JPH05503268A - スリップ制御装置付き液圧ブレーキ装置用ソレノイド弁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 スリップ制御装置付き液圧ブレーキ装置用ソレノイド弁本発明は請求項１の前段 部分に記載のスリ・ノブ制御装置付き液圧ブレーキ装置用ソレノイド弁に関する 。

スリップ制御装置付き液圧ブレーキ装置用ソレノイド弁においては、例えば出願 公開されたドイツ特許出願筒３．７３９．９１５号に記載のようにトラクション スリップ制御用のソレノイド弁から構造的に分離された特別の圧力制限弁が設け られ、トラクションスリップ制御システムが作動したときに、回路装置の連結（ ｃｉｒｃｕｉｔ　＋ｅＣｈｎｉｑｏｅ　ｌｉｎｋａｇｅ）を通じてポンプ圧力゛ を最大値に制限する。実際にトラクションスリ・ノブ制御中には、分離弁として 形成されてマスターシリンダの下流側に配置されたトラクションスリップ制御用 ソレノイド弁がロックされ、被動輪だけを制動するトラクションスリップ制御の ための補助圧ポンプの始動時に上記圧力制限弁でモニタされたシステム圧を受け 、圧力制限弁を通してトラクションスリップ制御システムの許容圧力を越える液 圧流体がマスターシリンダ内に流入する可能性がある。

このために液圧回路中に圧力分離弁を設ける必要があるが、しかし、この場合に は構造的にかなり大きくなり、ブレーキ装置のコストが増大し、上記ブレーキ装 置の不都合な点であることが判明した。

したがって、本発明は上記の問題を解決しつつ上記形式のソレノイド弁を更に機 能的に改良して、その構成部材の数を少なくしつつ、圧力制限機能を一体化する ことにより安価でコンパクトな構造の特に小型化可能なソレノイド弁を提供する ことを目的とする。

本発明によれば、この目的は請求項１の後段部分に記載の特徴により達成される 。

したがって、本発明は、電磁的な駆動力に液圧的な駆動力を重ねることを基本的 な思想とするもので、弁棒（Ｖｅｎｌｉｌｎｘｄｅｌ、ｖａｌｖｅ　ｎｅｅｄｌ ｅ）の電磁切換え位置を越えてシステム圧に応じて圧力リリーフ弁あるいは圧力 制限弁として機能的に重複した弁解散機能を特徴とする 請求項２から４に記載の更に発展した特徴によると、磁気アーマチュアに段付き 開口が設けられ、弁棒を支持するばね部材を収容して磁気アーマチュアに対して 弁棒を摺動案内する。このようにして機能的に最も重要な部材である磁気アーマ チュア内の配置により、全体のスペースを最適に活用し、弁棒の電磁的な作動と は係わりなく弁閉鎖部材に作用する液圧を制御することができる。

請求項５及び６に記載の発明によると、弁棒には、開口の段部に当接可能なスト ッパが好適に形成され、このストッパは磁気アーマチュアの開口の形状に対応し かつスタッドが設けられ、このスタッドは中央に配置さればね部材を側方から支 持するガイドとして作用する。

ばね部材を弁棒のストッパに所定の付勢力で作用させるため、請求項７及び８に 記載の発展した思想によると、磁気アーマチュアの反対側で磁気アーマチュアの 開口内に軸方向に調整可能なスラスト部材を挿入し、ばね部材を所要の付勢力に 調整可能とする。

更に、請求項９によると、スラスト部材に絞り孔が形成され、磁気アーマチュア 内を摺動案内される弁棒が確実に充分な液圧緩衝を確実に行なわせる。これによ り、付勢力に加えて弁ドーム内の液圧を弁棒のストッパの前面に作用させること ができ、弁閉鎖部材を移動させるためには液圧力により磁気アーマチュアの開口 内の液圧流体を排出しなければならない。ばねの剛性及びスラスト部材の絞り孔 の寸法により、圧力制限作用を行う間の弁棒の移動速度が定まる。

請求項１０に記載の発明によると、半径方向移動したがって弁座の範囲内におけ る弁棒の不充分な支持及び案内を防止するため、弁棒を収容する案内部材が設け られ、この案内部材は弁閉鎖部材の範囲内でできるだけ近接して配置される。

