JPH0548388B2 - - Google Patents

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JPH0548388B2
JPH0548388B2 JP19104485A JP19104485A JPH0548388B2 JP H0548388 B2 JPH0548388 B2 JP H0548388B2 JP 19104485 A JP19104485 A JP 19104485A JP 19104485 A JP19104485 A JP 19104485A JP H0548388 B2 JPH0548388 B2 JP H0548388B2
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JP
Japan
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pressure
line pressure
oil passage
control
pulley
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JP19104485A
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JPS6252260A (ja
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Motohisa Myawaki
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP19104485A priority Critical patent/JPS6252260A/ja
Publication of JPS6252260A publication Critical patent/JPS6252260A/ja
Publication of JPH0548388B2 publication Critical patent/JPH0548388B2/ja
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、車両用ベルト式無段変速機の油圧制
御装置に関し、詳しくは、ライン圧の電子制御に
おけるライン圧制御異常時の対策に関する。
【従来の技術】
この種の無段変速機の制御に関しては、例えば
特開昭55−65755号公報に示す基本的なものがあ
り、機械的に変速及びライン圧制御することが示
されている。ところで機械的な制御では、バルブ
や油圧制御系の構造が複雑になり、入力情報や制
御が自から制限される。そこで近年、種々の情
報、要件を電気的に処理して、変速及びライン圧
を最適に電子制御する傾向にある。 ここで無段変速機は、プーリとベルトの摩擦に
より動力伝達することを前提にしている。このた
めライン圧の電子制御では、適正な入力情報によ
りプーリとベルトの伝達トルクを正確に推定し、
この伝達トルクに対して常にベルトスリツプを生
じない必要最小限のブーリ押付け力を付与するよ
うに制御することが望まれる。 従来、上記無段変速機のライン圧電子制御に関
しては例えば特開昭57−161347号公報の先行技術
があり、ライン圧をエンジントルク等との関係で
制御することが示されている。
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記先行技術は、ライン圧制御が正常
に行われる場合に適用され、ライン圧制御が異常
を生じて低下する場合には対処できない。 ここでライン圧の電子制御では、種々の原因で
制御に異常を生じ、ライン圧が異常低下するおそ
れがある。このライン圧の異常低下時に通常の場
合と同様に動力伝達すると、ベルトスリツプ等の
重大な損傷を招く。このためライン圧の異常低下
の有無を適切に検出し、異常低下の際にはベルト
スリツプを生じないで車両を走行するようにフエ
イルセーフすることが望まれる。 本発明は、このような点に鑑み、ライン圧制御
の異常時に、ベルトスリツプを生じないように車
両を走行することができる無段変速機の油圧制御
装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、第1図において本発
明の構成について説明すると、ライン圧油路22
