JPH05323979A - 音楽再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 目的とする楽曲を簡単に探すことができ、記
憶部内の楽曲が変わる度に選曲集を作り直す必要がな
く、使い勝手のよい音楽再生装置を提供する。 【構成】 記憶部６に新たな楽曲が登録された時、使用
者が選曲装置２０を入出力制御部１に接続して操作部５
を操作すると、記憶部６内の楽曲名等の情報が選曲装置
２０に書き込まれる。そして、使用者が選曲装置２０の
選択キー部２０ａが操作して検索を指示すると、表示部
２０ｂには楽曲に対する情報が曲名や歌手名等の検索条
件により様々に表示される。使用者が表示部２０ｂに表
示されたデータより楽曲を選曲して選曲命令を入力する
と、入出力制御部１は、記憶部６内部のデータのうち選
曲された曲名を検索し、その曲名に対応したデータを読
み出す。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、音楽再生装置に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の音楽再生装置、例えばカ
ラオケ装置においては、図６に示すように、複数の楽曲
の演奏データ及びその演奏データに対応した歌詞データ
を記憶する記憶部５０と、前記記憶部５０より楽曲のデ
ータを読み取って演奏する読み取り部５１と、演奏され
ている楽曲の歌詞等を表示するモニタ５２と、楽曲の演
奏に併せて音声を入力するためのマイク５３と、演奏音
とマイク５３より入力された音声とを併せて出力するス
ピーカ５４と、演奏する楽曲に対応した番号等を入力し
て演奏する楽曲を指定するリモコン５６とから構成され
ていた。また、記憶部５０に記憶された全ての楽曲の曲
名及び各楽曲に対応した番号等が表示されている選曲集
５５が用意されており、カラオケ装置の利用者は選曲集
５５を参照して所望の曲を選び、リモコン５６により演
奏する楽曲を指定していた。

【０００３】そして、ある歌唱者が楽曲を歌唱する時、
選曲集５５を用いて歌唱する楽曲を探し、リモコン５６
より選択入力すると、選曲された楽曲の演奏データ、歌
詞データが記憶部５０より読み出されてそれぞれ再生・
表示され、再生された演奏音は、マイク５３より入力さ
れた音声とミキシングされてスピーカ５４より出力さ
れ、また、歌詞や背景映像等がモニタ５２に出力され
る。歌唱者は、スピーカ５４より出力される楽曲の演奏
音と、モニタ５２に表示される歌詞を参照してマイク５
３により歌唱するのである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような音楽再生装置では、記憶部に新たな楽曲が追加さ
れたり古い楽曲が削除されたりした時、記憶部内の楽曲
の曲名等を全て表示する選曲集も新たに作り直さなけれ
ばならないし、目的の楽曲を探すのも面倒なものであっ
た。

【０００５】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、目的とする楽曲を簡単に探すこ
とができ、記憶部内の楽曲が変わる度に選曲集を作り直
す必要がなく、使い勝手のよい音楽再生装置を提供する
ことを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の音楽再生装置は、複数の楽曲の演奏データ及
びそれらの各演奏データにそれぞれ対応する歌詞データ
を記憶する記憶部と、前記記憶部から演奏データとその
演奏データに対応した歌詞データを読み取る読み取り手
段と、前記読み取り手段により読み取られた演奏データ
に基づいて演奏する演奏手段と、前記読み取り手段によ
り読み取られた前記歌詞データに基づいて歌詞を表示す
る表示手段とを備えた音楽再生装置であって、その音楽
再生装置と別体で設けられ、前記記憶部に記憶された楽
曲の曲名等の情報を読み取って記憶すると共に、その読
み取った情報に基づいて楽曲の選曲が可能な選曲手段を
備えている。

【０００７】

【作用】上記の構成を有する本発明の音楽再生装置にお
いて、選曲手段は、記憶部に記憶されている楽曲名等の
情報を読み取って記憶し、その読み取った情報に基づい
て楽曲の選曲が可能となる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。