案内部材の有益な構造の実施例が請求項１１の特徴部分で形成され、これによる と収束し及び拡散する状態に延びるボディ構造により案内部材内で弁棒を確実に 半径方向に支持される。

弁座に面する案内部材の広がった部分には周部に沿って複数の通孔が設けられ、 弁棒が開位置にあるときに２つの液圧流体通路を確実に連通ずる。

本発明の他の有益な実施例は請求項１３により形成され、弁棒上を軸方向に移動 可能に案内される液圧アクチュエータが配置される。このアクチュエータの第１ 位置では、初めにその第１部分を案内部材に当接され、第２位置は液圧で定めら れ、液圧が充分なレベルに達したときに磁気アーマチュアの前面に当接させて磁 気アーマチュアを弁の開方向に移動する。これにより、磁気アーマチュアに固定 されて弁座から上昇した弁棒を介して余分の液圧が排出される。

更に本発明の構造は請求項１４及び１５から明らかなように、アクチュエータの 通常位置は弁ハウジングと上記第１部分との間で作用するばね部材で限定され、 上記第２部分と磁気アーマチュアとの間に介装された戻しばねは磁気アーマチュ アとアクチュエータとの間に必要な空隙を形成する。

液圧に応じて弁棒に駆動力を作用させるため、請求項１６に記載の有益な特徴に よれば、上記第１部分と第２部分との間の遷移部が液圧の作用を受ける前面の形 状に形成され、可能なシステム圧を越えたときに磁気アーマチュアと反対方向の リフト動が開始する。

本発明の更に他の目的、特徴、利点及び可能性は添付図面を参照する下記２つの 実施例に関する説明から明らかとなる。

なお、後述あるいは図示の個々に説明しあるいは便宜的に組合わせて説明する特 徴の全ては、請求項で独立して表されている場合であっても本発明の主題を形成 するものである。

第１図は本発明の特徴を表すソレノイド弁の１実施例の断面図を示す。

第２図は他の実施例の断面図を示す。

比較的薄壁のプレス成形された弁ドーム１４を備える弁コア１３は、弁ハウジン グ１５内にかしめにより保持され、この弁ドーム１４上に嵌込まれた磁気コイル １６はコイルハウジング１７及び弁ドーム１４に当接されたロックリング１８に より固定されている。第１図では、弁棒１は電磁的に無励磁の通常位置に配置さ れており、この通常位置では液圧流体を自由に流通する位置に配置され、弁座３ と弁棒１との間の環状のスロットを介して第１．第２液圧流体通路１０．１２の 間したがって更に図示しない使用部位の方向に液圧流体を連通ずる液圧流体通路 を開く。電磁的に無励磁の通常位置では、磁気コア１３と磁気アーマチュア２と の間に介装された戻しばね１９だけが弁棒１を弁座３から上昇させる方向に作用 する。磁気アーマチュア２の同軸開口４内に配置されて静止スラスト部材７で支 持される第２ばね部材５は、弁棒１を図示の通常位置に保持する。

作動態様 磁気コイル１６が電流で励磁されたときに形成される駆動力により、弁棒１が弁 座３に当接し、第１．第２液圧流体通路１１．１２が遮断される。弁棒１に作用 する第１液圧流体通路１１内の圧力が、磁気アーマチュア２内で予め調整されて いるばね部材５の付勢力を越えると、このばね部材５の剛性及びスラスト部材７ 内の絞り孔９で調整された液圧緩衝作用に応じて弁棒１が移動する。エンジンで 駆動される車輪の制動圧制御に基づいて、したがってトラクションスリップを生 じる虞がある場合、すなわちトラクションスリップ制御装置を備える通常の液圧 ブレーキ装置の制御の形式に応じて、第１液圧流体通路１１内の極めて高いシス テム圧が弁棒１を開くが、このときトラクションスリップ制御システムの分離弁 として作用するソレノイド弁が第２液圧流体通路１２したがって図示しないマス ターシリンダ方向への液圧流体の連通を電磁的に遮断する。したがって、第１液 圧流体通路１１内の過度の制動圧が開かれた弁座３を介して弁棒１を密に囲む案 内部材８内に送られ、したがって案内部材の液圧流体通路１０を介して第２液圧 流体通路１２の方向に同等障害を受けることなく急激に流れることができる。第 １図に示す案内部材の好適な実施例の構造は、収束し拡散するボディ構造を有す る。また、弁ハウジング１５の開口内に独立した部材として挿入された案内部材 ８は、弁ハウジング１５内にかしめられた弁座３と構造的に一体的に形成するこ ともできる。