から流量制限手段32を介して分岐する油路31に
一定のレデユーシング圧を発生するレデユーシン
グ弁60が設けられ、レデユーシング圧の油路3
3が制御ユニツト70の電気信号に応じレデユー
シング圧を排圧して信号油圧に変換するソレノイ
ド弁64に連通され、信号油圧の油路37がライ
ン圧制御弁40に連通され、更にレデユーシング
圧の油路33にはライン圧の異常を検出する油圧
スイツチ90が設けられる。 また制御ユニツト70はエンジン回転数、スロ
ツト開度及びセカンダリプーリ回転数の信号によ
りクラツチの発進、直結時のクラツチトルクを演
算する手段94と、油圧スイツチ90の信号により
ライン圧異常低下を判断する手段91と、ライン圧
異常時に上記クラツチトルクを最低ライン圧で伝
達可能なトルク以下に制限する手段96と、クラツ
チトルクに応じた電気信号をクラツチ2に出力す
る手段95とを備えることを特徴とする。
【作用】
上記構成による本発明では、無段変速機が基本
的には、制御ユニツト70の電気信号によりソレ
ノイド弁65でレデユーシング圧を元圧として信
号油圧に変換し、この信号油圧をライン圧制御弁
40に作用して電子的にライン圧制御される。 そしてライン圧制御の異常の有無が、常にレデ
ユーシング圧の油路33の油圧スイツチ90によ
り検出される。そこでライン圧と共にレデユーシ
ング圧が異常に低下すると、異常判断してクラツ
チ2のクラツチトルクが最低ライン圧で伝達可能
なトルク以下に制限される。このためエンジン出
力の伝達がクラツチ2の滑りで減少し、ベルトス
リツプが確実に防止され、車両を低速で走行する
ことが可能となる。
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。 第2図において、ほ発明が適応される無段変速
機の概略について説明する。先ず、駆動系につい
て説明すると、エンジン1がクラツチトルクを制
御することが可能な例えば電磁式クラツチ2、前
後進切換装置3を介して無段変速機4の主軸5に
連結される。 無段変速機4は、主軸5に対して副軸6が平行
配置され、主軸5にプライマリプーリ7が設けら
れ、副軸6セカンダリプーリ8が設けられ、両プ
ーリ7,8に駆動ベルト11が巻付けられる。両
プーリ7,8は、固定側と油圧シリンダ9,10
を備えて軸方向移動可能に設けられる可動側とに
よりプーリ間隔可変に構成され、セカンダシリン
ダ10に対しプライマリシリンダ9の方が受圧面
積が大きく形成される。またライン圧と変換を制
御する電気信号を出力する制御ユニツト70と、
電気信号によりプライマリ圧とセランダリ側のラ
イン圧とを変化する油圧回路20を備え、ライン
圧とプライマリ圧とが電気的に制御される。そし
てライン圧により適正にベルトクランプし、プラ
イマリ圧により駆動ベルト11のプーリ7,8に
対する巻付け径の比を変えて無段変速するように
構成される。 また副軸6は、1組のリダクシヨンギヤ12,
13を介して出力軸14に連結される。そして出
力軸14のドライブギヤ15が、フアイナルギヤ
16、デイフアレンシヤルギヤ17、車軸18を
介して駆動輪19に伝動構成される。 尚、電磁式クラツチ2は制御ユニツト70の電
気信号により、自動的に接断し、且つクラツチト
ルクが可変制御される。 第3図において、油圧回路20を含む油圧制御
系について説明する。先ず、エンジン1により駆
動されるオイルポンブ21を有し、このオイルポ
ンプ21の吐出側のライン圧油路22がセカンダ
リシリンダ10、ライ圧制御圧40及び変速速度
制御弁50に連通され、変速速度制御弁50が油
路23を介してプライマリシリンダ9に連通され
る。変速速度制御弁50のドレン側の油路24
は、プライマリシリンダ9の排油の際に空気が侵
入するのを防ぐチエツク弁25を有してオイルパ
ン26に連通される。またライン圧制御弁40の
ドレン側の油路27には、一定の潤滑圧を発生す
るリユーブリケイシヨン弁28が設けられ、この
潤滑圧の油路27が駆動ベルト11の潤滑ノズル
29、及びプリフイリング弁30を介してプライ
マリシリンダ9への油路23にそれぞれ連通され
る。 ライン圧制御圧40は、弁体41にスプール4
2が移動可能に挿入され、このスプール42が油
路22のポート41aをドレンポート41bに連
通して調圧する。スプール42の一方のポート4
1cには、油路22から分岐する油路46により
