JPH0569206A - スローアウエイバイト - Google Patents

スローアウエイバイト

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JPH0569206A
JPH0569206A JP11888991A JP11888991A JPH0569206A JP H0569206 A JPH0569206 A JP H0569206A JP 11888991 A JP11888991 A JP 11888991A JP 11888991 A JP11888991 A JP 11888991A JP H0569206 A JPH0569206 A JP H0569206A
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JP
Japan
Prior art keywords
honing
tip
angle
chip
throw
Prior art date
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Pending
Application number
JP11888991A
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English (en)
Inventor
Ikuro Suzuki
育郎 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP11888991A priority Critical patent/JPH0569206A/ja
Publication of JPH0569206A publication Critical patent/JPH0569206A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切屑処理性が高く、寿命の長いチップを得る
とともに、このようなチップを安定して支持することの
できるスローアウェイバイトを得る。 【構成】 ポジタイプのスローアウェイチップ6の上下
のすくい面の稜線部に形成された切刃部に、ホーニング
幅が1mm以上でホーニング角が2〜15度のチャンファ
ホーニングを施し、シート26のチップ受け面に前記チ
ップ6の下面のホーニング部に嵌合する突起部を形成す
る。そして、チップ6をスローアウェイバイトの基体3
6にシート26を介して装着し、上面より、チップブレ
ーカ48を介してクランプ駒50により締付固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、金属材料等の切削加
工に用いられるスローアウェイバイトに関する。
【0002】
【従来の技術】スローアウェイチップ(以下、「チッ
プ」と略称する。)の刃先が鋭利であると切削加工時に
おいて刃先が欠損しやすいため、従来、刃先を平面状又
は曲面状にホーニング(面取り)することが行われてい
る。図7はチップの刃先のホーニング例を示すものであ
り、(a)は、すくい面2と逃げ面4との稜線部に形成
される刃先をホーニング幅L、ホーニング角θに平面状
に切り欠いてチャンファホーニング(ネガランド)した
場合、(b)は、すくい面2と逃げ面4との稜線部に形
成される刃先を半径R(=ホーニング幅M)に曲面状に
切り欠いて丸ホーニングした場合である。ホーニングは
一般的に、ホーニング幅L、Mが0.05〜0.5mm程
度、ホーニング角θが15〜25度程度で行われてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のホーニング
を施したチップにおいては、切削加工時、切刃によって
切削された切屑はチップのすくい面を摩擦しながら通過
してゆく。このため、上記チップにおいては切屑とすく
い面との摩耗による発熱のため材料の高温強度の低下及
び摩耗により、その寿命が短くなる傾向があった。この
発明は上述の如き技術背景の基になされたものであり、
切屑処理性が高く、寿命の長いチップを提供するととも
に、このようなチップを安定して支持することのできる
スローアウェイバイトを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、チップをシ
ートを介して基体に締付固定をする機構を備えたスロー
アウェイバイトにおいて、前記チップを、上下のすくい
面の稜線部に切刃部が形成されたネガタイプのチップと
し、且つ、前記稜線部に形成される各切刃部には、ホー
ニング幅Lが1mm以上で、ホーニング角θが2〜15度
のチャンファホーニングを施し、前記シートのチップ受
け面には、前記チップのホーニング部に嵌合する突起部
を形成するものである。
【0005】
【作用】上記構成に係るスローアウェイバイトにおいて
は、チップの切刃のチャンファホーニングにおいて、そ
のホーニング幅Lを1mm以上としているので、ホーニン
グ幅Lは工具送り量より大きな値となり、被削材は切刃
のホーニング部で切削される。そして、ホーニング角θ