第１図の構造的特徴に対し、第２図はソレノイド弁内に圧力リリーフ弁を組込む ことの可能性を示す。このために、液圧アクチュエータ２０を介装することによ り、電磁的に行われる磁気アーマチュアの駆動動作に反作用させる。このアクチ ュエータ２０の第２部分２２と磁気アーマチュア２の前面との間にこのために介 装された戻しばね１９は、空隙を定め、従来のものと同様な方法で磁気アーマチ ュア２のスイッチングが行われる。アクチュエータ２０の第１部分２１と、弁ハ ウジング側に固定されたストップディスク２４との間に介装されたばね部材５は 、加圧された環状面２３に応じて弁棒１の作動方向の間圧力を調整する。この構 造では、スト・ンプディスク２４は弁ハウジング１５内でこの弁ｌ＼ウジングに かしめられた磁気コア１３との間に単に挿入するだけでよく、製造上有益である 。

作動態様 磁気アーマチュア２の移動により、通常位置では通路を開く弁棒１が閉じ、この 閉動作は磁気コイル１６を電磁的に励磁することにより行われ、休止位置に示す アクチュエータ２０に接触させる。したがって、磁気アーマチュア２とアクチュ エータ２０との間の空隙が架橋され、第２液圧流体通路１２内の圧力に応じてば ね部材５のばね力及び環状面２３とで定まる駆動力が磁力に対向して作用し、弁 棒１を移動して弁座３を解放する。

比較的簡単な方法でソレノイド弁がこのように形成され、このソレノイド弁は圧 力リリーフ弁機能を有し、部材の数を最適とし、弁座はソレノイド弁機能及び圧 力リリーフ弁機能を損なわず、これにより必要な構成部材したがって所要の全体 スペースを大幅に減少し、その機能が増大したソレノイド弁のコストを減少する 。

電磁制御される２位置弁の範囲内で圧力リリーフ弁を構造的及び機能的に一体化 したこと及び通常は必要とされる構成部材を減少したことにより、機能的に改良 された１＜イロ・ソト弁が形成される。

上記実施例は本発明の基本的な思想を表すものである。構造的に同様な形態を有 する本発明の変形例については、図に詳細に表す必要性もなく想起しつるもので ある。特に、本発明は電磁的に制御する必要がありまた構造簡単なシステム圧制 御装置を必要とする全ての圧力媒体に同様に用いることができる。

符号リスト １　弁棒 ２　磁気アーマチュア ３　弁座 ４　開口 ５　ばね部材 ６　ストッパ ７　スラスト部材 ８　案内部材 ９　絞り孔 １０　液圧流体通路 １１　第１液圧流体通路 １２　第２液圧流体通路 １３　磁気コア １４　弁ドーム １５　弁ハウジング １６　磁気コイル １７　コイルハウジング １８　ロックリング １９　戻しばね ２０　アクチュエータ ２１　第１部分 ２２　第２部分 ２３　環状面 ２４　ストップディスク 誓約書 スリップ制御装置付き液圧ブレーキ装置用ソレノイド弁本発明は、弁ドーム（１ ４）で囲まれた磁気アーマチュア（２）を備え、この磁気アーマチュア（２）は 電流により励磁可能でかつ弁ドーム（１４）に固定された磁気コイル（１６）に より作動され、この磁気アーマチュア（２）内に配置されて磁気コア（１３）で 一部が囲まれた弁棒（１）が弁ハウジング（１５）内に固定された弁座（３）と 協働するスリップ制御装置付き液圧ユニット用のソレノイド弁のソレノイド弁に 関する。

本発明は、上記弁棒（１）の電磁的な切換位置を越えて電磁的駆動力に液圧駆動 力を重ね、圧力リリーフ弁あるいは圧力制限弁としてシステム圧に応じた機能的 にオーバーラツプした弁解数を可能とすることを基本的な思想とする。

第１図 国際調査報告

Claims (16)

