラッチ出力信号LT83の具体例をそれぞ
れ示している。動作は上述した通りである。
【0067】この図13に示すような構成とすることに
より、例えばDATのように、回転ドラム径がφ15以
上の何φでもよく、それに伴って再生レートも変化する
ような場合に適用しても、ロックセンタ周波数と、ロッ
クレンジの上限、下限を自動的に決めてくれるので、同
一回路で再生レートの変化に対応でき、ICの素子数や
ピン数の増加を防止でき、構成の複雑化を回避できる。
【0068】ところで、上記図1に戻って、入力エッジ
で取り込んだリングオシレータ30の値(上記出力RSの
状態)と、マスタクロックMCKで取り込んだリングオシ
レータ30の値との差をとれば入力エッジの位置がわか
るわけであるが、差をとるためには、フリップフロップ
回路部23により入力エッジで取り込んだ信号をさらに
フリップフロップ回路部24によりマスタクロックMCK
で取り込み直してマスタクロック同期信号とする必要が
ある。しかし、マスタクロックで取り込み直す信号はマ
スタクロック非同期の入力エッジのタイミングで変化す
る信号である。このため、運悪くマスタクロック取り込
み直し用フリップフロップ回路部24のセットアップタ
イムやホールドタイム内においてそのフリップフロップ
回路部24への入力が変化した場合、変化する前と変化
した後とのいずれの入力を取り込むかが不定となる。こ
のフリップフロップ回路部24は、上述したようにリン
グオシレータ30の段数分だけのフリップフロップから
成っているため、ビット毎に新旧のデータが入り混じる
ことになる。
【0069】すなわち、例えば図16は、入力RF信号
RFinに対して、フリップフロップ回路部23からの出力
FF23、マスタクロックMCK、フリップフロップ回路部2
4からの出力FF24をそれぞれ示しており、図中の
“a”、“b”、“c”等は上記リングオシレータ30
の値(状態)を示している。この図16において、例え
ばフリップフロップ回路部23がリングオシレータ値
(状態)“a”を取り込んでいる間の時刻t1 でマスタ
クロックMCKが立ち上がってフリップフロップ回路部2
4が値“a”を取り込んでいる。入力信号RFinの立ち上
がりエッジ時刻t11でフリップフロップ回路部23はリ
ングオシレータ値“b”を取り込み、これをフリップフ
ロップ回路部24がマスタクロックMCKの立ち上がり時
刻t2 で取り込んでいる。ここで、入力信号RFinの立ち
下がりエッジ時刻t12の直後の時刻t3 でマスタクロッ
クMCKが立ち上がった場合には、時刻t12でのリングオ
シレータ値“c”をフリップフロップ回路部23が取り
込む間のホールドタイム内においてフリップフロップ回
路部24による取り込みが行われることになり、時刻t
3 以降のフリップフロップ回路部24からの出力は、上
記値“b”と値“c”とがビット毎に入り混じったもの
となる虞れがある。
【0070】そこで、本発明実施例においては、図17
に示すような回路構成を用いることで、上記非同期信号
取り込みによる欠点を回避している。この図17中で、
図1の構成に対して変更した部分は、フリップフロップ
回路部23と減算器26との間の構成、及びフリップフ
ロップ13A、13Bからオアゲート15Cまでの構成
である。他の部分については、上記図1の各部構成と同
じ部分に同じ指示符号を付して説明を省略する。なおリ
ング遅延選択回路34については、リングオシレータ3
0の素子遅延時間を切換選択するためのものであり、後
で説明する。
【0071】図17において、フリップフロップ回路部
23からの出力は、マスタクロックMCKの立ち上がりで
取り込むフリップフロップ回路部24A及びマスタクロ
ックMCKの立ち下がりで取り込むフリップフロップ回路
部24Bにそれぞれ送られている。フリップフロップ回
路部24Aからの出力はバイナリ変換回路25Aを介
し、またフリップフロップ回路部24Bからの出力はバ
イナリ変換回路25Bを介し、それぞれセレクタ25C
に送られる。セレクタ25Cからの出力は減算器26に
送られ、バイナリ変換回路28の出力から減算される。
また、入力端子11からの入力RF信号RFinは、マスタ
クロックMCKの立ち上がりで取り込むフリップフロップ
13A及びマスタクロックMCKの立ち下がりで取り込む
フリップフロップ13Bにそれぞれ送られている。フリ
ップフロップ13Aからの出力は、フリップフロップ1
4A及び排他的論理和(Ex−OR)回路15Aに送ら
れ、フリップフロップ13Bからの出力はフリップフロ
ップ14Bに送られている。フリップフロップ14Aか
らの出力はEx−OR回路15Bに送られ、Ex−OR