が2〜15度となっているため、切屑はホーニング面を
経た後、ホーニング面と略平行な方向に押し出され、曲
げ作用により分断される。切削中、チップには切削抵抗
が加わるが、この力はチップ下面に敷設されたシートに
よって受け止められ、切削は安定して行われる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図5を参
照して説明する。まず図3を参照して、本実施例に係る
スローアウェイバイトに用いられるチップについて説明
する。同図は平面視略正方形状のネガティブ型チップ6
を示すものである。チップ6の上半面には、上側のすく
い面8と4つの逃げ面10…との稜線部に、コーナー部
から右勝手に延びる4つの切刃部12…が形成されてい
る。この切刃部12は、チップ6のコーナー部を平面視
略長方形状にホーニング(チャンファホーニング)して
できたものであり、そのホーニング幅Lは通常の工具送
り量より大きい1〜5mmに、また、そのホーニング角θ
は2〜15度の範囲に設定されている。また、ホーニン
グ面14とすくい面8との稜線部16には、半径Rが
0.1mmの微少な丸ホーニングが施さている。チップ6
の下半面は、チップ6の中心を対称点として、前述のチ
ップ6の上半面と点対称に形成されており、下側のすく
い面20と4つの逃げ面10…との稜線部には、コーナ
ー部から右勝手に延びる4つの切刃部22…が形成され
ている。
【0007】次に図4を参照して、同実施例に係るスロ
ーアウェイバイトに用いられるシートについて説明す
る。同図は平面視略正方形状のシート26を示すもので
あり、このシート26の上面(チップ受け面)28に
は、前記チップ6のすくい面8又は20に嵌合する突起
部30…が形成されている。即ち、上面28には、コー
ナー部から左勝手に延びる4つの突起部30…が形成さ
れており、この突起部30の傾斜角ψはチップ6のホー
ニング角θと同一に形成されて、該突起部30が前記切
刃部12又は22に嵌合するようになっている。シート
26の下面32は平坦面とされている。また、シート2
6の中央部には、上面28から下面32まで貫通するね
じ穴34が形成されている。
【0008】次に図1及び図2を参照して、前記チップ
6のスローアウェイバイトの基体への装着について説明
する。これらの図において、符号36はスローアウェイ
バイトの基体(ホルダ)であり、その先端部には、中央
にねじ穴38が形成されたシート着座面40と、クラン
プねじ42の一端部を螺合するためのねじ穴44が形成
されている。この基体36にチップ6を装着する場合に
は、シート26をシートピン46でシート着座面40に
固定した上で、該シート26上にチップ6、チップブレ
ーカ48を積層する。一方、クランプねじ42の一端部
をねじ穴44に螺合させるとともに、他端部をクランプ
駒50に螺合させる。そして、クランプ駒50の先端部
52でチップブレーカ48の上面を下方に押圧して、チ
ップ6を基体36に締付固定する(図1参照)。
【0009】上記のようにチップ6をバイトに固定して
被削材の切削を行う場合、図5に示されるように、ホー
ニング幅Lが工具切り込み量kより十分大きく設定され
ているので、被削材は稜線部18近傍のホーニング面1
4で切削される。そして、切屑はホーニング面14に沿
ってホーニング面14と略平行な方向に押し出され、す
くい面から離される方向にガイドされ、曲げ作用により
分断される。この際、切屑排出方向の切削抵抗は減少す
るため、すくい面摩耗によるチップの温度上昇が抑えら
れて耐摩耗性が向上するとともに、切屑処理性が向上
し、チップ6の寿命が増長される。切削中、チップ6に
は切削抵抗が加わるため、もしシート26のチップ受け
面28が平坦面であればチップ6下面側のホーニング部
とシート26のチップ受け面28との隙間によってチッ
プ6には振動が生ずることになるが、該シート26のチ
ップ受け面28には、前述のようにチップ6のすくい面
8又は20に嵌合する突起部30…が形成されているた
め、図1に示されるようにチップ6の下面はシート26
のチップ受け面28と隙間なく密着して支持される。従
って、チップ6が切削抵抗により振動するようなことは
なく、切削は安定して行われる。
【0010】なお、ホーニング角θは2〜15度の範囲
に設定されているが、これは、θが2度未満であるとチ
ップの延命効果がなく、θが15度以上であると切削抵
抗が大きくなりすぎて刃先部の摩耗が増加し、いずれも
チップの寿命短縮となるからである。図6は、超硬合金
に炭化チタン、窒化チタン及び酸化アルミニウムを被層
被膜したチップに、各条件においてチャンファホーニン
グ(丸ホーニング)を施し、該チップで被削材SCM4
15を高速切削した場合の、切削時間(横軸)と逃げ面
の摩耗量(縦軸)との関係を示したものである。ホーニ
ング条件は、ホーニング幅Lが全て3mm、ホーニング角
θが0度(半径Rが0.1mmの丸ホーニングをした場
合)、5度、10度、15度とした。また、切削速度は
630(m/min)とし、切込み量を1.0mm、送り
量を0.25(mm/rev)とした。図中、P1は半径0.