【特許請求の範囲】
1. １．弁ドームで囲まれた磁気アーマチュアを備え、この磁気アーマチュアは電流 により励磁可能でかつ弁ドームに固定された磁気コイルにより作動され、この磁 気アーマチュア内に配置されて磁気コイルで一部が囲まれた弁棒が弁ハウジング 内に固定された弁座と協働するスリップ制御装置付き液圧ユニット用のソレノイ ド弁であって、電磁的な駆動力で作動可能な前記弁棒（１）は、液圧による駆動 力で作動することができ、第１及び少なくとも１の第２液圧流体通路（１１，１ ２）との間の液圧で制御されることを特徴とするソレノイド弁。
2. ２．前記弁棒（１）は前記磁気アーマチュア（２）に対して摺動案内され、電磁 的に励磁による前記磁気アーマチュア（２）の移動と独立して前記弁座（３）の 液圧を制御する（第１図）ことを特徴とする請求項１記載のソレノイド弁。
3. ３．前記磁気アーマチュア（２）には段付き開口（４）が同軸状に貫通されてい る（第１図）ことを特徴とする請求項１又は２記載のソレノイド弁。
4. ４．前記開口（４）内にばね部材（５）が挿入され、このばね部材は前記弁棒（ １）の前面で支持されていることを特徴とする請求項１から３いずれか１記載の ソレノイド弁。
5. ５．前記弁棒（１）の前面にはストッパ（６）が設けられ、このストッパは前記 開口（４）の段部に当接可能である（第１図）ことを特徴とする請求項４記載の ソレノイド弁。
6. ６．前記ストッパ（６）は平坦なストッパディスクで形成され、このストッパデ ィスクには前記ばね部材（５）を案内する中央スタッドが設けられている（第１ 図）ことを特徴とする請求項５記載のソレノイド弁。
7. ７．前記ばね部材（５）に作用するスラスト部材（７）が、前記前記ストッパ（ ６）の反対側で磁気アーマチュア（２）の開口（４）内に配置されている（第１ 図）ことを特徴とする請求項１から６いずれか１記載のソレノイド弁。
8. ８．前記スラスト部材（７）は前記磁気アーマチュア（２）の開口（４）内を軸 方向に移動可能である（第１図）ことを特徴とする請求項１から７いずれか１記 載のソレノイド弁。
9. ９．前記スラスト部材（７）は、絞り孔（９）を形成するために好ましくは中空 シリンダ状に形成されている（第１図）ことを特徴とする請求項７記載のソレノ イド弁。
10. １０．前記弁棒（１）を収容する弁座（３）の範囲内に、弁棒（１）を収容する 案内部材（８）が配置される（第１，２図）ことを特徴とする請求項１から９い ずれか１記載のソレノイド弁。
11. １１．前記案内部材（８）は収束部と拡散部とを有する軸対称状のボディ形状を 有し、この案内部材の開口の最も断面の小さい部分内で前記弁棒（１）が半径方 向に案内される（第１図）ことを特徴とする請求項１０記載のソレノイド弁。
12. １２．前記弁座（３）に面する側で前記案内部材（８）に少なくとも１の液圧流 体通路（１０）が形成され、この液圧流体通路は前記弁棒（１）が開位置に配置 されたときに第１，第２液圧流体通路（１１，１２）を連通する（第１，２図） ことを特徴とする請求項１１記載のソレノイド弁。
13. １３．前記弁棒（１）上をアクチュエータ（２０）が案内され、このアクチュエ ータは第１切換位置である通常位置で、弁座側に配置された第１部分（２１）が 案内部材（８）上に配置され、第２切換位置でこのアクチュエータ（２０）の第 ２部分（２２）画磁気アマチュア（２）に当接する（第２図）ことを特徴とする 請求項１記載のソレノイド弁。
14. １４．前記第１部分（２１）派前記弁棒（１）を囲む案内ブッシュで形成され、 前記弁ハウジング（１５）で支えられたばね部材（５）がこの第１部分で保持さ れる（第２図）ことを特徴とする請求項１３記載のソレノイド弁。
15. １５．前記第２部分（２２）は全体的に中空円筒状のストッパ部材で形成され、 このストッパ部材はその開口内に戻しばね（１９）を収容し、この戻しばねは磁 気アーマチュア（２）に接触する（第２図）ことを特徴とする請求項１３記載の ソレノイド弁。
16. １６．前記第１，第２部分（２１，２２）間に環状面（２３）で形成された遷移 部が設けられ、この環状面に弁の閉方向と反対方向の液圧が作用可能である（第 ２図）ことを特徴とする請求項１３記載のソレノイド弁。