回路15A、15Bにはフリップフロップ14Bからの
出力がそれぞれ送られている。Ex−OR回路15A、
15Bからの出力は、セレクタ25Cに選択制御信号と
して送られると共に、オアゲート15Cに送られてい
る。オアゲート15Cからの出力は、エッジ検出信号E
Dとして端子16より取り出される。
【0072】以上のような構成の基本的な考え方は、フ
リップフロップ回路部23からの入力エッジでのラッチ
出力データについて、マスタクロックMCKの立ち上がり
で取り込んだ時にエラーとなるタイミングで変化するよ
うなデータは、マスタクロックMCKの次の立ち下がりで
取り込めばエラーとはならないことを考慮したものであ
る。ここで、単純にマスタクロックMCKの立ち下がりの
みで取り込むようにすると、立ち下がりで取り込んでエ
ラーとなるタイミングのデータが新たに問題となるか
ら、マスタクロックMCKの立ち上がりと立ち下がりとの
内のエラーとならない方のタイミングで取り込んだデー
タを選択するようにしている。
【0073】すなわち、図18は図17の各部の信号の
波形や状態(値)を示すタイムチャートであり、信号FF
23等はフリップフロップ回路部23等からの出力を示
し、信号EX15B 等はEx−OR回路15B等からの出力
を示し、信号SL25C はセレクタ25Cからの出力を示し
ている。この図18の例においては、入力エッジの立ち
下がり時刻t12の直後の時刻t02にマスタクロックMCK
が立ち下がっており、入力エッジの立ち上がり時刻t13
の直後の時刻t4 にマスタクロックMCKが立ち上がって
いる。
【0074】この図18に示すような例において、マス
タクロックMCKが“L”(ローレベル)となっている区
間、すなわち時刻t01〜t2 間、t02〜t3 間等に遷移
した入力エッジによるフリップフロップ回路部23から
のラッチデータ(例えば、時刻t03〜t4 間の時刻t13
で立ち上がった入力エッジでフリップフロップ回路部2
3に取り込まれたデータ“d”)については、マスタク
ロックMCKが立ち上がり(時刻t4 )により再ラッチす
ると、入力エッジがマスタクロック立ち上がりの直前に
あった時、フリップフロップ回路部23のセットアップ
タイム(ホールドタイム)を満たさず正しく取り込めな
いことがあるので、次のマスタクロックMCKの立ち下が
り(時刻t04)でフリップフロップ回路部24Bに取り
込む。
【0075】これとは逆に、マスタクロックMCKが
“H”(ハイレベル)となっている区間、すなわち時刻
1 〜t01間、t2 〜t02間等に遷移した入力エッジに
よるラッチデータ(例えば、時刻t2 〜t02間の時刻t
12で立ち下がった入力エッジでフリップフロップ回路部
23に取り込まれたデータ“c”)については、マスタ
クロックMCKが立ち下がり(時刻t02)により再ラッチ
すると、入力エッジがマスタクロック立ち下がりの直前
にあった時、セットアップタイムを満たさず正しく取り
込めないことがあるので、次のマスタクロックMCKの立
ち上がり(時刻t3)でフリップフロップ回路部24A
に取り込む。
【0076】これらの考え方をまとめると、例えばマス
タクロックMCKが“L”の区間の入力エッジによるラッ
チデータは、マスタクロックMCKが“H”の区間ねかせ
ておき、次の立ち下がりエッジで再ラッチするというも
のであるから、マスタクロックMCKが“L”の区間に入
力エッジがあれば次のマスタクロックMCKが“H”の区
間には入力信号のエッジが来ないことが前提である。マ
スタクロック周期TMCより再生クロック周期TRCの方が
長くなくてはいけないから、入力信号のエッジ間隔は基
本的にマスタクロック周期TMCより長い。少なくとも、
マスタクロック周波数/再生クロック周波数の比率が1
より大きければよく、2以上であればこの影響は決定的
なものとはならない。
【0077】ここで、マスタクロック半周期(TMC
2)単位で見て入力エッジが連続(2連続)した場合に
は、例えば次の図19に示すような回路を用いて両エッ
ジともキャンセルすることができる。この図19に示す
回路は、図17の端子11、12から端子16までの構
成に対応する部分のみを示したものであり、各フリップ
フロップ回路からの出力信号等を図20に示している。
【0078】これらの図19及び図20において、4個
のEx−OR(排他的論理和)回路91、92、93、
94の内、Ex−OR回路93が図17のEx−OR回
路15Aに、Ex−OR回路92が図17のEx−OR
回路15Bにそれぞれ対応するものであり、マスタクロ
ック半周期(TMC/2)単位でその前後のエッジも見て
