JPH0558429U - 自動車用ドアトリム - Google Patents

自動車用ドアトリム

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JPH0558429U
JPH0558429U JP001530U JP153092U JPH0558429U JP H0558429 U JPH0558429 U JP H0558429U JP 001530 U JP001530 U JP 001530U JP 153092 U JP153092 U JP 153092U JP H0558429 U JPH0558429 U JP H0558429U
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康信 田中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウエストガーニッシュへの簡単な加工でドア
トリムのウエスト部における上下方向に沿う撓み変形を
確実に防止することを目的とする。 【構成】 ドアトリム10の芯材11上端縁裏面に固定
され、ドアインナーシール30を取付ける鉄板製のウエ
ストガーニッシュ20に対して、ウエストコーナーライ
ン23と交差するように一対のスリット24を設け、こ
のスリット24間の加工容易部分を下方向に折曲形成し
てドアトリム10が下方向に変形する際のストッパ機能
をもつ段部25を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、自動車用ドアトリムに関するもので、特に、簡易な構成でドアト リムのウエスト部が上下方向に撓むことを防止した自動車用ドアトリムに関する 。
【0002】
【従来の技術】
通常、図5,図6に示すように、ドアインナーパネル1に内装される自動車用 ドアトリム2は、所要形状に成形され、保形性ならびにドアインナーパネル1へ の取付剛性を備えた芯材3と、この芯材3の表面側に装着され、装飾性ならびに クッション性を備えた表皮材4とから構成されている。
【0003】 さらに、昇降式ドアウインドーガラス(図示せず)と摺接するドアインナーシ ール5を取付けるために、断面L字状をなす鉄板製のウエストガーニッシュ6を その基部6aを芯材3の上端縁裏面に接合固定し、フランジ部6bにドアインナ ーシール5を取付けている。
【0004】 ところで、最近の傾向として乗用車の造形上、ドアアウターパネル(図示せず )にヘミング加工が施されることが多く、そのためドアインナーパネル1の形状 においても、その上端縁1aが水平方向に延びるのではなく、前方部分で1段低 く落して設定されている。
【0005】 したがって、ドアトリム2の上端縁とドアインナーパネル1の上端縁1aとの クリアランスが大きいために、ドアトリム2のウエスト部が下方向に撓み変形し やすいという欠点が指摘されている。
【0006】 この対策として、ウエストガーニッシュ6の基部6aの所定箇所を絞り成形し て、ストッパ部7を設け、ドアトリム2のウエスト部に下方向の外力が加わった 際、ウエストガーニッシュ6のストッパ部7をドアインナーパネル1の上端縁1 aに当接させ、ドアトリム2の撓み変形を未然に防止するようにしている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
このように、従来では、鉄板製のウエストガーニッシュ6にストッパ部7を絞 り成形し、ドアトリム2のウエスト部における上下方向の撓み変形を防止すると いう構成であるが、ドアトリム2の造形上、ドアトリム2の下面とドアインナー パネル1の上端縁1aとの間のクリアランスが非常に大きい場合には、ウエスト ガーニッシュ6を絞り成形する加工が非常に困難となり、また、精度よく絞り成 形するのが難しいという問題点が指摘されている。
【0008】 この考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、本考案の目的とすると ころは、ドアインナーシール取付用に金属製のウエストガーニッシュを取付けた 自動車用ドアトリムにおいて、ウエストガーニッシュへの簡単な加工で、ドアト リムのウエスト部における上下方向の撓み変形を確実に防止できる自動車用ドア トリムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、所要形状に成形された芯材の表面側に 表皮材が貼着され、断面略L字状の鉄板製のウエストガーニッシュの基部が上記 芯材の上端縁裏面に沿って固着され、ウエストガーニッシュのフランジ部にイン ナーシールが取付けられる自動車用ドアトリムにおいて、 前記ウエストガーニッシュには、コーナーラインと交差する一対のスリットが 設けられ、このスリット間を折曲して段部が形成され、ドアトリムのウエスト部 に下方向の外力が加わったとき、ドアインナーパネルの上端縁に上記段部が当接 することにより、ウエスト部の撓み変形を規制したことを特徴とする。
【0010】
【作用】
以上の構成から明らかなように、ドアトリムのウエスト部に下方向の外力が加 わった場合、ウエストガーニッシュに設けられた段部がドアインナーパネルの上 端縁に突き当たるため、ドアトリムが下方向に撓むことが規制され、変形するこ とがない。
【0011】 さらに、ウエストコーナーラインを交差するように一対のスリットが設けられ 、このスリットに挟まれる比較的加工が容易な部分を下方向に折曲加工すれば、 段部が形成できるため、簡単な加工で段部の設定位置を正確に位置決めすること が可能となる。
【0012】
【実施例】
以下、本考案を図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】 図1,図2は本考案による自動車用ドアトリムの第1実施例を示すもので、図 1はドアトリムの構成を示す分解斜視図、図2はドアトリムの構成を示す断面図 、図3はウエストガーニッシュの別実施例を示す斜視図、図4は図3に示すウエ ストガーニッシュを適用したドアトリムの構成を示す断面図である。