ライン圧PLが作用する。またスプール42の他
方には、電気にライン圧制御する制御ポート41
dが設けられ、機械的に最低ライン圧PLminに
設定するスプリング43が付勢される。そして制
御ポート41dには、油路47により信号油圧と
してライン圧制御用のデユーテイ圧Pdが供給さ
れる。またスプリング43の端部は調整ねじ44
を有するブロツク45で支持され、スプリング4
3の設定荷重を調整して、各部品のバラツキによ
るデユーテイ比Dと最低ラインPLminの関係を
調整することが可能になつている。 そこでライン圧PL、その有効面積SL、デユー
テイ圧Pd、その有効面積Sd、スプリング荷重Fs
とすると、次式が成立する。 Fs+Pd・Sd=PL・SL PL=(Pd・Sd+Fs)/SL 従つて、ライン圧PLはスプリング荷重Fsとデ
ユーテイ圧Pdの関数で連続的に変化するように
制御され、デユーテイ圧Pdに対して増大関数で
制御される。 変速速度制御弁50は、弁対51にスプール5
2が移動可能に挿入され、スプール52の左右の
移動により油路22のポート51aを油路23の
ポート51bに連通する給油位置と、ポート51
bをドレンポート51cに連通する排油位置との
間で動作する。スプール52の一方のポート52
dには油路53により一定のレデユーシング圧
PRが作用し、他方のポート51eには油路54
により信号油圧として変速速度制御用のデユーテ
イ圧Pdが作用する。またポート51eでスプー
ル52に初期設定用のスプリング55が付勢さ
れ、デユーテイ圧Pdのオンにより封油側に動作
するように構成される。 信号油圧のデユーテイ圧Pdは、レデユーシン
グ圧PRを元圧として電気信号のデイーテイ比D
に応じたパルス状に生成される。このためデユー
テイ圧Pdのオン/オフ比(デユーテイ比)を変
化させることで給油と排油の時間、即ち流入、流
出流量が変化し、変速速度を制御することが可能
となる。 即ち、変速速度di/dtはプライマリシリンダ9
の流量Qの関数であり、流量Qはデユーテイ比
D、ライン圧PL、プライマリ圧Ppの関数である
ため、次式が成立する。 di/dt=f(Q)=f(D、PL、Pp) ここでライン圧PLは変速比iとエンジントル
クTにより制御され、プライマリ圧Ppはライン
圧PLと変速比iで決まるので、Tを一定と仮定
すると、 di/dt=f(D、i) となる。一方、変速速度di/dtは、定常での目標
変速比isと実変速比iの偏差に基づいて決められ
るので、次式が成立する。 di/dt=k(is−i) このことから、各変速比iにおいて目標変速比
isを定めて変速速度di/dtを決めてやれば、その
変速速度di/dtと変速比iとの関係からデユーデ
イ比Dが求まる。そこで、このデユーテイ比Dで
変速速度制御弁50を動作すれば、変速全域で変
速速度制御できることがわかる。 次いで、信号油圧としてのデエーテイ圧Pdを
生成する回路について説明する。先ず、一定のレ
デユーシング圧PRを発生する回路として、ライ
ン圧油路22が流量を制限するオリフイス32を
介して油路31に分岐し、この油路31がレデユ
ーシング弁60に連通される。 レデユーシング弁60は、弁対61にスプール
62が移動可能に挿入され、スプール62の一方
にスプリング63が付勢される。また油路31と
連通する入口ポート61a、出口ポート61b、
ドレンポート61cを備え、出口ポート61bか
らのレデユーシング圧が油路33によりスプール
62のスプリング63と反対側のポート61dに
作用する。スプリング63の一方のプロツク64
は調整ねじなどで移動して、スプリング荷重と共
にレデユーシング圧PRを調整可能になつている。 これによりライン圧PLがオリフイス32によ
り制限してポート61aに供給され、油路33の
レデユーシングPRが低下すると、スプリング6
3によりスプール62がポート61aと61bと
を連通してライン圧PLを導入する。またポート
61dの油圧の上昇により、スプール62が戻さ
れホート61bと61cとを連通してレデユーシ
ング圧PRを減じる。こうしてレデユーシング圧
PRの低下分だけライン圧PLを補給し、常にスプ
リング63の荷重と等しい一定のレデユーシング
圧PRを発生する。 このレデユーシング圧PRの油路33は、オリ
フイス34を介してライン圧制御用ソレノイド弁