いる。アンドゲート96はEx−OR回路91の出力の
否定と、Ex−OR回路92の出力と、Ex−OR回路
93の出力の否定との論理積をとることで、マスタクロ
ックMCKの“H”区間内での入力エッジ検出を行い、ア
ンドゲート96はEx−OR回路92の出力の否定と、
Ex−OR回路93の出力と、Ex−OR回路94の出
力の否定との論理積をとることで、“L”区間内でのエ
ッジ検出を行っている。このようにすると、エッジがあ
った半周期区間の前後の区間にエッジが無いときのみ、
エッジ検出信号EDが立つ。
【0079】次に、図17のリング遅延選択回路34に
ついて説明する。上述したように、リングオシレータ3
0をディジタルPLLに応用すると、精度良い入力エッ
ジ時刻の計測が可能となり、低い周波数のマスタクロッ
クで済むという利点がある。しかし、このリングオシレ
ータは、反転ゲート素子の遅延を使用しており、この遅
延が半導体製造プロセスのばらつき、使用電源電圧、使
用温度等により大きく変化する。また、PLLに入力さ
れるディジタル信号のレートが変化すると、その再生ク
ロック変化を回路的な中心周波数の変化で対応するのは
回路の大幅な増加を招くので、マスタクロックを再生ク
ロックと同じような比率で変化させるのが好ましい。こ
こで、PLLに入力されるディジタル信号のレートの変
化の比率の具体例としては1:8程度が想定されてお
り、このときのマスタクロック周波数の変化の比率は
1:4程度とすることが好ましい。
【0080】このように、反転ゲート素子の遅延や、マ
スタクロック周期TMCが一定でないシステムにおいて、
マスタクロック周期TMCが短いときに十分な分解能を持
つような短いゲート遅延と、マスタクロック周期TMC
長いときにそれでもリングオシレータがマスタクロック
周期TMC内に1周しないほど長い1周期時間を持つの
は、リングオシレータの段数が膨大になってしまい現実
的でない。そこで、リングオシレータとして1段当りの
遅延量をステップ的に切り換えられる機能を持つものを
用い、リング遅延量選択回路34により、マスタクロッ
ク周期TMC内にリングオシレータが1周以上しない範囲
で、最も小さな上記1段当りの遅延量を選択するように
している。
【0081】このようなリングオシレータの遅延量の自
動切換あるいは自動選択について、図21〜図23を参
照しながら説明する。図21は、図17のリング遅延時
間測定回路33及びリング遅延選択回路34の具体例を
示すブロック回路図である。この図21において、リン
グ遅延時間測定回路33の入力端子101には上記図1
7のリングオシレータ30(ただし具体的な構成は図2
2のリングオシレータ30”とするのが好ましい)から
の任意の1素子からの出力信号が供給されており、出力
端子109からの例えば11ビットの測定出力が上記図
17の乗算器36に送られている。図22は、図21の
リング遅延選択回路34により遅延時間が選択制御され
るようなリングオシレータ30”の具体的な構成例を示
し、図23は該リングオシレータ30”に使用可能な反
転素子の1具体例を示している。
【0082】ここでリング遅延時間測定回路33は、上
記リングオシレータの動作の1周期(1回転)TRNを、
マスタクロック周期TMCを単位として計測する。計測波
形としては、リングオシレータのどれか1つの反転素子
の出力波形を用いる。ただし1波形(1周期)では精度
が出ないため、複数波形(複数周期)の長さを測り波形
の数で割ることにより、1波形(1周期)分を求めてい
る。実際には、2N 個(Nは自然数)の波形の時間を測
り、それをNビットシフトすることで1/2Nした値を
求めるようにすればよい。図21の例においては、N=
6としており、64波形の間にマスタクロックが何発入
るかを測定している。
【0083】すなわち図21において、端子101を介
して供給された上記リングオシレータの任意の1素子か
らの出力信号は、例えば6ビットのカウンタ102に供
給され、そのMSB(最上位ビット)出力(いわゆるQ
6 )がフリップフロップ103に送られてラッチされ、
フリップフロップ104、インバータ(反転素子)10
5、アンドゲート106により微分されてエッジ(立ち
下がりエッジ)検出がなされる。各フリップフロップ1
02、103のクロックとしては、マスタクロックMCK
が用いられている。アンドゲート106からの出力信号
は、パルス周期が上記リングオシレータ周期TRNの64
倍の64TRNで、パルス幅が1マスタクロック周期TMC
となっている。この出力信号を例えば11ビットカウン
タ107のロード端子及び11ビットラッチ回路108
のイネーブル端子に送ることで、上記64TRNの時間内