1mmの丸ホーニングした場合、P2はθが5度の場合、
P3はθが10度の場合、P4はθが15度の場合をそ
れぞれ示している。同図より、切削時間が2分以上の状
態においては、P3、P2、P4、P1の順に摩耗量が
少なくなっていることがわかる。
【0011】また、本発明に係るスローアウェイバイト
による切削の不安定現象に対する効果を見るために以下
の条件で高送り切削試験を行った。その結果を表1に示
す。本発明品には前述の図1及び図2に示すものと同様
のスローアウェイバイトを用い、ランド角及びランド幅
を種々の値に変えた5種類のチップと、これらのチップ
の下面に嵌合する形状に上面が形成されたシートを用い
た。また、比較品6〜8としては本発明品1〜3と同じ
チップに、上面が平坦に形成された板状のシートを用い
て前記図1及び図2のチップホルダと同様のチップホル
ダに装着したものを用い、比較品9しては従来形状のラ
ンド幅の小さいホーニングを施したチップに、従来の板
状のシートを用いて前記比較品6〜8と同様のチップホ
ルダに装着したものを用いた。なお、表1において、接
触方式とはチップとシートの接触状態を示している。
【0012】 被削材 :SCM415 丸棒 10mm幅の4本溝入り 切削速度:200m/min 送り :0.9mm/rev 切り込み:1.5mm 切削時間:25分
【0013】
【表1】
【0014】表1から見られるように、シート上面にチ
ップと嵌合する突起部が形成されている本発明に係るス
ローアウェイバイトは、切削中にびびり振動等の発生が
なく、長時間に渡って安定切削可能であることがわか
る。
【0015】上記実施例では稜線部16のみに丸ホーニ
ングを施しているが、刃先の耐欠損性をより高めるため
には、ホーニング面14と逃げ面10の稜線部18にも
微少な丸ホーニングを施すことが好ましい。また、ホー
ニングは丸ホーニングでなく、ホーニング幅Lが0.1m
m程度のチャンファホーニングであってもよい。
【0016】なお、上述のチップ6のチャンファホーニ
ングは、研削によって施す構成には限られず、成型によ
り施すものであってもよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、チップの切刃にホーニング幅Lが1mm以上で、ホー
ニング角θが2〜15度のチャンファホーニングを施し
ているので、切屑処理性が向上し、チップ寿命が増長さ
れる。そしてこのチップが、チップ受け面に該チップの
前記ホーニング部に嵌合する突起部が形成されたシート
を介して、スローアウェイバイトに支持されるため、チ
ップは該スローアウェイバイトに安定して支持され、良
好な切削が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るスローアウェイバイト
のチップ装着状態を示す断面図である。
【図2】同スローアウェイバイトの分解斜視図である。
【図3】同実施例に係るチップを示し、(a)は平面
図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図4】同実施例に係るシートを示し、(a)は平面
図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図5】チップの切刃部の切削状態を示す説明的断面図
である。
【図6】切削時間と逃げ面摩耗の関係を示すグラフであ
る。
【図7】チップの刃先のホーニング例を示す部分断面図
である。
【符号の説明】
6 チップ 8 すくい面 12 切刃部 20 すくい面 22 切刃部 26 シート 28 チップ受け面 30 突起部 36 基体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スローアウェイチップをシートを介して
    基体に締付固定をする機構を備えたスローアウェイバイ
    トにおいて、 前記スローアウェイチップは上下のすくい面の稜線部に
    切刃部が形成されたネガプタイプのスローアウェイチッ
    プであって、且つ、前記稜線部に形成される各切刃部に
    は、ホーニング幅Lが1mm以上で、ホーニング角θが2
    〜15度のチャンファホーニングが施されてあり、 前記シートのチップ受け面には、前記スローアウェイチ
    ップのホーニング部に嵌合する突起部が形成されている
    ことを特徴とするスローアウェイバイト。
JP11888991A 1991-05-23 1991-05-23 スローアウエイバイト Pending JPH0569206A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009533235A (ja) * 2006-04-10 2009-09-17 ウォルター アーゲー 両面交換自在な切削植刃用の支持プレート
EP3006141A1 (en) * 2014-10-09 2016-04-13 Seco Tools Ab Double-sided, indexable turning insert and turning tool
CN112601625A (zh) * 2019-03-06 2021-04-02 国立大学法人东海国立大学机构 金刚石涂层工具

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19991214