JPH0553823U - スローアウェイインサート - Google Patents

スローアウェイインサート

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JPH0553823U
JPH0553823U JP10776191U JP10776191U JPH0553823U JP H0553823 U JPH0553823 U JP H0553823U JP 10776191 U JP10776191 U JP 10776191U JP 10776191 U JP10776191 U JP 10776191U JP H0553823 U JPH0553823 U JP H0553823U
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俊彦 荻野
亮介 上田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】切屑飛散方向を一定にして、切屑処理能力を向
上することができるスローアウェイインサートを提供す
る。 【構成】すくい面33の辺部に主切刃35を、コーナー
部に副切刃37を形成するとともに、すくい面33上
に、主切刃35に所定距離沿い、かつ、主切刃35より
徐々に離間する溝部39を形成し、好ましくは、溝部3
9の深さを変化させたり、溝部39の形状を変化させた
り、溝部39の幅等を変化させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、溝部を有する正面フライス用のスローアウェイインサートに関する ものである。
【0002】
【従来技術】
従来、金属等の被削材を切削する際にはフライス盤が使用され、このフライス 盤のうち、フライス軸と直角な平面を切削するのに正面フライスが使用されてい る。このような正面フライスに固定されるスローアウェイインサートとしては、 例えば、実公昭62−31215号公報等に開示されるものが知られている。
【0003】 図11は、このようなスローアウェイインサートを示すもので、図において、 符号1は上下面がほぼ正方形状に形成されたスローアウェイインサートを示して いる。このスローアウェイインサート1の4隅にはノーズ部分2が形成されてお り、正方形面を呈するすくい面には、全周囲にわたって平行幅の溝部3が形成さ れている。そして、この溝部3の存在によってその外周には、ノーズ部分2の円 弧稜4を伴った切刃稜5が形成され、すくい面の中央部には、外郭形状とほぼ相 似形をなす正方形面からなるボス面6が形成されている。溝部3は、切刃稜5に 沿って形成されており、環状に形成されている。
【0004】 また、溝部3は、図12に示すように、ノーズ部分2を除き大きな曲率半径を 有する弧状面からなるもので、切刃稜5に沿った方向では、図11に示したよう に、その中央部位が上方に向かって最も凸となるものである。また、切刃稜5か らボス面6に向かう横断方向では、図12および図13に示したように、それぞ れ等しいポジのすくい角θを形成する。ボス面6は、溝部3との接続に伴って、 起立壁面7が形成されている。
【0005】 このようなスローアウェイインサートがフライス本体に組み込まれると、切刃 稜5に対して一定のポジのすくい角θを構成する。また、ノーズ部分2の円弧稜 4に対しても、切刃稜5と同様一定のポジのすくい角θが形成され、仕上げ切削 における切り込み範囲において良好な切削状態が得られ、この結果、長期寿命が 可能となり、また、仕上げ面粗さを向上することができる。
【0006】 ところで、フライスによる切削では、切削時の熱発生が少ないこと(切削抵抗 が小さいこと)、切屑のカール半径が小さいこと、切屑飛散方向が一定であるこ と、即ち、切屑処理能力が高いことが要求されている。
【0007】
【考案が解決しようとする問題点】
しかしながら、従来のスローアウェイインサートは、溝部3の形状が直線的で あったため、切屑移動経路は形成されているが、切屑がこの溝部3に沿って移動 しにくく、一部には溝部3からそれてバラバラに飛散するという問題があった。
【0008】 このため、切屑処理能力が未だ低いという問題があった。
【0009】 本考案は、上記問題点等に鑑みなされたもので、切屑飛散方向を一定にして、 切屑処理能力を向上することができるスローアウェイインサートを提供すること を目的とする。
【0010】
【問題点を解決するための手段】
本考案のスローアウェイインサートは、すくい面の辺部に主切刃を、コーナー 部に副切刃を形成するとともに、前記すくい面上に、主切刃に所定距離沿い、か つ、前記主切刃より徐々に離間する溝部を形成してなるものである。