でのマスタクロックMCKの個数を求めている。これは具
体的には、上記アンドゲート106からの出力パルスに
より11ビットカウンタ107に“1”をロード(初期
値“1”にリセット)し、リセットする直前の値をラッ
チ回路108に取り込むようにしている。このラッチ回
路108からの11ビット出力のLSB(最下位ビッ
ト)から6ビット目と7ビット目との間を小数点とみな
すと、11ビットの整数値出力の小数点の位置を6ビッ
トだけ上位側にシフトしたことになり、1/64倍した
ことになる。これは、上記リングオシレータの動作の1
回転の周期TRNをマスタクロック周期TMCの1/64の
精度で測定したことになる。
【0084】リング遅延選択回路34は、上記リングオ
シレータの遅延量を適切な値に選ぶためのものである。
例えば、リング遅延時間測定回路33での測定値が1以
下となるとき、マスタクロックの1周期TMC内にリング
オシレータが1回転以上するわけであるから、1ランク
大きな遅延量を選ぶことが必要である。このとき、上記
測定値が1に達しなくとも例えば1.2程度の所定の下
限値kMIN を下回ったときに1ランク大きな遅延量に切
り換えるように、余裕を持った切換を行わせることが好
ましい。また、上記測定値があまり大きいと、リングオ
シレータの動作の1回転の周期TRNが不必要に大きいわ
けであるから、これをリングオシレータ段数で割った上
記測定単位時間τUNが大きくなって測定精度(マスタク
ロック周期TMC内の分解能)が低下することになる。こ
のため、上限値kMAX も設定しておき、この上限値k
MAX を越えたとき1ランク小さな遅延量に切換制御する
ことが好ましい。
【0085】図21のリング遅延選択回路34において
は、比較器111において、ラッチ回路108からの測
定出力値を、上記例えば1.2程度の下限値kMIN 及び
上記上限値kMAX (例えば2程度)と比較し、これらの
下限値kMIN 〜上限値kMAXの範囲内にあるときには
“0”を、下限値kMIN より小さいときには“+1”
を、上限値kMAX より大きいときには“−1”をそれぞ
れ加算器112に送るようにしている。加算器112か
らの加算出力は、上記アンドゲート106からの上記6
4TRN周期のパルス出力がイネーブル端子に入力される
ラッチ回路113に送られ、ラッチ回路113からの出
力が上記加算器112及びデコーダ114に送られてい
る。デコーダ114では、ラッチ回路113からの出力
信号を例えば5つの信号X1 〜X5 にデコードして出力
している。
【0086】次に、図22は上記信号X1 〜X5 により
遅延量が切換制御されるリングオシレータ30”の例を
示し、n個(nは奇数)の反転(インバータ)回路31
1 〜31n がリング状に接続されて、各接続点から出力
信号S1 〜Sn が取り出されている。これらの各反転回
路311 〜31n は、いずれも上記図21のリング遅延
選択回路34からの信号X1 〜X5 により、遅延時間が
5段階に切換可能な構成を有している。このような遅延
時間を5段階に切換可能な反転回路31の具体例を図2
3に示している。
【0087】図23の反転回路31の入力端子120
は、遅延時間がそれぞれτ1 、τ2 、τ3 の遅延素子1
21、122、123の直列接続回路の一端に接続され
ると共に、アンドゲート124、及びアンドゲート12
5にそれぞれ接続されている。遅延素子121の出力端
子はアンドゲート126に、遅延素子122の出力端子
はアンドゲート127に、遅延素子123の出力端子は
アンドゲート128に、それぞれ接続されている。アン
ドゲート124〜128には、それぞれ上記信号X1
5 が供給されており、信号X1 〜X5 の内のいずれか
1つが“H”となってアンドゲートが導通状態となる。
アンドゲート125〜128からの各出力がオアゲート
129を介しNORゲート130に送られ、アンドゲー
ト124からの出力がNORゲート130に送られてい
る。このNORゲート130からの出力が反転回路31
の出力として端子131より取り出される。
【0088】この図23の構成において、各アンドゲー
ト124〜128の遅延時間を互いに等しくτAND
し、オアゲート129の遅延時間をτORとし、NORゲ
ート130の遅延時間をτNOR とするとき、信号X1
選択されて“1”となったときの反転回路31の遅延量
τX1は、 τX1=τAND +τNOR となる。以下同様に、信号X2 、X3 、X4 、X5 がそ
れぞれ選択されて“1”となったときの反転回路31の