【0014】 図1において、本考案による自動車用ドアトリム10は、繊維マットを所要形 状にプレス成形してなる芯材11と、この芯材11の表面側に貼着される裏面に クッション層を裏打ちした樹脂シート等からなる表皮材12と、断面L字状の長 尺体からなる鉄板製のウエストガーニッシュ20と、ウエストガーニッシュ20 に取付けられる図示しない昇降式ドアウインドーガラスと摺接するドアインナー シール30とから大略構成されている。
【0015】 さらに詳しくは、上記芯材11は、熱硬化性樹脂を含浸させた繊維マットを熱 圧成形することにより、所望の剛性を備えた曲面形状に成形されており、また、 表皮材12としては、表面の装飾性ならびにクッション性を備えていることが望 ましいことから、発泡塩ビシートが使用され、芯材11の表面側に真空成形等に より一体貼着されればよい。
【0016】 次に、ウエストガーニッシュ20の基部21はその長手方向に沿って適宜間隔 をおいてバーリング加工が施されており、バーリング加工により形成したバーリ ング爪21aが芯材11裏面に食い込むことにより、芯材11にウエストガーニ ッシュ20が固定され、ウエストガーニッシュ20のフランジ部22にドアイン ナーシール30が取付けられる。
【0017】 ところで、本考案はウエストガーニッシュ20の形状に特徴がある。
【0018】 すなわち、コーナーライン23と交差するように一対のスリット24,24が 形成されており、このスリット24に挟まれた加工が容易な部分を下方向に折曲 加工することにより、ちょうどウエストコーナーライン23が反転する位置にく るように段部25が形成されている。
【0019】 したがって、図2に示すように、ドアトリム10をドアインナーパネル40に 取付けた状態では、ドアインナーパネル40の上端縁41のすぐ上方にウエスト ガーニッシュ20の段部25が位置するため、ドアトリム10のウエスト部に下 方向に向く外力が作用した場合、ウエストガーニッシュ20の段部25がドアイ ンナーパネル40の上端縁41にぶつかり、ドアトリム10のウエスト部が下方 向に撓み変形することがない。
【0020】 このように本考案によれば、鉄板製のウエストガーニッシュ20にコーナーラ イン23と交差するように一対のスリット24を設け、このスリット24で挟ま れる加工が簡単な部位を折曲加工してストッパ機能をもつ段部25を簡単かつ精 度よく形成するというものであるから、従来の絞り成形に比べ、加工が極めて簡 単に行なえるとともに、所定位置に精度よく段部25を形成できるなど、実用的 価値が高い。
【0021】 次いで、図3,図4は本考案による自動車用ドアトリム10の別実施例を示す もので、この実施例によれば、段部25のコーナー部の複数箇所に補強ビード2 6を設けてある。
【0022】 このように、段部25に補強ビード26を形成した場合、ドアトリム10のウ エスト部に下方向に向くかなり強い力が加わった場合でも、ウエストガーニッシ ュ20が変形することがなく、有効なストッパ機能を達成できる利点がある。
【0023】
【考案の効果】
以上説明した通り、本考案による自動車用ドアトリムは、ドアインナーシール を取付けるための金属製のウエストガーニッシュが設置され、このウエストガー ニッシュに対して、ウエストラインと交差するように一対のスリットを設け、ス リット間の加工が容易な部分に折曲加工を施し、ドアトリムの下方向の撓み変形 を規制する段部を形成するというものであるから、従来のウエストガーニッシュ の絞り成形に比べ、段部が簡単に成形できるとともに、精密な精度で段部を形成 できるため、コストダウンを招来するとともに、より良好なストッパ機能が得ら れる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による自動車用ドアトリムの第1実施例
を示す分解斜視図。
【図2】図1に示す自動車用ドアトリムの構成を示す断
面図。
【図3】本考案による自動車用ドアトリムに使用するウ
エストガーニッシュの別実施例を示す斜視図。
【図4】図3に示すウエストガーニッシュを使用した自
動車用ドアトリムの構成を示す断面図。
【図5】従来の自動車用ドアトリムの構成を示す分解斜
視図。
【図6】従来の自動車用ドアトリムの構成を示す断面
図。
【符号の説明】
10 自動車用ドアトリム 11 芯材 12 表皮材 20 ウエストガーニッシュ 21 基部 22 フランジ部 23 コーナーライン 24 スリット 25 段部 30 ドアインナーシール 40 ドアインナーパネル

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要形状に成形された芯材(11)の表
    面側に表皮材(12)が貼着され、断面略L字状の鉄板
    製のウエストガーニッシュ(20)の基部(21)が上
    記芯材(11)の上端縁裏面に沿って固着され、ウエス
    トガーニッシュ(20)のフランジ部(22)にインナ
    ーシール(30)が取付けられる自動車用ドアトリムに
    おいて、 前記ウエストガーニッシュ(20)には、コーナーライ
    ン(23)と交差する一対のスリット(24)が設けら
    れ、このスリット(24)間を折曲して段部(25)が
    形成され、ドアトリム(10)のウエスト部に下方向の
    外力が加わったとき、ドアインナーパネル(40)の上
    端縁に上記段部(25)が当接することにより、ウエス
    ト部の撓み変形を規制したことを特徴とする自動車用ド
    アトリム。
JP1992001530U 1992-01-20 1992-01-20 自動車用ドアトリム Expired - Fee Related JP2558935Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100488715B1 (ko) * 2002-11-14 2005-05-11 현대자동차주식회사 도어 인너 패널의 드레인 홀 형성방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100488715B1 (ko) * 2002-11-14 2005-05-11 현대자동차주식회사 도어 인너 패널의 드레인 홀 형성방법

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