【0011】
【作用】
本考案のスローアウェイインサートでは、すくい面上に、主切刃に所定距離沿 い、かつ、主切刃より徐々に離間する溝部を形成したので、主切刃により切削さ れた切屑は曲線状の溝部に沿って無理なく円滑に移動し、一定方向に飛散する。
【0012】 また、溝部を形成することにより、アキシャルレーキ角とラジアルレーキ角を正 方向に増大させることができ、カール半径を小さくして切屑形状を良好なものと するとともに、切屑排出性を向上し、切れ味を向上させることができ、切屑処理 能力を向上できる。
【0013】
【実施例】
以下、本考案のスローアウェイインサートの一実施例を図面に基づいて詳細に 説明する。 図1,図2および図3は、本考案のスローアウェイインサートの一実施例を示 すもので、符合31はチップ本体を示している。このチップ本体31は、その上 下面が平行であり、正方形状とされている。このチップ本体31は、底辺が12 .7mmである台形状の断面形状を有している。チップ本体31の上面はすくい 面33とされており、このすくい面33におけるそれぞれの辺部が主切刃35と されている。これらの主切刃35の間、即ち、すくい面33のコーナー部に副切 刃37がそれぞれ形成されている。
【0014】 そして、すくい面33には、副切刃37から主切刃35に沿うように4本の溝 部39が形成されており、これらの溝部39は、すくい面33内側に向かって渦 巻き状に形成され、同一円周上に収束している。即ち、溝部39は、主切刃35 に所定距離沿った直線部40と、主切刃35より徐々に離間する曲線部41とか ら構成されている。
【0015】 これらの溝部39はその断面形状が曲面により構成されており、主切刃35側 の曲率半径はすくい面33内側の曲率半径より大きく形成されている。即ち、溝 部39の直線部40における幅bは1.7mmとされており、図4に示すように 、主切刃35側の曲率半径R1 は3mm、内側の曲率半径R2 は0.8mmとさ れている。尚、ここで、幅bは1mmより小さいと、切屑のカール半径が大きく 、熱発生が大きくなり、3mmより大きいと熱発生が大きくなるため、幅bは1 〜3mmが良く、上記したような1.7mmがより好ましい。
【0016】 また、直線部40の長さcは5.3mmとされているが、この長さcは副切刃 37から主切刃35の中央部近傍までの長さとされ、少なくとも被削材の削り厚 だけの長さあれば良い。曲線部41の曲率半径R3 は5.3mmとされているが 、このR3 は切屑が最も移動し易い方向となるような値とされている。
【0017】 また、これらの溝部39の底部には、一部に平面部43が形成されており、こ の平面部43の幅は最大0.5mmとされている。また、これらの溝部39の深 さは、図11に示したように、溝部39の直線部40から曲線部41の先端にい くほど減少している。さらに、これらの溝部39の幅は、副切刃37側が広く形 成されている。即ち、図3における幅bは1.7mm、幅eは2mmとされ、幅 eは、幅bよりも20%程度広く形成されている。尚、このスローアウェイイン サートのすくい角θは25度とされている。
【0018】 以上のように構成されたスローアウェイインサートは、図6乃至8に示すよう に、ダブルポジティブ型としてフライス本体45に取り付けられる。即ち、スロ ーアウェイインサートは、アキシャルレーキ角が+θ1 、ラジアルレーキ角が+ θ2 となるように、フライス本体45に取り付けられる。
【0019】 以上のように構成されたスローアウェイインサートでは、すくい面33上に、 主切刃35に所定距離沿い、かつ、主切刃35から次第に離間する溝部39を形 成したので、主切刃35により切削された切屑は溝部39の直線部40を経て、 曲線部41に沿って無理なく円滑に移動し、一定方向に飛散し、切屑処理能力を 向上することができるとともに、すくい面33上に渦巻き状の溝部39が形成さ れることにより、スローアウェイインサートの美観を向上できる。
【0020】 また、溝部39を形成することにより、アキシャルレーキ角とラジアルレーキ 角を正方向に増大させることができ、カール半径を小さくして切屑形状を良好な ものとするとともに、切屑排出性を向上し、切れ味を向上させることができ、切 屑処理能力を向上できる。
【0021】 また、溝部39の深さを溝部39の直線部40から曲線部41先端部に向けて 次第に減少させたので、切屑の摺動抵抗が小さくなり、熱発生を低減できる。