65、アキユムレータ66及びデユーテイ圧Pd
の油路37に連通される。そしてソレノイド弁6
5がデユーテイ信号により一定のレデユーシング
圧PRを断続的に排油してパルス状の油圧を生成
し、この油圧をアキユムレータ66で所定のレベ
ルのデユーテイ圧Pdに平滑化して油路37より
ライン圧制御弁40に供給する。 また油路33のオリフイス34の上流側から油
路53が分岐し、油路53の途中からオリフイス
35を有して変速速度制御用ソレノイド弁67と
油路54に連通される。そしてソレノイド弁67
がデイーテイ信号により同様にデイーテイ圧Pd
を生成し、このデユーテイ圧Pdを油路54によ
りそのまま変速速度制御弁50に供給する。 ソレノイド弁65は、デユーテイ信号のオンで
排油する構成である。このためデユーテイ比Dに
対してデユーテイ圧Pdを、減少関数の特性で生
成する。 ソレノイド弁67も同様の構成であるため、デ
ユーテイ比Dが大きい場合は変速速度制御弁50
を供給位置に切換える時間が長くなつてシフトア
ツプさせ、逆の場合は排油位置に切換える時間が
長くなつてシフトダウンする。そしてis−iの偏
差が大きいほどデユーテイ比Dの変化が大きいこ
とで、変速スピードを速く制御する。 ここでソレノイド弁65は、デユーテイ信号の
オンの場合に排油する構成であり、このためデユ
ーテイ比が大きいほどデユーテイ圧を小さくす
る。これにより、デユーテイ比に対しライン圧
は、減少関数として変化した特性となる。 更に、第4図において、制御ユニツト70を含
む電気制御系について説明する。先ず、プライマ
リプーリ回転数Npを検出するプライマリプーリ
回転数センサ71、セカンダリプーリ回転数Ns
を検出するセカンダリプーリ回転数センサ72、
エンジン回転数Neを検出するエンジン回転数セ
ンサ74及びスロツトル開度θを検出するスロツ
トル開度センサ73を有する。これらセンサ信号
は制御ユニツト70に入力する。 制御ユニツト70において、変速速度制御系に
ついて説明する。プライマリプーリ点数Npとセ
カンダリプーリ回転数Nsが入力する実変速比算
出部75を有し、実変速比iを、i=Np/Nsに
より算出する。またセカンダリプーリ回転数Ns
とスロツトル開度θは目標変速比検索部76に入
力し、変速パターンに基づくNs−θのテーブル
により目標変速比isを検索する。 そして実変速比i、定常での目標変速比is及び
係数設定部77の係数kは、変速速度算出部78
に入力して、変速速度di/dtを、 di/dt=k(is−i) により算出する。また変速速度di/dtの符号が正
の場合はシフトダウン、負の場合はシフトアツプ
に定める。 変速速度di/dtと実変速比iは更にデユーテイ
比検索部79に入力して、変速速度di/dtと実変
速比iに応じた操作量としてのデユーテイ比Dを
設定する。 ここでデユーテイ比DはD=f(di/dt、i)
の関係により、±di/dtとiに基づいてテーブル
が設定されている。即ち、給油と排油がバランス
するD=50%を境にして、シフトアツプの−di/
dtとiのテーブルでは、D=50〜100%の値に、
シフトダウンの+di/dtとiのテーブルでは、D
=50〜0%の値に振り分けてある。 そしてシフトアツプのテーブルでは、デユーテ
イ比Dがiに対して減少関数で、−di/dtに対し
て増大関数で設定される。またシフトダウンのテ
ーブルでは、ネユーテイ比Dが逆にiに対して増
大関数で、di/dtに対しては減少関数で設定され
ている。そこでこのテーブルを参照して、di/dt
とiに応じたデユーテイ比Dが検索される。そし
てデイーテイ比Dの電気信号を駆動部80を介し
てソレノイド弁67に出力する。 続いて、ライン圧制御系について説明する。先
ず、制御原理について説明する。この種のベルト
式無段変速機は、セカンダリプーリでライン圧に
よりベルトクランプした状態でプーリとベルトの
摩擦でトルク伝達する。そこで許容入力トルク
(スリツプ無しで伝達可能なトルク)Tmax、セ
カンダリプーリでのベルトクランプFs、プーリ
とベルトの間の摩擦係数μ、プライマリプーリで
のベルトピツチ半径R1、セカンダリプーリでの
ベルトピツチ半径R2、プーリのベルト挟み角度
α、ライン圧PL、セカンダリピストン有効受圧
面積As、プーリ比(変換比)i、プライマリプ
ーリでのプーリ角β、プーリ中心間距離Cとする
と、トルク伝達容量がセカンダリプーリでの力学