遅延量τX2、τX3、τX4、τX5は、それぞれ τX2=τAND +τOR+τNOR τX3=τ1 +τAND +τOR+τNOR τX4=τ1 +τ2 +τAND +τOR+τNOR τX5=τ1 +τ2 +τ3 +τAND +τOR+τNOR となる。従って、X1 からX2 、X3 、X4 、X5 が選
択される順に、遅延量が増加することになる。
【0089】この場合の切換選択可能な上記各遅延量τ
X1〜τX5を設定する際には、隣合った遅延量の比率、例
えばτX2/τX1、τX3/τX2等を、所定値R以下に揃え
るのが好ましい。そして、リング遅延時間の切換条件
は、例えばリングオシレータ周期TRNの上記測定値(マ
スタクロック周期TMCを1としたときの値)が上記下限
値kMIN 以下となるとき遅延量を1段階増加させ、上記
上限値kMAX より大きくなるとき遅延量を1段階減少さ
せるものとすると、kMAX /kMIN >Rの関係を満足さ
せることが必要となる。これは、この関係を満足しない
場合、例えばR=2とし、kMIN =1.2、kMAX
2.0とする場合において、上記X1 選択時からリング
遅延時間測定出力が上記下限値kMIN =1.2より小さ
いが1.2に非常に近い値となるときに遅延時間を1段
階増加させると、上記X2 が選択されるが、R=τX2
τX1=2であるから、リング遅延時間測定出力は2.4
より僅かに小さい値となる。これは上記上限値kMAX
2.0より大きい値であるから遅延時間を1段階減少さ
せるような切換制御が自動的に行われ、測定出力は再び
上記下限値kMIN =1.2より小さいが1.2に近い値
となり、上記動作を繰り返すことになる。すなわち、遅
延量切換動作が不安定となる。このことからも、上記k
MAX /kMIN >Rの関係を満足させる必要性が明らかで
ある。
【0090】以上説明したように、リングオシレータの
遅延時間の自動切換を行わせることにより、半導体のば
らつきや、温度変化、電源電圧変動等による素子遅延の
ばらつきがあっても、正常なPLL動作を保つことがで
き、例えば実際にLSIとしての量産設計が可能とな
る。また、PLLに応用したとき、PLLの入力信号レ
ートの変化に対しマスタクロックを変化させることで対
応でき、回路構成を簡素化できる。
【0091】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
るものではなく、例えばリングオシレータのビット数
(段数、素子数)、リング遅延時間測定出力のビット
数、エッジ位置信号、エッジ検出信号等を取り込むため
のシフトレジスタやラッチ回路等のビット数や段数、そ
の他のデータのビット数等は、図示の例に限定されな
い。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種
々の変更が可能であることは勿論である。
【0092】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に係るディジタルPLL装置によれば、PLL再生ク
ロックと同じ周波数の基準クロックの周期を測定した値
を中心周期としてロックレンジの上限、下限を求めてい
るため、如何なる再生レートの信号に対しても適切なロ
ックレンジを自動的に設定することができ、同一回路で
再生レートの変化に対応できる。従って、IC化する際
には、回路構成を簡略化でき、ピン数増加や複雑化を防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例としてのディジタルPL
L装置の入力信号のエッジ時刻測定回路部の概略構成を
示すブロック回路図である。
【図2】該実施例に用いられるリングオシレータの構成
例を示す回路図である。
【図3】図2に示すリングオシレータの動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図4】入力信号のエッジ検出動作を説明するためのタ
イミングチャートである。
【図5】入力信号のエッジ位置検出動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【図6】バイナリ変換回路の具体例を示す回路図であ
る。
【図7】本発明に係る一実施例としてのディジタルPL
L装置の位相同期回路部の概略構成を示すブロック回路
図である。
【図8】エッジ位置を表す信号の値の具体例を示す図で
ある。
【図9】位相誤差が0のエッジ位置の計算を説明するた
めの図である。
【図10】図7中のウィンドウジェネレータの具体例を
示すブロック回路図である。
【図11】図10のウィンドウジェネレータの動作を説
明するための図である。
【図12】図7中のウィンドウ回路及びその近傍の回路