【0022】 さらに、溝部39を曲面により構成し、主切刃35側の曲率半径R1 をすくい 面33内側の曲率半径R2 より大きく形成したので、溝部39を曲面により構成 することにより、切屑を滑らかにカールでき、溝部39における切屑の摺動抵抗 をさらに低減し、切削時の熱発生を低減することができる。また、主切刃35側 の曲率半径R1 をすくい面33内側の曲率半径R2 より大きく形成することによ り、切屑をさらに滑らかにカールすることができるとともに、カール半径を小さ くすることができる。
【0023】 また、溝部39の底部の一部に平面部43を形成したので、主切刃35により 切削された切屑は溝部39に沿って摺動するが、平面部43において切屑が溝部 39から離され、切屑の摺動抵抗を低減し、切削時の熱発生を低減することがで きる。
【0024】 さらに、副切刃37側先端の幅eを、直線部40における幅dよりも20%程 度広く形成したので、切屑のカール半径を小さくすることができ、熱発生が少な くなる。
【0025】 そして、本考案者等は、上記のような効果を確認すべく、従来のスローアウェ イインサートと本考案品の切削抵抗を切削動力計により測定した。この結果を図 9(a)(b)(c)に示す。図9において○は本考案品を示し、●は従来のス ローアウェイインサートを示している。また、背分力,主分力,送り分力とは、 図10に示すような分力を示す。尚、この測定では、スローアウェイインサート の逃げ角を15度とした。この図9より、本考案品は従来のスローアウェイイン サートによりも切削抵抗が大幅に小さいことが判る。
【0026】 尚、上記実施例では、スローアウェイインサートをダブルポジティブ型として 使用した例について説明したが、本考案は上記実施例に限定されるものではなく 、例えば、ダブルネガティブ型として使用しても良い。この場合にも、アキシャ ルレーキ角とラジアルレーキ角を正方向に増大させることができるため、上記の ような効果を得ることができる。
【0027】 また、上記実施例では、スローアウェイインサートの寸法を細かく規定したが 、本考案はこのような寸法に限定されるものではない。
【0028】 さらに、上記実施例では、溝部39を、主切刃35側の曲率半径R1 の曲面と 、すくい面33内側の曲率半径R2 の曲面と、平面部43とで形成した例につい て説明したが、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、例えば、主切刃 側を平面としても良い。この場合には、すくい角を25度とすると、カール半径 が小さく、熱発生も少なくなる。
【0029】 また、上記実施例では、チップ本体31の上下面が正方形状とされたスローア ウェイインサートについて、本考案を適用した例について説明したが、チップ本 体の上下面が、例えば、三角形状のスローアウェイインサートについて本考案を 適用しても良いことは勿論である。
【0030】
【考案の効果】
以上詳述した通り、本考案のスローアウェイインサートでは、すくい面上に、 主切刃に所定距離沿い、かつ、主切刃より徐々に離間する溝部を形成したので、 切屑飛散方向を一定にして、切屑処理能力を向上することができる。このため、 良好なフライス切削を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のスローアウェイインサートを示す平面
図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の副切刃およびその近傍を拡大して示す平
面図である。
【図4】図3のA−A線に沿う縦断面図である。
【図5】図3のB−B線に沿う縦断面図である。
【図6】本考案のスローアウェイインサートをフライス
本体に取り付けた状態を示す縦断面図である。
【図7】本考案のスローアウェイインサートをフライス
本体に取り付けた状態を示す側面図である。
【図8】本考案のスローアウェイインサートをフライス
本体に取り付けた状態を示す底面図である。
【図9】本考案品と従来品の切削抵抗の試験結果を示す
グラフである。
【図10】背分力,主分力,送り分力を説明するための
説明図である。
【図11】従来のスローアウェイインサートを示す斜視
図である。
【図12】図11のE−E線に沿う縦断面図である。
【図13】図11のF−F線に沿う縦断面図である。
【符号の説明】
33 すくい面 35 主切刃 37 副切刃 39 溝部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】すくい面の辺部に主切刃を、コーナー部に
    副切刃を形成するとともに、前記すくい面上に、前記主
    切刃に所定距離沿い、かつ、前記主切刃より徐々に離間
    する溝部を形成してなることを特徴とするスローアウェ
    イインサート。
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