的バランスから、以下の式で簡易的に示すことが
できる。 Tmax=Fs・2・μ・R1/cosα
……(1) また、 Fs=PL・As R2=R1−C・sinβ i=R2/R1 従つて、R1=1/f(1−i)となり、R1が
iの関数となる。また(1)式において、 1/f′(i)=As・2・μ・/cosα・f(1−
i) とすると、 Tmax=PL/f′(i) になる。 そこで一定のトルクをベルトスリツプ無しで伝
達可能な最小ライン圧として、単位トルタ当たり
の必要ランイ圧PLuを求めると、 PLu=f′(i) によりiの関数になる。即ち、単位トルク当たり
の必要ライン圧PLuは、変速比iの大きい低速段
で高く、変速比iが小さくなるほど低下するよう
に設定される。 このため単位トルク当たりの必要ライン圧PLu
とエンジントルクTにより目標ランイ圧PLtを算
出することで、プーリとベルトの伝達トルクに対
応した必要最小限の目標ランイン圧PLtを正確に
算出することが可能となる。 そこでランイ圧制御系では、スロツトル開度θ
とエンジン回転数Neがエンジントルク設定部8
1に入力して、θ−Neのテーブルを参照してエ
ンジントルクTを設定する。また必要ライン圧設
定部82ではPLu−iのテーブルにより、単位ト
ルク当りの必要ライン圧PLuを変速比iに応じて
設定する。 これらエンジントルクTと単位トルク当りの必
要ラインPLuは目標ライン圧算出部83に入力し
て、目標ライン圧PLtを、PLt=PLu・Tにより
算出する。目標ランイン圧PLtはデユーテイ比設
定部84に入力して、目標ライン圧PLtに応じた
操作量としてのデユーテイ比Dを減少関数的に設
定する。 ここでライン圧制御弁40は圧力調整弁であ
り、オイルポンプ21はエンジン1により駆動さ
れる。このためエンジン回転数Neによりポンプ
吐出量が変化すると、電気信号の操作量が同一で
も実際のライン圧が変動するため、エンジン回転
数Neに対して操作量を補正する必要がある。そ
こで操作量のデユーテイ比Dがエンジン回転数
Neと目標ライン圧PLtの関係で設定され、この
テーブルを参照してデユーテイ比Dを算出する。
そしてデユーテイDの電気信号を駆動部85を介
してソレノイド弁65に出力する。 更に、ライン圧制御異常時の対策について説明
する。先ず、レデユーシング弁60の出力側のレ
デユーシング圧の油路33に油圧スイツチ90が
設けられる。この油圧スイツチ90の信号は制御
ユニツトのライン圧異常低下判定部91に入力し
て、一定のレデユーシング圧以下に低下した場合
はライン圧異常低下を判断する。 電磁式クラツチ2の制御系は、エンジン回転数
Neとスロツトル開度θが入力する発進検出部9
2と、セカンダリプーリ回転数Nsが入力するク
ラツチ直結部93を有する。そして発進と直結の
信号は演算部94に入力して、発進時はクラツチ
電流ICを徐々に増大し、直結時は車速に応じて
直結または切断するクラツチ電流Icを定め、この
クラツチ電流Icを駆動部95を介しクラツチコイ
ル2aに供給する。 そこで演算部94の出力側にクラツチトルク制
限部96が付設され、ライン圧異常低下判定部9
1の信号が入力する。そして異常低下信号が入力
すると、クラツチ電流Icを大幅に減少補正するよ
うに構成される。即ち、ライン圧制御異常で最悪
の場合は、ライン圧制御弁40によりライン圧
PLがスプリング43の荷重のみで制御される第
5図の最低ライン圧Pminである。また車両が低
速で走行する場合の変速比は最大である。このた
め最低ライン圧と最大変速比の状態でベルトスリ
ツプ無しで伝達することが可能な伝達トルクが予
め算出され、クラツチ電流Icによりクラツチトル
クTcがこの伝達トルク以下に制限される。 次に、この実施例の作用について説明する。 先ず、エンジン1の運転によりオイルポンプ2
1が駆動し、油路22のライン圧PLはセカンダ
リシリンダ10にのみ供給されて、変速比最大の
低速段になる。このときランイ圧PLを用いたレ
デユーシング弁60により一定のレデユーシング
圧PRが取出され、このレデユーシング圧PRが各
ソレノイド弁65,67に導かれて、電子的にラ
イン圧及び変速制御することが可能になる。 またプライマリプーリ回転数Np、セカンダリ
プーリ回転数Ns、スロツトル開度θ及びエンジ
ン回転数Neの信号が制御ユニツト70に入力す