の具体的な構成例を示すブロック回路図である。
【図13】再生クロック1周期長測定回路の具体例を示
すブロック回路図である。
【図14】図13の回路の一部構成の動作を説明するた
めの波形図である。
【図15】図13の回路の他の部分の構成の動作を説明
するための波形図である。
【図16】入力エッジ位置の誤検出を説明するためのタ
イミングチャートである。
【図17】入力エッジ位置の誤検出を防止した入力信号
のエッジ時刻測定回路部の概略構成を示すブロック回路
図である。
【図18】図17の回路の動作を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図19】入力エッジ位置の誤検出を防止するための他
の具体例の要部構成を示す回路図である。
【図20】図17の回路の動作を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図21】図17中のリング遅延時間測定回路及びリン
グ遅延選択回路の具体的な構成例を示すブロック回路図
である。
【図22】遅延時間が切換選択可能なリングオシレータ
の具体例を示すブロック回路図である。
【図23】遅延時間が切換選択可能なリングオシレータ
に用いられる反転回路の具体例を示す回路図である。
【符号の説明】 11・・・・・RF信号入力端子 12・・・・・マスタクロック信号入力端子 13、14、74、77、78・・・・・フリップフロ
ップ 15、22・・・・・排他的論理和(Ex−OR)回路 23、24、27、59・・・・・フリップフロップ回
路部 25、28・・・・・バイナリ変換回路 26、55・・・・・減算器 30、30’、30”・・・・・リングオシレータ 33・・・・・リング遅延時間測定回路 34・・・・・リング遅延選択回路 36・・・・・乗算器 51・・・・・9ビットシフトレジスタ 52・・・・・再生クロック1周期長ウィンドウ回路 53・・・・・再生クロック周期ラッチ回路 54・・・・・エッジ位置整数部デコーダ 56・・・・・6ビットパラレル9ビットシフトレジス
タ 57・・・・・セレクタ 58・・・・・1/4回路 61・・・・・再生クロック1周期長測定値供給端子 62、64、66・・・・・加算器 63・・・・・ラッチ回路 67・・・・・ウィンドウジェネレータ 71・・・・・比較器 72・・・・・3ビットカウンタ 81、132・・・・・6ビットカウンタ 82・・・・・10ビットカウンタ 83・・・・・10ビットラッチ回路 84・・・・・比較器 85・・・・・セレクタ 86M、87M・・・・・乗算器 86T・・・・・ロック下限周期比入力端子 87T・・・・・ロック上限周期比入力端子 131・・・・・標準再生クロック入力端子 137・・・・・9ビットカウンタ 138・・・・・9ビットラッチ回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PLL再生クロックと入力信号との間の
    位相誤差をマスタクロックを用いて検出した位相誤差デ
    ータに基づいてPLL再生クロックを制御するディジタ
    ルPLL装置において、 再生クロックと同じ周波数の基準クロックの周期をマス
    タクロックを単位として計測する回路を備え、この計測
    値をPLL再生クロックの中心周期として上限周期と下
    限周期を求め、これらの上限周期と下限周期との間の範
    囲をPLLのロックレンジとすることを特徴とするディ
    ジタルPLL装置。
  2. 【請求項2】 上記上限周期は、上記測定値に1より大
    きな定数を乗算して求め、上記下限周期は、上記測定値
    に1より小さな定数を乗算して求めることを特徴とする
    請求項1記載のディジタルPLL装置。
  3. 【請求項3】 上記入力信号のエッジを上記マスタクロ
    ック単位で検出して得られたエッジ検出信号と、上記マ
    スタクロック内での上記入力エッジの位置を示すエッジ
    位置信号とに基づいて、PLL再生クロックと入力信号
    エッジとの間の上記位相誤差データをマスタクロック周
    期よりも短い時間を単位として求めることを特徴とする
    請求項1又は2記載のディジタルPLL装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008113406A (ja) * 2006-10-06 2008-05-15 Denso Corp 逓倍クロック信号出力回路

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