【０００９】図２及び図３は本実施例による音楽再生装
置の全体構成を示す。

【００１０】本実施例の読み取り手段としての入出力制
御部１は、音楽再生装置の全体制御を司るものであり、
ＣＰＵ２、ＲＡＭ３、ＲＯＭ４などを内蔵している。

【００１１】この入出力制御部１には、以下に説明する
操作部５、記憶部６、映像制御部８、歌詞文出力制御部
９、演奏制御部１０が接続されている。

【００１２】操作部５は複数の操作キー等からなり、所
望の演奏曲を選択してその演奏曲に関わる情報を入出力
制御部１に入力するものであり、また同時に記憶部６よ
り曲名等のデータを選曲装置２０へ書き込むよう入出力
制御部１に入力するものである。記憶部６は、少なくと
も楽音情報を記憶する記憶媒体である。図２に示すよう
に、この記憶部６には曲名Ａと対応して、演奏データ
Ｂ、歌詞タイミングデータＣ及び歌詞文Ｄが記憶されて
いる。この演奏データＢは例えばＭＩＤＩ（Ｍｕｓｉｃ
ａｌ Ｉｎｓｔｒｕｍｅｎｔ Ｄｉｇｉｔａｌ Ｉｎｔ
ｅｒｆａｃｅ；ＭＩＤＩは登録商標）規格として構成さ
れ、その情報としては少なくとも音階、音の強さ、音の
長さ及び音色から構成されている。また、この記憶部６
には楽音情報の他に背景映像データＥが記憶されてい
る。この背景映像データＥは前記曲名Ａとは対応関係が
なく、後述する表示手段としてのモニタ７に対して前記
演奏データＢとは非同期で出力され、かつエンドレスな
映像を出力可能とするものである。

【００１３】映像制御部８は、記憶部６に記憶された背
景映像データＥを入出力制御部１を介して入力し、モニ
タ７に映像Ｅを表示制御する。

【００１４】歌詞文出力制御部９は、記憶部６に記憶さ
れた歌詞文Ｄを入出力制御部１を介して入力し、モニタ
７に対して表示制御する。

【００１５】演奏制御部１０は、記憶部６に記憶された
演奏データＢを入出力制御部１を介して入力し、演奏装
置としてのシンセサイザ１１での演奏制御を行う。この
演奏制御部１０は、演奏データの再生タイミング及び再
生速度の調整制御を行うことが可能で、記憶部６に記憶
された歌詞タイミングデータＣも入力されるようになっ
ている。また、シンセサイザ１１の後段にはアンプ１２
が接続されている。このアンプ１２は、シンセサイザ１
１の出力を増幅してその後段のスピーカ１３に出力す
る。また、このアンプ１２には音声を入力する音声入力
手段としてのマイク１４が接続されている。そして、ア
ンプ１２はマイク１４からの音声情報と、シンセサイザ
１１からの楽音情報とをミキシングして増幅し、スピー
カ１３に出力する。

【００１６】図１及び図４に示すように、選曲手段とし
ての選曲装置２０は、曲名による検索や歌手名による検
索等の様々な条件による検索を行うための選択キー部２
０ａと、検索された楽曲名を表示する例えば液晶ディス
プレイからなる表示部２０ｂと、記憶部６内の全ての楽
曲名等をシリアルインターフェースを介して入出力制御
部１より読み込み記憶するためのＲＡＭ２０ｙとＣＰＵ
２０ｘとＲＯＭ２０ｚより構成されている。

【００１７】次に、本実施例の音楽再生装置の動作を説
明する。

【００１８】使用者が選曲装置２０の選択キー部２０ａ
が操作して検索を指示すると、表示部２０ｂには楽曲に
対する情報が曲名や歌手名等の検索条件により様々に表
示される。使用者が、表示部２０ｂに表示されたデータ
より楽曲を選曲し、選曲命令を入力すると、入出力制御
部１は、記憶部６内部のデータのうち選曲された曲名Ａ
を検索し、かつ、この検索された曲名と対応する演奏デ
ータＢ、歌詞タイミングデータＣ、および歌詞文Ｄのデ
ータを読み出す。また、背景映像データＥについては、
曲名Ａとは無関係に読み出して、映像制御部８を介して
モニタ７に表示する。歌詞文Ｄは入出力制御部１を介し
て歌詞文出力制御部９に入力され、モニタ７にて背景映
像に重畳されて表示される。