る。そしてライン圧制御系では、プライマリプー
リ回転数Npとセカンダリプーリ回転数Nsにより
実際の変速比iが算出され、この変速比iに応じ
た単位トルク当たりの必要ライン圧PLuが設定さ
れる。またエンジン回転数Neとスロツトル開度
θによりエンジントルクTが推定され、単位トル
ク当たりの必要ライン圧PLuをエンジントルクT
を乗算して目標ライン圧PLtが算出される。 そこで車両停止のアイドル時には、セカンダリ
プーリ回転数Nsが零になるこことで最大変速比
になり、単位トルク当たりの必要ライン圧PLuが
大きく設定される。このためエンジントルクTが
小さくても目標ライン圧PLtが比較的大きく算出
され、小さいデユーテイ比Dの信号がソレノイド
弁65に出力する。そこでソレノイド弁65の排
油量が少なくなつて大きいデユーテイ圧Pdに変
換され、このデユーテイ圧Pdがライン圧制御弁
40のポート41dに導入する。そこでライン圧
制御弁40では、最低ライン圧PLminを設定す
るスプリング43の荷重とデユーテイ圧Pdとが
ライン圧PLを高くする方向に作用して、ライン
圧PLは高く制御される。 またアクセル踏込みによる発進時には、制御ユ
ニツト70により電磁式クラツチ2が滑りながら
自動的に接続し、エンジン出力が無段変速機4に
入力し、変速動力が駆動輪19に伝達して車両が
走行する。その後は電磁式クラツチ2が完全に直
結し、減速時の停車直前には自動的に切断してエ
ンスト防止される。 そして発進時や走行通の加速時にエンジントル
クTが大きくなると、目標ライン圧PLtが更に大
きく算出される。そこでデユーテイ比Dが一層小
さく設定され、ライン圧制御弁40でライン圧
PLがエンジントルクTの分だけ高く制御される。 更に、車速の上昇により変速制御が開始して変
速比iが小さくなり、エンジントルクTも小さく
なると、デユーテイ比Dが大きくなる。このため
ソレノイド弁65では排油量の増大でデユーテイ
圧Pdが低くなり、ライン圧制御弁40において
ライン圧PLは順次低く制御される。この場合に
最小変速比で最小エンジントルクの場合は、デユ
ーテイ圧Pdが略零になり、スプリング荷重で最
低ライン圧PLminに制御される。 こうしてライン圧PLは、第5図にように変速
比iが小さいほど低く、エンジントルTが大きい
ほど高く連続的に電子制御される。そして変速比
iに応じた必要ライン圧PLuにより、目標ライン
圧PLtがプーリとベルトの伝達トルクに対応した
ものになつて、ライン圧PLにより常にベルトス
リツプを生じない必要最小限のプーリ押付け力が
付与される。 一方、発進後は、制御ユニツト70において更
にis−iにより変速速度di/dtが算出され、この
di/dtとiの関係で設定されるデユーテイ比Dの
信号がソレノイド弁67に出力してデユーテイ圧
Pdに変換される。そしてこのデユーテイ圧Pdが
変換速度制御弁50に導入して動作し、プライマ
リシリンダ9にライン圧PLを所定の流量で給排
油してプライマリ圧Ppを変化する。そこで目標
変速比isに実際の変速比iが追従して、運転、走
行状態に応じて適正に変速制御され、この場合に
過渡状態のようにis−iが大きいほど速い変速ス
ピードで変速される。 上述のライン圧と変速の電子制御において、常
に油圧スイツチ90によりレデユーシング弁60
のレデユーシング圧PRが検出される。そこでラ
イン圧PL自体が或る原因で異常低下すると、レ
デユーシング圧PRも異常低下する。またレデユ
ーシング圧PRやデユーテイ圧Pdの異常低下によ
りライン圧制御弁40がライン圧PLを低下する
方向に作用すると、同様にレデユーシング圧PR
が異常低下して、油圧スイツチ90で検出され
る。 このとき油圧スイツチ90の信号によりライン
圧異常低下判定部91で異常低下が判断され、こ
の異常低下の信号がクラツチトルク制限部96に
入力する。そして演算部94によりクラツチコイ
ル2aに供給されるクラツチ電流Icが直ちに大幅
に減少される。そこで電磁式クラツチ2はクラツ
チ電流Icに応じてクラツチトルクTcが小さくな
り、仮にエンジン出力が大きくても電磁式クラツ
チ2の滑りにより、プーリ7,8とベルト11の
伝達トルクがベルトスリツプを生じないものに制
限される。 そこでライン圧制御の異常時には、ベルトスリ
ツプが確実に防止される。また電磁式クラツチ2
のクラツチトルクTcに応じて無段変速機4に動