【００１９】一方、演奏データＢ及び歌詞タイミングデ
ータＣは、入出力制御部１を介して演奏制御部１０に出
力される。この演奏制御部１０は、歌詞タイミングデー
タＣに基づいて、音楽再生装置の全体制御を司るもので
あり、歌詞文Ｄの出力タイミングを制御すると共に、演
奏データＢをシンセサイザ１１に出力する。このシンセ
サイザ１１より発せられた音信号は、アンプ１２を介し
てスピーカ１３に出力され、音楽演奏として再生出力さ
れる。歌唱者の音声はマイク１４を介して音声情報とし
てアンプ１２へ入力され、この音声情報はアンプ１２に
て演奏情報とミキシングされ、スピーカ１３より出力さ
れる。

【００２０】また、記憶部６に新たな楽曲が登録された
時、使用者が選曲装置２０を入出力制御部１に接続して
操作部５を操作すると、記憶部６内の楽曲名等の情報が
選曲装置２０に書き込まれる。

【００２１】図５は上記した記憶部６内の楽曲名等の情
報を選曲装置２０に書き込む際の動作に関するフローチ
ャートであり、以下これに基づいて、その書き込み動作
について説明する。

【００２２】使用者が操作部５を用いて記憶部６内部の
情報を選曲装置２０に書き込む指令を入出力制御部１へ
入力すると（Ｓ１）、入出力制御部１は選曲装置２０が
ＲＥＡＤＹ状態にあるか否かを判断する（Ｓ２）。ＲＥ
ＡＤＹ状態ならば（Ｓ２・ＹＥＳ）、記憶部６内に記憶
されている曲名等の情報が入出力制御部１を介して選曲
装置２０のＲＡＭ２０ｙに書き込まれる（Ｓ３）。Ｓ２
でＲＥＡＤＹ状態でなければ（Ｓ２・ＮＯ）、モニタ７
に転送不能等の表示がされる（Ｓ４）。

【００２３】この様に、本実施例の音楽再生装置によれ
ば、任意の時に選曲装置２０のＲＡＭ２０ｙに記憶され
ている楽曲名を更新することができるため、新たに選曲
集を作り直す必要がない。さらに、曲名、歌手名等の検
索条件により容易に所望の曲を検索できるので、使い勝
手がよい。

【００２４】なお、本発明は以上詳述した実施例に限定
されるものではなく、その主旨を逸脱しない範囲におい
て種々の変更を加えることができる。

【００２５】例えば、本実施例では操作部５を操作しな
いと選曲装置２０には楽曲名の情報は書き込まれない
が、入出力制御部１に選曲装置２０を接続するだけで楽
曲名の情報の書き込みが行われても構わない。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の音楽再生装置によれば、選曲手段が記憶部に記憶
された楽曲等の情報を読み取って記憶し、その選曲手段
により演奏を希望する曲を選曲できるので、記憶部に記
憶されている楽曲の選曲集を作る必要がなく、使い勝手
がよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を具体化した音楽再生装置の選曲装置の
外観図である。

【図２】本実施例の音楽再生装置の構成を示すブロック
図である。

【図３】本実施例の音楽再生装置の構成を示す外観図で
ある。

【図４】本実施例の選曲装置のブロック図である。

【図５】本実施例の音楽再生装置における選曲装置への
楽曲情報の書き込みの動作を示すフローチャートであ
る。

【図６】従来の音楽再生装置の構成を示す外観図であ
る。

【符号の説明】

１ 入出力制御部 ５ 操作部 ６ 記憶部 ７ モニタ １０ 演奏制御部 ２０ 選曲装置

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ１１Ｂ 27/34 Ｐ 8224−5Ｄ Ｈ０４Ｎ 5/278 7337−5Ｃ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の楽曲の演奏データ及びそれらの各
   演奏データにそれぞれ対応する歌詞データを記憶する記
   憶部と、 前記記憶部から演奏データとその演奏データに対応した
   歌詞データを読み取る読み取り手段と、 前記読み取り手段により読み取られた演奏データに基づ
   いて演奏する演奏手段と、 前記読み取り手段により読み取られた前記歌詞データに
   基づいて歌詞を表示する表示手段とを備えた音楽再生装
   置であって、 その音楽再生装置と別体で設けられ、前記記憶部に記憶
   された楽曲の曲名等の情報を読み取って記憶すると共
   に、その読み取った情報に基づいて楽曲の選曲が可能な
   選曲手段を備えたことを特徴とする音楽再生装置。