力伝達するため、車両を最大変速の低速で走行す
ることが可能になる。 以上、本発明の一実施例について説明したが、
これのみに限定されるものではない。
【発明の効果】 以上に説明したように本発明によると、無段変
速機で電子的にライン圧制御する油圧制御装置に
おいて、制御ユニツトはプライマリプーリ回転数
とセカンダリプーリ回転数により実際の変速比を
算出し、変速比に応じて単位トルク当たりの必要
ライン圧を定め、単位トルク当たりの必要ライン
圧とエンジントルクにより目標ライン圧を算出す
るので、ライン圧を伝達トルクに対応してベルト
スリツプしない必要最小限に制御できる。 また油圧スイツチがライン圧を用いて一定のレ
デユーシングを発生する油路に用けられるので、
ライン圧制御系の異常を適確に検出できる。ライ
ン圧制御異常時には。クラツチトルクが最低ライ
ン圧でベルトスリツプ無しで伝達可能なトルク以
下に制限するように補正されるので、無段変速機
のベルトスリツプとそれに伴うベルト等の損傷を
確実に防止できる。またエンジン出力の伝達によ
り車両の低速走行が確保されるので、自分で走行
して修理に向うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の無段変速機の油圧制御装置を
示す機能ブロツク図、第2図は本発明が適応され
る無段変速機を概略を示す構成図、第3図は本発
明の油圧制御装置の実施例を示す油圧回路図、第
4図は電気制御系のブロツク図、第5図はライン
圧制御の特性図である。 2……電磁式クラツチ、4……無段変速機、5
……主軸、11……駆動ベルト、6……副軸、7
……プライマリプーリ、8……セカンダリプー
リ、9……プライマリシリンダ、10……セカン
ダリシリンダ、21……オイルポンプ、22,2
3,31,33,37……油路、32……オリフ
イス、40……ライン圧制御弁、50……変速速
度制御弁、60……レデユーシング弁、65……
ソレノイド弁、70……制御ユニツト、90……
油圧スイツチ、91……ライン圧異常低下判定
部、94……演算部、95……駆動部、96……
クラツチトルク制限部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エンジンにクラツチトルク制御可能なクラツ
    チを介して主軸が連結され、この主軸にプーリ間
    隔可変のプライマリプーリが設けられ、主軸に平
    行配置される車輪側の副軸にプーリ間隔可変のセ
    カンダリプーリが設けられ、両プーリの間に駆動
    ベルトが巻回され、油圧源からの油路にライン圧
    を制御してそのライン圧をセカンダリプーリのシ
    リンダに供給してプーリ押付け力を付与するライ
    ン圧制御弁が設けられ、プライマリプーリのシリ
    ンダへの油路にライン圧を給排油してプライマリ
    圧を変化する変速速度制御弁が設けられ、クラツ
    チ接続による走行時にプライマリ圧により両プー
    リに対する駆動ベルトの巻付け径の比を変化して
    無段階に変速する無段変速機において、 ライン圧油路22から流量制限手段32を介し
    て分岐する油路31に一定のレデユーシング圧を
    発生するレデユーシング弁60が設けられ、レデ
    ユーシング圧の油路33が制御ユニツト70の電
    気信号に応じレデユーシング圧を排圧して信号油
    圧に変換するソレノイド弁65に連通され、信号
    油圧の油路37がライン圧制御弁40に連通さ
    れ、更にレデユーシング圧の油路33にはライン
    圧の異常を検出する油圧スイツチ90が設けられ
    ると共に、 上記制御ユニツト70はエンジン回転数、スロ
    ツトル開度及びセカンダリプーリ回転数の信号に
    よりクラツチの発進、直結時のクラツチトルクを
    演算する手段94と、油圧スイツチ90の信号に
    よりライン圧異常低下を判断する手段91と、ライ
    ン圧異常時に上記クラツチトルクを最低ライン圧
    で伝達可能なトルク以下に制限する手段96と、ク
    ラツチトルクに応じた電気信号をクラツチ2に出
    力する手段95とを備えることを特徴とする無段変
    速機の油圧制御装置。
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